JPH06143096A - 切削工具の振動検出装置 - Google Patents
切削工具の振動検出装置Info
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- JPH06143096A JPH06143096A JP31557092A JP31557092A JPH06143096A JP H06143096 A JPH06143096 A JP H06143096A JP 31557092 A JP31557092 A JP 31557092A JP 31557092 A JP31557092 A JP 31557092A JP H06143096 A JPH06143096 A JP H06143096A
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- cutting tool
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 切削工具が振動して生じる音波のみを検出で
きるようにする。 【構成】 切削工具が装着されたホルダ本体14に、ゴ
ム製略円筒状カバー19を介して音響検出手段15を取
付ける。カバー19の一方の開口部をホルダ本体14で
閉塞し、他方の開口部を音響検出手段15で閉塞した。
ホルダ本体14と音響検出手段15の間はカバー19で
外部に対して隔絶され、ホルダ本体14の振動は空気室
21を経て音響検出手段15に伝達される。切削工具が
振動して生じる音波のみを検出できるから、切削条件を
高精度に制御して最適な条件とすることができる。
きるようにする。 【構成】 切削工具が装着されたホルダ本体14に、ゴ
ム製略円筒状カバー19を介して音響検出手段15を取
付ける。カバー19の一方の開口部をホルダ本体14で
閉塞し、他方の開口部を音響検出手段15で閉塞した。
ホルダ本体14と音響検出手段15の間はカバー19で
外部に対して隔絶され、ホルダ本体14の振動は空気室
21を経て音響検出手段15に伝達される。切削工具が
振動して生じる音波のみを検出できるから、切削条件を
高精度に制御して最適な条件とすることができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、切削工具が振動するこ
とによって生じる音波を用いて切削工具の振動を検出す
る切削工具の振動検出装置に関するものである。
とによって生じる音波を用いて切削工具の振動を検出す
る切削工具の振動検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、切削装置としては、切削工具(バ
イト,ドリル等)のホルダに切削加工中にバイトやドリ
ルに加わる力を利用して振動を発生させる機構を組み込
んだものがある。この種の切削装置では、最適な切削条
件で切削が行われているときにはホルダに所定の振動数
の振動が発生してそれに伴なって音波が発生するが、切
削条件が最適でない場合には前記振動は発生せずに音波
も生じない。
イト,ドリル等)のホルダに切削加工中にバイトやドリ
ルに加わる力を利用して振動を発生させる機構を組み込
んだものがある。この種の切削装置では、最適な切削条
件で切削が行われているときにはホルダに所定の振動数
の振動が発生してそれに伴なって音波が発生するが、切
削条件が最適でない場合には前記振動は発生せずに音波
も生じない。
【0003】すなわち、従来の切削装置では、前記音波
を振動検出装置によって検出し、音波が生じるように各
種切削条件を制御して切削を行っていた。音波を検出す
る振動検出装置としては、従来の切削装置ではマイクロ
ホンを用いた構造になっていた。この種の切削装置を図
8によって説明する。
を振動検出装置によって検出し、音波が生じるように各
種切削条件を制御して切削を行っていた。音波を検出す
る振動検出装置としては、従来の切削装置ではマイクロ
ホンを用いた構造になっていた。この種の切削装置を図
8によって説明する。
【0004】図8は従来の振動検出装置を備えた切削装
置の概略構成図である。同図において1は被加工物、2
は切削工具としてのバイトで、このバイト2は切削用バ
イトホルダ3に固定されている。このバイトホルダ3は
切削加工中にバイト2に加わる力を利用して振動する構
造になっている。4はマイクロホンで、このマイクロホ
ン4は前記バイトホルダ3の近傍に配置されている。従
来の振動検出装置は前記バイトホルダ3およびマイクロ
ホン4によって構成されている。
置の概略構成図である。同図において1は被加工物、2
は切削工具としてのバイトで、このバイト2は切削用バ
イトホルダ3に固定されている。このバイトホルダ3は
切削加工中にバイト2に加わる力を利用して振動する構
造になっている。4はマイクロホンで、このマイクロホ
ン4は前記バイトホルダ3の近傍に配置されている。従
来の振動検出装置は前記バイトホルダ3およびマイクロ
ホン4によって構成されている。
【0005】このように構成された切削装置では、切削
条件が最適である場合にバイト2およびバイトホルダ3
が所定の振動数で振動して音波が発生するようになる。
そして、切削時に発生する可聴帯域の音波がマイクロホ
ン4によって検出されることになる。
条件が最適である場合にバイト2およびバイトホルダ3
が所定の振動数で振動して音波が発生するようになる。
そして、切削時に発生する可聴帯域の音波がマイクロホ
ン4によって検出されることになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、従来の振動
検出装置では、バイト2の振動を高精度に検出すること
ができず、切削条件を必ずしも最適な条件に設定するこ
とができなかった。これは、切削装置が使用される環境
(機械加工現場)は、切削装置の周囲からの可聴帯域の
騒音レベルが高く、マイクロホン4がこの騒音を検出し
てしまうからであった。すなわち、マイクロホン4がバ
イト2,バイトホルダ3からの音波のみを検出すること
ができないことに起因していた。
検出装置では、バイト2の振動を高精度に検出すること
ができず、切削条件を必ずしも最適な条件に設定するこ
とができなかった。これは、切削装置が使用される環境
(機械加工現場)は、切削装置の周囲からの可聴帯域の
騒音レベルが高く、マイクロホン4がこの騒音を検出し
てしまうからであった。すなわち、マイクロホン4がバ
イト2,バイトホルダ3からの音波のみを検出すること
ができないことに起因していた。
【0007】本発明はこのような問題点を解消するため
になされたもので、切削工具が振動して生じる音波のみ
を検出できる振動検出装置を得ることを目的とする。
になされたもので、切削工具が振動して生じる音波のみ
を検出できる振動検出装置を得ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る切削工具の
振動検出装置は、切削工具が装着された振動伝達部材
に、振動を伝達し難い材料によって中空状に形成されて
内部に空気室が設けられた連結部材を介して音響検出手
段を取付け、前記連結部材の一方の開口部を振動伝達部
材で閉塞すると共に、他方の開口部を音響検出手段の入
力部で閉塞したものである。
振動検出装置は、切削工具が装着された振動伝達部材
に、振動を伝達し難い材料によって中空状に形成されて
内部に空気室が設けられた連結部材を介して音響検出手
段を取付け、前記連結部材の一方の開口部を振動伝達部
材で閉塞すると共に、他方の開口部を音響検出手段の入
力部で閉塞したものである。
【0009】
【作用】振動伝達部材と音響検出手段の入力部との間は
連結部材によって外部環境に対して隔絶され、振動伝達
部材の振動は連結部材内の空気室を介して音響検出手段
の入力部に伝達される。
連結部材によって外部環境に対して隔絶され、振動伝達
部材の振動は連結部材内の空気室を介して音響検出手段
の入力部に伝達される。
【0010】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1ないし図3に
よって詳細に説明する。図1は本発明に係る振動検出装
置を示す概略構成図、図2はバイトホルダの要部を拡大
して示す斜視図、図3はバイトホルダの要部を拡大して
示す断面図である。これらの図において前記図8で説明
したものと同一もしくは同等部材については、同一符号
を付し詳細な説明は省略する。
よって詳細に説明する。図1は本発明に係る振動検出装
置を示す概略構成図、図2はバイトホルダの要部を拡大
して示す斜視図、図3はバイトホルダの要部を拡大して
示す断面図である。これらの図において前記図8で説明
したものと同一もしくは同等部材については、同一符号
を付し詳細な説明は省略する。
【0011】図1ないし図3において、11はバイトホ
ルダで、このバイトホルダ11は、切削工具としてのチ
ップ12と、このチップ12を保持するチップホルダ1
3と、これらを支持し本発明に係る振動伝達部材を構成
するホルダ本体14とから形成されている。前記チップ
ホルダ13は、チップ12が最適な切削条件で切削を行
っているときには被切削物1から加えられた力によって
自らが所定の振動数をもって振動するような機構(不図
示の自励振動機構)を備えている。この自励振動機構は
従来の振動検出装置に用いられるものと同等の構造にな
っているので、ここにおいて詳細な説明は省略する。
ルダで、このバイトホルダ11は、切削工具としてのチ
ップ12と、このチップ12を保持するチップホルダ1
3と、これらを支持し本発明に係る振動伝達部材を構成
するホルダ本体14とから形成されている。前記チップ
ホルダ13は、チップ12が最適な切削条件で切削を行
っているときには被切削物1から加えられた力によって
自らが所定の振動数をもって振動するような機構(不図
示の自励振動機構)を備えている。この自励振動機構は
従来の振動検出装置に用いられるものと同等の構造にな
っているので、ここにおいて詳細な説明は省略する。
【0012】そして、前記バイトホルダ11は、切削条
件が最適であるときにはチップホルダ13と共に振動す
る構造になっている。
件が最適であるときにはチップホルダ13と共に振動す
る構造になっている。
【0013】15は前記バイトホルダ11の振動を検出
して電気信号に変換するための音響検出手段、16はこ
の音響検出手段15から出力された電気信号を信号処理
してバイトホルダ11の状態を表示したり、あるいは外
部機器(図示せず)に通信したりするための電気回路で
ある。本発明に係る振動検出装置は、前記バイトホルダ
11と、音響検出手段15と、電気回路16等によって
構成されている。
して電気信号に変換するための音響検出手段、16はこ
の音響検出手段15から出力された電気信号を信号処理
してバイトホルダ11の状態を表示したり、あるいは外
部機器(図示せず)に通信したりするための電気回路で
ある。本発明に係る振動検出装置は、前記バイトホルダ
11と、音響検出手段15と、電気回路16等によって
構成されている。
【0014】前記音響検出手段15は全体が略円柱状に
形成され、その内部には、圧力導入孔15aを介して外
部(後述するカバー19内)に連通されかつ従来周知の
空気振動検出部材(図示せず)が配置される空気室17
が設けられている。そして、この音響検出手段15は、
連結部材としてのカバー19を介して前記バイトホルダ
11の端部に取付けられている。
形成され、その内部には、圧力導入孔15aを介して外
部(後述するカバー19内)に連通されかつ従来周知の
空気振動検出部材(図示せず)が配置される空気室17
が設けられている。そして、この音響検出手段15は、
連結部材としてのカバー19を介して前記バイトホルダ
11の端部に取付けられている。
【0015】前記カバー19はゴムによって略円柱状に
形成され、一端が前記ホルダ本体14の端部に固着さ
れ、他端の開口部内に前記音響検出手段15が嵌入され
ている。このカバー19とホルダ本体14との結合構造
は、ホルダ本体14の端面に円形の凹溝14aを形成
し、この凹溝14a内にカバー19の端部を嵌入させる
構造になっている。さらに、凹溝14aの溝底部は開口
部より段差をもって溝幅が広くなるように形成され、こ
の段差部にカバー19の端部が係合している。
形成され、一端が前記ホルダ本体14の端部に固着さ
れ、他端の開口部内に前記音響検出手段15が嵌入され
ている。このカバー19とホルダ本体14との結合構造
は、ホルダ本体14の端面に円形の凹溝14aを形成
し、この凹溝14a内にカバー19の端部を嵌入させる
構造になっている。さらに、凹溝14aの溝底部は開口
部より段差をもって溝幅が広くなるように形成され、こ
の段差部にカバー19の端部が係合している。
【0016】また、カバー19と音響検出手段15との
連結構造は、カバー19の開口部内に音響検出手段15
を嵌入させた状態で、カバー19の外周部をコイルスプ
リング製リング20によって緊縛させる構造になってい
る。
連結構造は、カバー19の開口部内に音響検出手段15
を嵌入させた状態で、カバー19の外周部をコイルスプ
リング製リング20によって緊縛させる構造になってい
る。
【0017】このように略円筒状のカバー19を介して
音響検出手段15をバイトホルダ11に取付けると、カ
バー19の一方の開口部がホルダ本体14によって閉塞
されると共に、音響検出手段15の入力部としての入力
面15bによって他方の開口部が閉塞されることにな
る。すなわち、カバー19の中空部に設けられた空気室
21は、音響検出手段15の圧力導入孔15aを介して
空気室17に連通されることになる。また、これらの空
気室17,21は、音響検出手段15やカバー19の外
部に対して隔絶されることになる。
音響検出手段15をバイトホルダ11に取付けると、カ
バー19の一方の開口部がホルダ本体14によって閉塞
されると共に、音響検出手段15の入力部としての入力
面15bによって他方の開口部が閉塞されることにな
る。すなわち、カバー19の中空部に設けられた空気室
21は、音響検出手段15の圧力導入孔15aを介して
空気室17に連通されることになる。また、これらの空
気室17,21は、音響検出手段15やカバー19の外
部に対して隔絶されることになる。
【0018】22は前記カバー19に設けられた薄肉部
で、この薄肉部22はカバー19の外形を小さくすると
共に内径を大きくしてカバー19の厚みを部分的に薄く
して形成されている。
で、この薄肉部22はカバー19の外形を小さくすると
共に内径を大きくしてカバー19の厚みを部分的に薄く
して形成されている。
【0019】上述したように音響検出手段15が取付け
られたバイトホルダ11を用いて被切削物1を切削する
と、切削条件が最適でないときにはバイトホルダ11は
振動しないが、最適であるときには所定の振動数をもっ
て振動するようになる。この振動が発生すると、ホルダ
本体14の凹溝14aに嵌入固着されたカバー19の端
部も振動するようになる。
られたバイトホルダ11を用いて被切削物1を切削する
と、切削条件が最適でないときにはバイトホルダ11は
振動しないが、最適であるときには所定の振動数をもっ
て振動するようになる。この振動が発生すると、ホルダ
本体14の凹溝14aに嵌入固着されたカバー19の端
部も振動するようになる。
【0020】このカバー端部の振動は、カバー19を介
して音響検出手段15へ伝わるが、カバー19がゴムに
よって形成されている関係から音響検出手段15へ伝わ
るときには減衰,遅延されることになる。このため、ホ
ルダ本体14の振動面14bの振動と、音響検出手段1
5に伝わる振動とは振幅,位相が異なるようになって空
気室21の体積が変化し、密閉された空気室21には振
動に伴なう圧力変動が発生する。この圧力変動は圧力導
入孔15aを介して音響検出手段15内の空気室17へ
導かれ、音響検出手段15によって検出される。
して音響検出手段15へ伝わるが、カバー19がゴムに
よって形成されている関係から音響検出手段15へ伝わ
るときには減衰,遅延されることになる。このため、ホ
ルダ本体14の振動面14bの振動と、音響検出手段1
5に伝わる振動とは振幅,位相が異なるようになって空
気室21の体積が変化し、密閉された空気室21には振
動に伴なう圧力変動が発生する。この圧力変動は圧力導
入孔15aを介して音響検出手段15内の空気室17へ
導かれ、音響検出手段15によって検出される。
【0021】したがって、ホルダ本体14と音響検出手
段15の入力面15bとの間はカバー19によって外部
環境に対して隔絶され、ホルダ本体14の振動は、カバ
ー19内の空気室21および音響検出手段15内の空気
室17に生じる圧力変動となって音響検出手段15の入
力面15bに伝達される。
段15の入力面15bとの間はカバー19によって外部
環境に対して隔絶され、ホルダ本体14の振動は、カバ
ー19内の空気室21および音響検出手段15内の空気
室17に生じる圧力変動となって音響検出手段15の入
力面15bに伝達される。
【0022】また、前記実施例で示したようにカバー1
3の外周部を部分的に薄く形成してカバー13に薄肉部
22を設けたり、あるいは、カバー13の外周部を肉厚
が厚い部分と薄い部分とを複数並べて形成したりする
と、カバー13の機能(振動の減衰,遅延)を高めるこ
とができる。
3の外周部を部分的に薄く形成してカバー13に薄肉部
22を設けたり、あるいは、カバー13の外周部を肉厚
が厚い部分と薄い部分とを複数並べて形成したりする
と、カバー13の機能(振動の減衰,遅延)を高めるこ
とができる。
【0023】さらに、本実施例で示した振動検出装置で
は空気室21,17が密閉されているので、外部からの
騒音は減衰されてしまう関係から音響検出手段15は外
部騒音に影響され難くなる。しかも、音響検出手段15
の圧力導入孔15aに切削の屑や油が侵入することもな
いので、耐環境性が高くなる。
は空気室21,17が密閉されているので、外部からの
騒音は減衰されてしまう関係から音響検出手段15は外
部騒音に影響され難くなる。しかも、音響検出手段15
の圧力導入孔15aに切削の屑や油が侵入することもな
いので、耐環境性が高くなる。
【0024】なお、本実施例ではカバー19をゴムによ
って形成したが、カバー19の材料としては振動を伝達
し難い材料であればどのようなものを用いても本実施例
と同様の効果が得られる。この種の材料としては例えば
ビニール,ポリエチレン等があげられる。また、カバー
19の構造も振動を伝達し難い構造(例えばばね状,ス
ポンジ状)に変更してもよい。
って形成したが、カバー19の材料としては振動を伝達
し難い材料であればどのようなものを用いても本実施例
と同様の効果が得られる。この種の材料としては例えば
ビニール,ポリエチレン等があげられる。また、カバー
19の構造も振動を伝達し難い構造(例えばばね状,ス
ポンジ状)に変更してもよい。
【0025】また、音響検出手段をバイトホルダに取付
ける構造としては、図4ないし図7に示したように構成
することもできる。
ける構造としては、図4ないし図7に示したように構成
することもできる。
【0026】図4はバイトホルダの凹陥部内にカバーお
よび音響検出手段を挿入させた他の実施例を示す斜視
図、図5はバイトホルダの凹陥部内にカバーおよび音響
検出手段を挿入させた他の実施例を示す断面図、図6は
カバーをパイプ状に形成した他の実施例を示す断面図、
図7はパイプ状カバーと円筒状カバーを併用した他の実
施例を示す断面図である。これらの図において前記図1
ないし図3で説明したものと同一もしくは同等部材につ
いては、同一符号を付し詳細な説明は省略する。
よび音響検出手段を挿入させた他の実施例を示す斜視
図、図5はバイトホルダの凹陥部内にカバーおよび音響
検出手段を挿入させた他の実施例を示す断面図、図6は
カバーをパイプ状に形成した他の実施例を示す断面図、
図7はパイプ状カバーと円筒状カバーを併用した他の実
施例を示す断面図である。これらの図において前記図1
ないし図3で説明したものと同一もしくは同等部材につ
いては、同一符号を付し詳細な説明は省略する。
【0027】図4および図5に示したバイトホルダ11
は、ホルダ本体14の端部に凹部31が形成され、この
凹部31内に、ゴムによって略円筒状に形成されたカバ
ー19が押し込まれて嵌入されている。また、このカバ
ー19内には音響検出手段15が嵌入されている。
は、ホルダ本体14の端部に凹部31が形成され、この
凹部31内に、ゴムによって略円筒状に形成されたカバ
ー19が押し込まれて嵌入されている。また、このカバ
ー19内には音響検出手段15が嵌入されている。
【0028】図6に示したバイトホルダ11は、端部に
ねじ穴32が形成され、このねじ穴32にチューブ継手
33が螺着されている。そして、このチューブ継手33
にチューブ34を介して音響検出手段15が接続されて
いる。このチューブ34は、ゴム,塩化ビニールあるい
はウレタン等を素材として形成されている。
ねじ穴32が形成され、このねじ穴32にチューブ継手
33が螺着されている。そして、このチューブ継手33
にチューブ34を介して音響検出手段15が接続されて
いる。このチューブ34は、ゴム,塩化ビニールあるい
はウレタン等を素材として形成されている。
【0029】この例では、チューブ継手33およびチュ
ーブ34によってカバーが構成されており、カバー内の
空気室21および音響検出手段15内の空気室17は、
前記ねじ穴32の底面と、チューブ継手33と、チュー
ブ34と、音響検出手段15によって外界に対して隔絶
されている。
ーブ34によってカバーが構成されており、カバー内の
空気室21および音響検出手段15内の空気室17は、
前記ねじ穴32の底面と、チューブ継手33と、チュー
ブ34と、音響検出手段15によって外界に対して隔絶
されている。
【0030】図6に示したように構成すると、音響検出
手段15をバイトホルダ11から離間させたところに設
置することができる。
手段15をバイトホルダ11から離間させたところに設
置することができる。
【0031】図7に示したバイトホルダ11は、前記図
6に示したバイトホルダより振動面を広く形成したもの
である。なお、図7において前記図6で説明したものと
同一もしくは同等部材については、同一符号を付し詳細
な説明は省略する。すなわち、ホルダ本体14の端部に
円形の凹溝35を形成してこの凹溝35に略円筒状のゴ
ム製カバー36が嵌入固着されている。そして、このカ
バー36の開口部に、チューブ継手33を備えたプレー
ト37が取付けられている。なお、このプレート37と
カバー36の結合構造も、プレート37に円形の凹溝3
8を形成してこの凹溝38内にカバー37の端部を嵌入
固着させる構造になっている。
6に示したバイトホルダより振動面を広く形成したもの
である。なお、図7において前記図6で説明したものと
同一もしくは同等部材については、同一符号を付し詳細
な説明は省略する。すなわち、ホルダ本体14の端部に
円形の凹溝35を形成してこの凹溝35に略円筒状のゴ
ム製カバー36が嵌入固着されている。そして、このカ
バー36の開口部に、チューブ継手33を備えたプレー
ト37が取付けられている。なお、このプレート37と
カバー36の結合構造も、プレート37に円形の凹溝3
8を形成してこの凹溝38内にカバー37の端部を嵌入
固着させる構造になっている。
【0032】このように構成すると、ホルダ本体14に
おける空気室21に振動を伝える部分の面積が広くな
り、空気室21の容積に対する振動面14bの面積が相
対的に大きくなって圧力変動の振幅が比較的大きくなる
ので、音響検出手段15が出力する信号を大きくするこ
とができる。
おける空気室21に振動を伝える部分の面積が広くな
り、空気室21の容積に対する振動面14bの面積が相
対的に大きくなって圧力変動の振幅が比較的大きくなる
ので、音響検出手段15が出力する信号を大きくするこ
とができる。
【0033】また、チューブ継手33およびチューブ3
4は、前記図6の例で用いたものより小径,小型のもの
が採用されている。しかも、略円筒状のカバー36は、
図1ないし図5の例で用いたものより軸方向の長さが短
いものが採用されている。このようにすると、空気室2
1の容積がより小さくなるから、圧力変動が効率よく音
響検出手段15に伝わるようになる。さらに、プレート
37として質量の大きなものを使用すると、慣性の効果
によってカバー36の機能(振動の減衰,遅延)を高め
ることができる。
4は、前記図6の例で用いたものより小径,小型のもの
が採用されている。しかも、略円筒状のカバー36は、
図1ないし図5の例で用いたものより軸方向の長さが短
いものが採用されている。このようにすると、空気室2
1の容積がより小さくなるから、圧力変動が効率よく音
響検出手段15に伝わるようになる。さらに、プレート
37として質量の大きなものを使用すると、慣性の効果
によってカバー36の機能(振動の減衰,遅延)を高め
ることができる。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る切削工
具の振動検出装置は、切削工具が装着された振動伝達部
材に、振動を伝達し難い材料によって中空状に形成され
て内部に空気室が設けられた連結部材を介して音響検出
手段を取付け、前記連結部材の一方の開口部を振動伝達
部材で閉塞すると共に、他方の開口部を音響検出手段の
入力部で閉塞したため、振動伝達部材と音響検出手段の
入力部との間は連結部材によって外部環境に対して隔絶
され、振動伝達部材の振動は連結部材内の空気室を介し
て音響検出手段の入力部に伝達される。
具の振動検出装置は、切削工具が装着された振動伝達部
材に、振動を伝達し難い材料によって中空状に形成され
て内部に空気室が設けられた連結部材を介して音響検出
手段を取付け、前記連結部材の一方の開口部を振動伝達
部材で閉塞すると共に、他方の開口部を音響検出手段の
入力部で閉塞したため、振動伝達部材と音響検出手段の
入力部との間は連結部材によって外部環境に対して隔絶
され、振動伝達部材の振動は連結部材内の空気室を介し
て音響検出手段の入力部に伝達される。
【0035】したがって、切削工具が振動することによ
って発生する音波のみを検出することができると共に、
外部環境の騒音が音響検出手段に検出されるのを防ぐこ
とができるから、切削条件を高精度に制御して最適な条
件とすることができる。
って発生する音波のみを検出することができると共に、
外部環境の騒音が音響検出手段に検出されるのを防ぐこ
とができるから、切削条件を高精度に制御して最適な条
件とすることができる。
【0036】また、音響検出手段の入力部が外部環境に
晒されることがないので、装置の耐環境性が向上する。
さらに、音響検出手段の振動伝達部材に対する設置位置
を連結部材の構造を変えることによって変更することが
できるため、装置設計上の自由度が大きくなるという効
果もある。
晒されることがないので、装置の耐環境性が向上する。
さらに、音響検出手段の振動伝達部材に対する設置位置
を連結部材の構造を変えることによって変更することが
できるため、装置設計上の自由度が大きくなるという効
果もある。
【0037】すなわち、音響検出手段を切削工具に近接
させたり、あるいは内蔵させて設置することができる。
このようにすると、装置の小型化を図ることができる
し、装置の設置が簡単になる。また、音響検出手段を切
削工具から離間させて設置することもできる。このよう
にすると、切削工具に近接して音響検出手段を配置する
ことが困難な場合であっても切削工具の振動を検出でき
るようになる。
させたり、あるいは内蔵させて設置することができる。
このようにすると、装置の小型化を図ることができる
し、装置の設置が簡単になる。また、音響検出手段を切
削工具から離間させて設置することもできる。このよう
にすると、切削工具に近接して音響検出手段を配置する
ことが困難な場合であっても切削工具の振動を検出でき
るようになる。
【図1】本発明に係る振動検出装置を示す概略構成図で
ある。
ある。
【図2】バイトホルダの要部を拡大して示す斜視図であ
る。
る。
【図3】バイトホルダの要部を拡大して示す断面図であ
る。
る。
【図4】バイトホルダの凹陥部内にカバーおよび音響検
出手段を挿入させた他の実施例を示す斜視図である。
出手段を挿入させた他の実施例を示す斜視図である。
【図5】バイトホルダの凹陥部内にカバーおよび音響検
出手段を挿入させた他の実施例を示す断面図である。
出手段を挿入させた他の実施例を示す断面図である。
【図6】カバーをパイプ状に形成した他の実施例を示す
断面図である。
断面図である。
【図7】パイプ状カバーと円筒状カバーを併用した他の
実施例を示す断面図である。
実施例を示す断面図である。
【図8】従来の振動検出装置を備えた切削装置の概略構
成図である。
成図である。
1 被切削物 11 バイトホルダ 12 チップ 14 ホルダ本体 15 音響検出手段 15b 入力面 16 電気回路 19 カバー 21 空気室 33 チューブ継手 34 チューブ 36 カバー 37 プレート
Claims (1)
- 【請求項1】 切削工具が振動することにより生じる音
波を音響検出手段によって検出する切削工具の振動検出
装置において、切削工具を振動伝達部材に装着し、この
振動伝達部材に、振動を伝達し難い材料によって中空状
に形成されて内部に空気室が設けられた連結部材を介し
て音響検出手段を取付けてなり、前記連結部材の一方の
開口部を振動伝達部材によって閉塞すると共に、他方の
開口部を音響検出手段の入力部によって閉塞したことを
特徴とする切削工具の振動検出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31557092A JPH06143096A (ja) | 1992-11-02 | 1992-11-02 | 切削工具の振動検出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31557092A JPH06143096A (ja) | 1992-11-02 | 1992-11-02 | 切削工具の振動検出装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06143096A true JPH06143096A (ja) | 1994-05-24 |
Family
ID=18066939
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31557092A Pending JPH06143096A (ja) | 1992-11-02 | 1992-11-02 | 切削工具の振動検出装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06143096A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009115576A (ja) * | 2007-11-06 | 2009-05-28 | Okuma Corp | 軸受状態診断装置 |
JP2013047690A (ja) * | 2012-11-02 | 2013-03-07 | Okuma Corp | 軸受状態診断装置 |
-
1992
- 1992-11-02 JP JP31557092A patent/JPH06143096A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009115576A (ja) * | 2007-11-06 | 2009-05-28 | Okuma Corp | 軸受状態診断装置 |
JP2013047690A (ja) * | 2012-11-02 | 2013-03-07 | Okuma Corp | 軸受状態診断装置 |
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