JPH06139170A - 分散処理システム - Google Patents

分散処理システム

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JPH06139170A
JPH06139170A JP4285674A JP28567492A JPH06139170A JP H06139170 A JPH06139170 A JP H06139170A JP 4285674 A JP4285674 A JP 4285674A JP 28567492 A JP28567492 A JP 28567492A JP H06139170 A JPH06139170 A JP H06139170A
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JP
Japan
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message
communication
processing
communication management
packet
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Pending
Application number
JP4285674A
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English (en)
Inventor
Satoru Murata
悟 村田
Takanori Yokoyama
孝典 横山
Masaru Shimada
優 島田
Masahiko Saito
雅彦 齊藤
Tomoaki Nakamura
智明 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP4285674A priority Critical patent/JPH06139170A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は分散処理システムに関し、特に信頼
性,リアルタイム性に優れた通信機能を持つ分散処理シ
ステムを提供することにある。 【構成】計算機200内に、アプリケーションプログラ
ムモジュール251の実行状態と通信状態を記憶するメ
ッセージ情報記憶領域231とメッセージ情報記憶領域
の情報を用いてアプリケーションプログラムモジュール
251の通信を管理する通信管理プログラム221とメ
ッセージに付加された処理実行順序制御情報に従ってメ
ッセージを取り出すメッセージインターフェースプログ
ラム241を設ける。 【効果】実行状態と通信状態の情報を転送することによ
り、通信状態を維持したままでアプリケーションプログ
ラムモジュールの計算機間移動を行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は分散処理システムに関
し、信頼性,リアルタイム性に優れた通信機能を提供す
る分散処理システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】分散処理システムは、複数の計算機を通
信回線で結合し、これらの計算機内にプログラムモジュ
ールを配置し、各プログラムモジュールが通信を行いな
がら処理を進めるシステムである。プログラムモジュー
ル間で送受信される情報をメッセージと呼ぶ。
【0003】分散処理システムにおいては、通信の信頼
性が重要である。ところが、一般に、送信元プログラム
モジュールは、受信先プログラムモジュールが存在して
いるか、受信先プログラムモジュールがメッセージ受信
可能な状態であるか、メッセージが受信先プログラムモ
ジュールへ到達したか、メッセージに対応する処理が実
行されたかを何らかの通信を行うことなしに確認するこ
とはできない。
【0004】このような分散処理システムにおいては、
通信の信頼性が重要となる。まず、受信先プログラムモ
ジュールが存在しメッセージ受信可能である場合に、メ
ッセージが到達したことを確認する必要がある。このよ
うな、メッセージの到達確認を行う通信をメッセージの
信頼性のある通信と呼ぶ。
【0005】次に、メッセージの到達を確認したうえで
該メッセージに対応する処理が実行されたかを確認する
必要がある場合がある。このような、処理の実行確認を
行う通信を処理の信頼性のある通信と呼ぶ。
【0006】さらに、受信先プログラムモジュールは、
あるメッセージの処理を実行中に他のメッセージを受信
することが可能でなければならない。なぜなら、メッセ
ージの送信に失敗した場合、送信元プログラムモジュー
ルは、失敗した原因が受信先プログラムモジュールが存
在しなかったためなのか受信先プログラムモジュールが
他のメッセージの処理を実行中だったためなのかを判断
することができない。このような、受信先プログラムモ
ジュールがあるメッセージの処理を実行中に他のメッセ
ージを受信することが可能な通信を受信の信頼性のある
通信と呼ぶ。
【0007】また、メッセージに優先度等の処理実行優
先順位情報を付加し、受信側プログラムモジュールが該
処理実行優先順位情報に従ってメッセージの処理を実行
していくことをリアルタイム性のある通信と呼ぶ。
【0008】さらに、分散処理システムにおいては、プ
ログラムモジュールが計算機間移動を行う可能性があ
る。他プログラムモジュールとの通信状態を維持したま
まで計算機間移動を行うことが可能な通信を移動透過な
通信と呼ぶ。
【0009】[従来技術1]メッセージの信頼性のある
通信には、メッセージの送受信の際にメッセージ以外の
情報を送受信することによって、メッセージの到達確認
を行う方式がある。このような通信方式として、プレン
ティス・ホール社(Prentice-Hall,Inc)刊インターネ
ットワーキング・ウィズ・ティー・シー・ピー/アイ・
ピー,プリンシプルズ,プロトコルズ,アンド・アーキ
テクチャ(1988年)(Internetworki
ng with TCP/IP ,principle
s,protocols and architect
ure(1988))に記述された方法があり、その例
の実現法として、アジソン・ウェスリー社(Addis
on−Wesely Publish Compan
y)刊ザ・デザイン・アンド・インプリメンテーション
・オブ・ザ・4.3 ビー・エス・ディー・ユニックス・
オペレーティング・システム(1989年)(The Desi
gn and Implementation ofthe 4.3BSD UNIX Operatin
g System(1989))(ユニックス(UNIX)は、ユ
ニックス・システム・ラボラトリー社(UNIX System La
boratories,Inc.)が開発しライセンスしているオペレ
ーティングシステムです)に記述された方法が知られて
いる。
【0010】[従来技術2]メッセージの信頼性と処理
の信頼性および受信の信頼性のある通信方式として、処
理要求メッセージ送信から処理終了通知までの間、処理
の実行状況に関する情報を送受信することによって処理
の実行を確認するプレンティス・ホール社(Prentice-H
all,Inc)刊ネットワーク・コンピューティング・アー
キテクチャ(1990年)(Network Computing Archit
ecture (1990))およびプレンティス・ホール社
(Prentice-Hall,Inc)刊ネットワーク・コンピューテ
ィング・システム・リファレンス・マニュアル(198
9年)(Network Computing System Reference Manual
(1989))に記述された方式が知られている(ネット
ワーク・コンピューティング・アーキテクチャ(Networ
k Computing Architecture(NCA))及びネットワー
ク・コンピューティング・システム(Network Computin
g System(NCS))はヒューレット・パッカード社
(Hewlett Packard Company)の商標です)。
【0011】[従来技術3]受信の信頼性とリアルタイ
ム性のある通信を実現する方法として、優先度が付加さ
れた複数のメッセージを保存するメッセージキューを備
える特開平2−113362号に記述されている方法が知られ
ている。
【0012】[従来技術4]メッセージの信頼性と受信
の信頼性のある通信とを実現する方法として、複数の処
理実行部にメッセージを割り振ることによって複数のメ
ッセージを受付可能とするプレンティス・ホール社(Pr
entice-Hall,Inc)刊ユニックス・ネットワーク・プロ
グラミング(1990年)(UNIX Network Programming
(1990))に記述されたコンカレントサーバー方式が
知られている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】従来技術1は、メッセ
ージの信頼性のある通信を実現しているが、1つのメッ
セージを受信中はメッセージ受信のための資源が独占さ
れてしまうため、他のメッセージを受信することができ
ない。つまり、受信の信頼性がないという問題点があ
る。
【0014】従来技術2は、メッセージの信頼性と処理
の信頼性および受信の信頼性のある通信を実現している
が、受信の信頼性に関して、実行される処理が副作用の
ない処理(データが加工されない処理)に限られるとい
う問題点がある。また、メッセージの実行優先順位を指
定することができないので、リアルタイム性がないとい
う問題点がある。
【0015】従来技術3は、従来技術1とともに用いる
ことにより、メッセージの信頼性と受信の信頼性および
リアルタイム性のある通信を実現できるが、メッセージ
の実行状態情報はスケジューリング手段内に記憶されメ
ッセージ転送手段は該実行状態情報を知りえないため、
処理の信頼性のある通信を実現することができないとい
う問題点がある。
【0016】従来技術4は、従来技術1とともに用いる
ことにより、メッセージの信頼性と受信の信頼性のある
通信を実現できるが、複数の処理実行部が同一の資源を
必要としている場合や要求されている処理が副作用のあ
る処理である場合には、それぞれの処理代行部間におい
て、排他制御,実行順序制御,データの一貫性制御等を
行う必要があり、処理実行部のプログラムが複雑になる
という問題点がある。さらに、複数の処理代行部を動的
に生成・消去するためのオーバーヘッドにより、処理の
実行効率が低下するという問題点がある。
【0017】また、従来技術1から4のいづれの技術
も、移動透過ではないという問題点がある。
【0018】本発明は、上記に鑑みてなされたもので、
プログラムモジュール内の処理記述を複雑にすることな
く、また、副作用のあるなしに関わらず、メッセージの
信頼性,処理の信頼性,受信の信頼性を可能とすること
を目的とする。また、これらの信頼性に加えてリアルタ
イム性のある通信を同時に可能とすることも目的とす
る。また、移動透過な通信を可能とすることも目的とす
る。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、通信路により接続された複数の計算機
上に存在する複数のプログラムモジュールが、メッセー
ジを送受信しながら処理を進める分散処理システムにお
いて、各計算機に、プログラムモジュールの依頼を受け
てメッセージの送受信を行い、その際にメッセージの実
行状態や通信状態を表す管理情報を送受信することによ
り通信状態を管理する通信管理手段と、該計算機上のプ
ログラムモジュールに対して送られてきたメッセージを
該メッセージの実行状態情報と通信状態情報の管理情報
とともに複数記憶することのできるメッセージ情報記憶
手段とを設ける。また、メッセージに付加された処理実
行優先順位情報に従って、該メッセージ情報記憶手段内
からメッセージを取りだし、プログラムモジュールへ渡
すメッセージ取りだし手段を設ける。
【0020】
【作用】本発明においては、メッセージ情報記憶手段内
にメッセージの実行状態情報を記憶することによって、
通信管理手段が、該実行状態情報を得ることを可能と
し、これにより処理の信頼性のある通信を可能とする。
また、メッセージ情報記憶手段内に複数のメッセージお
よびメッセージに関する情報を記憶することにより、信
頼性のある通信を行いながら複数のメッセージをうけつ
けることを可能とする。さらに、メッセージに処理実行
優先順位情報を付加し、メッセージ取りだし手段が該実
行優先順位情報に従ってメッセージをとりだすことによ
りリアルタイム性のある通信を可能とする。また、プロ
グラムモジュールが計算機間を移動する際に、メッセー
ジ情報記憶手段内に記憶されている情報を移動元通信管
理手段から移動先通信管理手段へ送信し、移動先通信管
理手段が移動元通信管理手段の通信状態を引き継ぐこと
により、移動透過な通信を可能とする。
【0021】
【実施例】
(1)本発明の一実施例 以下、本発明の一実施例を図を用いて詳細に説明する。
【0022】まず、本発明の一実施例の概要を図1を用
いて説明する。本実施例では、計算機200がネットワ
ーク100に接続されており、計算機200内に、ネッ
トワーク100とのデータ送受信を行うネットワークア
ダプタ201と、計算を実行するプロセッサ202と、
プログラムやデータが格納されるメモリ203が存在す
る。
【0023】メモリ203上にはオペレーティングシス
テム(OS)と呼ばれる基本ソフトウェア211が存在
し、これをプロセッサ202が読みだして実行すること
により、メモリ203上に存在するアプリケーションプ
ログラムモジュール251やメッセージインタフェース
プログラム241,通信管理プログラム221等の各種
プログラムの実行スケジューリングを行う。
【0024】オペレーティングシステム211はネット
ワークアダプタ201の制御を行い、メモリ203上の
各種プログラムに対してネットワーク100に対する入
出力等のサービスを提供している。ネットワーク100
に対する入出力サービスには計算機指定の1対1通信と
ネットワーク100に接続されているすべての計算機に
対する同報通信とがある。ネットワークアダプタ201
はネットワーク100上を流れる信号の受信、プロセッ
サ202への通知、プロセッサ202からの指示により
信号をネットワーク100へ送信を行う。
【0025】また、通信管理プログラム221はアプリ
ケーションプログラムモジュール251のメッセージ通
信を管理する。メッセージインタフェイスプログラム24
1は、アプリケーションプログラムモジュール251の
実行状態を監視し、アプリケーションプログラムモジュ
ール251に対しメッセージ送受信サービスを提供す
る。
【0026】ここで、メッセージインターフェースプロ
グラム241は、アプリケーションプログラムモジュー
ル251に対して関数呼出しの形のインターフェースを
提供しており、アプリケーションプログラムモジュール
間の通信は、遠隔手続き呼出しの形式となっている。
【0027】またメモリ203上には、アプリケーショ
ンプログラムモジュール251に対して送られてきたメ
ッセージを該メッセージの実行状態情報と通信状態情報
とともに複数記憶するメッセージ情報記憶領域231が
存在する。
【0028】本実施例においては、プログラムモジュー
ル間で送受信されるメッセージには、他プログラムモジ
ュールに処理を依頼する処理要求メッセージ、他プログ
ラムモジュールから依頼された処理の結果を返送する処
理結果メッセージ、プログラムモジュールの計算機間移
動の際にメッセージ情報記憶領域内の情報を転送する転
送メッセージ情報の3通りがある。
【0029】本実施例においては、通信管理プログラム
間で送受信される情報は、すべて、図2に示すパケット
という形式で送受信される。
【0030】図2は、本実施例で用いるパケットの形式
を示している。本実施例においては、パケット300
は、一定の最大長を持ち、通信管理情報は1パケットに
収まる大きさである。1パケットに収まりきれない大き
さのメッセージは、複数のパケットに分割されて送信さ
れることになる。
【0031】ここでいう通信管理情報とはメッセージを
構成するパケットに対する受信確認情報,処理状況の問
い合わせ情報,処理状況が処理実行中であることを示す
実行中情報,処理の終了情報,処理終了情報を受信した
ことを通知する終了確認情報,エラーが発生したことを
示すエラー情報等である。
【0032】図2に示すように、パケット300は、タ
イプフィールド301,属性フィールド302,通信タ
イプフィールド303,受信先識別番号フィールド30
4,送信元識別番号フィールド305,要求番号フィー
ルド306,通し番号フィールド307,最後尾フラグ
フィールド308,優先度フィールド309,データフ
ィールド310から構成される。
【0033】タイプフィールド301は、処理要求メッ
セージを構成するパケット,処理結果メッセージを構成
するパケット,転送メッセージを構成するパケット,メ
ッセージ以外の情報であるパケットを区別するために用
いられる。属性フィールド302は、メッセージを構成
するパケット,メッセージを構成するパケットに対する
受信確認パケット,処理状況の問い合わせパケット,処
理状況が処理実行中であることを示す実行中パケット,
処理が終了したことを示す処理終了パケット,処理終了
パケットを受信したことを通知する終了確認パケット,
エラーが発生したことを示すエラーパケットを区別する
ために用いられる。通信タイプフィールド303は、メ
ッセージの処理終了確認を行うか否かを示す。本実施例
では、通信タイプとして、メッセージを構成する全ての
パケットが正しく受信されたことを確認する受信確認通
信と、受信確認を行った後に該メッセージの処理実行終
了を確認する終了確認通信の2通りがある。受信先識別
番号フィールド304は、受信先プログラムモジュール
を一意に表し、メッセージ情報記憶領域内に複数のプロ
グラムモジュール宛のメッセージを記憶する場合に、メ
ッセージインターフェースプログラムがメッセージを渡
すべきプログラムモジュールを識別するために用いられ
る。送信元識別番号フィールド305は、送信元プログ
ラムモジュールを一意に表す番号が格納され、要求番号
フィールドは、各送信元プログラムモジュールが処理要
求メッセージ毎に一意に割り振った通し番号が格納され
る。送信元識別番号フィールド305と要求番号フィー
ルド306は、通信管理プログラムがメッセージを一意
に識別するために用いられる。通し番号フィールド30
7は、メッセージが複数のパケットから構成される場合
に個々のパケットに一意に割り振られた番号で、通信管
理プログラムがメッセージの個々のパケットを識別する
ために用いられる。最後尾フラグフィールド308は、
メッセージを構成するパケットの最後尾パケットを示
し、通信管理プログラムが全てのパケットを受信したこ
とを確認するために用いられる。優先度フィールド30
9は、メッセージの実行の優先度を示し、メッセージイ
ンターフェースプログラムがメッセージ情報記憶領域か
らメッセージを取り出す際に、優先度を用いたメッセー
ジ実行順序制御を行うために用いられる。データフィー
ルド310は、該パケットがメッセージを構成するパケ
ットである場合はメッセージ本体を格納し、該パケット
がエラーパケットである場合はエラーコードを格納する
領域である。
【0034】図3は、本実施例のメッセージ情報記憶領
域内に記憶される情報であるエントリのフォーマットを
示す図である。
【0035】エントリ400は、メッセージタイプフィ
ールド401,実行可能フラグ402,実行状態フラグフィ
ールド403,終了通知フラグ404,受信パケット番
号フィールド405,優先度フィールド406,受信先
識別番号フィールド407,送信元識別番号フィールド
408,送信元通信アドレスフィールド409,先頭パ
ケット格納番地フィールド410,最後尾パケット格納
番地フィールド411,次エントリ格納番地フィールド
412から構成される。
【0036】メッセージタイプフィールド401は、通
信管理プログラムにより設定され、該エントリに対応す
るメッセージが処理要求メッセージであるか処理結果メ
ッセージであるかを示す。転送メッセージ実行可能フラ
グ402は、通信管理プログラムにより設定され、該エ
ントリに対応するメッセージを構成するパケットが全て
揃った場合に実行可能、それ以外の場合に実行不可とな
る。実行状態フラグ403は、メッセージインターフェ
ースプログラムにより設定され、該エントリに対応する
メッセージの処理が未実行であるか実行中であるか実行
終了後であるかを示す。終了通知フラグ404は、通信
管理プログラムにより設定され、該エントリに対応する
メッセージの処理終了通知が必要であるか否かを示す。
受信パケット番号フィールド405は、通信管理プログ
ラムがパケットが正しい順序で受信されたかを判断する
ために用いられる。優先度フィールド406は、メッセ
ージに付加された優先度を示し、メッセージインターフ
ェースプログラムがメッセージを取り出す際に、優先度
を用いたメッセージ実行順序制御を行うために用いられ
る。受信先識別番号フィールド407は、通信管理プロ
グラムによって設定され、メッセージインターフェース
プログラムがメッセージを渡すべきアプリケーションプ
ログラムモジュールを調べる際に用いられる。送信元識
別番号フィールド408は、通信管理プログラムによっ
て設定され、メッセージインターフェースプログラムに
よってアプリケーションプログラムモジュールに渡され
る。送信元通信アドレスフィールド409は、メッセー
ジ送信元の通信管理プログラムの通信アドレスを示し、
送信元通信管理プログラムとパケット送受信を行う際に
用いられる。先頭パケット格納番地フィールド410
は、該エントリに対応するメッセージの先頭パケットを
記憶している領域の番地を保存する。最後尾パケット格
納番地フィールド411は、該エントリに対応するメッ
セージの最後尾のパケットを記憶している領域の番地を
保存する。次エントリ格納番地フィールド412は、次
のメッセージに関するエントリの格納番地を保存する。
【0037】通信管理プログラムの動作を、通信管理プ
ログラムの処理を表すフローチャートである図4,図
5,図6,図7,図8,図9,図10,図11を用いて
説明する。
【0038】図4は、通信管理プログラムの処理のおお
まかな流れを示している。通信管理プログラムは、パケ
ットの到着またはメッセージインターフェースプログラ
ムからのメッセージパケット送信要求またはメッセージ
インタフェースプログラムからのメッセージ処理終了通
知またはメッセージインターフェースプログラムからの
アプリケーションプログラムモジュール移動通知の待ち
状態に入る(501)。(501)において、アプリケー
ションプログラムモジュールによるメッセージ処理終了
通知を受け取ると、終了処理(510)を行い、再び待
ち状態(501)に戻る。(501)において、メッセー
ジインターフェースプログラムからのメッセージパケッ
ト送信要求を受け取ると、送信処理(520)を行い、
再び待ち状態(501)に戻る。(501)において、
パケットが到着すると、受信処理(530)を行い、再
び待ち状態(501)に戻る。(501)において、メ
ッセージインターフェースプログラムからのアプリケー
ションプログラムモジュール移動通知を受け取ると、転
送処理(540)を行い、再び待ち状態(501)に戻
る。
【0039】図5は、終了処理(510)の処理の流れ
を示している。通信管理プログラムは、終了処理を開始
すると、まず、メッセージ情報記憶部のエントリの中で
実行状態フラグが実行終了となっているエントリを探し
該エントリの終了通知フラグを調べる(511)。(5
11)において、終了通知フラグが不要となっている場
合は、該エントリをメッセージ情報記憶部から削除し
(517)、終了処理を終了する。(511)におい
て、終了通知フラグが必要となっている場合は、処理終
了パケットを送信してタイマーを設定し(512)、パ
ケットが到着するのを待つ(513)。待ち状態(51
3)において、パケットが到着した場合、該パケットが
終了確認パケットであるかを調べ(515)、終了確認
パケットであれば、該エントリをメッセージ情報記憶部
から削除し(517)、終了処理を終了する。(51
5)において、該パケットが終了確認パケットでない場
合は、受信処理(530)を行い、再び待ち状態(51
3)に戻る。待ち状態(513)において、タイマーの
時間切れによるタイムアウトが発生した場合、処理終了
パケット送信回数を1増加し(514)、処理終了パケ
ット送信回数が設定値を越えたかを調べる(516)。
(516)において、処理終了パケット送信回数が設定
値を越えていれば、該エントリをメッセージ情報記憶部
から削除し(517)、終了処理を終了する(処理終了
パケット送信打切り)。(516)において、処理終了
パケット送信回数が設定値を越えていなければ、(51
2)に戻り、処理終了パケットの再送信を行う。
【0040】図6は、送信処理(520)の処理の流れ
を示している。通信管理プログラムは、送信処理を開始
すると、メッセージパケットを送信しタイマーを設定し
(521)、パケットが到着するのを待つ(522)。
待ち状態(522)において、パケットが到着した場
合、該パケットが受信確認パケットであるかを調べ(5
26)、受信確認パケットであれば、メッセージを構成
するすべてのパケットの送信が終了したかを調べる(5
27)。(527)において、メッセージを構成するす
べてのパケットを送信したのであれば、終了確認処理
(540)を行い、送信処理を終了する。(527)に
おいて、まだ送信していないパケットが存在する場合
は、メッセージパケット送信回数をクリアし(52
8),(521)に戻り、次のメッセージパケットの送
信を行う。(526)において、該パケットがエラーパ
ケットであれば、送信エラーをメッセージインターフェ
ースプログラムへ通知し(525)、送信処理を終了す
る。(526)において、該パケットが受信確認パケッ
ト,エラーパケットのいずれでもない場合は、受信処理
(530)を行い、待ち状態(522)に戻る。待ち状
態(522)において、タイマーの時間切れによるタイ
ムアウトが発生した場合、メッセージパケット送信回数
を1増加し(523)、メッセージパケット送信回数が
設定値を越えたかを調べ(524)、設定値を越えてい
れば、メッセージインターフェースプログラムに送信エ
ラーを通知し(525)、設定値を越えていなければ、
(521)に戻り、メッセージパケットの再送信を行
う。
【0041】図7は、終了確認処理(550)の流れを
示している。通信管理プログラムは、終了確認処理を開
始すると、該メッセージの処理の終了確認が必要か否か
を調べる(551)。(551)において、終了確認が
不要であれば、終了確認処理を終了する。(551)に
おいて、終了確認が必要であれば、タイマーを設定し
(552)、処理終了確認パケットを待つ(553)。
待ち状態(553)において、パケットが到着した場
合、該パケットの種類を調べる(556)。(556)にお
いて、該パケットが実行中パケットである場合、問い合
わせパケット送信回数をクリアし(557),(55
2)に戻る。(556)において、該パケットがエラー
パケットである場合、メッセージインターフェースプロ
グラムへ送信エラーを通知し(559)、終了確認処理
を終了する。(556)において、該パケットが処理終
了パケットであれば、終了確認パケットを送信し(55
8)、終了確認処理を終了する。(556)において、
該パケットが実行中パケット,エラーパケット,処理終
了パケット以外のパケットである場合は、受信処理(5
30)を行い、待ち状態(553)に戻る。待ち状態
(553)において、タイマーの時間切れによるタイム
アウトが発生した場合、問い合わせパケットを送信して
問い合わせパケット送信回数を1増加し(554)、問
い合わせパケット送信回数が設定値を越えたかを調べる
(555)。(555)において、問い合わせパケット
送信回数が設定値を越えていれば、メッセージインター
フェースプログラムへ送信エラーを通知し(559)、
終了確認処理を終了する。(555)において、問い合わせ
パケット送信回数が設定値を越えていなければ、(55
2)に戻る。
【0042】図8は、受信処理(530)の流れを示し
ている。通信管理プログラムは、受信処理を開始する
と、受信したパケットがメッセージパケットであるかそ
の他のパケットであるかを調べる(531)。(53
1)において、パケットがメッセージパケットであれ
ば、メッセージ情報記憶領域内に該パケットに該当する
エントリが存在するかを調べる(532)。(532)
において、メッセージ情報記憶領域内に該当するエント
リが存在しなければ、該パケットがメッセージを構成す
る先頭パケットであるかを調べる(533)。(53
3)において、先頭パケットであれば、メッセージ情報
記憶部内にエントリを作成する(534)。ここで、該
パケットに対応するメッセージが転送メッセージであれ
ば、該メッセージのエントリを再構成し、処理要求メッ
セージまたは処理結果メッセージであれば、新しいエン
トリを作成する。エントリの作成が終了すると、該パケ
ットの保存処理(570)を行い、受信処理を終了す
る。(533)において、該パケットが先頭パケットで
なければ、該パケットの送信元へエラーパケットを送信
し(535)、受信処理を終了する。(532)におい
て、メッセージ情報記憶部内に該当するエントリが存在
する場合は、該パケットが既に受信したパケットである
かを調べ(536)、既に受信したパケットであれば、
受信確認パケットを送信し(538)、受信処理を終了
する。(536)において、該パケットが既に受信した
パケットでなければ、該パケットの通し番号とエントリ
の受信パケット番号を用いて該パケットが正しい順序で
受信されたかを調べ(537)、正しければ、保存処理
(560)を行い、受信処理を終了する。(537)に
おいて、該パケットの受信順序が正しくなければ、エラ
ーを送信し(535)、受信処理を終了する。(53
1)において、パケットがメッセージ以外のパケットで
あれば、その他の処理(560)を行い、受信処理を終
了する。
【0043】図9は、その他の処理(560)の流れを
示している。通信管理プログラム221は、その他の処
理を開始すると、受信したパケットが問い合わせパケッ
トであるかエラーパケットであるかを調べる(56
1)。(561)において、該パケットが問い合わせパ
ケットであれば、メッセージ情報記憶部内に該当するエ
ントリが存在するかを調べ(563)、該当するエント
リが存在しなければ、キャッシュにアプリケーションプ
ログラムモジュールの移動先が保存されているかを調べ
る(567)。(567)において、キャッシュに移動
先が保存されていれば、該問い合わせパケットを移動先
へ転送し(568)、その他の処理を終了する。(56
7)において、移動先が保存されていない場合、エラー
パケットを送信し(566)、その他の処理を終了す
る。(563)において、該当するエントリが存在すれ
ば、該エントリの実行可能フラグが実行可能であるかを
調べる(564)。(564)において、実行可能フラ
グが実行可能であれば、実行中パケットを送信し(56
5)、その他の処理を終了する。(564)において、
実行可能フラグが実行不可であれば、エラーパケットを
送信し(566)、その他の処理を終了する。
【0044】図10は、保存処理(570)の流れを示
している。通信管理プログラム221は、保存処理を開始
すると、受信確認パケットを送信して保存すべきパケッ
トを保存し(571)、メッセージを構成する全てのパ
ケットがそろったかを調べる(572)。(572)に
おいて、全てのパケットがそろっていなければ、保存処
理を終了する。(572)において、全てのパケットが
そろっていれば、該パケットを保存したエントリの実行
可能フラグを実行可能に設定し(573)、該エントリ
のメッセージが処理結果メッセージまたはエラーメッセ
ージであるかを調べる(574)。(574)におい
て、該エントリのメッセージが処理結果メッセージまた
はエラーメッセージであれば、メッセージインターフェ
ースプログラム241に該メッセージが到着したことを
通知し(575)、保存処理を終了する。(574)に
おいて、該エントリのメッセージが処理結果メッセー
ジ,エラーメッセージのいずれでもない場合(処理要求
メッセージである場合)、保存処理を終了する。
【0045】図11は、転送処理(540)の流れを示
している。通信管理プログラム221は、転送処理を開始
すると、アプリケーションプログラムモジュールの移動
先をキャッシュし(541)、転送メッセージを設定し
(542)、移動先宛に送信する(520)。ここで、
送信処理(520)は、メッセージの受信確認のみを行
う。送信処理(520)が終了すると、該メッセージの
エントリを削除し、未だ転送されていないメッセージが
残っているかを調べる(544)。(544)におい
て、未転送のメッセージが存在すれば、(542)に戻
り転送を行う。
【0046】(544)において、未転送のメッセージ
が残っていない(移動したアプリケーションプログラム
モジュールへのメッセージを全て転送した)場合、転送
処理を終了する。
【0047】メッセージインターフェースプログラム2
41の動作を、メッセージインターフェースプログラム
241の処理のフローチャートである図12,図13,
図14,図15を用いて説明する。
【0048】図12は、メッセージインターフェースプ
ログラム241の処理のおおまかな流れを示している。
メッセージインターフェースプログラム241は、処理
を開始すると、メッセージ情報記憶領域231に実行可
能な処理要求メッセージが存在するかを調べ(60
1)、実行可能な処理要求メッセージが存在しなけれ
ば、(601)へ戻り、実行可能な処理要求メッセージ
が存在すれば、該処理要求メッセージをメッセージ情報
記憶領域231から取りだし、アプリケーションプログ
ラムモジュール251へ渡す。この時、メッセージ情報
記憶領域231に、実行可能な処理要求メッセージが複
数存在する場合は、エントリの優先度フィールドを参照
し、優先度が最も高い処理要求メッセージを取り出す。
処理要求メッセージをアプリケーションプログラムモジ
ュール251へ渡した後、メッセージインターフェース
プログラム241は、アプリケーションプログラムモジ
ュール251の処理終了、アプリケーションプログラム
モジュール251からの要求、通信管理プログラム22
1からの通知のいずれかの待ち状態(603)となる。
(603)において、アプリケーションプログラムモジ
ュール251の処理が終了した場合、終了処理(61
0)を行い、(601)へ戻る。(603)において、
アプリケーションプログラムモジュール251からの要
求があった場合、要求処理(620)を行い、(60
3)に戻る。(603)において、通信管理プログラム
221からの通知があった場合、通知処理(630)を
行い、(603)へ戻る。
【0049】図13は、メッセージインターフェースプ
ログラム241の終了処理(610)の流れを示してい
る。メッセージインターフェースプログラム241は、
終了処理(610)を開始すると、アプリケーションプ
ログラムモジュール251の処理が正常終了であるかエ
ラーが生じたかを調べ(611)、エラーが生じていた
場合、エラーメッセージパケットを作成し、通信管理プ
ログラムに送信要求を送り(612)、通信管理プログ
ラムに処理終了を通知し(613)、終了処理を終了す
る。(611)において、正常終了であった場合、通信
管理プログラムに処理終了を通知し(613)、終了処
理を終了する。
【0050】図14は、メッセージインターフェースプ
ログラム241の要求処理(620)の流れを示してい
る。メッセージインターフェースプログラム241は、
要求処理を開始すると、アプリケーションプログラムモ
ジュール251からの要求がメッセージ送信要求である
か結果取りだし要求であるかを調べ(621)、メッセ
ージ送信要求であれば、該メッセージをメッセージパケ
ットへ変換し(622)、送信要求を通信管理プログラ
ムへ通知し(623)、要求処理を終了する。
【0051】(621)において、アプリケーションプ
ログラムモジュール251からの要求が結果取りだし要
求である場合、該アプリケーションプログラムモジュー
ル251が要求している結果の受信通知を受けたかを調べ
(624)、受信通知を受けていた場合は、処理結果メ
ッセージをメッセージ情報記憶領域231から取りだし
てアプリケーションプログラムモジュール251へ渡し
(625)、要求処理を終了する。(624)におい
て、結果受信通知を受けていない場合、アプリケーショ
ンプログラムモジュール251からの結果取りだし要求
がブロック型であるかを調べ(626)、ブロック型で
ある場合、結果受信通知の待ち状態に入る(627)。
(626)において、アプリケーションプログラムモジ
ュール251からの結果取りだし要求がブロック型でない
場合、要求処理を終了する。ここで、ブロック型の結果
取りだし要求とは、処理結果メッセージが受信されるま
でアプリケーションプログラムモジュール251が処理
の実行を中断して待つ要求である。
【0052】図15は、メッセージインターフェースプ
ログラム241の通知処理(630)の流れを示してい
る。メッセージインターフェースプログラム241は、
通知処理を開始すると、通信管理プログラム221から
の通知が結果受信通知であるかエラー通知であるかを調
べ(631)、結果受信通知であれば、処理結果メッセ
ージが到着したことを記録し(632)、通知処理を終
了する。(631)において、エラー通知であれば、メ
ッセージ情報記憶領域231からエラーメッセージをと
りだしてアプリケーションプログラムモジュール251
へ渡し(633)、通知処理を終了する。
【0053】図16は、本発明の一実施例の動作例の概
要である。図16は、あるアプリケーションプログラム
モジュール251から遠隔手続き呼出しの処理を実行中
のアプリケーションプログラムモジュール251に対
し、2つのアプリケーションプログラムモジュール25
1が遠隔手続き呼出しを行った場合の動作を示してい
る。ここで、処理を実行するをサーバー,遠隔手続き呼
出しを行う2つのアプリケーションプログラムモジュー
ル251をそれぞれ、クライアント1,クライアント2
と呼ぶ。また、サーバー,クライアント1,クライアン
ト2のそれぞれに対応する通信管理プログラム221お
よびメッセージインターフェースプログラム241の処
理をまとめて通信管理機構と呼ぶ。図16において、7
10は、クライアント1の動作を表すタイムチャート、
720は、クライアント2の動作を表すタイムチャー
ト、730は、通信管理機構の動作を表すタイムチャー
ト、740は、サーバーの動作を表すタイムチャートであ
る。クライアント1は、優先度0のメッセージである処
理1要求メッセージの送信要求を通信管理機構に送り
(711)、処理1結果待ちとなる(712)。通信管
理機構内において、処理1要求メッセージは、クライア
ント1に対応する通信管理プログラムからサーバーに対
応する通信管理プログラム221へ送信される。サーバ
ーに対応する通信管理プログラムが処理1要求メッセー
ジを受信した時点では、サーバーは処理0を実行中(7
41)であるので、サーバーに対応する通信管理プログ
ラム221は、処理1要求メッセージをサーバーに対応
するメッセージ情報記憶領域231に保存する。クライ
アント2は、優先度1のメッセージである処理2要求メ
ッセージの送信要求を通信管理機構に送り(721)、
処理2結果待ちとなる(722)。処理2要求メッセージ
は、クライアント2に対応する通信管理プログラムから
サーバーに対応する通信管理プログラム221へ送信さ
れる。サーバーに対応する通信管理プログラム221が
処理2要求メッセージを受信した時点では、サーバーは
処理0を実行中(741)であるので、サーバーに対応
する通信管理プログラム221は、処理2要求メッセー
ジをサーバーに対応するメッセージ情報記憶領域231
に保存する。サーバーにおける処理0の実行(741)
が終了すると、サーバーは、処理0結果を通信管理機構
へ渡す(742)。通信管理機構は、処理0結果を配送
し(731)、次にサーバーが処理すべき処理要求メッ
セージとして、処理1要求メッセージ711と処理2要
求メッセージ721とのなかから優先度の高いメッセー
ジである処理2要求メッセージを取り出し、サーバーへ
渡す(732)。サーバーにおける処理2の実行(74
3)が終了すると、サーバーは、処理2結果を通信管理
機構へ渡す(744)。通信管理機構は、処理2結果を
クライアント2へ配送し、次にサーバーが処理すべき処
理要求メッセージとして、処理1要求メッセージを取り
出し、サーバーへ渡す(734)。クライアント2は、
処理2結果メッセージ733を受け取ると、次の処理へ
進む。サーバーにおける処理1の実行(745)が終了
すると、サーバーは、処理1結果を通信管理機構へ渡す
(746)。通信管理機構は、処理1結果をクライアン
ト1へ配送し、次の処理要求メッセージを待つ(73
5)。
【0054】図17は、図16における通信管理機構の
うち、通信管理プログラム221の詳細な動作を示して
いる。クライアント1の通信管理プログラムは、処理1
要求メッセージパケット801を送信し、受信確認パケ
ット待ちとなる。サーバーの通信管理プログラムは、処
理1要求メッセージパケット801を受信すると、受信
確認パケット802を送信する。クライアント1の通信
管理プログラム221は、受信確認パケット802を受
信すると、タイマーを設定し、タイムアウトが発生する
度に処理状況問い合わせパケットを送信する。ここで、
クライアント1とは独立に、クライアント2の通信管理
プログラム221は、処理2要求メッセージパケット8
14を送信し、受信確認パケット待ちとなる。サーバー
の通信管理プログラム221は、処理2要求メッセージ
パケット814を受信すると、受信確認パケット815
を送信する。クライアント2の通信管理プログラム22
1は、受信確認パケット815を受信すると、タイマー
を設定し、タイムアウトが発生する度に処理状況問い合
わせパケットを送信する。サーバーの通信管理プログラ
ム2221は、クライアント1およびクライアント2か
らの処理状況問い合わせパケット803,805,80
7,809,816を受信すると、それぞれに対して実
行中パケット804,806,808,810,817
を送信する。クライアント1およびクライアント2は、
実行中パケットを受信すると、タイマーを再設定する。
サーバーの通信管理プログラム221は、サーバーから
渡された処理2の結果を処理2結果メッセージパケット
818として送信する。クライアント2の通信管理プロ
グラムは、処理2結果メッセージパケット818を受信
すると、受信確認パケット819を送信する。サーバー
の通信管理プログラム221は、サーバーによる処理2
の実行が終了すると、処理終了パケット820を送信す
る。サーバーの通信管理プログラム221は、サーバー
から渡された処理1の結果を処理1結果メッセージパケ
ット811として送信する。クライアント1の通信管理
プログラム221は、処理1結果メッセージパケット8
11を受信すると、受信確認パケット812を送信す
る。サーバーの通信管理プログラム221は、サーバー
による処理2の実行が終了すると、処理終了パケット8
13を送信する。このように、サーバーの通信管理プロ
グラム221は、複数のクライアントからの遠隔手続き
呼出しを受付けることができる。
【0055】(2)本発明の一実施例の効果 以上のように、本発明の一実施例によれば、メッセージ
情報記憶領域231に複数のメッセージを該メッセージ
の実行状態情報と通信状態情報とともに記憶することに
より、メッセージの信頼性のある通信,処理の信頼性の
ある通信,受信の信頼性のある通信を行うことが可能に
なるという効果がある。
【0056】本発明の一実施例では、複数のメッセージ
の送受信に関する処理を通信管理プログラム221が行
うため、アプリケーションプログラムモジュール251
のプログラム内に通信に関する細かい記述をする必要が
なくなり、アプリケーションプログラムモジュール25
1のプログラムが簡潔になるという効果がある。
【0057】本発明の一実施例では、通信管理プログラ
ム221に対して通信タイプを指定することにより、メ
ッセージの受信確認のみを行う通信と処理の実行を確認
する通信を選択することができ、処理の内容に応じた柔
軟な通信を行うことができるという効果がある。
【0058】本発明の一実施例では、メッセージに優先
度を付加し、優先度の高い順にメッセージを処理するこ
とによりリアルタイム性のある通信を行うことが可能と
なるという効果がある。
【0059】本発明の一実施例では、アプリケーション
プログラムモジュール251が計算機間移動を行う場
合、該アプリケーションプログラムモジュール251宛
のメッセージを該メッセージの通信状態を維持したまま
で、移動元通信管理プログラム・移動先通信管理プログ
ラム間で転送することにより、信頼性の高い通信を維持
したままアプリケーションプログラムモジュールの計算
機間移動が可能となるという効果がある。
【0060】本発明の一実施例では、メッセージの転送
処理を通信管理プログラム221間で行うことにより、
アプリケーションプログラムモジュール251における
計算機間移動処理が簡潔になるという効果がある。
【0061】本発明の一実施例では、メッセージインタ
ーフェースプログラム241とアプリケーションプログ
ラムモジュール251のインターフェースを関数呼出し
の形にすることにより、信頼性,リアルタイム性のある
遠隔手続き呼出しを実現することができるという効果が
ある。
【0062】本発明の一実施例では、サーバーが複数の
クライアントからの遠隔手続き呼出しを記憶することに
より、1つのサーバーに対しての複数のクライアントか
らの遠隔手続き呼出しを取こぼすことなく処理すること
ができるため、信頼性の高いクライアント・サーバー・
システムを構成することができるという効果がある。本
発明の一実施例では、遠隔手続き呼出しに優先度を付加
することにより、リアルタイム性のある遠隔手続き呼出
しを実現することが出来るという効果がある。
【0063】(3)本発明の他の実施例 上記本発明の一実施例では、メッセージに付加する実行
優先順位情報として優先度を用いていたが、メッセージ
に付加する実行優先順位情報として、処理終了期限を示
すタイムスタンプを用いてもよい。これにより、処理終
了期限が近い順にメッセージを処理することができると
いう効果がある。
【0064】上記本発明の一実施例では、メッセージに
付加する実行優先順位情報として優先度を用いていた
が、メッセージに付加する実行優先順位情報として、処
理終了期限を示すタイムスタンプと優先度の両方を用い
てもよい。これにより、優先度と処理終了期限の両方を
考慮した、より柔軟な処理実行優先順位を行うことが可
能になるという効果がある。
【0065】上記本発明の一実施例では、通信管理手段
とメッセージ取りだし手段は、オペレーティングシステ
ム211の外部に存在していたが、これらをオペレーテ
ィングシステム211の一部として実現してもよい。こ
の場合、メッセージ取りだし手段が、アプリケーション
プログラムモジュール251の実行スケジューリングを
行うことにより、分散リアルタイムオペレーティングシ
ステムを構築することが可能となるという効果がある。
【0066】上記本発明の一実施例では、アプリケーシ
ョンプログラムモジュール251とメッセージ情報記憶
領域231が1対1に対応していたが、メッセージ情報
記憶領域231に複数のアプリケーションプログラムモ
ジュールに関するメッセージを記憶してもよい。これに
より、メッセージ情報記憶領域231に必要なメモリ容
量を低く抑さえながら信頼性のある通信を可能とするこ
とができるという効果がある。
【0067】上記本発明の一実施例では、アプリケーシ
ョンプログラムモジュール251と通信管理プログラム
221とがそれぞれ1対1に対応していたが、1つのア
プリケーションプログラムモジュール251に複数の通
信管理プログラム221を対応させてもよい。これによ
り、1つのアプリケーションプログラムが複数のアプリ
ケーションプログラムにメッセージを送信しながら複数
のアプリケーションプログラムからのメッセージを受信
することができるという効果がある。
【0068】上記本発明の一実施例では、1つの通信管
理プログラム221がメッセージの送信と受信を行って
いたが、メッセージ送信用の通信管理プログラム221
とメッセージ受信用の通信管理プログラム221とに分
けて構成してもよい。これにより、それぞれのプログラ
ムが簡潔になるという効果がある。
【0069】本発明の一実施例では、メッセージインタ
ーフェースプログラム241が関数呼出しの形のインタ
ーフェースを提供していたが、処理要求メッセージ,処
理結果メッセージを明示的に送信する形のインターフェ
ースを提供してもよい。これにより、メッセージ通信型
のアプリケーションを実現できるという効果がある。
【0070】
【発明の効果】本発明によれば、メッセージの信頼性の
ある通信,処理の信頼性のある通信,受信の信頼性のあ
る通信を実現できるという効果がある。
【0071】本発明によれば、アプリケーションプログ
ラムの処理記述を複雑にすることなく、信頼性のある通
信を実現できるという効果がある。
【0072】本発明によれば、メッセージに処理実行順
序制御情報を付加することによって、信頼性のある通信
に加えてリアルタイム性のある通信を行うことが可能と
なるという効果がある。
【0073】本発明によれば、アプリケーションプログ
ラム間の信頼性のある通信状態を維持したままでアプリ
ケーションプログラムの計算機間移動を実現することが
できるという効果がある。
【0074】本発明によれば、アプリケーションプログ
ラムの処理記述を複雑にすることなく、アプリケーショ
ンプログラムの計算機間移動が可能となるという効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の構成を示す図である。
【図2】本発明の一実施例のパケットフオーマットを示
す図である。
【図3】本発明の一実施例のメッセージ情報記憶領域内
のエントリを示す図である。
【図4】本発明の一実施例の通信管理プログラムの処理
の概要を示す図である。
【図5】本発明の一実施例の通信管理プログラムの終了
処理を示す図である。
【図6】本発明の一実施例の通信管理プログラムの送信
処理を示す図である。
【図7】本発明の一実施例の通信管理プログラムの終了
確認処理を示す図である。
【図8】本発明の一実施例の通信管理プログラムの受信
処理を示す図である。
【図9】本発明の一実施例の通信管理プログラムのその
他の処理を示す図である。
【図10】本発明の一実施例の通信管理プログラムの保
存処理を示す図である。
【図11】本発明の一実施例の通信管理プログラムの転
送処理を示す図である。
【図12】本発明の一実施例のメッセージインターフェ
ースプログラムの処理の概要を示す図である。
【図13】本発明の一実施例のメッセージインターフェ
ースプログラムの終了処理を示す図である。
【図14】本発明の一実施例のメッセージインターフェ
ースプログラムの要求処理を示す図である。
【図15】本発明の一実施例のメッセージインターフェ
ースプログラムの通知処理を示す図である。
【図16】本発明の一実施例の一動作例を示す図であ
る。
【図17】本発明の一実施例の一動作例の通信管理プロ
グラムの動作を示す図である。
【符号の説明】
100…ネットワーク、200…計算機、201…ネッ
トワークアダプタ、202…プロセッサ、203…メモ
リ、211…OS、221…通信管理プログラム、23
1…メッセージ情報記憶領域、241…メッセージイン
ターフェースプログラム、251…アプリケーションプ
ログラムモジュール。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 齊藤 雅彦 茨城県日立市久慈町4026番地 株式会社日 立製作所日立研究所内 (72)発明者 中村 智明 茨城県日立市大みか町五丁目2番1号 株 式会社日立製作所大みか工場内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】通信路に接続された複数の計算機上に存在
    するプログラムモジュールがメッセージを送受信しなが
    ら処理を進める分散処理システムにおいて、 計算機に、プログラムモジュールからの依頼を受けてメ
    ッセージの送受信を行う際メッセージ及び通信管理情報
    を送受信する通信管理手段と、複数のメッセージ及びメ
    ッセージ毎の通信状態や実行状態を表す状態情報を記憶
    するメッセージ情報記憶手段とからなり、該通信管理手
    段は該メッセージ情報記憶手段に記憶されたメッセージ
    毎の状態情報に基づいて通信管理情報を作成し送受信す
    ることにより通信状態を管理することを特徴とする分散
    処理システム。
  2. 【請求項2】通信路に接続された複数の計算機上に存在
    するプログラムモジュールが処理実行優先順位情報を付
    加したメッセージを送受信しながら処理を進める分散処
    理システムにおいて、 計算機に、プログラムモジュールからの依頼を受けてメ
    ッセージの送受信を行う際メッセージ及び通信管理情報
    を送受信する通信管理手段と、複数のメッセージ及びメ
    ッセージ毎の通信状態や実行状態を表す状態情報を記憶
    するメッセージ情報記憶手段と、該メッセージ情報記憶
    手段内から該メッセージに付加された該処理実行優先順
    位情報に従って取り出してプログラムモジュールへ渡す
    メッセージ取出手段からなり、該メッセージ情報記憶手
    段に記憶されたメッセージ毎の状態情報に基づいて該通
    信管理手段が、通信管理情報を作成し送受信することに
    より通信状態を管理することを特徴とする分散処理シス
    テム。
  3. 【請求項3】通信路に接続された複数の計算機上に存在
    し、計算機間移動を行う複数のプログラムモジュール
    が、メッセージを送受信しながら処理を進める分散処理
    システムにおいて、 計算機に、プログラムモジュールからの依頼を受けてメ
    ッセージの送受信を行う際メッセージ及び通信管理情報
    を送受信する通信管理手段と、複数のメッセージ及びメ
    ッセージ毎の通信状態や実行状態を表す状態情報を記憶
    するメッセージ情報記憶手段とを設け、該プログラムモ
    ジュールが計算機間移動を行う際に、該プログラムモジ
    ュールに対応する状態情報を移動元通信管理手段から移
    動先通信管理手段へ送信することを特徴とする分散処理
    システム。
  4. 【請求項4】請求項1乃至請求項3のいずれかにおい
    て、該通信管理情報は該メッセージの実行状態又は通信
    状態を示す情報であることを特徴とする分散処理システ
    ム。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008242685A (ja) * 2007-03-27 2008-10-09 Nec Corp フェイルオーバ方法、クラスタシステム、情報処理装置、プログラム

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008242685A (ja) * 2007-03-27 2008-10-09 Nec Corp フェイルオーバ方法、クラスタシステム、情報処理装置、プログラム

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