JPH06146232A - 杭打連結ブロック工法におけるブロック層構築方法 - Google Patents

杭打連結ブロック工法におけるブロック層構築方法

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JPH06146232A
JPH06146232A JP32475292A JP32475292A JPH06146232A JP H06146232 A JPH06146232 A JP H06146232A JP 32475292 A JP32475292 A JP 32475292A JP 32475292 A JP32475292 A JP 32475292A JP H06146232 A JPH06146232 A JP H06146232A
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rod
pile
caisson
block
block layer
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JP32475292A
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Yasuo Kurihara
安男 栗原
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Mitsui Construction Co Ltd
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Mitsui Construction Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】海中の構築物を杭打連結ブロック工法で構築す
る際に、ブロック層を能率よく、安全に構築する。 【構成】海底に打設した杭30に、延長鋼棒5が連結し
た第二鋼棒35を上部に固定した杭頭31cに格点ブロ
ックを釣支した格点装置31を設置し、複数のブロック
32aを格点ブロック上に積層させる。ブロック層32
の上面に、第二鋼棒35が貫通する形で固定金具36を
架設支持し、固定金具36を囲む形で、海上に上部が出
る円筒状のケ−ソン6を設置する。1本以上の延長鋼棒
5をケ−ソン6上で緊張して、ケ−ソン6内を水封し、
ケ−ソン6内を排水し、ケ−ソン6の水封状態を保持し
ながら、第二鋼棒35にナット12を螺嵌し、第二鋼棒
35を延長鋼棒5と共に緊張して、第二鋼棒35と固定
金具36をナット12によって締結した後、ケ−ソン
6、延長鋼棒5等を撤去する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、防波堤や離岸堤等の海
洋構築物を、杭打連結ブロック工法即ち、杭を打ち、複
数のブロックを順次積層させる工法で建築する際のブロ
ック層構築方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図13は、杭打連結ブロック工法におけ
る従来のブロック層構築方法を用いて建設中の海洋構築
物において、ブロックを積層させる作業過程の一例を示
した斜視図、図14は、図13に示す海洋構築物におい
て、ブロック層を緊圧させる作業過程の一例を示した垂
直断面図、図15は、図13に示す海洋構築物が完成し
た状態を示した垂直断面図である。従来、防波堤や離岸
堤等の海洋構築物を杭打連結ブロック工法で行う場合
は、以下に示す様に、ブロック層が構築されてきた。即
ち、複数の杭40を、図13で示すように、等間隔で海
底20に垂直に打設して、杭40に挿嵌される格点ブロ
ック41aと、杭40の上端に支持される形の杭頭41
cを有し、これら格点ブロック41aと杭頭41cが複
数の第一鋼棒41bによって連結されて形成されると同
時に、該杭頭41cの上面に、ネジが切られた短い複数
の第二鋼棒45が図13の矢印E方向即ち、上方に伸び
た形で固定されている格点装置41を、格点ブロック4
1aを杭40の上端より挿入する形で各杭40に設置す
る。次いで、複数のブロック42aを、図13に示すよ
うに、杭40に挿嵌させる形で格点ブロック41aの上
に順次積層させて、ブロック層42を形成して、該ブロ
ック層42の上面に、固定金具46を、前記第二鋼棒4
5を該固定金具46の固定板46bを貫通させた形で設
置支持する。次いで、作業員が、ブロック層42の上面
に位置して、前記固定金具46の上面で油圧ジャッキ2
2を第二鋼棒45に装着して、該油圧ジャッキ22によ
って、該第二鋼棒45を図14の矢印E方向に緊張させ
る。この時、ブロック層42の下端は、格点装置41を
介して、杭頭41cに支持されているので、第二鋼棒4
5を緊張する力に対する反力が、図14の矢印F方向即
ち、下方に作用し、その結果ブロック層42は、固定金
具46を介して、ブロック層42の上面より緊圧され
る。その後、作業員が、図14に示すように、第二鋼棒
45をナット21で固定金具46に固定して、ブロック
層42の緊圧状態を保持し、油圧ジャッキ22を全て撤
去する。続けて、他の杭40においても同様の方法でブ
ロック層42緊圧して、全ての杭40においてブロック
層42を緊圧する。そして、図15に示すように、全て
の杭40の上部に化粧ブロック43を設置すると共に、
ブロック42aの孔における杭40とブロック42a等
との隙間及び、化粧ブロック43と固定金具46との隙
間をコンクリ−ト23によって中詰めして、ブロック層
42の構築を完了する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、全体が水面下
に設けられた形の防波堤や離岸堤等の海洋構築物を上記
の杭打連結ブロック工法で建設する場合、ブロック層の
構築に際して、油圧ジャッキ22の第二鋼棒45等に対
する着脱及び、ナット21等による固定金具46と第二
鋼棒45との固定等が水中作業となるため、作業能率が
悪いと共に、作業員の安全性を確保する点で大きな課題
があった。
【0004】本発明は、上記事情に鑑み、全体が水面下
に設けられた形の防波堤や離岸堤等の海洋構築物を杭打
連結ブロック工法で構築する際に、ブロック層の構築作
業を能率良く、しかも安全に行うのに好適なブロック層
構築方法を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】本発明のうち第一の発明
は、複数の杭(30)を水底(1)に上下方向に打設
し、前記杭(30)の上端部において支持され得る杭頭
(31c)を有し、前記杭頭(31c)に前記杭(3
0)が挿嵌され得る孔(31d)が形成された格点ブロ
ック(31a)を釣支手段(31b)を介して釣支する
と共に、前記杭頭(31a)に、上方に伸びた形の複数
の棒状部材(35)を固定し、前記棒状部材(35)の
上方先端に、着脱自在の連結手段(5a)を介して、棒
状延長部材(5)を上方に伸延した形で連結した格点装
置(31)を、前記格点ブロック(31a)の孔(31
d)に前記杭(30)が挿嵌され、前記杭(30)の上
端部に前記杭頭(31c)が支持され、前記棒状延長部
材(5)の上端が水面(2)上に出るように設置し、杭
挿嵌孔(32b)が形成された複数のブロック(32
a)を、前記杭挿嵌孔(32b)に前記杭(30)を挿
嵌させる形で、前記格点ブロック(31a)上に順次積
層させて形成したブロック層(32)を、前記格点装置
(31)を介して、前記杭(30)により支持し、前記
ブロック層(32)の上面に固定手段(36)を、前記
棒状部材(35)が該固定手段(36)を貫通する形で
架設支持し、前記ブロック層(32)の上面に、前記ブ
ロック層(32)の上面から水面(2)までの距離より
も長い上下長を持つ筒状の本体(60)を有したケ−ソ
ン(6)を、前記棒状部材(35)及び、前記棒状延長
部材(5)及び、前記固定手段(36)が前記本体(6
0)の内部に挿入されるように設置し、前記棒状延長部
材(5)の少なくとも一本を、ジャッキ(9)によっ
て、前記ケ−ソン(6)上で緊張して、ケ−ソン(6)
内部を水封状態にし、前記ケ−ソン(6)の内部の水
を、排水手段(11)によって排水し、前記ケ−ソン
(6)の水封状態を保持しながら、前記棒状部材(3
5)に、固定用ナット(12)を装着し、ジャッキ
(9)によって前記棒状部材(35)を、前記連結手段
(5a)と前記棒状延長部材(5)を介して上方向に緊
張して、前記棒状部材(35)と前記固定手段(36)
とを前記固定用ナット(12)によって締結し、締結の
後、前記ジャッキ(9)、前記ケ−ソン(6)、前記棒
状延長部材(5)を撤去して構成した杭打連結ブロック
工法におけるブロック層構築方法。また、本発明のうち
第二の発明は、複数の杭(30)を水底(1)に上下方
向に打設し、前記杭(30)の上端部において支持され
得る杭頭(31c)を有し、前記杭頭(31c)に前記
杭(30)が挿嵌され得る孔(31d)が形成された格
点ブロック(31a)を釣支手段(31b)を介して釣
支すると共に、前記杭頭(31a)に、上方に伸びた形
の複数の棒状部材(35)を固定し、前記棒状部材(3
5)の上方先端に、着脱自在の連結手段(5a)を介し
て、棒状延長部材(5)を上方に伸延した形で連結した
格点装置(31)を、前記格点ブロック(31a)の孔
(31d)に前記杭(30)が挿嵌され、前記杭(3
0)の上端部に前記杭頭(31c)が支持され、前記棒
状延長部材(5)の上端が水面(2)上に出るように設
置し、杭挿嵌孔(32b)が形成された複数のブロック
(32a)を、前記杭挿嵌孔(32b)に前記杭(3
0)を挿嵌させる形で、前記格点ブロック(31a)上
に順次積層させて形成したブロック層(32)を、前記
格点装置(31)を介して、前記杭(30)により支持
し、前記ブロック層(32)の上面に固定手段(36)
を、前記棒状部材(35)が該固定手段(36)を貫通
する形で架設支持し、前記ブロック層(32)の上面
に、前記ブロック層(32)の上面から水面(2)まで
の距離よりも長い上下長を持つ筒状の本体(60)を有
したケ−ソン(6)を、前記棒状部材(35)及び、前
記棒状延長部材(5)及び、前記固定手段(36)が前
記本体(60)の内部に挿入されるように設置し、前記
棒状延長部材(5)の少なくとも一本を、ジャッキ
(9)によって、前記ケ−ソン(6)上で緊張して、ケ
−ソン(6)内部を水封状態にし、前記ケ−ソン(6)
の内部の水を、排水手段(11)によって排水し、前記
ケ−ソン(6)の水封状態を保持しながら、前記棒状部
材(35)に、固定用ナット(12)を装着し、前記ケ
−ソン(6)内部に設けられたジャッキ(9)によって
直接前記棒状部材(35)を、上方向に緊張して、前記
棒状部材(35)と前記固定手段(36)とを前記固定
用ナット(12)によって締結し、締結の後、前記ジャ
ッキ(9)、前記ケ−ソン(6)、前記棒状延長部材
(5)を撤去して構成した杭打連結ブロック工法におけ
るブロック層構築方法。なお、( )内の番号等は、図
面における対応する要素を示す、便宜的なものであり、
従って、本記述は図面上の記載に限定拘束されるもので
はない。以下の「作用」の欄についても同様である。
【0005】
【作用】本発明のうち第一の発明は、前記棒状延長部材
(5)に対するジャッキ(9)の着脱は、水上に位置し
た前記ケ−ソン(6)上で行い、また、ジャッキ(9)
によって、前記棒状部材(35)に連結された前記棒状
延長部材(5)を緊張することによって、この緊張によ
って生ずる上下方向の張力に対する上下方向の反力が、
前記ケ−ソン(6)を介して、前記ブロック層(32)
を緊圧し、同時に、前記ケ−ソン(6)内部の水封状態
を保持し、水封状態を保持した前記ケ−ソン(6)内部
の海水を排水することによって、前記ケ−ソン(6)内
部での、固定用ナット(12)による前記固定手段(3
6)と前記棒状部材(35)との固定等の作業を非水中
作業とならしめるように作用する。また、本発明のうち
第二の発明は、前記棒状延長部材(5)に対するジャッ
キ(9)の着脱は、水上に位置した前記ケ−ソン(6)
上で行い、また、ジャッキ(9)によって、前記棒状部
材(35)に連結された前記棒状延長部材(5)を緊張
することによって、この緊張によって生ずる上下方向の
張力に対する上下方向の反力が、前記ケ−ソン(6)内
部の水封状態を保持し、水封状態を保持した前記ケ−ソ
ン(6)内部の海水を排水することによって、前記ケ−
ソン(6)内部での、前記棒状部材(35)への固定用
ナット(12)の螺嵌及び、該棒状部材(35)へのジ
ャッキ(9)の装着及び、該棒状部材(35)と前記固
定手段(36)との固定用ナット(12)による締結固
定等の作業を非水中作業とならしめるように作用する。
【0006】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき説明す
る。図1は、本発明による杭打連結ブロック工法におけ
るブロック層構築方法を用いて構築中である海洋構築物
のブロック層の上面にケ−ソンを設置した状態を示す斜
視図、図2は、図1における海洋構築物の完成した状態
を示す斜視図、図3は、図2における海洋構築物におい
て、杭付近における垂直断面図、図4は、図1における
海洋構築物において、ブロックを積層させる作業過程の
一例を示した斜視図、図5は、図1におけるケ−ソンが
設置された図1における海洋構築物において、ケ−ソン
の本体内の排水作業を行っている状態の一例を示した垂
直断面図、図6は、図1における杭頭付近の拡大正面
図、図7は、図1における海洋構築物において、第一、
第二中空空間にコンクリ−トを打設する作業過程の一例
を示した垂直断面図、図8(a)、(b)は、図1にお
ける海洋構築物において、ブロック層を緊圧する作業過
程の一例を示した概念図、図9(a)、(b)は、図1
における海洋構築物において、ブロック層を緊圧する作
業過程の一例を示した概念図、図10は、本発明のうち
第二の発明による杭打連結ブロック工法におけるブロッ
ク層構築方法を用いたブロック層の緊圧作業における一
様態を示した図、図11(a)、(b)は、本発明のう
ち第二の発明による杭打連結ブロック工法によってブロ
ック層を緊圧する作業過程の一例を示した概念図、図1
2(a)、(b)は、本発明のうち第二の発明による杭
打連結ブロック工法によってブロック層を緊圧する作業
過程の一例を示した概念図である。
【0007】杭打連結ブロック工法におけるブロック層
構築方法に基づいて構築される海洋構築物3は、図2に
示すように、海底1に打設された、等しい長さの6本の
円筒状の鋼管からなる杭30を有しており、杭30は、
水平方向である図2における紙面の左右方向、従って、
図2の矢印C、D方向に等しい間隔L1で並列され、し
かも杭30の長手方向が海底1に対して垂直、従って、
図2の上下方向を示す矢印A、B方向に平行に打設され
ている。また、これらの杭30の上端部は、海面2より
も下、従って海中に位置するように設けられている。こ
れら6本の杭30には、それぞれ格点装置31が設置さ
れており、格点装置31は、図3、4で示すように、杭
30の外径よりも大きな径を持つ鋼板からなる円板状の
杭頭31cを有している。該杭頭31cの板面は、杭3
0の上端部に、整合して載置支持された形で設けられて
いる。杭頭31cの下面には、該杭頭31cの板面に垂
直に、図中下方向に伸延した6本の等しい長さの第一鋼
棒31bの一端が、図1、6に示すように、60°間隔
の等ピッチでナット12aによって固定されており、こ
れら第一鋼棒31bの下端部には、円筒状の格点ブロッ
ク31aが、該格点ブロック31aの内側に形成された
孔31dに、杭30が挿嵌された形で釣支されている。
なお、この格点ブロック31aと杭30との間の、孔3
1dの間隙にはパッキン31eが設けられており、該パ
ッキン31eにより、孔31dにおける格点ブロック3
1aと杭30との隙間は密封されている。従って、孔3
1dにおける格点ブロック31aと杭30との隙間にお
いては海水の流通が遮断され、水封状態となっている。
また、杭頭31cの上面には、6本の全体にネジが切ら
れた短い長さの第二鋼棒35が、図中上方向に伸延した
形で、固定して設けられており、これら第二鋼棒35の
下端は、図6に示すように、ナット12bを介して、該
杭頭31cに固定されている。なお、杭頭31cに固定
されている6本の第一鋼棒31b及び、6本の第二鋼棒
35の杭頭31cにおける2種の端部は、図1に示すよ
うに、同一の円周上にこれら2種の端部がそれぞれ1個
ずつ交互に配置されている。6個の格点装置31の格点
ブロック31aの上には、図2、3に示すように、ブロ
ック層32が支持されており、該ブロック層32は複数
の既成のブロック32aが積層されて形成されている。
これらブロック32aはどれも直方体であり、かつ、ど
れも、上下方向である図の矢印A、B方向に垂直な上面
と下面を有し、水平方向である図の矢印C、D方向に垂
直な右側面と左側面を有し、また矢印C、D方向に直角
な水平方向である図の矢印E、F方向に垂直な手前側面
と奥側面を有している。また、これらブロック32a
は、上面と下面の間の距離即ち、高さHが全て等しく形
成されていると共に、手前側面と奥側面の間の距離即
ち、奥行きKも全て等しく形成されている。しかし、こ
れらブロック32aは、ブロック32aの右側面と左側
面の間の距離即ち、幅において、互いに異なった長さの
幅を有する3種類のブロック32aに分類することがで
きる。即ち、ブロック32aを、幅L2を有したブロッ
ク32aa、幅L3を有したブロック32ab、幅L4
を有したブロック32acに分類することができる。即
ち、ブロック32aaは、幅L2が杭30、30の打設
間隔L1の半分よりも少し短く形成されており、ブロッ
ク32abは、幅L3が間隔L1よりも少し長く形成さ
れており、ブロック32acは、幅L4が間隔L1の2
倍よりも少し長く形成されている。これら3種類のブロ
ック32aには、これらブロック32aの上下面を貫通
する形で穿設された、前記杭頭31cの外径よりも大き
な内径の円柱状の杭挿入孔32bが、ブロック32aa
には1個、ブロック32abには矢印C、D方向に間隔
L1を空けて2個、ブロック32acには矢印C、D方
向に間隔L1づつ空けて3個設けられている。前記ブロ
ック層32は、これら3種類のブロック32aa、32
ab、32acが、上下左右に組み合わされた形で積層
されて形成されており、これらブロック32aa、32
ab、32acは、これらブロック32aa、32a
b、32acに設けられた1乃至3個の前記杭挿入孔3
2bに杭30をそれぞれ挿入させる形で積層されてい
る。なお、ブロック32aは、図2に示すように、各格
点ブロック31aの上にそれぞれ5個づつ積層されてお
り、また、ブロック層32の図の紙面奥、手前側の両側
面即ち、図の矢印E、F方向に垂直な両側面には、幅L
2、L3、L4がそれぞれ異なる3種類のブロック32
aa、32ab、32acが組み合わされることによ
り、矢印E、F方向に貫通した複数の隙間32eが適宜
形成されている。ブロック層32の上面32d、従っ
て、ブロック層32の最上部に積まれたブロック32a
(本実施例の図においては全てブロック32ac)の上
面には、図3に示すように、該ブロック32aの杭挿入
孔32bによる開口部32cが形成されており、該開口
部32cを形成している杭挿入孔32bは、6本の杭3
0の位置に対応していることから、ブロック層32の上
面32dには、該開口部32cが計6ヵ所形成されてい
る。なお、該開口部32cからは、前記杭頭31cを上
端部に載置した杭30が、該ブロック層32の上面32
dよりもやや上側に突出して表れている。各開口部32
cのブロック層32の上面32dには、それぞれ固定金
具36が設置されており、該固定金具36は、図1に示
すように、開口部32cの径よりも大きな内外径を持
ち、内部が上下方向に連通した円筒状の固定筒36aを
有している。固定筒36aは、該固定筒36aの円環状
の下端部がブロック層32の開口部32cを囲む形で、
整合されて載置されており、固定筒36aの円環状の上
端部には、鋼板により形成された固定板36bが固定的
に架設されている。固定板36bは、6本の腕36dを
もつアスタリスク状に形成されており、これら6本の腕
36dは等ピッチ即ち60°で配置されている。固定板
36bの各腕36dには、各腕36dの板面を貫通する
形でそれぞれ1個づつの鋼棒孔36cが穿設されてお
り、従って、これら6個の鋼棒孔36cは固定板36b
において等ピッチで穿設されており、これら6個の鋼棒
孔36cには前記第二鋼棒35が、それぞれ1本づつ挿
嵌されている。固定板36bと、該固定板36bの鋼棒
孔36cに挿嵌している6本の第二鋼棒35とは、該固
定板36bの上面においてナット12によって締結固定
されており、これにより該第二鋼棒35は、該固定板3
6bと前記杭頭31cとの間において緊張された状態で
保たれている。なお、これら緊張された第二鋼棒35の
図の上方向即ち、矢印A方向の張力に対する矢印B方向
の反力は、図6に示すように、ナット12及び、固定金
具36を介して、ブロック層32の上面32dに矢印B
方向の力を加えており、また、これら緊張された第二鋼
棒35の図の下方向即ち、矢印B方向の張力に対する矢
印A方向の反力は、ナット12a及び、杭頭31c、第
一鋼棒31b、格点ブロック31aを介して、該ブロッ
ク層32の下端を矢印A方向の力で支えている。従っ
て、ブロック層32全体は、上面からの矢印B方向の力
と、下端からの矢印A方向の力によって緊圧された状態
即ち、上下方向にプレストレスが与えられた状態に保た
れている。更に、ブロック層32の上面32dの6箇所
の開口部32cには、図2、3に示すように、四角柱筒
状の化粧ブロック33が、それぞれ1個づつ載置されて
いる。化粧ブロック33は、該化粧ブロック33の内側
の孔即ち、固定金具挿入孔33aに、前記固定金具36
が挿嵌される形で載置されている。上述したように、複
数のブロック32aは、これらブロック32aの杭挿入
孔32bに杭30が挿入する形で、杭30に沿って上下
方向に積層されているので、杭30が挿入したこれら杭
挿入孔32bは、該杭30に沿って上下方向に連接して
いる。また、杭挿入孔32bの内径は、前記杭頭31
c、杭30の外径よりも大きいので、ブロック32aと
杭30との間には、この杭挿入孔32bの空間的余裕に
よって隙間が形成されている。つまり、これらの隙間に
よって、図3に示すように、ブロック層32の最下端部
即ち、ブロック層32が格点ブロック31aの上面に接
する部分からブロック層32の最上端部即ち、開口部3
2cまで連通した円筒状の第一中空空間37が形成され
ている。また、前記化粧ブロック33内に挿入されてい
る固定金具36と該化粧ブロック33との間にも、固定
金具挿入孔33aの空間的余裕によって第二中空空間3
9が形成されている。なお、前記第一中空空間37と該
第二中空空間39とは開口部32cを介して、互いに連
通している。これら第一中空空間39及び、第二中空空
間39には、図3に示すように、コンクリ−ト15が中
詰めされており、コンクリ−ト15が中詰めされた化粧
ブロック33の上端部には、四角板状の蓋33bがそれ
ぞれ整合して被せられており、これら蓋33bは海面2
よりも下側即ち、海中に位置している。
【0008】本発明の杭打連結ブロック工法におけるブ
ロック層構築方法において使用されるケ−ソン6は、図
1に示すように、鋼材による円筒状の本体60を、該本
体60の内部が図1の上下方向に連通した形で有してお
り、本体60の下端部である下側リング状端部60aに
は、ゴムによる水止パッキン61が、該下側リング状端
部60aに整合して装着されている。該本体60の上端
部である上側リング状端部60bには、鋼板による固定
バ−62が架設撤去自在な形で設けられており、固定バ
−62の形状は、それぞれ60°の等ピッチで配置され
た6本の腕62bをもつアスタリスク状に形成されてい
る。また、固定バ−62の各腕62bには、各腕62b
の板面に垂直に貫通した鋼線孔62aがそれぞれ1個ず
つ穿設されており、従って、6個の鋼線孔62aは、固
定バ−62において60°の等ピッチで穿設されてい
る。
【0009】海洋構築物3とケ−ソン6とは以上のよう
な構成をしているので、該ケ−ソン6を用いて、本発明
のうち第一の発明による杭打連結ブロック工法における
ブロック層構築方法によって該海洋構築物3を構築す
る。それにはまず、海底1に、図2、4に示すように、
前記6本の杭30を等しい間隔L1で並列に打設する。
そして、予め陸上で、格点ブロック31a、6本の第一
鋼棒31b、杭頭31cによって構成される前記格点装
置31を組み立てて、該杭頭31cにナット12bを介
して、6本の第二鋼棒35を固定する。更に、これら6
本の第二鋼棒35の上端にそれぞれ、円筒状で内側にネ
ジが切られたカップラ5aを介して、全体にネジが切ら
れた長さの等しい6本の延長鋼棒5を、第二鋼棒35に
直列する形で螺合連結する。なお、延長鋼棒5の長さ
は、第二鋼棒35に延長鋼棒5を螺合連結した場合、第
二鋼棒35の下端から延長鋼棒5の上端までの長さが、
前記杭30の上端から海面2までの距離よりも十分長く
なるようにする。また同様にして格点装置31を計6台
組み立てて、組み立てた6台全ての格点装置31に第二
鋼棒35を固定し、第二鋼棒35にカップラ5aを介し
て、延長鋼棒5を螺合連結しておく。こうして準備され
た6台の格点装置31を、前記杭30上方の海面2上ま
で輸送し、これら格点装置31を1台づつそれぞれ杭3
0に装着する。装着の際には、まずクレ−ン10によっ
て格点装置31を揚重し、揚重された格点装置31の格
点ブロック31aの孔31dに杭30の上端を挿入する
形で該格点装置31を降下させる。降下を続けて、杭3
0の上端に格点装置31の杭頭31cの下面を載置する
形にした後、降下をやめて、クレ−ン10による揚重を
解き放って、杭30の上端に杭頭31cによって格点装
置31全体を支持すると共に、パッキン31eを格点ブ
ロック31aと杭30の間に挿入設置する。格点装置3
1全体が杭30に支持されることによって、杭30にお
ける格点装置31の装着を完了する。なお、上述したよ
うに、第二鋼棒35の下端から延長鋼棒5の上端までの
長さが、前記杭30の上端から海面2までの距離よりも
十分長いので、延長鋼棒5の上端は海面2よりも上即
ち、海上に表れている。次いで、前記の3種類のブロッ
ク32aa、32ab、32acを組み合わせながら、
クレ−ン10を介して、図2、4に示すように、これら
ブロック32aの杭挿入孔32bに杭30を挿入させ、
格点ブロック31aの上に順次積層させて、ブロック層
32を形成する。ブロック32aを積層させる際、図2
に示すように、各格点ブロック31aの上にはブロック
32aを5個づつ積層させ、また、図の矢印C、D方向
の幅がそれぞれ異なる3種類のブロック32aa、32
ab、32acを適宜組み合わることによって、これら
によって形成されるブロック層32の図の紙面奥、手前
側の両側面即ち、図の矢印E、F方向に垂直な両側面
に、矢印E、F方向に貫通した複数の隙間32eが適宜
形成されるように積層する。なお、ブロック層32の該
両側面に矢印E、F方向に衝突する波或いは、海流の一
部は該隙間32eを通過するので、波或いは、海流がブ
ロック層32に与える応力は、これら隙間32eによっ
てかなり緩和される。そして、ブロック層32の上面3
2dに形成されている前記6ヵ所の開口部32cにおい
てそれぞれ、前記固定金具36を設置する。設置の際
に、まず該固定金具36をクレ−ン10によって揚重
し、海面2の上に表れている6本の前記延長鋼棒5の上
端と、該固定金具36の固定板36bに穿設された6つ
の鋼棒孔36cとが、それぞれ上下方向に1対1に対応
するように位置を整合する。位置を整合した後、該固定
金具36をクレ−ン10によって降下させて、前記6本
の延長鋼棒5をそれぞれ1本ずつ、前記6つの鋼棒孔3
6cに挿嵌させる。更に、そのまま該固定金具36を降
下させて、該固定金具36の固定筒36aの下端部が、
ブロック層32の上面32dと当接して開口部32cを
覆う形で設置する。なお、固定金具36には、延長鋼棒
5が、該固定金具36の6つの鋼棒孔36cにおいて挿
嵌係合しており、該固定金具36の降下は、該延長鋼棒
5に沿って、或いは、該延長鋼棒5の下端において、カ
ップラ5aを介して連結された第二鋼棒35に沿って行
われるので、降下の際に、該固定金具36の位置は、水
平方向においてずれることなく、よって、該固定金具3
6を開口部32cに整合して設置する作業は容易に行わ
れる。また、固定金具36が開口部32cに設置された
状態において、該固定金具36の6つの鋼棒孔36cに
は、前記第二鋼棒35が貫通した状態になっている。
【0010】続いて、ブロック層32の6ヵ所の開口部
32cにおいてそれぞれ、ブロック層の緊圧作業を行
う。緊圧作業に際して、まず6ヵ所の開口部32cのう
ち、1ヵ所の開口部32cにおけるブロック層32の緊
圧作業について説明する。それには先ず、前記ケ−ソン
6の固定バ−62を予め取外して、該ケ−ソン6をクレ
−ン10を介して揚重する。そして、ブロック層32の
上面32dに設置された前記固定金具36が、図1に示
すように、該ケ−ソン6の本体60の内部に挿入される
ように、該ケ−ソン6を海上から降下させて、ブロック
層32の上面32dに載置する。なお、このケ−ソン6
の本体60の図1の矢印A、B方向の長さ即ち、上下長
は、ブロック層32の上面32dから海面2までの距離
よりも長く、かつ、ブロック層32の上面32dから延
長鋼棒5の上端までの距離よりも短く設けてある。従っ
て、ケ−ソン6の上側リング状端部60b及び、固定バ
−62は海面2の上方即ち、海上に表れていると共に、
延長鋼棒5の上端よりも下方に位置している。次に、固
定バ−62を、図1に示すように、該固定バ−62に設
けられた6個の鋼棒孔62aに、海面2上に表れている
前記6本の延長鋼棒5がそれぞれ、一対一で挿嵌係合す
るように、ケ−ソン6の本体60の上側リング状端部6
0bに架設する。ここで、6本の延長鋼棒5をそれぞれ
区別し、これらの延長鋼棒5に対応する6本の第二鋼棒
35をそれぞれ区別し、後述する作業において使用され
る6台の油圧ジャッキ9をそれぞれ区別するため、図8
(a)、(b)、図9(a)、(b)に示すように、6
本の延長鋼棒5をそれぞれ延長鋼棒5、5、5、
5、5、5とし、これらの延長鋼棒5、5、
5、5、5、5に対応する第二鋼棒35をそれ
ぞれ第二鋼棒35、35、35、35、35
、35とし、また、6台の油圧ジャッキ9を、油圧
ジャッキ9、9、9、9、9、9とする。
なお、6本の延長鋼棒5は、同一円周上を延長鋼棒5
、5、5、5、5、5の順に並んでおり、
従って、6本の第二鋼棒35も、同一円周上を第二鋼棒
35、35、35、35、35、35の順
に並んでいる。(図8及び、図9は、説明の便宜上、6
本の延長鋼棒5及び、第二鋼棒35を同一平面上に記載
している。)ケ−ソン6の固定バ−62を貫通している
6本の延長鋼棒5の内、120°置きに並んだ3本の延
長鋼棒5、5、5に、図1、図8(a)に示すよ
うに、それぞれ油圧ジャッキ9、9、9を装着し
て、該油圧ジャッキ9、9、9によって、前記格
点装置31の杭頭31cに固定支持された第二鋼棒35
、35、35及び、第二鋼棒35、35、3
5とそれぞれカップラ5aを介して連結された延長鋼
棒5、5、5を固定バ−62に反力を求めなが
ら、図1、図8(a)の矢印A方向即ち、上方向に緊張
させる。上述したように、固定バ−62は海面2よりも
上に位置するため、油圧ジャッキ9を延長鋼棒5に着脱
する作業は水上で安全かつ円滑に行われる。この時、第
二鋼棒35、35、35及び、カップラ5aを介
して第二鋼棒35、35、35と連結された延長
鋼棒5、5、5の矢印A方向の張力に対する矢印
B方向即ち、下方向の反力は、3台の油圧ジャッキ9
、9、9を介して、固定バ−62に与えられ、更
に、この矢印B方向の反力は、ケ−ソン6の本体60及
び、水止パッキン61を介して、ブロック層32の上面
32dを矢印B方向に押しつける力となる。一方、第二
鋼棒35、35、35及び、カップラ5aを介し
て第二鋼棒35、35、35と連結された延長鋼
棒5、5、5の矢印B方向の張力に対する矢印A
方向の反力は、杭頭31c及び、第一鋼棒31bを介し
て、格点ブロック31aを矢印A方向に引っ張る力即
ち、ブロック層32の下端を矢印A方向に支える力とな
る。従って、これらのブロック層32の上面32dを矢
印B方向に押しつける力とブロック層32の下端を矢印
A方向に支える力とは、該ブロック層32を緊圧するこ
とによって釣り合っている。これと同時に、ブロック層
32の緊圧されている部分では、上下に隣接する各ブロ
ック32a、32aの間或いは、ブロック32aと格点
ブロック31aが互いに緊圧即ち、押圧密着されている
ことによって水封状態となっており、また同時に、ケ−
ソン6の水止パッキン61とブロック層32の上面32
dとの間でも、水止パッキン61とブロック層32の上
面32dが互いに押圧密着されることによって水封状態
となっている。ところで、上述したように、油圧ジャッ
キ9で緊張する延長鋼棒5及び、第二鋼棒35は、6本
の延長鋼棒5及び、第二鋼棒35のうち、一本置き(1
20°間隔)に設けられた、延長鋼棒5及び、第二鋼棒
35であることから、ジャッキ9による矢印B方向の反
力は、ケ−ソン6の本体60を介して、水止パッキン6
1全体に均等に加わり、水止パッキン61とブロック層
32の上面32dの間で、押圧密着する力の偏りが生じ
ない。つまり、これら水止パッキン61とブロック層3
2の上面32dの間は確実に水封状態となっている。次
いで、ポンプ11のホ−ス11aを、図5に示すよう
に、ケ−ソン6の固定バ−62の腕62b、62bの間
隙を通して、ケ−ソン6の本体60内部に挿入して、該
ポンプ11を介して、該本体60内の海水を、該本体6
0の内部に挿嵌されている固定金具36の固定板36b
が海水の外に表れるように排水する。この時、排水を行
うに従って、ケ−ソン6の本体60内部の水面が矢印B
方向に降下して行き、ケ−ソン6の本体60の内部と外
部の海水との間或いは、該ケ−ソン6が設置されている
開口部32cに対応した杭30の周囲の前記第一中空空
間37内の海水と外部の海水との間には水圧の差が生じ
るが、上述したように上下に隣接したブロック32a、
32aの間、ブロック32aと格点ブロック31aの
間、及び、水止パッキン61とブロック層32の上面3
2dとの間が水封状態になっており、更に、格点ブロッ
ク31aの孔31dに設けられたパッキン31eによっ
て格点ブロック31aと杭30との間も水封状態になっ
ていることから、この水圧差によって外部の海水がケ−
ソン6の本体60の内部或いは、該ケ−ソン6の真下に
ある第一中空空間37の内部に新たに浸入することは、
極力防止され、よって排水が円滑に行われる。このよう
に、ケ−ソン6の本体60内部が排水された後、ポンプ
11及び、ホ−ス11aを撤去して(或いは、排水を継
続しつつ)、作業員がケ−ソン6の固定バ−62の腕6
2b、62bの間隙を通って、該ケ−ソン6の本体60
の内部に進入する。本体60の内部は海水が除去されて
おり、作業員は海水の除去された該本体60の内部で安
全かつ、円滑に作業を行うことができる。続いて、未だ
油圧ジャッキ9によって引っ張られていない残りの、1
20°置きに並んだ延長鋼棒5、5、5をこれら
延長鋼棒5に連結されたカップラ5aと共にねじって、
図6、図8(a)に示すように、第二鋼棒35、35
、35との連結を解く(図6では1本のみ図示)。
そして、これら第二鋼棒35、35、35の上端
より、ナット12を螺嵌して、固定金具36の固定板3
6bの上側で仮止めする。仮止めの後、再び、第二鋼棒
35、35、35に、カップラ5aを介して、延
長鋼棒5、5、5を螺合連結する。次に、3本の
延長鋼棒5、5、5に、図8(b)に示すよう
に、新たに持出した3台の油圧ジャッキ9、9、9
を装着して、これら油圧ジャッキ9、9、9に
よって、延長鋼棒5、5、5及び、延長鋼棒5
、5、5とカップラ5aを介して連結された第二
鋼棒35、35、35を、固定バ−62に反力を
求めながら、図の矢印A方向に緊張する。次に、この状
態で、図9(a)に示すように、前記3台の油圧ジャッ
キ9、9、9を延長鋼棒5、5、5から取
り外す。この時、油圧ジャッキ9、9、9によ
り、延長鋼棒5、5、5及び、カップラ5aを介
して延長鋼棒5、5、5と連結された第二鋼棒3
5、35、35を緊張することによって生ずる矢
印A方向の張力に対する矢印B方向の反力と、矢印B方
向の張力に対する矢印A方向の反力が、引き続き、ブロ
ック層32の緊圧されている部分において、上下に隣接
する各ブロック32a、32aの間或いは、ブロック3
2aと格点ブロック31aの間を、これらブロック32
a、32a或いは、ブロック32aと格点ブロック31
aを互いに緊圧即ち、押圧密着させることによって水封
状態に保っており、また同様に、ケ−ソン6の水止パッ
キン61とブロック層32の上面32dとの間をも、水
止パッキン61とブロック層32の上面32dを互いに
押圧密着させることによって水封状態に保っている。次
に、延長鋼棒5、5、5を、図6に示すように、
該延長鋼棒5に連結されたカップラ5aと共にねじっ
て、第二鋼棒35、35、35との連結を解い
て、第二鋼棒35、35、35の矢印A側の端部
より、ナット12を螺嵌して、固定金具36の固定板3
6bの矢印A側で仮止めする。そして、再び、第二鋼棒
35、35、35に、カップラ5aを介して、延
長鋼棒5、5、5を螺合連結して、再度、3台の
油圧ジャッキ9、9、9を延長鋼棒5、5、
5に装着して、図9(b)に示すように、これら延長
鋼棒5、5、5及び、延長鋼棒5、5、5
とそれぞれカップラ5aを介して連結された第二鋼棒3
5、35、35を、固定バ−62に反力を求めて
緊張する。緊張の後、前記の仮止めされている6個のナ
ット12を締結して、固定金具36に6本の第二鋼棒3
5を固定して、ケ−ソン6の本体60の内部より作業員
を退避させ、続いて、6台の油圧ジャッキ9を全て、6
本の延長鋼棒5より取り外して撤去し、ケ−ソン6内に
ポンプ11等により海水を海面2のレベル迄注入する。
この時、6本の第二鋼棒35が緊張された状態におい
て、前記杭頭31cと、前記固定金具36の固定板36
bとの間で固定されており、第二鋼棒35が緊張されて
いることによって生ずる矢印A方向の張力に対する矢印
B方向の反力がナット12及び、固定金具36を介し
て、矢印B方向にブロック層32の上面32dを押す力
となり、第二鋼棒35が緊張されていることによって生
ずる矢印B方向の張力に対する矢印A方向の反力が、格
点装置31を介して、ブロック層32の下端を矢印A方
向に支える力となるので、ブロック層32の上面32d
及び、下端から加えられるこれらの力によって、ブロッ
ク層32は緊圧された状態で固定維持される。次いで、
ケ−ソン6の固定バ−62を取り去り、再び、クレ−ン
10によってケ−ソン6を揚重撤去して、更に、該ケ−
ソン6が揚重撤去された後、海面2上に突出した形で残
った延長鋼棒5の上部をねじって、該延長鋼棒5を第二
鋼棒35より取り除くことによって、該開口部32cで
のブロック層32の緊圧作業を完了する。
【0011】継続して、ブロック層32の他の5ヵ所の
開口部32cにおいても上述の方法と同様にして、ブロ
ック層32の緊圧作業を行う。この緊圧作業において
は、該緊圧作業の直前に完了した緊圧作業において使用
され、使用の後撤去された前記ケ−ソン6を転用する。
即ち、ブロック層32の上面32dの開口部32cに、
前記ケ−ソン6を、固定金具36、延長鋼棒5等が、該
ケ−ソン6の本体60の内部に挿入されるようにして設
置して、6本の延長鋼棒5のうち、3本の延長鋼棒5及
び、これら延長鋼棒5に連結された3本の第二鋼棒35
を、3台の油圧ジャッキ9によって、該ケ−ソン6の固
定バ−62に反力を求めて上方に緊張した後、該本体6
0の内部の海水を、ポンプ11によって排水する。次い
で、作業員が該本体60の内部に進入し、緊張されてい
ない3本の第二鋼棒35にそれぞれナット12を螺嵌し
て仮止めした後、更に3台の油圧ジャッキ9でナット1
2を螺嵌した3本の第二鋼棒35及び、これらに連結さ
れた3本の延長鋼棒5を緊張して、初めの3台の油圧ジ
ャッキを外して、未だナット12が螺嵌されていない3
本の第二鋼棒35にもナット12を螺嵌して仮止めした
後、油圧ジャッキ9によって6本全ての延長鋼棒5及
び、これらに連結された全ての第二鋼棒35を緊張す
る。緊張の後、仮止めされた6個のナット12を締結し
て、これら6本の第二鋼棒35と固定金具36とを固定
した後、これら6台の油圧ジャッキ9、ケ−ソン6及
び、6本の延長鋼棒5を撤去する。こうして、ブロック
層32の6ヵ所の開口部32c全てにおいて、ブロック
層32の緊圧作業が完了すると、該ブロック層32はブ
ロック層32全体において緊圧され、緊圧が維持され
る。
【0012】続いて、ブロック層32の6ヵ所の開口部
32cそれぞれに、前記化粧ブロック33を、クレ−ン
10を介して設置する。設置の際に、図7に示すよう
に、化粧ブロック33の固定金具挿入孔33aに、前記
固定金具36を挿嵌させる形で、化粧ブロック33をブ
ロック層32の上面32dに載置する。その後、6ヵ所
の開口部32cそれぞれにおいて、コンクリ−ト打設ホ
−ス13を、固定金具36の固定板36bの腕36d、
36dの間の間隙を通して、それぞれの第一中空空間3
7に挿入して、図7に示すように、該第一中空空間37
の下方より、コンクリ−ト15を注入する。前記コンク
リ−ト打設ホ−ス13を上昇させながら、該第一中空空
間37における最下端より最上端へと順次、コンクリ−
ト15によって中詰めし、第一中空空間37の最上端即
ち、開口部32cを経て、更に続けて、前記化粧ブロッ
ク33の第二中空空間39においても、コンクリ−ト1
5によって中詰めした後、該コンクリ−ト打設ホ−ス1
3を撤去する。この時、第一中空空間37及び、第二中
空空間39に溜っていた海水は、コンクリ−ト15より
も比重が軽いため、コンクリ−ト15の注入に伴って上
方に逃れて行き、化粧ブロック33の上端の開口部より
外部即ち、海中に排出される。次いで、これら6ヵ所の
化粧ブロック33の上端部にそれぞれ、前記蓋33b
を、該蓋33bが化粧ブロック33の上端部に整合する
形で被せて、前記コンクリ−ト15が、全ての箇所にお
いて完全に固結することにより、海洋構築物3の構築を
全て完了する。
【0013】こうして、本発明のうち第一の発明による
杭打連結ブロック工法におけるブロック層構築方法によ
り、海洋構築物3のブロック層32の構築を行うと、海
面2の上方に位置する該ケ−ソン6の固定バ−62の上
部で、油圧ジャッキ9によって、カップラ5aを介して
第二鋼棒35と連結された延長鋼棒5を緊張することに
よって、この緊張によって生ずる矢印A方向の張力に対
する矢印B方向の反力が、油圧ジャッキ9を介して、固
定バ−62に与えられ、更に、ケ−ソン6の本体60及
び、水止パッキン61を介して、ブロック層32の上面
32dを矢印B方向に押しつける力となり、同時に、こ
の緊張によって生ずる矢印B方向の張力に対する矢印A
方向の反力が、杭頭31c及び、第一鋼棒31bを介し
て、格点ブロック31aを矢印A方向に引っ張る力即
ち、ブロック層32の下端を矢印A方向に支える力とな
る。そして、ブロック層32の上下に加わるこの力によ
って、ブロック層32は緊圧されると同時に、ケ−ソン
6の下底部に設けられた水止パッキン61が、ブロック
層32に押圧密着されて、該水止パッキン61とブロッ
ク層32との間が水封状態となり、従って、ケ−ソン6
の内部の海水を排水することによって、該ケ−ソン6の
内部を、海水のほとんど無い状態にでき、海水のほとん
ど無い状態で保つことができる。故に、油圧ジャッキ9
を延長鋼棒5に着脱する作業は海面2より上方で行わ
れ、また、ケ−ソン6の内部で行われる作業員による作
業即ち、第二鋼棒35へのナット12の螺嵌及び、第二
鋼棒35と固定金具36とのナット12による締結固定
の作業も非水中で行われる。従って、大幅な安全化と能
率化を図ることができる。
【0014】なお、海洋構築物3のブロック層32は、
本発明のうち第二の発明による杭打連結ブロック工法を
適用して構築されることも可能である。本発明のうち第
二の発明による、海洋構築物3のブロック層32の構築
は以下のように行われる。まず、上述した第一の発明の
場合と同様に、図4に示すように、6本の長手方向が上
下方向に平行な杭30を海底1に間隔L1で並列に打設
する。そして、予め陸上で、杭頭31c、第一鋼棒31
b、格点ブロック31aからなる6台の前記格点装置3
1を組み立て、それぞれの格点装置31の杭頭31cに
6本の第二鋼棒35を固定し、6本の第二鋼棒35にカ
ップラ5aを介して延長鋼棒5を螺合連結する。次い
で、これら6台の格点装置31を、杭30上方の海面2
まで輸送し、図4に示すように、6本の杭30に1台ず
つ装着する。装着した後、3種類のブロック32aa、
32ab、32acを適宜組み合わせながら、図4に示
すように、これらブロック32aの杭挿入孔32bに杭
30を挿入させる形で、格点ブロック31aの上に順次
積層させて、ブロック層32を形成する。次いで、ブロ
ック層32の上面32dに形成されている6ヵ所の開口
部32cにおいてそれぞれ、固定金具36を設置する。
【0015】続いて、ブロック層32の6ヵ所の開口部
32cにおいてそれぞれ、ブロック層32の緊圧作業を
行なう。緊圧作業に際して、まず、6ヵ所の開口部32
cのうち、1ヵ所の開口部32cにおけるブロック層3
2の緊圧作業について説明する。それにはまず、前記ケ
−ソン6の固定バ−62を予め取り外して、ブロック層
32の上面32dに設置された前記固定金具36を、図
1に示すように、該ケ−ソン6の本体60の内部に挿入
させる形で、該ケ−ソン6をブロック層32の上面32
dに載置する。次に、固定バ−62を、図1に示すよう
に、該固定バ−62に設けられた6個の鋼棒孔62a
に、6本の延長鋼棒5がそれぞれ、挿嵌係合するよう
に、ケ−ソン6の上側リング状端部60bに架設する。
ここで、6本の延長鋼棒5をそれぞれ区別し、これらの
延長鋼棒5に対応する6本の第二鋼棒35をそれぞれ区
別し、後述する作業において使用される6台の油圧ジャ
ッキ9をそれぞれ区別するため、図11(a)、
(b)、図12(a)、(b)に示すように、6本の延
長鋼棒5をそれぞれ延長鋼棒5、5、5、5、
5、5とし、これらの延長鋼棒5、5、5、
5、5、5に対応する第二鋼棒35をそれぞれ第
二鋼棒35、35、35、35、35、35
とし、また、6台の油圧ジャッキ9を、油圧ジャッキ
9、9、9、9、9、9とする。なお、6
本の延長鋼棒5は、同一円周上を延長鋼棒5、5、
5、5、5、5の順に並んでおり、従って、6
本の第二鋼棒35も、同一円周上を第二鋼棒35、3
5、35、35、35、35の順に並んでい
る。(図11及び、図12は、説明の便宜上、6本の延
長鋼棒5及び、第二鋼棒35を同一平面上に記載してい
る。)ここで6本の延長鋼棒5のうち、1本置き(従っ
て、120°間隔置き)の3本の延長鋼棒5、5、
5及び、これら延長鋼棒5、5、5に連結した
3本の第二鋼棒35、35、35を、3台の油圧
ジャッキ9、9、9によって、該ケ−ソン6の固
定バ−62に反力を求めて上方に緊張する。こうして、
3本の延長鋼棒5、5、5及び、3本の第二鋼棒
35、35、35の緊張における張力に対する反
力によって、ケ−ソン6の本体60は、止水パッキン6
1を介して、ブロック層32の上面32dに押圧される
ため、該ケ−ソン6内が水封状態になる。(従って、3
台の油圧ジャッキ9、9、9によって緊張する力
は、ケ−ソン6内を水封状態に保持し得る程度の力でよ
い。)続いて、ケ−ソン6内部の海水を、図5に示すよ
うに、ポンプ11を介して、ケ−ソン6内部の海水のレ
ベルが固定金具36の固定板36bよりも低くなるまで
排水した後、作業員がケ−ソン6内部に進入する。ケ−
ソン6内の作業員によって、まず、油圧ジャッキ9によ
って緊張されていない残りの3本の延長鋼棒5、5
、5と、第二鋼棒35、35、35との連結
を解く。即ち、これら延長鋼棒5、5、5及び、
第二鋼棒35、35、35を螺合連結しているカ
プッラ5aをねじって、第二鋼棒35、35、35
より、延長鋼棒5、5、5及び、カプッラ5a
を取り外す。次いで、第二鋼棒35、35、35
に、それぞれナット12を1個ずつ螺嵌して、該ナット
12を固定金具36の固定板36bの上側に当接する形
で仮止めした上で、図10及び、図11(a)に示すよ
うに、第二鋼棒35、35、35に、それぞれジ
ャッキ支持台50を設置する。(なお、図10は、便宜
上2本の延長鋼棒5と、この2本の延長鋼棒5に対応し
た2本の第二鋼棒35のみ図示している。)なお、ジャ
ッキ支持台50は、図10に示すように、水平なテ−ブ
ル51を有しており、該テ−ブル51の下側には、等し
い長さの4本の脚52が上下方向(即ち、図10の矢印
A、B方向)に伸延した形で設けられている。また、テ
−ブル51には、該テ−ブル51を上下方向に貫通した
形の孔51aが穿設されている。また、ジャッキ支持台
50を第二鋼棒35に設置する際には、第二鋼棒35の
上側の先端を、該ジャッキ支持台50の孔51aに下側
から挿入させた後、そのまま該ジャッキ支持台50を下
方へ下げて、該ジャッキ支持台50の4本の脚52を固
定金具36の固定板36bの上面に支持させる。こうし
て、ジャッキ支持台50を設置した後、ジャッキ支持台
50が設置された3本の第二鋼棒35即ち、第二鋼棒3
5、35、35にそれぞれ、図10及び、図11
(a)に示すように、3台の新たに持ち出した油圧ジャ
ッキ9、9、9を装着する。なお、油圧ジャッキ
9、9、9を第二鋼棒35、35、35に
装着する際には、該油圧ジャッキ9、9、9をジ
ャッキ支持台50のテ−ブル51の上面に支持させる形
で装着する。(なお、ジャッキ支持台50のテ−ブル5
1と固定金具36の固定板36bとの間には、作業空間
53が形成されており、第二鋼棒35、35、35
に仮止めされているナット12は該作業空間53に存
在している。)油圧ジャッキ9、9、9の装着の
後、これら3台の油圧ジャッキ9、9、9によっ
て3本の第二鋼棒35、35、35を、油圧ジャ
ッキ9、9、9の下側にそれぞれ設置されている
ジャッキ支持台50に反力を求める形で緊張する。(な
お、3台の油圧ジャッキ9、9、9によって3本
の第二鋼棒35、35、35を緊張する際の緊張
の力は、上述したような、ケ−ソン6の固定バ−62上
で、油圧ジャッキ9によってケ−ソン6内を水封状態に
保持し得る程度の力で延長鋼棒5及び、第二鋼棒35を
緊張する力よりも大きい。)緊張した状態で、3本の第
二鋼棒35、35、35に仮止めされている3個
の前記ナット12をスパナ等によって締結して、該ナッ
ト12を介して第二鋼棒35、35、35と固定
金具36をそれぞれ固定する。なお、作業空間53はス
パナ等を使用するのに十分な空間を有しており、従っ
て、スパナ等を前記ジャッキ支持台50の4本の脚52
の間の間隙より作業空間53に挿入して、該作業空間5
3内においてスパナ等を使用することにより、ナット1
2の締結は円滑に行われる。ナット12の締結の後、第
二鋼棒35、35、35に装着されている3台の
油圧ジャッキ9、9、9を取外し、続いて、3個
のジャッキ支持台50を取り外す。こうして、これら第
二鋼棒35、35、35は、ナット12bを介し
て固定された杭頭31cと、ナット12を介して固定さ
れた固定板36bとの間で緊張された状態になってい
る。
【0016】次いで、第二鋼棒35、35、35
の上端に、再びカップラ5aを介して延長鋼棒5、5
、5を螺合連結し直した後、今度はこれら延長鋼棒
5、5、5の上端に、それぞれ油圧ジャッキ9
、9、9を装着して、図11(b)に示すよう
に、延長鋼棒5、5、5を、これら油圧ジャッキ
9、9、9によって、ケ−ソン6の上側リング状
端部60bに架設された固定バ−62に反力を求めて緊
張する。(6本の延長鋼棒5及び、6本の第二鋼棒35
全てが、6台の油圧ジャッキ9によってそれぞれ緊張さ
れているがこの緊張の力は、ケ−ソン6内を水封状態に
保持し得る程度の力でよい。)続いて今度は、3本の延
長鋼棒5、5、5に装着されている油圧ジャッキ
9、9、9を取り外す。このとき、油圧ジャッキ
9、9、9によって、3本の延長鋼棒5、5
、5及び、3本の第二鋼棒35、35、35
が緊張されており、この緊張における張力に対する反力
によって、ケ−ソン6の本体60は、止水パッキン61
を介して、ブロック層32の上面32dに押圧されてい
るため、該ケ−ソン6内は引き続き水封状態を保ってい
る。更に、延長鋼棒5、5、5と第二鋼棒35
、35、35に螺合連結しているカプッラ5aを
ねじって、これら第二鋼棒35、35、35よ
り、延長鋼棒5、5、5及び、3個のカプッラ5
aを取り外す。次いで、3本の第二鋼棒35、35
、35に、それぞれナット12を1個ずつ螺嵌し
て、該ナット12を固定金具36の固定板36bの上側
に当接する形で仮止めした上で、これら3本の第二鋼棒
35、35、35に、図10及び、図12(a)
に示すように、それぞれジャッキ支持台50を設置す
る。ジャッキ支持台50の設置に続いて、図12(a)
に示すように、油圧ジャッキ9、9、9を、これ
らジャッキ支持台50の上側に支持させる形で、今度は
直接3本の第二鋼棒35、35、35にそれぞれ
装着した後、これら3台の油圧ジャッキ9、9、9
によって第二鋼棒35、35、35を緊張す
る。緊張した状態で、第二鋼棒35、35、35
に仮止めされている3個の前記ナット12を、ジャッキ
支持台50の下側の作業空間53において、スパナ等に
よって締結して、該ナット12を介して第二鋼棒35
、35、35と固定金具36を固定する。ナット
12の締結の後、図12(b)に示すように、第二鋼棒
35、35、35に装着されている3台の油圧ジ
ャッキ9、9、9を撤去し、続いて、3個のジャ
ッキ支持台50を撤去する。こうして、これら3本の第
二鋼棒35、35、35はナット12bを介して
固定された杭頭31cと、ナット12を介して固定され
た固定板36bとの間で緊張された状態になっている。
【0017】次いで、ケ−ソン6の本体60の内部にい
る作業員を外部に退避させた後、3台の油圧ジャッキ9
、9、9を、6本の延長鋼棒5、5、5よ
り取り外して撤去し、ケ−ソン6内にポンプ11等によ
り海水を海面2のレベル迄注入する。この時、上述した
ように、6本の第二鋼棒35が前記杭頭31cと、前記
固定金具36の固定板36bとの間で緊張された状態で
固定されており、これら6本の第二鋼棒35が緊張され
ていることによって生ずる矢印A方向の張力に対する矢
印B方向の反力がナット12及び、固定金具36を介し
て、矢印B方向にブロック層32の上面32dを押す力
となり、第二鋼棒35が緊張されていることによって生
ずる矢印B方向の張力に対する矢印A方向の反力が、格
点装置31を介して、ブロック層32の下端を矢印A方
向に支える力となるので、ブロック層32の上面32d
及び、下端から加えられるこれらの力によって、ブロッ
ク層32は緊圧された状態で固定維持されている。次い
で、ケ−ソン6の固定バ−62を取り去り、続いて、ク
レ−ン10等によってケ−ソン6を撤去する。更に、ケ
−ソン6が撤去された後、海面2上に突出した形で残っ
た延長鋼棒5、5、5の上部をねじって、該延長
鋼棒5、5、5を第二鋼棒35、35、35
より取り除くことによって、該開口部32cでのブロ
ック層32の緊圧作業を完了する。
【0018】継続して、ブロック層32の他の5ヵ所の
開口部32cにおいても上述の方法と同様にして、ブロ
ック層32の緊圧作業を行う。この緊圧作業において
は、該緊圧作業の直前に完了した緊圧作業において使用
され、使用の後撤去された前記ケ−ソン6を転用する。
即ち、ブロック層32の上面32dの開口部32cに、
前記ケ−ソン6を、固定金具36、延長鋼棒5等が、該
ケ−ソン6の本体60の内部に挿入されるようにして設
置して、6本の延長鋼棒5のうち、3本の延長鋼棒5及
び、これら延長鋼棒5に連結された3本の第二鋼棒35
を、3台の油圧ジャッキ9によって、該ケ−ソン6の固
定バ−62に反力を求めて上方に緊張した後、該本体6
0の内部の海水を、ポンプ11によって排水する。次い
で、作業員が該本体60の内部に進入し、緊張されてい
ない3本の第二鋼棒35から、延長鋼棒5を取外し、こ
れら第二鋼棒35にそれぞれナット12を螺嵌して仮止
めし、更に、3個のジャッキ支持台50及び、3台の油
圧ジャッキ9を設置及び、装着した後、ナット12を螺
嵌した3本の第二鋼棒35を緊張してナット12を締結
する。次いで、第二鋼棒35に装着されている3台の油
圧ジャッキ9及び、ジャッキ支持台50を取り外して、
ナット12を螺嵌した3本の第二鋼棒35に再び、延長
鋼棒5を螺合連結し、螺合連結した延長鋼棒5に油圧ジ
ャッキ9を装着する。次いで、未だナット12が螺嵌さ
れていない3本の第二鋼棒35に連結した延長鋼棒5
を、これら延長鋼棒5に装着してある油圧ジャッキ9を
取り外した上で、第二鋼棒35より取り外す。延長鋼棒
5が取り外された第二鋼棒35に、それぞれナット12
を螺嵌して仮止めし、更に、3個のジャッキ支持台50
及び、3台の油圧ジャッキ9を設置及び、装着した後、
これらナット12を螺嵌した3本の第二鋼棒35を緊張
して、ナット12を締結する。締結の後、3本の第二鋼
棒35に設置及び、装着されているジャッキ支持台50
及び、油圧ジャッキ9を取り外して撤去し、作業員もケ
−ソン6内部より退避する。その後、未だ撤去されてい
ない3台の油圧ジャッキ9を撤去し、ケ−ソン6及び、
3本の延長鋼棒5を撤去して、ブロック層32の6ヵ所
の開口部32cにおいて、ブロック層32の緊圧作業が
完了する。即ち、該ブロック層32はブロック層32全
体において緊圧され、緊圧が維持されている。
【0019】続いて、ブロック層32の6ヵ所の開口部
32cそれぞれに、図7に示すように、前記化粧ブロッ
ク33を設置した上で、コンクリ−ト打設ホ−ス13
を、固定金具36の固定板36bの腕36d、36dの
間の間隙を通して、それぞれの第一中空空間37に挿入
して、コンクリ−ト15を注入する。前記コンクリ−ト
打設ホ−ス13を上昇させながら、該第一中空空間37
における最下端より最上端へと順次、コンクリ−ト15
によって中詰めし、第一中空空間37の最上端即ち、開
口部32cを経て、更に続けて、前記化粧ブロック33
の第二中空空間39においても、コンクリ−ト15によ
って中詰めした後、該コンクリ−ト打設ホ−ス13を撤
去する。次いで、これら6ヵ所の化粧ブロック33の上
端部にそれぞれ、前記蓋33bを、該蓋33bが化粧ブ
ロック33の上端部に整合する形で被せて、前記コンク
リ−ト15が、全ての箇所において完全に固結すること
により、海洋構築物3の構築を全て完了する。
【0020】こうして、本発明のうち第二の発明による
杭打連結ブロック工法におけるブロック層構築方法によ
り、海洋構築物3のブロック層32の構築を行うと、海
面2の上方に位置する該ケ−ソン6の固定バ−62の上
部で、油圧ジャッキ9によって、カップラ5aを介して
第二鋼棒35と連結された延長鋼棒5を緊張することに
よって、この緊張によって生ずる矢印A方向の張力に対
する矢印B方向の反力が、油圧ジャッキ9を介して、固
定バ−62に与えられ、更に、ケ−ソン6の本体60及
び、水止パッキン61を介して、ブロック層32の上面
32dを矢印B方向に押しつける力となり、同時に、こ
の緊張によって生ずる矢印B方向の張力に対する矢印A
方向の反力が、杭頭31c及び、第一鋼棒31bを介し
て、格点ブロック31aを矢印A方向に引っ張る力即
ち、ブロック層32の下端を矢印A方向に支える力とな
る。これらの力によって、ケ−ソン6の下底部に設けら
れた水止パッキン61が、ブロック層32に押圧密着さ
れて、該水止パッキン61とブロック層32との間が水
封状態となり、従って、ケ−ソン6の内部の海水を排水
することによって、該ケ−ソン6の内部を、海水のほと
んど無い状態にでき、海水のほとんど無い状態で保つこ
とができる。故に、油圧ジャッキ9を延長鋼棒5に着脱
する作業は海面2より上方で行われ、また、ケ−ソン6
の内部で行われる作業員による作業即ち、第二鋼棒35
へのナット12の螺嵌及び、該第二鋼棒35へのジャッ
キ支持台50の設置及び、該第二鋼棒35への油圧ジャ
ッキ9の装着及び、該第二鋼棒35と固定金具36との
ナット12による締結固定の作業等も非水中で行われ
る。従って、大幅な安全化と能率化を図ることができ
る。また、本発明のうち第一の発明においては、ブロッ
ク層32を緊圧するために第二鋼棒35を緊張する際、
第二鋼棒35及び、第二鋼棒35に連結した延長鋼棒5
を、油圧ジャッキ9により、ケ−ソン6の固定バ−62
及び、本体60に反力を求めて緊張する。しかし、上述
のように本発明のうち第二の発明においては、ブロック
層32を緊圧するために第二鋼棒35を緊張する際、直
接第二鋼棒35を、ケ−ソン6内に設けられた油圧ジャ
ッキ9により、ジャッキ支持台50及び、固定金具36
に反力を求めて緊張する。よって、本発明のうち第二の
発明によると、ブロック層32を緊圧する際の荷重を、
ケ−ソン6の固定バ−62及び、本体60を介せずに、
ジャッキ支持台50及び、固定金具36を介して、ブロ
ック層32に与えることができるので、ケ−ソン6が耐
えることのできる荷重よりも大きな荷重(但し、ジャッ
キ支持台50及び、固定金具36が耐え得る範囲の荷
重)でブロック層32を緊圧することも可能である。
【0021】なお、上述の2つの実施例において、格点
装置31の第一鋼棒31bと、第二鋼棒35とはそれぞ
れ独立した別の鋼棒によって構成されているが、第一鋼
棒31bは格点装置31の杭頭31cにおいて釣支され
ていればよく、第二鋼棒35は、第二鋼棒35が緊張さ
れている際の、この緊張における上方及び、下方の張力
に対する反力が、ブロック層32を上方及び、下方から
緊圧する応力になるように設けられていればよい。従っ
て、例えば、杭頭31cに上下方向に貫通した一本の鋼
棒を、該杭頭31cにおいて固定支持して、この鋼棒の
該杭頭31cよりも下方部分を第一鋼棒31b、上方部
分を第二鋼棒35として、これら第一鋼棒31b、第二
鋼棒35を一本の鋼棒より構成してもよい。また、上述
の2つの実施例では第二鋼棒35及び、第二鋼棒35に
連結された延長鋼棒5が6本ずつ設けられているが、第
二鋼棒35及び、第二鋼棒35に連結された延長鋼棒5
の本数は、作業が円滑に行なえる限り何本でもよい。ま
た、第一鋼棒31bについても同様である。また、上述
の2つの実施例では、ケ−ソン6の本体60内部を水封
状態にし、或いは、ケ−ソン6の本体60内部を水封状
態に保つために、3台或いは、6台の油圧ジャッキ9に
よって120°或いは、60°の当間隔で位置した延長
鋼棒5及び、延長鋼棒5に連結された第二鋼棒35を緊
張した。しかし、緊張の態様としては、ケ−ソン6の本
体60内部を水封状態にし、或いは、ケ−ソン6の本体
60内部が水封状態に保たれれば、どのような態様でも
良く、例えば、延長鋼棒5及び、延長鋼棒5に連結され
た第二鋼棒35が、30°の等ピッチで12本並んでい
る場合、ケ−ソン6の本体60内部を水封状態にし、或
いは、ケ−ソン6の本体60内部を水封状態に保つため
には、3台或いは、12台の油圧ジャッキ9によって1
20°或いは、30°の当間隔で位置した延長鋼棒5及
び、延長鋼棒5に連結された第二鋼棒35を緊張しても
いいし、4台或いは、12台の油圧ジャッキ9によって
90°或いは、30°の当間隔で位置した延長鋼棒5及
び、延長鋼棒5に連結された第二鋼棒35を緊張しても
いい。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のうち第一
の発明によれば、複数の杭30等の杭を海底1等の水底
に上下方向に打設し、前記杭の上端部において支持され
得る杭頭31c等の杭頭を有し、前記杭頭に前記杭が挿
嵌され得る孔31d等の孔が形成された格点ブロック3
1a等の格点ブロックを第一鋼棒31b等の釣支手段を
介して釣支すると共に、前記杭頭に、上方に伸びた形の
複数の第二鋼棒35等の棒状部材を固定し、前記棒状部
材の上方先端に、着脱自在のカップラ5a等の連結手段
を介して、延長鋼棒5等の棒状延長部材を上方に伸延し
た形で連結した格点装置31等の格点装置を、前記格点
ブロックの孔に前記杭が挿嵌され、前記杭の上端部に前
記杭頭が支持され、前記棒状延長部材の上端が水面上に
出るように設置し、杭挿入孔32b等の杭挿嵌孔が形成
された複数のブロック32a等のブロックを、前記杭挿
嵌孔に前記杭を挿嵌させる形で、前記格点ブロック上に
順次積層させて形成したブロック層32等のブロック層
を、前記格点装置を介して、前記杭により支持し、前記
ブロック層の上面に固定金具36等の固定手段を、前記
棒状部材が該固定手段を貫通する形で架設支持し、前記
ブロック層の上面に、前記ブロック層の上面から水面ま
での距離よりも長い上下長を持つ筒状の本体60等の本
体を有したケ−ソン6等のケ−ソンを、前記棒状部材及
び、前記棒状延長部材及び、前記固定手段が前記本体の
内部に挿入されるように設置し、前記棒状延長部材の少
なくとも一本を、ジャッキによって、前記ケ−ソン上で
緊張して、ケ−ソン内部を水封状態にし、前記ケ−ソン
の内部の水を、排水手段によって排水し、前記ケ−ソン
の水封状態を保持しながら、前記棒状部材に、固定用ナ
ットを装着し、ジャッキによって前記棒状部材を、前記
連結手段と前記棒状延長部材を介して上方向に緊張し
て、前記棒状部材と前記固定手段とを前記固定用ナット
によって締結し、締結の後、前記ジャッキ、前記ケ−ソ
ン、前記棒状延長部材を撤去して構成したので、前記棒
状延長部材に対するジャッキの着脱は、水上に位置した
前記ケ−ソン上で行い、また、ジャッキによって、前記
棒状部材に連結された前記棒状延長部材を緊張すること
によって、この緊張によって生ずる上下方向の張力に対
する上下方向の反力が、前記ケ−ソンを介して、前記ブ
ロック層を緊圧し、同時に、前記ケ−ソン内部の水封状
態を保持し、水封状態を保持した前記ケ−ソン内部の海
水を排水することによって、前記ケ−ソン内部での、固
定用ナットによる前記固定手段と前記棒状部材との固定
等の作業を非水中作業とならしめることから、作業員の
手で行われる全ての作業を非水中で行うことができるの
で、全体が水面下に設けられた形の防波堤や離岸堤等の
海洋構築物を杭打連結ブロック工法で構築する際に、ブ
ロック層の構築作業を能率良く、しかも、安全に行うこ
とができる。
【0023】また、本発明のうち第二の発明によれば、
複数の杭30等の杭を海底1等の水底に上下方向に打設
し、前記杭の上端部において支持され得る杭頭31c等
の杭頭を有し、前記杭頭に前記杭が挿嵌され得る孔31
d等の孔が形成された格点ブロック31a等の格点ブロ
ックを第一鋼棒31b等の釣支手段を介して釣支すると
共に、前記杭頭に、上方に伸びた形の複数の第二鋼棒3
5等の棒状部材を固定し、前記棒状部材の上方先端に、
着脱自在のカップラ5a等の連結手段を介して、延長鋼
棒5等の棒状延長部材を上方に伸延した形で連結した格
点装置31等の格点装置を、前記格点ブロックの孔に前
記杭が挿嵌され、前記杭の上端部に前記杭頭が支持さ
れ、前記棒状延長部材の上端が水面上に出るように設置
し、杭挿入孔32b等の杭挿嵌孔が形成された複数のブ
ロック32a等のブロックを、前記杭挿嵌孔に前記杭を
挿嵌させる形で、前記格点ブロック上に順次積層させて
形成したブロック層32等のブロック層を、前記格点装
置を介して、前記杭により支持し、前記ブロック層の上
面に固定金具36等の固定手段を、前記棒状部材が該固
定手段を貫通する形で架設支持し、前記ブロック層の上
面に、前記ブロック層の上面から水面までの距離よりも
長い上下長を持つ筒状の本体60等の本体を有したケ−
ソン6等のケ−ソンを、前記棒状部材及び、前記棒状延
長部材及び、前記固定手段が前記本体の内部に挿入され
るように設置し、前記棒状延長部材の少なくとも一本
を、ジャッキによって、前記ケ−ソン上で緊張して、ケ
−ソン内部を水封状態にし、前記ケ−ソンの内部の水
を、排水手段によって排水し、前記ケ−ソンの水封状態
を保持しながら、前記棒状部材に、固定用ナットを装着
し、前記ケ−ソン内部に設けられたジャッキによって直
接前記棒状部材を、上方向に緊張して、前記棒状部材と
前記固定手段とを前記固定用ナットによって締結し、締
結の後、前記ジャッキ、前記ケ−ソン、前記棒状延長部
材を撤去して構成したので、前記棒状延長部材に対する
ジャッキの着脱は、水上に位置した前記ケ−ソン上で行
い、また、ジャッキによって、前記棒状部材に連結され
た前記棒状延長部材を緊張することによって、この緊張
によって生ずる上下方向の張力に対する上下方向の反力
が、前記ケ−ソン内部の水封状態を保持し、水封状態を
保持した前記ケ−ソン内部の海水を排水することによっ
て、前記ケ−ソン内部での、前記棒状部材への固定用ナ
ットの螺嵌及び、該棒状部材へのジャッキの装着及び、
該棒状部材と前記固定手段との固定用ナットによる締結
固定等の作業を非水中作業とならしめることから、作業
員の手で行われる全ての作業を非水中で行うことができ
るので、全体が水面下に設けられた形の防波堤や離岸堤
等の海洋構築物を杭打連結ブロック工法で構築する際
に、ブロック層の構築作業を能率良く、しかも、安全に
行うことができる。また、上記の効果につけ加えて、本
発明のうち第二の発明によれば、前記ブロック層を緊圧
する際の荷重を、前記ケ−ソンの前記本体等を介せず
に、前記固定手段を介して、前記ブロック層に与えるこ
とができるので、前記ケ−ソンが耐えることのできる荷
重よりも大きな荷重でブロック層32を緊圧することも
可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明による杭打連結ブロック工法に
おけるブロック層構築方法を用いて構築中である海洋構
築物のブロック層の上面にケ−ソンを設置した状態を示
す斜視図である。
【図2】図2は、図1における海洋構築物の完成した状
態を示す斜視図である。
【図3】図3は、図2における海洋構築物において、杭
付近における垂直断面図である。
【図4】図4は、図1における海洋構築物において、ブ
ロックを積層させる作業過程の一例を示した斜視図であ
る。
【図5】図5は、図1におけるケ−ソンが設置された図
1における海洋構築物において、ケ−ソンの本体内の排
水作業を行っている状態の一例を示した垂直断面図であ
る。
【図6】図6は、図1における杭頭付近の拡大正面図で
ある。
【図7】図7は、図1における海洋構築物において、第
一、第二中空空間にコンクリ−トを打設する作業過程の
一例を示した垂直断面図である。
【図8】図8(a)、(b)は、図1における海洋構築
物において、ブロック層を緊圧する作業過程の一例を示
した概念図である。
【図9】図9(a)、(b)は、図1における海洋構築
物において、ブロック層を緊圧する作業過程の一例を示
した概念図である。
【図10】図10は、本発明のうち第二の発明による杭
打連結ブロック工法におけるブロック層構築方法を用い
たブロック層の緊圧作業における一様態を示した図であ
る。
【図11】図11(a)、(b)は、本発明のうち第二
の発明による杭打連結ブロック工法によってブロック層
を緊圧する作業過程の一例を示した概念図である。
【図12】図12(a)、(b)は、本発明のうち第二
の発明による杭打連結ブロック工法によってブロック層
を緊圧する作業過程の一例を示した概念図である。
【図13】図13は、杭打連結ブロック工法における従
来のブロック層構築方法を用いて建設中の海洋構築物に
おいて、ブロックを積層させる作業過程の一例を示した
斜視図である。
【図14】図14は、図13に示す海洋構築物におい
て、ブロック層を緊圧させる作業過程の一例を示した垂
直断面図である。
【図15】図15は、図13に示す海洋構築物が完成し
た状態を示した垂直断面図である。
【符号の説明】
1…………水底(海底) 2…………水面(海面) 5…………棒状延長部材(延長鋼棒) 5a………連結手段(カップラ) 6…………ケ−ソン 9…………ジャッキ(油圧ジャッキ) 11………排水手段(ポンプ) 12………固定用ナット(ナット) 30………杭 31………格点装置 31a……格点ブロック 31b……釣支手段(第一鋼棒) 31c……杭頭 31d……孔 32………ブロック層 32a(32aa、32ab、32ac)……ブロック 32b……杭挿嵌孔(杭挿入孔) 35………棒状部材(第二鋼棒) 36………固定手段(固定金具) 60………本体

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の杭を水底に上下方向に打設し、 前記杭の上端部において支持され得る杭頭を有し、前記
    杭頭に前記杭が挿嵌され得る孔が形成された格点ブロッ
    クを釣支手段を介して釣支すると共に、前記杭頭に、上
    方に伸びた形の複数の棒状部材を固定し、前記棒状部材
    の上方先端に、着脱自在の連結手段を介して、棒状延長
    部材を上方に伸延した形で連結した格点装置を、前記格
    点ブロックの孔に前記杭が挿嵌され、前記杭の上端部に
    前記杭頭が支持され、前記棒状延長部材の上端が水面上
    に出るように設置し、 杭挿嵌孔が形成された複数のブロックを、前記杭挿嵌孔
    に前記杭を挿嵌させる形で、前記格点ブロック上に順次
    積層させて形成したブロック層を、前記格点装置を介し
    て、前記杭により支持し、 前記ブロック層の上面に固定手段を、前記棒状部材が該
    固定手段を貫通する形で架設支持し、 前記ブロック層の上面に、前記ブロック層の上面から水
    面までの距離よりも長い上下長を持つ筒状の本体を有し
    たケ−ソンを、前記棒状部材及び、前記棒状延長部材及
    び、前記固定手段が前記本体の内部に挿入されるように
    設置し、 前記棒状延長部材の少なくとも一本を、ジャッキによっ
    て、前記ケ−ソン上で緊張して、ケ−ソン内部を水封状
    態にし、 前記ケ−ソンの内部の水を、排水手段によって排水し、 前記ケ−ソンの水封状態を保持しながら、前記棒状部材
    に、固定用ナットを装着し、 ジャッキによって前記棒状部材を、前記連結手段と前記
    棒状延長部材を介して上方向に緊張して、前記棒状部材
    と前記固定手段とを前記固定用ナットによって締結し、 締結の後、前記ジャッキ、前記ケ−ソン、前記棒状延長
    部材を撤去して構成した杭打連結ブロック工法における
    ブロック層構築方法。
  2. 【請求項2】複数の杭を水底に上下方向に打設し、 前記杭の上端部において支持され得る杭頭を有し、前記
    杭頭に前記杭が挿嵌され得る孔が形成された格点ブロッ
    クを釣支手段を介して釣支すると共に、前記杭頭に、上
    方に伸びた形の複数の棒状部材を固定し、前記棒状部材
    の上方先端に、着脱自在の連結手段を介して、棒状延長
    部材を上方に伸延した形で連結した格点装置を、前記格
    点ブロックの孔に前記杭が挿嵌され、前記杭の上端部に
    前記杭頭が支持され、前記棒状延長部材の上端が水面上
    に出るように設置し、 杭挿嵌孔が形成された複数のブロックを、前記杭挿嵌孔
    に前記杭を挿嵌させる形で、前記格点ブロック上に順次
    積層させて形成したブロック層を、前記格点装置を介し
    て、前記杭により支持し、 前記ブロック層の上面に固定手段を、前記棒状部材が該
    固定手段を貫通する形で架設支持し、 前記ブロック層の上面に、前記ブロック層の上面から水
    面までの距離よりも長い上下長を持つ筒状の本体を有し
    たケ−ソンを、前記棒状部材及び、前記棒状延長部材及
    び、前記固定手段が前記本体の内部に挿入されるように
    設置し、 前記棒状延長部材の少なくとも一本を、ジャッキによっ
    て、前記ケ−ソン上で緊張して、ケ−ソン内部を水封状
    態にし、 前記ケ−ソンの内部の水を、排水手段によって排水し、 前記ケ−ソンの水封状態を保持しながら、前記棒状部材
    に、固定用ナットを装着し、 前記ケ−ソンの内部に設けられたジャッキによって直接
    前記棒状部材を、上方向に緊張して、前記棒状部材と前
    記固定手段とを前記固定用ナットによって締結し、 締結の後、前記ジャッキ、前記ケ−ソン、前記棒状延長
    部材を撤去して構成した杭打連結ブロック工法における
    ブロック層構築方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6923600B1 (en) * 2001-08-07 2005-08-02 Suk-Dong Bae Method of repairing and reinforcing piers using stones
US7018138B2 (en) * 2001-08-07 2006-03-28 Suk-Dong Bae Pier-repairing and reinforcing panel and method of repairing and reinforcing piers using such panels

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