JPH06144390A - 自動着陸実験機の飛行試験方法 - Google Patents
自動着陸実験機の飛行試験方法Info
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- JPH06144390A JPH06144390A JP33008492A JP33008492A JPH06144390A JP H06144390 A JPH06144390 A JP H06144390A JP 33008492 A JP33008492 A JP 33008492A JP 33008492 A JP33008492 A JP 33008492A JP H06144390 A JPH06144390 A JP H06144390A
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- Aerodynamic Tests, Hydrodynamic Tests, Wind Tunnels, And Water Tanks (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 実験機を所定の高度までヘリコプターで曳航
して模擬飛行試験を行うことができるようにし、分離誘
導飛行させて着陸させる自動着陸実験機の飛行試験方法
を提供する。 【構成】 自動着陸実験機4を抱持できる揺れ止め機構
を架台の下側に備え上側にホイストを備えた吊下げ装置
2を母機ヘリコプター1にワイヤー3にて吊設し、次に
この吊下げ装置の揺れ止め機構に自動着陸実験機を抱持
させると共にホイストにより自動着陸実験機をその機体
に装備したジンバル機構を介して吊上げて母機ヘリコプ
ターの飛行により曳航し、所定の高度に達した後自動着
陸実験機の姿勢を制御しながら吊下げ装置のホイストに
より自動着陸実験機を降下させて揺れ止め機構から解放
させ、ジンバル機構を介して模擬飛行試験を行い、機体
姿勢の確立後自動着陸実験機を吊下げ装置から分離し、
誘導飛行させて着陸させる。
して模擬飛行試験を行うことができるようにし、分離誘
導飛行させて着陸させる自動着陸実験機の飛行試験方法
を提供する。 【構成】 自動着陸実験機4を抱持できる揺れ止め機構
を架台の下側に備え上側にホイストを備えた吊下げ装置
2を母機ヘリコプター1にワイヤー3にて吊設し、次に
この吊下げ装置の揺れ止め機構に自動着陸実験機を抱持
させると共にホイストにより自動着陸実験機をその機体
に装備したジンバル機構を介して吊上げて母機ヘリコプ
ターの飛行により曳航し、所定の高度に達した後自動着
陸実験機の姿勢を制御しながら吊下げ装置のホイストに
より自動着陸実験機を降下させて揺れ止め機構から解放
させ、ジンバル機構を介して模擬飛行試験を行い、機体
姿勢の確立後自動着陸実験機を吊下げ装置から分離し、
誘導飛行させて着陸させる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動着陸実験機の着陸
時の飛行試験方法に係り、特に所定の高度まで母機ヘリ
コプターにより曳航した後、模擬飛行試験を行い、その
後分離誘導させて着陸させる飛行試験方法に関する。
時の飛行試験方法に係り、特に所定の高度まで母機ヘリ
コプターにより曳航した後、模擬飛行試験を行い、その
後分離誘導させて着陸させる飛行試験方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より飛行模型,飛行標的,ミサイ
ル,その他同等の空力特性を有する物体を、ヘリコプタ
ーにそのまま又は吊下げ用装置で吊下げて運航したり、
運航中それらを投下したりすることは良く知られてい
る。
ル,その他同等の空力特性を有する物体を、ヘリコプタ
ーにそのまま又は吊下げ用装置で吊下げて運航したり、
運航中それらを投下したりすることは良く知られてい
る。
【0003】ところで、近時自動着陸実験機をヘリコプ
ターで所定の高度まで曳航した後分離飛行させ、着陸さ
せる飛行試験を行う計画が、HOPE開発の一環として
策定されているが、この飛行試験に図10に示すように
枠体30と、枠体30の左右に飛行方向中心線に関して
対称的に左右方向及び上下方向を向いて取付けられた対
をなす張出し抵抗板31と、枠体30の左右に飛行方向
中心線に関して対称的に前後方向及び上下方向を向いて
取付けられた対をなす垂直安定板32と、枠体30の上
側に設けた吊下げ手段33と、枠体30の下側に設けら
れた切離し自在の物体取付け装置34とを備えた、従来
の飛行模型35等の物体のヘリコプター36等からの吊
下げ装置37(先行技術文献として特開昭61−161
97号公報がある。)を用いることはできない。なぜな
ら飛行試験は、自動着陸実験機を所定の高度まで曳航し
た後、分離飛行させるのであるが、上記の吊下げ装置3
では、曳航時における自動着陸実験機の縦揺れ安定,偏
揺れ,方向安定,横揺れ安定を増大させるために吊下げ
装置3に拘束支持するので、自動着陸実験機を安全に分
離飛行できるように機体の姿勢を制御することができな
いからである。
ターで所定の高度まで曳航した後分離飛行させ、着陸さ
せる飛行試験を行う計画が、HOPE開発の一環として
策定されているが、この飛行試験に図10に示すように
枠体30と、枠体30の左右に飛行方向中心線に関して
対称的に左右方向及び上下方向を向いて取付けられた対
をなす張出し抵抗板31と、枠体30の左右に飛行方向
中心線に関して対称的に前後方向及び上下方向を向いて
取付けられた対をなす垂直安定板32と、枠体30の上
側に設けた吊下げ手段33と、枠体30の下側に設けら
れた切離し自在の物体取付け装置34とを備えた、従来
の飛行模型35等の物体のヘリコプター36等からの吊
下げ装置37(先行技術文献として特開昭61−161
97号公報がある。)を用いることはできない。なぜな
ら飛行試験は、自動着陸実験機を所定の高度まで曳航し
た後、分離飛行させるのであるが、上記の吊下げ装置3
では、曳航時における自動着陸実験機の縦揺れ安定,偏
揺れ,方向安定,横揺れ安定を増大させるために吊下げ
装置3に拘束支持するので、自動着陸実験機を安全に分
離飛行できるように機体の姿勢を制御することができな
いからである。
【0004】また、これまでのところ自動着陸実験機を
ヘリコプターで所定の高度まで曳航し、その後機体の姿
勢を分離飛行できる姿勢に制御することは行われておら
ず、分離飛行も行われていない。
ヘリコプターで所定の高度まで曳航し、その後機体の姿
勢を分離飛行できる姿勢に制御することは行われておら
ず、分離飛行も行われていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、自動
着陸実験機を所定の高度までヘリコプターで曳航して模
擬飛行試験を行うことができるようにし、その後機体の
姿勢を分離飛行できる姿勢に制御し、分離誘導飛行させ
て着陸させる自動着陸実験機の飛行試験方法を提供しよ
うとするものである。
着陸実験機を所定の高度までヘリコプターで曳航して模
擬飛行試験を行うことができるようにし、その後機体の
姿勢を分離飛行できる姿勢に制御し、分離誘導飛行させ
て着陸させる自動着陸実験機の飛行試験方法を提供しよ
うとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の自動着陸実験機の飛行試験方法は、自動着陸
実験機を抱持できる揺れ止め機構を架台の下側に備え上
側にホイストを備えた吊下げ装置を母機ヘリコプターに
ワイヤーにて吊設し、次にこの吊下げ装置の揺れ止め機
構に自動着陸実験機を抱持させると共にホイストにより
自動着陸実験機をその機体に装備したジンバル機構を介
して吊上げて母機ヘリコプターの飛行により曳航し、次
いで所定の高度に達した後自動着陸実験機の姿勢を制御
しながら吊下げ装置のホイストにより自動着陸実験機を
降下させて揺れ止め機構から解放させ、ジンバル機構を
介して模擬飛行試験を行い、然る後自動着陸実験機の姿
勢を分離可能な姿勢に制御し、機体姿勢の確立後自動着
陸実験機を吊下げ装置から分離し、誘導飛行させて着陸
させることを特徴とするものである。
の本発明の自動着陸実験機の飛行試験方法は、自動着陸
実験機を抱持できる揺れ止め機構を架台の下側に備え上
側にホイストを備えた吊下げ装置を母機ヘリコプターに
ワイヤーにて吊設し、次にこの吊下げ装置の揺れ止め機
構に自動着陸実験機を抱持させると共にホイストにより
自動着陸実験機をその機体に装備したジンバル機構を介
して吊上げて母機ヘリコプターの飛行により曳航し、次
いで所定の高度に達した後自動着陸実験機の姿勢を制御
しながら吊下げ装置のホイストにより自動着陸実験機を
降下させて揺れ止め機構から解放させ、ジンバル機構を
介して模擬飛行試験を行い、然る後自動着陸実験機の姿
勢を分離可能な姿勢に制御し、機体姿勢の確立後自動着
陸実験機を吊下げ装置から分離し、誘導飛行させて着陸
させることを特徴とするものである。
【0007】
【作用】上記のように本発明の自動着陸実験機の飛行試
験方法では、架台の下側に揺れ止め機構を備え上側にホ
イストを備えた吊下げ装置の揺れ止め機構に、自動着陸
実験機を抱持させて吊下げ装置と一体化した状態で母機
ヘリコプターに吊り、母機ヘリコプターの飛行により自
動着陸実験機を曳航するので、この曳航中自動着陸実験
機は、縦揺れ,偏揺れ,横揺れが殆んど無くなり、方向
も安定する。
験方法では、架台の下側に揺れ止め機構を備え上側にホ
イストを備えた吊下げ装置の揺れ止め機構に、自動着陸
実験機を抱持させて吊下げ装置と一体化した状態で母機
ヘリコプターに吊り、母機ヘリコプターの飛行により自
動着陸実験機を曳航するので、この曳航中自動着陸実験
機は、縦揺れ,偏揺れ,横揺れが殆んど無くなり、方向
も安定する。
【0008】また、所定の高度に達した後、吊下げ装置
により自動着陸実験機の機能試験を容易に行うことがで
き、引き続き吊下げ装置のホイストにより自動着陸実験
機を降下させ、機体装備のジンバル機構により姿勢制御
状態を保ちながら自動着陸実験機の模擬飛行試験を容易
に実施できる。
により自動着陸実験機の機能試験を容易に行うことがで
き、引き続き吊下げ装置のホイストにより自動着陸実験
機を降下させ、機体装備のジンバル機構により姿勢制御
状態を保ちながら自動着陸実験機の模擬飛行試験を容易
に実施できる。
【0009】こうして、模擬飛行試験終了後、この自動
着陸実験機は容易に分離飛行できる機体姿勢に制御で
き、分離飛行できる機体姿勢の確立後は、吊下げ装置か
ら分離し、誘導飛行により安全に着陸させることができ
る。
着陸実験機は容易に分離飛行できる機体姿勢に制御で
き、分離飛行できる機体姿勢の確立後は、吊下げ装置か
ら分離し、誘導飛行により安全に着陸させることができ
る。
【0010】
【実施例】本発明の自動着陸実験機の飛行試験方法の実
施例を図によって説明する。図1はその概要を示すもの
で、1は母機ヘリコプター,2は母機ヘリコプター1に
吊下げワイヤー3にて吊垂された吊下げ装置,4は吊下
げ装置2にロープ5にて吊下げられた自動着陸実験機で
ある。吊下げ装置2は図2に示すように平面三角形状の
架台6の後端頂部からバー7を後方に延設し、このバー
7の後部に垂直に方向安定板8を固設し、架台6の中央
部上側にホイスト9を備え、中央部下側に自動着陸実験
機4を抱持する揺れ止め機構10を備え、架台6の先端
部にバランスウエイト11を備えてなるものである。
尚、ホイスト9から繰り出されたロープ5にはロードセ
ル12が備えられ、揺れ止め機構10の内面にはパッド
13が取付けられている。自動着陸実験機4は、図3,
4に示すように三角翼14の後部左右両側が垂直翼15
となっている翼構造を持つもので、胴16の後端にボデ
ィフラップ17,三角翼14の後端にエレボン18,垂
直翼15の後側にラダー19が設けられ、胴16の前端
にα,βベーン及びピトー20が設けられ、胴16内の
前部に各種センサー21,ビデオカメラ22,各種機器
23,バッテリー24等が搭載され、胴16の下部に超
軽量級飛行機の脚25が設けられている。そして胴16
の中央部にジンバル機構26が装備されている。尚、2
7はスピードブレーキである。
施例を図によって説明する。図1はその概要を示すもの
で、1は母機ヘリコプター,2は母機ヘリコプター1に
吊下げワイヤー3にて吊垂された吊下げ装置,4は吊下
げ装置2にロープ5にて吊下げられた自動着陸実験機で
ある。吊下げ装置2は図2に示すように平面三角形状の
架台6の後端頂部からバー7を後方に延設し、このバー
7の後部に垂直に方向安定板8を固設し、架台6の中央
部上側にホイスト9を備え、中央部下側に自動着陸実験
機4を抱持する揺れ止め機構10を備え、架台6の先端
部にバランスウエイト11を備えてなるものである。
尚、ホイスト9から繰り出されたロープ5にはロードセ
ル12が備えられ、揺れ止め機構10の内面にはパッド
13が取付けられている。自動着陸実験機4は、図3,
4に示すように三角翼14の後部左右両側が垂直翼15
となっている翼構造を持つもので、胴16の後端にボデ
ィフラップ17,三角翼14の後端にエレボン18,垂
直翼15の後側にラダー19が設けられ、胴16の前端
にα,βベーン及びピトー20が設けられ、胴16内の
前部に各種センサー21,ビデオカメラ22,各種機器
23,バッテリー24等が搭載され、胴16の下部に超
軽量級飛行機の脚25が設けられている。そして胴16
の中央部にジンバル機構26が装備されている。尚、2
7はスピードブレーキである。
【0011】前記ジンバル機構26は、図5,6,7に
示すように胴16の中央部に於いて、機体フレーム28
に固設された前後一対のブランケット29上にシム30
を介して第1矩形枠31が架設固定され、この第1矩形
枠31内に第2矩形枠32が前後のピン33,33にて
左右方向に回動可能に支持され、この第2矩形枠32内
にフィッティング34が左右のピン35,35にて前後
方向に回動可能に支持され、このフィッティング34の
中央部にリフトラグ36が垂直に取付けられたもので、
リフトラグ36に吊下げ装置2からのロープ5が連結さ
れるものである。
示すように胴16の中央部に於いて、機体フレーム28
に固設された前後一対のブランケット29上にシム30
を介して第1矩形枠31が架設固定され、この第1矩形
枠31内に第2矩形枠32が前後のピン33,33にて
左右方向に回動可能に支持され、この第2矩形枠32内
にフィッティング34が左右のピン35,35にて前後
方向に回動可能に支持され、このフィッティング34の
中央部にリフトラグ36が垂直に取付けられたもので、
リフトラグ36に吊下げ装置2からのロープ5が連結さ
れるものである。
【0012】さて、本発明による自動着陸実験機4の飛
行試験方法について説明する。先ず母機ヘリコプター1
にワイヤー3にて吊下げ装置2を連結し、この吊下げ装
置2の揺れ止め機構10に図8に示すように自動着陸実
験機4を抱持させる。そしてこの状態で母機ヘリコプタ
ー1は勿論のこと吊下げ装置2,自動着陸実験機4の全
機器動作・状態の確認,データ入力の確認を行う。次に
吊下げ装置2のホイスト9から繰り出したロープ5を自
動着陸実験機4の機体に装備されたジンバル機構26の
リフトラグ36(図5,6,7参照)に連結し、母機ヘ
リコプター1を離陸させ、自動着陸実験機4を吊下げ装
置2に揺れ止め機構10に抱持させたまま図9に示すよ
うに吊上げる。次いでこの状態で飛行し、自動着陸実験
機4の図3,4に示す各種センサ21,ボディフラップ
17,エレボン18,ラダー19の動きを確認する。ま
た、電気系統の確認もする。次に所定の高度に達した
後、吊下げ装置2の揺れ止め機構10に自動着陸実験機
4を抱持した状態で飛行試験を行い、その吊下げ装置2
の取扱い及び空力的安定性を検証する。また、同時に吊
下げ実験方法を決めると共に吊下げ装置2のワイヤーハ
ーネスを調整し、計測機器の確認もする。次いで図1に
示すように自動着陸実験機4の吊下げ装置2からジンバ
ル機構26により機体の姿勢制御を行いながら降下・回
収試験を行い、吊下げ装置2の機能を確認する。
行試験方法について説明する。先ず母機ヘリコプター1
にワイヤー3にて吊下げ装置2を連結し、この吊下げ装
置2の揺れ止め機構10に図8に示すように自動着陸実
験機4を抱持させる。そしてこの状態で母機ヘリコプタ
ー1は勿論のこと吊下げ装置2,自動着陸実験機4の全
機器動作・状態の確認,データ入力の確認を行う。次に
吊下げ装置2のホイスト9から繰り出したロープ5を自
動着陸実験機4の機体に装備されたジンバル機構26の
リフトラグ36(図5,6,7参照)に連結し、母機ヘ
リコプター1を離陸させ、自動着陸実験機4を吊下げ装
置2に揺れ止め機構10に抱持させたまま図9に示すよ
うに吊上げる。次いでこの状態で飛行し、自動着陸実験
機4の図3,4に示す各種センサ21,ボディフラップ
17,エレボン18,ラダー19の動きを確認する。ま
た、電気系統の確認もする。次に所定の高度に達した
後、吊下げ装置2の揺れ止め機構10に自動着陸実験機
4を抱持した状態で飛行試験を行い、その吊下げ装置2
の取扱い及び空力的安定性を検証する。また、同時に吊
下げ実験方法を決めると共に吊下げ装置2のワイヤーハ
ーネスを調整し、計測機器の確認もする。次いで図1に
示すように自動着陸実験機4の吊下げ装置2からジンバ
ル機構26により機体の姿勢制御を行いながら降下・回
収試験を行い、吊下げ装置2の機能を確認する。
【0013】こうして模擬飛行予備実験を行った後、自
動着陸実験機4を再び吊下げ装置2から図1に示すよう
に降下させて模擬飛行本実験を行う。即ち、迎角のみ変
化させる縦姿勢制御能力試験,縦の姿勢制御を行ってい
る状態でのビデオカメラ画像データを撮る遠隔操縦視界
データ取得試験,横・方向の姿勢制御を行ったり、制御
ゲインを変更したりして、制御能力を検証する制御能力
評価試験等を行う。
動着陸実験機4を再び吊下げ装置2から図1に示すよう
に降下させて模擬飛行本実験を行う。即ち、迎角のみ変
化させる縦姿勢制御能力試験,縦の姿勢制御を行ってい
る状態でのビデオカメラ画像データを撮る遠隔操縦視界
データ取得試験,横・方向の姿勢制御を行ったり、制御
ゲインを変更したりして、制御能力を検証する制御能力
評価試験等を行う。
【0014】然る後、本番の自動着陸実験では、自動着
陸実験機4を吊下げ装置2から降下させ、ジンバル機構
26により機体の姿勢制御を行わせ、機体姿勢の確立後
自動着陸実験機4を吊下げ装置4から分離し、即ち、ジ
ンバル機構26のリフトラグ36(図5,6,7参照)
から吊下げ装置2のホイスト9より繰り出したロープ5
を外し、自動着陸実験機4を誘導飛行させて着陸させ
る。
陸実験機4を吊下げ装置2から降下させ、ジンバル機構
26により機体の姿勢制御を行わせ、機体姿勢の確立後
自動着陸実験機4を吊下げ装置4から分離し、即ち、ジ
ンバル機構26のリフトラグ36(図5,6,7参照)
から吊下げ装置2のホイスト9より繰り出したロープ5
を外し、自動着陸実験機4を誘導飛行させて着陸させ
る。
【0015】上記実施例で判るように本発明の自動着陸
実験機の飛行試験方法では、架台6の下側に揺れ止め機
構10を備え、上側にホイスト9を備えた吊下げ装置2
の揺れ止め機構10に、自動着陸実験機4を抱持させて
吊下げ装置2と一体化した状態で母機ヘリコプター1に
吊り、母機ヘリコプター1の飛行により自動着陸実験機
4を曳航するので、この曳航中自動着陸実験機4は縦揺
れ,偏揺れ,横揺れが殆んど無くなり、方向も安定す
る。
実験機の飛行試験方法では、架台6の下側に揺れ止め機
構10を備え、上側にホイスト9を備えた吊下げ装置2
の揺れ止め機構10に、自動着陸実験機4を抱持させて
吊下げ装置2と一体化した状態で母機ヘリコプター1に
吊り、母機ヘリコプター1の飛行により自動着陸実験機
4を曳航するので、この曳航中自動着陸実験機4は縦揺
れ,偏揺れ,横揺れが殆んど無くなり、方向も安定す
る。
【0016】また所定の高度に達した後吊下げ装置2の
ホイスト9により自動着陸実験機4をジンバル機構26
を用いて姿勢制御を行いながら降下させたり、吊上げた
りして、吊下げ装置2の飛行試験,自動着陸実験機4の
吊下げ飛行試験,降下・回収試験等の模擬飛行予備実験
を容易に行うことができ、その後再び自動着陸実験機4
を吊り降ろし、ジンバル機構26により基本姿勢制御能
力試験,機内に装備されたビデオカメラ画像による遠隔
操縦視界データ取得試験,制御能力評価試験等の模擬飛
行本実験を容易に行うことができ、模擬飛行試験を全う
することができる。
ホイスト9により自動着陸実験機4をジンバル機構26
を用いて姿勢制御を行いながら降下させたり、吊上げた
りして、吊下げ装置2の飛行試験,自動着陸実験機4の
吊下げ飛行試験,降下・回収試験等の模擬飛行予備実験
を容易に行うことができ、その後再び自動着陸実験機4
を吊り降ろし、ジンバル機構26により基本姿勢制御能
力試験,機内に装備されたビデオカメラ画像による遠隔
操縦視界データ取得試験,制御能力評価試験等の模擬飛
行本実験を容易に行うことができ、模擬飛行試験を全う
することができる。
【0017】自動着陸実験機4の模擬飛行試験終了後、
この自動着陸実験機4は吊下げ装置2,ジンバル機構2
6により容易に分離飛行できる姿勢に制御でき、分離飛
行できる機体姿勢の確立後は、吊下げ装置から分離し、
誘導飛行により安全に着陸させることができる。
この自動着陸実験機4は吊下げ装置2,ジンバル機構2
6により容易に分離飛行できる姿勢に制御でき、分離飛
行できる機体姿勢の確立後は、吊下げ装置から分離し、
誘導飛行により安全に着陸させることができる。
【0018】
【発明の効果】以上の通り本発明の自動着陸実験機の飛
行試験方法は、架台の下側に揺れ止め機構を備え上側に
ホイストを備えた吊下げ装置の揺れ止め機構に、自動着
陸実験機を抱持させて吊下げ装置と一体化した状態で母
機ヘリコプターに吊り、母機ヘリコプターの飛行により
自動着陸実験機を曳航するので、この曳航中自動着陸実
験機は、縦揺れ,偏揺れ,横揺れが殆んど無くなり、方
向も安定する。
行試験方法は、架台の下側に揺れ止め機構を備え上側に
ホイストを備えた吊下げ装置の揺れ止め機構に、自動着
陸実験機を抱持させて吊下げ装置と一体化した状態で母
機ヘリコプターに吊り、母機ヘリコプターの飛行により
自動着陸実験機を曳航するので、この曳航中自動着陸実
験機は、縦揺れ,偏揺れ,横揺れが殆んど無くなり、方
向も安定する。
【0019】また、所定の高度に達した後、吊下げ装置
から姿勢制御状態で自動着陸実験機を降下させ、模擬飛
行予備実験を容易に行うことができる。さらに引き続き
吊下げ装置から再び機体を降下させて分離飛行できる機
体姿勢に確立した後、自動着陸実験機を吊下げ装置から
分離し、誘導飛行により安全に着陸させることができ
る。
から姿勢制御状態で自動着陸実験機を降下させ、模擬飛
行予備実験を容易に行うことができる。さらに引き続き
吊下げ装置から再び機体を降下させて分離飛行できる機
体姿勢に確立した後、自動着陸実験機を吊下げ装置から
分離し、誘導飛行により安全に着陸させることができ
る。
【図1】本発明の自動着陸実験機の飛行試験方法の概要
を示す図である。
を示す図である。
【図2】本発明の飛行試験方法で用いる吊下げ装置の斜
視図である。
視図である。
【図3】本発明の飛行試験方法を行う自動着陸実験機を
示す平面図である。
示す平面図である。
【図4】図3の側面図である。
【図5】自動着陸実験機に装備されたジンバル機構を示
す平面図である。
す平面図である。
【図6】図5のA−A線断面図である。
【図7】図5の右側面図である。
【図8】自動着陸実験機を吊下げ装置に抱持させた状態
を示す側面図である。
を示す側面図である。
【図9】図8の吊下げ装置及び自動着陸実験機を母機ヘ
リコプターを離陸させて吊上げた状態を示す図である。
リコプターを離陸させて吊上げた状態を示す図である。
【図10】従来の吊下げ装置によりヘリコプターから飛
行模型を吊下げた状態を示す斜視図である。
行模型を吊下げた状態を示す斜視図である。
1 母機ヘリコプター 2 吊下げ装置 3 ワイヤー 4 自動着陸実験機 9 ホイスト 10 揺れ止め機構 26 ジンバル機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 冨田 光 岐阜県各務原市川崎町1番地 川崎重工業 株式会社岐阜工場内 (72)発明者 土本 圭司 岐阜県各務原市川崎町1番地 川崎重工業 株式会社岐阜工場内
Claims (1)
- 【請求項1】 自動着陸実験機を抱持できる揺れ止め機
構を架台の下側に備え上側にホイストを備えた吊下げ装
置を母機ヘリコプターにワイヤーにて吊設し、次にこの
吊下げ装置の揺れ止め機構に自動着陸実験機を抱持させ
ると共にホイストにより自動着陸実験機をその機体に装
備したジンバル機構を介して吊上げて母機ヘリコプター
の飛行により曳航し、次いで所定の高度に達した後自動
着陸実験機の姿勢を制御しながら吊下げ装置のホイスト
により自動着陸実験機を降下させて揺れ止め機構から解
放させ、ジンバル機構を介して模擬飛行試験を行い、然
る後自動着陸実験機の姿勢を分離可能な姿勢に制御し、
機体姿勢の確立後自動着陸実験機を吊下げ装置から分離
し、誘導飛行させて着陸させることを特徴とする自動着
陸実験機の飛行試験方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33008492A JP2603180B2 (ja) | 1992-11-16 | 1992-11-16 | 自動着陸実験機の飛行試験方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33008492A JP2603180B2 (ja) | 1992-11-16 | 1992-11-16 | 自動着陸実験機の飛行試験方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
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