JPH06130425A - 液晶表示素子 - Google Patents

液晶表示素子

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JPH06130425A
JPH06130425A JP4277415A JP27741592A JPH06130425A JP H06130425 A JPH06130425 A JP H06130425A JP 4277415 A JP4277415 A JP 4277415A JP 27741592 A JP27741592 A JP 27741592A JP H06130425 A JPH06130425 A JP H06130425A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 反強誘電性液晶を用いた液晶表示素子におい
て、交流駆動を行った場合に生ずるフリッカを抑制して
表示品位を向上させる。 【構成】 液晶セル1には図示しない配向制御層が設け
られ、反強誘電性液晶がスメクチック層80を形成す
る。液晶セル1の片面には、スメクチック層80と平行
な延伸軸を有する位相板13,スメクチック層80と平
行な吸収軸を有する偏光子7が順次積層され、液晶セル
1の他面には、スメクチック層80と直交する延伸軸を
有する位相板11,スメクチック層80と直交する吸収
軸を有する偏光子15が順次積層される。位相板11,
13の作用により、液晶セル1を斜め方向から観察した
ときのフリッカを防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一対の電極の間に反強
誘電性液晶を封入し、該反強誘電性液晶の分子配列を制
御することにより画像を表示する液晶表示素子に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、反強誘電性液晶は、電界印加
に対して2つの安定状態(明状態)を有し無電界時に1
つの安定状態(暗状態)を有すること、そしてこの3つ
の安定状態間のスイッチングに伴う電気光学特性とし
て、高速応答性、および直流電圧に対する光透過率の急
峻なしきい値とヒステリシス特性を有することが知られ
ている(特開平2−153322号)。
【0003】またこうした反強誘電性液晶を用いた液晶
表示素子を駆動する場合、液晶の分解を防止するため
に、所定周期で印加電圧の極性を反転する、所謂交流駆
動を行なう必要があることも知られている(特開平2−
173724号)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところがこうした交流
駆動を行った場合、反強誘電性液晶は印加電圧の極性の
反転に伴い液晶分子の配列が二つの安定状態(いずれも
明状態)の間で変化する。一方、液晶パネルを特定方向
から見た場合、上記二つの明状態における液晶パネルの
光透過特性が異なる。このため、液晶パネルを交流駆動
した場合、その反転周期に応じて表示画像が脈動したよ
うに見える画面のちらつき(所謂フリッカ)が発生して
しまい、表示品位が低下するといった問題があった。
【0005】例えば図8に示すように、液晶パネルに直
交する法線zから液晶パネルを見れば表示画像を良好に
見ることができるものの、液晶分子の初期配向方向を特
定するスメクチック層80の方向(図ではx軸と平行)
に対する角度(方位角)φが約45°、135°、22
5°、および315°で、液晶パネルに直交する法線z
に対する角度(傾角)θが30°以上の視角方向から液
晶パネルを見ると、交流電圧の反転周期に対応するフリ
ッカが感知されるのである。
【0006】この原因を説明すると、先ず図9は、液晶
パネルを、液晶パネルに直交するz方向から見たときの
液晶分子配列をモデル的に示した図である。複屈折性を
示す反強誘電性液晶の光軸は、液晶分子の長軸方向にあ
る。また、z方向から見たときの光透過性は、次式によ
って表すことができる。
【0007】 I2=I0 2sin2(2・θt)・sin2(π・△n・d/λ) 但し、 I :透過光強度 I0 :入射光強度 θt:液晶分子の長軸と偏光軸とのなす角度 △n:液晶層の屈折率異方性 d :液晶層の厚さ このため、観察方向がz軸からずれると見かけ上のθ
t,△nが変化し、観察される透過光強度Iが変化す
る。このため、上記のようにφ=45°,135°とい
った一定方向から液晶パネルを見ていると、正電圧によ
る明状態と負電圧による明状態とで明るさが変化し、フ
リッカとして感知されてしまうのである。
【0008】本発明はこうした問題に鑑みなされたもの
で、反強誘電性液晶を用いた液晶表示素子において、交
流駆動を行った場合に生ずるフリッカを抑制して表示品
位を向上させることを目的としてなされた。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達するために
なされた本発明は、第1偏光子と、該第1偏光子表面に
積層され、上記第1偏光子の吸収軸と平行な延伸軸を有
する第1位相板と、互いに対向して配設された一対の電
極と、該一対の電極間に封入され、無電界時に安定な第
1安定状態,一方向に電界を印加したときに形成される
第2安定状態,および該電界方向とは逆方向に電界を印
加したときに形成される第3安定状態を有する反強誘電
性液晶層と、上記一対の電極の少なくとも一方の上記反
強誘電性液晶層側表面に設けられ、上記反強誘電性液晶
層を上記第1位相板の延伸軸方向に配向させる配向制御
層とを有し、上記第1位相板表面に積層される液晶セル
と、該液晶セル表面に積層され、上記第1位相板の延伸
軸と直交する延伸軸を有する第2位相板と、該第2位相
板表面に積層され、上記第2位相板の延伸軸と平行な吸
収軸を有する第2偏光子と、を備えたことを特徴とする
液晶表示素子を要旨としている。
【0010】
【作用】本願出願人は、反強誘電性液晶を用いた液晶表
示素子において、正電圧を印加したときと負電圧を印加
したときとの光透過特性の差異を小さくすることのでき
る構成を種々検討した。その結果、液晶層と、その両面
に設けた一対の偏光子との間に、一対の位相板をそれぞ
れ挿入することが有効であることを発見した。また、こ
の位相板の延伸軸が、隣接する偏光子の吸収軸と平行と
なるように各位相板を挿入したとき、顕著な効果が得ら
れることを発見した。
【0011】このような構成によって、液晶表示素子
の、正電圧を印加したときと負電圧を印加したときとの
光透過特性、特に上記特定方向から観察したときの光透
過特性の差異を小さくすることができる。この理由は、
概略次のように考えられるが詳しい理由は明かでない。
すなわち、液晶層の見かけ上の屈折率異方性(△n)の
変化、および偏光子の観察方向による偏光特性(θtと
対応)の変化を、挿入された位相板が補償していると考
えられるのである。
【0012】本発明では、反強誘電性液晶層の片面と、
その反強誘電性液晶層の初期配向方向(すなわち、配向
制御層による配向方向)に平行な吸収軸を有する第1偏
光子との間に、第1偏光子の吸収軸と平行な延伸軸を有
する第1位相板を設け、反強誘電性液晶層の他面と、そ
の反強誘電性液晶層の初期配向方向に直交する吸収軸を
有する第2偏光子との間に、第2偏光子の吸収軸と平行
な延伸軸を有する第2位相板を設けている。このため、
本発明では、正電圧を印加したときと負電圧を印加した
ときとの光透過特性の差異が小さくなり、交流駆動を行
った場合に生ずるフリッカは抑制される。
【0013】なお、上記位相板の位相差値(所謂リタデ
ーション)は、反強誘電性液晶層の真の復屈折率、液晶
層の厚さ、および偏光子の偏光特性の視角依存性によっ
て、その最適値が異なる。このため、本発明の設計に当
たっては、リタデーションの最適値を実験的に求め、そ
れに応じて位相板を選択することが望ましい。
【0014】
【実施例】次に、本発明の実施例を図面と共に説明す
る。先ず、図1は実施例の液晶表示素子の構成を概略的
に表す断面図である。液晶セル1は一対の透明電極基板
3,5の間に反強誘電性液晶7を封入して構成されてい
る。透明電極基板3,5の表面には位相板11,13が
それぞれ貼着され、更に、位相板11,13の表面には
偏光子15,17がそれぞれ貼着されている。
【0015】液晶セル1は次のようにして作製される。
すなわち、先ず、ガラス製の透明基板3a,5aの表面
に、蒸着またはスパッタなどの手法で、I.T.O.
(inndium tin oxide)或いは酸化ス
ズからなる透明導電膜3b,5bを形成する。続いて、
その透明導電膜3b,5bをストライプ状にエッチング
する。なお、ストライプの方向は、透明電極基板3,5
を対向させたときに透明導電膜3b,5bのストライプ
が互いに直交するように設定する。
【0016】各透明導電膜3b,5bの表面には、液晶
分子を配向させるための配向制御層3c,5cを、それ
ぞれ付設する。配向制御層3c,5cとしては、ポリイ
ミドなどの高分子膜を一方向にラビング処理した膜、或
いはSiOの斜方蒸着膜など周知のものを用いることが
できる。なお、配向制御層は透明電極基板3,5のいず
れか一方のみに設けてもよい。
【0017】続いて、この透明電極基板3,5を透明導
電膜3b,5bが内側となるようにして2μmの間隔で
対向させ、周囲を接着剤19で密閉した後、透明電極基
板3,5間に反強誘電性液晶7を封入する。反強誘電性
液晶7の封入に当っては、反強誘電性液晶7、例えば4
−(1−トリフルオロメチルヘプトキシカルボニルフェ
ニル)−4′−オクチルオキシカルボニルフェニル−4
−カルボキシレート、を加熱して等方性液体として、毛
細管現象を利用して両透明電極基板3,5間に注入し、
その後、液晶パネル1全体を毎分1℃程度にて徐冷し、
反強誘電性液晶相(SmCA *相)になるまで冷却する。
なお、反強誘電性液晶7としては、この他にも、4−
(1−トリフルオロメチルノニロキシカルボニルフェニ
ル)−4′−オクチルビフェニル−4−カルボキシレー
ト、4−(1−トリフルオロメチルデシロキシカルボニ
ル)−4′−ビフェニル−2−フルオロ−4−オクチル
ベンゾエート、4−(1−メチルヘプチルカルボニルフ
ェニル)−4′−オクチルビフェニル−4−カルボキシ
レート、など種々の反強誘電性液晶を用いることができ
る。
【0018】このようにして作製した液晶セル1に、位
相板11,13、および偏光子15,17を順次貼着す
ると本実施例の液晶表示素子が完成するのであるが、こ
の際、位相板11,13の吸収軸、および偏光子15,
17の延伸軸は図2に示す方向となるようにする。すな
わち、偏光子17の吸収軸と位相板13の延伸軸とは、
液晶セル1のスメクチック層80の方向(例えばラビン
グ処理によって配向制御層3c,5cを構成した場合、
ラビング処理の方向と直交する)と平行となるように
し、偏光子15の吸収軸と位相板11の延伸軸とは、ス
メクチック層80の方向と直交するようにするのであ
る。ここで、位相板11,13は、ポリカーボネートな
どの高分子フィルムを延伸して作製される。
【0019】また、ストライプ状に形成した各透明導電
膜3b,5bは、マトリックス駆動用の周知の駆動回路
(図示せず)に接続して、電圧を印加される。なお、こ
の種の駆動回路については特開昭56−107216号
公報および特開平2−230117号公報に詳しいので
ここでは詳述しない。
【0020】このように構成された本実施例の液晶表示
素子では、透明導電膜3b,5b間に交流電圧を印加す
ることにより、液晶分子の配向状態が図9の(a)→
(b)→(a)→(c)→(a)→……の順で変化す
る。このため、電圧の印加部分で光透過率が向上し、画
像を表示することができる。また、透明導電膜3b,5
b間に三角波電圧を印加し、電圧−透過率特性を確認し
たところ、図3に示すような充分なダブルヒステリシス
特性が得られた。すなわち、印加電圧の絶対値が20V
近傍まで増加すると、液晶表示素子の相対透過率が急峻
に増加して0%から100%に変化する。逆に、印加電
圧の絶対値が0V近傍まで減少すると、相対透過率が急
峻に減少して100%から0%に変化する。
【0021】次に、図8にて定義した方位角φが45
°、傾角θが40°の方向から本実施例の液晶表示素子
の、上記二つの明状態における光透過特性を比較する実
験を行った。実験では位相板11,13として「NRF
−200」と「NRF−239」(いずれも商品名:日
東電工株式会社製)を使用した。なお、「NRF−20
0」はリタデーションが200nm(以下例えばR=20
0nmと記載)の製品で、「NFR−239」はR=23
9nmの製品である。また、偏光子15,17としては、
「NPF−G1220DU」(商品名:日東電工株式会
社製)を使用した。更に、光源としては3Wの電極管
(商品名「液晶用バックライトユニットTY−BL49
N」:松下電気産業株式会社製)を用いた。
【0022】図4は、液晶表示素子の透過光を色度図上
にプロットしたものである。「NRF−200」を使用
した実施例も、「NRF−239」を使用した実施例
も、位相板11,13を使用していない従来の液晶表示
素子に比べ、正電圧+V(ここでは20V)印加時と負
電圧−V印加時との色度の差がきわめて少なくなってい
ることが判る。図5は位相板13を除去して、位相板1
1のみを使用した比較例の液晶表示素子の透過光を色度
図上にプロットしたものである。この場合、位相板1
1,13を使用していない従来のものとほぼ同様の色度
の差が、正電圧印加時と負電圧印加時との間に生じてい
る。なお、位相板11を除去して位相板13のみを使用
した場合もこれとほぼ同様の結果が得られる。従って、
各偏光子15,17毎に位相板11,13を設けること
によって、はじめて上記顕著な効果が得られることが判
る。
【0023】表1は、印加電圧が0のとき,正電圧+V
を印加したとき,および負電圧−Vを印加したときにお
ける液晶表示素子の輝度、および色差△Eの測定結果を
表示したものである。なお、表1では位相板11,13
を除去した従来のものと、位相板11,13として「N
RF−200」(R=200nm)を使用したのもの,お
よび位相板11,13として「NRF−239」(R=
239nm)を使用したものによる測定結果をそれぞれ表
示した。
【0024】
【表1】
【0025】ここで、色差△Eは、図4の色度図に基づ
いて次のようにして算出される。なお、以下の色差算出
方法は、「色彩科学ハンドブック」(日本色彩学会編:
東京大学出版会発行)を参考にした。先ず、正電圧+V
印加時の色度図上の座標(x,y)、およびそのときの
輝度Yに基づき、次式により変数X,Zを求める。な
お、X,Y,Zは三刺激値と呼ばれ、JIS−Z872
2−1980に定義されたものである。
【0026】 x=X/X+Y+Z y=Y/X+Y+Z 続いて三刺激値X,Y,Zに基づき、次式により変数
R,G,Bを求める。 R= 1.1084X+0.0852Y−0.1454
Z G=−0.0010X+1.0005Y−0.0004
Z B=−0.0062X+0.0394Y+0.8192
Z 続いて、この変数R,G,Bに基づき、次式により変数
L,a,bを求める。 L=25.29G1/3 −18.38 a=106.0(R1/3 −G1/3 ) b=42.34(G1/3 −B1/3 ) 負電圧−V印加時についても同様にして変数L′,
a′,b′を求める。次に △L=L−L′ △a=a−a′ △b=b−b′ と置いて、次式により色差△Eを算出するのである。 △E=(△L)2 +(△a)2 +(△b)2 表1に示すように、(R=200nm),(R=239n
m)どちらの位相板11,13を使用した場合も色差△
Eが従来のものより大幅に小さくなっている。従って、
本実施例の液晶表示素子では、上記方向(φ=45°,
θ=40°)から観察したときのフリッカを良好に防止
できることが判る。また、(R=239nm)の位相板1
1,13を使用したときの方が、より色差△Eが小さく
なることから、本実施例の液晶表示素子では、リタデー
ションを200nmとするよりも、239nmとした方がよ
り顕著なフリッカ防止効果を得られることが判る。
【0027】続いて、実施例の液晶表示素子(R=23
9nm)における表示コントラストの視角依存性を測定し
た。測定結果を図6に示す。図6では、円の中心が法線
z方向からの測定結果を表し、この方向から見たコント
ラストを100%とする。破線円の円周方向の角度が方
位角φに、破線円の半径が傾角θに、それぞれ対応して
いる。そして、実線で描いた曲線は、コントラストが9
0%,80%,70%……となる傾角θを、全ての方位
角φに対してプロットした等コントラスト線である。な
お、コントラストを数値化するに当たっては、各方向か
ら測定した電圧印加部と非印加部との輝度比を、法線z
方向から測定した輝度比と比較することによって行っ
た。また図7は、位相板11,13を使用していない従
来の液晶表示素子における表示コントラストの視角依存
性を表す説明図である。この図も図6と同様に作製し
た。
【0028】図7に示すように、従来の液晶表示素子で
は、方位角が45°,135°,225°,および31
5°の方位で、きわめてコントラストが悪化しているこ
とが判る。これに対して本実施例では、図6に示すよう
に、等コントラスト線が同心円に近づき、また等コント
ラスト線の半径も大きくなっている。すなわち、本実施
例の液晶表示素子はきわめて広い視野角を有している。
【0029】このように、本実施例の液晶表示素子で
は、正電圧を印加したときと負電圧を印加したときとの
光透過特性の差異を小さくして、交流駆動を行った場合
に生ずるフリッカを抑制することができる。なお、上記
実施例では、マトリックス駆動型の液晶表示素子につい
て説明したが、本発明は、スタティック駆動型のもの、
マルティプレクシング駆動型のものなど、種々の液晶表
示素子に適用することができる。
【0030】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の液晶表示
素子では、反強誘電性液晶層の片面と、その反強誘電性
液晶層の初期配向方向に平行な吸収軸を有する第1偏光
子との間に、第1偏光子の吸収軸と平行な延伸軸を有す
る第1位相板を設け、反強誘電性液晶層の他面と、その
反強誘電性液晶層の初期配向方向に直交する吸収軸を有
する第2偏光子との間に、第2偏光子の吸収軸と平行な
延伸軸を有する第2位相板を設けている。
【0031】このため、本発明では、正電圧を印加した
ときと負電圧を印加したときとの光透過特性の差異を小
さくして、交流駆動を行った場合に生ずるフリッカを抑
制することができる。従って、本発明を適用すれば、広
い視野角を有する表示品位の高い液晶表示素子を提供す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の液晶表示素子の構成を概略的に表す断
面図である。
【図2】その吸収軸,延伸軸,スメクチック層方向の対
応関係を表す説明図である。
【図3】その反強誘電性液晶層のダブルヒステリシス特
性を表す説明図である。
【図4】実施例の液晶表示素子の透過光特性を表す色度
図である。
【図5】比較例の液晶表示素子の透過光特性を表す色度
図である。
【図6】実施例の液晶表示素子の表示コントラストの視
角依存性を表す説明図である。
【図7】比較例の液晶表示素子の表示コントラストの視
角依存性を表す説明図である。
【図8】従来の液晶パネルにおける問題点を説明する説
明図である。
【図9】反強誘電性液晶における液晶分子の配列状態を
説明する説明図である。
【符号の説明】
1…液晶セル 3b,5b…透明導電膜 3
c,5c…配向制御層 7…反強誘電性液晶 11,13…位相板 1
5,17…偏光子 80…スメクチック層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 耕治 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本電 装株式会社内 (72)発明者 山田 祐一郎 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本電 装株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1偏光子と、 該第1偏光子表面に積層され、上記第1偏光子の吸収軸
    と平行な延伸軸を有する第1位相板と、 互いに対向して配設された一対の電極と、該一対の電極
    間に封入され、無電界時に安定な第1安定状態,一方向
    に電界を印加したときに形成される第2安定状態,およ
    び該電界方向とは逆方向に電界を印加したときに形成さ
    れる第3安定状態を有する反強誘電性液晶層と、上記一
    対の電極の少なくとも一方の上記反強誘電性液晶層側表
    面に設けられ、上記反強誘電性液晶層を上記第1位相板
    の延伸軸方向に配向させる配向制御層とを有し、上記第
    1位相板表面に積層される液晶セルと、 該液晶セル表面に積層され、上記第1位相板の延伸軸と
    直交する延伸軸を有する第2位相板と、 該第2位相板表面に積層され、上記第2位相板の延伸軸
    と平行な吸収軸を有する第2偏光子と、 を備えたことを特徴とする液晶表示素子。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001033291A1 (en) * 1999-11-05 2001-05-10 Smartdisplay Co. Ltd. Antiferroelectric liquid crystal display for a reflective type

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WO2001033291A1 (en) * 1999-11-05 2001-05-10 Smartdisplay Co. Ltd. Antiferroelectric liquid crystal display for a reflective type

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