JPH0613204U - 同軸サーキュレータ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【構成】 内部導体板１と、フェライト２と、これら内
部導体板及びフェライト２を収納する外部導体３とを有
し、この外部導体３を互いに対応する一側外部導体３ａ
と他側外部導体３ｂとによって構成し、この一側外部導
体３ａに前記内部導体板１の形状に対応するＹ字溝を形
成し、さらに、一側及び他側外部導体の両方に前記フェ
ライト２の形状に対応する位置決め用凹部３ｃを形成し
た構成とする。 【効果】 挿入損失の減少が図れるとともに、組立て作
業の効率が向上する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、挿入損失の減少が図れるとともに、組立て作業の効率が向上する同 軸フェライトに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来の同軸サーキュレータは、図２（ａ），（ｂ）に示すように、Ｙ字形内部 導体板１の分岐部の両面にそれぞれフェライト２，２を接着材で固定し、これを 一側外部導体３０ａ上に形成したＹ字形の溝に収納し、他側外部導体３０ｂで蓋 をする構成となっていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上述した従来の同軸サーキュレータでは、フェライトを内部導体板に接着剤に より固定していたため、接着剤のｔａｎδが影響しサーキュレータの挿入損失が 大きくなるといった問題があった。 また、フェライトの接着は、組立て作業において時間を要し、作業効率を低下 させるという問題もあった。

【０００４】 本考案は上述した問題点にかんがみてなされたものであり、挿入損失の減少を 図るとともに、組立て作業の効率の向上を可能とした同軸フェライトの提供を目 的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために本発明の同軸サーキュレータは、内部導体板と、フ ェライトと、これら内部導体板及びフェライトを収納する外部導体を有し、この 外部導体を一側外部導体と他側外部導体で構成するとともに、これら外部導体の いずれか一方に前記内部導体板の形状に対応する溝を形成し、さらに、一側及び 他側外部導体の両方に前記フェライトの形状に対応する位置決め用凹部を形成し た構成としてある。

【０００６】

【作用】

上記構成からなる本考案の同軸サーキュレータは、一側及び他側外部導体の位 置決め用凹部のそれぞれにフェライトを嵌入し、外部導体内に収納した内部導体 板の分岐部に各フェライトを圧接させる。

【０００７】

【実施例】

以下、本考案の実施例について、図１（ａ），（ｂ）を参照しつつ説明する。 同図（ａ）は本考案の一実施例に係る同軸サーキュレータの部分断面平面図、 同図（ｂ）は正面断面図である。 １は内部導体板であり、Ｙ字形状となっている。２はフェライトであり、内部 導体板１の分岐部両側面に位置する。

【０００８】 ３は外部導体であり、一側外部導体３ａと他側外部導体３ｂからなっている。 一側外部導体３ａには、前記内部導体板１を収納するＹ字溝が形成してある。 また、一側及び他側外部導体３ａ，３ｂの前記内部導体板１の分岐部と対応す る位置には、前記フェライト２，２と同じ形状の位置決め用凹部３ｃ，３ｃが形 成してある。 さらに、これら一側及び他側外部導体３ａ，３ｂの周面部には、後述するマグ ネット４，４を収納するための凹部がそれぞれ設けてある。

【０００９】 ４は外部磁界印加用のマグネットであり、上述した外部導体３の外方に隣接し て設けた凹部に収納してある。５はコネクタであり、外部導体３の各出口に取り 付けてある。６はヨークであり、外部導体３の外側全体を覆っている。

【００１０】 このような構成からなる本実施例の同軸サーキュレータは、一側及び他側外部 導体３ａ，３ｂの位置決め用凹部３ｃ，３ｃにフェライト２，２を嵌入するとと もに、一側外部導体３ａのＹ字溝に内部導体板１を入れる。そして、一側外部導 体３ａに他側外部導体３ｂを載せることによってフェライト２，２を、内部導体 板１の分岐部両面と圧接させる。

【００１１】 上述した本実施例の同軸サーキュレータによれば、一側及び他側外部導体３ａ ，３ｂに形成した位置決め用凹部にフェライト２，２を嵌入することによって、 フェライト２，２を内部導体板１に位置決めし、かつ、圧接固定する構成として あるので、フェライト２，２と内部導体板１を固定するために接着剤を必要とし ない。 これにより、挿入損失を０．０３〜０．０５ｄＢ程度減少させることができ、 組立て作業に要する時間も短縮することができる。

【００１２】 なお、本考案は上述した実施例に限定されるものではない。 例えば、同軸サーキュレータの腕の数は三本のもの（Ｙ字形）に限らず、三本 以上の腕を有する同軸サーキュレータに本考案を用いても実施例と同様の効果を 奏する。

【００１３】

【考案の効果】

以上、説明したように本考案の同軸サーキュレータによれば、挿入損失の減少 が図れるとともに、組立て作業の効率が向上する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の位置実施例に係る同軸サーキュレータ
を示すものであり、同図（ａ）は部分断面平面図、同図
（ｂ）は正面断面図である。

【図２】従来例に係る同軸サーキュレータを示すもので
あり、同図（ａ）は部分断面平面図、同図（ｂ）は側面
断面図である。

【符号の説明】

１…内部導体板 ２…フェライト ３…外部導体 ３ａ…一側外部導体 ３ｂ…他側外部導体 ３ｃ…位置決め用凹部 ４…マグネット ５…コネクタ ６…ヨーク

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 内部導体板と、フェライトと、これら内
   部導体板及びフェライトを収納する外部導体とを有し、 この外部導体を一側外部導体と他側外部導体で構成する
   とともに、 これら外部導体のいずれか一方に前記内部導体板の形状
   に対応する溝を形成し、さらに、一側及び他側外部導体
   の両方に前記フェライトの形状に対応する位置決め用凹
   部を形成したことを特徴とする同軸サーキュレータ。