JP2939777B2 - 水中切梁の設置方法 - Google Patents
水中切梁の設置方法Info
- Publication number
- JP2939777B2 JP2939777B2 JP32412091A JP32412091A JP2939777B2 JP 2939777 B2 JP2939777 B2 JP 2939777B2 JP 32412091 A JP32412091 A JP 32412091A JP 32412091 A JP32412091 A JP 32412091A JP 2939777 B2 JP2939777 B2 JP 2939777B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- girder
- underwater
- beams
- retaining walls
- installing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水中切梁の設置方法に
関するものである。
関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、都市における大深度地下利用のニ
ーズが高まっており、そのため大深度掘削工法の開発が
急がれている。現在、大深度掘削に対して有効な方法の
一つとして、掘削を水中で行うことにより、山留め壁に
作用する土圧、水圧を低減させる方法がある。この水中
掘削は、図10に示すように、従来はダイバーが水中に
入り、一般立坑で切梁を設置するのと同様の方法で、水
中で山留め壁a間に切梁bを設置していた。
ーズが高まっており、そのため大深度掘削工法の開発が
急がれている。現在、大深度掘削に対して有効な方法の
一つとして、掘削を水中で行うことにより、山留め壁に
作用する土圧、水圧を低減させる方法がある。この水中
掘削は、図10に示すように、従来はダイバーが水中に
入り、一般立坑で切梁を設置するのと同様の方法で、水
中で山留め壁a間に切梁bを設置していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来技術には、
次のような問題点が存在する。 <イ>水中での重量物の取扱いになるため、一般の切梁
設置方法よりも危険度が高い。 <ロ>水中作業のため、一般の切梁設置方法よりも施工
時間が掛かる。 <ハ>人が水中で作業するため、切梁設置の深さに限界
があり、大深度掘削のニーズに対応が困難である。
次のような問題点が存在する。 <イ>水中での重量物の取扱いになるため、一般の切梁
設置方法よりも危険度が高い。 <ロ>水中作業のため、一般の切梁設置方法よりも施工
時間が掛かる。 <ハ>人が水中で作業するため、切梁設置の深さに限界
があり、大深度掘削のニーズに対応が困難である。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記のような
問題点を解決するためになされたもので、水中における
切梁の設置作業を迅速かつ容易に行うことができる水中
切梁の設置方法を提供することを目的とする。即ち、本
発明は、山留め壁間の地盤を水中掘削する際に、山留め
壁間に設置する切梁の設置方法において、複数段に切梁
を積み重ねてケーブルで吊り下げ可能に連結し、山留め
壁間の掘削の進行に追従して切梁を吊り下ろし、最下段
及びその上段の切梁により盛替えながら山留め壁を仮支
持すると共に、際上段の切梁から順に下方に切梁を山留
め壁間に設置することを特徴とした、水中切梁の設置方
法である。
問題点を解決するためになされたもので、水中における
切梁の設置作業を迅速かつ容易に行うことができる水中
切梁の設置方法を提供することを目的とする。即ち、本
発明は、山留め壁間の地盤を水中掘削する際に、山留め
壁間に設置する切梁の設置方法において、複数段に切梁
を積み重ねてケーブルで吊り下げ可能に連結し、山留め
壁間の掘削の進行に追従して切梁を吊り下ろし、最下段
及びその上段の切梁により盛替えながら山留め壁を仮支
持すると共に、際上段の切梁から順に下方に切梁を山留
め壁間に設置することを特徴とした、水中切梁の設置方
法である。
【0005】
【実施例】以下、図面を参照しながら、本発明の一実施
例について説明する。 <イ>仮支持梁(図1、7) 仮支持梁は、図1に示すように、切梁群の最下段とその
上段の二段に設け、上段及び下段仮支持梁1、2とす
る。図7は上段仮支持梁1を示すが、下段仮支持梁2も
同じ構造である。これらの仮支持梁は、中空構造とし、
水中において浮力にて自重を小さく抑えられるよう構成
する。また、側面には架設用ジャッキ11、21を装備
し、これらを突出させることによって、周囲の山留め壁
を押さえて仮支持することができる。そして、上下仮支
持梁1、2は、吊下げケーブル3により上下方向に連結
する。
例について説明する。 <イ>仮支持梁(図1、7) 仮支持梁は、図1に示すように、切梁群の最下段とその
上段の二段に設け、上段及び下段仮支持梁1、2とす
る。図7は上段仮支持梁1を示すが、下段仮支持梁2も
同じ構造である。これらの仮支持梁は、中空構造とし、
水中において浮力にて自重を小さく抑えられるよう構成
する。また、側面には架設用ジャッキ11、21を装備
し、これらを突出させることによって、周囲の山留め壁
を押さえて仮支持することができる。そして、上下仮支
持梁1、2は、吊下げケーブル3により上下方向に連結
する。
【0006】<ロ>切梁(図1、8、9) 切梁4は、図1に示すように、上段仮支持梁1の上部に
積み重ねた部分であり、仮支持梁と同様に中空構造と
し、水中重量を小さくする。図8、9に切梁4の構造を
示す。この切梁4は、底面外周縁部に型枠チューブ41
を設置し、この型枠チューブ41内には、型枠チューブ
用注入管42を介して注入材を充填し、膨張させられる
よう構成する。また、切梁4の側面には、間詰めコンク
リート注入管43と連通する間詰めコンクリート注入口
44を適宜開設する。さらに、吊下げケーブル3を貫通
させるケーブル通し穴45を適宜開設する。
積み重ねた部分であり、仮支持梁と同様に中空構造と
し、水中重量を小さくする。図8、9に切梁4の構造を
示す。この切梁4は、底面外周縁部に型枠チューブ41
を設置し、この型枠チューブ41内には、型枠チューブ
用注入管42を介して注入材を充填し、膨張させられる
よう構成する。また、切梁4の側面には、間詰めコンク
リート注入管43と連通する間詰めコンクリート注入口
44を適宜開設する。さらに、吊下げケーブル3を貫通
させるケーブル通し穴45を適宜開設する。
【0007】<ハ>仮支持梁及びクレーンの配置(図
2、3) 先ず、図2に示すように、地盤に公知の方法により山留
め壁5を構築する。次に、図3に示すように、吊下げク
レーン6を設置し、陸上で作製した上下段仮支持梁1、
2を吊下げケーブル3により吊り下げる。
2、3) 先ず、図2に示すように、地盤に公知の方法により山留
め壁5を構築する。次に、図3に示すように、吊下げク
レーン6を設置し、陸上で作製した上下段仮支持梁1、
2を吊下げケーブル3により吊り下げる。
【0008】<ニ>切梁の配置(図4、5) 次に、図4に示すように、ある程度水中掘削した後、下
段仮支持梁2を吊り下ろし、架設用ジャッキ21を突出
させて山留め壁5を仮支持する。そして、図5に示すよ
うに、上段仮支持梁1の上部に所要数の切梁4を積み重
ねて配置し、吊下げケーブル3により連結する。
段仮支持梁2を吊り下ろし、架設用ジャッキ21を突出
させて山留め壁5を仮支持する。そして、図5に示すよ
うに、上段仮支持梁1の上部に所要数の切梁4を積み重
ねて配置し、吊下げケーブル3により連結する。
【0009】<ホ>切梁の山留め壁間への設置(図1、
6、9) 水中掘削の進行に追従して、図6に示すように切梁群を
吊り下ろし、下段仮支持梁2と上段仮支持梁1を盛替え
ながら山留め壁5を仮支持すると共に、際上段の切梁4
から順に下方に山留め壁5間に設置する。切梁4の設置
に当たっては、図9に示すように、型枠チューブ41を
膨脹させて山留め壁5に密着させ、その上部に間詰めコ
ンクリート注入管43を介して、間詰めコンクリート4
6を打設して一体化を図る。以上の作業を繰り返すこと
によって、図1に示すように所定の深度まで切梁4を設
置し、作業を終了する。
6、9) 水中掘削の進行に追従して、図6に示すように切梁群を
吊り下ろし、下段仮支持梁2と上段仮支持梁1を盛替え
ながら山留め壁5を仮支持すると共に、際上段の切梁4
から順に下方に山留め壁5間に設置する。切梁4の設置
に当たっては、図9に示すように、型枠チューブ41を
膨脹させて山留め壁5に密着させ、その上部に間詰めコ
ンクリート注入管43を介して、間詰めコンクリート4
6を打設して一体化を図る。以上の作業を繰り返すこと
によって、図1に示すように所定の深度まで切梁4を設
置し、作業を終了する。
【0010】
【本発明の効果】本発明は以上説明したようになるた
め、次のような効果を得ることができる。 <イ>切梁を陸上で作製し、かつ機械的に水中架設でき
るため、ダイバーによる水中作業が無くなり、安全に施
工できる。
め、次のような効果を得ることができる。 <イ>切梁を陸上で作製し、かつ機械的に水中架設でき
るため、ダイバーによる水中作業が無くなり、安全に施
工できる。
【0011】<ロ>水中掘削及び切梁機械式架設により
施工全体の機械化が図られるため、施工能率が向上す
る。
施工全体の機械化が図られるため、施工能率が向上す
る。
【0012】<ハ>掘削及び切梁架設が一定のサイクル
で作業を行えるため、作業手順の変更が無くなり、工程
の短縮が可能となる。
で作業を行えるため、作業手順の変更が無くなり、工程
の短縮が可能となる。
【図1】 切梁設置完了状態の説明図
【図2】 山留め壁の構築工程の説明図
【図3】 仮支持梁及びクレーンの配置工程の説明図
【図4】 切梁配置工程の説明図
【図5】 切梁設置工程の説明図
【図6】 切梁設置工程の説明図
【図7】 仮支持梁の説明図
【図8】 切梁の説明図
【図9】 切梁の説明図
【図10】従来技術の説明図
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡辺 健之助 東京都新宿区西新宿一丁目25番1号 大 成建設株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−38323(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E02D 17/04
Claims (1)
- 【請求項1】 山留め壁間の地盤を水中掘削する際に、
山留め壁間に設置する切梁の設置方法において、 複数段に切梁を積み重ねてケーブルで吊り下げ可能に連
結し、 山留め壁間の掘削の進行に追従して切梁を吊り下ろし、 最下段及びその上段の切梁により盛替えながら山留め壁
を仮支持すると共に、 際上段の切梁から順に下方に切梁を山留め壁間に設置す
ることを特徴とした、 水中切梁の設置方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32412091A JP2939777B2 (ja) | 1991-11-13 | 1991-11-13 | 水中切梁の設置方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32412091A JP2939777B2 (ja) | 1991-11-13 | 1991-11-13 | 水中切梁の設置方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05132939A JPH05132939A (ja) | 1993-05-28 |
JP2939777B2 true JP2939777B2 (ja) | 1999-08-25 |
Family
ID=18162381
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32412091A Expired - Fee Related JP2939777B2 (ja) | 1991-11-13 | 1991-11-13 | 水中切梁の設置方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2939777B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5012355B2 (ja) * | 2007-09-19 | 2012-08-29 | 株式会社大林組 | 水中構造物の補強方法、水中構造物 |
CN105155548B (zh) * | 2015-06-02 | 2018-05-22 | 谢纯 | 一种拉索式双排桩(墙)支护结构 |
CN106759383A (zh) * | 2016-12-28 | 2017-05-31 | 郑倩 | 一种逆作法施工短段井壁浇筑结构及施工方法 |
CN106592632A (zh) * | 2016-12-28 | 2017-04-26 | 郑倩 | 一种逆作法施工地下支撑结构及施工方法 |
CN112343061B (zh) * | 2020-10-14 | 2021-08-31 | 中建三局第一建设工程有限责任公司 | 超深淤泥基坑横支撑施工装置及施工方法 |
-
1991
- 1991-11-13 JP JP32412091A patent/JP2939777B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05132939A (ja) | 1993-05-28 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR101950906B1 (ko) | 석션 관입과 원형관 부재의 적층을 이용한 가물막이 설치해체 시공방법 | |
EP0518709B1 (en) | Method for installing a marine structure | |
CN110904956B (zh) | 灌注桩施工工艺 | |
JP2939777B2 (ja) | 水中切梁の設置方法 | |
JP2684155B2 (ja) | 地下構造物の築造に用いる開削工法 | |
CN115288184A (zh) | 浅覆盖层的海上风电单桩复合基础施工方法及其复合基础 | |
CN209798803U (zh) | 吸力筒式单桩基础结构 | |
KR102139722B1 (ko) | 원형관 모듈의 연직 결합에 의한 수중 가시설물 시공방법 | |
CN109469080B (zh) | 一种水下嵌岩钢板桩围堰结构及其施工方法 | |
JPS6143493B2 (ja) | ||
JPH0381422A (ja) | ケーソン工法 | |
CN111719581B (zh) | 一种建筑物抗震结构及加工工艺 | |
JPH1046597A (ja) | 鋼殻ケーソンの施工方法 | |
CN115162395B (zh) | 一种壳核分离式复合沉井基础的施工方法 | |
JPS6237172B2 (ja) | ||
RU2063497C1 (ru) | Способ возведения фундамента | |
JP2939776B2 (ja) | 水中切梁の設置方法 | |
CN212561593U (zh) | 一种深水浅覆盖层钢管锚固施工装置 | |
JP4484100B2 (ja) | ウエル形成用鋼管矢板集合体の設置方法 | |
EP1339921B1 (en) | Offshore platform | |
CN218437047U (zh) | 一种海上导管架桩基施工用导向架装置 | |
CN113356220B (zh) | 一种超高层建筑深基坑及其施工方法 | |
JPS579909A (en) | Construction for quay | |
JP2536108B2 (ja) | 洋上構造物の基礎構築方法 | |
JPH10227194A (ja) | 立坑の構築工法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |