JPH06130103A - 電波伝搬時間のみによる大気ガス層及び電離層の 電波屈折率の測定 - Google Patents
電波伝搬時間のみによる大気ガス層及び電離層の 電波屈折率の測定Info
- Publication number
- JPH06130103A JPH06130103A JP36141591A JP36141591A JPH06130103A JP H06130103 A JPH06130103 A JP H06130103A JP 36141591 A JP36141591 A JP 36141591A JP 36141591 A JP36141591 A JP 36141591A JP H06130103 A JPH06130103 A JP H06130103A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- radio wave
- layer
- radio
- interface
- ionosphere
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Position Fixing By Use Of Radio Waves (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 各瞬間における衛星の位置を監視するため、
電離層及び大気ガス層の状態を常時把握し、衛星の位置
誤差や電離層・大気ガス層によって生じる伝搬誤差を無
くし、測距精度の向上を計ることを目的とする。 【構成】 kij−nij特性曲線及びkijnij−
nij特性曲線の各傾きから、衛星から放射された電波
が、電波直進層と大気ガス層(電離層を含める。)の界
面に突入する電波の入射角をn個の電波経路について求
める。このようにして求めた電波伝搬時間、入射角、垂
直距離より、観測点から上空1000kmまでの領域の
各平行平面層の電波屈折率を変数とするn元一次連立方
程式を編成し、この方程式を解くことにより、各平行平
面層の電波屈折率を求める。
電離層及び大気ガス層の状態を常時把握し、衛星の位置
誤差や電離層・大気ガス層によって生じる伝搬誤差を無
くし、測距精度の向上を計ることを目的とする。 【構成】 kij−nij特性曲線及びkijnij−
nij特性曲線の各傾きから、衛星から放射された電波
が、電波直進層と大気ガス層(電離層を含める。)の界
面に突入する電波の入射角をn個の電波経路について求
める。このようにして求めた電波伝搬時間、入射角、垂
直距離より、観測点から上空1000kmまでの領域の
各平行平面層の電波屈折率を変数とするn元一次連立方
程式を編成し、この方程式を解くことにより、各平行平
面層の電波屈折率を求める。
Description
【0001】
【発明が解決しようとする課題】本技術では、各瞬間に
おける衛星の位置を監視するため、電離層及び大気ガス
層の状態を常時把握し、衛星の位置誤差や電離層・大気
ガス層によって生じる伝搬誤差を無くし、測距精度の向
上を計ることを目的とする。
おける衛星の位置を監視するため、電離層及び大気ガス
層の状態を常時把握し、衛星の位置誤差や電離層・大気
ガス層によって生じる伝搬誤差を無くし、測距精度の向
上を計ることを目的とする。
【0002】
【従来の技術】衛星の位置誤差や、電離層による伝搬遅
延に関しては、直接測定するのではなく、補正により処
理している。又、大気ガス(蒸気)による伝搬遅延に関
しては、補正の方法もない。
延に関しては、直接測定するのではなく、補正により処
理している。又、大気ガス(蒸気)による伝搬遅延に関
しては、補正の方法もない。
【0003】
1. 船舶・自動車・列車・航空機の運行管理 2. 大規模測地測量への応用 3. 科学観測への応用 4. 宇宙環境観測への応用 5. 衛星・ロケットの追尾・制御 本技術の開発により、三次元位置測定が瞬時に、且つ測
距精度mmのレベルで可能となり、将来現在の測量シス
テムは本技術を用いた測位システムに全面的に置き換え
られるであろう。
距精度mmのレベルで可能となり、将来現在の測量シス
テムは本技術を用いた測位システムに全面的に置き換え
られるであろう。
【0004】
【問題を解決するための手段】・
【作用】地球の周囲を大気ガス層(電離層を含める。)
と電波直進層の二つの領域に分ける。大気ガス層(電離
層を含める。)の領域を、地表面から上空1000km
までとし、これより高い領域を電波直進層とする。又、
大気ガス層(電離層を含める。)を、観測点を通る水平
面に平行な厚さh(1km)の平行平面層に分割する。
上空にある物体から放射された電波が伝搬して、観測点
に到達するまでの電波の経路について考察すると、図1
から判る様に、次の二式が成立する。 観測点から上空に向け放射された電波が、この物体に反
射されて再びこの観測点に戻ってきたときの電波経路を
解析すると、次の式が成立する。 cosαio={hΣj=1 nkij(1+nij)}/(u±v)pi (3) 但し、 Lzi ;上空にある物体と観測点間の垂直距離 Lxyi;上空にある物体と観測点間の水平距離 n ;平行平面層の個数 u ;電波伝搬速度 pi ;上空にある物体から放射された電波が、観測点
に到達するまでの時間 αio;上空にある物体から放射された電波が、大気ガ
ス層(電離層を含める。)と電波直進層の界面へ突入し
たときの電波の入射角 αij;各平行平面層を通過する電波の屈折角 kij;各電波経路に対応する各平行平面層の電波屈折
係数 nij;電波経路近傍の各平行平面層の電波屈折率 v ;地球の自転速度 h ;観測点を通る水平面に平行な各平行平面層の厚
さ 尚、式(1)、(2)は観測点から上空にある物体に向
け放射された電波についても成立する。 (注1) 式(1)、(2)の成立の詳細に就いては、
次の文献を参照のこと。 出願番号 特願平3−123205 通信衛星による三
次元位置測定 p43〜p49大気屈折率による衛星位
置誤差の補正 (注2)式(3)、(4)の成立の詳細に就いては、次
の文献を参照のこと。 出願番号 特願平3−123205 通信衛星による三
次元位置測定 p50〜58 仰角の決定 式(3)より、 式(6)を式(1)へ代入する。 Lzi=nh+hΣj=1 nkij(1+nij)−hΣj=1 nkijnij =nh+hΣj=1 nkij+hΣj=1 nkijnij−hΣj=1 n kijnij =nh+hΣj=1 nkij (7) 上空にある物体は、GPS衛星や静止衛星のように、地
表面から20000kmから36000kmの高さにあ
るから、地表面から上空にある物体までの領域における
屈折率;nijの平均値は1であると見做し得る。従っ
て、式(4)から屈折係数;kijの平均値は1とな
る。故に、式(7)から、 Lzi=nh+hΣj=1 n1=nh+nh=2nh (8) nは整数値であるから、式(8)から n=INT.(Lzi/2h) (9) 故に、式(3)から、 hΣj=1 nkij(1+nij)=hΣj=1 1000kij(1+nij )+hΣj=1000 nkij(1+nij) =hΣj=1 1000kij(1+nij)+hΣj=1000 INT.(Lzi/2h) kij(1+nij) (10) 地表面から1000km以上の領域は、電波直進層と呼
ばれ、この領域においては、 kij=1 (11) nij=1 (12) と見做すことができる。式(10)、(11)及び(1
2)から、 式(13)における1000は、厚さhの平行平面層の
個数であるから、これをnと表すと、式(13)は、 nijは厚さhの各平行平面層の電波屈折率であり、地
表面から上空1000kmまでの大気ガス層(電離層を
含める。)においては、1.0004から0.9994
の間にある。又、地表面から上空1000km以上の電
波直進層においては、1である。いま、電波直進層と大
気ガス層(電離層を含める。)の界面へ突入したときの
電波の入射角αioに対応するnij、kij及びk
ijnijの関係は、表6の様に表される。但し、表6
はαioを5゜単位で変化させたときのnij、kij
及びkijnijの関係を表したものである。又、α
ioをパラメータとして、nijを横軸に、kij及び
kijnijを縦軸にとり、グラフに表すと、図6、
7、8及び図9、10、11、12の様に表される。従
って、 kij=anij+b (15) kijnij=cnij+d (16) が成立する。但し、αioが80゜より大きい場合、k
ij−nij、kijnij−nij各特性曲線は放物
線となるから別処理とする。そして、図6、7、8及び
図9、10、11、12から、aとbとαioの関係は
表4の様に、又cとdとαioの関係は表5の様にな
る。そして、 a+b=1 (17) c+d=1 (18) の関係が成立する。更に、aとαioの関係及びcとα
ioの関係を、cosαioを横軸に、a及びcを縦軸
にグラフを描くと、図13、14の様に放物線で表され
る。従って、aとcは次の式で表される。 φa=φηcos2αio+φμcosαio+φτ (19) φc=φεcos2αio+φλcosαio+φσ (20) 但し、φa及びφcは、電波直進層と大気ガス層(電離
層を含める。)の界面へ電波が突入したときの入射角α
ioをφ゜単位で変化させたときのkij−nij特性
曲線及びkijnij−nij特性曲線の傾きを表す。
式(15))(16)から、 Σj=1 nkij=aΣj=1 nnij+bn (21) Σj=1 nkijnij=cΣi=1 nnij+dn (22) が成立する。式(1)から、 hΣj=1 nkijnij=nh+upicosαio−Lzi Σj=1 nkijnij=(1/h)(nh+upicosαio−Lz i ) (23) 式(14)、(23)から、 式(21)+式(22)より、 Σj=1 nkij+Σj=1 nkijnij=(a+c)Σj=1 nni j +(b+d)n (25) 式(25)の両辺にhを掛ける。 hΣj=1 nkij+hΣj=1 nkjinji=(a+c)hΣj=1 n nij+(b+d)nh (26) 式(14)、(26)より、 (a+c)hΣj=1 nnij+(b+d)nh=(u±v)picos αio−2h・INT.(Lzi/2h)+2hn (27) 式(22)を式(1)へ代入する。 Lzi=hn+upicosαio−chΣj=1 nnij−dnh (28) 式(27)から、 (a+c)hΣj=1 nnij−(u±v)picosαio=−(b+ d)nh−2h・INT.(Lzi/2h)+2hn (29) 式(28)から、 chΣj=1 nnij−upicosαio=hn−dnh−Lzi/ (30) 式(29)の両辺にuを掛ける。 (a+c)uhΣj=1 nnij−u(u±v)picosαio=u( b+d)nh−2uh・INT.(Lzi/2h)+2unh (31) 式(30)の両辺に(u±v)を掛ける。 (u±v)chΣj=1 nnij−u(u±v)picosαio=(u ±v)(hn−dnh−Lzi) (32) 式(31)−式(32)より、 式(17)、(18)を式(33)へ代入する。 式(29)の両辺にcを掛ける。 式(30)の両辺に(a+c)を掛ける。 c(a+c)hΣj=1 nnij−(a+c)upicosαio=(a +c)(hn−dnh−Lzi) (36) 式(35)−式(36)より、 式(17),(18)を式(37)へ代入する。 (1) 上空にある物体と観測点間の垂直距離を求め
る。上空にある3個のGPS衛星から電波を受信し、各
衛星の位置を測定する。これにより、観測点と衛星との
間の垂直距離を求める。 (2) 上空にある物体から放射された電波が、電波直
進層と大気ガス層(電離層を含める。)との界面へ突入
したときの入射角の余弦を求める。上空にある物体から
放射された電波が、電波直進層と大気ガス層(電離層を
含める。)との界面へ突入したときの入射角をφ゜単位
に変化させたときのkij−nij特性曲線及びkij
nij−nij特性曲線の傾きをそれぞれφa及びφc
とすると、式(19)、(20)から、 a=φa=φηcos2αio+φηcosαio+φτ (59) c=φC=φεcos2αio+φλcosαio+φσ (60) 又、(1)から、 Lzi=φ−Lzi (61) 式(59)、(60)及び(61)を式(38)へ代入
する。 u、v、pi、φη、φτ、φε、φλ、φσ及びφL
ziは既知の値であるから、式(62)はcosαio
の三次方程式となり、この解が求めるものである。 (3) kij−nij特性曲線及びkijnij−n
ij特性曲線の傾きφa及びφcを求める。上空にある
物体から放射された電波が、電波直進層と大気ガス層
(電離層を含める。)の界面へ突入したときの入射角を
(φ/10)゜単位に変化させ、(2)で求めたαio
を中心として,±φ゜の範囲で、kij−nij特性曲
線及びkij−nij−nij特性曲線の傾きφa及び
φcを求める。この様にして求めた各特性曲線の傾き
は、前回の各特性曲線の傾きより精度は向上する。(図
2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12参
照) (3)の方法で各特性曲線の傾きを求め、この求めた各
特性曲線を用いて、(2)の方法で上空にある物体から
放射された電波が、電波直進層と大気ガス層(電離層を
含める。)の界面へ突入したときの入射角;αioを求
める。この様にして求めた入射角;αioは前回のそれ
より、精度が向上する。以上の過程を繰り返し、必要な
精度で計算が収束したら、計算を打ち切る。 (4) 電波経路近傍の大気ガス(電離層を含める。)
の電波屈折率を求める。n個の電波経路に就いて、
(2)の方法により、n個の電波の入射角(又は、屈折
角)の余弦;cosαio(i=1,2,・・・・・・
n)を求めることができる。又、屈折係数;kijは電
波経路及び各平行平面層毎に異なるから、n×n個求ま
る。上空にある物体と観測点間の垂直距離は、(1)の
方法によりn個求めることができるから、式(24)よ
り大気ガス層(電離層を含める。)の各電波経路近傍毎
の各平行平面層の屈折係数の総和;Σi,j=1 nk
ijもn個求まる。各平行平面層の屈折率;nijは、
各電波経路;iによって異ならない領域について考える
と、即ち、 n1j=n2j=・・・・・・・・・・・nnj(=n
jと置く。) である領域を通る電波経路に就いて、次のn元一次連立
方程式が成立する。 =(1/h)(upncosαn0+hn−Lzn ) 屈折係数;kijの初期値として、測定点に於ける天頂
方向の大気ガス(電離層を含める。)のUSA標準大気
モデルの屈折指数と標準時の電離層の電子密度から求め
た屈折指数の和に1を加えたものとする。そして、上記
n元一次連立方程式を解くことにより、各平行平面層の
屈折率の第一次近似値が求まる。この様にして求めた屈
折率の第一次近似値の総和即ち、 但し、φLziは、i回目に観測したときの上空にある
物体と観測点間の垂直距離を表す。これは任意に選択可
能である。又、(Σj=1 nnj)iは、各平行平面層
の屈折率の第i次近似値の総和を表す。式(62)の値
が0ならば、この第一次近似値が求めるものである。
又、式(62)の値が0と異なるならば、各平行平面層
の屈折率の第一次近似値を屈折係数;kijの屈折率に
代入して、屈折係数;kijの第二近似値として、上記
n元一次連立方程式を解く。このようにして求めた各平
行平面層の屈折率の第二次近似値の総和に就いて、式
(62)の値を計算する。式(62)の値が0ならば、
この第二次近似値が求めるものである。又、式(62)
の値が0と異なるならば、各平行平面層の屈折率の第二
次近似値を屈折係数;kijの屈折率に代入して、屈折
係数;kijの第三近似値として、上記n元一次連立方
程式を解く。以上の過程を繰り返し、各回の屈折率の総
和について、式(62)の値を計算し、この計算結果が
0ならば、これが求めるものである。又、0とならなか
ったら、式(62)の計算結果が前回の計算結果と符号
が異なるならば、この前回求めた屈折率の近似値が求め
るものである。
と電波直進層の二つの領域に分ける。大気ガス層(電離
層を含める。)の領域を、地表面から上空1000km
までとし、これより高い領域を電波直進層とする。又、
大気ガス層(電離層を含める。)を、観測点を通る水平
面に平行な厚さh(1km)の平行平面層に分割する。
上空にある物体から放射された電波が伝搬して、観測点
に到達するまでの電波の経路について考察すると、図1
から判る様に、次の二式が成立する。 観測点から上空に向け放射された電波が、この物体に反
射されて再びこの観測点に戻ってきたときの電波経路を
解析すると、次の式が成立する。 cosαio={hΣj=1 nkij(1+nij)}/(u±v)pi (3) 但し、 Lzi ;上空にある物体と観測点間の垂直距離 Lxyi;上空にある物体と観測点間の水平距離 n ;平行平面層の個数 u ;電波伝搬速度 pi ;上空にある物体から放射された電波が、観測点
に到達するまでの時間 αio;上空にある物体から放射された電波が、大気ガ
ス層(電離層を含める。)と電波直進層の界面へ突入し
たときの電波の入射角 αij;各平行平面層を通過する電波の屈折角 kij;各電波経路に対応する各平行平面層の電波屈折
係数 nij;電波経路近傍の各平行平面層の電波屈折率 v ;地球の自転速度 h ;観測点を通る水平面に平行な各平行平面層の厚
さ 尚、式(1)、(2)は観測点から上空にある物体に向
け放射された電波についても成立する。 (注1) 式(1)、(2)の成立の詳細に就いては、
次の文献を参照のこと。 出願番号 特願平3−123205 通信衛星による三
次元位置測定 p43〜p49大気屈折率による衛星位
置誤差の補正 (注2)式(3)、(4)の成立の詳細に就いては、次
の文献を参照のこと。 出願番号 特願平3−123205 通信衛星による三
次元位置測定 p50〜58 仰角の決定 式(3)より、 式(6)を式(1)へ代入する。 Lzi=nh+hΣj=1 nkij(1+nij)−hΣj=1 nkijnij =nh+hΣj=1 nkij+hΣj=1 nkijnij−hΣj=1 n kijnij =nh+hΣj=1 nkij (7) 上空にある物体は、GPS衛星や静止衛星のように、地
表面から20000kmから36000kmの高さにあ
るから、地表面から上空にある物体までの領域における
屈折率;nijの平均値は1であると見做し得る。従っ
て、式(4)から屈折係数;kijの平均値は1とな
る。故に、式(7)から、 Lzi=nh+hΣj=1 n1=nh+nh=2nh (8) nは整数値であるから、式(8)から n=INT.(Lzi/2h) (9) 故に、式(3)から、 hΣj=1 nkij(1+nij)=hΣj=1 1000kij(1+nij )+hΣj=1000 nkij(1+nij) =hΣj=1 1000kij(1+nij)+hΣj=1000 INT.(Lzi/2h) kij(1+nij) (10) 地表面から1000km以上の領域は、電波直進層と呼
ばれ、この領域においては、 kij=1 (11) nij=1 (12) と見做すことができる。式(10)、(11)及び(1
2)から、 式(13)における1000は、厚さhの平行平面層の
個数であるから、これをnと表すと、式(13)は、 nijは厚さhの各平行平面層の電波屈折率であり、地
表面から上空1000kmまでの大気ガス層(電離層を
含める。)においては、1.0004から0.9994
の間にある。又、地表面から上空1000km以上の電
波直進層においては、1である。いま、電波直進層と大
気ガス層(電離層を含める。)の界面へ突入したときの
電波の入射角αioに対応するnij、kij及びk
ijnijの関係は、表6の様に表される。但し、表6
はαioを5゜単位で変化させたときのnij、kij
及びkijnijの関係を表したものである。又、α
ioをパラメータとして、nijを横軸に、kij及び
kijnijを縦軸にとり、グラフに表すと、図6、
7、8及び図9、10、11、12の様に表される。従
って、 kij=anij+b (15) kijnij=cnij+d (16) が成立する。但し、αioが80゜より大きい場合、k
ij−nij、kijnij−nij各特性曲線は放物
線となるから別処理とする。そして、図6、7、8及び
図9、10、11、12から、aとbとαioの関係は
表4の様に、又cとdとαioの関係は表5の様にな
る。そして、 a+b=1 (17) c+d=1 (18) の関係が成立する。更に、aとαioの関係及びcとα
ioの関係を、cosαioを横軸に、a及びcを縦軸
にグラフを描くと、図13、14の様に放物線で表され
る。従って、aとcは次の式で表される。 φa=φηcos2αio+φμcosαio+φτ (19) φc=φεcos2αio+φλcosαio+φσ (20) 但し、φa及びφcは、電波直進層と大気ガス層(電離
層を含める。)の界面へ電波が突入したときの入射角α
ioをφ゜単位で変化させたときのkij−nij特性
曲線及びkijnij−nij特性曲線の傾きを表す。
式(15))(16)から、 Σj=1 nkij=aΣj=1 nnij+bn (21) Σj=1 nkijnij=cΣi=1 nnij+dn (22) が成立する。式(1)から、 hΣj=1 nkijnij=nh+upicosαio−Lzi Σj=1 nkijnij=(1/h)(nh+upicosαio−Lz i ) (23) 式(14)、(23)から、 式(21)+式(22)より、 Σj=1 nkij+Σj=1 nkijnij=(a+c)Σj=1 nni j +(b+d)n (25) 式(25)の両辺にhを掛ける。 hΣj=1 nkij+hΣj=1 nkjinji=(a+c)hΣj=1 n nij+(b+d)nh (26) 式(14)、(26)より、 (a+c)hΣj=1 nnij+(b+d)nh=(u±v)picos αio−2h・INT.(Lzi/2h)+2hn (27) 式(22)を式(1)へ代入する。 Lzi=hn+upicosαio−chΣj=1 nnij−dnh (28) 式(27)から、 (a+c)hΣj=1 nnij−(u±v)picosαio=−(b+ d)nh−2h・INT.(Lzi/2h)+2hn (29) 式(28)から、 chΣj=1 nnij−upicosαio=hn−dnh−Lzi/ (30) 式(29)の両辺にuを掛ける。 (a+c)uhΣj=1 nnij−u(u±v)picosαio=u( b+d)nh−2uh・INT.(Lzi/2h)+2unh (31) 式(30)の両辺に(u±v)を掛ける。 (u±v)chΣj=1 nnij−u(u±v)picosαio=(u ±v)(hn−dnh−Lzi) (32) 式(31)−式(32)より、 式(17)、(18)を式(33)へ代入する。 式(29)の両辺にcを掛ける。 式(30)の両辺に(a+c)を掛ける。 c(a+c)hΣj=1 nnij−(a+c)upicosαio=(a +c)(hn−dnh−Lzi) (36) 式(35)−式(36)より、 式(17),(18)を式(37)へ代入する。 (1) 上空にある物体と観測点間の垂直距離を求め
る。上空にある3個のGPS衛星から電波を受信し、各
衛星の位置を測定する。これにより、観測点と衛星との
間の垂直距離を求める。 (2) 上空にある物体から放射された電波が、電波直
進層と大気ガス層(電離層を含める。)との界面へ突入
したときの入射角の余弦を求める。上空にある物体から
放射された電波が、電波直進層と大気ガス層(電離層を
含める。)との界面へ突入したときの入射角をφ゜単位
に変化させたときのkij−nij特性曲線及びkij
nij−nij特性曲線の傾きをそれぞれφa及びφc
とすると、式(19)、(20)から、 a=φa=φηcos2αio+φηcosαio+φτ (59) c=φC=φεcos2αio+φλcosαio+φσ (60) 又、(1)から、 Lzi=φ−Lzi (61) 式(59)、(60)及び(61)を式(38)へ代入
する。 u、v、pi、φη、φτ、φε、φλ、φσ及びφL
ziは既知の値であるから、式(62)はcosαio
の三次方程式となり、この解が求めるものである。 (3) kij−nij特性曲線及びkijnij−n
ij特性曲線の傾きφa及びφcを求める。上空にある
物体から放射された電波が、電波直進層と大気ガス層
(電離層を含める。)の界面へ突入したときの入射角を
(φ/10)゜単位に変化させ、(2)で求めたαio
を中心として,±φ゜の範囲で、kij−nij特性曲
線及びkij−nij−nij特性曲線の傾きφa及び
φcを求める。この様にして求めた各特性曲線の傾き
は、前回の各特性曲線の傾きより精度は向上する。(図
2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12参
照) (3)の方法で各特性曲線の傾きを求め、この求めた各
特性曲線を用いて、(2)の方法で上空にある物体から
放射された電波が、電波直進層と大気ガス層(電離層を
含める。)の界面へ突入したときの入射角;αioを求
める。この様にして求めた入射角;αioは前回のそれ
より、精度が向上する。以上の過程を繰り返し、必要な
精度で計算が収束したら、計算を打ち切る。 (4) 電波経路近傍の大気ガス(電離層を含める。)
の電波屈折率を求める。n個の電波経路に就いて、
(2)の方法により、n個の電波の入射角(又は、屈折
角)の余弦;cosαio(i=1,2,・・・・・・
n)を求めることができる。又、屈折係数;kijは電
波経路及び各平行平面層毎に異なるから、n×n個求ま
る。上空にある物体と観測点間の垂直距離は、(1)の
方法によりn個求めることができるから、式(24)よ
り大気ガス層(電離層を含める。)の各電波経路近傍毎
の各平行平面層の屈折係数の総和;Σi,j=1 nk
ijもn個求まる。各平行平面層の屈折率;nijは、
各電波経路;iによって異ならない領域について考える
と、即ち、 n1j=n2j=・・・・・・・・・・・nnj(=n
jと置く。) である領域を通る電波経路に就いて、次のn元一次連立
方程式が成立する。 =(1/h)(upncosαn0+hn−Lzn ) 屈折係数;kijの初期値として、測定点に於ける天頂
方向の大気ガス(電離層を含める。)のUSA標準大気
モデルの屈折指数と標準時の電離層の電子密度から求め
た屈折指数の和に1を加えたものとする。そして、上記
n元一次連立方程式を解くことにより、各平行平面層の
屈折率の第一次近似値が求まる。この様にして求めた屈
折率の第一次近似値の総和即ち、 但し、φLziは、i回目に観測したときの上空にある
物体と観測点間の垂直距離を表す。これは任意に選択可
能である。又、(Σj=1 nnj)iは、各平行平面層
の屈折率の第i次近似値の総和を表す。式(62)の値
が0ならば、この第一次近似値が求めるものである。
又、式(62)の値が0と異なるならば、各平行平面層
の屈折率の第一次近似値を屈折係数;kijの屈折率に
代入して、屈折係数;kijの第二近似値として、上記
n元一次連立方程式を解く。このようにして求めた各平
行平面層の屈折率の第二次近似値の総和に就いて、式
(62)の値を計算する。式(62)の値が0ならば、
この第二次近似値が求めるものである。又、式(62)
の値が0と異なるならば、各平行平面層の屈折率の第二
次近似値を屈折係数;kijの屈折率に代入して、屈折
係数;kijの第三近似値として、上記n元一次連立方
程式を解く。以上の過程を繰り返し、各回の屈折率の総
和について、式(62)の値を計算し、この計算結果が
0ならば、これが求めるものである。又、0とならなか
ったら、式(62)の計算結果が前回の計算結果と符号
が異なるならば、この前回求めた屈折率の近似値が求め
るものである。
(a) 図1は、上空にある物体から電波が放射され、
電波直進層と大気ガス層(電離層を含める。)の界面上
の一点Oに入射角αioで突入し、屈折角αijで大気
ガス層(電離層を含める。)を通過する様子を示す。こ
こで、yy’は電波直進層と大気ガス層(電離層を含め
る。)の界面を表し、xx’は点Oにおいてyy’に立
てた法線を表す。又、は電波直進層で、その電波屈折
率は1であり、は大気ガス層(電離層を含める。)
で、その電波屈折率はnijである。 (b) 図2は、電波直進層と大気ガス層(電離層を含
める。)の界面への電波の入射角を、40°から50°
までの範囲で、1°単位に変えたときのkijnij−
nij特性曲線を表す。 (c) 図3は、電波直進層と大気ガス層(電離層を含
める。)の界面への電波の入射角を、40°から50°
までの範囲で、1°単位に変えたときのkij−nij
特性曲線を表す。 (d) 図4は、電波直進層と大気ガス層(電離層を含
める。)の界面への電波の入射角を、40°から50°
までの範囲で、1°単位に変えたときのkij−nij
特性曲線の傾きを表す。 (e) 図5は、電波直進層と大気ガス層(電離層を含
める。)の界面への電波の入射角を、40゜から50°
までの範囲で、1°単位に変えたときのkijnij−
nij特性曲線の傾きを表す。 (f) 図6、図7及び図8は、電波直進層と大気ガス
層(電離層を含める。)の界面への電波の入射角を、0
°から90°までの範囲で、5°単位に変えたときのk
ij−nij特性曲線を表す。 (g) 図9、図10、図11及び図12は、電波直進
層と大気ガス層(電離層を含める。)の界面への電波の
入射角を、0°から90°までの範囲で、5°単位に変
えたときのkijnij−nij特性曲線を表す。 (h) 図13及び図14は、電波直進層と大気ガス層
(電離層を含める。)の界面への電波の入射角を、0°
から90°までの範囲で、5°単位に変えたときのk
ij−nij特性曲線及びkijnij−nij特性曲
線の傾きを表す。 (i) 表1は、電波直進層と大気ガス層(電離層を含
める。)の界面への電波の入射角を、40°から50°
の範囲で、1゜単位に変えたときの、nij、kij及
びkijnijとの関係を表す。 (j) 表2、表3は、電波直進層と大気ガス層(電離
層を含める。)の界面への電波の入射角を、40°から
50°の範囲で、1°単位に変えたときの、kij−n
ij特性曲線の傾き、kijnij−nij特性曲線の
傾きを表す。 (k) 表4、表5は、電波直進層と大気ガス層(電離
層を含める。)の界面への電波の入射角を、0°から9
0°の範囲で、5°単位に変えたときの、kijnij
−nij特性曲線の傾き、kijnij−nij特性曲
線の傾きを表す。 (1) 表6は、電波直進層と大気ガス層(電離層を含
める。)の界面への電波の入射角を、0°から90°の
範囲で、5°単位に変えたときの、nij、kij及び
kijnijとの関係を表す。
電波直進層と大気ガス層(電離層を含める。)の界面上
の一点Oに入射角αioで突入し、屈折角αijで大気
ガス層(電離層を含める。)を通過する様子を示す。こ
こで、yy’は電波直進層と大気ガス層(電離層を含め
る。)の界面を表し、xx’は点Oにおいてyy’に立
てた法線を表す。又、は電波直進層で、その電波屈折
率は1であり、は大気ガス層(電離層を含める。)
で、その電波屈折率はnijである。 (b) 図2は、電波直進層と大気ガス層(電離層を含
める。)の界面への電波の入射角を、40°から50°
までの範囲で、1°単位に変えたときのkijnij−
nij特性曲線を表す。 (c) 図3は、電波直進層と大気ガス層(電離層を含
める。)の界面への電波の入射角を、40°から50°
までの範囲で、1°単位に変えたときのkij−nij
特性曲線を表す。 (d) 図4は、電波直進層と大気ガス層(電離層を含
める。)の界面への電波の入射角を、40°から50°
までの範囲で、1°単位に変えたときのkij−nij
特性曲線の傾きを表す。 (e) 図5は、電波直進層と大気ガス層(電離層を含
める。)の界面への電波の入射角を、40゜から50°
までの範囲で、1°単位に変えたときのkijnij−
nij特性曲線の傾きを表す。 (f) 図6、図7及び図8は、電波直進層と大気ガス
層(電離層を含める。)の界面への電波の入射角を、0
°から90°までの範囲で、5°単位に変えたときのk
ij−nij特性曲線を表す。 (g) 図9、図10、図11及び図12は、電波直進
層と大気ガス層(電離層を含める。)の界面への電波の
入射角を、0°から90°までの範囲で、5°単位に変
えたときのkijnij−nij特性曲線を表す。 (h) 図13及び図14は、電波直進層と大気ガス層
(電離層を含める。)の界面への電波の入射角を、0°
から90°までの範囲で、5°単位に変えたときのk
ij−nij特性曲線及びkijnij−nij特性曲
線の傾きを表す。 (i) 表1は、電波直進層と大気ガス層(電離層を含
める。)の界面への電波の入射角を、40°から50°
の範囲で、1゜単位に変えたときの、nij、kij及
びkijnijとの関係を表す。 (j) 表2、表3は、電波直進層と大気ガス層(電離
層を含める。)の界面への電波の入射角を、40°から
50°の範囲で、1°単位に変えたときの、kij−n
ij特性曲線の傾き、kijnij−nij特性曲線の
傾きを表す。 (k) 表4、表5は、電波直進層と大気ガス層(電離
層を含める。)の界面への電波の入射角を、0°から9
0°の範囲で、5°単位に変えたときの、kijnij
−nij特性曲線の傾き、kijnij−nij特性曲
線の傾きを表す。 (1) 表6は、電波直進層と大気ガス層(電離層を含
める。)の界面への電波の入射角を、0°から90°の
範囲で、5°単位に変えたときの、nij、kij及び
kijnijとの関係を表す。
【表1】
【表1】
【表1】
【表1】
【表1】
【表2】
【表3】
【表4】
【表5】
【表6】
【表6】
【表6】
【表6】
【表6】
【手続補正書】
【提出日】平成5年9月22日
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の名称
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の名称】 電波伝搬時間のみによる大気ガス
層及び電離層の電波屈折率の測定
層及び電離層の電波屈折率の測定
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】 上空にある物体から電波が放射され、電波直
進層と大気ガス層(電離層を含める。)の界面上の一点
Oに入射角αi0で突入し、屈折角αijで大気ガス層(電
離層を含める。)を通過する様子を示す。ここで、yy'
は電波直進層と大気ガス層(電離層を含める。)の界面
を表し、xx' は点Oにおいてyy' に立てた法線を表す。
又、 は電波直進層で、その電波屈折率は1であり、
は大気ガス層(電離層を含める。)で、その電波屈折率
はnijである。
進層と大気ガス層(電離層を含める。)の界面上の一点
Oに入射角αi0で突入し、屈折角αijで大気ガス層(電
離層を含める。)を通過する様子を示す。ここで、yy'
は電波直進層と大気ガス層(電離層を含める。)の界面
を表し、xx' は点Oにおいてyy' に立てた法線を表す。
又、 は電波直進層で、その電波屈折率は1であり、
は大気ガス層(電離層を含める。)で、その電波屈折率
はnijである。
【図2】 電波直進層と大気ガス層(電離層を含め
る。)の界面への電波の入射角を、40°から50°ま
での範囲で、1°単位に変えたときのkijnij−nij特
性曲線を表す。
る。)の界面への電波の入射角を、40°から50°ま
での範囲で、1°単位に変えたときのkijnij−nij特
性曲線を表す。
【図3】 電波直進層と大気ガス層(電離層を含め
る。)の界面への電波の入射角を、40°から50°ま
での範囲で、1°単位に変えたときのkij−nij特性曲
線を表す。
る。)の界面への電波の入射角を、40°から50°ま
での範囲で、1°単位に変えたときのkij−nij特性曲
線を表す。
【図4】 電波直進層と大気ガス層(電離層を含め
る。)の界面への電波の入射角を、40°から50°ま
での範囲で、1°単位に変えたときのkij−nij特性曲
線の傾きを表す。
る。)の界面への電波の入射角を、40°から50°ま
での範囲で、1°単位に変えたときのkij−nij特性曲
線の傾きを表す。
【図5】 電波直進層と大気ガス層(電離層を含め
る。)の界面への電波の入射角を、40°から50°ま
での範囲で、1°単位に変えたときのkijnij−nij特
性曲線の傾きを表す。
る。)の界面への電波の入射角を、40°から50°ま
での範囲で、1°単位に変えたときのkijnij−nij特
性曲線の傾きを表す。
【図6】 電波直進層と大気ガス層(電離層を含め
る。)の界面への電波の入射角を、0°から90°まで
の範囲で、5°単位に変えたときのkij−nij特性曲線
を表す。
る。)の界面への電波の入射角を、0°から90°まで
の範囲で、5°単位に変えたときのkij−nij特性曲線
を表す。
【図7】
【図6】に同じ。
【図8】
【図6】に同じ。
【図9】 電波直進層と大気ガス層(電離層を含め
る。)の界面への電波の入射角を、0°から90°まで
の範囲で、5°単位に変えたときのkijnij−nij特性
曲線を表す。
る。)の界面への電波の入射角を、0°から90°まで
の範囲で、5°単位に変えたときのkijnij−nij特性
曲線を表す。
【図10】
【図9】に同じ。
【図11】
【図9】に同じ。
【図12】
【図9】に同じ。
【図13】 電波直進層と大気ガス層(電離層を含め
る。)の界面への電波の入射角を、0°から90°まで
の範囲で、5°単位に変えたときのkij−nij特性曲線
及びkijnij−nij特性曲線の傾きを表す。
る。)の界面への電波の入射角を、0°から90°まで
の範囲で、5°単位に変えたときのkij−nij特性曲線
及びkijnij−nij特性曲線の傾きを表す。
【図14】
【図13】に同じ。
Claims (4)
- 【請求項1】上空にある衛星から電波を受信し、観測点
と衛星間の電波伝搬時間と垂直距離を測定する。更に、
電波直進層と大気ガス層(電離層を含める。)の界面に
突入する電波の入射角をα゜単位に変化させたときのあ
る角度領域のkij−nij特性曲線及びkijnij
−nij特性曲線の傾きを求める。このようにして求め
た各データを式(38)へ代入して、観測点で受信した
電波の電波直進層と大気ガス層(電離層を含める。)の
界面へ突入したときの入射角を求める。 - 【請求項2】前項で求めた電波の入射角を中心として、
前項の角度領域及び角度変化の1/10位で、kij−
nij特性曲線及びkijnij−nij特性曲線の傾
きを求める。このようにして求めたデータを用いて、前
項の方法で、観測点で受信した電波の電波直進層と大気
ガス層(電離層を含める。)の界面へ突入したときの入
射角を求める。 - 【請求項3】前項1及び2の方法を繰り返し、目的の精
度のデータが得られるまで繰り返す。 - 【請求項4】n個の電波伝搬経路に就いて、電波伝搬時
間、垂直距離及び入射角を、前各項の方法で求め、観測
点を通るある厚さの平行平面層の電波屈折率を変数とす
るn元一次連立方程式を求める。この方程式を解き、最
初に求めた解である各屈折率を各電波屈折係数に代入し
て、再び観測点を通るある厚さの平行平面層の電波屈折
率を変数とするn元一次連立方程式を求める。このよう
にして繰り返し、n元一次連立方程式の解を求め、この
屈折率の総和が限りなく式(34)の値に近ずくまで繰
り返す。 【数式38】 【数式34】 但し、 cosαio;電波直進層と大気ガス層(電離層を含め
る。)の界面へ電波が突入したときの電波の入射角。φ a ;ある角度領域で、電波直進層と大気ガス層(電
離層を含める。)の界面への電波の入射角を、φ゜単位
で変化させたときのkij−nij特性曲線の傾き。 L ;観測点と衛星間の垂直距離φ c ;ある角度領域で、電波直進層と大気ガス層(電
離層を含める。)の界面への電波の入射角を、φ゜単位
で変化させたときのkijnij−nij特性曲線の傾
き。 h ;観測点を通る水平面に平行な平行平面層の厚さ INT.();括弧内の値が整数であることを表す。 u ;電波伝搬速度。 v ;地球の自転速度。 nij ;各電波経路の各平行平面層の電波屈折率。 i ;各電波経路を表す添字。 j ;各平行平面層を表す添字。 n ;各平行平面層の個数。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP36141591A JPH06130103A (ja) | 1991-12-25 | 1991-12-25 | 電波伝搬時間のみによる大気ガス層及び電離層の 電波屈折率の測定 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP36141591A JPH06130103A (ja) | 1991-12-25 | 1991-12-25 | 電波伝搬時間のみによる大気ガス層及び電離層の 電波屈折率の測定 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06130103A true JPH06130103A (ja) | 1994-05-13 |
Family
ID=18473486
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP36141591A Pending JPH06130103A (ja) | 1991-12-25 | 1991-12-25 | 電波伝搬時間のみによる大気ガス層及び電離層の 電波屈折率の測定 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06130103A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011196696A (ja) * | 2010-03-17 | 2011-10-06 | Toshiba Corp | 伝搬経路推定システム及び伝搬経路推定方法 |
CN109900658A (zh) * | 2019-03-06 | 2019-06-18 | 中国人民解放军国防科技大学 | 一种利用恒星观测数据校正光学成像卫星大气折射的方法 |
-
1991
- 1991-12-25 JP JP36141591A patent/JPH06130103A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011196696A (ja) * | 2010-03-17 | 2011-10-06 | Toshiba Corp | 伝搬経路推定システム及び伝搬経路推定方法 |
CN109900658A (zh) * | 2019-03-06 | 2019-06-18 | 中国人民解放军国防科技大学 | 一种利用恒星观测数据校正光学成像卫星大气折射的方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN109324330B (zh) | 基于混合无导数扩展卡尔曼滤波的usbl/sins紧组合导航定位方法 | |
Hodges | Underwater acoustics: Analysis, design and performance of sonar | |
US5506588A (en) | Attitude determining system for use with global positioning system, and laser range finder | |
AU722270B2 (en) | Method of locating hydrophones | |
JP2020063958A (ja) | 位置推定装置及び方法 | |
Zhang et al. | A calibration method of ultra-short baseline installation error with large misalignment based on variational Bayesian unscented Kalman filter | |
Hawarey et al. | Effects of the 2nd order ionospheric terms on VLBI measurements | |
CN110207721B (zh) | 一种考虑残差分布的无效地形匹配结果识别方法 | |
Tong et al. | A misalignment angle error calibration method of underwater acoustic array in strapdown inertial navigation system/ultrashort baseline integrated navigation system based on single transponder mode | |
Zhuangsheng et al. | Study on initial gravity map matching technique based on triangle constraint model | |
JPH06130103A (ja) | 電波伝搬時間のみによる大気ガス層及び電離層の 電波屈折率の測定 | |
Fernandes et al. | Modeling positional uncertainty for hydrographic surveys with AUV | |
CN108008367B (zh) | 星载单航过InSAR系统电离层误差校正方法 | |
CN116358544A (zh) | 基于声学特征匹配定位修正惯性导航误差的方法和系统 | |
Wang et al. | A virtual velocity-based integrated navigation method for strapdown inertial navigation system and Doppler velocity log coupled with unknown current | |
Hayward et al. | Real time calibration of antenna phase errors for ultra short baseline attitude systems | |
RU2448326C2 (ru) | Способ спутниковой коррекции автономных средств навигации подвижных объектов | |
Gargula | GPS Vector Network Adjustment in a Local System of Coordinates Based on Linear-Angular Spatial Pseudo-Observations | |
Wang | Separate adjustment of close range photogrammetric measurements | |
Fusami et al. | Local orthometric height based on a combination of GPS-derived ellipsoidal height and geoid model: A review paper | |
Doerry et al. | Spotlight SAR Data Collection Geometry from ECEF Coordinates | |
Reichert | Correction algorithms for GPS carrier-phase multipath utilizing the signal-to-noise ratio and spatial correlation | |
Bishop | Gravitational field maps and navigational errors | |
Gomez et al. | Comparison of space shuttle GPS flight data to geometric theory of diffraction predictions | |
JPH07260918A (ja) | 電波伝搬経路のフォローによる電離層及び大気ガス層の電波屈折率の測定と物標と観測点との間の相対位置の測定 |