JPH06146922A - 空気圧縮機のケーシング - Google Patents

空気圧縮機のケーシング

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JPH06146922A
JPH06146922A JP29229992A JP29229992A JPH06146922A JP H06146922 A JPH06146922 A JP H06146922A JP 29229992 A JP29229992 A JP 29229992A JP 29229992 A JP29229992 A JP 29229992A JP H06146922 A JPH06146922 A JP H06146922A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
guide
casing
flow passage
operating air
air compressor
Prior art date
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Pending
Application number
JP29229992A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiki Niizeki
良樹 新関
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
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Publication of JPH06146922A publication Critical patent/JPH06146922A/ja
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  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 空気圧縮機から吸込んだ作動空気が翼列部に
至るときその速度分布を一様にする。 【構成】 流路内を転向する前の作動空気に予旋回を与
える案内ガイド3を流路入口側に設けるとともに、案内
ガイド3の後流側にストラット4を配した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、吸込んだ作動空気が
翼列部に向う際、作動空気の流入速度分布の偏動を抑制
する空気圧縮機のケーシングに関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、航空機、発電用ガスタービンな
どの大形原動機においては、高圧力比、高効率を得るこ
とができる点で、軸流タイプのものが好まれて多く採用
されている。
【0003】この種タイプは、回転軸に沿って多くの翼
列部を配する関係上、軸長が遠心タイプ、斜流タイプに
くらべ長くなりがちであり、さらに作動空気の吸込口を
加えると、その軸長は増々倍加する。このため、空気圧
縮機に直結するガスタービンの全体原動機軸長を短縮す
るよう、空気圧縮機の作動空気吸込口は、回転軸と直交
する方向に配することが多く、この作動空気吸込口から
の作動空気を回転軸に植設する翼列部に案内する流路は
曲率半径大なるものになっている。図6は、空気圧縮機
のケーシングのうち、流路を示すもので、子午面から切
断した模式図である。
【0004】この図において、作動空気の中心流線を基
準軸mに採り、この基準軸mに直交する方向を法線軸n
に採り、また基準軸m方向速度成分Vm、基準軸mの任
意点Pにおける曲率半径Rs に採ると、任意点Pにおけ
る作動空気11の粒子には遠心力Fs が働く。この遠心力
Fs を方程式としてあらわせば、
【0005】
【数1】Fs =Vm2 /Rs =1/ρ・dP/dn ここで、ρは作動空気の密度である。
【0006】この式から、容易に理解されるように、内
側流路壁1から外側流路壁2に向って1/ρ・dP/d
nだけ圧力勾配が徐々に高くなっている。このため、流
路横断面の速度分布Vmは、内側流路壁1で遅く、外側
流路壁2で相対的に速くなっている。
【0007】このように、流路横断面における作動空気
の速度分布では、流力効率が思ったように高まらず、こ
のため流路の曲率半径を極力大きくして作動空気の速度
分布をほぼ一様となるようにしていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、流路の曲率
半径を大きく採ると、設置スペースに余裕があるならば
ともかく、余裕がないと、曲率半径の基準位置を代えた
り、曲率半径そのものの値を代えたりして曲面状の流路
を形成していた。このため、流路壁は、一つの曲率半径
値で、しかも基準位置から画成した曲面状と異なり、任
意横断面ごとに面積が異なっており、この横断面の変化
によって境界層が発達したり、壁面摩擦が増したりし
て、作動空気に偏流があらわれ、その速度分布を一様に
することが難しい。
【0009】かかる問題点を解決する技術として、例え
ば特開昭57-176400 号や特開昭57-176400 号公報に見ら
れるように、流れの遅い部分に外部からエネルギを加え
て流体剥離防止、流体流れの改善に努めたものの公表も
あるが、かかる技術では供給エネルギが高く、原動機全
体から見た場合の消費エネルギが高くなって好ましくな
く、また、剥離の防止はできても翼列部の入口の速度分
布の一様化は難しい。
【0010】この発明は、このような点に鑑みて改善を
加えたものであって、作動空気が入口から転向して翼列
部に流れる場合であっても、流路横断面における速度分
布を一様化して翼列部に送り出せるようにする空気圧縮
機のケーシングを公表することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明にかかる空気圧
縮機のケーシングは、回転軸と直交する方向から吸込ん
だ作動空気を、回転軸の軸方向に沿って植設する翼列部
に向うように転向させる流路を有する空気圧縮機のケー
シングにおいて、転向する前の作動空気に旋回速度成分
を与える案内ガイドを前記流路の入口側に設けるととも
に、案内ガイドの後流側にストラットを配する一方、前
記案内ガイドに可変機構部を設けたものである。
【0012】
【作用】上記構成によれば、作動空気が翼列部に向う前
に案内ガイドによって予旋回成分が与えられるから、従
来のように作動空気が転向する際、生起する遠心力が少
なくなり、こうして基準軸mから外側に向う遠心力の作
用に伴う圧力勾配を減少させることができ、作動空気翼
列部に至るときには速度分布は、ほぼ一様になる。ま
た、翼列部に向うにしたがって流路は、その入口部の横
断面にくらべ狭小になっており、当該部位は作動空気の
増速流の影響を受けて流壁膨出の心配が出てくるが、当
該部位にはストラットが配されているのでこの心配はな
い。
【0013】
【実施例】以下、この発明にかかる空気圧縮機のケーシ
ングの一実施例を図を参照して説明する。
【0014】図1は、この発明にかかる空気圧縮機のケ
ーシングの概略縦断面図であり、図2は図1のA−A矢
視方向切断概略断面図である。これらの図において、作
動空気吸込口5は回転軸中心Rに対し、直交する方向に
配されており、空気圧縮機のケーシングの一部を構成す
る内側流壁1、外側流壁10からなる流路Fよりも拡口し
ている。この流路Fは、翼列部Sに向うにしたがって曲
率の大きさ、曲率基点位置の異なる曲面状に形成されて
おり、その入口部の横断面SIは比較的拡開し、翼列部
Sの入口部の横断面SOは、図2にも見られるように相
対的に狭開している。
【0015】上記流路Fの入口部の横断面SIには、作
動空気11に予旋回を与える案内ガイド3が環状列に配さ
れており、また、案内ガイド3の後流側には図2に見ら
れるよう、流路横断面に対し、放射状にストラット4が
配され、このストラット4によって当該流路横断面の膨
出を防いでいる。
【0016】一方、翼列部Sは、回転軸中心Rに沿って
第1段翼列を構成する静翼8、動翼7が対をなして環状
配列されており(第2段翼列以後は図示省略)、静翼8
は翼可変部9を備える一方、動翼7は回転軸Rと一体成
形したディスク部6に植設されている。
【0017】この発明にかかる空気圧縮機のケーシング
では、上述のように流路Fの入口部の横断面SIに、案
内ガイド3を設けたことにより、翼列部Sの入口部の横
断面SOの作動空気速度分布はほぼ一様になる。すなわ
ち、図3は、流路Fにおける作動空気速度分布を模式化
したもので、図にも見られるように、作動空気11に予旋
回が与えられているため、流線のm軸上の任意点Pにお
いて遠心力Fs と反対方向に求心力Ft が働く。ここ
に、流線のm軸上の任意点Pにおける接線角αとし、任
意点Pまでの回転軸中心Rからの距離をr,n軸方向の
速度成分をVnとすると、求心力Ft は、
【0018】
【数2】Ft =Vn2 /r・cos α で与えられる。したがって、従来の遠心力Fs は、求心
力Ft によって減殺されるから、結局、
【0019】
【数3】 Fs −Ft =Vm2 /Rs −Vn2 /r・cos α となり、流路横断面における圧力勾配1/ρ・dP/d
nは、従来に比し、
【0020】
【数4】Vm2 /Rs −Vn2 /r・cos α だけ少なくなり、図示のように翼列部Sの入口部の横断
面SOにおける速度分布はほぼ一様になる。
【0021】図4は、この発明にかかる空気圧縮機のケ
ーシングの他の実施例を示し、案内ガイド3に可変機構
部13を設けたもので、起動時のように吸込み作動空気が
少ないとき、その流線に転向角を高めることができるの
で好都合である。
【0022】図5は、この発明にかかる空気圧縮機のケ
ーシングの他の実施例を示し、流路Fの曲率が極めて小
さいような形状を有するときは、ストラット4を設けて
おき、作動空気の流線に予旋回を与えるとともに、作動
空気11通過の際の内外側流路壁1,10の膨出防止に役立
つ。
【0023】
【発明の効果】以上述べたように、この発明にかかる圧
縮機のケーシングでは、作動空気に予旋回を与える案内
ガイドを流路の入口側に設けるとともに、案内ガイドの
後流側にストラットを配したので、作動空気が翼列部に
至るときには速度分布はほぼ一様になり、作動空気のも
つ速度エネルギをあますところなく活用でき、内部効率
を従来よりも一段と高めることができる。また、案内ガ
イドの後流側にストラットを配しているので、流壁の膨
出防止に寄与することができる。さらに、案内ガイドに
可変機構部を設けているので、吸込み作動空気量が少な
い起動時や負荷激減時などでも作動空気の流線に予旋回
を与えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかる空気圧縮機のケーシングの第
1実施例を示す概略縦断面図。
【図2】図1のA−A矢視方向切断概略断面図。
【図3】作動空気の翼列部に至る速度分布を示す模式
図。
【図4】この発明にかかる空気圧縮機のケーシングの第
2実施例を示す概略縦断面図。
【図5】この発明にかかる空気圧縮機のケーシングの第
3実施例を示す概略縦断面図。
【図6】従来の流路における作動空気の翼列部に至る速
度分布を示す模式図。
【符号の説明】
1…内側流路壁 2…外側流路壁 3…案内ガイド 4…ストラット 5…作動空気吸込口 S…翼列部 13…可変機構部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸と直交する方向から吸込んだ作動
    空気を、回転軸の軸方向に沿って植設する翼列部に向う
    ように転向させる流路を有する空気圧縮機のケーシング
    において、転向する前の作動空気に旋回速度成分を与え
    る案内ガイドを前記流路の入口側に設けるとともに、案
    内ガイドの後流側にストラットを配することを特徴とす
    る空気圧縮機のケーシング。
  2. 【請求項2】 案内ガイドには、翼取付角を回動自在に
    調整できる可変機構部を設けたことを特徴とする請求項
    1記載の空気圧縮機のケーシング。
JP29229992A 1992-10-30 1992-10-30 空気圧縮機のケーシング Pending JPH06146922A (ja)

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JPH06146922A true JPH06146922A (ja) 1994-05-27

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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