JPH0613242A - 油入変圧器の冷却器洗浄方法 - Google Patents
油入変圧器の冷却器洗浄方法Info
- Publication number
- JPH0613242A JPH0613242A JP19288692A JP19288692A JPH0613242A JP H0613242 A JPH0613242 A JP H0613242A JP 19288692 A JP19288692 A JP 19288692A JP 19288692 A JP19288692 A JP 19288692A JP H0613242 A JPH0613242 A JP H0613242A
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- oil
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 油入変圧器の冷却器の洗浄において、高精度
に異物を除去し、機器の信頼性を向上させる。 【構成】 冷却器と変圧器本体とを組み立てた状態で双
方をつなぐ油配管を弁で隔離し、この状態で変圧器を通
電又は励磁状態として実運転時の振動を発生させ、上記
油配管にバイパス油流路を設けてこれに取り付けたフィ
ルターによって、実運転時の振動により油中に剥離浮遊
してくる異物を捕獲するようにした。 【効果】 実運転状態の振動による異物の剥離促進と、
バイパス油流路中のフィルターのメッシュを細かくする
こととにより、高精度の異物除去が可能となる。
に異物を除去し、機器の信頼性を向上させる。 【構成】 冷却器と変圧器本体とを組み立てた状態で双
方をつなぐ油配管を弁で隔離し、この状態で変圧器を通
電又は励磁状態として実運転時の振動を発生させ、上記
油配管にバイパス油流路を設けてこれに取り付けたフィ
ルターによって、実運転時の振動により油中に剥離浮遊
してくる異物を捕獲するようにした。 【効果】 実運転状態の振動による異物の剥離促進と、
バイパス油流路中のフィルターのメッシュを細かくする
こととにより、高精度の異物除去が可能となる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、油入変圧器の冷却器
内部の洗浄方法に関するものである。
内部の洗浄方法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】図３は従来のこの種の冷却器洗浄方法を
示す概略図であり、図において、１は変圧器本体、２は
冷却器、３は油配管、４は冷却器用ポンプ、５はフィル
ター、６はブッシングである。なお図中矢印は油流の方
向を示す。
示す概略図であり、図において、１は変圧器本体、２は
冷却器、３は油配管、４は冷却器用ポンプ、５はフィル
ター、６はブッシングである。なお図中矢印は油流の方
向を示す。
【０００３】次に動作について説明する。冷却器２、及
び冷却器用ポンプ４は、変圧器本体１に直結され、ポン
プ４と冷却器２との間にフィルター５を配して、ポンプ
４を起動することにより、冷却器２中にある異物をフィ
ルター５で捕獲する。すなわち、冷却器そのものは静的
状態にあって、ポンプ４による油流のみで冷却器の洗浄
が行なわれる。
び冷却器用ポンプ４は、変圧器本体１に直結され、ポン
プ４と冷却器２との間にフィルター５を配して、ポンプ
４を起動することにより、冷却器２中にある異物をフィ
ルター５で捕獲する。すなわち、冷却器そのものは静的
状態にあって、ポンプ４による油流のみで冷却器の洗浄
が行なわれる。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】変圧器中に異物が混入
すると絶縁性能が低下することは良く知られており、フ
ィルターを用いた内部洗浄は常に行なわれているところ
であるが、機器の高電圧大容量化に伴い、より高度の信
頼性が必要となってくる。従って、機器の各部について
の異物除去の高精度化は機器の信頼性向上についての必
須項目となる。
すると絶縁性能が低下することは良く知られており、フ
ィルターを用いた内部洗浄は常に行なわれているところ
であるが、機器の高電圧大容量化に伴い、より高度の信
頼性が必要となってくる。従って、機器の各部について
の異物除去の高精度化は機器の信頼性向上についての必
須項目となる。
【０００５】この発明は上記のような要求に対してなさ
れたものであり、機器の信頼性向上のために、その部品
である冷却器の異物除去を高精度化する洗浄方法を提供
することを目的とする。
れたものであり、機器の信頼性向上のために、その部品
である冷却器の異物除去を高精度化する洗浄方法を提供
することを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】この発明に係る洗浄方法
は、変圧器と冷却器を組み立てた状態で双方を隔離し、
変圧器を通電又は励磁状態としてフィルターを有するバ
イパス油流路と冷却器との間で油を循環させ、冷却器内
の異物をバイパス油流路のフィルターで捕獲するように
したものである。
は、変圧器と冷却器を組み立てた状態で双方を隔離し、
変圧器を通電又は励磁状態としてフィルターを有するバ
イパス油流路と冷却器との間で油を循環させ、冷却器内
の異物をバイパス油流路のフィルターで捕獲するように
したものである。
【０００７】
【作用】この発明における洗浄方法は、変圧器を通電又
は励磁状態とすることで冷却器に実運転時の振動が加わ
ることになり、冷却器内部の付着異物を容易に油流中へ
移動させ、フィルターでの捕獲効率を向上させる。
は励磁状態とすることで冷却器に実運転時の振動が加わ
ることになり、冷却器内部の付着異物を容易に油流中へ
移動させ、フィルターでの捕獲効率を向上させる。
【０００８】
【実施例】実施例１．以下、この発明の実施例を図につ
いて説明する。図１において、１〜６は上記従来例のも
のと同一部品を示しており、７ａ，７ｂは冷却器２と変
圧器本体１との隔離弁、８ａ，８ｂは油配管３のバイパ
ス油流路として冷却器出口及び入口側に接続する可撓性
配管で、その間にフィルター５が配置されており、９
ａ，９ｂはこのバイパス油流路と冷却器２とをつなぐバ
ルブである。１０は変圧器を励磁又は通電するための電
源、１１は電源線である。
いて説明する。図１において、１〜６は上記従来例のも
のと同一部品を示しており、７ａ，７ｂは冷却器２と変
圧器本体１との隔離弁、８ａ，８ｂは油配管３のバイパ
ス油流路として冷却器出口及び入口側に接続する可撓性
配管で、その間にフィルター５が配置されており、９
ａ，９ｂはこのバイパス油流路と冷却器２とをつなぐバ
ルブである。１０は変圧器を励磁又は通電するための電
源、１１は電源線である。
【０００９】次に動作について説明する。冷却機２及び
変圧器本体１は実運転状態に組み立てられており、隔離
弁７ａ，７ｂによって油は隔離された状態とする。次
に、変圧器では電源１０によって運転状態の振動が発生
し、冷却器２も同様の振動となる。尚、バイパス流路
は、可撓性配管８ａ，８ｂによって冷却器２と接続して
いるので、バイパス流路接続による冷却器各部の振動状
態は、バイパス流路のない状態すなわち運転状態と差は
ない。この振動によって、冷却器内部に付着した異物
は、より細部から油の中に浮遊し、ポンプ４を運転する
ことで、フィルター５に捕獲されることになる。従っ
て、従来例のような静的状態での洗浄と比較してより精
度の高い洗浄が可能となる。
変圧器本体１は実運転状態に組み立てられており、隔離
弁７ａ，７ｂによって油は隔離された状態とする。次
に、変圧器では電源１０によって運転状態の振動が発生
し、冷却器２も同様の振動となる。尚、バイパス流路
は、可撓性配管８ａ，８ｂによって冷却器２と接続して
いるので、バイパス流路接続による冷却器各部の振動状
態は、バイパス流路のない状態すなわち運転状態と差は
ない。この振動によって、冷却器内部に付着した異物
は、より細部から油の中に浮遊し、ポンプ４を運転する
ことで、フィルター５に捕獲されることになる。従っ
て、従来例のような静的状態での洗浄と比較してより精
度の高い洗浄が可能となる。
【００１０】加えて、油流路はバイパス流路としている
ため、フィルターを除いた油の循環系の圧損は、変圧器
本体を介した場合よりも小さくすることが可能であり、
従って、従来例よりも圧損の高い、すなわちメッシュの
細かいフィルターを用いることが可能となり、異物捕獲
精度も向上する。
ため、フィルターを除いた油の循環系の圧損は、変圧器
本体を介した場合よりも小さくすることが可能であり、
従って、従来例よりも圧損の高い、すなわちメッシュの
細かいフィルターを用いることが可能となり、異物捕獲
精度も向上する。
【００１１】実施例２．図２はこの発明の他の実施例を
示すもので、図１のバイパス流路に、バイパス油流量用
ポンプを付加したものであり、こうすることにより、実
施例１のものよりもさらにメッシュの細かいフィルター
５を用いることが可能となり、異物捕獲の精度が高くな
る。また、本構成においてバイパス流路と変圧器本体間
での油循環を行なうことにより本体内の洗浄が行なえる
ことは言うまでもない。
示すもので、図１のバイパス流路に、バイパス油流量用
ポンプを付加したものであり、こうすることにより、実
施例１のものよりもさらにメッシュの細かいフィルター
５を用いることが可能となり、異物捕獲の精度が高くな
る。また、本構成においてバイパス流路と変圧器本体間
での油循環を行なうことにより本体内の洗浄が行なえる
ことは言うまでもない。
【００１２】以上のように本発明では、変圧器の実際の
振動を冷却器に与えて異物を剥離させ、かつフィルター
のメッシュを細かくして異物捕獲精度を向上させ得る利
点がある。なお、冷却器単体を一定又は可変周波数の加
振器等により加振して洗浄する方法も考えられるが、実
際の変圧器運転時に発生する機器各部固有の振動数、振
幅を模擬することは困難であるため、その固有の振動に
より発生してくると考えられる異物を除去しきれない可
能性があり、長期信頼性に欠けるという問題点がある。
振動を冷却器に与えて異物を剥離させ、かつフィルター
のメッシュを細かくして異物捕獲精度を向上させ得る利
点がある。なお、冷却器単体を一定又は可変周波数の加
振器等により加振して洗浄する方法も考えられるが、実
際の変圧器運転時に発生する機器各部固有の振動数、振
幅を模擬することは困難であるため、その固有の振動に
より発生してくると考えられる異物を除去しきれない可
能性があり、長期信頼性に欠けるという問題点がある。
【００１３】
【発明の効果】以上のようにこの発明は、変圧器の実際
の振動を冷却器に与え、バイパス油流量を用いてフィル
ターのメッシュを細かくできるようにしたので、高精度
の洗浄が可能となり、機器の信頼性を向上させ得る効果
がある。
の振動を冷却器に与え、バイパス油流量を用いてフィル
ターのメッシュを細かくできるようにしたので、高精度
の洗浄が可能となり、機器の信頼性を向上させ得る効果
がある。
【図１】本発明の一実施例を示す冷却器洗浄状態の構成
図である。
図である。
【図２】本発明の他の実施例を示す構成図である。
【図３】従来の冷却器付油入変圧器を示す構成図であ
る。
る。
１ 変圧器本体 ２ 冷却器 ３ 油配管 ４ 冷却器用ポンプ ５ フィルター ７ａ，７ｂ バルブ ８ａ，８ｂ 可撓性配管 ９ａ，９ｂ バルブ １０ 電源 １１ 電源線 １２ バイパス油流路用ポンプ
Claims (1)
- 【請求項１】 冷却器を油配管を介して付属して設けた
油入変圧器において、上記冷却器と変圧器本体との間の
油配管に隔離弁を設けるとともに、冷却器の油入口、出
口の両側に接続する可撓性配管とフィルターを有するバ
イパス油流路を設け、上記油入変圧器を励磁又は通電状
態として、上記冷却器とバイパス油流路との間で油を循
環させることを特徴とする油入変圧器の冷却器洗浄方
法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19288692A JPH0613242A (ja) | 1992-06-25 | 1992-06-25 | 油入変圧器の冷却器洗浄方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19288692A JPH0613242A (ja) | 1992-06-25 | 1992-06-25 | 油入変圧器の冷却器洗浄方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0613242A true JPH0613242A (ja) | 1994-01-21 |
Family
ID=16298619
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP19288692A Pending JPH0613242A (ja) | 1992-06-25 | 1992-06-25 | 油入変圧器の冷却器洗浄方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0613242A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN104952590A (zh) * | 2015-06-11 | 2015-09-30 | 国网山东滨州市滨城区供电公司 | 一种供电系统中的散热过滤油浸式变压器 |
| CN109686536A (zh) * | 2019-01-26 | 2019-04-26 | 蓉中电气股份有限公司 | 一种变电设备的统筹智能管理系统的绝缘结构 |
-
1992
- 1992-06-25 JP JP19288692A patent/JPH0613242A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN104952590A (zh) * | 2015-06-11 | 2015-09-30 | 国网山东滨州市滨城区供电公司 | 一种供电系统中的散热过滤油浸式变压器 |
| CN109686536A (zh) * | 2019-01-26 | 2019-04-26 | 蓉中电气股份有限公司 | 一种变电设备的统筹智能管理系统的绝缘结构 |
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