JPH06129882A - プラント監視装置 - Google Patents
プラント監視装置Info
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- JPH06129882A JPH06129882A JP4281511A JP28151192A JPH06129882A JP H06129882 A JPH06129882 A JP H06129882A JP 4281511 A JP4281511 A JP 4281511A JP 28151192 A JP28151192 A JP 28151192A JP H06129882 A JPH06129882 A JP H06129882A
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- Japan
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- monitoring
- conditions
- analysis
- measuring
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E30/00—Energy generation of nuclear origin
- Y02E30/30—Nuclear fission reactors
Landscapes
- Testing Or Calibration Of Command Recording Devices (AREA)
- Monitoring And Testing Of Nuclear Reactors (AREA)
- Testing And Monitoring For Control Systems (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 プロセス信号の雑音特性に基づいてプラント
異常を監視する装置において、雑音特性解析条件(監視
条件)の設定を標準化し、自動化する。 【構成】 プロセス信号を入力するサンプリング周期お
よび入力されたプロセス信号の時系列データを解析する
解析条件を記憶する監視条件記憶手段11と、監視に先
立って、監視条件記憶手段11に記憶されているサンプ
リング周期および解析条件に従って信号入力手段5によ
りプラント17から入力され解析手段7により解析され
て得られる入力信号の解析データをもとに、予め設定さ
れた調整基準を用いて、監視条件記憶手段11に記憶さ
れているサンプリング周期および解析条件を調整し、順
次更新して最終的に監視条件を設定する監視条件設定手
段9とを設ける。
異常を監視する装置において、雑音特性解析条件(監視
条件)の設定を標準化し、自動化する。 【構成】 プロセス信号を入力するサンプリング周期お
よび入力されたプロセス信号の時系列データを解析する
解析条件を記憶する監視条件記憶手段11と、監視に先
立って、監視条件記憶手段11に記憶されているサンプ
リング周期および解析条件に従って信号入力手段5によ
りプラント17から入力され解析手段7により解析され
て得られる入力信号の解析データをもとに、予め設定さ
れた調整基準を用いて、監視条件記憶手段11に記憶さ
れているサンプリング周期および解析条件を調整し、順
次更新して最終的に監視条件を設定する監視条件設定手
段9とを設ける。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、原子力発電プラント、
火力発電プラント、化学プラント等の大規模プラントの
異常を早期に検出するための監視装置に関する。
火力発電プラント、化学プラント等の大規模プラントの
異常を早期に検出するための監視装置に関する。
【0002】
【従来の技術】大規模プラントの異常を発生初期の段階
で検知し診断する目的で、プラントのプロセス信号に含
まれる変動成分(以下、雑音と呼ぶ)の特性を監視する
方法が開発され、利用されている。殊に、原子力プラン
トを対象に中性子束、温度、流量、圧力等の雑音信号の
周波数解析を行って自己パワースペクトル密度(APS
D)、コヒーレンス等の各種統計量を求め、正常状態を
はじめ種々のプラント状態におけるそれら統計量の基準
値と比較することにより、現在のプラント状態を自動的
に診断する技術が開発されている。
で検知し診断する目的で、プラントのプロセス信号に含
まれる変動成分(以下、雑音と呼ぶ)の特性を監視する
方法が開発され、利用されている。殊に、原子力プラン
トを対象に中性子束、温度、流量、圧力等の雑音信号の
周波数解析を行って自己パワースペクトル密度(APS
D)、コヒーレンス等の各種統計量を求め、正常状態を
はじめ種々のプラント状態におけるそれら統計量の基準
値と比較することにより、現在のプラント状態を自動的
に診断する技術が開発されている。
【0003】このような監視・診断技術は、プラント状
態の変化に対応していずれかの統計量が正常状態から変
化することを前提としている。したがって、プラント状
態の変化に対する感度の高い信号を選び、さらにその信
号の持つ周波数成分の中でもとくに感度の高い周波数範
囲を選んで監視対象とすることが重要である。
態の変化に対応していずれかの統計量が正常状態から変
化することを前提としている。したがって、プラント状
態の変化に対する感度の高い信号を選び、さらにその信
号の持つ周波数成分の中でもとくに感度の高い周波数範
囲を選んで監視対象とすることが重要である。
【0004】このため、プロセス量の雑音特性に基づく
従来のプラント監視装置においては、監視信号の選択と
測定解析条件の設定をまず設計段階で専門技術者が行
い、さらに運用段階で実際のデータ解析結果をもとにこ
れらを調整することが行われていた。しかしながら、設
計基準が必ずしも統一されていないため、人間に依存し
て設定が変化すること、現場における実機データに基づ
く調整にもそのつど専門家の判断を要すること、調整に
時間がかかること等の問題があった。
従来のプラント監視装置においては、監視信号の選択と
測定解析条件の設定をまず設計段階で専門技術者が行
い、さらに運用段階で実際のデータ解析結果をもとにこ
れらを調整することが行われていた。しかしながら、設
計基準が必ずしも統一されていないため、人間に依存し
て設定が変化すること、現場における実機データに基づ
く調整にもそのつど専門家の判断を要すること、調整に
時間がかかること等の問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記事情に
基づいてなされたもので、プラント測定解析条件の設定
を標準化し、自動化することにより、漏れのない合理的
な監視を可能とし、また現場で誰にでも簡単に調整を行
うことができ、調整時間を短縮化することができるプラ
ントの監視装置を提供することを目的とする。
基づいてなされたもので、プラント測定解析条件の設定
を標準化し、自動化することにより、漏れのない合理的
な監視を可能とし、また現場で誰にでも簡単に調整を行
うことができ、調整時間を短縮化することができるプラ
ントの監視装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、プラ
ントからプロセス信号を入力する信号入力手段と、入力
されたプロセス信号の変動成分の特性を解析する解析手
段とを具備し、その解析結果に基づいてプラントが正常
に運転されているか否かを監視するプラント監視装置に
おいて、プロセス信号を入力するサンプリング周期およ
び入力されたプロセス信号の時系列データを解析する解
析条件を記憶する監視条件記憶手段と、監視に先立っ
て、監視条件記憶手段に記憶されているサンプリング周
期および解析条件に従って信号入力手段によりプラント
から入力され解析手段により解析されて得られる入力信
号の解析データをもとに、予め設定された調整基準を用
いて、監視条件記憶手段に記憶されているサンプリング
周期および解析条件を調整し、順次更新して最終的に監
視条件を設定する監視条件設定手段とを備えたことを特
徴とする。
ントからプロセス信号を入力する信号入力手段と、入力
されたプロセス信号の変動成分の特性を解析する解析手
段とを具備し、その解析結果に基づいてプラントが正常
に運転されているか否かを監視するプラント監視装置に
おいて、プロセス信号を入力するサンプリング周期およ
び入力されたプロセス信号の時系列データを解析する解
析条件を記憶する監視条件記憶手段と、監視に先立っ
て、監視条件記憶手段に記憶されているサンプリング周
期および解析条件に従って信号入力手段によりプラント
から入力され解析手段により解析されて得られる入力信
号の解析データをもとに、予め設定された調整基準を用
いて、監視条件記憶手段に記憶されているサンプリング
周期および解析条件を調整し、順次更新して最終的に監
視条件を設定する監視条件設定手段とを備えたことを特
徴とする。
【0007】
【作用】上記構成において、監視に先立ってまず、監視
条件記憶手段に基準となる測定解析条件が設定される。
信号入力手段は、監視条件設定手段によって起動され、
監視条件記憶手段に測定解析条件として設定されている
サンプリング周期でプラントからプロセス信号を入力
し、時系列データとして収集する。解析手段は、収集さ
れた各プロセス信号の時系列データを、監視条件記憶手
段に保存されている測定解析条件に従って解析し、解析
結果を監視条件設定手段に渡す。監視条件設定手段は、
解析手段による解析結果および予め設定されている調整
基準をもとに、測定解析条件を調整し、監視条件記憶手
段に保存されている測定解析条件を更新する。なお、監
視条件設定手段は、測定解析条件の調整結果が予め設定
された終了基準を満足するまで、上記信号入力手段およ
び解析手段による信号の測定解析とその測定解析結果に
基づく調整処理を繰り返し実行し、最終的に決定された
測定解析条件を監視条件として監視条件記憶手段に設定
する。
条件記憶手段に基準となる測定解析条件が設定される。
信号入力手段は、監視条件設定手段によって起動され、
監視条件記憶手段に測定解析条件として設定されている
サンプリング周期でプラントからプロセス信号を入力
し、時系列データとして収集する。解析手段は、収集さ
れた各プロセス信号の時系列データを、監視条件記憶手
段に保存されている測定解析条件に従って解析し、解析
結果を監視条件設定手段に渡す。監視条件設定手段は、
解析手段による解析結果および予め設定されている調整
基準をもとに、測定解析条件を調整し、監視条件記憶手
段に保存されている測定解析条件を更新する。なお、監
視条件設定手段は、測定解析条件の調整結果が予め設定
された終了基準を満足するまで、上記信号入力手段およ
び解析手段による信号の測定解析とその測定解析結果に
基づく調整処理を繰り返し実行し、最終的に決定された
測定解析条件を監視条件として監視条件記憶手段に設定
する。
【0008】上記監視条件設定手段においては、調整基
準として与えられている信号入力手段の量子化範囲と解
析結果として得られる入力信号のAPSDから入力信号
の解析周波数範囲とサンプリング周期を判定し、解析結
果として得られる2信号間のコヒーレンス値が調整基準
として与えられている有意レベル以上の値を持つ信号の
組合せを相関特性の監視対象として選定する。
準として与えられている信号入力手段の量子化範囲と解
析結果として得られる入力信号のAPSDから入力信号
の解析周波数範囲とサンプリング周期を判定し、解析結
果として得られる2信号間のコヒーレンス値が調整基準
として与えられている有意レベル以上の値を持つ信号の
組合せを相関特性の監視対象として選定する。
【0009】このように、本発明によれば、監視条件の
自動設定機能を有することにより、専門家を必要とせず
に漏れのない合理的な監視が可能となる。
自動設定機能を有することにより、専門家を必要とせず
に漏れのない合理的な監視が可能となる。
【0010】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例を説明
する。
する。
【0011】図1は、本発明のプラント監視装置の一実
施例を示すもので、出力表示/対話操作手段1と、実行
制御手段3と、信号入力手段5と、解析手段7と、監視
条件設定手段9と、監視条件記憶手段11と、調整基準
記憶手段13と、異常監視手段15とで構成されてい
る。
施例を示すもので、出力表示/対話操作手段1と、実行
制御手段3と、信号入力手段5と、解析手段7と、監視
条件設定手段9と、監視条件記憶手段11と、調整基準
記憶手段13と、異常監視手段15とで構成されてい
る。
【0012】上記構成において、出力表示/対話操作手
段1は、監視条件設定時にオペレータからの監視条件設
定要求を入力するものであり、またオンライン監視時に
は異常監視手段15からの異常監視結果を表示する。
段1は、監視条件設定時にオペレータからの監視条件設
定要求を入力するものであり、またオンライン監視時に
は異常監視手段15からの異常監視結果を表示する。
【0013】実行制御手段3は、出力表示/対話操作手
段1を介して入力されるオペレータからの監視条件設定
要求により、監視条件設定手段9に監視条件設定実行指
令を出力する。
段1を介して入力されるオペレータからの監視条件設定
要求により、監視条件設定手段9に監視条件設定実行指
令を出力する。
【0014】信号入力手段5は、監視条件記憶手段11
に設定されているサンプリング周期でプラント17から
プロセス信号を入力し、時系列データとして収集する。
に設定されているサンプリング周期でプラント17から
プロセス信号を入力し、時系列データとして収集する。
【0015】解析手段7は、信号入力手段5によって収
集された時系列データを、監視条件記憶手段11に保存
されている解析条件に従って、例えば高速フーリエ変換
(FFT)法により周波数解析し、各入力信号のAPS
D、および監視対象として選定されている2信号間の組
合せについての相関特性量(コヒーレンス、伝達関数
等)を計算する。
集された時系列データを、監視条件記憶手段11に保存
されている解析条件に従って、例えば高速フーリエ変換
(FFT)法により周波数解析し、各入力信号のAPS
D、および監視対象として選定されている2信号間の組
合せについての相関特性量(コヒーレンス、伝達関数
等)を計算する。
【0016】監視条件設定手段9は、オペレータから監
視条件設定要求がなされたとき、信号入力手段5を起動
し、これによって解析手段7から出力される入力信号の
解析データをもとに、調整基準記憶手段13に予め保存
されている調整基準を適用して測定解析条件を調整し、
監視条件記憶手段11に記憶されている測定解析条件を
更新する。
視条件設定要求がなされたとき、信号入力手段5を起動
し、これによって解析手段7から出力される入力信号の
解析データをもとに、調整基準記憶手段13に予め保存
されている調整基準を適用して測定解析条件を調整し、
監視条件記憶手段11に記憶されている測定解析条件を
更新する。
【0017】監視条件記憶手段11は、まず予め設定さ
れた基準測定解析条件を記憶し、ついで監視条件設定手
段9によって順次調整される測定解析条件を記憶し、最
終的に決定された測定解析条件を監視条件として保存す
る。測定解析条件(監視条件)とは、入力信号のサンプ
リング周期、入力信号の解析対象周波数範囲、相関特性
監視対象となる2信号の組合せ等である。調整基準記憶
手段13は、これらの測定解析条件を監視条件として調
整し設定するための調整基準、例えば信号入力手段5の
アナログ/ディジタル(A/D)変換における量子化範
囲、2信号間の有意の相関を判定するためのコヒーレン
ス基準値等を記憶する。
れた基準測定解析条件を記憶し、ついで監視条件設定手
段9によって順次調整される測定解析条件を記憶し、最
終的に決定された測定解析条件を監視条件として保存す
る。測定解析条件(監視条件)とは、入力信号のサンプ
リング周期、入力信号の解析対象周波数範囲、相関特性
監視対象となる2信号の組合せ等である。調整基準記憶
手段13は、これらの測定解析条件を監視条件として調
整し設定するための調整基準、例えば信号入力手段5の
アナログ/ディジタル(A/D)変換における量子化範
囲、2信号間の有意の相関を判定するためのコヒーレン
ス基準値等を記憶する。
【0018】異常監視手段15は、オンライン監視時に
解析手段7による解析結果に基づいてプラント異常の有
無を監視し、その監視結果を出力表示/対話操作手段1
に表示するものである。
解析手段7による解析結果に基づいてプラント異常の有
無を監視し、その監視結果を出力表示/対話操作手段1
に表示するものである。
【0019】次に、上記プラント監視装置の監視条件設
定時の作用を詳細に説明する。
定時の作用を詳細に説明する。
【0020】出力表示/対話操作手段1を通じてオペレ
ータから監視条件設定要求が入力されると、実行制御手
段3は監視条件設定要求が出されたことを判断し、監視
条件設定手段9に監視条件設定実行指令を送る。監視条
件設定手段9は、直接あるいは実行制御手段3を介して
信号入力手段5を起動する。信号入力手段5は、監視条
件記憶手段11に予め設定されている基準測定解析条件
に従って、この条件に示されているサンプリング周期で
プラント17からプロセス信号を入力し、時系列データ
として収集する。収集された時系列データは統計量計算
のために、図示しない例えば磁気ディスク装置等のデー
タ保存装置に一時記憶保存される。データ収集が完了し
た時点で実行制御手段3は解析手段7を起動する。解析
手段7は、監視条件記憶手段11に予め設定されている
基準測定解析条件に従って、例えばFFT法によりデー
タ保存装置に格納された時系列データの周波数解析を実
行する。このとき、各入力信号のAPSDと、基準測定
解析条件に示されている2信号間の組合せについての相
関特性量が計算され、監視条件設定手段9に入力され
る。
ータから監視条件設定要求が入力されると、実行制御手
段3は監視条件設定要求が出されたことを判断し、監視
条件設定手段9に監視条件設定実行指令を送る。監視条
件設定手段9は、直接あるいは実行制御手段3を介して
信号入力手段5を起動する。信号入力手段5は、監視条
件記憶手段11に予め設定されている基準測定解析条件
に従って、この条件に示されているサンプリング周期で
プラント17からプロセス信号を入力し、時系列データ
として収集する。収集された時系列データは統計量計算
のために、図示しない例えば磁気ディスク装置等のデー
タ保存装置に一時記憶保存される。データ収集が完了し
た時点で実行制御手段3は解析手段7を起動する。解析
手段7は、監視条件記憶手段11に予め設定されている
基準測定解析条件に従って、例えばFFT法によりデー
タ保存装置に格納された時系列データの周波数解析を実
行する。このとき、各入力信号のAPSDと、基準測定
解析条件に示されている2信号間の組合せについての相
関特性量が計算され、監視条件設定手段9に入力され
る。
【0021】監視条件設定手段9は、まず、各入力信号
のAPSDに基づいて、以下のようにしてサンプリング
周期および各入力信号の解析周波数範囲の調整を行う。
のAPSDに基づいて、以下のようにしてサンプリング
周期および各入力信号の解析周波数範囲の調整を行う。
【0022】調整方法の説明にあたって、入力信号の現
在のサンプリング周波数をfs0、信号Xi の解析周波数
範囲の上限をfoiとする。これらのデータは、測定解析
条件として監視条件記憶手段11に格納されているもの
である。初めの基準測定解析条件では全信号ともにfoi
=fo としておく。fs0=c・fo とすると、サンプリ
ング定理によりc≧2でなければならない。この係数c
は、以下に説明する測定解析条件の調整時に使用され
る。
在のサンプリング周波数をfs0、信号Xi の解析周波数
範囲の上限をfoiとする。これらのデータは、測定解析
条件として監視条件記憶手段11に格納されているもの
である。初めの基準測定解析条件では全信号ともにfoi
=fo としておく。fs0=c・fo とすると、サンプリ
ング定理によりc≧2でなければならない。この係数c
は、以下に説明する測定解析条件の調整時に使用され
る。
【0023】今、信号入力手段5のA/D変換器の出力
上限値をDH 、下限値をDL とし、これに対応する第i
番目の入力信号Xi の入力値をHi 、Li とする(これ
らの関係は調整基準記憶手段13に予め設定される)。
このとき、収集されたXi の時系列データ中の最大値と
最小値をXmax i 、Xmin i とすると、A/D変換器出
力値で表したXi の振幅Δi は Δi =[(DH −DL )(Xmax i −Xmin i )/(H
i −Li )] となる。したがって、信号Xi のAPSDの最大値をA
max i と表すと、次式で表されるALi ALi=Amax i /Δi 2 よりも、信号Xi のAPSDの値Ai が小さくなるよう
な周波数帯域は監視対象から除くことができる。
上限値をDH 、下限値をDL とし、これに対応する第i
番目の入力信号Xi の入力値をHi 、Li とする(これ
らの関係は調整基準記憶手段13に予め設定される)。
このとき、収集されたXi の時系列データ中の最大値と
最小値をXmax i 、Xmin i とすると、A/D変換器出
力値で表したXi の振幅Δi は Δi =[(DH −DL )(Xmax i −Xmin i )/(H
i −Li )] となる。したがって、信号Xi のAPSDの最大値をA
max i と表すと、次式で表されるALi ALi=Amax i /Δi 2 よりも、信号Xi のAPSDの値Ai が小さくなるよう
な周波数帯域は監視対象から除くことができる。
【0024】プロセス雑音の場合、多くは図2に示すよ
うに周波数が高くなるに従ってAPSDの値は低下する
ことになるから、一般に図2(b)、(c)に示すよう
に上記条件によって監視帯域の上限周波数fHiが決定さ
れる。なお、図2(c)、(d)に示すように低周波数
側に監視除外帯域がある場合には、異常監視手段15で
の処理時に考慮するものとし、信号入力・解析の条件に
は反映しない。また、図2(a)、(d)のようにfHi
≧foiとなる場合には、解析周波数範囲はすでに適当な
値に設定されているものと判断し、fHi=fo とする。
うに周波数が高くなるに従ってAPSDの値は低下する
ことになるから、一般に図2(b)、(c)に示すよう
に上記条件によって監視帯域の上限周波数fHiが決定さ
れる。なお、図2(c)、(d)に示すように低周波数
側に監視除外帯域がある場合には、異常監視手段15で
の処理時に考慮するものとし、信号入力・解析の条件に
は反映しない。また、図2(a)、(d)のようにfHi
≧foiとなる場合には、解析周波数範囲はすでに適当な
値に設定されているものと判断し、fHi=fo とする。
【0025】以上の処理の結果、fHiがfoiの整数分の
1(1/Kとする)より小さければ、Xi の解析上限周
波数をfoi/Kとし、これを新たな解析上限周波数foi
とする。このようにして全ての信号について新たな解析
上限周波数foiを決定し、その最大値のc倍を新しいサ
ンプリング周波数fsiとする。初期のサンプリング周波
数を物理的に可能な最も高い値に設定しておくことによ
り、上記処理により解析上限周波数を順次低下させるこ
とができる。
1(1/Kとする)より小さければ、Xi の解析上限周
波数をfoi/Kとし、これを新たな解析上限周波数foi
とする。このようにして全ての信号について新たな解析
上限周波数foiを決定し、その最大値のc倍を新しいサ
ンプリング周波数fsiとする。初期のサンプリング周波
数を物理的に可能な最も高い値に設定しておくことによ
り、上記処理により解析上限周波数を順次低下させるこ
とができる。
【0026】次に、コヒーレンス解析結果に基づいて予
め選択された各2信号の組合せの相関特性の有意性を判
定する。
め選択された各2信号の組合せの相関特性の有意性を判
定する。
【0027】今、信号Xi と信号Xj のコヒーレンスを
γijとする。前述の処理で得られたこれら2信号の解析
上限周波数がfHi≧fHjであったとすれば、fHj以下の
周波数帯域でのコヒーレンスγijの最大値γm ijを、予
め調整基準記憶手段13に格納されている有意の相関を
示すレベルγL と比較する。この結果、γm ij>γLで
あれば、信号Xi と信号Xj の相関特性を監視対象とし
て選定する。逆にγm ij≦γL であれば、信号Xi と信
号Xj の相関特性は監視対象から除外する。信号Xi と
信号Xj の相関特性を監視対象とする場合、fHi、fHj
のうち小さい方を監視周波数帯域の上限とする。
γijとする。前述の処理で得られたこれら2信号の解析
上限周波数がfHi≧fHjであったとすれば、fHj以下の
周波数帯域でのコヒーレンスγijの最大値γm ijを、予
め調整基準記憶手段13に格納されている有意の相関を
示すレベルγL と比較する。この結果、γm ij>γLで
あれば、信号Xi と信号Xj の相関特性を監視対象とし
て選定する。逆にγm ij≦γL であれば、信号Xi と信
号Xj の相関特性は監視対象から除外する。信号Xi と
信号Xj の相関特性を監視対象とする場合、fHi、fHj
のうち小さい方を監視周波数帯域の上限とする。
【0028】以上が1回の監視条件設定処理である。こ
の監視条件設定処理によって監視条件記憶手段11の記
憶内容は更新され、新たな測定解析条件に従った信号入
力手段5の時系列データ収集に始まる上記処理が再度実
行される。fsi<fs0の間はfs0=fsiとしてこの処理
が繰り返し行われ、fsi=fs0となった時点で調整が終
了し、最終的な監視条件が監視条件記憶手段11に格納
される。
の監視条件設定処理によって監視条件記憶手段11の記
憶内容は更新され、新たな測定解析条件に従った信号入
力手段5の時系列データ収集に始まる上記処理が再度実
行される。fsi<fs0の間はfs0=fsiとしてこの処理
が繰り返し行われ、fsi=fs0となった時点で調整が終
了し、最終的な監視条件が監視条件記憶手段11に格納
される。
【0029】このようにして、充分なS/N比が保証さ
れるサンプリング周波数と解析周波数範囲が自動的に設
定される。
れるサンプリング周波数と解析周波数範囲が自動的に設
定される。
【0030】なお、出力表示/対話操作手段1より、特
定の信号について監視条件を固定したり、自動設定され
た条件を修正・変更できるようにすることも可能であ
る。
定の信号について監視条件を固定したり、自動設定され
た条件を修正・変更できるようにすることも可能であ
る。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
実測された雑音信号の特徴をもとに最適な解析周波数範
囲、信号サンプリング間隔、監視対象とすべき雑音間の
相関特性等の監視条件を自動的に選定することができ
る。
実測された雑音信号の特徴をもとに最適な解析周波数範
囲、信号サンプリング間隔、監視対象とすべき雑音間の
相関特性等の監視条件を自動的に選定することができ
る。
【0032】これにより、専門家を必要とせずに漏れの
ない合理的な監視が実現されるばかりでなく、入力信号
数が多量となる大規模プラントの監視装置においては、
監視条件の調整・設定に要する時間を大幅に短縮するこ
とができるという大きな効果を奏する。
ない合理的な監視が実現されるばかりでなく、入力信号
数が多量となる大規模プラントの監視装置においては、
監視条件の調整・設定に要する時間を大幅に短縮するこ
とができるという大きな効果を奏する。
【図1】本発明の一実施例のプラント監視装置の構成を
示すブロック図である。
示すブロック図である。
【図2】プロセス信号の雑音特性を示すAPSDグラフ
である。
である。
1………出力表示/対話操作手段 3………実行制御手段 5………信号入力手段 7………解析手段 9………監視条件設定手段 11………監視条件記憶手段 13………調整基準記憶手段 15………異常監視手段
Claims (1)
- 【請求項1】 プラントからプロセス信号を入力する信
号入力手段と、入力されたプロセス信号の変動成分の特
性を解析する解析手段とを具備し、その解析結果に基づ
いてプラントが正常に運転されているか否かを監視する
プラント監視装置において、 前記プロセス信号を入力するサンプリング周期および入
力されたプロセス信号の時系列データを解析する解析条
件を記憶する監視条件記憶手段と、 監視に先立って、前記監視条件記憶手段に記憶されてい
るサンプリング周期および解析条件に従って前記信号入
力手段によりプラントから入力され前記解析手段により
解析されて得られる入力信号の解析データをもとに、予
め設定された調整基準を用いて、前記監視条件記憶手段
に記憶されているサンプリング周期および解析条件を調
整し、順次更新して最終的に監視条件を設定する監視条
件設定手段とを備えたことを特徴とするプラント監視装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4281511A JPH06129882A (ja) | 1992-10-20 | 1992-10-20 | プラント監視装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4281511A JPH06129882A (ja) | 1992-10-20 | 1992-10-20 | プラント監視装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06129882A true JPH06129882A (ja) | 1994-05-13 |
Family
ID=17640206
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4281511A Withdrawn JPH06129882A (ja) | 1992-10-20 | 1992-10-20 | プラント監視装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06129882A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08304125A (ja) * | 1995-04-28 | 1996-11-22 | Toshiba Corp | プラント診断装置 |
US5824888A (en) * | 1995-01-11 | 1998-10-20 | Linnhoff March Limited | Fluid efficiency |
JP2005514676A (ja) * | 2001-12-05 | 2005-05-19 | フィッシャー コントロールズ インターナショナル リミテッド ライアビリティー カンパニー | プロセス制御ループにおける不安定性の検出および識別 |
JP2005257416A (ja) * | 2004-03-10 | 2005-09-22 | Internatl Business Mach Corp <Ibm> | 診断装置、検出装置、制御方法、検出方法、プログラム、及び記録媒体 |
-
1992
- 1992-10-20 JP JP4281511A patent/JPH06129882A/ja not_active Withdrawn
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5824888A (en) * | 1995-01-11 | 1998-10-20 | Linnhoff March Limited | Fluid efficiency |
JPH08304125A (ja) * | 1995-04-28 | 1996-11-22 | Toshiba Corp | プラント診断装置 |
JP2005514676A (ja) * | 2001-12-05 | 2005-05-19 | フィッシャー コントロールズ インターナショナル リミテッド ライアビリティー カンパニー | プロセス制御ループにおける不安定性の検出および識別 |
JP2005257416A (ja) * | 2004-03-10 | 2005-09-22 | Internatl Business Mach Corp <Ibm> | 診断装置、検出装置、制御方法、検出方法、プログラム、及び記録媒体 |
US7720640B2 (en) | 2004-03-10 | 2010-05-18 | International Business Machines Corporation | Diagnostic data detection and control |
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---|---|---|---|
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