JPH06138240A - ガンマ線計測装置 - Google Patents

ガンマ線計測装置

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JPH06138240A
JPH06138240A JP29168992A JP29168992A JPH06138240A JP H06138240 A JPH06138240 A JP H06138240A JP 29168992 A JP29168992 A JP 29168992A JP 29168992 A JP29168992 A JP 29168992A JP H06138240 A JPH06138240 A JP H06138240A
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gamma ray
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pulse
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  • Measurement Of Levels Of Liquids Or Fluent Solid Materials (AREA)
  • Length-Measuring Devices Using Wave Or Particle Radiation (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 周囲温度変化の影響及び統計ノイズが少な
く、管理が容易で、測定対象の変更にも精度良く対応で
き、測定精度が向上されたガンマ線計測装置を実現す
る。 【構成】 パルス発振器18のパルス幅及びパルス波高
は、調整可能となっている。パルス発振器18からのパ
ルス信号は温度補償回路19を介して発光ダイオード1
7に供給される。発光ダイオード17は、供給されたパ
ルス信号に従って発光する。発光ダイオード17から発
生された光は光電子増倍管6にガンマ線によるプラシン
光と共に入射する。両光信号は増幅器10で増幅され、
コンパレータ11を通過したパルスは演算器12で演算
されレベル信号となる。時定数回路20に供給された両
光信号CR回路で減衰され、パルス幅に応じて、発光ダ
イオード光信号とプラシン信号とが分離される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、可燃性化学物
質や防爆性能が要求されるプラント、または、高温等の
悪環境において、非接触で液体のレベル、密度、厚さ等
を測定するガンマ線計測装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ガンマ線を利用した、レベル計、密度
計、厚さ計等のガンマ線計測装置がある。このガンマ線
計測装置においては、ガンマ線源から発せられるガンマ
線の減衰を利用して物理量の変化を計測する。この減衰
されたガンマ線は電離箱やシンチレータと光電子増倍管
と組合せたガンマ線検出器により検出される。そして、
検出されたガンマ線は、電気信号に変換され、物理量の
変化として計測できる。現在、一般的に使用されている
ガンマ線検出器はシンチレータと光電子増倍管を組合せ
たものが多く使用されている。シンチレータとしては液
体、固体が多く使用され、特に、アルカリ金属の塩にタ
リウムを混合したヨウ化ナトリウム(タリウム入り)や
ヨウ化セシウム(タリウム入り)等があり、使用量も大
きい。また、近年は高精度の測定や大形の検出器用とし
てプラスチックにタリウムを混合したプラスチックシン
チレータが使用されることもある。
【0003】上記ガンマ線計測装置の例としては、特開
平2−74827号公報に記載された者がある。図16
は、上記ガンマ線計測装置の概略構成図である。図16
において、容器1内には液体2が収容されており、この
液体2のレベルは、プラントの運転状況により変化す
る。容器1の一方側面側には、線源容器3内に入れられ
たコバルトやセシュウム等のガンマ線源4があり、容器
1をθで示す角度で照射する。また、容器1の他方側面
側には、プラスチックシンチレータ5と光電子増倍管6
とから成る検出器7(一点鎖線で示す)があり、それぞ
れの、図16の上下方向の配置位置は、図に示す場合が
多い。容器1の形状等によりガンマ線源4を容器1の中
央部付近に配置することもある。
【0004】プラスチックシンチレータ5(以下プラシ
ン5と略記する)と光電子増倍管6の間にはライトガイ
ド8があり、プラシン5がガンマ線の照射により発光し
た数10〜数100ナノ秒(ns)の光パルスが光電子
増倍管6に、効率良く伝達されるよう構成されている。
プラシン5とライトガイド8との接触面近傍にはライト
パルサ9が、光学的に結合して組込まれる。ライトパル
サ9は、ヨウ化ナトリウムシンチレータと線源量が微量
の、α線源としてのアメリシウム(Amエネルギー3.
4MeV)を組合せた非常に強い光パルスを出すもので
ある。アメリシウム線源は、その半減期が433年と永
い。したがって、アメリシウム線源は、長期的にも安定
な光源である。このような構成の検出器7からの光パル
ス信号は増幅器(アンプ)10に供給され、増幅され
る。
【0005】図17は、アンプ10の出力信号をマルチ
チャンネル波高分析器で分析した例を示すグラフであ
る。図17において、横軸は、光パルス信号の波高PH
(パルスの高さ)であり、縦軸は、各波高における光パ
ルス数Nである。図中には2つの波高分布集団があり、
波高B以下と以上に分けられる。波高B以下の光パルス
は、コバルトやセシウム等のガンマ線源から放射された
ガンマ線が測定物体によって減衰され、プラシンに入射
して発生されたプラシン光のレベル信号である。したが
って、この波高分布集団は、容器1内の液体レベルによ
って光パルス数が変化する。波高B以上の光パルスの集
団はライトパルサ9によるものである。ライトパルサ9
の光はエネルギが3.4MeVとコバルトに比べ約2.
5倍大きいため、波高がコバルトやセシウムに比べ高
い。また、シンチレータがヨウ化ナトリウムの無機物を
使用しているため、波高分布も比較的幅の狭いガウス分
布をしており、レベル信号と混じることもない。このラ
イトパルサ9の光信号を利用して、以下に述べる測定系
の外乱による影響や経時変化をなくすように、測定系の
増幅度を自動補正し、安定な測定を実現している。
【0006】すなわち、図17において、増幅器10の
光パルス出力は2つのコンパレータ11及び13で分離
される。第1のコンパレータ11は、比較基準波高を図
17のCの値とし、ノイズ成分以上の波高信号を通過さ
せ、演算器12でパルス数をレベル信号に演算変換し、
出力する。第2のコンパレータ13は、比較基準波高を
ライトパルサ9による光パルス集団の中心波高値Aとす
る。そして、Aより波高の大きい光パルスのみ通過させ
て、演算器14で予め設定されたパルス数と第2のコン
パレータ13を通過したパルス数(すなわち、図17に
斜線で示した部分のパルス数)を比較演算する。さら
に、演算器14は、設定値との差がなくなるように、光
電子増倍管6への印加電圧を制御するHV(High Volta
ge)制御回路16に信号を供給する。高圧電源15は、
HV制御回路16からの信号に従って、光電子倍増管6
に高電圧を印加する。
【0007】ライトパルサ9の発する光パルスの数は、
α線源の半減期が433年と永いため、非常に安定的で
ある。したがって、上記のように第2のコンパレータ1
3を通過するパルス数が一定となるように、高圧電源1
5を制御することにより、レベル信号を含めた光パルス
の測定系の増幅度を一定に保持できる。例えば、光電子
増倍管6の温度による増幅度変化(約−0.2〜−0.
4%/度C)、経年変化による増幅度変化、プラシン5
内の光透過率の変化、及び増幅器10の増幅度の温度変
化が生じたとしても、全体としては光電子増倍管6の増
幅度は高圧電源15出力電圧を変えて補正でき、レベル
を安定に測定できる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のガンマ線計測装置にあっては、測定系の安定度は、
室温近傍では非常に良好であるが、周囲温度が−10〜
50度Cと大幅に変化すると、ライトパルサ9に使用し
ているシンチレータであるヨウ化ナトリウムの発光能が
変化し、発光パルスの波高が変化してしまっていた。し
たがって、測定精度が劣化してしまっていた。
【0009】また、α線の放射線源であるアメリシウム
には原子崩壊特有の統計ノイズがあり、計器精度を良好
なものとするためには、線源量の大きいものを使用する
か、数10分間の積算計測が必要となり、測定時間が長
くなってしまうという問題点があった。
【0010】さらに、ライトパルサ9として、α線の放
射線源を使用しているが、一般的に放射線源の管理は、
困難性があり、ガンマ線源の管理のみならず、α線源を
も管理しなければならず、管理に多大な経費や労力を費
やさねばならなかった。
【0011】また、ライトパルサ9のパルス波高は、固
定的であり、所望の値に変化できるものではない。例え
ば、測定対象が密度が低いものから高いものに変化した
場合、ガンマ線源を放射エネルギーが小さい、例えば、
セシュウムから放射エネルギーが大きいコバルトに換え
る必要がある。この場合、α線源のパルス波高が固定的
であるで、コバルトの波高レベルとα線源の波高レベル
とがオーバーラップしてしまう。したがって、ガンマ線
源のパルスとα線源のパルスとの明確な分離が困難とな
り、測定精度が低下してしまっていた。
【0012】本発明の目的は、周囲温度変化の影響及び
統計ノイズが少なく、管理が容易で、測定対象の変更に
も精度良く対応でき、測定精度が向上されたガンマ線計
測装置を実現することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、次のように構成される。測定容器の一方の
側に配置されたガンマ線源と、上記測定容器を間にして
上記ガンマ線源と対向する位置に配置された棒状プラス
チックシンチレータと、この棒状プラスチックシンチレ
ータの一端に直接又はライトガイドを介して光信号を受
信する光電気変換手段とを有し、この光電気変換手段の
出力パルス信号のパルス計数率により、上記測定容器内
の被測定物のレベルや密度などの変化を計測するガンマ
線計測装置において、出力パルス幅が調整可能なパルス
信号発生手段と、上記パルス信号発生手段からのパルス
信号に基づいて、ガンマ線源から発生されるパルス信号
のパルス幅とは異なるパルス幅の光パルス信号を発生す
る基準光発生手段と、上記パルス信号発生手段から発生
されるパルス信号の波高を、周囲温度の変化に応じて変
化させ、上記基準光発生手段から発生される光パルス信
号の発光量が周囲温度の変化に関係なくほぼ一定量とさ
せる温度補償手段と、上記光電気変換手段を介して供給
される上記基準光発生手段からのパルス信号のパルス数
が、所定の値となるように、上記光電気変換手段への供
給電圧を変化させる電圧制御手段と、を備える。
【0014】また、ガンマ線計測装置において、出力パ
ルス信号の波高レベルが調整可能なパルス信号発生手段
と、上記パルス信号発生手段からのパルス信号に基づい
て、ガンマ線源から発生されるパルス信号の波高レベル
とは異なる波高レベルの光パルス信号を発生する基準光
発生手段と、上記パルス信号発生手段から発生されるパ
ルス信号の波高を、周囲温度の変化に応じて変化させ、
上記基準光発生手段から発生される光パルス信号の発光
量が周囲温度の変化に関係なくほぼ一定量とさせる温度
補償手段と、上記光電気変換手段を介して供給される、
上記基準光発生手段からのパルス信号のパルス数が所定
の値となるように、上記光電気変換手段への供給電圧を
変化させる電圧制御手段と、を備える。
【0015】また、ガンマ線計測装置において、出力パ
ルス数が一定したパルス信号発生手段と、上記パルス信
号発生手段からのパルス信号に基づいて、所定のパルス
数である光パルス信号を発生する基準光発生手段と、上
記パルス信号発生手段から発生されるパルス信号の波高
を、周囲温度の変化に応じて変化させ、上記基準光発生
手段から発生される光パルス信号の発光量が周囲温度の
変化に関係なくほぼ一定量とさせる温度補償手段と、上
記光電気変換手段を介して供給される、上記基準光発生
手段からのパルス信号のパルス数が所定の値となるよう
に、上記光電気変換手段への供給電圧を変化させる電圧
制御手段と、を備える。
【0016】好ましくは、上記ガンマ線計測装置におい
て、基準光発生手段は、発光ダイオードが用いられる。
また、好ましくは、上記ガンマ線計測装置において、発
生光量の異なる2つの発光ダイオードを使用し、実質的
に交互に発光される。また、好ましくは、上記ガンマ線
計測装置において、2つの発光ダイオードのうちの一方
は、温度補償手段により、温度補償され、発光量が温度
変化に関係なくほぼ一定量であり、2つの発光ダイオー
ドのうちの他方は、温度補償されず、温度変化に従って
発光量が変化するように構成される。
【0017】
【作用】基準光発生手段が発生する光量は、温度補償手
段により、温度補償され、周囲温度の変化に関係なく、
ほぼ一定量となる。電圧制御手段は、基準光発生手段か
らのパルス信号のパルス数が所定の値となるように、光
電気変換手段への供給電圧を調整する。基準光発生手段
の発生光量は、安定しているで、電圧制御手段による供
給電圧の調整は、高精度に実行される。したがって、被
測定物のレベルや密度等が正確に測定される。温度補償
された基準光発生手段の他に、周囲温度の変化によって
発生光量が変化する光発生手段を配置して、周囲温度の
状態を検出することもできる。
【0018】
【実施例】図1は、本発明の一実施例であるガンマ線計
測装置の概略構成図である。この図1の例と図16の従
来例と異なる点は、プラシン5の下部近傍に配置された
発光ダイオード17(基準光発生素子)と、発光ダイオ
ード17を励起するパルス発振器18と、周囲温度が変
化しても発光ダイオード17の発光量が一定となるよう
に、発光ダイオード17に流れる電流を制御する温度補
正回路19と、時定数回路20とが配置されていること
である。図1において、パルス発振器18のパルス幅及
びパルス波高は、調整可能となっている。このパルス発
振器18からのパルス信号は、温度補償回路19を介し
て発光ダイオード17に供給される。そして、発光ダイ
オード17は、供給されたパルス信号に従って発光す
る。発光ダイオード17から発生された光は、検出器7
内で散乱反射し、プラスチックシンチレータ5に入射す
る。そして、シンチレータ5内で更に散乱反射して、光
電子増倍管6にガンマ線によるプラシン光と共に入射す
る。両光信号(パルス幅は、互いに異なる)は、増幅器
10で増幅され、第1のコンパレータ11を通過したパ
ルスは、演算器12で演算され、正規化されたレベル信
号となり、図示しない変換器に供給される。
【0019】一方、時定数回路20に供給された両光信
号はτ=CRの時定数を有するCR回路で減衰され、パ
ルス幅に応じて、パルス波高分布が図8に示す分布から
図9に示す分布のように、発光ダイオード光信号(斜線
部)とプラシン信号とが分離した分布となる。発光ダイ
オード光とプラシン光とを更に精度良く分離するため、
第2のコンパレータ13の前段に発光ダイオードの励起
パルスで同期検波する検波器を設けてもよい。
【0020】さて、時定数回路20を通過して得られた
信号は、第2コンパレータ13により、図9に示す比較
電圧VC2以上の信号が選別され、演算器14に供給され
る。そして、演算器14においては、コンパレータ13
を通過した発光ダイオード光信号の計数値が、一定にな
るように次式(1)で示すPI制御をし、HV制御回路
16に制御信号を供給する。そして、HV制御回路16
により、高圧電源15から光電子増倍管6に供給される
電圧が制御される。 MV=(1/PB)(PS−(Pin/Pr))/(Ti+1) −−− (1) ただし、MVは制御出力、PBは比例帯、Pinは第2の
コンパレータ13を通過した発光ダイオードのパルス
数、Prは発光ダイオード全パルス数(励起周波数)、
PSはパルス数PinとPrとの比の基準値、Tiは積分
時間である。PinとPrとの比Pin/Prは、0.02
≦Pin/Pr≦0.2、0.8≦Pin/Pr≦0.98に
設定される。
【0021】一般的には、半導体部品である発光ダイオ
ード17の発光量は、周囲温度の影響を受ける。しか
し、発光ダイオード17の周囲温度による影響は、十分
に補正できる。つまり、発光ダイオード17は、発光量
が周囲温度で−0.3〜−0.5%/度Cの割合で変わ
るため、発光ダイオード17の温度を検出して、発光量
が一定となるように温度補償をする必要がある。図2
は、温度補償回路19の一例を示す回路図であり、感温
素子であるサーミスタRTと抵抗R1及びR2を用いた例
である。図2において、発光ダイオード17は、抵抗R
1及びR2を介して、電源Eに接続される。そして、サー
ミスタRTが抵抗R2に並列に接続される。この温度補償
回路により、発光ダイオード17からの発光量は、温度
変化の影響が抑制される。
【0022】図3は、温度補償回路19の他の例を示す
回路図であり、トランジスタTrを用いた例である。図
3において、発光ダイオード17は、トランジスタT
r、抵抗REを介して電源Eに接続される。そして、トラ
ンジスタTrのベースは、抵抗REに接続される。トラン
ジスタTrのベース、エミッタ間電圧VBEは、負の温度
特性があり、発光ダイオード17を流れる電流IFがベ
ース電圧をVBとすると次式(2)で表わされる。
【0023】 IF=(VB−VBE)/RE −−− (2) 上式(2)において、電圧VBとVBEとの比を変える
と、電流IFが温度によって変化する割合を自由に調整
でき、温度補償が可能となる。なお、測温抵抗や熱電対
を利用して周囲温度検出を行い、検出した温度に応じ
て、電流IFが変化するようにして、温度補償を行うよ
うに構成することもできる。
【0024】発光ダイオード17の応答時間は0.05
〜0.1μsと短く、数MHzの高周波で十分応答する
ため、プラシン光と同程度の光パルスが作れ、かつ容易
にパルス数やパルスの形が変えられる。さらに、発光ダ
イオード17の発光強度は、ライトパルサ9の1000
倍以上もあるため、発光ダイオード17からの光は、プ
ラシン5の外壁を通して間接的に入射できる等の利点も
ある。発光ダイオード17の波長は、光電子増倍管6の
感度が良好な400〜600nm(青色〜緑色)を使用す
ることが好ましい。図4は、発光ダイオード17と光電
子増倍管6とを組合せ、これらのステップ応答を測定し
た結果を示すものである。図4の(b)は、発光ダイオ
ード17に流れる電流波形IDを示し、図4の(a)
は、光電子増倍管6の出力信号波形Soを示す。
【0025】図4に示す結果から、発光ダイオード17
の応答時間τ1は、上述のように短いが、発光ダイオー
ド17と光電子増倍管6との組合せ応答時間τは、電流
の立ち上り時間も含めて、0.5μs程度であった。ま
た、発光ダイオード17からの光はA0で示す直流成分
とB0で示す幅の交流ランダム光から成る。この交流ラ
ンダム光は、ガンマ線がプラシン5に入射して発光する
プラシン光と同様なパルス波高となるため、レベル計測
の誤差発生の原因となる。本発明の一実施例では、上記
誤差を最小限にするため、発光ダイオード17への供給
電流を、図5の(b)に示すようなパルス状電流IDと
して、交流ランダム光の影響を回避している。図5の
(a)は、光電子増倍管6の出力信号を示す。図5に示
すような信号にすると発光ダイオード信号もレベル信号
と同等のパルス光信号として取扱うことができる。図5
において、B1は発光ダイオード17に流れる電流のピ
ーク値を示し、t1は励起時間、t2は停止時間を示す。
したがって、発光ダイオード17の励起周波数fは次式
(3)で与えられる。 f=1/(t1+t2) (Hz) −−− (3) 図6及び図7は、発光ダイオード17を励起するパルス
電流と周波数を20kHz一定とし、時間t1とt2との
比を変え、プラシン5を通して、光電子増倍管6に発光
ダイオード光を入射し、光電子増倍管6からの出力信号
を波高分析した結果を示すものである。横軸はパルスの
高さ(PH)、縦軸はパルスの数(N)を示す。実線は
発光ダイオード信号L1及びL2であり、点線はプラシン
5にコバルトのガンマ線を照射したプラシン光の信号S
Pを示す。図6と図7の違いはパルスの幅t1が、図6で
はt1=20μs、図7ではt1=2μsの例である。図
6から判るように、パルス幅が大きい場合は斜線で示す
交流ランダム信号が大きく、かつ、コバルトのガンマ線
レベル信号SPとほぼ同程度のパルス高さであるため、
測定精度が劣化してしまう。また、高圧電源15を安定
に制御するための基準パルスの高さとシャープさが悪い
ため、コバルト照射によるプラシン光との分離が不正確
となり、十分安定した高圧電源の制御ができない。
【0026】一方、パルス幅が小さい図7の場合は、斜
線で示す交流ランダム信号が非常に少なく、かつ基準パ
ルスの高さも高く、パルス高さ分布がシャープであるた
め、プラシン光のパルス高さにより、高くなり、両信号
が完全に分離できることが理解できる。しかしながら、
パルス幅を小さくすればするほど良い訳ではなく、発光
ダイオード17の励起電流のパルス幅が1μs以下とな
ると、応答時間が0.5μsとなるため、十分な発光が
得られない。したがって、パルス幅としては、1〜10
μsが最適である。通常、レベル計ではガンマ線信号の
パルス数のゼロ点とスパン点との差スパンは数10kc
ps〜数100kcpsに選ばれるが、レベルの異常を
検出する目的で使用するレベルスイッチでは数kcps
のスパンで使用することもある。このため、発光ダイオ
ード17の励起周波数は、ガンマ線信号のパルス数の1
0%以下にしないとレベル信号のうち、レベルに無関係
の固定分信号が増加し、測定精度の劣化要因となる。ま
た、周波数が小さくなりすぎると、耐ノイズ性が悪くな
り、ガンマ線信号のパルス数の0.5%以下になると、
HV制御回路16の最小調整電圧が大きくなり実用でき
ない。したがって、発光ダイオード17の励起周波数
は、ガンマ線信号のパルス数の0.5%〜10%に選定
される。なお、21はプリント基板であり、このプリン
ト基板21にパルス発振器18や増幅器10、演算回路
12、13等が配置される。
【0027】以上のように、本発明の一実施例によれ
ば、基準光発生素子として、発光ダイオード17を使用
し、この発光ダイオード17の発光量の周囲温度変化を
補償する温度補償回路19を配置した。これにより、周
囲温度変化の影響が少なく、管理が容易なガンマ線計測
装置を実現することができる。また、基準光発生素子と
して、放射線源を使用した場合には、図10に示すパル
ス数Nαのように、統計ノイズが発生する。この統計ノ
イズのために、パルス数Nαは、変動幅σ=k/N0.5
だけ変動してしまう。ただし、Nはパルス数、kは定数
である。通常、パルス数Nが1000cpsでは、変動
幅σは、約1%であり、Nが100cpsでは、2.5
%〜3.0%となる。
【0028】これに対して、本発明の一実施例のよう
に、基準光発光素子として発光ダイオード17を使用す
る場合には、この発光ダイオード17の発光パルス数を
図10に示すパルス数NLのように、一定とすることが
できる。したがって、基準光の検出が短時間で正確に実
行することができ、制御応答性が速いガンマ計測装置を
実行することができる。
【0029】さらに、発光ダイオード17の発生パルス
波高を調整することができるので、測定対象の変更に伴
うガンマ線源の変更に、対応することができる。つま
り、ガンマ線源がコバルト60Co(一点鎖線)のエネル
ギーは、1.17又は1.33MeVであり、セシュウ
137Cs(破線)のエネルギーは、0.66MeVと両
線源のエネルギーには、約2倍の差がある。したがっ
て、パルス数とパルス波高との関係は、図11に示すよ
うになる。ただし、コバルト60Coは、一点鎖線で示
し、セシュウム137Csは、破線で示してある。そして、
発光ダイオード17の発生パルス信号Lが、図11に示
したようなパルス波高位置と調整すれば、コバルト60
oを線源とした場合には、線源によるパルス信号と発光
ダイオード17からのパルス信号とを容易に判別でき
る。
【0030】パルス信号Lが図11に示す波高位置の場
合には、線源がコバルト60Coであっても、セシュウム
137Csであっても、線源によるパルス信号と発光ダイオ
ード17からのパルス信号とを容易に判別できる。しか
しながら、線源がセシュウム137Csの場合には、増幅器
10のダイナミックレンジの使用効率が低いものとなっ
てしまう。そこで、本発明においては、発光ダイオード
17の励起電流を調整する事ができるで、励起電流を約
1/2とし、増幅器10のゲインを約2倍とすれば、信
号Lの波高位置を図11の左方向にシフトさせ、増幅器
10のダイナミックレンジ使用効率を向上することがで
きる。
【0031】図12は、本発明の他の実施例の概略構成
図であり、防爆構造としたガンマ線計測装置の例であ
る。図12において、検出器7は、プラシン5を収納す
る検出部ケース22を有しており、プラシン5の上部に
は固定のためと、プラシン5の熱膨張を吸収する目的で
スペーサ23が取り付けてある。プラシン5の下部は、
検出部ケース22のフランジ24で固定される。検出部
ケース22の下側には光信号増幅部25があり、この光
信号増幅部25は、増幅部ケース26と光電子増倍管6
とを取付るベース27で囲まれている。ベース27には
光が通過する2つのガラス製の光通路があり、プラシン
光と発光ダイオード光がプラシン5からガラスを通して
光電子増倍管6に入射するガラス28と発光ダイオード
光が光信号増幅部25側から検出部ケース22へ入るた
めのガラス29がある。発光ダイオード光は効率的にプ
ラシン5へ入射できるように反射板30が、検出部ケー
ス22の内側に取付けてある。
【0032】増幅部ケース26の下側には外部と電気信
号を送受信したり、電源が供給されるための端子台31
がある。32は端子箱カバーであり、増幅部ケース26
にねじ止めされる。33ネジ穴であり、このネジ穴33
には、外部から導入される電線を保護するパイプが取付
けられる。以上説明した、増幅部ケース26、ベース2
7、ガラス28、ガラス29、端子箱カバー32は、可
燃物雰囲気中でも使用できるように防爆構造となってい
る。ガラス28は、ガラス押え34でベース27に固定
され、ガラス28と光電子増倍管6の受光面とが密着す
るように、光電子増倍管ホルダ35とスプリング36と
で、光電子増倍管6が、ガラス28に常に押えつけられ
ている。
【0033】なお、プラシン5、ガラス28、光電子増
倍管6の境界面には光の透過性を良くするため、蒸気圧
の低いシリコン油やグリースが塗布される。また、ガラ
ス29は、発光ダイオードホルダ37でベース27に固
定される。また、ガラス29には、ベース27で固定さ
れた発光ダイオードホルダ37が接近して配置されてい
る。また、ガラス29には発光ダイオード17の光量を
調節する目的で絞りを付けたり、曇りを付けたりできる
手段を配置することもできる。
【0034】光電子増倍管6は、高圧電源15から高電
圧が供給され、動作される。また、高圧電源15は、プ
リント基板21上のHV制御回路16からの信号で動作
される。発光ダイオード17は、プリント基板21上の
パルス発振器18と温度補償回路19(図10には示さ
ず)からパルス信号が供給され発光する。検出部ケース
22と増幅部ケース26はネジ38で接続される。この
図12の例では、防爆構造となっているため、発光ダイ
オード17は増幅部ケース26側に設置しているが、防
爆構造が不要な場合は直接検出部ケース22に発光ダイ
オード17を設置することもある。
【0035】また、ガンマ線検出装置は屋外に取付られ
ることが多いため、内部に雨水や塵埃が侵入しないよう
に、Oリング39でシール構造となっている。さらに、
検出部ケース22内には、シリカゲル等の乾燥剤40や
脱酸素剤(たとえば 鉄粉などの物質)が入っており、
プラシン5表面の露結による、光の入射、反射性能の変
化が生じないようになっている。また、脱酸素剤によ
り、酸素によるプラシン5の黄変による透光性の劣化を
防止し、経時変化を抑制することができる。酸素による
劣化は周囲温度により異なり、30度Cでは−2%/
年、50度Cでは−5%/年にも達する。この図12の
例においても、図1の例と同様な効果を得ることができ
る。なお、図12の例は、ガンマ線レベル計の場合であ
るが、プラシン5の長さを50〜300mmと短くする
ことにより、そのままの構造で密度計やレベルスイッチ
として利用できる。
【0036】図13は、本発明のさらに他の実施例の要
部概略構成図である。この図13の例においては、図1
の例における演算器14の動作を変換器41内蔵のMP
U42により実行させるように構成されている。つま
り、コンパレータ13の出力信号がMPU42に供給さ
れ、このMPU42により、HV制御のための演算が実
行される。そして、MPU42により演算された結果を
示す信号が、HV制御回路16に供給される。HV制御
回路16は、供給された信号に従って高圧電源15を制
御し、光電子増倍管6への供給電圧をコントロールす
る。また、演算器12からの出力信号はMPU42を介
して出力回路43に供給される。そして、この出力回路
43の出力信号は、上位の制御系システム等に供給され
る。
【0037】この図13の例においても、図1の例と同
様な効果を得ることができる。なお、この図13の例に
おいては、図1及び図12の例と比較すると、外部への
接続ケーブルが2対増加するが、検出装置側の演算器1
4が省略されるため、プリント基板21を大幅に小形化
できる。さらに、変換器41に供給される発光ダイオー
ド信号から、増幅器10等に動作異常が発生した場合に
はこれを検知することができる。
【0038】ところで、ガンマ線計測装置は、可燃性雰
囲気中や、高温状態の所、粉塵中等人間が近ずけない所
に設置する場合が多い。このため、ガンマ線計測装置の
周囲状態を検知することが必要となる。周囲状態の1つ
としては、周囲温度がある。図14は、本発明のさらに
他の実施例の概略構成図であり、周囲温度状態をも検知
する例である。この図14の例と図1の例との異なる点
は、発光ダイオード17Aと、フリップフロップ回路
(パルス信号分割手段)18Aと、増幅器19Aと、コ
ンパレータ11Aと、演算器12Aとが追加されている
ところであり、その他の構成は、同様となっている。図
14において、パルス発振器18から発生されるパルス
信号は、フリップフロップ回路18Aに供給され、パル
スの発生タイミングが交互となった2種類のパルス信号
が形成される。そして、一方のパルス信号は、温度補償
回路19を介して発光ダイオード17に供給される。ま
た、フリップフロップ回路18Aからの他方のパルス信
号は、増幅器19Aに供給され、増幅された後に、発光
ダイオード17Aに供給される。発光ダイオード17A
は、周囲温度検出用であり、発光ダイオード17の近辺
に配置されている。発光ダイオード17Aは、温度補償
されていないので、発光量は周囲温度により変化する。
【0039】光電子増倍管6からの信号は、増幅器10
を介して、時定数回路20、コンパレータ11及びコン
パレータ11Aに供給される。発光ダイオード17Aに
よる信号は、コンパレータ11Aにより選別され、演算
器12Aに供給される。そして、この演算器12Aによ
り、周囲温度が演算される。そして、周囲温度に対応し
た信号が演算器12Aから変換器に供給される。この図
14の例においても、図1の例と同様な効果が得られる
他、周囲温度の検出も行うことができる。
【0040】図15は、本発明のさらに他の実施例の概
略構成図であり、図14の例と同様に、周囲温度状態を
も検知する例である。この図15の例と図14の例との
異なる点は、増幅器19Aが省略されているところと、
発光ダイオード17の発光波長(例えば青)と異なる発
光波長(例えば赤)の発光ダイオード17Bが配置され
ているところである。発光ダイオードの発光波長が異な
ると、光電子増倍管6のゲインが異なってくる。これに
よって、発光ダイオード17と17Bとの発光光量が異
なることと等価となる。この図15の例においては、増
幅器19Aを省略して、図14の例と同様な効果が得ら
れる。
【0041】なお、図15の例において、発光ダイオー
ド17Bに換えて、同一波高レベルのパルス信号を供給
しても発光光量が、ダイオード17とは異なる発光ダイ
オードを使用することもできる。また、発光ダイオード
17及び17Bは、発光光量が互いに異なる2つの発光
素子を有する発光手段とすることもできる。また、図示
した例においては、基準光発生手段を発光ダイオードと
したが、発光パルス波高、発光パルス幅、発光パルス数
が調整可能な発光素子であれば発光ダイオード以外のも
のでもよい。
【0042】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているため、以下のような効果がある。ガンマ線源と、
棒状プラスチックシンチレータと、光信号を受信する光
電気変換手段とを有し、この光電気変換手段の出力パル
ス信号のパルス計数率により、被測定物のレベルや密度
などの変化を計測するガンマ線計測装置において、出力
パルス幅が調整可能なパルス信号発生手段と、パルス信
号発生手段からのパルス信号に基づいて、ガンマ線源か
ら発生されるパルス信号のパルス幅とは異なるパルス幅
の光パルス信号を発生する基準光発生手段と、基準光発
生手段から発生される光パルス信号の発光量が周囲温度
の変化に関係なくほぼ一定量とさせる温度補償手段と、
光電気変換手段を介して供給される基準光発生手段から
のパルス数が、所定の値となるように、光電気変換手段
への供給電圧を変化させる電圧制御手段と、を備える。
これにより、周囲温度変化の影響及び統計ノイズが少な
く、管理が容易で、測定精度が向上されたガンマ線計測
装置を実現することができる。さらに、パルス幅がガン
マ線源と基準光発生手段とは、互いに異なっているの
で、パルス信号の分離が容易で、ガンマ線源のダイナミ
ックレンジを広く取ることができる。したがって、多種
類のガンマ線源に対応可能なガンマ線計測装置が実現さ
れる。
【0043】また、ガンマ線源と、棒状プラスチックシ
ンチレータと、光信号を受信する光電気変換手段とを有
し、光電気変換手段の出力パルス信号のパルス計数率に
より、被測定物のレベルや密度などの変化を計測するガ
ンマ線計測装置において、出力パルス信号の波高レベル
が調整可能なパルス信号発生手段と、パルス信号発生手
段からのパルス信号に基づいて、ガンマ線源から発生さ
れるパルス信号の波高レベルとは異なる波高レベルの光
パルス信号を発生する基準光発生手段と、基準光発生手
段から発生される光パルス信号の発光量が周囲温度の変
化に関係なくほぼ一定量とさせる温度補償手段と、光電
気変換手段を介して供給される、基準光発生手段からの
パルス信号のパルス数が所定の値となるように、光電気
変換手段への供給電圧を変化させる電圧制御手段と、を
備える。これにより、周囲温度変化の影響及び統計ノイ
ズが少なく、管理が容易で、測定精度が向上されたガン
マ線計測装置を実現することができる。さらに、出力パ
ルス信号の波高レベル、つまり、基準光発生手段が発生
する光パルス信号の波高レベルが調整可能となっている
ので、ガンマ線源のと基準光発生手段とは、互いに異な
っているので、パルス信号の分離が容易で、ガンマ線源
のダイナミックレンジを広く取ることができる。したが
って、多種類のガンマ線源に対応可能なガンマ線計測装
置が実現される。
【0044】また、ガンマ線源と、棒状プラスチックシ
ンチレータと、光信号を受信する光電気変換手段とを有
し、この光電気変換手段の出力パルス信号のパルス計数
率により、被測定物のレベルや密度などの変化を計測す
るガンマ線計測装置において、出力パルス数が一定した
パルス信号発生手段と、所定のパルス数の光パルス信号
を発生する基準光発生手段と、基準光発生手段から発生
される光パルス信号の発光量が周囲温度の変化に関係な
くほぼ一定量とさせる温度補償手段と、光電気変換手段
を介して供給される、上記基準光発生手段からのパルス
信号のパルス数が所定の値となるように、上記光電気変
換手段への供給電圧を変化させる電圧制御手段と、を備
える。これにより、周囲温度変化の影響及び統計ノイズ
が少なく、管理が容易で、測定精度が向上されたガンマ
線計測装置を実現することができる。さらに、基準光発
生手段は、光パルス信号の発生数が一定であるので、基
準光発生手段からの光パルス信号に基づく、電圧制御を
短時間で実行することができ、測定速度が向上されたガ
ンマ線計測装置が実現される。
【0045】また、温度補償された基準光発生手段の他
に、周囲温度の変化によって発生光量が変化する光発生
手段を配置する構成によれば、周囲温度の検出も可能な
ガンマ線計測装置を実現する事ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の概略構成図である。
【図2】温度補償回路の一例の回路図である。
【図3】温度補償回路の他の例の回路図である。
【図4】発光ダイオードへの供給電流と光電子増倍管の
出力信号との関係を示す図である。
【図5】発光ダイオードへの供給パルス信号と光電子増
倍管の出力信号との関係を示す図である。
【図6】発光ダイオードへの供給パルス信号のパルス幅
が20μsの場合の、パルス数とパルス高さとの関係を
示す図である。
【図7】発光ダイオードへの供給パルス信号のパルス幅
が2μsの場合の、パルス数とパルス高さとの関係を示
す図である。
【図8】時定数回路へ供給される信号のパルス数とパル
ス高さとの関係を示す図である。
【図9】時定数回路から出力される信号のパルス数とパ
ルス高さとの関係を示す図である。
【図10】α線源の統計ノイズを説明するための図であ
る。
【図11】発光ダイオードの発光パルス高さが調整可能
であることを説明するための図である。
【図12】本発明の他の実施例の概略構成図である。
【図13】本発明のさらに他の実施例の要部概略構成図
である。
【図14】本発明のさらに他の実施例の概略構成図であ
る。
【図15】本発明のさらに他の実施例の概略構成図であ
る。
【図16】従来のガンマ線計測装置の一例の概略構成図
である。
【図17】図16の例における光電子増倍管からの信号
のパルス数とパルス波高との関係を示す図である。
【符号の説明】
1 容器 2 液体 3 線源容器 4 ガンマ線源 5 プラスチックシンチレータ 6 光電子増倍管 7 検出器 8 ライトガイド 9 ライトパルサ 10、19A 増幅器 11、11A、13 コンパレータ 12、12A、14 演算器 15 高圧電源 16 HV制御回路 17、17A、17B 発光ダイオード 18 パルス発振器 18A フリップフロップ回路 19 温度補償回路 20 時定数回路 41 変換器 42 MPU 43 出力回路

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 測定容器の一方の側に配置されたガンマ
    線源と、上記測定容器を間にして上記ガンマ線源と対向
    する位置に配置された棒状プラスチックシンチレータ
    と、この棒状プラスチックシンチレータの一端に直接又
    はライトガイドを介して光信号を受信する光電気変換手
    段とを有し、この光電気変換手段の出力パルス信号のパ
    ルス計数率により、上記測定容器内の被測定物のレベル
    や密度などの変化を計測するガンマ線計測装置におい
    て、 出力パルス幅が調整可能なパルス信号発生手段と、 上記パルス信号発生手段からのパルス信号に基づいて、
    ガンマ線源から発生されるパルス信号のパルス幅とは異
    なるパルス幅の光パルス信号を発生する基準光発生手段
    と、 上記パルス信号発生手段から発生されるパルス信号の波
    高を、周囲温度の変化に応じて変化させ、上記基準光発
    生手段から発生される光パルス信号の発光量が周囲温度
    の変化に関係なくほぼ一定量とさせる温度補償手段と、 上記光電気変換手段を介して供給される上記基準光発生
    手段からのパルス信号のパルス数が、所定の値となるよ
    うに、上記光電気変換手段への供給電圧を変化させる電
    圧制御手段と、 を備えることを特徴とするガンマ線計測装置。
  2. 【請求項2】 測定容器の一方の側に配置されたガンマ
    線源と、上記測定容器を間にして上記ガンマ線源と対向
    する位置に配置された棒状プラスチックシンチレータ
    と、この棒状プラスチックシンチレータの一端に直接又
    はライトガイドを介して光信号を受信する光電気変換手
    段とを有し、この光電気変換手段の出力パルス信号のパ
    ルス計数率により、上記測定容器内の被測定物のレベル
    や密度などの変化を計測するガンマ線計測装置におい
    て、 出力パルス信号の波高レベルが調整可能なパルス信号発
    生手段と、 上記パルス信号発生手段からのパルス信号に基づいて、
    ガンマ線源から発生されるパルス信号の波高レベルとは
    異なる波高レベルの光パルス信号を発生する基準光発生
    手段と、 上記パルス信号発生手段から発生されるパルス信号の波
    高を、周囲温度の変化に応じて変化させ、上記基準光発
    生手段から発生される光パルス信号の発光量が周囲温度
    の変化に関係なくほぼ一定量とさせる温度補償手段と、 上記光電気変換手段を介して供給される、上記基準光発
    生手段からのパルス信号のパルス数が所定の値となるよ
    うに、上記光電気変換手段への供給電圧を変化させる電
    圧制御手段と、 を備えることを特徴とするガンマ線計測装置。
  3. 【請求項3】 測定容器の一方の側に配置されたガンマ
    線源と、上記測定容器を間にして上記ガンマ線源と対向
    する位置に配置された棒状プラスチックシンチレータ
    と、この棒状プラスチックシンチレータの一端に直接又
    はライトガイドを介して光信号を受信する光電気変換手
    段とを有し、この光電気変換手段の出力パルス信号のパ
    ルス計数率により、上記測定容器内の被測定物のレベル
    や密度などの変化を計測するガンマ線計測装置におい
    て、 出力パルス数が一定したパルス信号発生手段と、 上記パルス信号発生手段からのパルス信号に基づいて、
    所定のパルス数である光パルス信号を発生する基準光発
    生手段と、 上記パルス信号発生手段から発生されるパルス信号の波
    高を、周囲温度の変化に応じて変化させ、上記基準光発
    生手段から発生される光パルス信号の発光量が周囲温度
    の変化に関係なくほぼ一定量とさせる温度補償手段と、 上記光電気変換手段を介して供給される、上記基準光発
    生手段からのパルス信号のパルス数が所定の値となるよ
    うに、上記光電気変換手段への供給電圧を変化させる電
    圧制御手段と、 を備えることを特徴とするガンマ線計測装置。
  4. 【請求項4】 請求項1、2、3のうちのいずれか一項
    記載のガンマ線計測装置において、上記基準光発生手段
    は、発光ダイオードであり、この発光ダイオードに供給
    されるパルス信号のパルス幅が1〜10μsであること
    を特徴とするガンマ線計測装置。
  5. 【請求項5】 請求項1、2、3のうちのいずれか一項
    記載のガンマ線計測装置において、上記基準光発生手段
    は、発光ダイオードであり、この発光ダイオードの発光
    波長が400〜600nmであることを特徴とするガン
    マ線計測装置。
  6. 【請求項6】 請求項1、2、3のうちのいずれか一項
    記載のガンマ線計測装置において、上記基準光発光手段
    は、発光ダイオードであり、この発光ダイオードから上
    記光電気変換手段を介して発生されるパルス信号の計数
    率が、ガンマ線から上記光電気変換手段を介して発生さ
    れるパルス信号の計数率の0.5%〜10%であること
    を特徴とするガンマ線計測装置。
  7. 【請求項7】 請求項1、2、3のうちのいずれか一項
    記載のガンマ線計測装置において、上記光電気変換手段
    は光電子増倍管であることを特徴とするガンマ線計測装
    置。
  8. 【請求項8】 請求項1、2、3のうちのいずれか一項
    記載のガンマ線計測装置において、 上記光電気変換手段からの信号を増幅する増幅器と、 上記増幅器からの出力信号から、ガンマ線源に基づく信
    号を抽出する第1のコンパレータと、 第1のコンパレータにより抽出された信号に基づいて、
    被測定物のレベルや密度等を演算する第1の演算器と、 上記増幅器からの出力信号から、ガンマ線源に基づく信
    号と基準光発生手段に基づく信号とを分離する時定数回
    路と、 上記時定数回路からの出力信号から、基準光発生手段に
    基づく信号を抽出する第2のコンパレータと、 第2のコンパレータにより抽出された信号のパルス数と
    所定数とを比較し、上記パルス数と所定数との差を演算
    する第2の演算器と、 上記光電気変換手段へ高電圧を供給する高圧電源と、 をさらに備え、上記電圧制御手段は、第2の演算器の出
    力信号に従って、高圧電源の出力電圧を変化させること
    を特徴とするガンマ線計測装置。
  9. 【請求項9】 請求項8記載のガンマ線計測装置におい
    て、MVを制御信号、PBを比例帯、Pinを第2のコン
    パレータの出力信号のパルス数、Prを基準光発生手段
    から全発生パルス数、PSをPinとPrとの基準比率、
    Tiを積分時間とすると、第2の演算器は、MV=(1
    /PB)(PS−(Pin/Pr))/(Ti+1)で示さ
    れるPI制御演算を実行し、制御信号MVを上記電圧制
    御手段に供給することを特徴とするガンマ線計測装置。
  10. 【請求項10】 請求項1、2、3のうちのいずれか一
    項記載のガンマ線計測装置において、基準光発生手段
    は、発光ダイオードであり、この発光ダイオードは1つ
    のパッケージ内に2個の発光ダイオード素子を内蔵した
    ことを特徴とするガンマ線計測装置。
  11. 【請求項11】 請求項10記載のガンマ線計測装置に
    おいて、2個の発光ダイオード素子は、発光波長が互い
    に異なることを特徴とするガンマ線計測装置。
  12. 【請求項12】 請求項11記載のガンマ線計測装置に
    おいて、上記パルス信号発生手段の出力パルス信号か
    ら、パルス信号の発生タイミングが交互となった2種類
    のパルス信号を発生させるパルス信号分割手段をさらに
    備え、上記2個の発光ダイオード素子は、上記2種類の
    パルス信号が供給され、実質的に交互に発光することを
    特徴とするガンマ線計測装置。
  13. 【請求項13】 請求項12記載のガンマ線計測装置に
    おいて、上記2種類のパルス信号のうちの一つは、上記
    温度補償手段を介して、発光波長の短い発光ダイオード
    素子へ供給され、上記2種類のパルス信号のうちの他の
    一つは、上記温度補償手段を介さず、発光波長の長い発
    光ダイオード素子へ供給されることを特徴とするガンマ
    線計測装置。
  14. 【請求項14】 請求項9記載のガンマ線計測装置にお
    いて、比Pin/Prは、0.02≦Pin/Pr≦0.2で
    あり、0.8≦Pin/Pr≦0.98であることを特徴
    とするガンマ線計測装置。
  15. 【請求項15】 請求項1、2、3のうちいずれか一項
    記載のガンマ線計測装置において、少なくとも、光電気
    変換手段と、パルス信号発生手段と、温度補償手段と、
    電圧制御手段と、基準光発生手段とは、耐圧防爆構造の
    ケースに収容されることを特徴とするガンマ線計測装
    置。
  16. 【請求項16】 請求項15記載のガンマ線計測装置に
    おいて、上記耐圧防爆構造のケースは、プラスチックシ
    ンチレータと結合され、この結合面には2ヶ所の独立し
    た光通路が形成されていることを特徴とするガンマ線計
    測装置。
  17. 【請求項17】 請求項16記載のガンマ線計測装置に
    おいて、プラスチックシンチレータは、検出部ケースに
    収容され、この検出部ケースには、脱酸素剤又は乾燥
    剤、又は脱酸素剤及び乾燥剤を収納したことを特徴とす
    るガンマ線計測装置。
  18. 【請求項18】 請求項1、2、3のうちのいずれか一
    項記載のガンマ線計測装置において、上記温度補償手段
    は、サーミスタを有することを特徴とするガンマ線計測
    装置。
  19. 【請求項19】 請求項1、2、3のうちのいずれか一
    項記載のガンマ線計測装置において、上記温度補償手段
    は、ベースとエミッタとの間の電圧値が負の温度特性が
    あるトランジスタを有することを特徴とするガンマ線計
    測装置。
  20. 【請求項20】 請求項8記載のガンマ線計測装置にお
    いて、時定数回路と第2のコンパレータとの間に、基準
    光発生手段に供給されるパルス信号と同期した検波器を
    接続したことを特徴とするガンマ線計測装置。
  21. 【請求項21】 請求項16記載のガンマ線計測装置に
    おいて、プラスチックシンチレータの近傍には、反射板
    が配置され、基準光発生手段から発生される光パルス信
    号は、上記2つの光通路のうちの一つを通過して、上記
    反射板に入射され、この反射板によって反射されてプラ
    スチックシンチレータに入射されることを特徴とするガ
    ンマ線計測装置。
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