JPH06135816A - 化粧用組成物 - Google Patents

化粧用組成物

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JPH06135816A
JPH06135816A JP4314243A JP31424392A JPH06135816A JP H06135816 A JPH06135816 A JP H06135816A JP 4314243 A JP4314243 A JP 4314243A JP 31424392 A JP31424392 A JP 31424392A JP H06135816 A JPH06135816 A JP H06135816A
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JP
Japan
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oil
phospholipid
cosmetic composition
silicone
egg yolk
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Pending
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JP4314243A
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English (en)
Inventor
Junko Ono
淳子 小野
Toshinori Kanezaki
俊憲 金崎
Hideo Yamaguchi
英夫 山口
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Earth Corp
Original Assignee
Earth Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 リン脂質含有物の沈澱、分離のない安定した
リン脂質含有オイル状化粧品を提供する。 【構成】 卵黄油等のリン脂質含有物と、シリコーンポ
リマー、環状シリコーン、シリコーンオイルの少なくと
も1種を混合した混合物に対し、植物油、動物油又は好
ましくは炭素数15以上の炭化水素系油のいずれか1種
を配合してオイル状化粧品を得る。こうして得られたオ
イル状化粧品は、低温(5℃)でもリン脂質含有物が沈
澱や分離することなく均一に溶解し、化粧品として有用
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は化粧用油状組成物に関す
る。
【0002】
【従来の技術】リン脂質は、膜成分及び乳化剤として生
命現象に深い係わりを持ち、特に卵黄リン脂質はそのリ
ン脂質組成及び脂肪酸組成が人体の血液、表皮のそれに
近いことが知られている。卵黄油は、このようなリン脂
質を多く含み、乳化作用、抗酸化作用、分散作用、薬効
剤の吸収促進作用、エモリエント効果などを有するた
め、モイスチャークリーム、マッサージ油及び頭髪化粧
品に使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】リン脂質を含有する化
粧品は多く、その剤形も種々のものがあり、その中の一
つにシリコーン類にリン脂質含有物を配合したオイル状
化粧品を得るためには、シリコーン類にリン脂質を溶解
させることが必須であるが、リン脂質のシリコーン類に
対する溶解性が悪く、リン脂質の沈澱や分離が生じて、
オイル状化粧品製造上の大きな問題点となっていた。
【0004】本発明は上記従来の問題点を解決すること
を目的とし鋭意研究の結果、まず、リン脂質含有物とシ
リコーンポリマー、環状シリコーンあるいはシリコーン
オイルを混合した後、動物油、植物油、炭化水素系油の
少なくとも1種を配合することにより、見事に問題のリ
ン脂質が沈澱せず安定なオイル状化粧品が得られること
を見出し本発明を完成した。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、リン脂質含有
物とシリコーン類の少なくとも1種を混合した混合物に
対し、植物油、動物油、炭化水素系油のいずれか1種を
配合したことを特徴とする化粧用油状組成物に係る。本
発明において、リン脂質含有物としては、リン脂質自体
の他に、卵黄油並びに卵黄レシチン等を挙げることが出
来る。中でも、卵黄油は、通常リン脂質を約30%含
み、リン脂質含有物として好ましい。リン脂質中には、
フォスファチジルコリンが69.8%、ホスファチジル
エタノールアミンが25.2%、リゾホスファチジルコ
リン1.6%、スフィンゴミエリン3.4%が含まれて
いる。
【0006】本発明においてリン脂質含有物と混合され
るシリコーン類として代表的なものを例示すると、シリ
コーンポリマー、環状シリコーン及びシリコーンオイル
を挙げることができる。更に、具体的に代表的なものを
例示すると、以下の通りである。即ち、メチルポリシロ
キサン、メチルフェニルポリシロキサン、環状メチルシ
ロキサン、シリコーンポリエーテル・コポリマー、メチ
ルハイドロジエンポリシロキサン、アミノ変性シリコー
ン、ジメチルシロキサン・メチルステアロキシシロキサ
ン共重合体、ジメチルシロキサン・メチルセチルオキシ
シロキサン共重合体、ジメチルシロキサン・メチル(ポ
リオキシエチレン)シロキサン共重合体、ジメチルシロ
キサン・メチル(ポリオキシエチレン・ポリオキシプロ
ピレン)シロキサン共重合体、ジメチルシロキサン・メ
チル(ポリオキシプロピレン)シロキサン共重合体、オ
クタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロ
ペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサ
ン、テトラデカメチルシクロヘプタシロキサン、ヘキサ
メチルシクロトリシロキサン、ジメチルシリコーンオイ
ル、メチルフェニルシリコーンオイルを挙げることが出
来る。
【0007】本発明において、植物油、動物油、炭化水
素系油としては、代表的には次のものを挙げることがで
きる。即ち、オリーブ油、つばき油、とうもろこし胚芽
油、ひまわり油、スイートアーモンド油、ホホバ油、ア
ボガド油、杏仁油、グレープシード油、サザンカ油、マ
カデミアンナッツ油、ローズヒップ油、月見草油、しそ
油、えごま油、小麦胚芽油などの植物油、ミンク油、鯨
油、魚油などの動物油、流動パラフィン、スクワラン、
スクワレン、シンセラン、プリスタン、液化石油ガスな
どの炭化水素系油を挙げることができる。
【0008】本発明において、上記各成分の配合割合
は、全組成物の合計に対して、卵黄油等リン脂質含有物
0.1〜10重量%、好ましくは0.1〜6重量%、シ
リコーン類のの少なくとも1種5〜70重量%、好まし
くはシリコーンポリマーでは5〜20重量%、環状シリ
コーンでは50〜70重量%、植物油、動物油、炭化水
素系油のいずれか一種10〜50重量%の範囲内で調合
される。
【0009】本発明化粧用組成物には、上記物質以外に
も活性成分の希釈剤、分散剤、溶媒として作用する物質
を適量加えることが出来る。一例を挙げれば以下のとお
りである。皮膚軟化剤として、例えばステアリルアルコ
ール、グリセリルモノリシノレエート、グリセリルモノ
ステアレート、プロパン−1,2−ジオール、ブタン−
1,3−ジオール、ミンク油、セチルアルコール、イソ
プロピルイソステアレート、ステアリン酸、イソブチル
パルミテート、イソセチルステアレート、オレイルアル
コール、イソプロピルラウレート、ヘキシルラウレー
ト、デシルオレエート、オクタデカン−2−オール、イ
ソセチルアルコール、セチルパルミテート、ジメチルポ
リシロキサン、ジ−n−ブチルセバケート、イソプロピ
ルミリステート、イソプロピルパルミテート、イソプロ
ピルステアレート、ブチルステアレート、ポリエチレン
グリコール、トリエチレングリコール、ラノリン、ヒマ
シ油、アセチル化ラノリンアルコール、石油、ミネラル
オイル、ブチルミリステート、イソステアリン酸、パル
ミチン酸、イソプロピルリノレエート、ラウリルラクテ
ート、ミリスチルラクテート、デシルオレエート、ミリ
スチル、ミリステート。
【0010】ビタミン類として、例えば酢酸レチノー
ル、ビタミンA油、ビタミンAD油、β−カロチン、ニ
コチン酸dl−α−トコフェロール、天然ビタミンE、
コレカルシフェロール、アスコルビン酸、パルミチン酸
エステル、エルゴカルシフェロール。紫外線吸収剤とし
て、例えば4−tert−ブチル−4′−メトキシ−ベ
ンゾイルメタン、オキシベンゾン、シノキサート、メト
キシケイ皮酸オクチル。
【0011】抗炎症剤として、例えばグリチルレチン酸
ステアリル。プロペラントとして、例えばトリクロロフ
ルオロメタン、ジクロロジフルオロメタン、ジクロロテ
トラフルオロエタン、モノクロロジフルオロメタン、ト
リクロロトリフルオロエタン、プロパン、ブタン、イソ
ブタン、ジメチルエーテル、二酸化炭素、亜酸化窒素、
窒素、液化石油ガス。
【0012】軟化剤(humectant)として、例
えばグリセリン、ソルビトール、ナトリウム−2−ピロ
リドン−5−カルボキシレート、可溶性コラーゲン、ジ
ブチルフタレート、ゼラチン。また、本発明化粧用組成
物には、前記活性成分の自動酸化を効果的に防止し得る
程度の量の自動酸化防止剤、例えばブチル化p−クレゾ
ール、ブチル化ハイドロキノンモノメチルエーテル、ト
コフェノール、ビタミンC類あるいはお茶の抽出物を、
生理学的に許容される量含有させることができる。
【0013】本発明化粧用組成物は、消費者が感じよく
使用できる組成物にするのに充分な量の香料を含有し得
る。一般に香料は0.01〜5重量%(組成物重量基
準)配合できる。更に、本発明化粧用組成物はその所望
剤形に応じて、既述の物質以外の物質を適宜含有し得
る。例えば、防腐剤、変質防止剤、乳化剤、着色剤、洗
剤等を適量含有し得る。
【0014】
【作 用】本発明は、上記のごとく処方することによ
り、シリコーン類を用いたオイル状化粧品中でリン脂質
が沈澱、分離することなく、安定に溶解するという作用
を有する。
【0015】
【実施例】以下に本発明を実施例、試験例に基づき詳細
に説明するが、これら実施例に限定するものではない。 〔実施例1〜13〕下記表1に記載した配合割合(単
位:重量%)で、卵黄油とシリコーン類の少なくとも一
種とを混合攪拌した後、この混合物に動物油、植物油、
炭化水素系油(以下油類という)のいずれか一種を配合
し、更にこれを攪拌することにより本発明化粧用組成物
を得た。
【0016】
【表1】
【0017】〔実施例14〜18〕以下に記載した配合
割合(単位:重量%)で、卵黄油、シリコーン類及び油
類を配合し、更にこれを攪拌することにより本発明化粧
用組成物を得た。 〇実施例14 ジメチルポリシロキサン 9 デカメチルシクロペンタシロキサン 67 スクワラン 14 月見草油 3 ミンク油 1 卵黄油 2 流動パラフィン 4 計 100 〇実施例15 メチルフェニルポリシロキサン 10 オクタメチルシクロテトラシロキサン 22 デカメチルシクロペンタシロキサン 34 ドデカメチルシクロヘキサシロキサン 4 スクワレン 10 ミンク油 3 オリーブ油 3 卵黄油 3 流動パラフィン 12 計 100 〇実施例16 ジメチルポリシロキサン 8 オクタメチルシクロテトラシロキサン 49.99985 デカメチルシクロペンタシロキサン 18 ドデカメチルシクロヘキサシロキサン 2 スクワラン 13 月見草油 4 卵黄油 0.5 ビタミンAパルミテート 0.5 酢酸dl−α−トコフェロ−ル(V.E) 0.2 エルゴカルシフェロール(V.D2 ) 0.00015 4−tert−ブチル−4′−メトキシ− ベンゾイルメタン(UV 吸収剤) 4.15 計 100 〇実施例17 ジメチルポリシロキサン 10 オクタメチルシクロテトラシロキサン 37.6997 デカメチルシクロペンタシロキサン 27 ドデカメチルシクロヘキサシロキサン 1 スクワラン 12 月見草油 3 卵黄油 3 流動パラフィン 3 ビタミンAパルミテート 0.1 酢酸dl−α−トコフェロ−ル(V.E) 0.2 エルゴカルシフェロール(V.D2 ) 0.0003 4−tert−ブチル−4′−メトキシ− ベンゾイルメタン(UV 吸収剤) 3 計 100 〇実施例18 ジメチルポリシロキサン 9 オクタメチルシクロテトラシロキサン 35.5997 デカメチルシクロペンタシロキサン 26 ドデカメチルシクロヘキサシロキサン 5 スクワラン 12 月見草油 3 ミンク油 1.2 卵黄油 1.8 流動パラフィン 3 ビタミンAパルミテート 0.1 酢酸dl−α−トコフェロ−ル(V.E) 0.2 エルゴカルシフェロール(V.D2 ) 0.0003 4−tert−ブチル−4′−メトキシ− ベンゾイルメタン(UV 吸収剤) 3 グリチルレチン酸ステアリル 0.1 計 100 試験例(卵黄油溶解性試験) 前記表1に記載の配合割合(単位:重量%)に従い、実
施例と同様の手順で配合、攪拌を行い本発明化粧用組成
物を得た。得られた化粧用組成物に関して、40℃の温
度に加熱、攪拌した後、並びに5℃まで降温して攪拌し
た後に化粧用組成物の懸濁の有無を視認した。判定結果
を、同表中に併記する。
【0018】
【発明の効果】表1から明らかなように、シリコーン類
とともにスクワランや流動パラフィン、月見草油、ミン
ク油といった油類を配合しないものは、高温(40℃)
においても卵黄油が組成物中に溶解せずに懸濁が見られ
る。これに対し本発明による化粧用組成物では、低温
(5℃)でも卵黄油が析出、分離することなくシリコー
ン類に安定して溶解するため、通常の使用において極め
て有用である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リン脂質含有物とシリコーン類の少なく
    とも1種を混合した混合物に対し、植物油、動物油、炭
    化水素系油のいずれか1種を配合したことを特徴とする
    化粧用油状組成物。
JP4314243A 1992-10-30 1992-10-30 化粧用組成物 Pending JPH06135816A (ja)

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JP4314243A JPH06135816A (ja) 1992-10-30 1992-10-30 化粧用組成物

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ID=18051016

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001087344A1 (de) * 2000-05-19 2001-11-22 Mika Pharma Gesellschaft Für Die Entwicklung Und Vermarktung Pharmazeutischer Produkte Mbh Pharmazeutische und/oder kosmetische zubereitung enthaltend ein organosiloxan und ein phospholipid
WO2005094758A1 (ja) * 2004-03-31 2005-10-13 Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. シリコーン重合体を含有する化粧料

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