JPH06137355A - 筒状防振ブッシュ - Google Patents

筒状防振ブッシュ

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Publication number
JPH06137355A
JPH06137355A JP31273792A JP31273792A JPH06137355A JP H06137355 A JPH06137355 A JP H06137355A JP 31273792 A JP31273792 A JP 31273792A JP 31273792 A JP31273792 A JP 31273792A JP H06137355 A JPH06137355 A JP H06137355A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
outer cylinder
rubber layer
vibration
grooves
rubber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP31273792A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaki Inoue
正樹 井上
Yoshiyuki Fukumoto
義幸 福本
Hirotoshi Yamamuro
博俊 山室
Tsuneichi Furuya
常一 古家
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyoda Gosei Co Ltd
Original Assignee
Toyoda Gosei Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyoda Gosei Co Ltd filed Critical Toyoda Gosei Co Ltd
Priority to JP31273792A priority Critical patent/JPH06137355A/ja
Publication of JPH06137355A publication Critical patent/JPH06137355A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 外筒に保持用ゴム層を確実に成形できる。 【構成】 外筒1の外周面には周方向へ間隔をおいて軸
方向へ延びる複数の案内溝11を形成し、外筒1外周の
一般面1aに、案内溝11内に導入されたゴム材に連続
する所定厚の保持用ゴム層4を形成する。防振ゴム体3
のゴム材は案内溝11内に導入されて、該案内溝11に
沿い充分な厚さを保って外筒1の外周面上に拡がり、保
持用ゴム層4として連続的に成形される。金型内で外筒
1が拡径変形しても案内溝11内でゴム材の厚さが確保
されるから、途中で加硫固化することはなく、外筒1外
周の必要箇所に保持用ゴム層4が確実に形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は筒状防振ブッシュに関
し、特に外筒の外周に保持用ゴム層を形成した筒状防振
ブッシュの構造改良に関する。
【0002】
【従来の技術】図9には従来の筒状防振ブッシュの全体
断面を示す。図において、大径の樹脂製円形外筒1と小
径の金属製円形内筒2が同心状に配設され、これら内筒
2と外筒1との間に防振ゴム体3が接合してある。防振
ゴム体3には上下の対称位置に横長断面の貫通空間31
が形成されて、上下方向のバネ定数を小さくしてある。
【0003】上記外筒1は図略の筒状ホルダ内に圧入固
定されるが、外筒1の外周には保持用ゴム層4が形成さ
れている。このゴム層4は図10に示す如く、周方向へ
間隔をおいて軸方向へ延びる凸条となっており、これが
上記ホルダの内周に圧接して保持を確実なものにしてい
る。保持用ゴム層4は通常、防振ゴム体3と同時に型成
形され、これらゴム層4に薄い導入層41を経てゴム材
を供給している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、保持用ゴム
層4の厚さは比較的薄くする必要がある。その理由は、
ゴム層4が厚いと圧入時の変形が大きくなって、圧入完
了後の戻り変形によりホルダから防振ブッシュが浮くか
らである。
【0005】したがって、保持用ゴム層4より薄くした
導入層41では、往々にしてゴム材がスムーズに流通せ
ず、途中で加硫して固化し、保持用ゴム層4が部分的に
形成されないことがあった。特に、軽量化等のために外
筒1を樹脂材で構成すると、内側に防振ゴム体3のゴム
材射出時の圧力を受けて拡径変形するため、型内で導入
層41の厚さがさらに薄くなり、上記不具合が問題とな
る。
【0006】本発明はかかる課題を解決するもので、外
筒に保持用ゴム層を確実に成形できる筒状防振ブッシュ
を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の構成を説明する
と、筒状ホルダ内に圧入固定される外筒1内に軸方向を
一致せしめて内筒2を設けて、これら外筒1と内筒2と
の間に防振ゴム体3を接合配設した筒状防振ブッシュに
おいて、上記外筒1の外周面には周方向へ間隔をおいて
軸方向へ延びる複数の案内溝11を形成するとともに、
外筒1の外周面の必要箇所に、上記案内溝11内に導入
されたゴム材に連続する所定厚の保持用ゴム層4を形成
したものである。
【0008】
【作用】上記構成において、防振ゴム体3のゴム材は軸
方向へ延びる案内溝11内に導入されて、該案内溝11
に沿い充分な厚さを保って外筒1の外周面上に拡がり、
保持用ゴム層4として連続的に成形される。金型内で外
筒1が拡径変形しても案内溝11内のゴム材の厚さは確
保されるから、途中で加硫固化することはなく、外筒1
外周の必要箇所に保持用ゴム層4が確実に形成される。
【0009】
【実施例1】図1および図2において、下端にフランジ
部12を形成した断面L状をなす外筒1内には中心にや
や長尺の内筒2が配設してあり、内筒2と外筒1の間に
防振ゴム体3が接合してある。上記外筒1はポリアミド
樹脂よりなり、その外径は約φ70mmである。内筒2は
金属製であり、また、防振ゴム体3には径方向の対称位
置に横長断面の貫通空間31が形成してある。
【0010】防振ゴム体3のゴム材の一部は、図2に示
す如く、外筒フランジ部12の下面に延びて下方へ山型
に突出するストッパゴム部32となっている。さらに型
成形時に防振ゴム体3の他の一部は外筒の外周に延び
て、周方向へ等間隔をおいて突出する(図1)複数の保
持用ゴム層4となる。
【0011】これを詳述すると、図に示す如く、外筒1
の外周面には周方向へ等間隔でゴム材を案内する案内溝
11が形成してあり、これら案内溝11は軸方向へ延び
て外筒1の上端から下端のフランジ部12まで至り、深
さは1mmで幅は5〜7mmとしてある。
【0012】しかして、金型内で防振ゴム体3を射出成
形する際に、ゴム材の一部は上記案内溝11内に導入さ
れて外筒1の外周全面に拡がり、案内溝11間の外筒1
の外周一般面1a上の型空間内に効率的に侵入して凸条
となって延びる保持用ゴム層4に成形される。保持用ゴ
ム層4の厚さは1.5mm程度である。
【0013】この保持用ゴム層4の成形時に、防振ゴム
体3のゴム材射出圧を受けて外筒1が拡径変形するが、
ゴム材の流通路は案内溝11により確保されるから、ゴ
ム材は途中で加硫固化することなく充分な厚さを保って
外筒1の外周面上に拡がり、保持用ゴム層4が確実に形
成される。
【0014】防振ブッシュは内径φ71.6mmの図略の
筒状ホルダ内に圧入され、外周の保持用ゴム層4がホル
ダ内周に圧接して脱落することなく確実に保持される。
【0015】なお、案内溝11を外筒1の外周面上に軸
方向へ形成したから、成形に使用する金型をいわゆる上
下割りの簡易かつ安価な構造とできる。
【0016】
【実施例2】保持用ゴム層4は案内溝11間の外筒外周
一般面1aに必ずしも一致せしめて形成する必要はな
く、図4に示す如く、少なくともその一部が外周一般面
1a上に位置するように形成すれば、その機能は損なわ
れない。
【0017】
【実施例3】また、図5に示す如く、保持用ゴム層4の
幅をその両端がそれぞれ隣接する案内溝11上に位置す
る大きさとすれば、ゴム層4成形時のゴム材の供給がさ
らに円滑となる。
【0018】
【実施例4】図6、図7において、軸方向へ延びる保持
用ゴム層4の頂面には、φ0.1mm〜φ3mm(好ましく
はφ0.5mm)で、深さが0.1mm〜1.5mm(好まし
くは0.5mm)の多数の液保持穴42が設けてある。
【0019】かかる構造によれば、ホルダへの圧入時に
保持用ゴム層4の表面に塗布される圧入液が上記各液保
持穴42に蓄えられて、ホルダ内周との摩擦抵抗が低減
され、円滑な圧入が可能となる。これにより、圧入完了
後の保持用ゴム層4の戻り変形によるホルダからの防振
ブッシュの浮きの問題は生じない。
【0020】液保持穴42に代えて、図8に示す如く、
多数の平行な液保持溝43を形成しても同様の効果が得
られる。
【0021】
【発明の効果】以上の如く、本発明の筒状防振ブッシュ
によれば、外筒の外周に適度な厚さの保持用ゴム層を確
実に形成することができるから、ホルダ内固定を確実に
行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1における防振ブッシュの横断
面図で、図2のI −I 線に沿う断面図である。
【図2】防振ブッシュの縦断面図で、図1のII−II線に
沿う断面図である。
【図3】防振ブッシュの要部を概念的に示す拡大断面図
である。
【図4】本発明の実施例2における防振ブッシュの要部
拡大断面図である。
【図5】本発明の実施例3における防振ブッシュの要部
拡大断面図である。
【図6】本発明の実施例4における防振ブッシュの要部
拡大断面図である。
【図7】保持用ゴム層の要部拡大平面図である。
【図8】保持用ゴム層の他の例を示す要部拡大平面図で
ある。
【図9】従来例を示す防振ブッシュの横断面図である。
【図10】防振ブッシュの要部を概念的に示す拡大断面
図である。
【符号の説明】
1 外筒 11 案内溝 2 内筒 3 防振ゴム体 4 保持用ゴム層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山室 博俊 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑1 番地 豊田合成株式会社内 (72)発明者 古家 常一 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑1 番地 豊田合成株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状ホルダ内に圧入固定される外筒内に
    軸方向を一致せしめて内筒を設けて、これら外筒と内筒
    との間に防振ゴム体を接合配設した筒状防振ブッシュに
    おいて、上記外筒の外周面には周方向へ間隔をおいて軸
    方向へ延びる複数の案内溝を形成するとともに、外筒の
    外周面の必要箇所に、上記案内溝内に導入されたゴム材
    に連続する所定厚の保持用ゴム層を形成したことを特徴
    とする筒状防振ブッシュ。
JP31273792A 1992-10-28 1992-10-28 筒状防振ブッシュ Pending JPH06137355A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31273792A JPH06137355A (ja) 1992-10-28 1992-10-28 筒状防振ブッシュ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31273792A JPH06137355A (ja) 1992-10-28 1992-10-28 筒状防振ブッシュ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06137355A true JPH06137355A (ja) 1994-05-17

Family

ID=18032817

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP31273792A Pending JPH06137355A (ja) 1992-10-28 1992-10-28 筒状防振ブッシュ

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JP (1) JPH06137355A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5671908A (en) * 1995-12-27 1997-09-30 Tokai Rubber Industries, Ltd. Elastic mount and process of manufacturing the same
WO2004070229A1 (ja) * 2003-02-10 2004-08-19 Toyo Tire & Rubber Co., Ltd. 防振装置
JP2015161356A (ja) * 2014-02-27 2015-09-07 住友理工株式会社 筒型防振装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5671908A (en) * 1995-12-27 1997-09-30 Tokai Rubber Industries, Ltd. Elastic mount and process of manufacturing the same
WO2004070229A1 (ja) * 2003-02-10 2004-08-19 Toyo Tire & Rubber Co., Ltd. 防振装置
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