JPH06143795A - インクジェット記録方法 - Google Patents

インクジェット記録方法

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JPH06143795A
JPH06143795A JP4297353A JP29735392A JPH06143795A JP H06143795 A JPH06143795 A JP H06143795A JP 4297353 A JP4297353 A JP 4297353A JP 29735392 A JP29735392 A JP 29735392A JP H06143795 A JPH06143795 A JP H06143795A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 普通紙と呼ばれている記録部材上で、黒印字
においては高解像でシャープな印字を確保し、カラー画
像形成においては不要なにじみ、混色、流れだし等が発
生しない高品質な画像を提供できるインクジェット記録
方法を提供すること。 【構成】 表面張力が0.04N/m以上で、PTFE
表面上の接触角が90度以上である第1のインクを用い
て形成される画素と、表面張力が0.04N/m未満
で、PTFE表面上の接触角が70度未満である第2の
インク群を用いて形成される画素とが記録部材5上にお
いて重なることがなく配置される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はインクジェット記録方法
に係わり、さらに詳しくはカラー画像形成において、カ
ラーと黒印字の記録部材上における画素形成方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来よりインクジェット記録方式は画像
形成方法として比較的構造が簡単である、カラー画像形
成が容易である等の観点から注目され、様々な研究開発
がなされてきているが、液滴を記録部材上に配置するが
故に、不要な混色、にじみ、流れだし等が生じ印字品質
の劣化を招くという課題があった。特にカラー画像形成
においては印刷技術同様に、黄、マゼンタ、シアンの3
色または必要によって黒の4色による画像形成をする
と、上記4色以外の色については混色によって再現する
ことが必要であり、記録部材上において同一場所に複数
のインクが重ねられることとなり上述したように不要な
にじみ、流れだし、不要な混色等及び記録部材の変形が
発生し易くなり様々な改良が提案されている。その中で
一つの解決策としてカラーインクジェット記録方法にお
いて専用の記録部材を用いることが行われている。
【0003】さらには例えば特開昭59−67060号
公報、特開平3−146355号公報等においては文字
印字の場合には2色以上が重なるようにするとか、色の
境界になるところにおいては印字を行わない等が提案さ
れている。また、黒を含む色の再現についても他色との
混色、にじみ等によって著しく印字品質の劣化が発生し
てしまうことが知られており、特開昭63−26435
8号公報、特開平2−4552号公報等で知られている
様に黒の画素を他の色の画素より小さくすること、黒と
他の色の重なる関係を平均化してしまうこと等が提案さ
れている。
【0004】またカラー画像を形成する場合には、記録
部材に対して浸透性のよいインクを用いることがにじ
み、混色、即乾性等上において望ましいことが一般に知
られている。さらには特開平3−41171号公報等に
示されているような異なった2種類のインクを用いて表
面張力の小さいインクにてあらかじめ印字を行い、引き
続いて表面張力の高いインクにて印字を行うこと等が知
られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これま
でに提案されている専用の記録部材を用いることは汎用
性にかけること、記録部材の価格が高いこと、その他筆
記性に欠ける、耐水性が劣る等、高印字品質を確保する
事ができても種々の課題があった。また文字印字の場合
に2色以上重ねることは記録装置としての位置精度を含
めて考えた場合必ず各色の位置ずれが生じ、高解像度な
文字を得ることは難しい。色の境界になるところにおい
て印字を行わないことによって不要な混色を避ける方式
においては、混色は避けられるが白地が出現してしま
う、データ処理が大変である等の課題があった。また黒
の画素を他色より小さくすることでは、黒自体の印字が
貧弱になってしまう。黒と他色の重なる関係を平均化し
てしまうことではデータの処理が大変であること及び黒
の再現性に劣る等の課題があった。
【0006】また2種類のインクを用いて初めに表面張
力の小さなインクにてあらかじめ印字を行い、引き続い
て表面張力の高いインクにて印字を行なう場合、我々の
実験においては、どの順番にて印字させても2種類のイ
ンクが重ね合わさる領域では不要なにじみ、流れだしが
発生してしまった。
【0007】これらの課題のため、これまでのカラーイ
ンクジェット記録方法においては、カラー画像形成を重
視すると、黒文字印字の高印字品質が保たれない、黒印
字を重視するとカラー画像が貧弱になってしまうという
課題を解決できないでいた。そこで本発明の目的は、普
通紙と呼ばれている記録部材上においても、黒印字にお
いては高解像でシャープな印字を確保し、カラー画像形
成においては不要な混色、にじみ、流れだし等が発生し
ない高品質な画像を提供できるインクジェット記録方法
を提供することにある。
【0008】また乾燥時間の異なるインクを用いて画像
形成を行う場合において、記録部材の記録終了直後にお
ける不用意なこすれ、他記録部材との重なり、指触等に
よる画像品質の劣化が生ずることがないインクジェット
記録方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明のインクジェット
記録方法は、表面張力が0.04N/m以上あり、ポリ
テトラフルオロエチレン(PTFE)表面上の接触角が
90度以上で黒色である第1のインクと、表面張力が
0.04N/m未満で、PTFE表面上の接触角が70
度未満であり、黄、マゼンタ、シアン、黒色である第2
のインク群とを持ち、第1のインクによって形成される
画素と第2のインク群によって形成される画素とが記録
部材上において重なることがなく配置されることを特徴
としている。
【0010】また 、記録部材上の終り部分の画像を形
成したインクが、第1のインクか第2のインク群かを確
認するインク確認手段を有し、インク確認手段によって
第1のインクであることが判明した場合には、画素形成
終了後において記録部材を記録装置から排出する時間を
長くする、またはインク確認手段によって第2のインク
群であることが判明した場合には画素形成終了後におい
て記録部材を記録装置から排出する時間を短くすること
を特徴とする。
【0011】
【実施例】以下図面に基づいて本発明の実施例について
詳細に説明する。
【0012】図1は本発明のインクジェット記録方法の
一実施例を用いたインクジェット記録装置の斜視図であ
り、図2は図1に示したインクジェット記録装置に用い
た記録ヘッドの構造を示す断面図である。まず、図1、
図2を用いて本発明のインクジェット記録方法を用いた
インクジェット記録装置1の構成及び動作について簡単
な説明をする。図中10は、インクを外部からの信号に
応じてインク滴として吐出させる記録ヘッドで、図2に
示すようにインクを加圧するための加圧室11と、圧電
素子、発熱素子等にて形成される圧力発生手段12と、
インク滴を吐出させる直径約30〜70μm相当のノズ
ル13を配設したノズルプレート14と、インク供給部
15等によって構成され、必要に応じてインクを保持で
きるように多孔質材料あるいは多少の剛性発生させるよ
うに構成された樹脂あるいは樹脂に金属をコーテングし
たインク収納袋を内臓したインク収納容器20が契合さ
れて、インクが供給される。またインク収納容器20に
は必要に応じて電気抵抗値を検出する等の手段によって
構成されたインク残量検出手段21が備えられている。
また記録ヘッド10及びインク収納容器20の配置とし
ては図3に示すように、後述にて詳細に説明する第1の
インク(黒インク−B1)を収納するインク収納部22
B1と、内部に複数の図2に示したような構造の加圧室
11と圧力発生手段12とノズル群13B1等を配置し
た第1ヘッド部16と、後述にて詳細に説明する第2の
インク群(例えば黄−Y、マゼンタ−M、シアン−C、
黒−B2)を収納する22Y、22M、22C、及び2
2B2と第1ヘッド部16と同様にそれぞれのインクを
吐出するノズル群13Y、13M、13C、13B2等
を配置した第2ヘッド部17が形成されている。
【0013】記録ヘッド10とインク収納容器20は、
図1のガイド軸3a、bによってガイドされ、樹脂、金
属等によって作られた搬送部材30上に保持されてお
り、記録部材5に対して常に一定の間隔及び方向を保っ
ている。搬送部材30はタイミングベルト、ワイヤー等
にて構成された移送手段4を介して図示しないモータに
よって主走査方向に移動するように構成されている。外
部より印字信号が加えられると、上述の方法によって、
搬送部材30は記録部材5の主走査方向に移動を開始す
るとともに必要時に記録ヘッド10の圧力発生手段12
に信号が印加され、加圧室11の内圧が急激に上昇しノ
ズル13よりインク滴が吐出され、記録部材5上の所望
の位置に画素が形成される。必要な画像形成が終了する
と引き続いて記録部材5は図示しないモータによって駆
動される送りローラ6によってインクジェット記録装置
1より排出され、一連の画像形成の動作が終わり、待機
状態となる。
【0014】ここで本発明に用いるインクについて説明
する。第1のインクと第2のインク群の一実施例を表1
に示す。
【0015】
【表1】
【0016】上記の各成分を混合し十分に溶解させた
後、第1のインクの表面張力は約0.045〜0.05
5N/mで、PTFE表面上の接触角が90度〜100
度であった。本来接触角はインクと記録部材5との間に
おける界面現象によるものであるが、インクと記録部材
5の間においては浸透現象等あり、また記録部材5の種
類によっても変わってしまうことなどあり、定量的に述
べることが難しいため、ここでは記録部材5として一般
的な電子写真方式の記録方法に用いられている普通紙を
取り上げた場合に、インクとの接触角において定性的に
似た傾向を示し安定な物質としてPTFEを用い、その
データをもって評価値としている。
【0017】この第1のインクを用いてインク量として
約0.07〜0.12ピコ立方メートル吐出させると記
録部材5上において記録部材5の種類によって多少の違
いはあるが、上述の普通紙と呼ばれている記録部材5上
に形成される画素の直径は約80〜140μmの大きさ
となり、300〜400dpi(ドット/インチ)相当
のシャープで高解像度な印字が得られる。またこのイン
ク量では画素密度にもよるが15〜60秒程度にて乾燥
する。
【0018】さらに第2のインク群の表面張力は0.0
25〜0.035N/mで、PTFE表面上の接触角が
60〜70度であった。
【0019】この第2のインク群を用いてインク量とし
て約0.02〜0.06ピコ立方メートル吐出させる
と、上述の第1のインクの場合と同様の記録部材5を用
いたところ形成された画素の直径は約80〜150μm
の大きさとなり、やはり同様に300〜400dpi相
当の印字が得られると共に1秒以下にて乾燥する。すな
わち第2のインク群は、記録部材5上にて速やかに広が
ってしまい、またインク量も少ないため乾燥時間もさら
に早くなる。従って、第2のインク群をカラー用に用い
ると、異なる2色のインクを重ねても乾燥が早く、また
広がり易いため良い混色状態が得られると共に記録部材
5の変形等を引き起こすことも少ない。しかし第2のイ
ンク群は、記録部材5が普通紙であるとすると紙の繊維
に沿って浸透すると共に、接触角自体も小さいため表面
上において広がり易く、インクに同一濃度の染料が溶解
していた場合には、第1のインクより画素濃度が得にく
く、またノズルの目詰まり、インク粘度の上昇等の問題
があり染料濃度を上げることは容易ではないため、第1
のインクを用いた場合のようなシャープな印字を得るこ
とは難しい。
【0020】そこで我々は、第1のインクを黒として黒
文字の印字を行ったところ、大変シャープで、高印字品
質の文字を得ることができ、また第2のインク群でカラ
ー画像を形成することによって不要な混色、にじみ、流
れだしのないカラー画像及びある程度の水準のきれいな
黒文字の印字が得られたため、図3に示したような記録
ヘッド10を用いて同一の記録部材5上に第1のインク
と第2のインク群による画像形成を行ったところ画像形
成する順番には関係なく、第1のインクと第2のインク
群のインクが重ね合わされる、あるいは隣接し接触する
部分においては、不要な混色、にじみ、流れだしが生じ
てしまった。ただし、どちらか一方の印字後十分な乾燥
時間、例えば2〜3分をおいた場合には、多少改善が見
られたがこの様な時間は画像形成上とることはできない
ため実質的に、第1のインクと第2のインク群が重な
る、もしくは接触する箇所においては画像品質が劣化し
てしまった。
【0021】図4は本発明の一実施例を示すフローチャ
ートである。ここでは第1のインクを選択することは第
1ヘッド部16をonすることであり、第2のインク群
を選択することは第2ヘッド部17をonすることであ
るとしている。使用者が出力しようとする印字画像デー
タにカラー画像を含む場合には、選択手段として例えば
インクジェット記録装置のユーザーインターフェイス部
分(コントロールパネル部等)にカラー印字と、黒のみ
印字のどちらかを選択するスイッチを持ち、使用者が選
択することによって印字モードの決定を行う。黒のみの
印字をする際には第1のインクを用いて、第1ヘッド部
16で印字することにより高印字品質な黒の画像を得る
ことができる。またカラーを選択した場合には、第2の
インク群を用いて第2ヘッド部17によって印字するこ
とにより、黒を含めたカラー画像が不要な混色、にじ
み、流れだしを発生すること無く形成することができ
る。すなわち第1のインクと第2のインク群を使用モー
ドで使い分け、記録部材5毎に同一物性のインクのみで
画像形成することによって、不要な混色、にじみ、流れ
だし等が発生しない。また別の選択手段としてはインク
ジェット記録装置の上位装置(例えばコンピュータ等)
において、使用者が出力しようとする印字画像データに
カラー画像を含む場合に、カラー出力を選択する方法を
選択手段として用いてもよい。
【0022】図5は本発明の他の実施例を示すフローチ
ャートである。図5においては第1のインクは第1ヘッ
ド部16をonすることによって、第2のインク群は第
2ヘッド部17をonすることによって用いることがで
きるとした。ここで印字データから形成しようとする画
素を注目画素とする。その注目画素のデータを黄、マゼ
ンタ、シアン、及び黒のデータに分離しそれぞれ格納す
る。そこで注目画素について黄、マゼンタ、シアンそれ
ぞれのデータと黒のデータが重なることを確認する重色
確認手段及び重色確認手段を用いた制御について述べ
る。まず格納されている黄、マゼンタ、シアンのデータ
についての論理和Aをとる。続いて黒データと論理和A
との間において論理積Bをとる。この論理積Bの値によ
って色の重なりを確認する。すなわち論理積B=1(但
し、ここではその色の印字データがあるときに1、ない
ときに0のデータであるとする)の場合は、その画素が
黄、マゼンタ、またはシアンのデータの内どれかと、黒
のデータが重なっていることを示している。このときに
は第2のインク群のみを用いて印字を行うべく、第2ヘ
ッド部17に信号を与え、第2のノズル群13Y〜13
B2から第2のインク群によるインク滴を得る。また論
理積Bの結果B=0の場合には印字データがないか、ま
たは黒のみ、あるいは黄、マゼンタ、シアンのみのデー
タであることを示している。このときには黒データがあ
るのか、または黄、マゼンタ、シアンのデータがあるの
かどちらかを判断し、黒データがある、あるいは黄、マ
ゼンタ、シアンデータがない場合には第1のインクのみ
を用いて画素形成を行う。また黒データがない、あるい
は黄、マゼンタ、シアンのデータがある場合には第2の
インク群を用いて画素形成を行う。この様に制御するこ
とによって、記録部材5上には、カラー画像部分で黒と
色重なりを起こす部分は第2のインク群のみによる印字
が行われ、黒のみの部分については、第1のインクによ
ってのみ画像が形成されることとなり、黒のみの部分は
鮮明な高解像な印字が得られると共に、カラー部分につ
いても不要な混色、流れだし等の生じない高品質な画像
が得られるとともに、背景色のある黒文字も充分満足の
いくレベルの印字が得られる。このような制御は1ペー
ジ毎に判断して行ってもよいし、1画素毎で行ってもよ
い。さらには注目画素の大きさは実際に形成する1画素
より大きく、例えば数画素分の大きさであっても構わな
い。
【0023】例えば解像度360dpiの印字をおこな
うとすると、1画素の大きさは約70μm×70μmで
あるが、インクジェット記録方法ではインクは記録部材
5上にほぼ円形状に画素が形成されるため、1画素の大
きさが約φ70μmであるとすると図6aに示す様に隙
間が生じてしまい均一で滑らかな印字が望めなく、濃度
等も変わってしまうため、より理想的に均一な印字を望
むためには図6bに示すようにφ70×√2≒φ100
μm程度の大きさが必要となる。この様にすることによ
って注目画素Cに対して隣接画素Dは一部分が重なり合
うことになる。またここまでは所望の位置にインク滴が
到達した場合の時のことであり現実にはインクジェット
記録装置1における記録部材5の搬送ムラ、搬送部材3
0の送りムラ、インクを吐出させるためのタイミング信
号のずれ、記録ヘッド10の走査方向に対する取り付け
傾き等様々な要因によって、必ずしも所望の位置に画素
を形成することができにくく、所望の位置に対して約2
0〜50μmずれてしまうことが往々にして存在する。
このために平均的なずれが生じた時においても連続性を
確保するために、初めから1画素の大きさをφ100μ
mではなく、φ120〜140μm程度になる様に構成
されている場合が多い。このため注目画素Cに対して隣
接画素Dのみならず最悪の状態では3画素分離れた画素
とも一部接触する可能性がでてくる。そこで注目画素C
に対して近接2画素ないしは3画素離れた画素分につい
て黄、マゼンタ、シアン及び黒のデータに分離しそれぞ
れ格納する。ここで重色確認手段及び重色確認手段を用
いた制御について述べる。前述同様に黄、マゼンタ、シ
アンのデータについて注目画素C及びその隣接画素Dを
含む近接画素群を含めて論理和ARをとり、この論理和
ARと注目画素Cの黒データとの間にて論理積BRをと
る。この論理積BRの結果に基づいて画像形成を制御す
る。すなわち論理積BR=1(但し、ここではその色の
印字データがあるときに1、ないときに0のデータであ
るとする)の時には、第2ヘッド部17に駆動信号を与
えてカラー及び黒の画像を形成する。また論理積BR=
0の場合には印字データがないか、または黒のみのデー
タ、あるいは黄、マゼンタ、シアンのみのデータである
ことを示している。このときには黒データがあるのか、
または黄、マゼンタ、シアンのデータがあるのかどちら
かを判断し、黒データがある、あるいは黄、マゼンタ、
シアンデータがない場合には第1のインクのみを用いて
画素形成を行う。また黒データがない、あるいは黄、マ
ゼンタ、シアンのデータがある場合には第2のインク群
を用いて画素形成を行う。尚ここでもまた、第1のイン
クは第1ヘッド部16をonすることによって、第2の
インク群は第2ヘッド部17をonすることによって用
いることができるとした。
【0024】この様に注目画素C及びその近接画素群の
情報に基づいて第1のインクと、第2のインク群によっ
て形成する画素の配置を制御することによって、位置ず
れ等が生じた場合においてもより確実に、記録部材5上
にはカラー画像部分で黒と色重なりを起こす部分を含め
て第2のインク群のみによる印字が行われ、黒のみの部
分については、第1のインクによってのみ画像が形成さ
れることとなり、黒のみの部分は鮮明な高解像な印字が
得られると共に、カラー部分についても不要な混色、流
れだし等の生じない高品質な画像が得られる。また、白
ぬき等を行うわけではないため印字の連続性も保つこと
ができる。
【0025】図7は本発明の他の実施例を示すフローチ
ャートである。図7においても第1のインクは第1ヘッ
ド部16をonすることによって、第2のインク群は第
2ヘッド部17をonすることによって用いることがで
きるとした。コンピュータ等の上位装置から送出される
印字データを、黒文字データ及び色データに分離しそれ
ぞれ格納する。次に格納されている黒文字データ、及び
色データを用いて注目画素における重なりを判別する重
なり判別手段及び重なり判別手段を用いた制御について
述べる。すなわち黒文字データと色データの論理積Eを
とり、以下論理積Eの結果に基づいて画像形成を制御す
る。この論理積Eの結果E=1(但し、ここでは注目画
素に印字データがあるときに1、ないときに0のデータ
であるとする)の場合は、その画素が例えば背景に黄、
マゼンタ、またはシアンの色と、黒文字が重なっている
ことを示している。このときには第2のインク群のみを
用いて印字を行うべく、第2ヘッド部17に駆動信号を
与えるように制御する。また論理積Bの結果E=0の場
合には印字データがないか、どちらか一方のデータであ
ることを示しているため、黒文字データの情報を確認
し、黒文字データであったら第1のインクのみを用いて
印字を行うように、第1ヘッド部16に駆動信号を与え
る。黒文字データではない場合には第2のインク群のみ
を用いて印字を行うべく制御する。この様に制御するこ
とによって、記録部材5上には、カラー画像部分で黒と
色重なりを起こす部分を含めて第2のインク群のみによ
る印字が行われ、黒文字のみ部分については、第1のイ
ンクによってのみ画像が形成されることとなり、黒文字
のみの部分は鮮明な高解像な印字が得られると共に、カ
ラー部分についても不要な混色、流れだし等の生じない
高品質な画像が得られる。第1のインクを用いて1画素
当たり約0.07〜0.12ピコ立方メートルのインク
量では画素密度にもよるが15〜60秒程度乾燥に要
し、第2のインク群を用いた場合には同一の大きさの画
素を形成するのに必要とするインク量は約0.02〜
0.06ピコ立方メートルと少ないこと、浸透し易いこ
と等合いまって1秒以下にて乾燥してしまう。また1ペ
ージの記録に要する時間はデータの量に左右され、約3
0〜200秒くらい必要であるのが現状である。従って
上述してきた様な方法によって、第1のインクを用いて
記録部材5上に画像形成が行われた場合と、第2のイン
ク群を用いて行われた場合とではインクの乾燥に要する
時間が違うため、記録終了直後に第1のインクによる画
像形成が行われた記録部材5が使用者の手に渡った場
合、乾燥終了してないがために指、あるいは他の記録部
材に誤ってインクがついてしまうことや、印字した画像
がこすられて劣化してしまうこと等が生じ易い。
【0026】そこで図8aに示すように記録終了前に、
画像を形成したインクが第1のインクを用いた印字なの
か、第2のインク群を用いた印字なのかを確認する。確
認手段としては、上述してきたような方法で用いるイン
クを選択した場合はすでにどのインクを用いているのか
確認できているし、またその他手段としては、第1のイ
ンクは第1ヘッド部16をonすることによって、第2
のインク群は第2ヘッド部17をonすることによって
用いることができるとするときには、第1ヘッド部16
または第2ヘッド部17のどちらに駆動用の信号が印加
されているかを確認することでもよい。記録に要する時
間と乾燥に要する時間から、第1のインクを用いた場合
においても、1ページのはじめの方に形成された画素は
乾燥しいる。また記録終了後に最終的にインクジェット
記録装置1から排出され例えば使用者の手に渡るにはさ
らに約10〜20秒位要することから、用いているイン
クがどちらのインクであるかを確認するタイミングにつ
いては、記録部材5上の終り部分、すなわち画像形成の
最終行から1ページの後半1/3以下程度の範囲におい
て行うことが望ましい。
【0027】記録部材5上の終り部分において第1のイ
ンクを用いていた場合には、記録終了後にインクジェッ
ト装置1を一定時間例えば5〜20秒間待機させた後、
記録部材5を排出するためのモータを駆動して送りロー
ラ6によって排出し、第2のインク群を用いていた場合
にはそのまま待機せずに記録部材5を排出する。または
一定時間待機する代わりに、送りローラ6を駆動する速
度を遅くして記録部材5を排出するために要する時間を
長くする。このように第1のインクによる記録終了後に
おける記録部材5をインクジェット記録装置1から排出
する時間を長くすることによって、インクの乾燥を進め
ることができ、第1のインクによる印字における印字後
の印字品質の劣化を防ぐことができる。さらに図8bに
示すように記録終了前に上述してきたような方法で、第
1のインクを用いた印字なのか、第2のインクを用いた
印字なのかを判断し、第2のインク群を用いていた場合
には、記録終了後に記録部材5を排出するためのモータ
を駆動する速度を速くして送りローラ6によってすみや
かに排出する構成とする。従って使用者にすみやかにカ
ラー画像出力を提供することができるとともに第1のイ
ンクにて画像形成を行った記録部材5も充分にインクが
乾燥した状態にて使用者に提供することができるため、
記録終了後の、不要なこすれ、にじみ、転写等生ずるこ
ともない。
【0028】ここまで第1のインクを吐出する記録ヘッ
ド部として第1ヘッド部16、第2のインク群を吐出す
る記録ヘッド部として第2ヘッド部17という形の構成
にて説明してきたが、例えば第1のインクと第2のイン
ク群の黒インクとを組み合わせて一つの記録ヘッド部と
構成しても何等問題はなく、記録ヘッド部の構成は本発
明においてどの様な組合せの構成でもよいことはいうま
でもない。
【0029】
【発明の効果】以上説明してきたように、表面張力が
0.04N/m以上で、PTFE表面上の接触角が90
度以上である第一のインクと、表面張力が0.04N/
m未満で、PTFE表面上の接触角が70度未満である
第2のインク群とを用いて画素を形成し、第1のインク
によって形成される画素と第2のインク群によって形成
される画素とが記録部材上において重なることがなく配
置されることによって、普通紙と呼ばれている記録部材
上においても、黒印字においては高解像でシャープな印
字を確保し、カラー画像形成においては不要な混色、に
じみ、流れだし等が発生しない高品質な画像を得ること
のできるインクジェット記録方法を提供することができ
る。また記録部材の記録終了直後におけるの不用意なこ
すれ、他記録部材との重なり、指触等による画像品質の
劣化が生ずることがないインクジェット記録方法を提供
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のインクジェット記録方法の一実施例を
用いたインクジェット記録装置の斜視図。
【図2】本発明のインクジェット記録方法に用いた記録
ヘッドの構造を示す断面図。
【図3】本発明のインクジェット記録方法に用いた記録
ヘッドの外観図。
【図4】本発明の一実施例を示すフローチャート。
【図5】本発明の一実施例を示すフローチャート。
【図6】本発明の一実施例を示すフローチャート。
【図7】本発明の一実施例を示すフローチャート。
【図8】本発明の一実施例を示すフローチャート。
【符号の説明】
1 インクジェット記録装置 5 記録部材 10 記録ヘッド 12 圧力発生手段 13 ノズル 16 第1ヘッド部 17 第2ヘッド部 20 インク収納容器 23 第1インク収納容器 24 第2インク収納容器 30 搬送部材

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面張力が0.04N/m以上あり、ポ
    リテトラフルオロエチレン(PTFE)表面上の接触角
    が90度以上で黒色である第1のインクと、表面張力が
    0.04N/m未満で、PTFE表面上の接触角が70
    度未満で黄、マゼンタ、シアン、黒色である第2のイン
    ク群とを持ち、前記第1のインクによって形成される画
    素と前記第2のインク群によって形成される画素とが記
    録部材上において重なることがなく配置されることを特
    徴とするインクジェット記録方法。
  2. 【請求項2】 選択手段によって、前記第1のインクと
    前記第2のインク群のどちらか一方を選択することを特
    徴とする請求項1記載のインクジェット記録方法。
  3. 【請求項3】 形成しようとする画素を注目画素とし、
    該注目画素について黄、マゼンタ、シアンそれぞれの印
    字データと黒の印字データの重なりを確認する重色確認
    手段を備え、該重色確認手段によって重色がなく、かつ
    黒の印字データであることが判明した場合には第1のイ
    ンクを用いて画素を形成し、前記重色確認手段によって
    重色が有ることが判明した場合には第2のインク群を用
    いて画素を形成することを特徴とする請求項1記載のイ
    ンクジェット記録方法。
  4. 【請求項4】 前記注目画素に近接する画素群の黄、マ
    ゼンタ、シアンそれぞれの印字データと、注目画素の黒
    の印字データの重なりを確認する重色確認手段を備え、
    該重色確認手段によって重色がなく、かつ黒の印字デー
    タであることが判明した場合には第1のインクを用いて
    画素を形成し、前記重色確認手段によって重色が有るこ
    とが判明した場合には第2のインク群を用いて画素を形
    成することを特徴とする請求項1記載のインクジェット
    記録方法。
  5. 【請求項5】 印字データを黒文字データと、色データ
    に分離し、前記黒文字データと前記色データの注目画素
    における重なりを判別する重なり判別手段を有し、該重
    なり判別手段によって黒文字データと色データとが重な
    らないことが判明した場合には第1のインクによって画
    素を形成し、前記判別手段によって黒文字データと色デ
    ータとが重なることが判明した場合には第2のインク群
    によって画素を形成することを特徴とする請求項1記載
    のインクジェット記録方法。
  6. 【請求項6】 表面張力が0.04N/m以上あり、ポ
    リテトラフルオロエチレン(PTFE)表面上の接触角
    が90度以上で黒色である第1のインクと、表面張力が
    0.04N/m未満で、PTFE表面上の接触角が70
    度未満で黄、マゼンタ、シアン、黒色である第2のイン
    ク群とを持ち、記録部材上の終り部分の画像を形成した
    インクが、前記第1のインクか前記第2のインク群かを
    確認するインク確認手段を有し、該インク確認手段によ
    って前記第1のインクであることが判明した場合には、
    画素形成終了後における記録部材を記録装置から排出す
    る時間を長くする、または前記インク確認手段によって
    前記第2のインク群であることが判明した場合には画素
    形成終了後における記録部材を記録装置から排出する時
    間を短くすることを特徴とするインクジェット記録方
    法。
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