JPH06144037A - オイルパンへのシャフトの貫通構造 - Google Patents
オイルパンへのシャフトの貫通構造Info
- Publication number
- JPH06144037A JPH06144037A JP29418292A JP29418292A JPH06144037A JP H06144037 A JPH06144037 A JP H06144037A JP 29418292 A JP29418292 A JP 29418292A JP 29418292 A JP29418292 A JP 29418292A JP H06144037 A JPH06144037 A JP H06144037A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- guide pipe
- spacer
- hole
- oil pan
- shaft
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)
- Arrangement Of Transmissions (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 オイルパンへのシャフト貫通部の誤差を吸収
する。 【構成】 オイルパン1の貫通孔2に、ケーシング3に
突設したガイドパイプ4を挿入し、ガイドパイプと貫通
孔の隙間に、断面L形のスペーサ9、10を入れる。ス
ペーサ9は、筒部9aを貫通孔に内接嵌合させ、フラン
ジ部9bをケーシングのフランジ部8に当接させて配置
し、スペーサ9とガイドパイプとの間に径方向の調整代
H1、スペーサ9と貫通孔との間に軸方向の調節代H2
を確保する。スペーサ10は、筒部10aをガイドパイ
プの外周に外接嵌合させ、フランジ部10bをオイルパ
ンの端面に当接させて配置し、スペーサ10とガイドパ
イプとの間に軸方向の調整代H2、スペーサ10と貫通
孔との間に径方向の調整代H3を確保する。そして、こ
れら調整代H1、H2、H3を用いて位置調整した状態
で、スペーサ9をケーシングに固定し、スペーサ10を
オイルパンに固定し、ガイドパイプ内にシャフト5を挿
通させる。
する。 【構成】 オイルパン1の貫通孔2に、ケーシング3に
突設したガイドパイプ4を挿入し、ガイドパイプと貫通
孔の隙間に、断面L形のスペーサ9、10を入れる。ス
ペーサ9は、筒部9aを貫通孔に内接嵌合させ、フラン
ジ部9bをケーシングのフランジ部8に当接させて配置
し、スペーサ9とガイドパイプとの間に径方向の調整代
H1、スペーサ9と貫通孔との間に軸方向の調節代H2
を確保する。スペーサ10は、筒部10aをガイドパイ
プの外周に外接嵌合させ、フランジ部10bをオイルパ
ンの端面に当接させて配置し、スペーサ10とガイドパ
イプとの間に軸方向の調整代H2、スペーサ10と貫通
孔との間に径方向の調整代H3を確保する。そして、こ
れら調整代H1、H2、H3を用いて位置調整した状態
で、スペーサ9をケーシングに固定し、スペーサ10を
オイルパンに固定し、ガイドパイプ内にシャフト5を挿
通させる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パワーユニットの下部
のオイルパンにトランスファ等の歯車装置の出力シャフ
トを貫通させた場合のオイルパンへのシャフトの貫通構
造に関する。
のオイルパンにトランスファ等の歯車装置の出力シャフ
トを貫通させた場合のオイルパンへのシャフトの貫通構
造に関する。
【0002】
【従来の技術】特開平2−20429号公報に、エンジ
ン下部のオイルパンにデファレンシャル装置からの中間
伝動軸を貫通させた例が開示されている。
ン下部のオイルパンにデファレンシャル装置からの中間
伝動軸を貫通させた例が開示されている。
【0003】この場合、エンジンにトランスミッション
を結合し、トランスミッションにデファレンシャル装置
を結合し、該デファレンシャル装置の出力軸(中間伝動
軸)をエンジンのオイルパンに貫通させ、貫通孔の端部
に設けた軸受で直接出力軸を支持している。
を結合し、トランスミッションにデファレンシャル装置
を結合し、該デファレンシャル装置の出力軸(中間伝動
軸)をエンジンのオイルパンに貫通させ、貫通孔の端部
に設けた軸受で直接出力軸を支持している。
【0004】一方、上記公報の例以外に、四輪駆動車に
おいては、トランスファの出力軸をエンジン下部のオイ
ルパンに貫通配備することで、エンジンの搭載高さをで
きるだけ低くすることが提案されている。
おいては、トランスファの出力軸をエンジン下部のオイ
ルパンに貫通配備することで、エンジンの搭載高さをで
きるだけ低くすることが提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、一般
に、この種の部材間の芯出しは、動力性能や耐久性能に
大きく影響するため非常に重要な問題とされているにも
拘らず、エンジンから順に組付けを行っていった場合
に、特にエンジンのオイルパンとディファレンシャル装
置との結合部間に加工誤差や組付誤差が累積することに
なり、良好な芯出しが難しいという問題があった。その
ため、具体的には個々の結合要素の加工精度を格段に向
上させるか、あるいはシム(厚さ調整用部材)等の選択
組付けを行って芯合わせをしないと、累積した誤差の影
響で、オイルパンの貫通孔に対してディファレンシャル
装置の出力軸を芯出ししながら精度良く組付けることは
できなかった。
に、この種の部材間の芯出しは、動力性能や耐久性能に
大きく影響するため非常に重要な問題とされているにも
拘らず、エンジンから順に組付けを行っていった場合
に、特にエンジンのオイルパンとディファレンシャル装
置との結合部間に加工誤差や組付誤差が累積することに
なり、良好な芯出しが難しいという問題があった。その
ため、具体的には個々の結合要素の加工精度を格段に向
上させるか、あるいはシム(厚さ調整用部材)等の選択
組付けを行って芯合わせをしないと、累積した誤差の影
響で、オイルパンの貫通孔に対してディファレンシャル
装置の出力軸を芯出ししながら精度良く組付けることは
できなかった。
【0006】一方、四輪駆動車のトランスファの出力軸
をオイルパンに貫通される場合等にあっては、トランス
ファの出力軸は、通常テーパードローラベアリングで支
持されているため、プレロード付与による軸方向の移動
があり、そのため、前記のディファレンシャル装置の出
力軸を芯出ししながら組付ける場合以上に、加工精度の
向上あるいは選択組付けの厳密化を図る必要があった。
をオイルパンに貫通される場合等にあっては、トランス
ファの出力軸は、通常テーパードローラベアリングで支
持されているため、プレロード付与による軸方向の移動
があり、そのため、前記のディファレンシャル装置の出
力軸を芯出ししながら組付ける場合以上に、加工精度の
向上あるいは選択組付けの厳密化を図る必要があった。
【0007】即ち、各部材の選択組付けを実際に行う場
合、エンジンとトランスアクスル、トランスアクスルと
トランスファ、トランスファとエンジンオイルパン、オ
イルパンとエンジンシリンダブロック等の結合面があ
り、例えばエンジン、トランスアクスル、トランスファ
を従来のノックピンによって組付けた後、トランスファ
の出力軸のテーパードローラベアリングのプレロードを
ボルト締め等によって該出力軸を軸方向に移動させなが
ら調整し、トランスファ、オイルパン、シリンダブロッ
クの間をシム等の選択組付けを行わなければならなかっ
た。
合、エンジンとトランスアクスル、トランスアクスルと
トランスファ、トランスファとエンジンオイルパン、オ
イルパンとエンジンシリンダブロック等の結合面があ
り、例えばエンジン、トランスアクスル、トランスファ
を従来のノックピンによって組付けた後、トランスファ
の出力軸のテーパードローラベアリングのプレロードを
ボルト締め等によって該出力軸を軸方向に移動させなが
ら調整し、トランスファ、オイルパン、シリンダブロッ
クの間をシム等の選択組付けを行わなければならなかっ
た。
【0008】このような組付けでは、コストアップ、生
産性・組付作業性等の低下は避けられない。
産性・組付作業性等の低下は避けられない。
【0009】本発明は、このような従来の問題に鑑みて
なされたものであって、簡単な部品の追加により、加工
誤差や組付誤差を吸収しながら組付けが可能なオイルパ
ンへのシャフトの貫通構造を提供することを目的とす
る。
なされたものであって、簡単な部品の追加により、加工
誤差や組付誤差を吸収しながら組付けが可能なオイルパ
ンへのシャフトの貫通構造を提供することを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、図1にその要
旨を模式的に示すように、パワーユニットのオイルパン
1にほぼ水平な貫通孔2を設け、一方前記パワーユニッ
トと接続される歯車装置のケーシング3にほぼ水平方向
に延びるガイドパイプ4を突設し、前記パワーユニット
の貫通孔2にその一方の端部から他方の端部に達するよ
うに前記ガイドパイプ4を挿入して、該ガイドパイプ4
内に前記歯車装置のシャフト5を挿通させ、該シャフト
5を前記貫通孔2の両端位置でベアリング6、7により
回転自在に支持したオイルパン1へのシャフト5の貫通
構造において、前記ガイドパイプ4の基端部にフランジ
部8が形成され、前記貫通孔2の一端及び他端には、そ
れぞれ筒部9a、10aとフランジ部9b、10bとを
有する断面L形の環状のスペーサ9、10が、その筒部
9a、10aを前記貫通孔2の内周とガイドパイプ4の
外周との間の隙間に挿入させ、且つそのフランジ部9
b、10bを前記貫通孔2の端部の外側に位置させた状
態で配置され、前記ガイドパイプ4の基端部側のスペー
サ9については、その筒部9aが前記貫通孔2の端部内
周にシール材11を介して内接嵌合され、且つそのフラ
ンジ部9bが前記ガイドパイプ4の基端部のフランジ部
8とシール材12を介して当接されており、しかも、該
スペーサ9とガイドパイプ4との間にはガイドパイプ4
の径方向の調整代H1が確保され、且つ該スペーサ9と
オイルパン1の貫通孔2との間には該貫通孔2の軸方向
の調節代H2が確保され、これら調整代H1、H2を用
いて位置調整された状態で前記スペーサ9が前記歯車装
置のケーシング3に固定されており、又、前記ガイドパ
イプ4の先端部側のスペーサ10については、その筒部
10aが前記ガイドパイプ4の外周にシール材13を介
して外接嵌合され、そのフランジ部10bがオイルパン
1の端面にシール材14を介して当接されており、しか
も、該スペーサ10とガイドパイプ4との間にはガイド
パイプ4の軸方向の調整代H4が確保され、且つ該スペ
ーサ10と前記貫通孔2との間には貫通孔2の径方向の
調整代H3が確保され、これら調整代H4、H3を用い
て位置調整された状態で前記スペーサ10が前記オイル
パン1に固定されていることにより、上記課題を解決し
たものである。
旨を模式的に示すように、パワーユニットのオイルパン
1にほぼ水平な貫通孔2を設け、一方前記パワーユニッ
トと接続される歯車装置のケーシング3にほぼ水平方向
に延びるガイドパイプ4を突設し、前記パワーユニット
の貫通孔2にその一方の端部から他方の端部に達するよ
うに前記ガイドパイプ4を挿入して、該ガイドパイプ4
内に前記歯車装置のシャフト5を挿通させ、該シャフト
5を前記貫通孔2の両端位置でベアリング6、7により
回転自在に支持したオイルパン1へのシャフト5の貫通
構造において、前記ガイドパイプ4の基端部にフランジ
部8が形成され、前記貫通孔2の一端及び他端には、そ
れぞれ筒部9a、10aとフランジ部9b、10bとを
有する断面L形の環状のスペーサ9、10が、その筒部
9a、10aを前記貫通孔2の内周とガイドパイプ4の
外周との間の隙間に挿入させ、且つそのフランジ部9
b、10bを前記貫通孔2の端部の外側に位置させた状
態で配置され、前記ガイドパイプ4の基端部側のスペー
サ9については、その筒部9aが前記貫通孔2の端部内
周にシール材11を介して内接嵌合され、且つそのフラ
ンジ部9bが前記ガイドパイプ4の基端部のフランジ部
8とシール材12を介して当接されており、しかも、該
スペーサ9とガイドパイプ4との間にはガイドパイプ4
の径方向の調整代H1が確保され、且つ該スペーサ9と
オイルパン1の貫通孔2との間には該貫通孔2の軸方向
の調節代H2が確保され、これら調整代H1、H2を用
いて位置調整された状態で前記スペーサ9が前記歯車装
置のケーシング3に固定されており、又、前記ガイドパ
イプ4の先端部側のスペーサ10については、その筒部
10aが前記ガイドパイプ4の外周にシール材13を介
して外接嵌合され、そのフランジ部10bがオイルパン
1の端面にシール材14を介して当接されており、しか
も、該スペーサ10とガイドパイプ4との間にはガイド
パイプ4の軸方向の調整代H4が確保され、且つ該スペ
ーサ10と前記貫通孔2との間には貫通孔2の径方向の
調整代H3が確保され、これら調整代H4、H3を用い
て位置調整された状態で前記スペーサ10が前記オイル
パン1に固定されていることにより、上記課題を解決し
たものである。
【0011】
【作用】本発明に係るオイルパンへのシャフトの貫通構
造においては、歯車装置のケーシング3に設けたガイド
パイプ4とオイルパン1の貫通孔2との間の誤差が、貫
通孔2の両端に配したスペーサ9、10の調整代H1、
H2、H3、H4により吸収される。
造においては、歯車装置のケーシング3に設けたガイド
パイプ4とオイルパン1の貫通孔2との間の誤差が、貫
通孔2の両端に配したスペーサ9、10の調整代H1、
H2、H3、H4により吸収される。
【0012】即ち、ガイドパイプ4の基端側のスペーサ
9は、オイルパン1の貫通孔2に対しては該貫通孔2の
軸方向に調整代H2を持つと共に、ガイドパイプ4に対
しては該ガイドパイプ4の径方向に調整代H1を持つ。
又、ガイドパイプ4の先端側のスペーサ10は、貫通孔
2に対しては該貫通孔2の径方向に調整代H3を持つと
共に、ガイドパイプ4に対しては該ガイドパイプ4の軸
方向に調整代H4を持つ。
9は、オイルパン1の貫通孔2に対しては該貫通孔2の
軸方向に調整代H2を持つと共に、ガイドパイプ4に対
しては該ガイドパイプ4の径方向に調整代H1を持つ。
又、ガイドパイプ4の先端側のスペーサ10は、貫通孔
2に対しては該貫通孔2の径方向に調整代H3を持つと
共に、ガイドパイプ4に対しては該ガイドパイプ4の軸
方向に調整代H4を持つ。
【0013】従って、ガイドパイプ4と貫通孔2の径方
向のずれについては、スペーサ9がガイドパイプ4側の
フランジ部8に対して径方向に相対変位すること、又、
ガイドパイプ4の位置に応じてスペーサ10がオイルパ
ン1の端面に対して径方向に相対変位すること、により
吸収される。
向のずれについては、スペーサ9がガイドパイプ4側の
フランジ部8に対して径方向に相対変位すること、又、
ガイドパイプ4の位置に応じてスペーサ10がオイルパ
ン1の端面に対して径方向に相対変位すること、により
吸収される。
【0014】又、ガイドパイプ4と貫通孔2の軸方向の
ずれについては、スペーサ9が貫通孔2に対して軸方向
に相対変位すること、又、ガイドパイプ4の位置に応じ
てスペーサ10がガイドパイプ4に対して軸方向に相対
変位すること、により吸収される。この場合、スペーサ
9、10の変位に拘らず、スペーサ9、10と貫通孔
2、スペーサ9、10とガイドパイプ4の各間のシール
は、各接触面に配したシール材11、12、13、14
により確実に確保される。
ずれについては、スペーサ9が貫通孔2に対して軸方向
に相対変位すること、又、ガイドパイプ4の位置に応じ
てスペーサ10がガイドパイプ4に対して軸方向に相対
変位すること、により吸収される。この場合、スペーサ
9、10の変位に拘らず、スペーサ9、10と貫通孔
2、スペーサ9、10とガイドパイプ4の各間のシール
は、各接触面に配したシール材11、12、13、14
により確実に確保される。
【0015】そして、径方向及び軸方向のずれ(誤差)
を吸収した状態で、一方のスペーサ9を歯車装置のケー
シング3に固定し、他方のスペーサ10をオイルパン1
に固定することにより、ガイドパイプ4内のシャフト5
とオイルパン1との誤差吸収がなされる。
を吸収した状態で、一方のスペーサ9を歯車装置のケー
シング3に固定し、他方のスペーサ10をオイルパン1
に固定することにより、ガイドパイプ4内のシャフト5
とオイルパン1との誤差吸収がなされる。
【0016】なお、上記符号は、本発明の構成及び作用
を説明すために便宜上図1の模式図と対応させるべく付
したもので、本発明の構成要素の具体的形状等が図1に
示したものに特定されることを意味するものではない。
を説明すために便宜上図1の模式図と対応させるべく付
したもので、本発明の構成要素の具体的形状等が図1に
示したものに特定されることを意味するものではない。
【0017】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照しなが
ら説明する。
ら説明する。
【0018】図2は実施例の貫通構造を用いた駆動装置
を有するミッドシップ四輪駆動車の上面視スケルトン、
図3は同側面視スケルトン、図4は駆動装置の詳細を示
す平面図(エンジンは図示省略)、図5は駆動装置の要
部側断面図、図6は同要部の拡大側面図である。
を有するミッドシップ四輪駆動車の上面視スケルトン、
図3は同側面視スケルトン、図4は駆動装置の詳細を示
す平面図(エンジンは図示省略)、図5は駆動装置の要
部側断面図、図6は同要部の拡大側面図である。
【0019】このミッドシップ車では、図2に示すよう
に、エンジン20とトランスミッション21とを一体化
したパワーユニット22が車体の前後輪のアクスルシャ
フト間で且つリヤアクスルシャフト26に隣接して配置
にされている。パワーユニット22はその出力軸が車両
の左右方向に向けられている(横置きエンジンタイプの
ミッドシップ)。図4に詳細を示すように、リヤアクス
ルシャフト26には更にセンタデフ(センタデファレン
シャル装置)23、リヤデフ(リヤデファレンシャル装
置)24、トランスファ25が組込まれている。
に、エンジン20とトランスミッション21とを一体化
したパワーユニット22が車体の前後輪のアクスルシャ
フト間で且つリヤアクスルシャフト26に隣接して配置
にされている。パワーユニット22はその出力軸が車両
の左右方向に向けられている(横置きエンジンタイプの
ミッドシップ)。図4に詳細を示すように、リヤアクス
ルシャフト26には更にセンタデフ(センタデファレン
シャル装置)23、リヤデフ(リヤデファレンシャル装
置)24、トランスファ25が組込まれている。
【0020】より具体的な説明をすると、リヤアクスル
シャフト26はエンジン20の後方に位置しており、こ
のリヤアクスルシャフト26上のトランスファ25は、
リングギヤ33とピニオン34とからなるハイポイドギ
ヤ29を有している。
シャフト26はエンジン20の後方に位置しており、こ
のリヤアクスルシャフト26上のトランスファ25は、
リングギヤ33とピニオン34とからなるハイポイドギ
ヤ29を有している。
【0021】図5、図6に示すように、ハイポイドギヤ
29のリングギヤ33は、リヤアクスルシャフト26を
軸中心とするものである。
29のリングギヤ33は、リヤアクスルシャフト26を
軸中心とするものである。
【0022】先端にピニオン34を固定した前輪駆動用
シャフト36は、その後端及び中央部が一対のテーパー
ドローラベアリング37、38を介してトランスファケ
ース39に回転自在に支持されており、先細端を車体の
前方に向けて配置されている。この前輪駆動用シャフト
36の前端は、エンジン20のコネクティングロッド8
0の回転軌跡81と干渉しないように、エンジン20の
下部のオイルパン40を貫通しており、更に前端にはプ
ロペラシャフト30と連結するためのコンパニオンフラ
ンジ41が設けられている。なお、エンジン20は、こ
の前輪駆動用シャフト36の貫通部に対して干渉しない
ぎりぎりの位置まで、そのセット高さが下げられてい
る。
シャフト36は、その後端及び中央部が一対のテーパー
ドローラベアリング37、38を介してトランスファケ
ース39に回転自在に支持されており、先細端を車体の
前方に向けて配置されている。この前輪駆動用シャフト
36の前端は、エンジン20のコネクティングロッド8
0の回転軌跡81と干渉しないように、エンジン20の
下部のオイルパン40を貫通しており、更に前端にはプ
ロペラシャフト30と連結するためのコンパニオンフラ
ンジ41が設けられている。なお、エンジン20は、こ
の前輪駆動用シャフト36の貫通部に対して干渉しない
ぎりぎりの位置まで、そのセット高さが下げられてい
る。
【0023】ハイポイドギヤ29を構成するピニオン3
4とリングギヤ33の噛合部は、リングギヤ33の軸中
心よりも下方で且つリヤ側に設定されている。又、前輪
駆動用シャフト36のテーパードローラベアリング3
7、38に支持された部分の間は、外周がその軸方向中
央部にいく程細径となるよう凹面状に形成されている。
これは、リヤアクスルシャフト26との干渉を避けつ
つ、リヤアクスルシャフト26と前輪駆動用シャフト3
6間の距離を小さくするためのものである。
4とリングギヤ33の噛合部は、リングギヤ33の軸中
心よりも下方で且つリヤ側に設定されている。又、前輪
駆動用シャフト36のテーパードローラベアリング3
7、38に支持された部分の間は、外周がその軸方向中
央部にいく程細径となるよう凹面状に形成されている。
これは、リヤアクスルシャフト26との干渉を避けつ
つ、リヤアクスルシャフト26と前輪駆動用シャフト3
6間の距離を小さくするためのものである。
【0024】図3はエンジン20及びトランスアクスル
シャフト26を車両左側方から見たスケルトンである。
もしピニオンの位置が34’で示す位置にあると、エン
ジン20のコネクティングロッド80の回転軌跡81と
干渉するが、本実施例ではピニオン34の位置を、リン
グギヤ33の軸中心の下方に設定している。従って、前
輪側シャフト36の位置を下げることができ、それに伴
いエンジン20の位置を下げることができる。
シャフト26を車両左側方から見たスケルトンである。
もしピニオンの位置が34’で示す位置にあると、エン
ジン20のコネクティングロッド80の回転軌跡81と
干渉するが、本実施例ではピニオン34の位置を、リン
グギヤ33の軸中心の下方に設定している。従って、前
輪側シャフト36の位置を下げることができ、それに伴
いエンジン20の位置を下げることができる。
【0025】この場合、本実施例ではピニオン34の位
置をリングギヤ33の軸中心よりも下側で且つリヤ側に
配置しているから、ハイポイドギヤ29の凸面駆動(正
面噛合)が行われるようになり、歯車強度、ベアリング
寿命、ギヤノイズの悪化を招かない。
置をリングギヤ33の軸中心よりも下側で且つリヤ側に
配置しているから、ハイポイドギヤ29の凸面駆動(正
面噛合)が行われるようになり、歯車強度、ベアリング
寿命、ギヤノイズの悪化を招かない。
【0026】動力伝達系の構成の説明が、一通り終った
ため、こでこのギヤトレインの動力伝達の作用を簡単に
説明しておく。エンジン20の回転は、トランスミッシ
ョン21により減速され、センタデフ23により前輪
側、後輪側に分配される。その後、後輪側はリヤデフ2
4により左右のドライブシャフト28L、28Rに差動
分配されて後輪100L、100Rに伝わる。
ため、こでこのギヤトレインの動力伝達の作用を簡単に
説明しておく。エンジン20の回転は、トランスミッシ
ョン21により減速され、センタデフ23により前輪
側、後輪側に分配される。その後、後輪側はリヤデフ2
4により左右のドライブシャフト28L、28Rに差動
分配されて後輪100L、100Rに伝わる。
【0027】一方、前輪側はセンタデフ23から、リヤ
アクスルシャフト26上に配置されたトランスファ25
に伝わり、トランスファ25を構成するハイポイドギヤ
29のリングギヤ33及びピニオン34によって方向転
換された上で、プロペラシャフト30を介してフロント
デフ(フロントデファレンシャル装置)31に伝わる。
そしてフロントデフ31で差動分配されてドライブシャ
フト32L、32Rを介して前輪101L、101Rに
伝わるようになっている。
アクスルシャフト26上に配置されたトランスファ25
に伝わり、トランスファ25を構成するハイポイドギヤ
29のリングギヤ33及びピニオン34によって方向転
換された上で、プロペラシャフト30を介してフロント
デフ(フロントデファレンシャル装置)31に伝わる。
そしてフロントデフ31で差動分配されてドライブシャ
フト32L、32Rを介して前輪101L、101Rに
伝わるようになっている。
【0028】この実施例によれば、ハイポイドギヤの噛
合部がリングギヤの下方位置にあるため、トランスファ
からの前輪側シャフトをエンジンの下部に通しても、エ
ンジンの搭載位置を低く抑えることができる。従って、
エンジン高さを抑えながら車体中央線上にパワーユニッ
トの位置を設定することができ、寸法上あるいは重量上
の左右アンバランスを解消することができる。
合部がリングギヤの下方位置にあるため、トランスファ
からの前輪側シャフトをエンジンの下部に通しても、エ
ンジンの搭載位置を低く抑えることができる。従って、
エンジン高さを抑えながら車体中央線上にパワーユニッ
トの位置を設定することができ、寸法上あるいは重量上
の左右アンバランスを解消することができる。
【0029】次に、前記トランスファ25から前方に延
びる前輪駆動用シャフト36のオイルパン40への貫通
部の構造について、図5、図6を用いて詳しく述べる。
びる前輪駆動用シャフト36のオイルパン40への貫通
部の構造について、図5、図6を用いて詳しく述べる。
【0030】エンジン20のクランクケースの下部に結
合されたオイルパン40には、前後方向にほぼ水平に貫
通する貫通孔51が設けられている。一方、トランスフ
ァケース39の前端には、ほぼ水平方向に延びるガイド
パイプ53が突設されている。
合されたオイルパン40には、前後方向にほぼ水平に貫
通する貫通孔51が設けられている。一方、トランスフ
ァケース39の前端には、ほぼ水平方向に延びるガイド
パイプ53が突設されている。
【0031】そして、オイルパン40の貫通孔51に、
その後端から前端に達するようにガイドパイプ53が挿
入され、該ガイドパイプ53内に前輪駆動用シャフト3
6が挿通されている。この前輪駆動用シャフト36は、
貫通孔51の後端位置及び前端位置においてベアリング
で回転自在に支持されている。後端位置のベアリング
は、前記テーパードローラベアリング38である。又、
前端位置のベアリングはボールベアリング54である。
その後端から前端に達するようにガイドパイプ53が挿
入され、該ガイドパイプ53内に前輪駆動用シャフト3
6が挿通されている。この前輪駆動用シャフト36は、
貫通孔51の後端位置及び前端位置においてベアリング
で回転自在に支持されている。後端位置のベアリング
は、前記テーパードローラベアリング38である。又、
前端位置のベアリングはボールベアリング54である。
【0032】図5に示すように、一対のテーパードロー
ラベアリング37、38はリングギヤ33の軸中心につ
いて対称配置されており、前端側のテーパードローラベ
アリング38は、トランスファケース39のガイドパイ
プ53の根元に形成された凹部内に収容されている。
又、後端側のテーパードローラベアリング37は、トラ
ンスファケース39の後端に軸方向変位可能に配設され
たベアリングケース42内に収容されている。そして、
トランスファケース39の端面板43をボルト締めする
ことによって、ベアリングケース42を前方に押し付
け、それによりテーパードローラベアリング37、38
にプレロードを与えることができるようになっている。
プレロードの調整は、テーパードローラベアリング3
7、38の外輪に嵌合したスペーサ44、45の選択に
よって行われている。
ラベアリング37、38はリングギヤ33の軸中心につ
いて対称配置されており、前端側のテーパードローラベ
アリング38は、トランスファケース39のガイドパイ
プ53の根元に形成された凹部内に収容されている。
又、後端側のテーパードローラベアリング37は、トラ
ンスファケース39の後端に軸方向変位可能に配設され
たベアリングケース42内に収容されている。そして、
トランスファケース39の端面板43をボルト締めする
ことによって、ベアリングケース42を前方に押し付
け、それによりテーパードローラベアリング37、38
にプレロードを与えることができるようになっている。
プレロードの調整は、テーパードローラベアリング3
7、38の外輪に嵌合したスペーサ44、45の選択に
よって行われている。
【0033】図6に示すように、前記トランスファケー
ス39の前端に突設したガイドパイプ53の基端部に
は、フランジ部55が形成されている。オイルパン40
の貫通孔51の前端及び後端には、それぞれ筒部56
a、57aとフランジ部56b、57bとを有する断面
L形の環状のリテーニングスペーサ56、57が、その
筒部56a、57aを貫通孔51の内周とガイドパイプ
53の外周との間の隙間に挿入させ、且つそのフランジ
部56b、57bを貫通孔51の端部の外側に位置させ
た状態で配置されている。
ス39の前端に突設したガイドパイプ53の基端部に
は、フランジ部55が形成されている。オイルパン40
の貫通孔51の前端及び後端には、それぞれ筒部56
a、57aとフランジ部56b、57bとを有する断面
L形の環状のリテーニングスペーサ56、57が、その
筒部56a、57aを貫通孔51の内周とガイドパイプ
53の外周との間の隙間に挿入させ、且つそのフランジ
部56b、57bを貫通孔51の端部の外側に位置させ
た状態で配置されている。
【0034】後端側のリテーニングスペーサ56につい
ては、その筒部56aが、オイルパン40の貫通孔51
の端部内周にOリング(シール材)58を介して内接嵌
合され、且つそのフランジ部56bが、ガイドパイプ5
3のフランジ部55にOリング59を介して当接されて
いる。
ては、その筒部56aが、オイルパン40の貫通孔51
の端部内周にOリング(シール材)58を介して内接嵌
合され、且つそのフランジ部56bが、ガイドパイプ5
3のフランジ部55にOリング59を介して当接されて
いる。
【0035】リテーニングスペーサ56とガイドパイプ
53との間には、ガイドパイプ53の径方向の調整代H
1が確保され、且つリテーニングスペーサ56とオイル
パン40の貫通孔51との間には、貫通孔51の軸方向
の調節代H2が確保されている。そして、これら調整代
H1、H2を用いて位置調整された状態で、リテーニン
グスペーサ56が、トランスファケース39のフランジ
部55にボルト60で固定されている。
53との間には、ガイドパイプ53の径方向の調整代H
1が確保され、且つリテーニングスペーサ56とオイル
パン40の貫通孔51との間には、貫通孔51の軸方向
の調節代H2が確保されている。そして、これら調整代
H1、H2を用いて位置調整された状態で、リテーニン
グスペーサ56が、トランスファケース39のフランジ
部55にボルト60で固定されている。
【0036】尚、このボルト60はガイドパイプ53と
平行に配されており、トランスファケース39側のフラ
ンジ部55に形成したボルト挿通孔61は、前記調整代
H1分だけリテーニングスペーサ56の位置調整が可能
なように、ボルト60より大きめに形成されている。
平行に配されており、トランスファケース39側のフラ
ンジ部55に形成したボルト挿通孔61は、前記調整代
H1分だけリテーニングスペーサ56の位置調整が可能
なように、ボルト60より大きめに形成されている。
【0037】又、前端側のリテーニングスペーサ57に
ついては、その筒部57aが、ガイドパイプ53の外周
にOリング62を介して外接嵌合され、且つそのフラン
ジ部57bが、オイルパン40の端面63にOリング6
4を介して当接されている。
ついては、その筒部57aが、ガイドパイプ53の外周
にOリング62を介して外接嵌合され、且つそのフラン
ジ部57bが、オイルパン40の端面63にOリング6
4を介して当接されている。
【0038】リテーニングスペーサ57とガイドパイプ
53との間には、ガイドパイプ53の軸方向の調整代H
4が確保され、且つリテーニングスペーサ57とオイル
パン40の貫通孔51との間には、貫通孔51の径方向
の調整代H3が確保されている。そして、これら調整代
H4、H3を用いて位置調整された状態で、リテーニン
グスペーサ57がオイルパン40にボルト65で固定さ
れている。
53との間には、ガイドパイプ53の軸方向の調整代H
4が確保され、且つリテーニングスペーサ57とオイル
パン40の貫通孔51との間には、貫通孔51の径方向
の調整代H3が確保されている。そして、これら調整代
H4、H3を用いて位置調整された状態で、リテーニン
グスペーサ57がオイルパン40にボルト65で固定さ
れている。
【0039】尚、このボルト65も、前記ボルト60と
同様にガイドパイプ53と平行に配されており、リテー
ニングスペーサ57のフランジ部57bに形成したボル
ト挿通孔66は、前記調整代H3分だけリテーニングス
ペーサ57の位置調整が可能なように、ボルト65より
大きめに形成されている。
同様にガイドパイプ53と平行に配されており、リテー
ニングスペーサ57のフランジ部57bに形成したボル
ト挿通孔66は、前記調整代H3分だけリテーニングス
ペーサ57の位置調整が可能なように、ボルト65より
大きめに形成されている。
【0040】前輪駆動用シャフト36は、このようにリ
テーニングスペーサ56、57を用いて貫通固定された
ガイドパイプ53内に挿通されて、前端がガイドパイプ
53の前端から突出しており、その突出した部分には前
記コンパニオンフランジ41が固定されている。コンパ
ニオンフランジ41はそのボス部41aが前輪駆動用シ
ャフト36の先端に嵌合することにより、前輪駆動用シ
ャフト36と一体化されている。
テーニングスペーサ56、57を用いて貫通固定された
ガイドパイプ53内に挿通されて、前端がガイドパイプ
53の前端から突出しており、その突出した部分には前
記コンパニオンフランジ41が固定されている。コンパ
ニオンフランジ41はそのボス部41aが前輪駆動用シ
ャフト36の先端に嵌合することにより、前輪駆動用シ
ャフト36と一体化されている。
【0041】前輪駆動用シャフト36の前端を支持する
前記ボールベアリング54は、前端側リテーニングスペ
ーサ57にボルト67で結合されたベアリングケース6
8内に収容されており、その内輪が前記コンパニオンフ
ランジ41のボス部41aに嵌合することにより、前輪
駆動用シャフト36を回転自在に支持している。
前記ボールベアリング54は、前端側リテーニングスペ
ーサ57にボルト67で結合されたベアリングケース6
8内に収容されており、その内輪が前記コンパニオンフ
ランジ41のボス部41aに嵌合することにより、前輪
駆動用シャフト36を回転自在に支持している。
【0042】次にこの貫通構造の作用を説明する。
【0043】予め、前記調整代H1、H2、H3、H4
は、予想されるトータル誤差よりも大きめに設定してお
く。それにより、トランスファケース39をオイルパン
40に結合する場合の両者間の誤差、特にガイドパイプ
53とオイルパン40の貫通孔51との間の誤差を、貫
通孔51の両端に配したリテーニングスペーサ56、5
7の調整代H1、H2、H3、H4により吸収すること
ができる。
は、予想されるトータル誤差よりも大きめに設定してお
く。それにより、トランスファケース39をオイルパン
40に結合する場合の両者間の誤差、特にガイドパイプ
53とオイルパン40の貫通孔51との間の誤差を、貫
通孔51の両端に配したリテーニングスペーサ56、5
7の調整代H1、H2、H3、H4により吸収すること
ができる。
【0044】即ち、後端側のリテーニングスペーサ56
は、オイルパン40の貫通孔51に対しては該貫通孔5
1の軸方向に調整代H2を持つと共に、ガイドパイプ5
3に対しては該ガイドパイプ53の径方向に調整代H1
を持つ。又、前端側のリテーニングスペーサ57は、貫
通孔51に対しては該貫通孔51の径方向に調整代H3
を持つと共に、ガイドパイプ53に対しては該ガイドパ
イプ53の軸方向に調整代H4を持つ。
は、オイルパン40の貫通孔51に対しては該貫通孔5
1の軸方向に調整代H2を持つと共に、ガイドパイプ5
3に対しては該ガイドパイプ53の径方向に調整代H1
を持つ。又、前端側のリテーニングスペーサ57は、貫
通孔51に対しては該貫通孔51の径方向に調整代H3
を持つと共に、ガイドパイプ53に対しては該ガイドパ
イプ53の軸方向に調整代H4を持つ。
【0045】従って、ガイドパイプ53と貫通孔51の
径方向のずれについては、リテーニングスペーサ56を
ガイドパイプ53側のフランジ部55に対して径方向に
調整すること、又、ガイドパイプ53の位置に応じてリ
テーニングスペーサ57をオイルパン40の端面に対し
て径方向に調整することにより吸収される。
径方向のずれについては、リテーニングスペーサ56を
ガイドパイプ53側のフランジ部55に対して径方向に
調整すること、又、ガイドパイプ53の位置に応じてリ
テーニングスペーサ57をオイルパン40の端面に対し
て径方向に調整することにより吸収される。
【0046】又、ガイドパイプ53と貫通孔51の軸方
向のずれについては、リテーニングスペーサ56を貫通
孔51に対して軸方向に調整すること、又、ガイドパイ
プ53の位置に応じてリテーニングスペーサ57をガイ
ドパイプ53に対して軸方向に調整することにより吸収
される。
向のずれについては、リテーニングスペーサ56を貫通
孔51に対して軸方向に調整すること、又、ガイドパイ
プ53の位置に応じてリテーニングスペーサ57をガイ
ドパイプ53に対して軸方向に調整することにより吸収
される。
【0047】従って、エンジン20とトランスアクスル
27(トランスミッション21、リヤデフ26)を結合
し、次いでトランスアクスル27とトランスファ25を
結合し、更にトランスファ25のテーパードローラベア
リング37、38のプレロード調整を行ってから、オイ
ルパン40とエンジンの結合及びオイルパン40とトラ
ンスファ25の結合を行う場合、最後に累積する加工誤
差や組付誤差が、リテーニングスペーサ56、57の調
整で吸収され、良好な精度で芯出ししながら、オイルパ
ン40とトランスファ25を結合することができる。
27(トランスミッション21、リヤデフ26)を結合
し、次いでトランスアクスル27とトランスファ25を
結合し、更にトランスファ25のテーパードローラベア
リング37、38のプレロード調整を行ってから、オイ
ルパン40とエンジンの結合及びオイルパン40とトラ
ンスファ25の結合を行う場合、最後に累積する加工誤
差や組付誤差が、リテーニングスペーサ56、57の調
整で吸収され、良好な精度で芯出ししながら、オイルパ
ン40とトランスファ25を結合することができる。
【0048】この場合、リテーニングスペーサ56、5
7の調整に拘らず、Oリング58、59、62、64に
よって、常にオイルパン40のシール性を確保すること
ができるので、オイル漏れのおそれは全くない。
7の調整に拘らず、Oリング58、59、62、64に
よって、常にオイルパン40のシール性を確保すること
ができるので、オイル漏れのおそれは全くない。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のシャフト
の貫通構造によれば、オイルパンの貫通孔の両端にスペ
ーサを入れるという簡単な構成で、シャフトと貫通孔と
の間の誤差を吸収することができる。従って、加工精度
を必要以上に向上させる必要がなく、又、シム等を用い
て選択組付けを行う必要もなく、生産性を向上すること
ができる。
の貫通構造によれば、オイルパンの貫通孔の両端にスペ
ーサを入れるという簡単な構成で、シャフトと貫通孔と
の間の誤差を吸収することができる。従って、加工精度
を必要以上に向上させる必要がなく、又、シム等を用い
て選択組付けを行う必要もなく、生産性を向上すること
ができる。
【図1】本発明の要旨を模式的に示す断面図
【図2】本発明の一実施例の駆動装置を搭載した車両の
スケルトンを示す平面図
スケルトンを示す平面図
【図3】本発明の一実施例の主要部スケルトンを示す側
面図
面図
【図4】本発明の一実施例の主要部の詳細を示す平断面
図
図
【図5】図3のV−V線に沿う矢視断面図
【図6】図5の要部拡大図
1…オイルパン 2…貫通孔 3…ケーシング 4…ガイドパイプ 5…シャフト 6,7…ベアリング 8…フランジ部 9,10…スペーサ 9a,10a…筒部 9b,10b…フランジ部 11,12,13,14…シール部材 25…トランスファ(歯車装置) 36…前輪駆動用シャフト 37,38…テーパードローラベアリング 39…トランスファケース(ケーシング) 40…オイルパン 51…貫通孔 53…ガイドパイプ 54…ボールベアリング 55…フランジ部 56,57…リテーニングスペーサ 56a,57a…筒部 56b,57b…フランジ部
Claims (1)
- 【請求項1】パワーユニットのオイルパンにほぼ水平な
貫通孔を設け、一方前記パワーユニットと接続される歯
車装置のケーシングにほぼ水平方向に延びるガイドパイ
プを突設し、前記パワーユニットの貫通孔にその一方の
端部から他方の端部に達するように前記ガイドパイプを
挿入して、該ガイドパイプ内に前記歯車装置のシャフト
を挿通させ、該シャフトを前記貫通孔の両端位置でベア
リングにより回転自在に支持したオイルパンへのシャフ
トの貫通構造において、 前記ガイドパイプの基端部にフランジ部が形成され、前
記貫通孔の一端及び他端には、それぞれ筒部とフランジ
部とを有する断面L形の環状のスペーサが、その筒部を
前記貫通孔内周とガイドパイプ外周との間の隙間に挿入
させ、且つそのフランジ部を前記貫通孔の端部の外側に
位置させた状態で配置され、 前記ガイドパイプの基端部側のスペーサについては、そ
の筒部が前記貫通孔の端部内周にシール材を介して内接
嵌合され、且つそのフランジ部が前記ガイドパイプの基
端部のフランジ部とシール材を介して当接されており、
しかも、該スペーサとガイドパイプとの間にはガイドパ
イプの径方向の調整代が確保され、且つ該スペーサとオ
イルパンの貫通孔との間には該貫通孔の軸方向の調節代
が確保され、これら調整代を用いて位置調整された状態
で前記スペーサが前記歯車装置のケーシングに固定され
ており、 又、前記ガイドパイプの先端部側のスペーサについて
は、その筒部が前記ガイドパイプの外周にシール材を介
して外接嵌合され、そのフランジ部がオイルパンの端面
にシール材を介して当接されており、しかも、該スペー
サとガイドパイプとの間にはガイドパイプの軸方向の調
整代が確保され、且つ該スペーサと前記貫通孔との間に
は貫通孔の径方向の調整代が確保され、これら調整代を
用いて位置調整された状態で前記スペーサが前記オイル
パンに固定されていることを特徴とするオイルパンへの
シャフトの貫通構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29418292A JPH06144037A (ja) | 1992-11-02 | 1992-11-02 | オイルパンへのシャフトの貫通構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29418292A JPH06144037A (ja) | 1992-11-02 | 1992-11-02 | オイルパンへのシャフトの貫通構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06144037A true JPH06144037A (ja) | 1994-05-24 |
Family
ID=17804376
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29418292A Pending JPH06144037A (ja) | 1992-11-02 | 1992-11-02 | オイルパンへのシャフトの貫通構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06144037A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007303371A (ja) * | 2006-05-11 | 2007-11-22 | Toyota Motor Corp | オイル整流構造 |
US8011341B2 (en) | 2006-11-21 | 2011-09-06 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Vehicle engine structure |
-
1992
- 1992-11-02 JP JP29418292A patent/JPH06144037A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007303371A (ja) * | 2006-05-11 | 2007-11-22 | Toyota Motor Corp | オイル整流構造 |
JP4577264B2 (ja) * | 2006-05-11 | 2010-11-10 | トヨタ自動車株式会社 | オイル整流構造 |
US8011341B2 (en) | 2006-11-21 | 2011-09-06 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Vehicle engine structure |
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