JPH06142922A - 遠隔溶接方法 - Google Patents

遠隔溶接方法

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JPH06142922A
JPH06142922A JP4298482A JP29848292A JPH06142922A JP H06142922 A JPH06142922 A JP H06142922A JP 4298482 A JP4298482 A JP 4298482A JP 29848292 A JP29848292 A JP 29848292A JP H06142922 A JPH06142922 A JP H06142922A
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JP
Japan
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welded
welding
water
radiation
materials
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JP4298482A
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English (en)
Inventor
Minoru Hashinokuchi
稔 橋之口
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、原子力関係の炉内機器またはその周
辺機器において、メンテナンスあるいは機器の損傷によ
り補修が生じ大気中で溶接する必要がある場合、溶接時
の作業者の放射線による被曝を最小にすると共に、遮蔽
物量を最小とし放射性廃棄物量の削減を図った遠隔溶接
方法を提供することにある。 【構成】本発明は、放射線下における被曝機器・部品等
の被溶接物を補修溶接する遠隔溶接方法において、前記
被溶接物を水槽またはピット内に入れ、水および鋼板に
より前記被溶接物の放射線を遮蔽してから前記被溶接部
が大気に曝される位置まで前記水槽またはピット内の水
位を下げるかまたは当該被溶接物の周囲を水から隔離す
る防水壁または防水タンクを設けた後、遠隔操作により
溶接ヘッドを下降させて前記被溶接物を溶接するので、
高放射線量の被溶接物を水および鋼板等を用いて遮蔽
し、さらに溶接装置の操作を遠隔化することにより溶接
装置の設置および分解の際の被曝を低減するとともに遮
蔽物量を最小とすることができるので、放射性廃棄物量
を削減できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、原子力発電所などの放
射線下における機器・部品のメンテナンスまたは補修溶
接作業において放射線防護を施した遠隔溶接方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、原子炉の内部などの高放射線下に
おける機器・部品のメンテナンスまたは損傷箇所の補修
などの作業は、放射線に対し遮蔽効果のある水中で遠隔
操作により行われている。しかし、水中での遠隔作業は
視認性が悪く、作業性が劣る外、操作機器の落下などの
恐れがある。特に溶接を伴う作業では、水中で水圧を受
ける溶接となるため大気中とは異なる溶接現象を呈し、
時により品質低下を招く場合もある。そのため被溶接物
を遮蔽物で放射線より遮蔽する方法として、遮蔽物の密
度を上げることにより放射線量を低減させて作業者が容
易に接近できるようにすると共に被溶接部に開口部を設
けておき、その開口部を利用して溶接を施工する溶接方
法が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、放射線を水
のみで遮蔽する方法は、水中内での溶接に不適正な材料
あるいは精密な部材には問題があり、また、被溶接物を
遮蔽物で放射線より遮蔽する方法は、遮蔽物で放射線量
を低減できても溶接する際、作業者の手および頭部等の
局部被曝を防止することはできない。さらに、溶接物が
高線量のため遮蔽密度も大きくなり、放射性廃棄物の量
が増大するという問題があった。
【0004】本発明は上記問題を解決するためになされ
たもので、その目的は原子力関係の炉内機器またはその
周辺機器において、メンテナンスあるいは機器の損傷に
より補修が生じ大気中で溶接する必要がある場合、溶接
時の作業者の放射線による被曝を最小にすると共に、遮
蔽物量を最小とし放射性廃棄物量の削減を図った遠隔溶
接方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は放射線下における被曝機器・部品等の被溶
接物を補修溶接する遠隔溶接方法において、前記被溶接
物を水槽またはピット内に入れ、水および鋼板により前
記被溶接物の放射線を遮蔽してから前記被溶接部が大気
に曝される位置まで前記水槽またはピット内の水位を下
げるかまたは当該被溶接物の周囲を水から隔離する防水
壁または防水タンクを設けた後、遠隔操作により溶接ヘ
ッドを下降させて前記被溶接物を溶接することを特徴と
する。
【0006】
【作用】本発明の遠隔溶接方法によれば、高放射線量の
被溶接物を水および鋼板等を用いて遮蔽し、さらに溶接
装置の操作を遠隔化することにより溶接装置の設置およ
び分解の際の被曝を低減するとともに遮蔽物量を最小と
することができるので、放射性廃棄物量を削減できる。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例を図を参照して説明す
る。図1は本発明の遠隔溶接方法の一実施例を説明する
ための縦断面図、図2は図1のI−I線に沿う断面図で
ある。図1に示すように、原子炉・炉内機器の溶接を行
う場合、被溶接物1は高放射能化した機器となるため原
子炉または機器仮置きプール(以下仮置きプールと略
す)に仮置きされている。仮置きプールより被溶接物1
を水槽またはピット(以下ピットと略す)2内に移動す
る前にピット2内に給水口7より給水する。次に、仮置
きプールより被溶接物1を遠隔操作によりピット2内の
サポート11上に置いた後、被溶接物1を覆う形で遠隔
操作により鋼板5を設置する。被溶接物1を水4および
鋼板5により放射線を遮蔽した状態で、図2に示すよう
に、ピット2上に固定治具10を置き、溶接装置3を被
溶接部12に位置決めした後、溶接装置3と固定治具1
0および固定治具10とピット2を固定する。
【0008】溶接装置3の位置決め後、被溶接部12が
大気中に現れるまでピット2内の水4を排水口6より排
水する。この際、被溶接物1より半径5メートル以内を
立ち入り禁止とし、溶接装置3の操作および制御はこの
立ち入り禁止区域外より遠隔操作にて操作し、溶接す
る。
【0009】この溶接は、溶接装置3の起動後、自動的
に溶接レール9を軸に溶接ヘッド8が下降し、被溶接部
12の所定の位置にきたならば溶接トーチ13より3〜
5分間不活性ガスを流し続け被溶接部12の水分を除去
した後、溶接を開始する。溶接後、溶接ヘッド8は溶接
装置起動前の原位置に戻ると溶接は終了する。
【0010】溶接終了後、再度給水口7よりピット2内
に給水し、被溶接物1を水4および鋼板5により再度放
射線を遮蔽した状態で溶接装置3および固定治具10を
分解する。溶接装置3および固定治具10を分解した
後、遠隔操作にて鋼板5を取り外す。最後に、遠隔操作
にて被溶接物1をピット2から仮置きプールに戻す。こ
の場合、ピット2は被溶接物1および鋼板5の支持およ
び遮蔽材としての水の水位調整を行う。また、鋼板5は
溶接時に水槽またはピット2の水位を下げた場合の被溶
接物1からの高線量放射線の遮蔽を行い、自動溶接装置
3は被溶接部12のボルト14をガイドに溶接レール9
を位置決めし、図3の被溶接部の平面図及び図4の図3
のII−II線に沿う縦断面図に示すように、ボルト14と
プレート15を隅肉溶接16とする。
【0011】上述したように、本実施例によると、溶接
装置を設置および分解する際、被溶接物の高線量の放射
線は水および鋼板により遮蔽され外部への放射線の放出
は殆どなく、また、溶接する際、水の遮蔽効果が少なく
なるものの遠隔自動溶接とすることで作業者の被曝を大
幅に削減できる。また、遮蔽効果の高い水および鋼板を
併用することにより、鋼板または鉛等のみの遮蔽に比べ
遮蔽効果が高く、遮蔽物量を大幅に削減できる。
【0012】本発明の他の実施例を図5〜図9を参照し
て説明する。図5は本発明の他の実施例の縦断面図であ
る。同図に示すように、原子力関係の使用済燃料プール
に常時充水されたプール壁17またはプール床面18の
ライニングプレート19に、図6の平面図および図7の
詳細な断面図に示すように貫通する欠陥20が生じた場
合、漏洩検知溝21よりプール水が漏洩する。この場
合、図8の縦断面図及び図9の詳細図に示すように、ラ
イニングプレート19の欠陥箇所20に当て板22を溶
接してプール水の漏洩を防ぐ方法がとられるが、この際
使用済燃料ラック26の一部を取り外し貫通欠陥20の
近傍を取り囲むように防水壁または防水タンク23を置
き、ガスケット24を介し防水壁または防水タンク23
とライニングプレート19を密着させ、給排水口25よ
りポンプ27により防水壁または防水タンク23内の水
を排水する。この排水後、給排水口25より100〜2
00℃の熱風を送り溶接部を乾燥する。
【0013】この溶接部の乾燥後、溶接装置3の先端に
当て板22を機械的に固定し貫通欠陥20に密着させ
る。次に、溶接装置3に溶接ヘッド8を取り付け溶接部
まで下降させた後、遠隔操作にて溶接トーチ13よりア
ークを発生させ溶加材を供給しながら溶接ヘッド8を回
転させ当て板22の外周をシール溶接する。
【0014】溶接後、溶接ヘッド8を上昇させ溶接ヘッ
ド8および溶接装置3を取り外し、給排水口25より水
4を供給した後、防水タンクを取り外すことにより板溶
接は終了し、これにより当該貫通欠陥20からの漏洩を
防止することができる。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
大気中で自動溶接する場合において、遠隔溶接工法をと
ることにより遮蔽効果の高い水および鋼板等を併用する
ことにより被溶接物からの放射線量を大幅に低減し、周
辺部および溶接装置設置および分解時の被曝を大幅に低
減できる。また、鋼板のみの遮蔽に比べ遮蔽効果の高い
水と鋼板等を併用することで鋼板等を大幅に削減し、ひ
いては放射性廃棄物量も大幅に削減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を説明するための縦断面図。
【図2】図1のI−I線に沿う断面図。
【図3】図2の被溶接部の詳細な平面図。
【図4】図3のII−II線に沿う断面図。
【図5】本発明の溶接方法が適用される使用済み燃料プ
ールの縦断面図。
【図6】図5のライニングプレートの欠陥を示す平面
図。
【図7】図5の使用済燃料プール床の詳細な断面図。
【図8】本発明の他の実施例の縦断面図。
【図9】図8の溶接部の詳細な断面図。
【符号の説明】
1…被溶接物、2…水槽またはピット、3…溶接装置、
4…水、5…鋼板、6…排水口、7…給水口、8…溶接
ヘッド、9…溶接レール、10…固定治具、11…サポ
ート、12…被溶接部、13…溶接トーチ、14…ボル
ト、15…プレート、16…隅肉溶接部、17…プール
壁、18…プール床、19…ライニングプレート、20
…貫通欠陥、21…漏洩検知溝、22…当て板、23…
防水タンク、24…ガスケット、25…給排水口、26
…使用済燃料ラック、27…ポンプ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放射線下における被曝機器・部品等の被
    溶接物を補修溶接する遠隔溶接方法において、前記被溶
    接物を水槽またはピット内に入れ、水および鋼板により
    前記被溶接物の放射線を遮蔽してから前記被溶接部が大
    気に曝される位置まで前記水槽またはピット内の水位を
    下げるかまたは当該被溶接物の周囲を水から隔離する防
    水壁または防水タンクを設けた後、遠隔操作により溶接
    ヘッドを下降させて前記被溶接物を溶接することを特徴
    とする遠隔溶接方法。
JP4298482A 1992-11-09 1992-11-09 遠隔溶接方法 Pending JPH06142922A (ja)

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JP4298482A JPH06142922A (ja) 1992-11-09 1992-11-09 遠隔溶接方法

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004249327A (ja) * 2003-02-20 2004-09-09 Toshiba Corp 溶接装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004249327A (ja) * 2003-02-20 2004-09-09 Toshiba Corp 溶接装置

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