JPH06144384A - 航空機のロール制御装置 - Google Patents

航空機のロール制御装置

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JPH06144384A
JPH06144384A JP30236492A JP30236492A JPH06144384A JP H06144384 A JPH06144384 A JP H06144384A JP 30236492 A JP30236492 A JP 30236492A JP 30236492 A JP30236492 A JP 30236492A JP H06144384 A JPH06144384 A JP H06144384A
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JP
Japan
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winglet
generated
wing
aircraft
rotating
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP30236492A
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English (en)
Inventor
Masashi Nagahata
正史 長畑
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 フラップ幅が制限されず、エルロンリバーサ
ルが生じず、かつ、翼の性能低下が生じないロール制御
装置を提供する。 【構成】 航空機の左右の翼端にピボットを介して、外
向きのキャント角を有するウイングレットをピッチ方向
に回転可能に取付け、同ウイングレットを左右逆方向に
回転させ左右逆方向の揚力を発生させることによって、
機体にローリングモーメントを与える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は航空機のロール制御装置
に利用されるものである。
【0002】
【従来の技術】従来、機体をロールさせるための制御
は、外翼部に設けられたエルロン(補助翼)を用いる
か、スポイラを用いるか、或いは両者の併用で行なわれ
ていた。図5と図6に各々エルロンを有する航空機とス
ポイラを有する航空機の例を示す。
【0003】図5におけるエルロン制御は、左右のエル
ロン4を逆方向に上下させ、左右翼のキャンバを変化さ
せる事により揚力に左右の差異を生じさせ、ローリング
モーメントを発生させるものである。
【0004】図6におけるスポイラ制御は、片翼のスポ
イラ6を立てることによって、スポイラを立てた側の翼
の揚力を低下させ左右翼の揚力差からローリングモーメ
ントを発生させるものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来のロール制御装置
には、各々次の如き問題点があった。 (1)エルロンによる制御では、主翼後縁にエルロン4
が設けられている為、フラップ7を全スパンにわたり設
けることが不可能であり、フラップ幅が制限される。ま
た外翼部の捩り剛性が弱い場合、図7に示すエルロンリ
バーサル(エルロン逆効き)の問題が生じ、外翼部構造
の軽量化が制限される。 (2)スポイラによる制御では、スポイラ6により翼面
上の流れを乱し、それにより揚力を低下させるため、翼
型の性能低下及び抵抗増加につながる。
【0006】本発明は、フラップ幅が制限されず、エル
ロンリバーサルが生じず、かつ翼の性能低下が生じない
ロール制御装置を提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
したものであって、航空機の左右の翼端にピボットを介
して、外向きのキャント角を有するウイングレットをピ
ッチ方向に回転可能に取付け、同ウイングレットを左右
逆方向に回転させ左右逆方向の揚力を発生させることに
よって、機体にローリングモーメントを与えることを特
徴とする航空機のロール制御装置に関するものである。
【0008】
【作用】外向きにキャント角をもって取付けられたウイ
ングレットの上端を前方へ向けて回転させれば、ウイン
グレットは負の迎角を取ったことになり下向きの力を発
生する。また、逆に後方へ向けて回転させれば、正の迎
角を取ったことになり上向きの力を発生する。これを利
用して左右逆向きに回転させる事によって、機軸まわり
に偶力モーメントが生じ、機体にはローリングモーメン
トとして作用する。
【0009】
【実施例】図1は本発明の第1実施例に係るウイングレ
ット部の図であり、同図(a−1)はウイングレットが
中立状態の時の正面図、同図(a−2)は同側面図、同
図(b−1)はウイングレットが回転状態の時の正面
図、同図(b−2)は同側面図である。図において、1
は上方ウイングレット、3はウイングレットを回転可能
に支えるピボット軸、Λはウイングレットの外方へのキ
ャント角である。
【0010】この実施例は上側だけの単一ウイングレッ
トの例を示している。このウイングレットは主翼端に主
翼弾性軸に沿ったピボット軸まわりにアクチュエータに
より回転させられる。さらにウイングレットは主翼に対
して垂直ではなく、外向きに大きなキャント角Λを有す
る。このキャント角がある事により、ウイングレットが
回転した場合、気流に対して正、或いは負の迎角をもつ
ことになり、上方或いは下方に揚力を発生する。従って
このウイングレットを左右翼で逆に回転させることによ
り、機軸まわりにローリングモーメントを作用させるこ
とができる。
【0011】図2は本発明の第2実施例に係るウイング
レット部の図であり、同図(a−1)はウイングレット
が中立状態の時の正面図、同図(a−2)は同側面図、
同図(b−1)はウイングレットが回転状態の時の正面
図、同図(b−2)は同側面図である。図において1は
上方ウイングレット、2は下方ウイングレット、3はピ
ボット軸、Λは上下の各ウイングレットの外方へのキャ
ント角である。
【0012】この実施例は上下に2枚のウイングレット
が装備されて一体となっているものの例を示している。
このウイングレットも第1実施例と同様の働きをし、左
右逆方向に回転させる事により、機軸まわりにローリン
グモーメントを作用させることができる。さらに上方ウ
イングレットと下方ウイングレットの両方に発生する上
下方向の力が同方向であるため、捩りモーメントが非常
に小さくエルロンリバーサルを抑えることができる。
【0013】図3は、上記各実施例のローリングモーメ
ント発生効果の説明図である。同図(a−1),(a−
2)は揚力を上方に発生する様にウイングレットを回転
させた右翼端の側面図と正面図、同図(b−1),(b
−2)は揚力を下方に発生する様、回転させた左翼端の
正面図と側面図、同図(c)は上記の様なウイングレッ
トの回転を行った場合にローリングモーメントが作用す
る航空機の斜視図であり、左右翼端ウイングレットの揚
力LZ と−LZ とにより、機体にローリングモーメント
が生ずることを示している。
【0014】図4は、上記各実施例の他の効果を説明す
る為の翼の平面図であり、同図(a)は従来のエルロン
・スポイラ制御の翼、同図(b)は本発明に係るウイン
グレット制御の翼を示している。図において4は外側エ
ルロン、5は内側エルロン、6はスポイラ、7はフラッ
プである。エルロン操舵の翼(a)に比較してウイング
レット制御の翼(b)では翼端部までフラップ7を設け
ることができる為、STOL性を向上させることがで
き、離着陸距離を短かくできる。さらにエルロンを有し
ていないため、エルロンリバーサルの心配が無く、外翼
構造の捩り剛性を従来よりも下げた軽量構造にでき、翼
厚の薄い高性能主翼とすることができる。
【0015】
【発明の効果】本発明の航空機のロール制御装置は、航
空機の左右の翼端にピボットを介して、外向きのキャン
ト角を有するウイングレットをピッチ方向に回転可能に
取付け、同ウイングレットを左右逆方向に回転させ左右
逆方向の揚力を発生させることによって、機体にローリ
ングモーメントを与えるので、フラップ幅が制限され
ず、また翼端の捩りモーメントが小さいためエルロンリ
バーサルが生じず、かつ、翼の性能低下が生じないロー
ル制御装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係るウイングレット部
の、中立状態および回転状態におけるそれぞれの二面
図。
【図2】本発明の第2実施例に係るウイングレット部
の、中立状態および回転状態におけるそれぞれの二面
図。
【図3】同実施例のローリングモーメント発生効果の説
明図。
【図4】上記各実施例の他の効果の説明図。
【図5】従来のロール制御装置を有する航空機の第1の
例の斜視図。
【図6】従来のロール制御装置を有する航空機の第2の
例の斜視図。
【図7】エルロンリバーサルの説明図。
【符号の説明】
1 上方ウイングレット 2 下方ウイングレット 3 ピボット軸 4 外側エルロン 5 内側エルロン 6 スポイラ 7 フラップ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 航空機の左右の翼端にピボットを介し
    て、外向きのキャント角を有するウイングレットをピッ
    チ方向に回転可能に取付け、同ウイングレットを左右逆
    方向に回転させ左右逆方向の揚力を発生させることによ
    って、機体にローリングモーメントを与えることを特徴
    とする航空機のロール制御装置。
JP30236492A 1992-11-12 1992-11-12 航空機のロール制御装置 Withdrawn JPH06144384A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30236492A JPH06144384A (ja) 1992-11-12 1992-11-12 航空機のロール制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30236492A JPH06144384A (ja) 1992-11-12 1992-11-12 航空機のロール制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06144384A true JPH06144384A (ja) 1994-05-24

Family

ID=17908013

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP30236492A Withdrawn JPH06144384A (ja) 1992-11-12 1992-11-12 航空機のロール制御装置

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JP (1) JPH06144384A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002047979A3 (en) * 2000-12-11 2002-12-12 Fort F Felker Aircraft with elliptical winglets
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RU2674900C1 (ru) * 2017-12-18 2018-12-13 Публичное акционерное общество (ПАО) "Туполев" Консоль крыла летательного аппарата с устройством для управления по курсу

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Legal Events

Date Code Title Description
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20000201