JP5534251B2 - ボイラ - Google Patents

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Description

本発明は、缶体の保有水量が少ないボイラに関する。
上部ヘッダと下部ヘッダとの間をバーナにより加熱される多数の水管で連結して構成され、バーナの燃焼停止時水管内の水位が水管の上端より低い状態となる缶体と、缶体内へボイラ用水を供給する給水手段と、缶体の水位に応じて給水手段の作動を制御する制御手段とを備えるボイラは、特許文献1等で周知である。
特開2010−78204号公報
特許文献1のような保有水量が比較的少ないボイラ(少保有水量ボイラ)は、蒸気を生成するまでの起蒸時間が短く、かつ負荷変動に対する追従性も良好で、ボイラの運転効率の観点からは非常に好適である。しかしながら、缶水が高度に濃縮すると、上部ヘッダおよび外部ヘッダの間に接続した外部水位検出手段により行われる外部水位制御によっては、所望する蒸気の乾き度を得ることが困難である。この為、特許文献1のように、セパレータを設けている。
この出願の発明者等は、部品点数を削減し、製品の低コスト化を目的として、セパレータの無い所謂セパレータレスボイラの開発に従事している。少保有水量セパレータレスボイラの最大の課題は、缶水が高度に濃縮した場合に所望の蒸気の乾き度を如何にして維持するかである。
この出願の発明者等による研究の結果、上部ヘッダの高さを高くする、たとえば、蒸発量2tのボイラでは600mm以上とすれば、所望の蒸気乾き度を得ることは可能であることが分かった。しかしながら、上部ヘッダ高さを高くすると、上部ヘッダの製作に要する鉄板量が増大し、コストアップとなり、セパレータレスにする意味が失われてしまう。
ところで、特許文献1のような、少保有水量ボイラにおいては、水管過熱の問題から水管内の缶水の挙動については観察されているが、乾き度はセパレータにより確保されるので、上部ヘッダ内の缶水の挙動については観察されることはない。すなわち、上部ヘッダ内の缶水の挙動に関する知識としては、低濃縮時には上部ヘッダに水位は存在せず、高濃縮時において、缶水を含む多量の気泡が上部ヘッダ内に侵入することが推測される程度といってよい。そして、保有水量の少ないボイラにおいて、セパレータレスにする際には、乾き度の低下を防止するために上部ヘッダ内に水位が存在しないように外部水位制御を行うのが常識と考えられる。したがって、上部ヘッダ内の水位を存在させ、この水位を検出して、乾き度を制御することは、これまでの常識からは到底思いつかないことである。
この出願の発明者等は、従来の常識に捕らわれることなく、セパレータレスボイラの開発の過程において、上部ヘッダ内の缶水の挙動を詳細に観察することにより、高濃縮時において上部ヘッダ内の水位が存在すること、またこの水位を検出して給水手段を制御することで、上部ヘッダの内部空間において気泡を含む缶水の上方部分(沸騰上面)のレベルを所望するレベルに保って所望の蒸気乾き度を得ることができるという新たな知見を得を
得た。
また、缶体内水位の増加に転ずるタイミングを適切に制御することで、所定の缶水の循環比を確保して缶体の腐食リスクを低減できるという知見も得た。
この発明が解決しようとする主たる課題は、上部ヘッダの高さを押えつつ、所望の乾き度を得ることが可能であって、缶体の腐食リスクを低減することが可能な保有水量の少ないボイラを提供することである。
本願発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、請求項1に記載の発明は、上部ヘッダと下部ヘッダとの間をバーナにより加熱される多数の水管で連結して構成され、前記バーナの燃焼停止時前記水管内の水位が前記水管の上端より低い状態となる缶体と、前記缶体内へボイラ用水を供給する給水手段と、前記缶体の水位に応じて前記給水手段の作動を制御する制御手段とを備えるボイラであって、前記水管内の缶水がその沸騰により生じた気泡により押し上げられることにより前記上部ヘッダ内に存在する水位を検出するヘッダ水位検出手段と、前記上部ヘッダ内下部と前記下部ヘッダとを連通する降水管とを備え、前記制御手段は、前記ヘッダ水位検出手段による検出水位がヘッダ設定水位となると缶体内水位が低下するように前記給水手段の作動を制御する第一制御と、前記第一制御後において缶体内水位の低下が所定量となると缶体内水位が上昇するように前記給水手段の作動を制御する第二制御とを行うことを特徴としている。
請求項1に記載の発明によれば、缶水の濃縮度が高くなり、前記水管内の缶水がその沸騰により生じた気泡により押し上げられる高濃縮時において、前記ヘッダ水位検出手段が前記上部ヘッダ内に存在する水位を検出し、その水位がヘッダ設定水位となると、前記缶体内水位が低下するように前記給水手段の作動を制御する第一制御を行うので、前記上部ヘッダの内部空間における沸騰上面を所望するレベルに保つことができ、乾き度の低下を防止して、所望の乾き度を得ることができる。すなわち、前記ヘッダ水位検出手段による給水制御により、上部ヘッダの高さを左程高くすることなく、所望の乾き度を得ることができる。また、高濃縮時において、前記第一制御後において缶体内水位の低下が所定量となると前記缶体内水位が上昇するように前記給水手段の作動を制御する第二制御とを行うので、前記降水管を通した缶水の循環により所定の缶水の循環比を維持することができる。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1において、前記所定量を前記缶体内圧力,給水温度,缶水の濃縮度のいずれか一つまたは複数に応じて調整することを特徴としている。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明による効果に加えて、前記缶体内圧力,給水温度,缶水の濃縮度のいずれか一つまたは複数が変化しても所定の循環比を維持することができるという効果を奏する。
また、請求項3に記載の本発明は、請求項1において、前記缶体の外部に設置され、前記上部ヘッダの内部空間および前記下部ヘッダの内部空間のそれぞれと連通管を介して連通し、缶体内外部水位を検出する電極を有する外部水位検出手段を備え、前記制御手段による前記所定量の判定が、前記電極により行われることを特徴としている。
請求項3に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明による効果に加えて、前記外部水位検出手段により、所定の缶水の循環比を維持することができるという効果を奏する。
また、請求項4に記載の発明は、請求項3において、前記制御手段による前記所定量の判定が、前記電極の水無し検出からの設定時間経過により行われることを特徴としている。
請求項4に記載の発明によれば、前記缶体内圧力,給水温度,缶水の濃縮度のいずれか一つまたは複数の変化に対して設定時間を調整することができるという効果を奏する。
また、請求項5に記載の発明は、請求項1において、前記ヘッダ水位検出手段は、ヘッダ設定水位を検出する第一の電極と、ヘッダ設定水位より低い水位を検出する第二の電極とを備え、前記制御手段による前記所定量の判定が、前記第二の電極により行われることを特徴としている。
請求項5に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明による効果に加えて、前記制御手段による前記所定量の判定を外部水位検出手段を用いずに行うことができるという効果を奏する。
また、請求項6に記載の発明は、請求項5において、前記制御手段による前記所定量の判定が、前記第二の電極の水無し検出からの設定時間経過により行われることを特徴としている。
請求項6に記載の発明によれば、前記缶体内圧力,給水温度,缶水の濃縮度のいずれか一つまたは複数の変化に対して設定時間を調整することができるという効果を奏する。
さらに、請求項7に記載の発明は、請求項1において、前記ヘッダ水位検出手段は、ヘッダ設定水位を検出する電極を備え、前記制御手段による前記所定量の判定が、前記電極の水無し検出からの設定時間経過により行われることを特徴としている。
請求項7に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明による効果に加えて、圧力などの条件により電極を変えるものと比較して、前記ヘッダ水位検出手段内の電極数を少なくできるという効果を奏する。
本発明によれば、上部ヘッダの高さを押えつつ、所望の乾き度を得ることが可能であって、缶体の腐食リスクを低減することが可能な保有水量の少ないボイラを提供することができる。
この発明の実施例1に係るボイラの概略的な構成を示す縦断面の説明図である。 同実施例1に係るボイラの水位検出に関する模式的な構成を示す図である。 同実施例1に係るボイラの制御手順を説明するフローチャート図である。 同実施例1に係るボイラの他の制御手順を説明するフローチャート図である。 この発明の実施例2に係るボイラの水位検出に関する模式的な構成を示す図である。 この発明の実施例3に係るボイラの概略的な構成を示す縦断面の説明図である。 同実施例3に係るボイラの制御手順を説明するフローチャート図である。 この発明の実施例4に係るボイラの概略的な構成を示す縦断面の説明図である。 同実施例4に係るボイラの制御手順を説明するフローチャート図である。 同実施例5に係るボイラの制御手順を説明するフローチャート図である。 同実施例5に係るボイラの他の制御手順を説明するフローチャート図である。 この発明の実施例6に係るボイラの概略的な構成を示す縦断面の説明図である。
つぎに、この発明のボイラの実施の形態について説明する。この発明の実施の形態は、少保有水量であってセパレータレスのボイラに好適に実施される。
この発明の実施の形態を説明する前に、本願において使用する用語について説明する。少保有水量とは、バーナの燃焼停止時における、缶体の水管の水位が水管の上端より低いことを意味する。この定義における「バーナの燃焼停止時」は「起蒸時」と言い換えることができ、「水管の上端より低い」は、「水管の途中」と言い換えることができる。また、セパレータレスボイラとは、セパレータ(気液分離器または汽水分離器ともいう。)を設けていないボイラである。なお、上部ヘッダの蒸気流出管の開口に近い複数の水管の上端上方にバッフル板を設けたものは、セパレータとしての独立した空間を持たないので、セパレータレスボイラに含まれる。
(実施の形態)
この発明の実施の形態を具体的に説明する。この実施の形態のボイラは、上部ヘッダと下部ヘッダとの間をバーナにより加熱される多数の水管で連結して構成され、バーナの燃焼停止時水管内の水位が水管の上端より低い状態となる缶体と、缶体内へボイラ用水を供給する給水手段と、缶体の水位に応じて給水手段の作動を制御する制御手段とを備えている。バーナの燃焼停止時、水管内の水位が水管の上端より低い状態となるボイラであるので、少保有水量ボイラと称することができる。
(実施の形態の特徴)
そして、この実施の形態の特徴とするところは、水管内の缶水がその沸騰により生じた気泡により押し上げられることにより上部ヘッダ内に存在する水位を検出するヘッダ水位検出手段と、上部ヘッダ内下部と下部ヘッダとを連通する降水管とを備え、制御手段は、ヘッダ水位検出手段による検出水位がヘッダ設定水位となると缶体内水位が低下するように給水手段の作動を制御する第一制御と、第一制御後において缶体内水位の低下が所定量となると缶体内水位が上昇するように給水手段の作動を制御する第二制御とを行う構成にある。この発明は、好ましくは、セパレータを設けないセパレータレスボイラとするが、前記特徴を備え、従来より小型(小容量)のセパレータを備えるボイラとすることができる。
なお、ヘッダ設定水位は、高濃縮時の所定の乾き度(たとえば、0.98以上)を維持するための上限水位としての高濃縮時乾き度限界水位と称することができる。また、「缶体内水位が低下(または上昇)するように給水手段の作動を制御」は、給水手段が給水量をON−OFF式に制御するものである場合は、給水手段をOFF(またはON)することを意味し、給水手段が給水量を多段階または比例的に制御するものである場合は、給水手段の給水量を減少(または増加)させることを意味している。また、「設定水位となる」とは、設定水位以上となる場合、および設定水位を超える場合を含む。さらに、「缶体内水位が低下(または上昇)するように」は「缶体内外部水位が低下(または上昇)するように」と言い換えることができる。
この構成を備える実施の形態においては、ボイラの運転に伴い、缶水の濃縮度が高くな
る(高濃縮)と、水管内の缶水がその沸騰により生じた気泡により押し上げられ、上部ヘッダ内にヘッダ水位検出手段により検出可能な水位が存在するようになる。そして、ヘッダ水位検出手段によりヘッダ設定水位が検出されると、缶体内水位が低下するように給水手段の作動を制御するので、上部ヘッダの内部空間において気泡を含む缶水の上方部分(沸騰上面)を所望するレベルに保つことができ、乾き度の低下を防止して、所定の乾き度(たとえば、0.98以上)を得ることができる。なお、缶水の濃縮度は、たとえば300〜400mS/m(この数値に限定されない)を境にして低濃縮と高濃縮とに分けることができる。
また、ヘッダ水位検出手段による水位制御を行わない場合は、たとえば、蒸発量2t/hのボイラでは、上部ヘッダの高さを600mm以上にする必要があるが、この実施の形態のヘッダ水位検出手段による水位制御により、上部ヘッダの高さが高くなるのを抑える(たとえば、好ましくは400mm以下、さらに好ましくは300mm以下)ことが可能となる。
また、循環比が低いとpHの低い給水が供給された部分のpHが低くなり、腐食のリスクが高まるが、循環比を高くすると、pHの低い給水と降水管を通して下部ヘッダに供給されるpHの高い缶水とが混合して缶体内を適切なpHに保ち腐食リスクを低減することができる。さらに、温度の低い給水と温度の高い缶水との混合により缶水全体を高い温度分布とすることができ、溶存酸素による腐食リスクを低減できる。
循環比とは、(蒸発量+降水量)/(給水量)で定義される。蒸発量は、上部ヘッダからの蒸気流出量であり、降水量は、降水管を通して流下する缶水(循環水)の量である。ここで、蒸発量=給水量とすると、降水量が増加するにつれて循環比が大きくなる。
(第二制御を実現する形態)
以上説明した実施の形態の特徴部分の第二制御は、缶水の循環比を高くすることを目的とする構成であって、缶体内水位が上昇するように給水手段を制御するタイミング,すなわち第一制御後において缶体内水位の低下が所定量と判定するタイミングを、過熱防止のための過熱限界水位より高い水位である目標循環比設定水位を定め、この目標循環比設定水位に水位が低下したタイミングとする。
目標循環比設定水位は、目標循環比を得るために設定される水位である。貫流ボイラでは、循環比は2以下とされるが、この実施の形態のボイラでは、目標循環比はつぎのような範囲で適宜設定する。目標循環比の下限値は、缶体内のpHおよび溶存酸素濃度による腐食リスクに基づき設定される。また、目標循環比の上限値は、循環比を大きくし過ぎると、乾き度限界水位の制御困難となるので、乾き度限界により設定される。そして、この実施の形態のボイラでは、たとえば、腐食性の高い水に対して循環比を貫流ボイラのように2以下とすると、腐食リスクが高くなるので、2を超える上限値以下の可能な限り大きい値とすることが望ましい。
この実施の形態においては、好ましくは、前記の所定量,すなわち目標循環比設定水位を缶体内圧力,給水温度,缶水(缶体内の水)の濃縮度のいずれか一つまたは複数(二または三)に応じて調整する。缶体内圧力は、その値が高いほど乾き度の維持に有利であるが、所定の循環比の維持および過熱の防止に不利である。給水温度および缶水濃縮度は、逆にその値が高いほど乾き度の維持に不利であるが、所定の循環比の維持および過熱の防止に有利である。よって、目標循環比設定水位は、缶体内圧力が上昇すると高くし、缶体への給水温度または缶水の濃縮度が上昇すると低くする。すなわち、缶体内圧力が上昇するにつれて、また給水温度または缶水の濃縮度が下降(低下)するにつれて、目標循環比設定水位を高くするように制御する。
この制御は、たとえば、缶体圧力と給水温度の両方に基づき調整する場合、缶体内圧力および給水温度の変化に応じて変化する目標循環比設定水位が設定されたテーブルをメモリに記憶しておく。そして、このテーブルから、検出した缶体内圧力と給水温度とに対応する目標循環比設定水位を読み出して、この目標循環比設定水位による水位制御を行うことで実現できる。なお、缶水濃縮度は、たとえば降水管の下部にて検出できる。
このように構成することにより、缶体内圧力,給水温度,缶水濃縮度のいずれか一つまたは複数が変化しても所定の循環比を維持することができる。
この実施の形態の第二制御は、より具体的には、つぎの第一〜第四の形態により実現することができる。
第一の形態は、缶体の外部に設置され、上部ヘッダの内部空間および下部ヘッダの内部空間のそれぞれと連通管を介して連通し、缶体内外部水位を検出する電極を有する外部水位検出手段を備え、制御手段による前記所定量の判定が、前記電極により行われるものである。
この第一の形態では、缶体内外部水位が所定の缶体内外部設定水位(目標循環比設定水位)に低下すると、電極の水無し検出により、制御手段は、缶体内水位の低下が所定量となったと判定して缶体内水位が上昇するように給水手段の作動を制御する第二制御を行い、所定の循環比を確保する。
この第一の形態において、好ましくは、制御手段による所定量の判定が、電極の水無し検出からの設定時間経過により行われるように構成する。さらに、好ましくは、設定時間を缶体内圧力,給水温度,缶水の濃縮度のいずれか一つまたは複数に応じて調整するように構成する。具体的には、缶体内圧力が上昇するにつれて、また給水温度または缶水の濃縮度が下降するにつれて、設定時間が短くなるように構成する。
このように構成することにより、第一の形態において、缶体内圧力,給水温度,缶水の濃縮度のいずれか一つまたは複数が変化しても所定の循環比を維持することができる。
第二の形態は、ヘッダ水位検出手段がヘッダ設定水位を検出する電極と、ヘッダ設定水位より低い水位を検出する他の電極とを備え、制御手段による所定量の判定が、他の電極により行われるものである。
この第二の形態では、ヘッダ水位がヘッダ設定水位より低い所定のヘッダ設定水位に低下して、他の電極が水無しを検出すると、制御手段は、缶体内水位の低下が所定量となったと判定して缶体内水位が上昇するように給水手段の作動を制御する第二制御を行い、所定の循環比を確保する。
この第二の形態においても、好ましくは、制御手段による所定量の判定が、他の電極の水無し検出からの設定時間経過により行われるように構成する。さらに、好ましくは、設定時間を缶体内圧力,給水温度,缶水の濃縮度のいずれか一つまたは複数に応じて調整するように構成する。具体的には、缶体内圧力が上昇するにつれて、また給水温度または缶水の濃縮度が下降するにつれて、設定時間が短くなるように構成する。
このように構成することにより、第二の形態においても、缶体内圧力,給水温度,缶水の濃縮度のいずれか一つまたは複数が変化しても所定の循環比を維持することができる。
第三の形態は、ヘッダ水位検出手段がヘッダ設定水位を検出する電極を備え、前記制御
手段による所定量の判定が、電極の水無し検出からの設定時間経過により行われるものである。
この第三の形態では、電極がヘッダ設定水位を検出しなくなってから設定時間が経過すると、制御手段は、缶体内水位の低下が所定量となったと判定して缶体内水位が上昇するように給水手段の作動を制御する第二制御を行い、所定の循環比を確保する。
この第三の形態においても、好ましくは、設定時間を缶体内圧力,給水温度,缶水の濃縮度のいずれか一つまたは複数に応じて調整するように構成する。缶体内圧力が上昇するにつれて、また給水温度が下降するにつれて、設定時間が短くなるように構成する。
このように構成することにより、第三の形態においても、缶体内圧力,給水温度,缶水の濃縮度のいずれか一つまたは複数が変化しても所定の循環比を維持することができる。
第四の形態は、外部水位検出手段またはヘッダ水位検出手段の水位検出を電極によらないで設定水位を変更することができる水位センサ(たとえば、差圧センサ)により行うように構成し、目標循環比設定水位そのものを変更し、変更した目標循環比設定水位に水位が低下すると前記の所定量と判定するように構成するものである。
(第一制御の付加的特徴)
以上説明した実施の形態においては、さらに前記の第一制御に付加的な第一特徴〜第四特徴を一つまたは複数を組み合わせて備えることができる。なお、付加的とは、主たる特徴の課題と別の課題を解決するという意味である。
第一特徴は、ヘッダ水位検出手段による上部ヘッダ内の水位を安定的に存在させ、安定的なヘッダ設定水位による水位制御を行うことを目的とした構成にある。すなわち、第一特徴は、ヘッダ水位検出手段が、上部ヘッダ内上部および下部とそれぞれ連通する連通孔を有する水位制御室と、水位制御室内のヘッダ設定水位を検出する電極とを含んで構成されるところにある。上部ヘッダ内上部は、上部ヘッダ内のできるだけ高い位置が望ましく、上部ヘッダ内下部は、上部ヘッダ内のできるだけ低い位置が望ましい。なお、「水位制御室」は、「水位制御容器」と称することができ、好ましくは、形状を筒状とするが、これに限定されるものではない。
この第一特徴によれば、ヘッダ水位検出手段には、上方の連通孔および下方の連通孔を介して、上部ヘッダの内部空間内の圧力と同じ圧力とすることができ、さらには下方の連通孔を介して、缶水を水位制御室内へ流入させることが可能となる。そのため、上部ヘッダ内における缶水の水位は、水位制御室内で検出される缶水の水位と、ほぼ等しい水位とすることができる。そして、缶水の高濃縮時における上部ヘッダの沸騰上面は不安定であるが、この第一特徴によれば、水位制御室内に安定した水位を形成することができ、結果として、ヘッダ水位検出手段によるヘッダ設定水位の検出を安定的に行うことができる。
この第一特徴を実現する形態は、つぎの二つの形態を含む。第一の形態は、ヘッダ水位検出手段の水位制御室が上部ヘッダの内部に設置され、上部ヘッダ内上部および下部と連通孔により連通される形態である。第二の形態は、ヘッダ水位検出手段の水位制御室が上部ヘッダの外部に設置され、上部ヘッダ内上部および下部と各連通孔とがそれぞれ連通管により接続される形態である。
ヘッダ水位検出手段を上部ヘッダ外に設ける第二の形態は、水位制御室と上部ヘッダとを接続するための連通管が必要である。これに対して、第一の形態によれば、連通管が不要となるとともに、ヘッダ水位検出手段を設置するスペースを上部ヘッダと別に設ける必
要がないので、第二の形態と比較して設置スペースを減少することができる。
また、ヘッダ水位検出手段を上部ヘッダ内に設ける第二の形態は、気泡が連通孔を通して水位制御室内へ流入することによる若干の水面の不安定さを伴う。これに対して、第二の形態によれば、第一の形態と比較して、より安定した上部ヘッダ内水位を水位制御室内に存在させることができ、その結果安定した水位制御が可能となる。
第二特徴は、低濃縮時の外部水位検出手段による乾き度限界水位制御(外部水位制御)と高濃縮時のヘッダ水位検出手段による乾き度限界水位制御(ヘッダ水位制御)との切り替え制御の方式に関する形態である。この第二特徴の形態は、つぎの二つの形態を含む。
第二特徴の第一の形態は、外部水位検出手段が缶内外部設定水位を検出する条件と、ヘッダ水位検出手段がヘッダ設定水位を検出する条件のOR条件(第一制御条件)により、缶体内水位が低下するように給水手段を制御する形態である。この形態では、缶水の濃縮を判定することなく、自動的に外部水位制御とヘッダ水位制御との切り替えが行われる。
第二特徴の第二の形態は、缶水の濃縮度を判定して外部水位制御とヘッダ水位制御との切り替えを行うものであり、つぎの二つの態様を含むが、これ以外の濃縮度の判定方法によるものを含む。第一の態様は、缶体の内部に存在する缶水を外部へ排出した後のバーナの燃焼時間が燃焼時間閾値に到達するかどうかで濃縮度を判定するものであり、第二の態様は、缶体内の缶水の電気伝導度を測定する電気伝導度測定手段により濃縮度を判定するものである。
前記の第一の態様は、具体的には、制御手段は、バーナの燃焼時間が燃焼時間閾値に到達しない場合には、外部水位検出手段が缶内外部設定水位を検出すると、缶体内水位が低下するように給水手段を制御すると共に、燃焼時間閾値に到達した場合には、ヘッダ水位検出手段による検出水位がヘッダ設定水位を検出すると缶体内水位が低下するように給水手段の作動を制御するように構成される。
また、第二の態様は、具体的には、制御手段は、電気伝導度測定手段で測定された缶水の電気伝導度が電気伝導度閾値に到達しない場合には、外部水位検出手段が缶内外部設定水位を検出すると、缶体内水位が低下するように給水手段を制御すると共に、電気伝導度測定手段で測定された缶水の電気伝導度が電気伝導度閾値に到達した場合には、ヘッダ水位検出手段による検出水位がヘッダ設定水位を検出すると缶体内水位が低下するように給水手段の作動を制御するように構成される。
第三特徴は、外部水位検出手段が第一設定水位を検出しなくなり、かつヘッダ水位検出手段がヘッダ設定水位を検出しなくなる(第二制御条件)と、缶体内水位が上昇するように給水手段を制御するように構成する。
第二制御条件による給水量増加の構成により、つぎの作用効果を奏する。すなわち、ヘッダ水位検出手段がヘッダ設定水位を検出している状態で、外部水位検出手段が第一設定水位を検出しなくなって給水手段を駆動して、上部ヘッダに水位が乾き度限界水位以上に存在するという状態で、給水手段により給水量を増大させると、乾き度の低い蒸気が上部ヘッダから流出する不都合を生ずることがある。しかしながら、第二制御条件による給水量増加の構成により、この不都合を解消でき、乾き度の低下を防止することができる。また、ヘッダ水位検出手段がヘッダ設定水位を検出している状態では、外部水位検出手段が缶体内外部設定水位を検出しなくなっても給水手段により給水量を増加させないので、水管過熱のリスクの少ない状態で缶内外部水位を下げることができる。
さらに、この第二制御条件による給水量増加の構成においては、好ましくは、外部水位検出手段は、上部ヘッダおよび下部ヘッダと連通する水位制御室と、水位制御室内の第一缶体内外部設定水位を検出する第一電極と、水位制御室内の第一缶体内外部設定水位より低い第二缶体内外部設定水位を検出する第二電極とを含んで構成され、制御手段は、第二電極が第二缶体内外部設定水位を検出しなくなると、缶体内水位が上昇するように給水手段を制御するように構成する。
このように構成することで、つぎの作用効果を奏する。第二制御条件を満たさない状態が長く続くと缶体内水位が下がり過ぎ、缶体内圧力が上昇し過ぎる。しかしながら、第二電極が第二缶体内外部設定水位を検出しなくなると、缶体内水位が上昇するように給水手段を制御するので、缶体内圧力が上昇し過ぎることを防止し,結果として缶体内圧力の変動を少なくすることができる。なお、前記の給水量の減少による缶体内圧力の上昇は、給水による缶水の冷却量が減少することによるものと考えられる。
第四特徴は、バーナの燃焼量が段階的に変化すると、同じ缶水の濃縮度でも缶水の沸騰が異なる(燃焼量が多いほど沸騰が激しくなる)ことによる乾き度低下を防止することを目的とする構成である。この第四特徴は、ヘッダ水位検出手段が異なる燃焼量に対応した異なる複数のヘッダ設定水位を検出する第一電極を備え、制御手段が異なる燃焼量に対応したヘッダ設定水位を検出すると缶体内水位が低下するように給水手段の作動を制御するようにした構成にある。たとえば、燃焼量が高燃焼と低燃焼とに切り替えられるボイラにおいては、高燃ヘッダ設定水位を検出する高燃第一電極と、高燃ヘッダ設定水位より高い低燃第二設定水位を検出する低燃第一電極とを備え、高燃焼時には、高燃第一電極が高燃第二設定水位を検出すると、低燃焼時には、低燃第一電極が低燃ヘッダ設定水位を検出すると、それぞれ缶体内水位が低下するように給水手段の作動を制御するように構成される。
ここで、以上説明したこの発明の実施の形態のボイラを構成する構成要素を説明する。なお、説明済みのものは、その説明を省略する。缶体は、多数の水管を環状に配列した所謂丸型缶体に限定されるものではなく、燃焼ガスの流れ方向を直線的に形成し、この燃焼ガスの流れに沿って多数の水管を配設した所謂角型缶体を含むものである。丸型缶体の燃焼ガス(燃焼火炎を含むガスおよび排ガスを含む)の流れはωフローなどの水平方向の流れに限定されず、上下に流れる缶体を含む。また、上部ヘッダおよび下部ヘッダは、ドーナツ状、環状のものに限定されない。さらに、バーナおよび給水手段も、特定の構造、型式のものに限定されない。
ついで、この発明のボイラの実施例1を図面に従い説明する。図1は、この発明の実施例1に係るボイラの概略的な構成を示す縦断面の説明図であり、図2は、同実施例1に係るボイラの水位検出に関する模式的な構成を示す図であり、図3は、同実施例1に係るボイラの制御手順を説明するフローチャート図であり、図4は、同実施例1に係るボイラの他の制御手順を説明するフローチャート図である。
(実施例1の構成)
図1に示すように、ボイラ10は、缶体20と、バーナ30と、耐火材40と、外部水位検出手段としての外部水位検出装置50と、ヘッダ水位検出手段としてのヘッダ水位検出装置60と、給水手段としての給水ポンプ70と、制御手段としての制御器100と、を備える。これらのうち、缶体20は、缶体カバー21と、下部ヘッダ22と、水管23と、上部ヘッダ24と、を主要な構成要素としている。ボイラ10は、バーナ30の燃焼量を零を含めて3段階に調節することで、停止,低燃焼,高燃焼の3位置に制御可能に構成されている。なお、低燃焼運転,高燃焼運転をそれぞれ低負荷運転,高負荷運転と称す
ることができる。
缶体カバー21は、板材を円室状に形成したものであり、水管23を覆って水管23を外部から隔離している。下部ヘッダ22は、中空のリング状に形成されていて、この下部ヘッダ22には給水管80が接続されていて、この給水管80を介して下部ヘッダ22にボイラ用水を供給可能となっている。また、下部ヘッダ22には主排水管81も接続されているが、この主排水管81には、主排水弁82が設けられている。この主排水弁82を開くことにより、下部ヘッダ22内の缶水を、外部に排出(ブロー)することを可能としている。ここにおいて、缶水とは、缶体20の内部(下部ヘッダ22、水管23等)へ導入されたボイラ用水のことを指す。
そして、下部ヘッダ22には、水管23の下端側が接続されている。この水管23は、下部ヘッダ22と上部ヘッダ24とのそれぞれに連通して、缶水を貯留する管状部材である。また、バーナ30の燃焼により水管23を加熱することにより、この水管23の内部の缶水が沸騰する。それぞれの水管23は、垂直方向に沿って延伸している。本実施例1では、水管23は、多数配置される。かかる水管23の配列には、缶体20の径方向の中心から第1の半径だけ離間する第1円周上に沿って配置される外側水管列23Aと、第1の半径よりも小さな第2の半径だけ缶体20の径方向の中心から離間する第2円周上に沿って配置される内側水管列23Bとが存在する。ただし、水管23は、外側水管列23Aと内側水管列23Bの2列を有するものには限られず、1列のみ有するものであっても良く、3列以上有するものであっても良い。
さらに、それぞれの水管23の上端側は、上部ヘッダ24に接続されている。上部ヘッダ24は、缶水が濃縮すると、水管23内の缶水がその沸騰により生じた気泡により押し上げられる部分、別の表現をすると、水管23にて沸騰している蒸気および沸騰時の気泡の存在によって体積が膨張した缶水が入り込む部分である。上部ヘッダ24は、上述の下部ヘッダ22と同様に、中空のリング状に形成されている。ここにおいて、以下の説明では、上部ヘッダ24の中空をなしている内部の空間を、内部空間24Aとする。この内部空間24Aは、水管23の開口部分23sと連通する一方、蒸気流出管83の開口部分83sと連通している。また、以下の説明においては、下部ヘッダ22の中空をなしている内部の空間を、内部空間22Aと称する。
また、上部ヘッダ24は、本実施例1では、従来の上部ヘッダ24よりも高さが高く(垂直方向における寸法が大きく)なっている。たとえば、蒸発量2t/hのボイラでは、従来の上部ヘッダ24の高さを150mmとすると、300mmとなっている。すなわち、本実施例1におけるボイラ10においては、セパレータは設けられていないセパレータレスとしているが、後述のヘッダ水位制御装置60の乾き度限界水位制御によりセパレータレスであっても、セパレータの高さが高くなるのを抑えつつ、所定の乾き度を得るように構成している。
そして、上部ヘッダ24内にはバッフル板25を設けている。このバッフル板25は、蒸気流出管83に近い水管23からの沸騰する缶水の気泡が直接的に蒸気流出管83から流出しないように機能するもので、この実施例1では、上部ヘッダ24の蒸気流出管83の開口に近い側の半分(ドーナツの半分)の範囲の水管23の上方を覆うように設けている。このバッフル板25は、必要に応じて、省略したり、広さ(多数の水管23を覆う範囲)を増減することができる。
なお、上部ヘッダ24の内部空間24Aの高さを高くすることは、上部ヘッダ24の底面に位置する水管23の開口部分23sから、上部ヘッダ24の天板24Bに接続されている蒸気流出管83の開口部分83sまでの流路の距離を大きくしたことを意味する。そ
して、2つの開口部分の間(開口部分23sと開口部分83sの間)の流路の距離の拡大は、気水分離の機能を果たすことにつながっている。しかしながら、内部空間24Aの高さを高くするだけでは、蒸発量2t/hのボイラでは、高さが600mm以上となってしまう。そこで、本実施例1では、後述の過熱限界水位制御により、内部空間24Aの高さ,すなわち上部ヘッダ24の高さを抑えるように構成している。
また、図2に示すように、上部ヘッダ24の内部空間24Aの下部と降水管84の上端側が連通している。この降水管84は、内部空間24Aに存在する缶水(この缶水は濃縮されている場合が多い)を下部ヘッダ22に戻すものである。そのため、降水管84の下端側は、下部ヘッダ22の内部空間22Aに連通している。そして、この降水管84には、濃縮排水管85が接続されていて、この濃縮排水管85には、濃縮排水弁86が設けられている。この濃縮排水弁86を開くことにより、濃縮された缶水を外部に排出可能としている。
また、缶体20の上部側には、バーナ30が設けられている。バーナ30は、上部ヘッダ24のリング状をなすリング孔(符号省略)内に位置していて、缶体カバー21の内部のうち水管23で周囲を囲われる内側(以下、燃焼室21Aとする)に、火炎を形成する。その燃焼室21A内での燃焼のために、バーナ30には、燃料および燃焼用の空気が供給される。燃料は、燃料弁31を備えた燃料配管32により供給され、空気は、送風機33により供給される。
また、缶体20の下部側には、耐火材40が設けられている。耐火材40は、缶体20の下部(水管23の下部側が位置する部分(水管絞り部分)およびそれよりも内側)を閉塞することにより、内側水管列23Bよりも径方向の中心側は燃焼室21Aとなる。そして、耐火材40は、缶体カバー21の内側における上方側のうち、水管23の上部側が位置する部分(水管絞り部分)にも設けられている。
つぎに、図1および図2に示す外部水位検出装置50は、缶体20の内部(下部ヘッダ22、水管23等)に導入されている缶水の水位(缶体内水位と称する。)を外部水位として検出するものである。この外部水位検出装置50は、水位制御室としての水位制御筒51と、複数の棒状の電極52と、を備える。
水位制御筒51は、導通可能な金属によって、両端が封止された略円筒形状に形成されている。この水位制御筒51の上端部と連通管87aの下端が接続されており、連通管87aの上端は、上部ヘッダ24に接続されている。また、水位制御筒51の下端部と連通管87bの上端が接続されており、連通管87bの下端は、下部ヘッダ22に接続されている。それにより、水位制御筒51は、上端部及び下端部が上部ヘッダ24及び下部ヘッダ22を介して水管23とそれぞれ連通し、したがって水管23に導入された缶水に対応した缶内水位(缶内外部水位)を水位制御筒51の内部に実現させる。
そして、電極52は、それぞれ水位制御筒51の異なる水位を検出する低燃用第一電極52S,高燃用第一電極52M,第三電極52Lを含んで構成されている。低燃用第一電極52Sは、低燃焼時の缶水の低濃縮時における乾き度限界水位(低濃縮時乾き度限界水位)である低燃缶内外部設定水位H1Sを検出する。この低燃缶内外部設定水位H1Sは、低燃焼時の缶水の低濃縮時における過熱度限界水位よりも高い水位に設定されると共に、低燃焼時の缶水の低濃縮時における目標循環比設定水位でもある。また、高燃用第一電極52Mは、高燃焼時の缶水の低濃縮時における乾き度限界水位(低濃縮時乾き度限界水位)である高燃缶内外部設定水位H1M(低燃缶内外部設定水位HSよりも低い水位)を検出する。この高燃缶内外部設定水位H1Mは、高燃焼時の缶水の低濃縮時における過熱度限界水位よりも高い水位に設定されると共に、高燃焼時の缶水の高濃縮時における目標
循環比設定水位(低濃縮時における目標循環比設定水位とほぼ等しい)でもある。さらに、第三電極52Lは、水管過熱防止用の高燃缶内外部設定水位H1Mより低い第二缶体内外部設定水位H3Lを検出する。以上説明した各設定水位は、予め実験により定めておく。
また、ヘッダ水位検出装置60は、上述した上部ヘッダ24の内部空間24Aにおける缶水の高濃縮時における水位を検出するものである。このヘッダ水位検出装置60での缶水の高濃縮時の水位の検出状態を、図2に示す。図2を参照して、水管23内の缶水が沸騰する場合、水管23内では多数の気泡Kが発生し、気泡Kを含む缶水の上方部分(沸騰上面)では、次々に気泡Kが露呈して飛散する。この状態では、気泡Kの中には内部空間24Aに入り込むものがある。そして、内部空間24Aの内部においては、入り込んだ気泡Kの破裂により、内部空間24Aの内壁面および水管23の上部内表面は、破裂した液滴の膜(水膜)で被われた状態となる。このとき、内部空間24Aの下部には、不安定な沸騰上面を有する水位が存在するようになる。一方、気泡Kの一部は、連通管88b(後述)から水位制御筒61内へ入り込むと共に、気泡Kが破裂した液滴も、連通管88b(後述)から水位制御筒61内へ流入し、これらが水量として検出される状態となり、水位制御筒61内において、水位として出現する。したがって、ヘッダ水位検出装置60は、水位制御筒61内に出現した水位を検出することになる。
このヘッダ水位検出装置60も、上述の外部水位検出装置50と同様の構成を有している。すなわち、ヘッダ水位検出装置60は、水位制御室としての水位制御筒61と、複数の電極62と、を備える。水位制御筒61の上端部の連通孔64aと連通管88aの下端が接続されており、連通管88aの上端は、上部ヘッダ24の上部に接続されている。また、水位制御筒61の下端部の連通孔64bと連通管88bの上端が接続されており、連通管88bの下端は、下部ヘッダ22の下部に接続されている。
電極62は、それぞれ水位制御筒61の異なる水位を検出する低燃用第二電極62S,高燃用第二電極62Mを含んで構成されている。低燃用第二電極62Sは、低燃焼時の缶水の高濃縮時における乾き度限界水位(高濃縮時乾き度限界水位)である低燃第二設定水位H2Sを検出する。また、高燃用第二電極62Mは、高燃焼時の缶水の高濃縮時における乾き度限界水位(高濃縮時乾き度限界水位)である高燃ヘッダ設定水位H2M(低燃第二設定水位H2Sよりも低い水位)を検出する。低燃用第二電極62S,高燃用第二電極62Mはそれぞれ別の水位制御筒に設けることができる。
また、図1を参照して、缶体20には、水管23内の水位を検出する第四電極62Dを備えている。第四電極62Dは、ボイラ10の起蒸(冷態状態でのボイラ10の燃焼運転に限定されない。)時の水位である第四設定水位H4Dを検出する。制御器100は、運転開始スイッチ(図示省略)を操作すると、給水ポンプ70を駆動し、下部ヘッダ22から水管23内へ缶水を供給し、第四電極62Dが第四設定水位H4Dを検出すると給水ポンプ70を停止し、低燃焼運転へ移行するように構成されている。
この起蒸時水位制御の構成により、起蒸時には、第四設定水位H4Dまで水管23の水位が上昇しているので、起蒸時の水管過熱を防止することができる。また、第四設定水位H4Dを超えて上部ヘッダ24内に缶水が侵入する状態で起蒸すると、多量の缶水が蒸気流出管83から流出してしまう不都合を生ずるおそれがあるが、起蒸時水位制御の構成により、この不都合を防止することができる。
また、給水ポンプ70は、ON−OFF式のもので、給水管80を介して下部ヘッダ22と接続されていて、制御器100の制御により作動させられると、下部ヘッダ22へボイラ用水の供給を開始する。そして、下部ヘッダ22と給水ポンプ70との間の給水管8
0には、逆止弁89が設けられていて、缶水が下部ヘッダ22側から給水ポンプ70側に逆流するのを防止している。
制御器100は、外部水位検出装置50の各電極、ヘッダ水位検出装置60の各電極、第四電極等の各種のセンサからの検出信号が入力されると共に、その検出信号に応じて、バーナ30、給水ポンプ70等の駆動部位の作動を司る。なお、制御手段100は、記憶装置(図示省略)に格納されている各種プログラムにより、燃焼制御手順および水位制御手順を実行する。水位制御手順には、乾き度維持制御および循環比確保制御手順が含まれ、高燃焼時,低燃焼時の水位制御手順をそれぞれ図3,図4に示す。なお、図3、図4では、先に説明した第四電極による起蒸時の水位制御手順は省略している。
(実施例1の動作)
以上のような構成を有するボイラ10の水位制御の動作を図1〜図4に基づき以下に説明する。
まず、ボイラ10の高燃焼運転時の水位制御を図3に基づき説明する。制御器100は、ステップS1(以下、ステップSNを単にSNという。)にて、高燃用第二電極62Mが水無し(水位を検出していない)で、かつ高燃用第一電極52Mが水無し(水位を検出していない)か,すなわちANDで条件を満たしているかどうか(第二制御条件)を判定する。
今、缶水が低濃縮の状態にあるとすると、ヘッダ水位検出手段60の高燃用第二電極62Mによって水位が検出される状態とはならず、外部水位検出手段50によって缶体内水位が検出される。水位制御筒51の水位がH1M未満であると、S1でYESが判定され、S2へ移行して給水ポンプ70をONする。すると、下部ヘッダ22にボイラ用水が供給され、缶体20内の水位が上昇する。
ついで、S3において、高燃用第二電極62Mが水有り(水位を検出している)か、高燃用第一電極52Mが水有り(水位を検出している)かどうか,すなわちORで条件を満たしているかどうか(第一制御条件)を判定する。今の場合、缶内水位が上昇して、水位制御筒51の水位がH1M以上となり、高燃用第一電極52Mが水有りを検出すると、S3でYESが判定され、S4へ移行して給水ポンプ70をOFFする。こうして、高燃焼運転における低濃縮時は、高燃用第一電極52Mによって、所定の乾き度が維持され、かつ水管過熱を生じない水位制御が行われる。なお、高燃用第一電極52Mが水有りを検出して給水ポンプ70をOFFするまでの時間および高燃用第一電極52Mが無しを検出して給水ポンプ70をONするまでの時間を調整可能に構成している。
ボイラ10の運転によって、缶水の濃縮が進み、高濃縮状態となると、ヘッダ水位検出手段60の高燃用第二電極62Mによって水位がほぼ常時検出される状態となる。その結果、高燃用第一電極52Mが水無しでも、高燃用第二電極62Mが水有りを検出すると、S3でYESが判定され、S4へ移行して、給水ポンプ70をOFFする。すると、缶体20内の水位が低下する。
ついで、S5へ移行して、第三電極52Lが水無しかどうかを判定する。NOの場合は、S1に戻る。S1で、高燃用第一電極52Mおよび高燃用第二電極62Mが共に水無しを検出(第二制御条件)すると、S2へ移行して、給水ポンプ70をONする。
S1で、第二制御条件を満たすとき給水ポンプ70をONする構成により、つぎの作用効果を奏する。すなわち、高燃用第二電極62Mが水有りを検出している状態で、高燃用第一電極52Mが水無しを検出して給水ポンプ70を駆動すると、上部ヘッダ24に水位
が乾き度限界水位以上に存在するという状態で、給水ポンプ70により給水量が増大する。すると、乾き度の低い蒸気が上部ヘッダ24から流出する不都合を生ずることになる。しかしながら、第二制御条件による給水量増加の構成により、この不都合を解消でき、乾き度の低下を防止することができる。また、高燃用第二電極62Mが水有りを検出している状態では、高燃用第一電極52Mが水無し検出しても給水ポンプにより給水量を増加させないので、水管過熱のリスクの少ない状態で缶体20内水位を下げることができる。
そして、高燃用第二電極62Mの水無し状態が継続して、S1でYESの判定が継続されることがある。その場合には、S5において、第三電極52Lの水無しにより、YESが判定され、S6へ移行して、給水ポンプ70をONする。その結果、長い時間給水ポンプ70がOFFすることによる缶体20内の圧力上昇を防止でき、缶体20内の圧力変動を低減できる。
こうして、高燃焼運転における高濃縮時は、高燃用第二電極62Mによって、上部ヘッダ24内の水位が乾き度限界水位以下の水位で制御されるので、高燃焼、高濃縮状態でも所定の乾き度が維持され、かつ水管過熱を生じない水位制御が行われる。
また、高燃焼運転における高濃縮時には、上部ヘッダ24の下部に存在する缶水が降水管84を通して流下し、下部ヘッダ22内へ還流する。その結果、上部ヘッダ24内に過剰の水位が存在することを防止できると共に、缶水の所定の循環比を確保することができる。
また、循環比は、給水ポンプ70をONするタイミング,すなわち高燃用第一電極52Mの検出水位を高くするほど高くなる。この検出水位を高くしすぎると、乾き度が低下する。この実施例1では、高燃用第一電極52Mの検出水位を過熱防止のための過熱限界水位より高い水位である目標循環比設定水位に設定しているので、所定の循環比で水位制御を行うことができる。その結果、pHの低い給水と降水管を通して下部ヘッダに供給されるpHの高い缶水とが適度に混合して缶体内を適切なpHに保ち腐食リスクを低減することができる。さらに、温度の低い給水と温度の高い缶水との混合により缶水全体を高い温度分布とすることができ、溶存酸素による腐食リスクを低減できる。
なお、缶水の濃縮度が中程度の状態では、缶水の沸騰状態に応じて、上述の低濃縮時の外部水位検出装置50による水位制御と、高濃縮時のヘッダ水位検出装置60による水位制御のいずれかが行われる。
つぎに、ボイラ10の低燃焼運転時の水位制御は、図4の制御手順に基づき制御される。低燃焼運転時で、高燃焼時と異なるのは、缶水の沸騰が弱いので、低燃用第二電極62Sと、低燃用第一電極52Mにより、全体的に水位を高くして、乾き度,水管過熱度,循環比を制御する点である。制御の流れは、図3の制御手順と同様であり、図4のS11,S12,S13,S14,S15,S16がそれぞれ図3のS1,S2,S3,S4,S5,S6に対応するので、その説明を省略する。
つぎのこの発明の実施例2のボイラ10を図5に基づき説明する。この実施例2において前記の実施例1と異なるのは、ヘッダ水位検出装置60を上部ヘッダ24内に設けた点で、その他の構成は、前記実施例1と同様であるので、同じ構成要素には同じ符号を付して説明を省略する。以下、異なる構成についてのみ説明する。
図5を参照して、ヘッダ水位検出装置60の水位制御筒61が前記上部ヘッダの内部に設置される。水位制御筒61は、有底筒状の筒体であり、その上端側の開口側が上部ヘッ
ダ24の天板24Bに取り付けられている。そして、水位制御筒61の下端側の底部に近接した高さ位置における周壁には、内部空間24A内の気泡の一部が入り込むと共に、内部空間24A内で破裂した気泡の液滴が流入するための連通孔64bが設けられている。この連通孔64bは、単数あるいは複数個設けるものとしている。さらに、水位制御筒61の底部の垂直方向における高さ位置は、高燃用第二電極62Mよりも十分に低い高さ位置となっている。
また、水位制御筒61が天板24Bに取り付けられる関係上、水位制御筒61の内部で水位が上昇した際に、気体(空気、蒸気等)を水位制御筒61の内部から逃がすために、水位制御筒61の上端側に近接した高さ位置における周壁には、単数または複数の連通孔64aが設けられている。したがって、水位制御筒61内は、上方の連通孔64aおよび下方の連通孔64bを介して上部ヘッダ24内の上部および下部と連通して、内部空間24A内の圧力と同じ圧力となっている。
そして、実施例2における低燃用第二電極62Sおよび高燃用第二電極62Mは、実施例1における低燃用第二電極62Sおよび高燃用第二電極62Mと同様の構成となっているので、詳細な説明は省略する。
つぎに、実施例2のボイラ10の動作について説明する。実施例2のボイラ10は、図3および図4の制御手順により制御され、その動作に関しては、実施例1のボイラ10と、概略同じ動作を行う。
ここで、前記実施例1のボイラ10の作動と相違する点を説明する。本実例2のボイラ10において、内部空間24A内へ入り込んだ気泡は、内部空間24A内において破裂し、内部空間24Aの内壁面および水管23の上部内表面を液滴の膜(水膜)で被うことになる。同時に、気泡の一部は、連通孔64bから水位制御筒61内へ入り込むと共に、気泡が破裂した液滴も、流入孔64bから水位制御筒61内へ流入し、これらが水量として検出される状態となり、水位制御筒61内において、水位として出現する。したがって、この実施例2のヘッダ水位検出装置60は、水位制御筒61内に出現した水位を検出することになる。
以上が実施例1に対する相違点であり、その他の制御器100による制御等については、上述の第1の実施の形態と同様となっている。
この実施例2によれば、実施例1の連通管88a,88bが不要となる。また、ヘッダ水位検出装置60を設置するスペースを上部ヘッダ24と別に設ける必要がないので、実施例1と比較して設置スペースを減少することができる。
つぎに、この発明の実施例3のボイラ10を図6および図7に基づき説明する。前記実施例1と異なるのは、前記実施例1では、缶水の濃縮度を判定することなく、外部水位検出装置50による外部水位制御とヘッダ水位検出装置60によるヘッダ水位制御との切り替えを自動的に行うように構成しているのに対して、この実施例3では、缶水の濃縮度を判定して外部水位制御とヘッダ水位制御との切り替えを行うように構成している点である。その他の構成は、前記実施例1と同様であるので、同じ構成要素には同じ符号を付して説明を省略する。以下、異なる構成についてのみ説明する。
この実施例3では、ヘッダ水位検出装置60には、ヘッダ内上限水位である高濃縮乾き度限界水位HEを検出すると給水ポンプ70をOFFする第六電極62Eと、高濃縮乾き度限界水位HEより低いヘッダ内下限水位である水位HFを検出すると給水ポンプ70を
ONする第七電極62Fとを備えている。また、外部水位検出装置50には、水位制御筒内上限水位である低濃縮乾き度限界水位HGを検出すると給水ポンプをOFFする第八電極52Gと、低濃縮乾き度限界水位HGより低い水位制御筒内下限水位である水位HJを検出すると給水ポンプ70をONする第九電極52Jとを備えている。
そして、制御器100は、缶体20の内部に存在する缶水を外部へ排出した後のバーナ30の燃焼時間が燃焼時間閾値に到達するかどうかで濃縮度を判定し、低濃縮時には外部水位制御を行い、高濃縮時にはとヘッダ水位制御を行うように構成している。制御器100による、水位制御手順を図7に示す。
つぎに、この実施例3の動作を説明する。図7を参照して、制御器100は、S21において、内蔵タイマ(図示省略)により、全ブロー後のバーナ30における燃焼時間を計測し、所定の燃焼時間(燃焼時間閾値)に到達するかどうかを判定する。NOの場合には、S22へ移行して、外部水位検出装置50での検出結果に基づいて水位の制御を行う。また、S21でNOが判定される,すなわち所定の燃焼時間(燃焼時間閾値)に到達した場合には、S23へ移行して、ヘッダ水位検出装置60での検出結果に基づいて、水位の制御を行う。ここで、全ブローとは、缶体20の内部に存在する缶水の全部を、外部に排出することをいう。また、全ブローを実行する以外に、缶水のほぼ半分を外部へ排出する半ブローを実行することもある。この場合も、半ブロー後の燃焼時間を計測して、上述の燃焼時間閾値を設定する。
すなわち、全ブローを行ってから暫くの間、バーナ30を燃焼させても、缶水の濃縮度は低い状態となっている。缶水の濃縮度が低い場合(低濃縮の場合)、缶水の濃縮度が高い場合(高濃縮の場合)よりも気泡の発生が少ない。すなわち、缶水の水挙動は比較的安定していて、外部水位検出装置50での検出結果に基づく制御を行っても、所望の蒸気の乾き度は得られる状態となっている。しかしながら、全ブローを行った後にバーナ30の燃焼時間が累積するにつれて、缶水の濃縮度は上昇していく。そして、缶水の電気伝導度が所定の値となる程に濃縮度が上昇すると、缶水の水挙動は急激に変化し、缶水の粘度の増加により泡立ちが激しくなり、発生する気泡の数も多くなると共に、気泡が破裂した際の飛沫(液滴)の直径が大きくなる等によって、乾き度が低下する。
そこで、外部水位検出装置50による水位検出では、所望する乾き度が得られない程度の水挙動の変化が起きる状態に、上述の燃焼時間閾値を対応付けておく。すると、全ブロー後にバーナ30の燃焼が開始するタイミングにて時間計測を開始し、計測された時間が燃焼時間閾値に到達するまでの間は、外部水位検出装置50にて水位検出を行い、その検出結果に基づいて、缶水の水位を制御する。一方、計測された時間が燃焼時間閾値に到達した場合には、ヘッダ水位検出装置60の水位制御筒61の筒内水位を測定することで水位検出を行い、その検出結果に基づいて、缶水の水位を制御する。
ここにおいて、「燃焼時間閾値に到達する」とは、燃焼時間閾値以上となる場合と、燃焼時間閾値を超える場合のいずれであっても良い。また、「燃焼時間閾値に到達しない」とは、燃焼時間閾値以下である場合と、燃焼時間閾値より小さい場合のいずれであっても良い。
そして、外部水位検出装置50での検出結果に基づく制御では、第八電極52Gと第九電極52Jとの間の位置に、水位制御筒51内の水位が位置するように制御する。また、ヘッダ水位検出装置60での検出結果に基づく制御では、第六電極62Eと第七電極62Fとの間の位置に、水位制御筒61内の水位が位置するように制御する
つぎに、この発明の実施例4のボイラ10を図8および図9に基づき説明する。前記実施例3と異なるのは、前記実施例3では、缶水の濃縮度の判定を燃焼時間により行っていたが、この実施例4では、缶水の濃縮度を缶水の電気伝導度により判定するように構成している点である。その他の構成は、前記実施例3と同様であるので、同じ構成要素には同じ符号を付して説明を省略する。以下、異なる構成についてのみ説明する。
この実施例4では、図8に示すように、降水管84内の缶水の電気伝導度を測定する電気伝導度測定センサ90を備えている。そして、制御器100による図9に示す水位制御手順により、この電気伝導度が電気伝導度閾値に到達しない場合、外部水位検出装置50での検出結果に基づいて水位の制御を行う。また、電気伝導度測定センサ90で測定される電気伝導度が電気伝導度閾値以上となった場合には、ヘッダ水位検出装置60での検出結果に基づいて、水位の制御を行う。なお、電気伝導度閾値は、所定の濃縮度に対応するように構成している。
この実施例4の動作を説明する。図9を参照して、S31で電気伝導度測定センサ90で測定される電気伝導度が電気伝導度閾に到達しているかどうかを判定する。S31でNOが判定されるとS32へ移行して、外部水位検出装置50での検出結果に基づく制御を行う。電気伝導度閾よりも低い場合には、缶水の濃縮度は低い状態となっている。そのため、缶水の水挙動は比較的安定していて、外部水位検出装置50での検出結果に基づく制御を行っても、所望の蒸気の乾き度は得られる状態となっている。
電気伝導度測定センサ90で測定される電気伝導度が電気伝導度閾値以上となる程に濃縮度が上昇すると、S31でYESが判定され、S33へ移行して、ヘッダ水位検出装置60にて筒内水位の検出を行い、その検出結果に基づいて、筒内水位を制御する。
電気伝導度が電気伝導度閾値以上となる程に濃縮度が上昇すると、缶水の水挙動は急激に変化し、缶水の粘度の増加により泡立ちが激しくなり、気泡Kが破裂した際の飛沫(液滴)の直径が大きくなる等によって、乾き度が低下する。
そこで、外部水位検出装置50による水位検出では、所望する乾き度が得られない程度の水挙動の変化が起きる状態に、上述の電気伝導度閾値を対応付けておく。すると、電気伝導度測定センサ90で測定される電気伝導度が電気伝導度閾値に到達しない間は、外部水位検出装置50にて水位検出を行い、その検出結果に基づいて、缶水の水位を制御する。一方、電気伝導度測定センサ90で測定される電気伝導度が電気伝導度閾値以上となった場合には、ヘッダ水位検出装置60にて筒内水位の検出を行い、その検出結果に基づいて、筒内水位を制御する。
ここにおいて、「電気伝導度閾値に到達する」とは、電気伝導度閾値以上となる場合と、電気伝導度閾値を超える場合のいずれであっても良い。また、「電気伝導度閾値に到達しない」とは、電気伝導度閾値以下である場合と、電気伝導度閾値より小さい場合のいずれであっても良い。
つぎにこの発明の実施例5のボイラ10を図10,11に基づき説明する。この実施例5で、実施例1と異なるところは、乾き度維持制御および循環比確保制御手順であり、図3,図4の制御手順を図10,図11とした点である。すなわち、図3のS1,図4のS11では、高燃用第一電極62M,高燃用第二電極62Mが水無しを検出すると直ちに給水ポンプ70をONしていたが、図10のS41,図11のS51では、高燃用第一電極62Mおよび高燃用第二電極62Mが共に水無しを検出してから設定時間後に給水ポンプ70をONするように構成している。
また、図3のS3,図4のS13では、高燃用第一電極62M,高燃用第二電極62Mが水有りを検出すると直ちに給水ポンプ70をOFFしていたが、図10のS43,図11のS53では、高燃用第一電極62M,高燃用第二電極62Mのいずれかが水有りを検出してからそれぞれ異なる設定時間後に給水ポンプ70をOFFするように構成している。その他の構成は、実施例1と同じであるので、同じ符号を付してその説明を省略する。
この実施例5においては、前記の各設定時間を缶体20内圧力(缶体20内の蒸気圧力を検出する図示省略のセンサにより検出)および給水温度(給水管80内の給水の温度を検出する図示省略のセンサにより検出)に応じて調整するように構成する。具体的には、缶体20内圧力が上昇するにつれて、また給水温度が下降するにつれて、設定時間が短くなるように構成している。
つぎに、この発明の実施例6のボイラ10を図12に基づき説明する。この発明は、上述の実施例1〜実施例5のように、複数の水管23を環状に配列した構造の缶体構造のボイラのみではなく、図12に示されるボイラ10のように、複数の水管23が直方体形状を呈するように配列した構造のボイラにも同様に適用することができる。以下の実施例6の説明で、実施例1と異なる構成を中心に説明し、実施例1に対応する構成要素には同じ符号を付してその説明を省略する。
図11に示すボイラ10は、省スペース化等の観点から、直方体状の下部ヘッダ22と、同じく直方体状の上部ヘッダ24と、この両ヘッダ22,24間に立脚して垂直に配設された複数の水管23からなる水管群とにより構成された缶体20を備えている。この缶体20を構成する水管群において、長手方向における両外側に配置された水管23は、隣り合う水管23同士がそれぞれ連結部材(図示省略)を介して接続されて、一対の水管壁(図示省略)を形成している。したがって、缶体20は、下部ヘッダ22と上部ヘッダ24および一対の水管壁とによって形成された直方体状の区画室を備えている。この区画室は、上述の各実施の形態における燃焼室21Aに相当しており、長手方向の一端側に設けたバーナ30からの火炎が燃焼反応を行いつつ、排ガス出口103へ向かって流動するようになっている。
さて、この図11に示すボイラ10においては、図示は省略しているが、上述の各実施例と同様の降水管84が設けられている。すなわち、濃縮された缶水が滞留する上部ヘッダ24と、新たなボイラ用水が供給される下部ヘッダ22とを降水管84で接続し、上部ヘッダ24内の缶水を自然循環させる構成としている。ここにおいて、この図12に示すボイラ10の動作は、上述の各実施例における動作とほぼ同様であり、その詳細な説明は省略する。
また、上述の各実施例における構成と同様に、外部水位検出装置50は、上部ヘッダ24の内部空間24Aと下部ヘッダ22の内部空間22Aのそれぞれに対して、連通管87a,87bを介して連通している。また、ヘッダ水位検出装置60は、上部ヘッダ24の内部空間24Aに対し、連通管88a,88bを介して連通している。
この発明は、上述の実施例1〜6に限定されるものではなく、つぎの形態のボイラを含む。上述の実施例では、セパレータレスボイラとしているが、遠心分離によって蒸気から水滴(液滴)を分離する小型のセパレータを具備するように構成しても良い。また、実施例1では、図3のS1において、水無しが検出されると、直ちにS2へ移行して給水ポンプ70をONしているが、水無し検出から所定の遅延時間をおいて給水ポンプ70をONするように構成できる。また、図3のS3において、水有りが検出されると、直ちにS3
へ移行して給水ポンプ70をOFFしているが、水有り検出から所定の遅延時間をおいて給水ポンプ70をOFFするように構成できる。このように、遅延時間をおいて給水ポンプ70を制御する場合、電極による検出水位と各種設定水位が異なることになり、各種設定水位は、遅延時間後の想定水位となる。
10…ボイラ
20…缶体
22…下部ヘッダ
23…水管
24…上部ヘッダ
50…外部水位検出装置(外部水位検出手段)
52S,52M…第一電極(電極)
60…ヘッダ水位検出装置(ヘッダ水位検出手段)
62E…第六電極(第一の電極)
62F…第七電極(第二の電極)
70…給水ポンプ(給水手段)
84…降水管
87a,87b…連通管
88a,88b…連通管
100…制御部(制御手段)

Claims (7)

  1. 上部ヘッダと下部ヘッダとの間をバーナにより加熱される多数の水管で連結して構成され、前記バーナの燃焼停止時前記水管内の水位が前記水管の上端より低い状態となる缶体と、前記缶体内へボイラ用水を供給する給水手段と、前記缶体の水位に応じて前記給水手段の作動を制御する制御手段とを備えるボイラであって、
    前記水管内の缶水がその沸騰により生じた気泡により押し上げられることにより前記上部ヘッダ内に存在する水位を検出するヘッダ水位検出手段と、
    前記上部ヘッダ内下部と前記下部ヘッダとを連通する降水管とを備え、
    前記制御手段は、前記ヘッダ水位検出手段による検出水位がヘッダ設定水位となると缶体内水位が低下するように前記給水手段の作動を制御する第一制御と、前記第一制御後において缶体内水位の低下が所定量となると缶体内水位が上昇するように前記給水手段の作動を制御する第二制御とを行うことを特徴とするボイラ。
  2. 前記所定量を前記缶体内圧力,給水温度,缶水の濃縮度のいずれか一つまたは複数に応じて調整することを特徴とする請求項1に記載のボイラ。
  3. 前記缶体の外部に設置され、前記上部ヘッダの内部空間および前記下部ヘッダの内部空間のそれぞれと連通管を介して連通し、缶体内外部水位を検出する電極を有する外部水位検出手段を備え、
    前記制御手段による前記所定量の判定が、前記電極により行われることを特徴とする請求項1に記載のボイラ。
  4. 前記制御手段による前記所定量の判定が、前記電極の水無し検出からの設定時間経過により行われることを特徴とする請求項3に記載のボイラ。
  5. 前記ヘッダ水位検出手段は、ヘッダ設定水位を検出する第一の電極と、ヘッダ設定水位より低い水位を検出する第二の電極とを備え、
    前記制御手段による前記所定量の判定が、前記第二の電極により行われることを特徴とする請求項1に記載のボイラ。
  6. 前記制御手段による前記所定量の判定が、前記第二の電極の水無し検出からの設定時間経過により行われることを特徴とする請求項5に記載のボイラ。
  7. 前記ヘッダ水位検出手段は、ヘッダ設定水位を検出する電極を備え、
    前記制御手段による前記所定量の判定が、前記電極の水無し検出からの設定時間経過により行われることを特徴とする請求項1に記載のボイラ。
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