JPH06137438A - 環状シールパッキン - Google Patents

環状シールパッキン

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Publication number
JPH06137438A
JPH06137438A JP4312651A JP31265192A JPH06137438A JP H06137438 A JPH06137438 A JP H06137438A JP 4312651 A JP4312651 A JP 4312651A JP 31265192 A JP31265192 A JP 31265192A JP H06137438 A JPH06137438 A JP H06137438A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seal packing
piece
annular
peripheral piece
outer peripheral
Prior art date
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Pending
Application number
JP4312651A
Other languages
English (en)
Inventor
Masuo Koda
満洲雄 甲田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanden Shoji KK
Original Assignee
Sanden Shoji KK
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Publication date
Application filed by Sanden Shoji KK filed Critical Sanden Shoji KK
Priority to JP4312651A priority Critical patent/JPH06137438A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 安価で長期使用でも安定した拡縮が可能な環
状シールパッキンを提供する。 【構成】 内周片21と外周片22の一端側を環状端片
23で連結して断面形状が溝形をした環状に形成され、
この内周片21と外周片22との間を拡縮自在な襞状の
弾性連結片24で連結し、これらの各部21,22,2
3,24がゴムや合成樹脂または金属による弾性部材に
よって一体形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、空気圧や油圧による流
体圧の流路中に介在され、流体が漏洩しないようにシー
ルする環状シールパッキンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の環状シールパッキンの代表的な
ものとしてはOリングがある。このOリング1は、ニト
リルゴムなどのゴム材によって円形断面をもつ環状に形
成されており、例えば図1で示すように凹溝内へ収容さ
れてシリンダチューブ2の内周面とピストン3の間やピ
ストンロッド4とフランジカバー5の間などの往復摺動
部分をシールしたり、シリンダチューブ2の外周面とフ
ランジカバー5,6の間などの固定部分をシールするた
めに使用されている。しかし、Oリング1の弾性変形に
よる拡縮には限度があり、空隙Gが小さい個所での使用
には余り支障はないが、空隙Gが大きい個所で使用には
適合しない。また、摺動部分をシールする場合には転が
り摩擦による摺動抵抗の増加や寿命の低下も問題にな
る。
【0003】そこで、図2で示す流体シリンダのように
空隙Gが大きい摺動部分をシールする場合には、例えば
溝形断面をもつ環状に形成されたシールパッキン7が使
用されている。この流体シリンダは、円筒状をしたシリ
ンダチューブ8内にピストン9が収容され、このピスト
ン9の外周に形成された環状の凹溝10内へ溝断面によ
るシールパッキン7が装着されている。このシールパッ
キン7が装着されたピストン9によってシリンダチュー
ブ8内に区分されたピストン室A,Bが形成され、一方
のピストン室Aから空気圧や油圧による作動流体の流体
圧Pが印加されると、ピストン9は他方のピストン室B
側へ直進運動される。その際に、シールパッキン7も流
体圧Pを受けて半径方向へ拡開し、当該シールパッキン
7は外周片がシリンダチューブ8の内周面と内周片がピ
ストン9の外周面とそれぞれ密接状態となる。これによ
り、シールパッキン7の外周片はシリンダチューブ8の
内周面に沿って摺動されると共に、当該シールパッキン
7によってピストン9とシリンダチューブ8との間隙G
は緊塞されるので、作動流体Pがピストン室A側からピ
ストン室B側へ漏洩することが防止される。なお、この
流体シリンダでは上記ピストン9にシールパッキン7を
容易に装着できるよう、ピストン9側に雌ねじ穴9aを
設け、この雌ねじ穴9aに螺合する雄ねじを備えたねじ
軸11が着脱自在に取り付けられている。
【0004】上記シールパッキン7は、作動流体に晒さ
れ且つ摺動されるので耐熱性と耐蝕性および耐摩耗性に
優れた部材の使用が要求されると共に、半径方向へ柔軟
に拡径し且つ確実に密接して緊塞を行うために優れた弾
性力が要求される。これらの要求を満足させるために、
従来のシールパッキンの中でも例えば図3および図4で
示すような構造をしたものがある。このシールパッキン
7は、耐熱性と耐蝕性および耐摩耗性に優れた例えばフ
ッ素樹脂(デュポン社の商標名テフロンとして知られて
いる)などの合成樹脂材で形成されたシールリング12
と、このシールリング12に弾性を付与するために当該
シールリング12内へ装着された鋼製ばね芯材13とで
構成されている。上記シールリング12は、上記ピスト
ン9の外周面に密接させるための環状をした内周片14
と、上記シリンダチューブ8の内周面に密接させるため
の環状をした外周片15とを、上記ピストン室B側とな
る軸線方向に沿った一端側を環状端片16で連結し、作
動流体Pが印加されるピストン室A側となる他端側が開
口するようにして断面形状がU状の溝形に形成されてい
る。また上記鋼製ばね芯材13は、例えばステンレスな
ど金属薄板を円周に沿って蛇行しながら連続するように
平板状に打抜き加工し、これを上記シールリング12の
U状溝へ湾曲状態で装着したものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】然しながら、上記した
ような従来のシールパッキン7では、特に鋼製ばね芯材
13を造るために高価な打抜き加工用の金型を製作して
打ち抜き作業を行う必要があり、然も平板状に打抜き加
工された鋼製ばね芯材13を湾曲させながらシールリン
グ12のU状溝へ装着させる作業も容易ではなく、製造
コストが高価になるという問題点があった。また、この
鋼製ばね芯材13は長期使用によってもへたり(永久変
形)を生ずる恐れがあると共に、作動流体の種類によっ
ては長期間晒されていると変質して弾性が低下する恐れ
がある。更に、このシールパッキンはピストンを作動す
る流体圧に応じて拡縮する柔軟性を所望に設定する場合
に、それに適合させることが容易にできない。そこで本
発明では、この従来の技術の課題を解決し得るようにし
た環状シールパッキンの提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決する本
発明による環状シールパッキンは、内周片と外周片の一
端側を環状端片で連結して断面形状が溝形をした環状に
形成され、この内周片と外周片との間を拡縮自在な襞状
の弾性連結片で連結し、これらの各部がゴムや合成樹脂
または金属による弾性部材によって一体形成されてい
る。
【0007】
【実施例】以下に、本発明による環状シールパッキンを
図示の実施例に基づいて詳細に説明する 図5および図6は、第1の実施例によるシールパッキン
20を示す。この図のように、シールパッキン20はそ
れぞれ環状をした内周片21と外周片22の一端側を山
形状の環状端片23で連結し、他端側が開口するように
した断面形状がW状の溝形に形成されている。この内周
片21と外周片22との間には、くの字状に折り曲げら
れた襞状の多数の弾性連結片24がその折り曲げの向き
を交互にしながら円周方向に沿って所定間隔毎に配設さ
れ、この弾性連結片24は3方端部が内周片21と外周
片22および環状端片23にそれぞれ連結されている。
また、必要に応じて図6で示すように上記実施例におけ
る弾性連結片24の折り曲げ部分に対して軸線方向に沿
った折り曲げ用スリット25を設けたり、上記環状端片
23との間に分離用のスリット26を設け、拡縮の柔軟
性を増加させて小さな作動圧でも容易に拡縮されるよう
にすることもできる。
【0008】上記構成によるシールパッキン20は、図
1または図2で示すような固定部分や摺動部分に対して
上記したOリング1やシールパッキン7と同様にシール
パッキンとして使用され、その場合には使用個所で要求
される弾性その他の条件に応じた各種の合成樹脂や金属
による弾性部材を適宜選択して形成されると共に、必要
に応じてシール当接面に対して保護被膜のコーティング
処理を施す。例えば、小さな作動圧で使用される個所で
はニトリルゴムなどの柔軟性のある合成ゴム材を用い、
大きな作動圧で使用される個所ではステンレスやスプリ
ング鋼あるいはニッケル系合金などの弾性と剛性のある
金属材を用い、これらの中間の作動圧で使用される個所
ではフッ素樹脂その他のなどの耐熱性と耐蝕性および耐
摩耗性に優れた合成樹脂材を用いて形成される。特に金
属材を用いて形成した場合には、シール当接面に対して
例えばインジュームや金その他の金属または樹脂やゴム
による保護被膜をコーティング処理し、摺動面を保護す
る。
【0009】上記シールパッキン20は、例えば従来例
におけるシールパッキン7のシールリング8と同様に弾
性の乏しいフッ素樹脂などの合成樹脂材によって一体形
成した場合でも、襞状をした多数の弾性連結片24の作
用によって十分に必要な弾性が付与される。このため
に、従来例のシールパッキン7に用いられていた鋼製ば
ね芯材13は不要であると共に、フッ素樹脂の保有する
優れた耐熱性と耐蝕性および耐摩耗性をそのまま保有し
且つ乏しい弾性を補うことができるので、安価で高いシ
ール性能を有し然も長期の使用でも安定した弾性を維持
できるシールパッキンである。また、このシールパッキ
ン20を柔軟性のある例えばニトリルゴムなどのゴム材
で形成すると、空隙Gが大きくて且つ小さな作動圧で使
用される個所でのシールパッキンとして効果的であり、
さらにこのシールパッキン20をステンレスその他の弾
性金属材で形成すると、大きな作動圧にも耐え得る剛性
の高いシールパッキンとして効果的である。従って、図
1および図2で示すような固定部分または摺動部分のシ
ール部材として、従来のOリング1や断面溝形の環状シ
ールパッキン7以上に有効である。
【0010】次に図7は、第1の実施例の一部を変形し
た他の実施例によるシールパッキン27,28,29を
それぞれ示すものである。これらの各シールパッキン
は、第1の実施例と同様の内周片21と外周片22およ
び環状端片23によって断面形状がW状の溝形に形成さ
れている。この内で、図の右半分に図示するシールパッ
キン27は、第1の実施例と同様にくの字状に折り曲げ
られた襞状の多数の弾性連結片24をその折り曲げの向
きを同じにしながら円周方向に沿って所定間隔毎に配設
した。また図の左半分の上方に図示するシールパッキン
28は、Sの字状に折り曲げられた襞状の多数の弾性連
結片30を円周方向に沿って所定間隔毎に配設した。更
に図の左半分の下方に図示するシールパッキン29は、
Wの字状に折り曲げられた襞状の多数の弾性連結片31
を円周方向に沿って所定間隔毎に配設した。
【0011】次に図8は、上記第1の実施例の一部を変
形した更に他の実施例によるシールパッキン32,3
3,34をそれぞれ示すものである。この内で、第8図
(a)に示すシールパッキン32は、内周片35と外周
片36および環状端片37によって断面形状をU状の溝
形に形成すると共に、環状端片37にU状の切り込み3
7aを設けたものである。また第8図(b)に示すシー
ルパッキン33は、内周片38と外周片39および環状
端片40によって断面形状をV状の溝形に形成すると共
に、環状端片40にV状の切り込み40aを設けたもの
である。更に第8図(c)に示すシールパッキン34
は、内周片41と外周片42および環状端片43によっ
て断面形状をV状の溝形に形成すると共に、環状端片4
3にW状の切り込み43aを設けたものである。
【0012】
【発明の効果】以上の実施例でも明らかなとおり、本発
明の環状シールパッキンによると次のような効果を期待
することができる。従来のOリングに比べ、空隙の大き
い個所のシールにも使用することができると共に、作用
圧に応じて所望の弾性によるシールが可能であり、特に
摺動部分では小さな摺動抵抗で確実なシールを行うこと
ができる。従来の断面溝形の環状シールパッキンに比
べ、弾力を付与させるために高価な鋼製ばね芯材などを
格別に装着させる必要がなく、きわめて安価である。ま
た、鋼製ばね芯材に比べて長期使用でもへたり(永久変
形)を生じにくく、作動流体に長期間晒されても変質す
ることがない。更に、作動圧に応じた弾性を得るために
材質や各部の構造をそれに適合させて任意に設定するこ
とが容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】固定部分および摺動部分に対し、従来のOリン
グを用いてシールした状態を示す縦断面図。
【図2】流体シリンダの摺動部分に対し、従来の溝形断
面による環状シールパッキンを用いてシールした状態を
示す縦断面図。
【図3】従来例の溝形断面による環状シールパッキンの
平面図。
【図4】従来例の溝形断面による環状シールパッキンの
要部拡大斜視図。
【図5】本発明の第1実施例による環状シールパッキン
の平面図。
【図6】本発明の第1実施例による環状シールパッキン
の要部拡大斜視図。
【図7】本発明の他の実施例による環状シールパッキン
の平面図。
【図8】本発明の更に他の実施例による環状シールパッ
キンの拡大断面図。
【符号の説明】
1 Oリング 2,8 シリンダチューブ 3,9 ピストン 4 ピストンロッド 5,6 フランジカバー 7,20,27,28,29,32,33,34 シー
ルパッキン 10 凹溝 11 ねじ軸 12 シールリング 13 鋼製ばね芯材 14,21,35,38,41 内周片 15,22,36,39,42 外周片 16,23,37,40,43 環状端片 24,30,31 弾性連結片 25 折り曲げ用スリット 26 分離用スリット 37a,40a,43a 切り込み A,B ピストン室 G 空隙

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内周片と外周片の一端側を環状端片で連
    結して断面形状が溝形をした環状に形成され、この内周
    片と外周片との間を拡縮自在な襞状の弾性連結片で連結
    し、これらの各部がゴムや合成樹脂または金属による弾
    性部材によって一体形成されていることを特徴とした環
    状シールパッキン。
JP4312651A 1992-10-29 1992-10-29 環状シールパッキン Pending JPH06137438A (ja)

Priority Applications (1)

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JP4312651A JPH06137438A (ja) 1992-10-29 1992-10-29 環状シールパッキン

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JP4312651A JPH06137438A (ja) 1992-10-29 1992-10-29 環状シールパッキン

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JPH06137438A true JPH06137438A (ja) 1994-05-17

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JP4312651A Pending JPH06137438A (ja) 1992-10-29 1992-10-29 環状シールパッキン

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JP (1) JPH06137438A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9381740B2 (en) 2004-12-30 2016-07-05 Fujifilm Dimatix, Inc. Ink jet printing
JP2019518180A (ja) * 2016-06-03 2019-06-27 マン・エナジー・ソリューションズ・エスイー 溝リングシールおよびその製造方法
WO2021075311A1 (ja) * 2019-10-17 2021-04-22 株式会社パイオラックス 制振装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US9381740B2 (en) 2004-12-30 2016-07-05 Fujifilm Dimatix, Inc. Ink jet printing
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