JPH06131260A - 記憶装置の制御装置 - Google Patents

記憶装置の制御装置

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JPH06131260A
JPH06131260A JP3009617A JP961791A JPH06131260A JP H06131260 A JPH06131260 A JP H06131260A JP 3009617 A JP3009617 A JP 3009617A JP 961791 A JP961791 A JP 961791A JP H06131260 A JPH06131260 A JP H06131260A
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JP
Japan
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storage device
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data
transfer path
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Withdrawn
Application number
JP3009617A
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English (en)
Inventor
Toshiaki Tsuboi
俊明 坪井
Akira Yamamoto
山本  彰
Shizuo Yokohata
静生 横畑
Shigeo Honma
繁雄 本間
Hiroyuki Kitajima
弘行 北嶋
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Hitachi Microcomputer System Ltd
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Microcomputer System Ltd
Hitachi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、キャッシュメモリと記憶装置間での
データ転送処理により、CPUと記憶装置間で行うデー
タ転送処理の応答時間を悪化させない制御装置を提供す
ることにある。 【構成】キャッシュメモリと記憶装置間でのデータ転送
処理の起動時と物理的記憶単位に対する処理終了時に、
データ転送路(26)の負荷状況を判定し(16)、負荷状
況が閾値以下の場合、前記データ転送処理を実行し、負
荷状況が閾値より高い場合、前記データ転送処理を中止
する。 【効果】データ転送路の負荷状況は、前記のデータ転送
処理により悪化しない。従って、CPUと記憶装置間で
行うデータ転送処理の応答時間が、キャッシュメモリと
記憶装置間でのデータ転送処理により悪化することはな
い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、中央処理装置と、キャ
ッシュメモリを有する制御装置と、記憶装置からなる情
報処理システムにおいて、キャッシュメモリと記憶装置
間で行うデータ転送処理を行なう制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ディスク装置からキャッシュメモリにデ
ータをロードする方法が、例えば、特開昭62−243044号
公報に記載されている。以下にその方法を示す。中央処
理装置から入出力命令が発行されると、入出力命令によ
り要求されたデータが、前記キャッシュメモリ内に存在
すれば、前記データを前記キャッシュメモリから前記中
央処理装置に転送する。存在しない場合、入出力命令に
より要求されたデータを前記ディスク装置から前記中央
処理装置に転送する。前記キャッシュメモリ内に前記デ
ータがない場合、前記制御装置が前記データの近辺のデ
ータを前記ディスク装置から前記キャッシュメモリにロ
ードする。このロード処理中に、前記中央処理装置から
入出力命令が発行され、前記制御装置がロード処理を中
断する必要があると判断した場合、ロード処理を中断し
て入出力命令を実行し、入出力命令に関する処理が終了
すると中断していたロード処理を再開する。
【0003】また、一方の記憶装置の内容を他方の記憶
装置にコピーするコピー処理において、コピー処理が用
いるバッファサイズを制御する方法が、例えば、特開平
1−124311に記載されている。ここでは、記憶装置と制
御装置を接続するデータパスに対し、コピー処理で利用
する平均データパス利用率が予め既定された値となるよ
うに、コピー処理の数からバッファサイズを決定する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】まず、ディスク装置に
ついて説明する。ディスク装置は、データを記録する媒
体であるディスクが複数と、データを読み書きする装置
であり、ディスクのデータ記録面に対応して存在するヘ
ッドを有する。前記ディスクが1回転する間に、前記ヘ
ッドが読み書き可能な円状の記録単位をトラックと呼
ぶ。前記トラックは、前記ディスクに複数存在する。前
記トラックには、データの記録単位の一種であるレコー
ドが格納される。あるデータを入出力対象とする時、前
記ヘッドを現在位置から前記データを含む前記トラック
を読み書きできる位置に移動する。この動作をシーク動
作と呼ぶ。
【0005】前記ディスク装置の制御装置は、キャッシ
ュメモリと、データ転送を制御するディレクタを有す
る。前記ディスク装置と前記制御装置間には、データ転
送路があり、前記データ転送路には、複数の前記ディス
ク装置を接続できる。前記ディレクタは、前記データ転
送路に対応して存在する。ディスク装置に記憶したレコ
ードを読み書きする場合、ディレクタは、前記レコード
が記録されたディスク装置と接続し、シーク動作を指示
する。この指示により、読み書きの対象とする前記レコ
ードが格納された前記トラックに前記ヘッドが位置付
く。一般に、シーク動作中は、前記ディレクタは、前記
ディスク装置との接続を切離す。この切離し後、前記デ
ィレクタは、空き状態となり、別のディスク装置を制御
することが可能となる。前記レコードを含むトラックに
前記ヘッドが到達し、前記ヘッドが前記レコードを読み
書きできる位置に達すると、前記ディスク装置から位置
付け完了の報告がある。この際、前記ディレクタが空き
状態の場合、前記ディスク装置と再接続し、前記レコー
ドを読み書きすることが可能となる。しかし、例えば、
前記ディレクタが他のディスク装置を制御している時の
ように、前記ディレクタがビジーの場合、データ転送は
行なえず、再度、前記ヘッドが前記レコードを読み書き
できる位置に到達するまで、待たなくては行けない。こ
の状況が発生すると、データの読み書きは、少なくと
も、前記ディスクが1回転する時間は待たなければなら
ない。前記中央処理装置とディスク装置間で行うデータ
転送処理が、前記状況により待たされると、その応答時
間が著しく悪化する。
【0006】しかし、従来技術では、ディスク装置に関
する競合は考慮されていたが、異なったディスク装置間
のデータ転送路に関する競合は考慮されていなかった。
あるいは、従来技術はコピー処理で使用するバッファサ
イズを決定する方法であり、データ転送路の負荷状況に
よりデータ転送処理の起動を制御するものではない。
【0007】本発明の目的は、キャッシュメモリと記憶
装置間のデータ転送処理により、中央処理装置と記憶装
置間で行うデータ転送処理の応答時間を悪化させない制
御装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記制御装置は、前記記
憶装置内のデータの一部あるいは前記記憶装置に書き出
す前のデータを記憶するキャッシュメモリと、前記制御
装置の管理情報を記録するディレクトリと、キャッシュ
メモリ、ディレクトリおよびデータ転送を制御するディ
レクタを有し、前記ディレクタは、前記制御装置と前記
記憶装置間のデータ転送路の負荷状況を求めるのに必要
な情報を収集する手段と、前記キャッシュメモリと前記
記憶装置間のデータ転送処理の開始に先だち、データ転
送路の負荷状況を判定する手段と、前記負荷状況が閾値
以下の場合、前記データ転送処理を実行する手段と、前
記負荷状況が閾値より高い場合、前記データ転送処理を
中止する手段を有し、さらに、前記キャッシュメモリと
前記記憶装置間で行うデータ転送処理において、前記記
憶装置の物理的記憶単位に対する処理が終了する毎に、
データ転送路の負荷状況を判定する手段と、前記負荷状
況が閾値以下の場合、前記データ転送処理を継続する手
段と、前記負荷状況が閾値より高い場合、前記データ転
送処理を中止する手段を有する。
【0009】
【作用】前記ディレクタは、前記制御装置と前記記憶装
置間のデータ転送路の負荷状況を求めるのに必要な情報
を収集する手段により前記情報を収集し、前記キャッシ
ュメモリと前記記憶装置間で行うデータ転送処理の開始
に先だち、データ転送路の負荷状況を判定する手段によ
り、前記負荷状況の観点から、前記データ転送処理を実
行すること、すなわち、前記データ転送処理の多重度を
1増加することが妥当かを判定する。前記負荷状況が閾
値以下の場合、前記データ転送処理の多重度を1増加し
ても、中央処理装置と記憶装置間で行うデータ転送処理
の応答時間が悪化しないと判定し、前記キャッシュメモ
リと前記記憶装置間のデータ転送処理を実行する手段に
より、前記データ転送処理を行なう。逆に、前記負荷状
況が閾値より高い場合、前記データ転送処理の多重度を
増加することにより、中央処理装置と記憶装置間で行う
データ転送処理の応答時間が悪化すると判定し、前記キ
ャッシュメモリと前記記憶装置間のデータ転送処理を中
止する手段により、前記データ転送処理を中止する。従
って、前記データ転送処理により、中央処理装置と記憶
装置間で行うデータ転送処理の応答時間を悪化させない
ようにすることができる。
【0010】さらに、前記キャッシュメモリと前記記憶
装置間のデータ転送処理を開始してから、データ転送路
の負荷状況が変化した場合に対応するため、前記キャッ
シュメモリと前記記憶装置間で行うデータ転送処理にお
いて、前記記憶装置の物理的記憶単位に対する処理が終
了する毎に、前記データ転送路の負荷状況を判定する手
段により、前記物理記憶単位毎に、前記データ転送処理
の多重度が現状値で妥当なのかを判定する。前記負荷状
況が閾値以下の場合、前記データ転送処理の多重度が現
状値でも、中央処理装置と記憶装置間で行うデータ転送
処理の応答時間が悪化しないと判定し、前記キャッシュ
メモリと前記記憶装置間のデータ転送処理を継続する手
段により、前記データ転送処理を行なう。前記負荷状況
が閾値より高い場合、前記データ転送処理の多重度を1
減少すべきと判定し、前記データ転送処理を中止する手
段により、前記データ転送処理を中止する。従って、キ
ャッシュメモリと記憶装置間のデータ転送処理を開始し
てから、データ転送路の負荷状況が変化した場合でも、
前記データ転送処理により、中央処理装置と記憶装置間
で行うデータ転送処理の応答時間を悪化させないように
することができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の一実施例について説明する。
【0012】図2は、本発明の一実施例を示す情報処理
システムの構成図である。情報処理システムは、中央処
理装置(CPU)20とCPU20に接続された制御装置
21と制御装置21に接続された少なくとも1台のディ
スク装置25からなる。制御装置21は、ディレクトリ
23,キャッシュメモリ24と少なくも1つのディレク
タ22を有する。データ転送路26によりディレクタ2
2とディスク装置を接続する。
【0013】図3は、ディスク装置25の構成図であ
る。ディスク27は、データを記録する媒体であり、デ
ィスク装置25内に複数存在する。ヘッド28は、デー
タを読み書きする装置であり、ディスク27のデータ記
録面に対応して存在する。ディスク27が1回転する間
に、ヘッド28が読み書き可能な円状のデータ記録単位
をトラック29と呼ぶ。トラック29は、ディスク27
上に複数存在する。トラック29には、データの記録単
位の一種であるレコードが格納される。あるデータを読
み書きするために、ヘッド28を現在位置からそのデー
タを含むトラック29を読み書きできる位置に移動する
動作を、シーク動作と呼ぶ。また、この動作のための要
求を位置付け指示と呼ぶ。シーク動作を行なうことなし
に、ヘッド28の選択操作のみで、記録あるいは再生が
可能なトラック29の集合をシリンダと呼ぶ。ディレク
タインタフェース32は、ディスク装置25とディレク
タ22とのインタフェースであり、ディレクタ22の指
示に従ってヘッド28の制御を行なう。インデクス30
はディスク27上にある基準位置である。
【0014】図4は、本実施例におけるトラック内のレ
コード構成図である。レコード33は、制御部34とデ
ータ部35からなる。制御部33は、レコード位置34
1、シリンダ番号342,トラック番号343,レコー
ド番号344、およびデータ長345を記録する。レコ
ード位置341は、当該レコード33のトラック29上
での位置である。レコード番号344,トラック番号3
43,シリンダ番号342は、それぞれ、当該レコード
の番号、レコード33が記録されたトラックの番号、当
該トラック29が含まれるシリンダの番号である。デー
タ長345は、データ部35の長さを示す。データ部3
5は、データ長345で指示された長さのデータを記録
する。インデクス30と制御部34との間、レコード3
3内の制御部34とデータ部35との間、および、デー
タ部35と次のレコード33の制御部34との間には、
ギャップ36が存在する。
【0015】図1は、本発明の一実施例における情報処
理システムを示す図である。ディレクタ22は、CPU
20とディスク装置25との間、CPU20とキャッシ
ュメモリ24との間、および、キャッシュメモリ24と
ディスク装置25との間で行うデータ転送を制御する。
CPU起動処理10は、CPU20からの指示によりC
PU20とディスク装置25間、および、CPU20と
キャッシュメモリ24間のデータ転送を実行する。ヒッ
トミス判定処理11では、処理対象のトラック29の内
容がキャッシュメモリ24内にあるかを判定する。トラ
ック29の内容がキャッシュメモリ24内にある場合、
キャッシュヒットと呼び、トラック29の内容がキャッ
シュメモリ24内にない場合、キャッシュミスと呼ぶ。
キャッシュヒットの場合、CPUキャッシュ転送処理1
2により、CPU20の指示に従い、キャッシュメモリ
24内のデータを読み書きする。キャッシュミスの場
合、CPUディスク転送処理13により、CPU20の
指示に従い、ディスク装置25内のデータを読み書きす
る。ここで、データ転送路26の負荷情報を収集する。
ディレクタ起動処理16は、キャッシュメモリ24とデ
ィスク装置25間のデータ転送を行なう処理であり、デ
ィレクタ22が空いた時間を利用して行う。ディレクタ
起動処理には、例えば、後述するロード処理、ライトア
フタ処理、あるいは、コピー処理がある。ロード処理
は、CPU20の指示により読み書きしたデータに対
し、その近傍のデータをディスク装置25からキャッシ
ュメモリ24に読み出す処理である。CPU20とキャ
ッシュメモリ24との間のデータ転送において、書きか
えたキャッシュメモリ24内のデータをライトアフタデ
ータと呼び、このライトアフタデータをキャッシュメモ
リ24からディスク装置25に書き出す処理をライトア
フタ処理と呼ぶ。コピー処理は、ディスク装置25の記
録内容を他のディスク装置25に書きうつす処理であ
る。負荷状況判定16により、データ転送路26の負荷
状況を判定する。負荷状況が閾値より高い場合、当該処
理の起動を中止する。負荷状況が閾値以下の場合、キャ
ッシュディスク転送処理17を行なう。キャッシュディ
スク転送処理17では、データ転送路26の負荷情報を
収集し、キャッシュメモリ24とディスク装置25間の
データ転送を実行し、負荷状況判定16により、データ
転送路26の負荷状況を判定する。負荷状況が閾値より
高い場合、当該処理の起動を中止する。負荷状況が閾値
以下の場合、キャッシュディスク間のデータ転送を継続
する。キャッシュメモリ24は、ディスク装置25に記
憶したデータの一部とライトアフタデータを記憶する。
ディレクトリ23は、キャッシュメモリ24の管理情報
およびディレクタ22の制御情報を格納する。
【0016】本実施例では、ディレクタ起動処理とし
て、ロード処理とライトアフタ処理を行なう場合につい
て示す。
【0017】以下、ディスク装置25に記憶されたレコ
ード33の読み書きについて示す。ディレクタ22は、
読み書きの対象とするレコード33が記録されたディス
ク装置25が空き状態ならば、当該ディスク装置25と
接続し、当該レコード33を読み書きできる位置にヘッ
ド28を位置付けるため、位置付け指示を行なう。ディ
レクタ22は、ディスク装置25が位置付け動作中に、
別のディスク装置25に対する入出力処理を実行できる
ように、ディスク装置25との接続を切り離す。位置付
け指示されたディスク装置25はシーク動作を行ない、
レコード33がヘッド28で読み書きできる位置に到達
するとディレクタ22に完了報告を行なう。この際、デ
ィレクタ22が空いていると、ディレクタ22が当該デ
ィスク装置25と再接続を行い、ディスク装置25に記
憶されたレコード33の読み書きを行なう。ディレクタ
22が、例えば、別のディスク装置25とのデータ転送
中などにより、ビジーである場合、当該ディスク装置2
5はディレクタ22とのデータ転送は行なえず、ディス
ク27が回転し、再度、レコード33が、ヘッド28で
読み書きできる位置に到達するまで、1回転以上待たさ
れる。
【0018】図5は、ディレクトリ23の内容図であ
る。ディレクトリ23には、スロットコントロールブロ
ック(SCB)40,サーチテーブル41,MRU(MostR
ecently Used)ポインタ42,LRU(Least Recently
Used)ポインタ43,空きSCBポインタ44およびタ
スクコントロールブロック(TCB)45が存在する。そ
れぞれの内容は、以下で説明する。
【0019】まず、SCB40に関し、その内容とキャ
ッシュメモリ24との関係を図6と図7で説明する。図
6は、スロットコントロールブロック(SCB)の構成図
である。図7は、SCBとキャッシュスロットとの関係
図である。キャッシュメモリ24は、キャッシュスロッ
ト241と呼ぶ単位に分割する。1キャッシュスロット
は、1トラック分のデータを格納できるサイズである。
SCB40は、キャッシュスロット241を管理する情
報である。
【0020】前方向ポインタ401と後方向ポインタ4
02は、SCB40をMRU(MostRecently Used)順に
チェインするのに使用する。使用法に関しては、図8で
説明する。ディスク装置番号403,シリンダ番号40
4,トラック番号405は、それぞれ、SCB40にデ
ータを格納したトラック29に対応するディスク装置の
番号,シリンダの番号,トラックの番号を記録する。ス
ロットポインタ406は、SCB40が管理しているキ
ャッシュスロット241を示す。ライトアフタフラグ4
07は、スロット241にライトアフタデータを格納し
ているか示すフラグである。当該フラグがオンの場合、
当該スロットは、ライトアフタデータを格納しているこ
とを示す。レコードポインタ408は、キャッシュメモ
リ24に記録したレコード33に関し、キャッシュスロ
ット241上の記録開始位置を示す。更新レコードポイ
ンタ409は、キャッシュスロット241に記録したラ
イトアフタデータを格納しているレコード33に関し、
キャッシュスロット241上の記録開始位置を示す。レ
コードポインタ408と更新レコードポインタ409は、
トラック29に記録できる最大のレコード33の数を用
意する。キャッシュスロット241に記録していないレ
コード33に関するレコードポインタ408と、ライト
アフタデータを格納していないレコード33に関する更
新レコードポインタ409は、nullとする。
【0021】図8は、サーチテーブル41とSCB40
の関係図である。サーチテーブル41は、ディスク装置
番号411,シリンダ番号412,トラック番号413
およびサーチポインタ414からなり、どのディスク装
置のシリンダ,トラックに属するデータがキャッシュメ
モリ24に格納されているかを検索するためのテーブル
である。トラック29毎にSCB40へのサーチポイン
タ414を有し、トラック29に対応するデータをキャ
ッシュメモリ24に格納しているかを示す。あるトラッ
ク29に対応するサーチポインタ414がnullの場合、
当該トラック29に対応するデータはキャッシュメモリ
24に格納していないことを示す。サーチテーブル41
の内容は、制御装置21に接続可能なディスク装置25
に含まれるトラック29の数を用意する。
【0022】トラック29に割り当てられたSCB40
は、MRUポインタ42,LRUポインタ43,前方向
ポインタ401および後方向ポインタ402でチェイン
する。前方向ポインタ401と後方向ポインタ402
は、トラック29に割り当てられたSCB40をMRU
順にチェインするためのポインタである。MRUポイン
タ42は、最も現在時刻に近い時刻に入出力対象となっ
たトラック29に対応するSCB40をさし、LRUポ
インタ43は、最も長い時間入出力対象となっていない
トラック29に対応するSCB40をさす。
【0023】トラック29に割り当てられていないSC
B40は、空きSCBポインタ44,前方向ポインタ4
01および後方向ポインタ402でチェインする。空き
SCBポインタ44は、トラック29に割り当てられてい
ないSCB40をチェインするための先頭ポインタであ
り、これらSCB40のうち、ひとつをポイントする。
残りのトラック29に割り当てられていないSCB40
は、前方向ポインタ401および後方向ポインタ402
でチェインする。トラック29に割り当てられていない
SCB40がない場合、空きSCBポインタ44は、nu
llとする。
【0024】図9は、タスクコントロールブロック(T
CB)の構成図である。TCB45は、制御装置21で
処理中のタスクを管理する情報であり、ディスク装置2
5毎に存在する。この内容を以下に示す。ディスク装置
番号450は、当該TCB45が制御対象とするディス
ク装置の番号を示す。ディスク使用情報451は、TC
B45に対応するディスク装置25の使用状況と処理種
別を示す。例えば、ディスク装置25が未使用のときnu
llを記録し、CPU指示処理、ロード処理、ライトアフ
タ処理がディスク装置25を使用中の場合、それぞれ、
1,2,3を記録する。ビジー報告フラグ452は、C
PU20が指示した処理に対し、当該ディスク装置25
が使用中のため、CPU20にビジーを報告したか否か
を示す。当該フラグがオンの場合、CPU20にビジー
を報告済みであることを示す。起動開始時刻453は、
ディスク使用情報451に示した処理が、ディスク装置
25を使用しはじめた時刻を記録する。位置付け完了時
刻454は、ディスク使用情報451に示した処理に関
し、ディスク装置25の位置付けが完了した時刻を記録
する。シリンダ番号455は、処理対象とするトラック
29が含まれるシリンダ番号を示す。エントリ数456
は、後述するトラックリストに記録したエントリの数を
格納する。トラックポインタ457は、ディスク使用情
報451に示した処理が実行対象としているトラックリ
ストのエントリを示す。トラックリストは、処理対象と
するトラック番号458を1エントリとして記録する。
トラック番号458は、ディスク使用情報451に示し
た処理が動作対象とするトラック29の番号を示す。
【0025】以下、ディレクター22が実行する処理内
容を説明する。
【0026】図10は、CPU起動処理に関するフロー
チャートである。CPU起動処理10は、CPU20か
ら制御装置21に対する指示により実行する処理であ
り、CPU20とディスク装置25間、および、CPU
20とキャッシュメモリ24間のデータ転送を行なう。
ステップ50では、CPU20により処理を指示された
ディスク装置25が、使用中かを判定する。他の処理が
当該ディスク装置25を使用中の場合、ステップ59に
進み、それ以外は、ステップ51に進む。ステップ51
では、当該処理がCPU起動処理であることを、ディス
ク使用情報451に記録する。ステップ52では、CPU
20から指示されたトラック29の内容が、キャッシュ
メモリ24内に存在するかを判定する。即ち、サーチテ
ーブル41を参照し、当該トラック29に対応するサー
チポインタ414の内容がnullでない場合、当該トラッ
ク29の内容はキャッシュメモリ24内に存在する。こ
の判定は、キャッシュヒットミス判定11に対応する。
キャッシュヒットの場合、ステップ53に進み、キャッ
シュミスの場合、ステップ56に進む。ステップ53,
54はCPUキャッシュ転送処理12に対応する。ステ
ップ53では、CPU20からの指示に従い、CPU2
0とキャッシュメモリ24間のデータ転送を行なう。こ
の際、キャッシュメモリ24内のレコード33を更新し
た場合、ライトアフタフラグ407をオンし、更新レコ
ードポインタ409を設定する。ステップ54では、T
CB45の内容を無効化する。すなわち、ディスク使用
情報451の内容をnullとする。ステップ55〜58
は、CPUディスク転送処理13に対応する。ステップ
55では、処理対象のトラック29にキャッシュスロッ
ト241を割り当て、TCB45に情報を設定する。す
なわち、ディスク装置番号403,シリンダ番号40
4,トラック番号405に、それぞれ、割り当てたトラ
ック29に対するディスク装置の番号,シリンダの番
号,トラックの番号を設定し、シリンダ番号455に処
理対象とするトラック29に対応するシリンダの番号を
設定し、トラック番号458に処理対象とするトラック
29の番号を設定し、エントリ数456にトラック番号
458を設定したトラック29の数を設定し、トラック
ポインタ457を最初のエントリを示すようにする。ス
テップ56では、起動開始時刻453に現時刻を記録す
る。ステップ57では、ディスク装置25に対し、CP
U20が処理対象として指示したレコード33への位置
付け指示を行ない、その完了を待つ。ステップ58で
は、ディスク転送処理を行なう。この内容は、図11に
示す。ステップ59では、CPU20に対し、ディスク
装置25がビジーである報告を行ない、処理を終了す
る。
【0027】図11は、ディスク転送処理のフローチャ
ートである。この処理は、ステップ58に対応する処理
である。ステップ60では、位置付け完了時刻454に
現時刻を記録する。ステップ61では、CPU20から
の指示に従い、CPU20とディスク装置25との間の
データ転送を行なう。ステップ62では、当該トラック
29にキャッシュスロット241を割当て済みかを判定
する。キャッシュスロット241が割り当てられている
場合、ステップ63に進み、キャッシュスロット241
が割り当てられていない場合、ステップ64に進む。ス
テップ63では、トラック29の内容を読み出し、割り
当てられたキャッシュスロット241にその内容を格納
する。この際、レコードポインタ408を設定する。ス
テップ64では、TCB45の内容を無効化する。すな
わち、ディスク使用情報451,起動開始時刻453,
位置付け完了時刻454をnullにする。ステップ65で
は、ビジー報告フラグ452により、CPU20にビジ
ーを報告したかを判定する。ビジーを報告した場合、ス
テップ66に進み、ビジーを報告していない場合、処理
を終了する。ステップ66では、ビジー報告フラグ45
2をオフし、CPU20に当該ディスク装置25のビジ
ー状態が解除された報告を行なう。
【0028】図16は、利用率による負荷状況判定のフ
ローチャートである。データ転送路の負荷状況判定16
に対応する処理である。本実施例では、利用率は漸近近
似法により算出する。漸近近似法では、ディスク装置の
稼働台数、平均データ転送時間、ディスク装置固有の平
均位置付け時間により、利用率を計算可能である。ディ
スク装置固有の平均位置付け時間とは、平均シーク時間
と平均回転待ち時間を加えた値である。平均シーク時間
は、ディスク27の最も外側のトラック29から最も内
側のトラック29にヘッド28を移動するのに要する時
間の半分の値であり、平均回転待ち時間は、ディスク2
7が1回転するのに要する時間の半分の値である。利用
率は、以下の式により得る。 (利用率)=(稼働ディスク台数)×(平均データ転送時間)
÷{(平均データ転送時間)+(ディスク装置固有の平均
位置付け時間)} ステップ130では、上記の式によりデータ転送路の利
用率を算出する。稼働ディスク台数は、ディスク使用情
報451がnullでないディスク装置25の台数である。
平均データ転送時間は、ディスク使用情報451がnull
でなく、かつ、位置付け完了時刻454がnullでないデ
ィスク装置について、現時刻と位置付け完了時刻454
の差を加算し、これを稼働ディスク台数台数で割り、さ
らに、データ転送路26の数で割った値である。ステッ
プ131では、利用率が閾値以下かを判定する。閾値以
下の場合、ステップ132に進み、閾値より高い場合、
ステップ133に進む。ステップ132では、起動可能
を設定する。ステップ133では、中止を設定する。
【0029】図12は、ロード処理のフローチャートで
ある。ロード処理は、ディレクタ起動処理15に対応
し、ディレクター22が空き状態の場合、実行する。ス
テップ16では、ディスク装置25に対するデータ転送
路26の負荷状況を判定する処理である。ステップ71
では、ステップ16の結果、ロード処理を起動可能かを
判定する。起動可能の場合ステップ72に進み、起動可
能でない場合、処理を終了する。ステップ72では、ロ
ード必要、かつ、空き状態のディスク装置25を検索す
る。ステップ73では、当該ディスク装置25を検出し
たかを判定する。検出できた場合、ステップ74に進
み、検出できなかった場合、処理を終了する。ステップ
74では、ディスク使用情報451にロード処理である
ことを設定する。ステップ75〜78は、キャッシュデ
ィスク転送処理17に対応する。ステップ75では、ロ
ード処理が対象とするトラック29にキャッシュスロッ
ト241を割り当て、TCB45に情報を設定する。キャ
ッシュスロット241を割り当てたトラック29に対応
するシリンダの番号をシリンダ番号455に設定し、キ
ャッシュスロット241を割り当てたトラック29に対
応するトラック29の番号をトラック番号458に設定
し、エントリ数456にトラック番号458を設定した
トラック29の数を設定し、トラックポインタ457を
最初のエントリを示すようにする。ステップ76では、
起動開始時刻454に現時刻を記録する。ステップ77
では、ディスク装置25に位置付け指示を行ない、その
完了を待つ。ステップ78では、ロード実行処理を行な
う。この内容は、図13に示す。
【0030】図13は、ロード実行処理のフローチャー
トである。ロード実行処理は、ステップ78に対応す
る。ステップ80では、位置付け完了時刻454に現時
刻を記録する。ステップ81では、トラックポインタ4
57が示すトラック番号458について、インデクス3
0を見つける。ステップ82では、トラック29上のレ
コード33を見つけて読み込み、キャッシュスロット2
41に格納する。この際、レコードポインタ408にレ
コード33を格納したキャッシュスロット241上の位
置を記録する。ステップ83では、当該トラック29に
記録されたレコード33の読み込みが終了したかを判定
する。終了した場合、ステップ84に進み、終了してい
ない場合、ステップ82に戻る。ステップ84では、T
CB45に示した全てのトラック29に対し、ロード処
理が終了したかを判定する。終了していない場合、ステ
ップ85に進み、終了した場合、ステップ89に進む。
ステップ85では、ビジー報告フラグ452により、C
PU20にビジーを報告したかを判定する。ビジーを報
告していない場合、ステップ86に進み、ビジーを報告
した場合、ステップ89に進む。ステップ16では、既
に説明したように、ディスク装置25に対するデータ転
送路26の負荷状況を判定する処理である。ステップ8
7では、ステップ16の結果、処理を起動可能かを判定
する。起動可能の場合ステップ88に進み、起動可能で
ない場合、ステップ89に進む。ステップ88では、次
のトラック29を処理対象とする。即ち、トラックポイ
ンタ457が次のエントリを示すように更新する。本ステ
ップ88処理後、ステップ81に戻る。ステップ89で
は、TCB45の内容を無効化する。すなわち、ディス
ク使用情報451、起動開始時刻453、位置付け完了
時刻454をnullにする。ステップ90では、ビジー報
告フラグ452により、CPU20にビジーを報告した
かを判定する。ビジーを報告した場合、ステップ91に
進み、ビジーを報告していない場合、処理を終了する。
ステップ91では、ビジー報告フラグ452をオフし、
CPU20に当該ディスク装置25のビジー状態が解除
された報告を行なう。
【0031】図14は、ライトアフタ処理のフローチャ
ートである。ライトアフタ処理は、ディレクタ起動処理
15に対応し、ディレクター22が空き状態の場合、実
行する。ステップ16は、既に述べたように、ディスク
装置25に対するデータ転送路26の負荷状況を判定す
る処理である。ステップ95では、ステップ16の結
果、ライトアフタ処理を起動可能かを判定する。起動可
能の場合ステップ96に進み、起動可能でない場合、処
理を終了する。ステップ96では、ライトアフタデータ
を持ち、かつ、空き状態のディスク装置25を検索す
る。すなわち、LRUポインタ43からSCB40をたど
り、ライトアフタフラグ407により、ライトアフタデ
ータを持つトラック29を捜し、ディスク使用情報45
1により、検出したトラック29に対応するディスク装
置25が、使用可能かを判定する。ステップ97では、
使用可能なディスク装置25に対し、ライトアフタデー
タを持つトラック29が検出できたかを判定する。検出
できた場合、ステップ98に進み、検出できない場合、
処理を終了する。ステップ98では、ディスク使用情報
451にライトアフタ処理であることを設定する。ステ
ップ99〜105は、キャッシュディスク転送処理17
に対応する。ステップ99では、検出したディスク装置
に対応するTCB45の情報を設定する。すなわち、デ
ィスク使用情報451にライトアフタ処理を設定し、シ
リンダ番号455に処理対象とするシリンダの番号を記
録し、エントリ数456に1を設定し、トラック番号4
58に処理対象とするトラックの番号を設定し、トラッ
クポインタ457を最初のエントリを示すようにする。
ステップ100では、同一のディスク装置25かつシリ
ンダ内のトラック29に対応するSCB40を、前方向
ポインタ401をたどりながら捜す。ステップ101で
は、前記トラック29に対応するSCB40を検出でき
たかを判定する。検出できた場合、ステップ102に進
み、検出できなかった場合、ステップ103に進む。ス
テップ102では、TCB45にトラック番号458を
設定し、エントリ数456を1加算し、ステップ100
に戻る。ステップ103では、起動開始時刻453に現
時刻を記録する。ステップ104では、ディスク装置2
5に位置付け指示を行ない、その完了を待つ。ステップ
105では、ライトアフタ実行処理を行なう。この内容
は、図15に示す。
【0032】図15は、ライトアフタ実行処理のフロー
チャートである。ライトアフタ実行処理は、ステップ1
05に対応する。ステップ110では、位置付け完了時
刻454に現時刻を記録する。ステップ111では、レ
コード33のサーチを開始し、位置付けたディスク装置
25上の物理位置を記憶する。ステップ112では、ト
ラック29上のレコード33を見つけ、制御部34を読
みだす。ステップ113では、位置付け指示したレコー
ド番号とステップ112で見つけたレコード番号が一致
するかを判定する。一致する場合、ステップ115に、
一致しない場合、ステップ114に進む。ステップ11
4では、ステップ111で記憶した物理位置と、ステッ
プ112で読みだしたレコードの物理位置を比較し、デ
ィスクが1回転したかを判定する。1回転していない場
合、ステップ112に進み、1回転している場合、ステ
ップ122に進む。ステップ115では、キャッシュス
ロット241からレコード33を読み出し、ディスク装
置25に書き出す。書きだしたレコード33に対応する
更新レコードポインタ409をnullとする。当該トラッ
ク29に対する更新レコードポインタ409の全てがnu
llとなったら、ライトアフタフラグ407をオフする。
ステップ116では、トラック29内のレコード33に
対する処理が終了したかを判定する。処理が終了した場
合、ステップ111に戻り、処理が終了していない場
合、ステップ117に進む。ステップ117では、ライ
トアフタ処理の終了判定を行う。終了でない場合、ステ
ップ118に進み、終了の場合、ステップ122に進
む。ステップ118は、ビジー報告フラグ452によ
り、CPU20にビジーを報告したかを判定する。ビジ
ーを報告していない場合、ステップ119に進み、ビジ
ーを報告した場合、ステップ122に進む。ステップ1
6は、既に説明したように、ディスク装置25に対する
データ転送路26の負荷状況を判定する処理である。ス
テップ120では、ステップ16の結果、ライトアフタ
処理を継続可能かを判定する。継続可能の場合ステップ
121に進み、継続可能でない場合、ステップ122に
進む。ステップ121では、次のトラック29を処理対
象とする。即ち、トラックポインタ457が次のエント
リを示すように更新する。本ステップ121処理後、ス
テップ111に戻る。ステップ122では、TCB45
の内容を無効化する。すなわち、ディスク使用情報45
1,起動開始時刻453,位置付け完了時刻454をnu
llにする。ステップ123では、ビジー報告フラグ45
2により、CPU20にビジーを報告したかを判定す
る。ビジーを報告した場合、ステップ124に進み、ビ
ジーを報告していない場合、処理を終了する。ステップ
124では、ビジー報告フラグ452をオフし、CPU
20に当該ディスク装置25のビジー状態が解除された
報告を行なう。
【0033】本発明の実施例によれば、キャッシュメモ
リ24とディスク装置25とのデータ転送を行なう処
理、例えば、ロード処理あるいはライトアフタ処理に関
し、処理の起動時と物理的記憶単位、例えばトラック、
の処理終了時に、データ転送路26の負荷状況を求め、
負荷状況が閾値以下の場合、処理を実行し、負荷状況が
閾値より高い場合、処理を中止する。このため、データ
転送路26の負荷状況は、キャッシュメモリ24とディ
スク装置25とのデータ転送処理により悪化しない。従
って、CPU20とディスク装置25間で行うデータ転
送処理の応答時間が、キャッシュメモリ24とディスク
装置25間のデータ転送処理により悪化することはな
い。
【0034】以下、第2の実施例について示す。第2の
実施例は、装置構成等は、第1の実施例と同様であり、
ディレクタ22が実行するデータ転送路26の負荷状況
判定のみが第1の実施例とは異なる。ここでは、第2の
実施例が、第1の実施例とは異なっているところのみを
説明する。
【0035】本実施例でのデータ転送路26の負荷状況
判定は、データ転送路の負荷状況として、データ転送路
の待ち時間による方法を示す。
【0036】図17は、待ち時間による負荷状況判定の
フローチャートである。データ転送路の負荷状況判定1
6に対応する。ここでは、待ち時間は漸近近似法により
算出する。漸近近似法では、ディスク装置の稼働台数、
平均データ転送時間、ディスク装置固有の平均位置付け
時間により、平均待ち時間を計算可能である。ディスク
装置固有の平均位置付け時間とは、平均シーク時間と平
均回転待ち時間を加えた値である。平均シーク時間は、
ディスク27の最も外側のトラック29から最も内側の
トラック29にヘッド28を移動するのに要する時間の
半分の値であり、平均回転待ち時間は、ディスク27が
1回転するのに要する時間の半分の値である。平均待ち
時間は、以下の式により得る。 (平均待ち時間)=(稼働ディスク台数−1)×(平均デー
タ転送時間)-(ディスク装置固有の平均位置付け時間) だだし、上式が負の値になるときには、平均待ち時間
は、0とする。ステップ140では、上記の式によりデ
ータ転送路の待ち時間を算出する。稼働ディスク台数
は、ディスク使用情報451がnullでないディスク装置
25の台数である。平均データ転送時間は、ディスク使
用情報451がnullでなく、かつ、位置付け完了時刻4
54がnullでないディスク装置について、現時刻と位置
付け完了時刻454の差を加算し、これを稼働ディスク
台数で割り、さらに、データ転送路26の数で割った値
である。ステップ141では、平均待ち時間が閾値以下
かを判定する。閾値以下の場合、ステップ142に進
み、閾値より高い場合、ステップ143に進む。ステッ
プ142では、起動可能を設定する。ステップ143で
は、中止を設定する。
【0037】ここで、制御装置21がデータ転送路26
を使用して行なうデータ転送処理に関し、データ転送処
理の種別、例えば、CPU起動処理、ロード処理、ある
いは、ライトアフタ処理という種別、について、種別毎
の平均データ転送時間が予めわかっている場合、制御装
置21で実行中のデータ転送処理の平均データ転送時間
は、次のようにして求めることができる。まず、稼働中
のディスク装置25についてデータ転送処理の種別毎の
平均データ転送時間を加算する。これを稼働ディスク台
数で割り、さらに、データ転送路26の数で割る。
【0038】次に、漸近近似法によらず、待ち時間を求
める方法について示す。この場合、待ち時間は、以下式
で算出できる。 (待ち時間)=(現在処理中のディスク装置の平均位置付
け時間)−(ディスク装置の固有位置付け時間) ただし、上記式の値が負のとき、待ち時間は0とする。
現在処理中のディスク装置の平均位置付け時間は、以下
により算出する。ディスク使用情報451がnullで
ないディスク装置について、位置付け完了時刻454が
nullの場合、現時刻と起動開始時刻453の差を加
算し、位置付け完了時刻454がnullでない場合、位置
付け完了時刻454と起動開始時刻453の差を加算す
る。この値を、ディスク使用情報451がnullでないデ
ィスク装置の数で割る。
【0039】本実施例によれば、キャッシュメモリ24
とディスク装置25とのデータ転送を行なう処理、例え
ば、ロード処理あるいはライトアフタ処理に関し、処理
の起動時と物理的記憶単位、例えばトラック、の処理終
了時に、データ転送路26の負荷状況を求め、負荷状況
が閾値以下の場合、処理を実行し、負荷状況が閾値より
高い場合、処理を中止する。このため、データ転送路2
6の負荷状況は、キャッシュメモリ24とディスク装置
25間で行うデータ転送処理により悪化しない。従っ
て、CPU20とディスク装置25間で行うデータ転送
処理の応答時間が、キャッシュメモリ24とディスク装
置25間のデータ転送処理により悪化することはない。
【0040】
【発明の効果】本実施例によれば、キャッシュメモリと
記憶装置とのデータ転送を行なう処理に関し、前記処理
の起動時と物理的記憶単位の処理終了時に、データ転送
路の負荷状況を求め、負荷状況が閾値以下の場合、前記
処理を実行し、負荷状況が閾値より高い場合、前記処理
を中止する。このため、データ転送路の負荷状況は、キ
ャッシュメモリと記憶装置間のデータ転送処理により悪
化しない。従って、CPUと記憶装置間で行なうデータ転
送処理の応答時間が、キャッシュメモリと記憶装置間の
データ転送処理により悪化することはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における情報処理システムを
示す図である。
【図2】本発明の一実施例を示す情報処理システムの構
成図である。
【図3】ディスク装置の構成図である。
【図4】本実施例におけるトラック内のレコード構成図
である。
【図5】ディレクトリの内容を示す図である。
【図6】スロットコントロールブロック(SCB)の構成
図である。
【図7】SCBとキャッシュスロットに関係を示す図で
ある。
【図8】サーチテーブルとSCBの関係を示す図であ
る。
【図9】タスクコントロールブロック(TCB)の構成図
である。
【図10】CPU起動処理のフローチャートである。
【図11】ディスク転送処理のフローチャートである。
【図12】ロード処理のフローチャートである。
【図13】ロード実行処理のフローチャートである。
【図14】ライトアフタ処理のフローチャートである。
【図15】ライトアフタ実行処理のフローチャートであ
る。
【図16】利用率による負荷状況判定のフローチャート
である。
【図17】待ち時間による負荷状況判定のフローチャー
トである。
【符号の説明】
20…中央処理装置、21…制御装置、22…ディレク
タ、23…ディレクトリ、24…キャッシュメモリ、2
5…ディスク装置、26…データ転送路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 横畑 静生 神奈川県川崎市麻生区王禅寺1099番地 株 式会社日立製作所システム開発研究所内 (72)発明者 本間 繁雄 神奈川県小田原市国府津2880番地 株式会 社日立製作所小田原工場内 (72)発明者 北嶋 弘行 神奈川県川崎市麻生区王禅寺1099番地 株 式会社日立製作所システム開発研究所内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】中央処理装置と、前記中央処理装置に接続
    される制御装置と、前記制御装置とデータ転送路により
    接続される複数の記憶装置からなる情報処理システムに
    おいて、前記制御装置は、前記記憶装置内のデータの一
    部あるいは前記記憶装置に書き出す前のデータを記憶す
    るキャッシュメモリと、前記制御装置の管理情報を記録
    するディレクトリと、キャッシュメモリ,ディレクトリ
    およびデータ転送を制御するディレクタを有し、前記デ
    ィレクタは、前記データ転送路の負荷状況を求めるのに
    必要な情報を収集する手段と、前記キャッシュメモリと
    前記記憶装置間で行うデータ転送処理に先だち、前記デ
    ータ転送路の負荷状況を判定する手段と、前記負荷状況
    が閾値以下の場合、前記処理の多重度を増加することと
    して前記処理を実行する手段と、前記負荷状況が閾値よ
    り高い場合、前記処理の多重度を増加しないこととして
    前記処理を中止する手段を有する、ことを特徴とする記
    憶装置の制御装置。
  2. 【請求項2】請求範囲第1項の制御装置において、さら
    に、前記ディレクタは、前記キャッシュメモリと前記記
    憶装置間で行うデータ転送処理において、前記記憶装置
    の物理的記憶単位に対する処理を終了する毎に、前記デ
    ータ転送路の負荷状況を判定する手段と、前記負荷状況
    が閾値以下の場合、前記処理を継続する手段と、前記負
    荷状況が閾値より高い場合、前記処理の多重度を減らす
    こととして前記処理を中止する手段を有する、ことを特
    徴とする記憶装置の制御装置。
  3. 【請求項3】請求範囲第1項あるいは第2項の制御装置
    において、前記データ転送路の負荷状況を、前記データ
    転送路の利用率とする、ことを特徴とする記憶装置の制
    御装置。
  4. 【請求項4】請求範囲第3項の制御装置において、前記
    データ転送路の利用率を漸近モデルにより算出する、こ
    とを特徴とする記憶装置の制御装置。
  5. 【請求項5】請求範囲第1項あるいは第2項の制御装置
    において、前記データ転送路の負荷状況を、前記データ
    転送路に関するデータ転送開始までの待ち時間とする、
    ことを特徴とする記憶装置の制御装置。
  6. 【請求項6】請求範囲第3項あるいは第5項の制御装置
    において、前記データ転送路の負荷状況を求めるのに必
    要とする情報を、稼働中の記憶装置の台数、前記記憶装
    置に対する平均データ転送時間、および、記憶装置に固
    有な平均位置付け時間とする、ことを特徴とする記憶装
    置の制御装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08153079A (ja) * 1994-11-28 1996-06-11 Kofu Nippon Denki Kk 複合中央処理装置システム
JP2007286952A (ja) * 2006-04-18 2007-11-01 Nec Corp サーバシステム、サーバ負荷低減方法
JP2015095198A (ja) * 2013-11-14 2015-05-18 富士通株式会社 ストレージ装置、ストレージ装置の制御方法、及びストレージ装置の制御プログラム

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