JPH06142597A - シート状物体の塗装方法 - Google Patents
シート状物体の塗装方法Info
- Publication number
- JPH06142597A JPH06142597A JP32474492A JP32474492A JPH06142597A JP H06142597 A JPH06142597 A JP H06142597A JP 32474492 A JP32474492 A JP 32474492A JP 32474492 A JP32474492 A JP 32474492A JP H06142597 A JPH06142597 A JP H06142597A
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- Japan
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- coating material
- coating
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Abstract
(57)【要約】 （修正有）
【目的】 塗装したくない面にまったく塗料が回り込ま
ないようにする塗装方法。 【構成】 塗装したくない面に直接または網を介して近
接するように立体格子を設けた後、塗装する方法。
ないようにする塗装方法。 【構成】 塗装したくない面に直接または網を介して近
接するように立体格子を設けた後、塗装する方法。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、日常品、家電品、玩
具、装飾品などを含む種々なシート状物体のうちで片面
塗装のみを必要とする、例えば銘板・看板などの場合の
塗装方法に関するものである。
具、装飾品などを含む種々なシート状物体のうちで片面
塗装のみを必要とする、例えば銘板・看板などの場合の
塗装方法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、シート状物体の片面塗装を行う場
合は、図３（ａ）に示すように、シート状物体１を網５
の上に載せて上方のノズルスプレー３から塗料４を噴霧
塗装する方法が一般に行われていた。
合は、図３（ａ）に示すように、シート状物体１を網５
の上に載せて上方のノズルスプレー３から塗料４を噴霧
塗装する方法が一般に行われていた。
【０００３】
【発明が解決しようとる課題】しかしながら、この方法
では塗料の噴霧が網５の下方から矢印のように巻き上が
り、（ｂ）のように塗装したくない面にも塗料が付着す
るので、安定した製造ができなかつた。上記のような状
況に鑑み、本発明は従来技術の不利を除いた片面塗装方
法を提供しようとするものである。
では塗料の噴霧が網５の下方から矢印のように巻き上が
り、（ｂ）のように塗装したくない面にも塗料が付着す
るので、安定した製造ができなかつた。上記のような状
況に鑑み、本発明は従来技術の不利を除いた片面塗装方
法を提供しようとするものである。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明は、塗装しようと
するシート状物体の片面に対し反対側の塗装したくない
面に、立体格子を直接、または網等を介して近接するよ
うに設置した後、塗装することを特徴とするシート状物
体の塗装方法を要旨とするものである。
するシート状物体の片面に対し反対側の塗装したくない
面に、立体格子を直接、または網等を介して近接するよ
うに設置した後、塗装することを特徴とするシート状物
体の塗装方法を要旨とするものである。
【０００５】これを詳しく説明すると、本発明は銘板・
看板などをはじめとして、日常品、家電品、玩具、装飾
品などを含む種々なシート状物体の片面には塗りムラ、
欠損がない状態に塗装し、他の片面にはまったく塗料が
付着しないような仕様の製品に対応する塗装方法であ
る。
看板などをはじめとして、日常品、家電品、玩具、装飾
品などを含む種々なシート状物体の片面には塗りムラ、
欠損がない状態に塗装し、他の片面にはまったく塗料が
付着しないような仕様の製品に対応する塗装方法であ
る。
【０００６】すなわち、本発明は図１に示すように、シ
ート状の物体１の塗装したくない面を塗料吹きつけ方向
の反対側とし、直接その面に接するように立体格子２を
設置するか、または図２（ａ）のように、金属や繊維か
らなる網５等を、塗料を付着させたくない面に配置し、
さらに間隔をおいて立体格子２を設置し、噴霧によつて
霧化した塗料が付着しないようにしたものである。その
ため立体格子２とシート状の物体１との間隔は５０ｍｍ
以内とするのが好ましい。塗装の対象となるシート状物
体は、ゴム、金属、プラスチック、ガラス、石、木、紙
などが例示される。シート状物体の塗装面側には突起が
あっても差し支えないが、非塗装面の突起は５ｍｍ以下
までは対応できる。
ート状の物体１の塗装したくない面を塗料吹きつけ方向
の反対側とし、直接その面に接するように立体格子２を
設置するか、または図２（ａ）のように、金属や繊維か
らなる網５等を、塗料を付着させたくない面に配置し、
さらに間隔をおいて立体格子２を設置し、噴霧によつて
霧化した塗料が付着しないようにしたものである。その
ため立体格子２とシート状の物体１との間隔は５０ｍｍ
以内とするのが好ましい。塗装の対象となるシート状物
体は、ゴム、金属、プラスチック、ガラス、石、木、紙
などが例示される。シート状物体の塗装面側には突起が
あっても差し支えないが、非塗装面の突起は５ｍｍ以下
までは対応できる。
【０００７】塗料については、それぞれの材質に適した
もので物体との密着性のよいものとすればよい。とくに
装飾目的にとらわれず防塵、防錆、保護等の目的であっ
てもよく、塗料中の着色成分の有無、量等の規定を要し
ない。
もので物体との密着性のよいものとすればよい。とくに
装飾目的にとらわれず防塵、防錆、保護等の目的であっ
てもよく、塗料中の着色成分の有無、量等の規定を要し
ない。
【０００８】塗料を吸収、吸着する立体格子の材質とし
ては、ダンボールなどの紙、金属、プラスチック、木、
セラミックなどが例示されるが、それらは塗料に対して
溶けたり、浸透しない組合わせにしなければならない。
ては、ダンボールなどの紙、金属、プラスチック、木、
セラミックなどが例示されるが、それらは塗料に対して
溶けたり、浸透しない組合わせにしなければならない。
【０００９】立体格子の形状は、升目が四角、三角、蜂
の巣状などで、任意のサイズでよいが、升目の小さいほ
ど塗料の吸収吸着の効果が大きい。また、立体格子の層
厚は２０ｍｍ以上が好ましい。塗装は、一般に塗装装置
を使用する通常のノズルスプレー法でも、手吹き法でも
かまわない。
の巣状などで、任意のサイズでよいが、升目の小さいほ
ど塗料の吸収吸着の効果が大きい。また、立体格子の層
厚は２０ｍｍ以上が好ましい。塗装は、一般に塗装装置
を使用する通常のノズルスプレー法でも、手吹き法でも
かまわない。
【００１０】
（実施例１）縦１５０ｍｍ、横７５ｍｍ、厚み５ｍｍの
不飽和ポリエステル樹脂シート・ポリマールマット１０
４（武田薬品工業株式会社製）を、立体格子（升目の形
状が四角でサイズが４ｍｍ×４ｍｍのものが縦１００
升、横７０升連なっており、層厚３０ｍｍのもの）に接
するように置き、スプレー缶から黒色のアクリルラッカ
ーを手で塗布し、塗布状態を確認したところ、シートが
立体格子に接する面は塗料がまったく回り込まず、スプ
レー面のみに塗装されていた。
不飽和ポリエステル樹脂シート・ポリマールマット１０
４（武田薬品工業株式会社製）を、立体格子（升目の形
状が四角でサイズが４ｍｍ×４ｍｍのものが縦１００
升、横７０升連なっており、層厚３０ｍｍのもの）に接
するように置き、スプレー缶から黒色のアクリルラッカ
ーを手で塗布し、塗布状態を確認したところ、シートが
立体格子に接する面は塗料がまったく回り込まず、スプ
レー面のみに塗装されていた。
【００１１】（実施例２）縦２００ｍｍ、横５０ｍｍ、
厚み３ｍｍのシリコーンゴムシート（信越ポリマー株式
会社製）を２０枚、鉄網上に載せ、鉄網の底部から５０
ｍｍ離れた位置に発泡スチロールで作成した立体格子
（升目の形状が四角でサイズが３０ｍｍ×３０ｍｍのも
のが縦、横４０升連なっており層厚６０ｍｍのもの）を
配置し、シリコーン系黒色塗料（しなのポリマー株式会
社製）を塗装ロボット・ＡＭＳ１００ー８５６ＲＰ（ト
キコ株式会社製）で４ショット、計８０枚塗装し、塗装
スプレー面のみ状態を確認したところ、すべてのシート
の鉄網に接する側の面には塗料が回り込まず、スプレー
面のみ塗装されていた。
厚み３ｍｍのシリコーンゴムシート（信越ポリマー株式
会社製）を２０枚、鉄網上に載せ、鉄網の底部から５０
ｍｍ離れた位置に発泡スチロールで作成した立体格子
（升目の形状が四角でサイズが３０ｍｍ×３０ｍｍのも
のが縦、横４０升連なっており層厚６０ｍｍのもの）を
配置し、シリコーン系黒色塗料（しなのポリマー株式会
社製）を塗装ロボット・ＡＭＳ１００ー８５６ＲＰ（ト
キコ株式会社製）で４ショット、計８０枚塗装し、塗装
スプレー面のみ状態を確認したところ、すべてのシート
の鉄網に接する側の面には塗料が回り込まず、スプレー
面のみ塗装されていた。
【００１２】（比較例１）実施例２で用いた縦２００ｍ
ｍ、横５０ｍｍ、厚み３ｍｍのシリコーンゴムシートを
従来のように立体格子は設けず鉄網上に載せ、塗装ロボ
ット・ＡＭＳ１００ー８５６ＲＰで８０枚塗装し、塗装
状態を確認したところ、そのうちの２０枚は塗装したく
ない面にも塗料が付着してしまった。
ｍ、横５０ｍｍ、厚み３ｍｍのシリコーンゴムシートを
従来のように立体格子は設けず鉄網上に載せ、塗装ロボ
ット・ＡＭＳ１００ー８５６ＲＰで８０枚塗装し、塗装
状態を確認したところ、そのうちの２０枚は塗装したく
ない面にも塗料が付着してしまった。
【００１３】
【発明の効果】前記、実施例、比較例でもわかるよう
に、片面のみ塗装を要求されるシート状物体の場合、そ
の面に接するか、もしくは網を介して近接するように立
体格子を設けることにより、それが霧化された塗料を吸
収するので、塗装したくない面に塗料が回り込むことが
なく他の面には均一に塗装できるため、品質的に安定し
た塗装が可能になる。
に、片面のみ塗装を要求されるシート状物体の場合、そ
の面に接するか、もしくは網を介して近接するように立
体格子を設けることにより、それが霧化された塗料を吸
収するので、塗装したくない面に塗料が回り込むことが
なく他の面には均一に塗装できるため、品質的に安定し
た塗装が可能になる。
【図１】本発明の実施例を示す説明図：（ａ）は塗装作
業中、（ｂ）は塗装後の各状態を示す縦断面図、（ｃ）
は塗装後のシート状物体の縦断面図
業中、（ｂ）は塗装後の各状態を示す縦断面図、（ｃ）
は塗装後のシート状物体の縦断面図
【図２】本発明の他の実施例を示す説明図：（ａ）は塗
装作業中、（ｂ）は塗装後の各状態を示す縦断面図、
（ｃ）は塗装後のシート状物体の縦断面図
装作業中、（ｂ）は塗装後の各状態を示す縦断面図、
（ｃ）は塗装後のシート状物体の縦断面図
【図３】従来一般の塗装例を示す説明図：（ａ）は塗装
作業中、（ｂ）は塗装後のシート状物体の縦断面図
作業中、（ｂ）は塗装後のシート状物体の縦断面図
１：シート状物体、２：立体格子、３：ノズルスプレ
ー、４：塗料、４′：回り込んだ塗料。
ー、４：塗料、４′：回り込んだ塗料。
Claims (1)
- 【請求項１】 シート状物体の塗装しようとする片面に
対し反対側の塗装したくない面に、立体格子を、直接ま
たは網等を介して近接するように配置した後、塗装する
ことを特徴とするシート状物体の塗装方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4324744A JP2784380B2 (ja) | 1992-11-10 | 1992-11-10 | シ−ト状物体の塗装方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4324744A JP2784380B2 (ja) | 1992-11-10 | 1992-11-10 | シ−ト状物体の塗装方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06142597A true JPH06142597A (ja) | 1994-05-24 |
| JP2784380B2 JP2784380B2 (ja) | 1998-08-06 |
Family
ID=18169203
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4324744A Expired - Fee Related JP2784380B2 (ja) | 1992-11-10 | 1992-11-10 | シ−ト状物体の塗装方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2784380B2 (ja) |
Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS51145344U (ja) * | 1975-05-19 | 1976-11-22 | ||
| JPS60129163A (ja) * | 1983-12-13 | 1985-07-10 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 自動塗装方法 |
-
1992
- 1992-11-10 JP JP4324744A patent/JP2784380B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS51145344U (ja) * | 1975-05-19 | 1976-11-22 | ||
| JPS60129163A (ja) * | 1983-12-13 | 1985-07-10 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 自動塗装方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2784380B2 (ja) | 1998-08-06 |
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