JPH06129771A - 焼成炉 - Google Patents
焼成炉Info
- Publication number
- JPH06129771A JPH06129771A JP4277009A JP27700992A JPH06129771A JP H06129771 A JPH06129771 A JP H06129771A JP 4277009 A JP4277009 A JP 4277009A JP 27700992 A JP27700992 A JP 27700992A JP H06129771 A JPH06129771 A JP H06129771A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fired
- furnace
- firing furnace
- side end
- cooling
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- Furnace Housings, Linings, Walls, And Ceilings (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 被焼成品の中央部に比べて側端部の過冷却を
抑えることによって、クラックや割れなどの欠陥のない
焼成板をうることができる焼成炉を提供する。 【構成】 炉内を走行するエンドレス搬送体上または炉
内に複数本設けられたローラー搬送体上で被焼成体を加
熱、冷却して焼成板を形成するための焼成炉であって、
少なくとも冷却域の一部における、被焼成体の側端部に
対面する炉内空間に遠赤外線の放射率が80%以上の耐熱
材が配設されている。
抑えることによって、クラックや割れなどの欠陥のない
焼成板をうることができる焼成炉を提供する。 【構成】 炉内を走行するエンドレス搬送体上または炉
内に複数本設けられたローラー搬送体上で被焼成体を加
熱、冷却して焼成板を形成するための焼成炉であって、
少なくとも冷却域の一部における、被焼成体の側端部に
対面する炉内空間に遠赤外線の放射率が80%以上の耐熱
材が配設されている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は焼成炉に関する。さらに
詳しくは、板状の被焼成体の中央部と側端部との温度差
を小さくして、クラックの発生や割れを防ぐことができ
る焼成炉に関する。
詳しくは、板状の被焼成体の中央部と側端部との温度差
を小さくして、クラックの発生や割れを防ぐことができ
る焼成炉に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】発泡
板、施釉セメント板、押出成形大型セラミック板、キャ
スティング大型セラミック板、抄造大型セラミック板な
どを連続的に焼成するばあい、従来よりエンドレス搬送
体式やローラー式の焼成炉が主に用いられている。通常
これらの焼成炉は、加熱帯および冷却帯から構成されて
おり、加熱帯では被焼成体が加熱(焼成)され、冷却帯
では被焼成体が冷却される。
板、施釉セメント板、押出成形大型セラミック板、キャ
スティング大型セラミック板、抄造大型セラミック板な
どを連続的に焼成するばあい、従来よりエンドレス搬送
体式やローラー式の焼成炉が主に用いられている。通常
これらの焼成炉は、加熱帯および冷却帯から構成されて
おり、加熱帯では被焼成体が加熱(焼成)され、冷却帯
では被焼成体が冷却される。
【0003】このばあいに、一度焼成された被焼成体
は、冷却時に発生する温度差(被焼成体の中央部と側端
部との温度差)により熱歪が生じ、それが原因となって
クラックが発生したり破損したりする。
は、冷却時に発生する温度差(被焼成体の中央部と側端
部との温度差)により熱歪が生じ、それが原因となって
クラックが発生したり破損したりする。
【0004】一方、冷却帯全域を非常にゆっくりと冷却
すれば熱歪が小さくなって前述した不都合は解決される
が、こうすると冷却帯が長大なものとなって、設備が大
型化するとともに生産効率がわるくなり経済的にも好ま
しくない。
すれば熱歪が小さくなって前述した不都合は解決される
が、こうすると冷却帯が長大なものとなって、設備が大
型化するとともに生産効率がわるくなり経済的にも好ま
しくない。
【0005】ところで、通常、物体は加熱時は側端部か
ら加熱され、冷却時は側端部から冷却される傾向にあ
る。また、焼成炉の冷却帯は炉内の上部空間と下部空間
とにそれぞれ炉外より冷却用空気を送り込んで冷却して
いるが、被焼成体の側端部と炉内壁とのあいだに空間ま
たはすき間があるため、下部空間と上部空間との冷却用
空気が前記すき間を介して互いに他方の空間へ流入し合
うことになる。こうして、前記すき間を各々の空間の雰
囲気(冷却用空気)が流通し合うために、被焼成体の側
端部の冷却はさらに助長されることになる。したがっ
て、被焼成体の熱歪が増大してしまい、クラックの発生
や割れの要因となっている。
ら加熱され、冷却時は側端部から冷却される傾向にあ
る。また、焼成炉の冷却帯は炉内の上部空間と下部空間
とにそれぞれ炉外より冷却用空気を送り込んで冷却して
いるが、被焼成体の側端部と炉内壁とのあいだに空間ま
たはすき間があるため、下部空間と上部空間との冷却用
空気が前記すき間を介して互いに他方の空間へ流入し合
うことになる。こうして、前記すき間を各々の空間の雰
囲気(冷却用空気)が流通し合うために、被焼成体の側
端部の冷却はさらに助長されることになる。したがっ
て、被焼成体の熱歪が増大してしまい、クラックの発生
や割れの要因となっている。
【0006】本発明は、叙上の事情に鑑み、被焼成品の
中央部に比べて側端部の過冷却を抑えることによって、
クラックや割れなどの欠陥のない焼成板をうることがで
きる焼成炉を提供することを目的とする。
中央部に比べて側端部の過冷却を抑えることによって、
クラックや割れなどの欠陥のない焼成板をうることがで
きる焼成炉を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の焼成炉は、加熱
帯および冷却帯から構成され、炉内に被焼成体を搬送さ
せつつ加熱および冷却を連続的に行なって焼成板をうる
ものであって、搬送手段としては耐熱性のエンドレス搬
送体上に被焼成体を載置して炉内に走行させるか、また
は炉内の幅方向に水平に貫通させた多数の回転するロー
ラー上に被焼成体を載置して炉内を走行させるかした焼
成炉の冷却帯に、被焼成体の側端部に対面する炉内空間
に遠赤外線の放射率が80%以上の放射体を設けるか、被
焼成体の側端部に対面する炉内壁を同様の放射体で構成
するか、または前記炉内壁に同等の機能を有する塗料を
塗布したことを特徴としている。
帯および冷却帯から構成され、炉内に被焼成体を搬送さ
せつつ加熱および冷却を連続的に行なって焼成板をうる
ものであって、搬送手段としては耐熱性のエンドレス搬
送体上に被焼成体を載置して炉内に走行させるか、また
は炉内の幅方向に水平に貫通させた多数の回転するロー
ラー上に被焼成体を載置して炉内を走行させるかした焼
成炉の冷却帯に、被焼成体の側端部に対面する炉内空間
に遠赤外線の放射率が80%以上の放射体を設けるか、被
焼成体の側端部に対面する炉内壁を同様の放射体で構成
するか、または前記炉内壁に同等の機能を有する塗料を
塗布したことを特徴としている。
【0008】また、エンドレス搬送体の側端部または被
焼成体の側端部と焼成炉内側壁とのすき間は、炉内壁と
被焼成体またはエンドレス搬送体の何れかの側端部の下
面に摺接するような僅かな間隔を設けて耐熱性の遮蔽材
を設けることによって、上部空間と下部空間との冷却用
空気の流通が防止できる。また、より効果的にするため
に遮蔽材を遠赤外線の放射率が80%以上の耐熱材で構成
するのが好ましい。
焼成体の側端部と焼成炉内側壁とのすき間は、炉内壁と
被焼成体またはエンドレス搬送体の何れかの側端部の下
面に摺接するような僅かな間隔を設けて耐熱性の遮蔽材
を設けることによって、上部空間と下部空間との冷却用
空気の流通が防止できる。また、より効果的にするため
に遮蔽材を遠赤外線の放射率が80%以上の耐熱材で構成
するのが好ましい。
【0009】
【実施例】つぎに添付図面を参照しつつ本発明の焼成炉
を詳細に説明する。
を詳細に説明する。
【0010】図1〜3はエンドレス搬送体を用いた本発
明の焼成炉の一実施例の冷却帯の横断面図、図4は同じ
く縦断面図である。
明の焼成炉の一実施例の冷却帯の横断面図、図4は同じ
く縦断面図である。
【0011】図1〜4において、1は焼成炉A内に配設
されたエンドレス搬送体であり、該エンドレス搬送体1
としては耐熱金属製メッシュベルトやセラミック製ネッ
トなどが用いられる。エンドレス搬送体1は、焼成炉A
の入口から出口まで全長にわたって配設するようにして
もよく、また入口より被焼成体がほぼ固化する温度域ま
で配設してそれ以降はローラーのみとしてもよい。エン
ドレス搬送体1は炉内の幅方向に水平に貫通された多数
のローラー2上を移行する。なお、5は搬送体1上に積
層された被焼成体である。
されたエンドレス搬送体であり、該エンドレス搬送体1
としては耐熱金属製メッシュベルトやセラミック製ネッ
トなどが用いられる。エンドレス搬送体1は、焼成炉A
の入口から出口まで全長にわたって配設するようにして
もよく、また入口より被焼成体がほぼ固化する温度域ま
で配設してそれ以降はローラーのみとしてもよい。エン
ドレス搬送体1は炉内の幅方向に水平に貫通された多数
のローラー2上を移行する。なお、5は搬送体1上に積
層された被焼成体である。
【0012】冷却帯においては、炉内の上部空間と下部
空間へ炉外から冷却パイプ8によって冷却用空気が送り
込まれる構成となっている。そして、被焼成体の側端部
5aに対面する炉内壁3aを遠赤外線の放射率が80%以
上である耐熱材9で構成するか、前記炉内壁3aに同等
の効果を有する塗料を塗布するか、または10で示される
ような遠赤外線放射板が被焼成体の側端部5aに対応す
る位置に設けられる。これらの構成は重複していてもよ
い。また、図5に示されるように、遠赤外線放射板10を
炉外からその位置を調整できるように設置すれば便利で
ある。
空間へ炉外から冷却パイプ8によって冷却用空気が送り
込まれる構成となっている。そして、被焼成体の側端部
5aに対面する炉内壁3aを遠赤外線の放射率が80%以
上である耐熱材9で構成するか、前記炉内壁3aに同等
の効果を有する塗料を塗布するか、または10で示される
ような遠赤外線放射板が被焼成体の側端部5aに対応す
る位置に設けられる。これらの構成は重複していてもよ
い。また、図5に示されるように、遠赤外線放射板10を
炉外からその位置を調整できるように設置すれば便利で
ある。
【0013】遠赤外線の放射率が80%以上で耐熱材の具
体例としては、SiO2 73%、Al2 O3 15%、Fe2
O3 5%、Li2 O3%、MgO2%およびCaO2%
からなる配合原料を加圧成型し、1230℃で還元焼成した
耐熱材をあげることができる。また、同等の効果を有す
る塗料としては、MnO2 60%、Fe2 O3 20%、Co
O10%およびCuO10%からなる配合物の化焼物(1000
℃)を30%コージライトに加え湿式粉砕してコージライ
ト耐熱材の表面に塗布し、1100℃で焼結させたものを用
いることができる。
体例としては、SiO2 73%、Al2 O3 15%、Fe2
O3 5%、Li2 O3%、MgO2%およびCaO2%
からなる配合原料を加圧成型し、1230℃で還元焼成した
耐熱材をあげることができる。また、同等の効果を有す
る塗料としては、MnO2 60%、Fe2 O3 20%、Co
O10%およびCuO10%からなる配合物の化焼物(1000
℃)を30%コージライトに加え湿式粉砕してコージライ
ト耐熱材の表面に塗布し、1100℃で焼結させたものを用
いることができる。
【0014】耐熱材は冷却帯の全域に配置してもよい
が、とくに熱的歪の発生しやすい600℃〜500 ℃の冷却
帯域に設けるのが最も効果的である。遠赤外線の放射率
は80%以上あれば所定の効果をうることができるし、放
射板の位置を外部から調節できるようにすれば、より効
果的である。
が、とくに熱的歪の発生しやすい600℃〜500 ℃の冷却
帯域に設けるのが最も効果的である。遠赤外線の放射率
は80%以上あれば所定の効果をうることができるし、放
射板の位置を外部から調節できるようにすれば、より効
果的である。
【0015】エンドレス搬送体1の側端部1aと炉壁と
炉壁3とのすき間は、上面が搬送体側端部1aの下面と
僅かなクリアランス(5mm程度)を有するように耐熱性
の遮閉材6が炉内壁3aから突設されている。前記遮閉
材6は遠赤外線の放射率が80%以上であるのが好まし
い。
炉壁3とのすき間は、上面が搬送体側端部1aの下面と
僅かなクリアランス(5mm程度)を有するように耐熱性
の遮閉材6が炉内壁3aから突設されている。前記遮閉
材6は遠赤外線の放射率が80%以上であるのが好まし
い。
【0016】7は前記遮閉材6を支持する支持体であ
る。ここで、エンドレス搬送体1の開口が大きいばあい
は、被焼成体5の側端部5aにまで遮閉材6を延長する
のが好ましい。遮閉材6とエンドレス搬送体1または被
焼成体5との重なり部分の幅は通常3〜7cm程度、とり
わけ5cm程度が好ましい。
る。ここで、エンドレス搬送体1の開口が大きいばあい
は、被焼成体5の側端部5aにまで遮閉材6を延長する
のが好ましい。遮閉材6とエンドレス搬送体1または被
焼成体5との重なり部分の幅は通常3〜7cm程度、とり
わけ5cm程度が好ましい。
【0017】つぎに、複数本のローラー搬送体を用いた
本発明の焼成炉の他の実施例(ローラーハース焼成炉)
について説明する。
本発明の焼成炉の他の実施例(ローラーハース焼成炉)
について説明する。
【0018】図6〜8は複数本のローラー搬送体を用い
た本発明の焼成炉の他の実施例の冷却帯の横断面図、図
9は同じく縦断面図である。
た本発明の焼成炉の他の実施例の冷却帯の横断面図、図
9は同じく縦断面図である。
【0019】図6〜9に示されるローラーハース焼成炉
においては、炉内の幅方向に水平に貫通させた多数の回
転するローラー2上に被焼成体5が乗せられ焼成炉入口
より加熱帯、冷却帯を経て出口へと移行する。被焼成体
5の側端部1aと炉壁とのすき間が、上面が被焼成体の
側端部5aの下面と僅かなクリアランス(5cm程度)を
有するように炉内壁3aから突設された耐熱性の遮閉材
6で遮蔽されている以外は、前述したエンドレス搬送体
方式の焼成炉と同様であるので説明は省略する。
においては、炉内の幅方向に水平に貫通させた多数の回
転するローラー2上に被焼成体5が乗せられ焼成炉入口
より加熱帯、冷却帯を経て出口へと移行する。被焼成体
5の側端部1aと炉壁とのすき間が、上面が被焼成体の
側端部5aの下面と僅かなクリアランス(5cm程度)を
有するように炉内壁3aから突設された耐熱性の遮閉材
6で遮蔽されている以外は、前述したエンドレス搬送体
方式の焼成炉と同様であるので説明は省略する。
【0020】以上述べたように、本発明の焼成炉では被
焼成体の側端部に対面する位置に遠赤外線の放射体を設
け、さらに、炉壁と被焼成体または搬送体とのすき間
が、耐熱性の遮閉材で遮閉されているので、炉の上部空
間と下部空間との冷却用空気の流通が防止され、冷めや
すい被焼成体の側端部の温度降下は縮小される。
焼成体の側端部に対面する位置に遠赤外線の放射体を設
け、さらに、炉壁と被焼成体または搬送体とのすき間
が、耐熱性の遮閉材で遮閉されているので、炉の上部空
間と下部空間との冷却用空気の流通が防止され、冷めや
すい被焼成体の側端部の温度降下は縮小される。
【0021】つぎに本発明の焼成炉を用いて実際に焼成
板を製造した例について説明する。
板を製造した例について説明する。
【0022】実施例1 焼成炉を加熱帯と冷却帯とから構成し、入口から冷却帯
の被焼成体が固化し始める温度域までを、緻密な杉織り
ステンレス製メッシュベルトの搬送体を架設し、以後出
口までをメッシュベルトを用いないでローラーのみで構
成した。
の被焼成体が固化し始める温度域までを、緻密な杉織り
ステンレス製メッシュベルトの搬送体を架設し、以後出
口までをメッシュベルトを用いないでローラーのみで構
成した。
【0023】冷却帯のほぼ全域にわたって、炉内の上部
空間と下部空間へ炉内から吸引した熱風と外気とを混合
した冷却用空気が冷却パイプより送り込まれる構成と
し、そして被焼成体の側端部に対面する上部空間にSi
O2 を73%含有する遠赤外線反射率が90%以上で30cm角
大の放射体を約50cm間隔で設けた。また、冷却帯の搬送
体と炉壁とのすき間は、SiO2 を73%含有する遠赤外
線反射率が90%以上の耐熱性の遮閉材でほぼ遮蔽した。
空間と下部空間へ炉内から吸引した熱風と外気とを混合
した冷却用空気が冷却パイプより送り込まれる構成と
し、そして被焼成体の側端部に対面する上部空間にSi
O2 を73%含有する遠赤外線反射率が90%以上で30cm角
大の放射体を約50cm間隔で設けた。また、冷却帯の搬送
体と炉壁とのすき間は、SiO2 を73%含有する遠赤外
線反射率が90%以上の耐熱性の遮閉材でほぼ遮蔽した。
【0024】以上のような構成の焼成炉を用いて焼成板
を製造した。
を製造した。
【0025】最初にメッシュベルト上に造粒された酸性
白土、媒熔材、発泡剤などからなる発泡性原料(粒径1.
0 〜2.5 mm)を15mmの厚さとなるようにチャージし、そ
の上に長石、ガラス粉、フリット、ジルコンなどからな
るガラス質化粧原料を4mmの厚さとなるように積層し
た。
白土、媒熔材、発泡剤などからなる発泡性原料(粒径1.
0 〜2.5 mm)を15mmの厚さとなるようにチャージし、そ
の上に長石、ガラス粉、フリット、ジルコンなどからな
るガラス質化粧原料を4mmの厚さとなるように積層し
た。
【0026】えられた積層物を毎分30cmの速度で炉内に
送り、加熱域で約850 ℃で焼成して発泡、熔化一体化さ
せたのち、冷却した。
送り、加熱域で約850 ℃で焼成して発泡、熔化一体化さ
せたのち、冷却した。
【0027】冷却過程で最も被焼成体が熱歪を受けやす
い温度(570 ℃)における被焼成体の中央部と側端部と
の温度差は5℃であった。
い温度(570 ℃)における被焼成体の中央部と側端部と
の温度差は5℃であった。
【0028】えられた製品は、割れや表面の細かいクラ
ックの発生もなく良好な結果をうることができた。
ックの発生もなく良好な結果をうることができた。
【0029】実施例2 遮閉材として普通のれんがを用いた以外は実施例1と同
様にして被焼成体を製造した。
様にして被焼成体を製造した。
【0030】冷却過程で最も被焼成体が熱歪を受けやす
い温度(570 ℃)における被焼成体の中央部と側端部と
の温度差は15℃であった。
い温度(570 ℃)における被焼成体の中央部と側端部と
の温度差は15℃であった。
【0031】えられた製品は、割れや表面の細かいクラ
ックの発生もなく良好な結果をうることができた。
ックの発生もなく良好な結果をうることができた。
【0032】実施例3 下部空間にも上部空間同様の放射体を設けたが、遮蔽材
は省略した以外は実施例1と同様にして被焼成体を製造
した。
は省略した以外は実施例1と同様にして被焼成体を製造
した。
【0033】冷却過程で最も被焼成体が熱歪を受けやす
い温度(570 ℃)における被焼成体の中央部と側端部と
の温度差は20℃であった。
い温度(570 ℃)における被焼成体の中央部と側端部と
の温度差は20℃であった。
【0034】えられた製品は、割れや表面の細かいクラ
ックの発生もなく良好な結果をうることができた。
ックの発生もなく良好な結果をうることができた。
【0035】比較例1 放射体および遮蔽材のいずれも設けていない従来の焼成
炉(他の仕様は実施例1における焼成炉と同じ)にて実
施例1と同様にして被焼成体を製造した。
炉(他の仕様は実施例1における焼成炉と同じ)にて実
施例1と同様にして被焼成体を製造した。
【0036】冷却過程で最も被焼成体が熱歪を受けやす
い温度(570 ℃)における被焼成体の中央部と側端部と
の温度差は40℃であった。
い温度(570 ℃)における被焼成体の中央部と側端部と
の温度差は40℃であった。
【0037】えられた製品は、割れや表面の細かいクラ
ックが多く発生していた。
ックが多く発生していた。
【0038】比較例2 普通のれんがからなる遮蔽材を用いて上部空間と下部空
間とのあいだのすき間を遮蔽した以外は比較例1と同様
にして被焼成体を製造した。
間とのあいだのすき間を遮蔽した以外は比較例1と同様
にして被焼成体を製造した。
【0039】冷却過程で最も被焼成体が熱歪を受けやす
い温度(570 ℃)における被焼成体の中央部と側端部と
の温度差は30℃であった。
い温度(570 ℃)における被焼成体の中央部と側端部と
の温度差は30℃であった。
【0040】えられた製品は、割れや表面の細かいクラ
ックがわずかに発生していた。
ックがわずかに発生していた。
【0041】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明の焼成炉に
よれば、板状の被焼成体の中央部と側端部との温度差を
縮小することができ、従来発生していた割れやクラック
を防止することができる。
よれば、板状の被焼成体の中央部と側端部との温度差を
縮小することができ、従来発生していた割れやクラック
を防止することができる。
【図1】エンドレス搬送体を用いた本発明の焼成炉の一
実施例の冷却帯の横断面図である。
実施例の冷却帯の横断面図である。
【図2】エンドレス搬送体を用いた本発明の焼成炉の一
実施例の冷却帯の横断面図である。
実施例の冷却帯の横断面図である。
【図3】エンドレス搬送体を用いた本発明の焼成炉の一
実施例の冷却帯の横断面図である。
実施例の冷却帯の横断面図である。
【図4】図1に示される焼成炉の縦断面図である。
【図5】図1に示される焼成炉の他の態様の横断面図で
ある。
ある。
【図6】複数本のローラー搬送体を用いた本発明の焼成
炉の他の実施例の冷却帯の横断面図である。
炉の他の実施例の冷却帯の横断面図である。
【図7】複数本のローラー搬送体を用いた本発明の焼成
炉の他の実施例の冷却帯の横断面図である。
炉の他の実施例の冷却帯の横断面図である。
【図8】複数本のローラー搬送体を用いた本発明の焼成
炉の他の実施例の冷却帯の横断面図である。
炉の他の実施例の冷却帯の横断面図である。
【図9】図6に示される焼成炉の縦断面図である。
A 焼成炉 1 搬送体 5 被焼成体 6 遮蔽材 10 遠赤外線放射板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鳥居 昌良 大阪府豊中市新千里西町一丁目1番12号 ナショナル住宅産業株式会社内 (72)発明者 宮澤 貴俊 大阪府豊中市新千里西町一丁目1番12号 ナショナル住宅産業株式会社内 (72)発明者 永井 了 岐阜県土岐市泉町河合228 (72)発明者 水野 克彦 岐阜県土岐市土岐津町高山6番地の24 (72)発明者 永冶 良夫 岐阜県土岐市肥田町肥田702番地の1
Claims (6)
- 【請求項1】 炉内を走行するエンドレス搬送体上また
は炉内に複数本設けられたローラー搬送体上で被焼成体
を加熱、冷却して焼成板を形成するための焼成炉であっ
て、少なくとも冷却域の一部における、被焼成体の側端
部に対面する炉内空間に遠赤外線の放射率が80%以上の
耐熱材が配設されてなることを特徴とする焼成炉。 - 【請求項2】 エンドレス搬送体の側端部または被焼成
体の側端部と焼成炉内側壁とのすき間が遠赤外線の放射
率が80%以上の耐熱性の遮閉材でほぼ遮閉されてなる請
求項1記載の焼成炉。 - 【請求項3】 炉内を走行するエンドレス搬送体上また
は炉内に複数本設けられたローラー搬送体上で被焼成体
を加熱、冷却して焼成板を形成するための焼成炉であっ
て、少なくとも冷却域の一部における、被焼成体の側端
部に対面する炉内壁面が遠赤外線の放射率が80%以上の
耐熱材で形成されてなることを特徴とする焼成炉。 - 【請求項4】 エンドレス搬送体の側端部または被焼成
体の側端部と焼成炉内側壁とのすき間が遠赤外線の放射
率が80%以上の耐熱性の遮閉材でほぼ遮閉されてなる請
求項3記載の焼成炉。 - 【請求項5】 炉内を走行するエンドレス搬送体上また
は炉内に複数本設けられたローラー搬送体上で被焼成体
を加熱、冷却して焼成板を形成するための焼成炉であっ
て、少なくとも冷却域の一部における、被焼成体の側端
部に対面する炉内壁面に遠赤外線の放射率が80%以上の
塗料が塗布されてなることを特徴とする焼成炉。 - 【請求項6】 エンドレス搬送体の側端部または被焼成
体の側端部と焼成炉内側壁とのすき間が遠赤外線の放射
率が80%以上の耐熱性の遮閉材でほぼ遮閉されてなる請
求項5記載の焼成炉。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4277009A JPH06129771A (ja) | 1992-10-15 | 1992-10-15 | 焼成炉 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4277009A JPH06129771A (ja) | 1992-10-15 | 1992-10-15 | 焼成炉 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06129771A true JPH06129771A (ja) | 1994-05-13 |
Family
ID=17577495
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4277009A Pending JPH06129771A (ja) | 1992-10-15 | 1992-10-15 | 焼成炉 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06129771A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011174637A (ja) * | 2010-02-23 | 2011-09-08 | Ngk Insulators Ltd | 加熱装置の運転方法 |
-
1992
- 1992-10-15 JP JP4277009A patent/JPH06129771A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011174637A (ja) * | 2010-02-23 | 2011-09-08 | Ngk Insulators Ltd | 加熱装置の運転方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19981222 |