JPH06140169A - 蛍光灯インバータ点灯装置 - Google Patents
蛍光灯インバータ点灯装置Info
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- JPH06140169A JPH06140169A JP4292488A JP29248892A JPH06140169A JP H06140169 A JPH06140169 A JP H06140169A JP 4292488 A JP4292488 A JP 4292488A JP 29248892 A JP29248892 A JP 29248892A JP H06140169 A JPH06140169 A JP H06140169A
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- noise filter
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 蛍光灯インバータ点灯装置の負荷配線系にお
いて、蛍光灯とコネクタまたはソケット部等の箇所に見
られる接触不良が生じた場合に発生する異常振動を検出
し、インバータ出力を停止して点灯装置全体の保護と火
災等の危険を回避する。 【構成】 スイッチング回路出力端に限流インダクタＣ
Ｈを介して蛍光灯ＦＬを接続し点灯する高周波インバー
タ回路のスイッチング回路出力端と前記限流インダクタ
ＣＨとの間に挿入されたインダクタＬｏと、コンデンサ
Ｃｓ１と、抵抗素子Ｒｓと、からなるスイッチングノイ
ズフィルタ回路１１を有する蛍光灯インバータ点灯装置
１０に、前記スイッチングノイズフィルタ回路１１に流
れる電流ｉｓ１、ｉｓ２の高周波成分の中で蛍光灯への
負荷配線系の接触不良に起因する異常振動電流を検出し
て検出信号を出力する接触不良検出回路２１と、前記検
出信号が所定の期間有る場合に制御信号を出力するタイ
マ回路１７と、を備え、負荷配線系の接触不良が生じた
場合に前記制御信号によってスイッチング回路の出力を
停止するように構成される。
いて、蛍光灯とコネクタまたはソケット部等の箇所に見
られる接触不良が生じた場合に発生する異常振動を検出
し、インバータ出力を停止して点灯装置全体の保護と火
災等の危険を回避する。 【構成】 スイッチング回路出力端に限流インダクタＣ
Ｈを介して蛍光灯ＦＬを接続し点灯する高周波インバー
タ回路のスイッチング回路出力端と前記限流インダクタ
ＣＨとの間に挿入されたインダクタＬｏと、コンデンサ
Ｃｓ１と、抵抗素子Ｒｓと、からなるスイッチングノイ
ズフィルタ回路１１を有する蛍光灯インバータ点灯装置
１０に、前記スイッチングノイズフィルタ回路１１に流
れる電流ｉｓ１、ｉｓ２の高周波成分の中で蛍光灯への
負荷配線系の接触不良に起因する異常振動電流を検出し
て検出信号を出力する接触不良検出回路２１と、前記検
出信号が所定の期間有る場合に制御信号を出力するタイ
マ回路１７と、を備え、負荷配線系の接触不良が生じた
場合に前記制御信号によってスイッチング回路の出力を
停止するように構成される。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、インバータ式の蛍光灯
点灯装置の負荷配線系において接触不良が生じた場合の
異常振動電流に対する検出・保護に関わり、さらに詳細
には、接触不良が生じた場合にこれを検出して高周波イ
ンバータ回路のスイッチング回路出力を遮断させること
により、負荷配線系の異常発熱を防止するように構成し
た蛍光灯インバータ点灯装置に関するものである。
点灯装置の負荷配線系において接触不良が生じた場合の
異常振動電流に対する検出・保護に関わり、さらに詳細
には、接触不良が生じた場合にこれを検出して高周波イ
ンバータ回路のスイッチング回路出力を遮断させること
により、負荷配線系の異常発熱を防止するように構成し
た蛍光灯インバータ点灯装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】蛍光灯インバータ点灯装置の負荷配線系
において、コネクターまたはソケット部等の箇所に接触
不良が発生すると、インバータ出力電流が商用電源に比
べて非常に高い周波数であることから、異常発熱して発
煙や最悪には発火の生ずる虞れすらある。
において、コネクターまたはソケット部等の箇所に接触
不良が発生すると、インバータ出力電流が商用電源に比
べて非常に高い周波数であることから、異常発熱して発
煙や最悪には発火の生ずる虞れすらある。
【０００３】即ち、上記接触不良状態が長く続く場合に
は、接触抵抗もしくは接続部に僅かな隙間があってもそ
のまま該隙間にて放電して蛍光灯は点灯し続け、その部
分が発熱・発煙して発火に至るのである。
は、接触抵抗もしくは接続部に僅かな隙間があってもそ
のまま該隙間にて放電して蛍光灯は点灯し続け、その部
分が発熱・発煙して発火に至るのである。
【０００４】そのため、上記負荷配線系の接触不良状態
が暫時続く場合にはインバータ出力を停止させる等の処
置が安全上必要となる。特に多灯用蛍光灯インバータ点
灯装置のように接続箇所が多くなると、上記接触不良の
危険性も高くなり、より重要な問題となる。しかし、上
記接触不良は当初は正常であったものが使用に伴う経年
変化によって発生するものが殆どであり、しかも点灯装
置自体に過電流が流れる訳ではないので、電源ヒューズ
による停止も効果がない。
が暫時続く場合にはインバータ出力を停止させる等の処
置が安全上必要となる。特に多灯用蛍光灯インバータ点
灯装置のように接続箇所が多くなると、上記接触不良の
危険性も高くなり、より重要な問題となる。しかし、上
記接触不良は当初は正常であったものが使用に伴う経年
変化によって発生するものが殆どであり、しかも点灯装
置自体に過電流が流れる訳ではないので、電源ヒューズ
による停止も効果がない。
【０００５】ところで、一般に電気機器の負荷配線系に
接触不良が発生すると、通常よりも高い周波数の異常振
動電流が前記負荷配線系に加わり通常の振動波形が変化
することが知られている。
接触不良が発生すると、通常よりも高い周波数の異常振
動電流が前記負荷配線系に加わり通常の振動波形が変化
することが知られている。
【０００６】従来の蛍光灯インバータ点灯装置の負荷配
線系における蛍光灯の接触不良の検出回路としては、上
記振動波形の変化を適当な周波数特性を持つトランスの
１次巻線で捕らえ、適当な電圧パルス信号に変換し、さ
らに危険性のない瞬時的ノイズによるものか継続的な接
触不良によるものかを積算回路等によって判別した後、
制御信号を出力して、インバータ回路の発振動作を停止
させるものが考案されている。
線系における蛍光灯の接触不良の検出回路としては、上
記振動波形の変化を適当な周波数特性を持つトランスの
１次巻線で捕らえ、適当な電圧パルス信号に変換し、さ
らに危険性のない瞬時的ノイズによるものか継続的な接
触不良によるものかを積算回路等によって判別した後、
制御信号を出力して、インバータ回路の発振動作を停止
させるものが考案されている。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記考
案された接触不良検出装置では新たに追加する検出回路
が複雑でコストが増大すること、及びスペースに余裕の
ないのが通常の蛍光灯点灯装置においては、より簡単な
検出回路が望まれること、さらには上記検出回路の適用
の際には、適用する蛍光灯インバータ点灯装置の接触不
良による異常振動波形の通常波形への重畳状態（振動波
形の変動）を詳しく解析したうえでなければ検出レベル
の設定が難しく実用性に乏しいこと等の解決すべき問題
点があった。
案された接触不良検出装置では新たに追加する検出回路
が複雑でコストが増大すること、及びスペースに余裕の
ないのが通常の蛍光灯点灯装置においては、より簡単な
検出回路が望まれること、さらには上記検出回路の適用
の際には、適用する蛍光灯インバータ点灯装置の接触不
良による異常振動波形の通常波形への重畳状態（振動波
形の変動）を詳しく解析したうえでなければ検出レベル
の設定が難しく実用性に乏しいこと等の解決すべき問題
点があった。
【０００８】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、負荷配線系の接触不良に伴う異常振動電流による
発熱・発煙・発火等の危険防止のための簡単で確実な動
作が期待できる接触不良検出装置を備えた蛍光灯インバ
ータ点灯装置を提供するものである。
あり、負荷配線系の接触不良に伴う異常振動電流による
発熱・発煙・発火等の危険防止のための簡単で確実な動
作が期待できる接触不良検出装置を備えた蛍光灯インバ
ータ点灯装置を提供するものである。
【０００９】
【課題を解決するための手段】本発明は、スイッチング
回路出力端に限流インダクタを介して蛍光灯を接続し点
灯する高周波インバータ回路の前記スイッチング回路出
力端と前記限流インダクタとの間に挿入されたインダク
タと、コンデンサと、抵抗素子と、からなるスイッチン
グノイズフィルタ回路を有する蛍光灯インバータ点灯装
置において、前記スイッチングノイズフィルタ回路に流
れる電流の高周波成分の中で蛍光灯への負荷配線系の接
触不良に起因する異常振動電流を検出して検出信号を出
力する接触不良検出回路と、前記検出信号が所定の期間
有る場合に制御信号を出力するタイマ回路と、を備え、
負荷配線系の接触不良が生じた場合に前記制御信号によ
ってスイッチング回路の出力を停止するように構成した
ことを特徴とする蛍光灯インバータ点灯装置を提供する
ことにより上記目的を達成するものである。
回路出力端に限流インダクタを介して蛍光灯を接続し点
灯する高周波インバータ回路の前記スイッチング回路出
力端と前記限流インダクタとの間に挿入されたインダク
タと、コンデンサと、抵抗素子と、からなるスイッチン
グノイズフィルタ回路を有する蛍光灯インバータ点灯装
置において、前記スイッチングノイズフィルタ回路に流
れる電流の高周波成分の中で蛍光灯への負荷配線系の接
触不良に起因する異常振動電流を検出して検出信号を出
力する接触不良検出回路と、前記検出信号が所定の期間
有る場合に制御信号を出力するタイマ回路と、を備え、
負荷配線系の接触不良が生じた場合に前記制御信号によ
ってスイッチング回路の出力を停止するように構成した
ことを特徴とする蛍光灯インバータ点灯装置を提供する
ことにより上記目的を達成するものである。
【００１０】
【作用】本発明に係わる接触不良検出回路は、接触不良
に起因する異常振動の周波数領域が従来使用されている
スイッチングノイズフィルタ回路の共振周波数領域とオ
ーバーラップすることを利用するものであって、インバ
ータ回路のスイッチング回路出力端と前記限流インダク
タＣＨとの間に挿入されたインダクタＬｏと、コンデン
サＣｓ１と、抵抗素子Ｒｓと、からなる従来のスイッチ
ングノイズフィルタ回路を例えば図１のように変更・追
加して、Ｃｓ１、Ｒｓに流れる数ＭＨｚの高周波電流に
含まれる接触不良に起因する異常振動電流成分の有無を
スイッチングノイズのみの場合と識別して検出する。
に起因する異常振動の周波数領域が従来使用されている
スイッチングノイズフィルタ回路の共振周波数領域とオ
ーバーラップすることを利用するものであって、インバ
ータ回路のスイッチング回路出力端と前記限流インダク
タＣＨとの間に挿入されたインダクタＬｏと、コンデン
サＣｓ１と、抵抗素子Ｒｓと、からなる従来のスイッチ
ングノイズフィルタ回路を例えば図１のように変更・追
加して、Ｃｓ１、Ｒｓに流れる数ＭＨｚの高周波電流に
含まれる接触不良に起因する異常振動電流成分の有無を
スイッチングノイズのみの場合と識別して検出する。
【００１１】即ち、接触不良に起因する異常振動はスイ
ッチングノイズに比べて非常に大きいので、Ｃｓ２の振
動電圧を検出電圧Ｖｓとしてモニターしておけば、接触
不良が生じ異常振動が発生した場合には、予めコンパレ
ータに設定されたスイッチングノイズレベルよりも高い
基準電圧Ｖｒｅｆとの比較で接触不良の発生（Ｖｓ＞Ｖ
ｒｅｆ）を識別し検出信号を出力する。
ッチングノイズに比べて非常に大きいので、Ｃｓ２の振
動電圧を検出電圧Ｖｓとしてモニターしておけば、接触
不良が生じ異常振動が発生した場合には、予めコンパレ
ータに設定されたスイッチングノイズレベルよりも高い
基準電圧Ｖｒｅｆとの比較で接触不良の発生（Ｖｓ＞Ｖ
ｒｅｆ）を識別し検出信号を出力する。
【００１２】タイマ回路は積算回路であって、前記検出
信号が所定の時間有る場合にアナログ的に積算された電
圧が所定電圧を越えた場合に制御信号を出力する。した
がって、外来ノイズのような一過性の異常振動は誤検出
されない。
信号が所定の時間有る場合にアナログ的に積算された電
圧が所定電圧を越えた場合に制御信号を出力する。した
がって、外来ノイズのような一過性の異常振動は誤検出
されない。
【００１３】上記検出回路及びタイマ回路は簡単な構成
であり、僅かの部品追加で済むので、コストが安く、設
計が容易となる。
であり、僅かの部品追加で済むので、コストが安く、設
計が容易となる。
【００１４】
【実施例】本発明者の研究によれば、高周波インバータ
点灯装置のスイッチング回路出力端に複数の蛍光灯が各
々の限流インダクタを介し接続され、そのうちの１灯の
配線上に接続が不完全な接触不良箇所が在る場合、通常
点灯時の動作周波数の電流波形（通常数十ＫＨｚ程度）
の他に数十倍高い周波数成分を持つ異常振動波が負荷配
線系に発生することが確認された。
点灯装置のスイッチング回路出力端に複数の蛍光灯が各
々の限流インダクタを介し接続され、そのうちの１灯の
配線上に接続が不完全な接触不良箇所が在る場合、通常
点灯時の動作周波数の電流波形（通常数十ＫＨｚ程度）
の他に数十倍高い周波数成分を持つ異常振動波が負荷配
線系に発生することが確認された。
【００１５】図２に５本の蛍光灯のうち１本に前記接触
不良状態が発生した時の電流波形（Ａ）と通常時の同波
形（Ｂ）（スイッチング出力周波数は４５ＫＨｚであ
る。）の比較を示す。
不良状態が発生した時の電流波形（Ａ）と通常時の同波
形（Ｂ）（スイッチング出力周波数は４５ＫＨｚであ
る。）の比較を示す。
【００１６】一方、従来の蛍光灯インバータ点灯装置は
図３に示す回路のようにスイッチング回路出力端ＯＵＴ
１には負荷配線系１３を直接接続するのでなく、スイッ
チング素子Ｑ１、Ｑ２のスイッチングノイズを減少さ
せ、蛍光灯ＦＬを接続した負荷側に流さないようにする
ためのスイッチングノイズフィルタ回路１１が一般的に
使用されていた。このノイズフィルタ回路は極力動作周
波数成分（数十ＫＨｚ）のみを負荷側に流すローパスフ
ィルタの構成であり、スイッチング素子Ｑ１、Ｑ２で発
生する高周波ノイズ成分（数ＭＨｚ）を吸収する目的で
挿入されていた。
図３に示す回路のようにスイッチング回路出力端ＯＵＴ
１には負荷配線系１３を直接接続するのでなく、スイッ
チング素子Ｑ１、Ｑ２のスイッチングノイズを減少さ
せ、蛍光灯ＦＬを接続した負荷側に流さないようにする
ためのスイッチングノイズフィルタ回路１１が一般的に
使用されていた。このノイズフィルタ回路は極力動作周
波数成分（数十ＫＨｚ）のみを負荷側に流すローパスフ
ィルタの構成であり、スイッチング素子Ｑ１、Ｑ２で発
生する高周波ノイズ成分（数ＭＨｚ）を吸収する目的で
挿入されていた。
【００１７】本発明者は従来から使用されている上記ス
イッチングノイズフィルタ回路１１に着目し、負荷配線
系１３に接触不良が発生した場合に、上記回路のコンデ
ンサＣｓ１、抵抗素子Ｒｓに流れる電流の周波数成分を
測定点Ｔ．Ｐにて測定したところ、図４から判るように
４〜１０ＭＨｚ領域ｍ、及び１７〜２２ＭＨｚ領域ｕで
は通常時のスイッチングノイズのみの振動波形（Ｂ）に
比べて１０倍以上の異常振動波形（Ａ）が現れることが
判明した。
イッチングノイズフィルタ回路１１に着目し、負荷配線
系１３に接触不良が発生した場合に、上記回路のコンデ
ンサＣｓ１、抵抗素子Ｒｓに流れる電流の周波数成分を
測定点Ｔ．Ｐにて測定したところ、図４から判るように
４〜１０ＭＨｚ領域ｍ、及び１７〜２２ＭＨｚ領域ｕで
は通常時のスイッチングノイズのみの振動波形（Ｂ）に
比べて１０倍以上の異常振動波形（Ａ）が現れることが
判明した。
【００１８】したがって、スイッチングノイズフィルタ
回路１１に流れる上記領域ｍの高周波電流をモニターす
ることによって、通常含まれるスイッチングノイズレベ
ルと接触不良に起因する異常振動成分が重畳された状態
のレベルを、両者の中間に設定された電圧で判別すれば
確実な接触不良検出が可能となる。なお、本実施例にお
ける前記スイッチングノイズフィルタ回路１１の減衰特
性は図７のような特性であり、３．５ＭＨｚ以上の周波
数成分の減衰特性となっている（（Ａ）は図３における
ＯＵＴ１、（Ｂ）はＯＵＴ２での測定結果）。
回路１１に流れる上記領域ｍの高周波電流をモニターす
ることによって、通常含まれるスイッチングノイズレベ
ルと接触不良に起因する異常振動成分が重畳された状態
のレベルを、両者の中間に設定された電圧で判別すれば
確実な接触不良検出が可能となる。なお、本実施例にお
ける前記スイッチングノイズフィルタ回路１１の減衰特
性は図７のような特性であり、３．５ＭＨｚ以上の周波
数成分の減衰特性となっている（（Ａ）は図３における
ＯＵＴ１、（Ｂ）はＯＵＴ２での測定結果）。
【００１９】以上を前提に本発明の実施例を図面を基に
詳述する。
詳述する。
【００２０】図１は本発明に係わる共振形の蛍光灯イン
バータ点灯装置１０の回路図例であり、商用電源１をダ
イオードＤ１、Ｄ２により整流し、コンデンサＣ１、Ｃ
２で平滑し、±１３０Ｖの直流電源を作り、該±１３０
Ｖの電源間にスイッチング素子Ｑ１、Ｑ２を直列に接続
し、該Ｑ１、Ｑ２間の中点をスイッチング出力端の片端
となし、Ｃ１、Ｃ２の中点を出力端の他端としているハ
ーフブリッヂ方式である。スイッチング制御回路はＣ
１、Ｃ２の中点を回路接地ライン（０Ｖ）としている。
バータ点灯装置１０の回路図例であり、商用電源１をダ
イオードＤ１、Ｄ２により整流し、コンデンサＣ１、Ｃ
２で平滑し、±１３０Ｖの直流電源を作り、該±１３０
Ｖの電源間にスイッチング素子Ｑ１、Ｑ２を直列に接続
し、該Ｑ１、Ｑ２間の中点をスイッチング出力端の片端
となし、Ｃ１、Ｃ２の中点を出力端の他端としているハ
ーフブリッヂ方式である。スイッチング制御回路はＣ
１、Ｃ２の中点を回路接地ライン（０Ｖ）としている。
【００２１】検出回路追加前の出力ノイズフィルタ回路
１１は本来Ｑ１、Ｑ２のスイッチングノイズをＬｏとＣ
ｓ、Ｒｓとで減少させ、負荷配線系１３側に流さないよ
うにするためのものであった。
１１は本来Ｑ１、Ｑ２のスイッチングノイズをＬｏとＣ
ｓ、Ｒｓとで減少させ、負荷配線系１３側に流さないよ
うにするためのものであった。
【００２２】本発明者の実験によれば、前述のように負
荷配線系１３側で接触不良が発生すると、その振動波に
よりＣｓ，Ｒｓに流れる電流が急増することが確認され
た。
荷配線系１３側で接触不良が発生すると、その振動波に
よりＣｓ，Ｒｓに流れる電流が急増することが確認され
た。
【００２３】本発明はこのＣｓ，Ｒｓに流れる接触不良
に起因する振動変化が非常に大きいことに着目して、こ
こを接触不良検出箇所としたものである。
に起因する振動変化が非常に大きいことに着目して、こ
こを接触不良検出箇所としたものである。
【００２４】次に、図１のスイッチングノイズフィルタ
回路１１に追加した接触不良検出回路２１を詳細に説明
する。
回路１１に追加した接触不良検出回路２１を詳細に説明
する。
【００２５】接触不良による電圧振動波１５は図５の出
力の振動電圧に示されるように４５ＫＨｚの動作周波数
に重畳されている。Ｃｓ１の容量は３３０ｐＦとしてい
るため、４５ＫＨｚの成分は殆どＣｓ１でカットされ、
２ＭＨｚ〜１０ＭＨｚ成分が主としてＣｓ１を流れる。
力の振動電圧に示されるように４５ＫＨｚの動作周波数
に重畳されている。Ｃｓ１の容量は３３０ｐＦとしてい
るため、４５ＫＨｚの成分は殆どＣｓ１でカットされ、
２ＭＨｚ〜１０ＭＨｚ成分が主としてＣｓ１を流れる。
【００２６】振動波がマイナスの時、Ｄｓ１→Ｒｓ→Ｃ
ｓ１とｉｓ１が流れ、Ｃｓ１に電荷が充電され、プラス
になった時、Ｃｓ１→Ｒｓ→Ｄｓ２→Ｃｓ２とｉｓ２が
流れ、Ｃｓ２に充電されるため、振動波の±両方の電圧
をＣｓ２に充電することができ、主に接触不良に起因す
る振動電圧１５を検出することができる。
ｓ１とｉｓ１が流れ、Ｃｓ１に電荷が充電され、プラス
になった時、Ｃｓ１→Ｒｓ→Ｄｓ２→Ｃｓ２とｉｓ２が
流れ、Ｃｓ２に充電されるため、振動波の±両方の電圧
をＣｓ２に充電することができ、主に接触不良に起因す
る振動電圧１５を検出することができる。
【００２７】従来より使用している出力ノイズフィルタ
は極力動作周波数成分のみを負荷側に流すローパスフィ
ルタの構成であって、スイッチング素子で発生する高周
波成分（数ＭＨｚ）を吸収する目的で挿入されていた。
は極力動作周波数成分のみを負荷側に流すローパスフィ
ルタの構成であって、スイッチング素子で発生する高周
波成分（数ＭＨｚ）を吸収する目的で挿入されていた。
【００２８】一方、前記説明の様にＣｓ，Ｒｓに流れる
電流は数ＭＨｚ成分が多く、出力線間の電圧に数ＭＨｚ
成分の振動波が多くなれば、Ｃｓ，Ｒｓに流れる電流ｉ
ｓ１、ｉｓ２も多くなることになる。
電流は数ＭＨｚ成分が多く、出力線間の電圧に数ＭＨｚ
成分の振動波が多くなれば、Ｃｓ，Ｒｓに流れる電流ｉ
ｓ１、ｉｓ２も多くなることになる。
【００２９】図６にコンデンサＣｓ２両端にて測定され
た検出電圧Ｖｓの様子を示す。図から判るように、通常
点灯時には検出電圧のピークでおよそ５Ｖであったもの
が接触不良の発生でおよそ３０Ｖ（ピーク）まで増大す
る。
た検出電圧Ｖｓの様子を示す。図から判るように、通常
点灯時には検出電圧のピークでおよそ５Ｖであったもの
が接触不良の発生でおよそ３０Ｖ（ピーク）まで増大す
る。
【００３０】本実施例では検出された電圧をＲ２、Ｒ３
で分圧し、Ｒ４を介しコンパレータＣＰに加える。（Ｒ
２＝７５０Ω、Ｒ３＝３３０Ωと設定する。）本回路で
はコンパレータＣＰの基準電圧Ｖｒｅｆを５Ｖとした。
で分圧し、Ｒ４を介しコンパレータＣＰに加える。（Ｒ
２＝７５０Ω、Ｒ３＝３３０Ωと設定する。）本回路で
はコンパレータＣＰの基準電圧Ｖｒｅｆを５Ｖとした。
【００３１】コンパレータが動作する検出電圧Ｖｓは約
１６．４Ｖとなる。
１６．４Ｖとなる。
【００３２】したがって、検出電圧Ｖｓが１６．４Ｖを
越えるとコンパレータが出力し、タイマ回路１７へ検出
信号を伝える。
越えるとコンパレータが出力し、タイマ回路１７へ検出
信号を伝える。
【００３３】タイマ回路１７では前記検出信号を積算
し、一定時間、信号がある場合にスタート回路１８にス
トップ信号を出力し、発振回路２０を停止させ、インバ
ータ出力を停止する。
し、一定時間、信号がある場合にスタート回路１８にス
トップ信号を出力し、発振回路２０を停止させ、インバ
ータ出力を停止する。
【００３４】なお、検出回路２１は図８に示すような電
圧検出タイプ２２も有効であることが確認された。
圧検出タイプ２２も有効であることが確認された。
【００３５】また、本発明に係わる蛍光灯インバータ点
灯装置はスイッチング回路出力に接続された従来のスイ
ッチングノイズフィルタ回路が吸収する高周波成分中に
含まれる接触不良に起因する成分を検出するところに本
発明の主眼が存するのであって、上記実施例における共
振形点灯装置に限定されるものではなく、非共振形の点
灯装置であってもよく、さらに、検出回路は蛍光灯イン
バータ点灯装置のインバータ出力に接続されたノイズフ
ィルタ回路に流れる高周波電流の接触不良による成分を
選択・検出する方式の検出回路であれば他の回路構成で
あってもよい。
灯装置はスイッチング回路出力に接続された従来のスイ
ッチングノイズフィルタ回路が吸収する高周波成分中に
含まれる接触不良に起因する成分を検出するところに本
発明の主眼が存するのであって、上記実施例における共
振形点灯装置に限定されるものではなく、非共振形の点
灯装置であってもよく、さらに、検出回路は蛍光灯イン
バータ点灯装置のインバータ出力に接続されたノイズフ
ィルタ回路に流れる高周波電流の接触不良による成分を
選択・検出する方式の検出回路であれば他の回路構成で
あってもよい。
【００３６】
【発明の効果】本発明に係わる蛍光灯インバータ点灯装
置は、上記のように構成されているため、以下に記載す
るような効果を有する。
置は、上記のように構成されているため、以下に記載す
るような効果を有する。
【００３７】（１）負荷配線系の接触不良検出をスイッ
チングノイズフィルタ回路を利用して少ない追加部品で
効果的に行うことができるという優れた効果を有する。
チングノイズフィルタ回路を利用して少ない追加部品で
効果的に行うことができるという優れた効果を有する。
【００３８】（２）接触不良に伴う発熱・発煙・発火を
インバータ出力を停止することで未然に回避できるとい
う安全上優れた効果を有する。
インバータ出力を停止することで未然に回避できるとい
う安全上優れた効果を有する。
【図１】 本発明に係わる蛍光灯インバータ点灯装置の
回路図
回路図
【図２】 接触不良時の電流波形（Ａ）と通常時の波形
（Ｂ）の比較図
（Ｂ）の比較図
【図３】 ノイズフィルタ回路を有する蛍光灯インバー
タ点灯装置の回路図
タ点灯装置の回路図
【図４】 ノイズフィルタ回路に現れる異常振動波形の
周波数分布
周波数分布
【図５】 本発明に係わる複数蛍光管点灯装置の構成図
【図６】 検出電圧Ｖｓ測定結果
【図７】 スイッチングノイズフィルタ回路の減衰特性
【図８】 本発明に係わる電圧検出タイプ検出回路の回
路図
路図
１ 商用電源 ２ 検出回路 １０ 蛍光灯インバータ点灯装置 １１ スイッチングノイズフィルタ回路 １３ 負荷配線系 １５ 接触不良に起因する振動電圧 １７ タイマ回路 １９ スタート回路 ２０ 発振回路 ２１ 接触不良検出回路 ２２ 電圧検出タイプの検出回路 Ｑ１、Ｑ２ スイッチング素子 Ｌｏ インダクタ ＣＨ１、ＣＨ２ 限流インダクタ ＦＬ 蛍光灯 ＣＰ コンパレータ
Claims (1)
- 【請求項１】 スイッチング回路出力端に限流インダク
タを介して蛍光灯を接続し点灯する高周波インバータ回
路の前記スイッチング回路出力端と前記限流インダクタ
との間に挿入されたインダクタと、コンデンサと、抵抗
素子と、からなるスイッチングノイズフィルタ回路を有
する蛍光灯インバータ点灯装置において、前記スイッチ
ングノイズフィルタ回路に流れる電流の高周波成分の中
で蛍光灯への負荷配線系の接触不良に起因する異常振動
電流を検出して検出信号を出力する接触不良検出回路
と、前記検出信号が所定の期間有る場合に制御信号を出
力するタイマ回路と、を備え、負荷配線系の接触不良が
生じた場合に前記制御信号によってスイッチング回路の
出力を停止するように構成したことを特徴とする蛍光灯
インバータ点灯装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4292488A JP2500983B2 (ja) | 1992-10-30 | 1992-10-30 | 蛍光灯インバ―タ点灯装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4292488A JP2500983B2 (ja) | 1992-10-30 | 1992-10-30 | 蛍光灯インバ―タ点灯装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06140169A true JPH06140169A (ja) | 1994-05-20 |
| JP2500983B2 JP2500983B2 (ja) | 1996-05-29 |
Family
ID=17782473
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4292488A Expired - Fee Related JP2500983B2 (ja) | 1992-10-30 | 1992-10-30 | 蛍光灯インバ―タ点灯装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2500983B2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008186615A (ja) * | 2007-01-26 | 2008-08-14 | Matsushita Electric Works Ltd | 放電灯点灯装置及び非常用照明器具 |
| JP2010277705A (ja) * | 2009-05-26 | 2010-12-09 | Mitsubishi Electric Corp | 放電灯点灯装置及び照明器具 |
-
1992
- 1992-10-30 JP JP4292488A patent/JP2500983B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008186615A (ja) * | 2007-01-26 | 2008-08-14 | Matsushita Electric Works Ltd | 放電灯点灯装置及び非常用照明器具 |
| JP2010277705A (ja) * | 2009-05-26 | 2010-12-09 | Mitsubishi Electric Corp | 放電灯点灯装置及び照明器具 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2500983B2 (ja) | 1996-05-29 |
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