JPH06128769A - 金属の防食方法 - Google Patents
金属の防食方法Info
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- JPH06128769A JPH06128769A JP15623392A JP15623392A JPH06128769A JP H06128769 A JPH06128769 A JP H06128769A JP 15623392 A JP15623392 A JP 15623392A JP 15623392 A JP15623392 A JP 15623392A JP H06128769 A JPH06128769 A JP H06128769A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 防食性に優れ、簡便で、適用範囲の広い防食
方法を提供する。 【構成】 金属表面をドーパントを含有しない可溶性ポ
リアニリン系化合物を含む溶液あるいはドーパントを含
有しない可溶性ポリアニリン系化合物及び汎用高分子化
合物を含む溶液で浸漬または塗布、乾燥し、ドーパント
を含有しないポリアニリン系化合物の皮膜あるいはドー
パントを含有しないポリアニリン系化合物及び汎用高分
子化合物の複合皮膜を形成させる金属の防食方法。 【 効果】 金属表面を溶液で浸漬または塗布するだけ
で均一かつ平滑な皮膜が形成される。溶液は腐食の一因
となるドーパントが含まれていないので、防食処理され
た金属材料は食塩や塩酸等を含む強い腐食環境下でも優
れた防食効果を示す。また、大面積の金属材料、構造物
等でもスプレー等の簡便な方法で皮膜を形成できる。
方法を提供する。 【構成】 金属表面をドーパントを含有しない可溶性ポ
リアニリン系化合物を含む溶液あるいはドーパントを含
有しない可溶性ポリアニリン系化合物及び汎用高分子化
合物を含む溶液で浸漬または塗布、乾燥し、ドーパント
を含有しないポリアニリン系化合物の皮膜あるいはドー
パントを含有しないポリアニリン系化合物及び汎用高分
子化合物の複合皮膜を形成させる金属の防食方法。 【 効果】 金属表面を溶液で浸漬または塗布するだけ
で均一かつ平滑な皮膜が形成される。溶液は腐食の一因
となるドーパントが含まれていないので、防食処理され
た金属材料は食塩や塩酸等を含む強い腐食環境下でも優
れた防食効果を示す。また、大面積の金属材料、構造物
等でもスプレー等の簡便な方法で皮膜を形成できる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】 本発明は、金属の防食方法に関
する。
する。
【０００２】
【従来の技術】 金属材料の防食方法は、有機材料また
は無機材料により表面を被覆する方法、腐食環境へ腐食
抑制剤を添加する方法あるいは電気防食する方法等があ
る。
は無機材料により表面を被覆する方法、腐食環境へ腐食
抑制剤を添加する方法あるいは電気防食する方法等があ
る。
【０００３】 表面を被覆する方法の内、有機材料の塗
布は、金属表面を高分子化合物で被覆し、金属材料を腐
食環境から単に隔離するだけで、塗膜のピンホール等か
ら腐食が生ずるという問題点があり、必ずしも満足でき
なかった。また、ライニングは、塗布と較べ厚膜であり
防食性能に優れているが、施工性が劣るために応用分野
が限られ、またピンホール等から腐食が生じるという問
題点がある。
布は、金属表面を高分子化合物で被覆し、金属材料を腐
食環境から単に隔離するだけで、塗膜のピンホール等か
ら腐食が生ずるという問題点があり、必ずしも満足でき
なかった。また、ライニングは、塗布と較べ厚膜であり
防食性能に優れているが、施工性が劣るために応用分野
が限られ、またピンホール等から腐食が生じるという問
題点がある。
【０００４】 腐食環境に対する腐食抑制剤としては、
アミン等がある。腐食抑制剤は、循環冷却系、ボイラー
用水系または各種貯槽系等の腐食性媒質の中に微量添加
され効果を発揮するものであり、自ずから応用分野が限
られるという問題点がある。
アミン等がある。腐食抑制剤は、循環冷却系、ボイラー
用水系または各種貯槽系等の腐食性媒質の中に微量添加
され効果を発揮するものであり、自ずから応用分野が限
られるという問題点がある。
【０００５】 また、金属材料の電位を人為的に制御す
る電気防食方法は、強い腐食環境下で優れた効果を示す
ことが知られている。しかしながら、外部から電源を接
続したり、犠牲極を接続してアノード分極またはカソー
ド分極する方法であり、電位を制御するには信頼性のあ
る装置が必要である等の技術的、経済的な困難が付随す
る。
る電気防食方法は、強い腐食環境下で優れた効果を示す
ことが知られている。しかしながら、外部から電源を接
続したり、犠牲極を接続してアノード分極またはカソー
ド分極する方法であり、電位を制御するには信頼性のあ
る装置が必要である等の技術的、経済的な困難が付随す
る。
【０００６】 これらの問題点を改善するために、電気
的に活性な物質を用いる簡便な防食方法についての報告
がある。例えば、電気的に活性なポリアニリン皮膜でス
テンレス鋼表面を被覆することによる硫酸溶液中または
塩素イオン含有硫酸溶液中での防食効果が報告［デビッ
ド ダブリュ デベリー（Ｄａｖｉｄ Ｗ ＤｅＢｅｒ
ｒｙ）著「ジャーナル オブ エレクトロケミカルソサ
イエティー」（Ｊ．Ｅｌｅｃｔｒｏｃｈｅｍ．Ｓｏ
ｃ．，）第１３２巻、（１９８５）第１０２２頁］され
ている。この方法は、特殊な装置等を必要とせず簡便で
あり、防食効果が優れている。しかし、ステンレス鋼表
面に電解重合でポリアニリンの皮膜を形成させるため、
大面積のものや、大型の構造物等に適用するには、大型
の電解重合設備が必要となる等の問題点がある。また、
電解重合で形成されたポリアニリン皮膜は、支持電解質
からのアニオンまたはプロトン酸等をドーパントとして
含んでいる。
的に活性な物質を用いる簡便な防食方法についての報告
がある。例えば、電気的に活性なポリアニリン皮膜でス
テンレス鋼表面を被覆することによる硫酸溶液中または
塩素イオン含有硫酸溶液中での防食効果が報告［デビッ
ド ダブリュ デベリー（Ｄａｖｉｄ Ｗ ＤｅＢｅｒ
ｒｙ）著「ジャーナル オブ エレクトロケミカルソサ
イエティー」（Ｊ．Ｅｌｅｃｔｒｏｃｈｅｍ．Ｓｏ
ｃ．，）第１３２巻、（１９８５）第１０２２頁］され
ている。この方法は、特殊な装置等を必要とせず簡便で
あり、防食効果が優れている。しかし、ステンレス鋼表
面に電解重合でポリアニリンの皮膜を形成させるため、
大面積のものや、大型の構造物等に適用するには、大型
の電解重合設備が必要となる等の問題点がある。また、
電解重合で形成されたポリアニリン皮膜は、支持電解質
からのアニオンまたはプロトン酸等をドーパントとして
含んでいる。
【０００７】 また、特開昭６３−１９９８８４には、
鉄製パイプ表面に、粉末状ポリアニリンをポリ塩化ビニ
ルと共にテトラヒドロフランに溶解したペースト状混合
物を塗布、乾燥する防食方法が開示されている。しか
し、ペースト状混合物中の粉末状ポリアニリンは溶媒に
不溶で単に分散しているだけであり、この混合物を塗布
しても、ポリ塩化ビニル皮膜中に粉末状ポリアニリンが
不均一に分散しているだけで、粉末状ポリアニリンで均
一に被覆することができず、防食効果は不十分である。
また、粉末状ポリアニリンは、化学重合の際、酸化剤か
らのプロトン酸等をドーパントとして含む。
鉄製パイプ表面に、粉末状ポリアニリンをポリ塩化ビニ
ルと共にテトラヒドロフランに溶解したペースト状混合
物を塗布、乾燥する防食方法が開示されている。しか
し、ペースト状混合物中の粉末状ポリアニリンは溶媒に
不溶で単に分散しているだけであり、この混合物を塗布
しても、ポリ塩化ビニル皮膜中に粉末状ポリアニリンが
不均一に分散しているだけで、粉末状ポリアニリンで均
一に被覆することができず、防食効果は不十分である。
また、粉末状ポリアニリンは、化学重合の際、酸化剤か
らのプロトン酸等をドーパントとして含む。
【０００８】 支持電解質または酸化剤等からのアニオ
ンまたはプロトン酸等のドーパントを含有するポリアニ
リン系化合物を金属表面に塗布した時、ポリアニリン系
化合物の酸化還元作用により防食効果が示されるが、一
般にドーパントであるアニオンまたはプロトン酸等自身
が腐食を引き起こし易く、改善が望まれていた。
ンまたはプロトン酸等のドーパントを含有するポリアニ
リン系化合物を金属表面に塗布した時、ポリアニリン系
化合物の酸化還元作用により防食効果が示されるが、一
般にドーパントであるアニオンまたはプロトン酸等自身
が腐食を引き起こし易く、改善が望まれていた。
【０００９】
【発明が解決しようとする課題】 本発明の目的は、か
かる問題点を解決し、ドーパントに起因する腐食を防止
し、強い腐食環境下でも優れた防食効果を示し、かつ特
殊な装置を必要とせず、簡便で、大面積や大型の構造物
にも適用できる金属の防食方法を提供することである。
かる問題点を解決し、ドーパントに起因する腐食を防止
し、強い腐食環境下でも優れた防食効果を示し、かつ特
殊な装置を必要とせず、簡便で、大面積や大型の構造物
にも適用できる金属の防食方法を提供することである。
【００１０】
【課題を解決するための手段】 本発明者等は、種々検
討した結果、上記問題点を解決した金属の防食方法を見
出し、本発明を完成するに至った。
討した結果、上記問題点を解決した金属の防食方法を見
出し、本発明を完成するに至った。
【００１１】 すなわち、本発明は、金属表面を、ドー
パントを含有しない可溶性ポリアニリン系化合物を含む
溶液で浸漬または塗布、乾燥し、ドーパントを含有しな
いポリアニリン系化合物の皮膜を形成させることを特徴
とする金属の防食方法、あるいは金属表面を、ドーパン
トを含有しない可溶性ポリアニリン系化合物及び汎用高
分子化合物を含む溶液で浸漬または塗布、乾燥し、ドー
パントを含有しないポリアニリン系化合物及び汎用高分
子化合物の複合皮膜を形成させることを特徴とする金属
の防食方法である。
パントを含有しない可溶性ポリアニリン系化合物を含む
溶液で浸漬または塗布、乾燥し、ドーパントを含有しな
いポリアニリン系化合物の皮膜を形成させることを特徴
とする金属の防食方法、あるいは金属表面を、ドーパン
トを含有しない可溶性ポリアニリン系化合物及び汎用高
分子化合物を含む溶液で浸漬または塗布、乾燥し、ドー
パントを含有しないポリアニリン系化合物及び汎用高分
子化合物の複合皮膜を形成させることを特徴とする金属
の防食方法である。
【００１２】 以下、本発明を詳細に説明する。
【００１３】 本発明で用いるドーパントを含有しない
ポリアニリン系化合物は、アニリンまたはその誘導体の
酸化重合体であり、かつ溶剤に可溶性のものである。
ポリアニリン系化合物は、アニリンまたはその誘導体の
酸化重合体であり、かつ溶剤に可溶性のものである。
【００１４】 本発明で用いるアニリンの誘導体は、ア
ニリンのＮ位、２位または３位をアルキル基またはアル
コキシ基等で置換したものであり、Ｎ−メチルアニリ
ン、Ｎ−エチルアニリン、Ｎ−プロピルアニリン、Ｎ−
ブチルアニリン、Ｎ−ペンチルアニリン、Ｎ−ヘキシル
アニリン、Ｎ−ヘプチルアニリンないしはＮ−オクチル
アニリン等のＮ−アルキルアニリン、ｏ−トルイジン、
２−エチルアニリン、２−プロピルアニリン、２−ブチ
ルアニリン、２−ペンチルアニリン、２−ヘキシルアニ
リン、２−ヘプチルアニリンないしは２−オクチルアニ
リン等の２−アルキルアニリン、ｍ−トルイジン、３−
エチルアニリン、３−プロピルアニリン、３−ブチルア
ニリン，３−ペンチルアニリン、３−ヘキシルアニリ
ン、３−ヘプチルアニリンないしは３−オクチルアニリ
ン等の３−アルキルアニリンまたは２−メトキシアニリ
ン、３−メトキシアニリン、２−エトキシアニリン等の
アルコキシアニリンがあげられる。
ニリンのＮ位、２位または３位をアルキル基またはアル
コキシ基等で置換したものであり、Ｎ−メチルアニリ
ン、Ｎ−エチルアニリン、Ｎ−プロピルアニリン、Ｎ−
ブチルアニリン、Ｎ−ペンチルアニリン、Ｎ−ヘキシル
アニリン、Ｎ−ヘプチルアニリンないしはＮ−オクチル
アニリン等のＮ−アルキルアニリン、ｏ−トルイジン、
２−エチルアニリン、２−プロピルアニリン、２−ブチ
ルアニリン、２−ペンチルアニリン、２−ヘキシルアニ
リン、２−ヘプチルアニリンないしは２−オクチルアニ
リン等の２−アルキルアニリン、ｍ−トルイジン、３−
エチルアニリン、３−プロピルアニリン、３−ブチルア
ニリン，３−ペンチルアニリン、３−ヘキシルアニリ
ン、３−ヘプチルアニリンないしは３−オクチルアニリ
ン等の３−アルキルアニリンまたは２−メトキシアニリ
ン、３−メトキシアニリン、２−エトキシアニリン等の
アルコキシアニリンがあげられる。
【００１５】 本発明で用いるアニリンまたはその誘導
体の酸化重合体は、それらの共重合体でもよい。
体の酸化重合体は、それらの共重合体でもよい。
【００１６】 本発明で用いるドーパントを含有しない
可溶性ポリアニリン系化合物は、電気的に活性であり、
各々の酸化還元電位は一定であるので、金属表面に皮膜
を形成させた時に金属の電位を一定に保持し優れた防食
効果を示す。
可溶性ポリアニリン系化合物は、電気的に活性であり、
各々の酸化還元電位は一定であるので、金属表面に皮膜
を形成させた時に金属の電位を一定に保持し優れた防食
効果を示す。
【００１７】 ポリアニリン系化合物のドーパントとし
ては、一般的に鉱酸またはスルホン酸等の強酸が用いら
れるが、これらの酸またはアニオンは金属の腐食を引き
起こし易い。本発明では、ドーパントを含有しない可溶
性ポリアニリン系化合物を用いるため、防食効果はさら
に優れている。
ては、一般的に鉱酸またはスルホン酸等の強酸が用いら
れるが、これらの酸またはアニオンは金属の腐食を引き
起こし易い。本発明では、ドーパントを含有しない可溶
性ポリアニリン系化合物を用いるため、防食効果はさら
に優れている。
【００１８】 本発明で用いる汎用高分子化合物は、熱
硬化性樹脂ないしは熱可塑性樹脂等の合成樹脂、合成ゴ
ム、天然高分子または無機高分子等であり、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリカーボネー
ト、ポリメチルメタクリレート、ポリエステル、ポリ塩
化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリ酢酸ビニル、ポリ
ビニルブチラール、ポリビニルホルマール、ポリアミ
ド、ポリイミド、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、シリ
コーン樹脂、フッ素樹脂、ナイロン、塩化ビニル−酢酸
ビニル共重合体、アクリロニトリル−スチレン共重合
体、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体
またはケイ素樹脂等があげられる。これらは単独または
混合して用いることができる。汎用高分子化合物は、ド
ーパントを含有しない可溶性ポリアニリン系化合物と共
に溶剤に溶解させて使用される。
硬化性樹脂ないしは熱可塑性樹脂等の合成樹脂、合成ゴ
ム、天然高分子または無機高分子等であり、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリカーボネー
ト、ポリメチルメタクリレート、ポリエステル、ポリ塩
化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリ酢酸ビニル、ポリ
ビニルブチラール、ポリビニルホルマール、ポリアミ
ド、ポリイミド、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、シリ
コーン樹脂、フッ素樹脂、ナイロン、塩化ビニル−酢酸
ビニル共重合体、アクリロニトリル−スチレン共重合
体、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体
またはケイ素樹脂等があげられる。これらは単独または
混合して用いることができる。汎用高分子化合物は、ド
ーパントを含有しない可溶性ポリアニリン系化合物と共
に溶剤に溶解させて使用される。
【００１９】 本発明で用いる溶剤は、ドーパントを含
有しない可溶性ポリアニリン系化合物あるいはドーパン
トを含有しない可溶性ポリアニリン系化合物及び汎用高
分子化合物を溶解するものであればよく、特に制限され
ない。
有しない可溶性ポリアニリン系化合物あるいはドーパン
トを含有しない可溶性ポリアニリン系化合物及び汎用高
分子化合物を溶解するものであればよく、特に制限され
ない。
【００２０】 本発明での皮膜の形成は、金属表面を、
ドーパントを含有しない可溶性ポリアニリン系化合物を
含む溶液あるいはドーパントを含有しない可溶性ポリア
ニリン系化合物及び汎用高分子化合物を含む溶液で、浸
漬あるいはハケ塗り、スプレーまたはバーコーターない
しはグラビアコーター等のコーター等を用いて塗布、乾
燥するだけで、容易に行うことができる。ドーパントを
含有しない可溶性ポリアニリン系化合物を含む溶液で浸
漬または塗布、乾燥するだけでも金属に密着するが、ド
ーパントを含有しない可溶性ポリアニリン系化合物及び
汎用高分子化合物を含む溶液で浸漬または塗布、乾燥す
る方が、密着性をより強固にすることができ、かつ金属
表面をポリアニリン系化合物で均一に被覆することがで
きる。
ドーパントを含有しない可溶性ポリアニリン系化合物を
含む溶液あるいはドーパントを含有しない可溶性ポリア
ニリン系化合物及び汎用高分子化合物を含む溶液で、浸
漬あるいはハケ塗り、スプレーまたはバーコーターない
しはグラビアコーター等のコーター等を用いて塗布、乾
燥するだけで、容易に行うことができる。ドーパントを
含有しない可溶性ポリアニリン系化合物を含む溶液で浸
漬または塗布、乾燥するだけでも金属に密着するが、ド
ーパントを含有しない可溶性ポリアニリン系化合物及び
汎用高分子化合物を含む溶液で浸漬または塗布、乾燥す
る方が、密着性をより強固にすることができ、かつ金属
表面をポリアニリン系化合物で均一に被覆することがで
きる。
【００２１】 本発明の金属の防食方法により、金属表
面にドーパントを含有しないポリアニリン系化合物の皮
膜あるいはドーパントを含有しないポリアニリン系化合
物及び汎用高分子化合物の複合皮膜を形成させた後、そ
の上に通常の有機材料または無機材料等を被覆すると、
腐食環境を遮断でき、防食効果はより向上する。
面にドーパントを含有しないポリアニリン系化合物の皮
膜あるいはドーパントを含有しないポリアニリン系化合
物及び汎用高分子化合物の複合皮膜を形成させた後、そ
の上に通常の有機材料または無機材料等を被覆すると、
腐食環境を遮断でき、防食効果はより向上する。
【００２２】
【実施例】 以下、本発明を合成例及び実施例により示
すが、本発明はこれらの合成例及び実施例によってなん
ら限定されない。
すが、本発明はこれらの合成例及び実施例によってなん
ら限定されない。
【００２３】合成例１ アニリン９．３ｇに水１５０ｇと濃塩酸１０．１ｇを加
え、温度０〜１０℃に保ちながら、過硫酸アンモニウム
２２．８ｇを水４０ｇに溶解した溶液を２時間で滴下し
た後、３時間攪拌した。その後、濃アンモニア水４１ｇ
を１時間で滴下し、さらに５時間攪拌した後、ろ別し、
水洗及びメタノール洗浄を繰り返した後、真空乾燥して
銅色のドーパントを含有しないポリアニリン８．３ｇを
得た。得られた銅色のドーパントを含有しないポリアニ
リンをメタノール２００ｍｌに分散し、ヒドラジン−水
和物２０ｇを加え、室温で１５時間攪拌した後、ろ別
し、水及びメタノールで洗浄し、真空乾燥して灰青色の
ドーパントを含有しない可溶性ポリアニリン７．５ｇを
得た。ポリアニリン５ｗｔ％となるようにＮ−メチル−
２−ピロリドンに溶解し、ドーパントを含有しないポリ
アニリン溶液を得た。この溶液を水で希釈し、アンモニ
ア水を加えてアルカリ性にし、不溶物をろ別した後、イ
オンクロマトグラフィーで分析したところ、アニオンが
検出されず、ドーパントを含有していないことが確認さ
れた。
え、温度０〜１０℃に保ちながら、過硫酸アンモニウム
２２．８ｇを水４０ｇに溶解した溶液を２時間で滴下し
た後、３時間攪拌した。その後、濃アンモニア水４１ｇ
を１時間で滴下し、さらに５時間攪拌した後、ろ別し、
水洗及びメタノール洗浄を繰り返した後、真空乾燥して
銅色のドーパントを含有しないポリアニリン８．３ｇを
得た。得られた銅色のドーパントを含有しないポリアニ
リンをメタノール２００ｍｌに分散し、ヒドラジン−水
和物２０ｇを加え、室温で１５時間攪拌した後、ろ別
し、水及びメタノールで洗浄し、真空乾燥して灰青色の
ドーパントを含有しない可溶性ポリアニリン７．５ｇを
得た。ポリアニリン５ｗｔ％となるようにＮ−メチル−
２−ピロリドンに溶解し、ドーパントを含有しないポリ
アニリン溶液を得た。この溶液を水で希釈し、アンモニ
ア水を加えてアルカリ性にし、不溶物をろ別した後、イ
オンクロマトグラフィーで分析したところ、アニオンが
検出されず、ドーパントを含有していないことが確認さ
れた。
【００２４】合成例２ 合成例１において、アニリンの代りに２−エチルアニリ
ン１２．１ｇを用いた以外は合成例１と同様にして、ド
ーパントを含有しない可溶性ポリ−（２−エチルアニリ
ン）９．１ｇを得た。ポリ−（２−エチルアニリン）５
ｗｔ％となるようにＮ，Ｎ−ジメチルホルムアミドに溶
解し、ドーパントを含有しないポリ−（２−エチルアニ
リン）溶液を得た。
ン１２．１ｇを用いた以外は合成例１と同様にして、ド
ーパントを含有しない可溶性ポリ−（２−エチルアニリ
ン）９．１ｇを得た。ポリ−（２−エチルアニリン）５
ｗｔ％となるようにＮ，Ｎ−ジメチルホルムアミドに溶
解し、ドーパントを含有しないポリ−（２−エチルアニ
リン）溶液を得た。
【００２５】実施例１ 合成例１で得られたドーパントを含有しないポリアニリ
ン溶液に厚さ０．５ｍｍの鉄板（縦２５ｍｍ×横２５ｍ
ｍ、アルドリッチ製）を浸漬した後、温度１３０℃で１
時間乾燥し、鉄板上に濃青色のドーパントを含有しない
ポリアニリンの皮膜を形成させた。皮膜にカッターで長
さ１ｃｍの傷をつけた後、５ｗｔ％食塩水または５ｗｔ
％塩酸に２週間浸漬したが、両者とも腐食はみられなか
った。
ン溶液に厚さ０．５ｍｍの鉄板（縦２５ｍｍ×横２５ｍ
ｍ、アルドリッチ製）を浸漬した後、温度１３０℃で１
時間乾燥し、鉄板上に濃青色のドーパントを含有しない
ポリアニリンの皮膜を形成させた。皮膜にカッターで長
さ１ｃｍの傷をつけた後、５ｗｔ％食塩水または５ｗｔ
％塩酸に２週間浸漬したが、両者とも腐食はみられなか
った。
【００２６】実施例２ 実施例１において、合成例１で得られたドーパントを含
有しないポリアニリン溶液の代りに、合成例１で得られ
たドーパントを含有しないポリアニリン溶液５０ｇ、エ
ポキシ樹脂（エピコート８２８（油化シェルエポキシ
（株）登録商標）３．３ｇ及びエポキシ樹脂硬化剤（エ
ポメートＣ−００２（油化シェルエポキシ（株）登録商
標））１．７ｇの溶液を用いる以外は実施例１と同様に
して、鉄板上にドーパントを含有しないポリアニリン及
びエポキシ樹脂の複合皮膜を形成させた後、実施例１と
同様にして防食試験を行ったが腐食はみられなかった。
有しないポリアニリン溶液の代りに、合成例１で得られ
たドーパントを含有しないポリアニリン溶液５０ｇ、エ
ポキシ樹脂（エピコート８２８（油化シェルエポキシ
（株）登録商標）３．３ｇ及びエポキシ樹脂硬化剤（エ
ポメートＣ−００２（油化シェルエポキシ（株）登録商
標））１．７ｇの溶液を用いる以外は実施例１と同様に
して、鉄板上にドーパントを含有しないポリアニリン及
びエポキシ樹脂の複合皮膜を形成させた後、実施例１と
同様にして防食試験を行ったが腐食はみられなかった。
【００２７】実施例３ 実施例２と同様にして、鉄板上にドーパントを含有しな
いポリアニリン及びエポキシ樹脂の複合皮膜を形成させ
た後、エポキシ樹脂（エピコート８２８）５０ｇ及び硬
化剤（エポメートＣ−００２）２５ｇの混合液をハケ塗
りし、温度１３０℃で３時間加熱、硬化させた後、実施
例１と同様にして防食試験を行ったが腐食はみられなか
った。
いポリアニリン及びエポキシ樹脂の複合皮膜を形成させ
た後、エポキシ樹脂（エピコート８２８）５０ｇ及び硬
化剤（エポメートＣ−００２）２５ｇの混合液をハケ塗
りし、温度１３０℃で３時間加熱、硬化させた後、実施
例１と同様にして防食試験を行ったが腐食はみられなか
った。
【００２８】実施例４ 実施例１において、合成例１で得られたドーパントを含
有しないポリアニリン溶液の代りに合成例２で得られた
ドーパントを含有しないポリ−（２−エチルアニリン）
溶液５０ｇ、エポキシ樹脂（エピコート１００１−Ｔ−
７５）３．５ｇ及びエポキシ樹脂硬化剤（エポメートＳ
−００５）１．５ｇの溶液を用いる以外は実施例１と同
様にして、鉄板上にドーパントを含有しないポリ−（２
−エチルアニリン）及びエポキシ樹脂の複合皮膜を形成
させた後、実施例１と同様にして防食試験を行ったがほ
とんど腐食しなかった。
有しないポリアニリン溶液の代りに合成例２で得られた
ドーパントを含有しないポリ−（２−エチルアニリン）
溶液５０ｇ、エポキシ樹脂（エピコート１００１−Ｔ−
７５）３．５ｇ及びエポキシ樹脂硬化剤（エポメートＳ
−００５）１．５ｇの溶液を用いる以外は実施例１と同
様にして、鉄板上にドーパントを含有しないポリ−（２
−エチルアニリン）及びエポキシ樹脂の複合皮膜を形成
させた後、実施例１と同様にして防食試験を行ったがほ
とんど腐食しなかった。
【００２９】実施例５ 実施例１において、鉄板の代りに厚さ２ｍｍのステンレ
ス鋼板（縦６０ｍｍ×横２５ｍｍ、ＳＵＳ３０４）を用
いる以外は実施例１と同様にして、ステンレス鋼板上に
ドーパントを含有しないポリアニリンの皮膜を形成させ
た後、Ｎ／２０塩酸溶液９００ｍｌに塩化第二鉄１００
ｇを溶解した塩酸酸性６ｗｔ％塩化第二鉄溶液に温度３
５℃で３日間浸漬したがステンレス鋼板の重量減少はみ
られなかった。
ス鋼板（縦６０ｍｍ×横２５ｍｍ、ＳＵＳ３０４）を用
いる以外は実施例１と同様にして、ステンレス鋼板上に
ドーパントを含有しないポリアニリンの皮膜を形成させ
た後、Ｎ／２０塩酸溶液９００ｍｌに塩化第二鉄１００
ｇを溶解した塩酸酸性６ｗｔ％塩化第二鉄溶液に温度３
５℃で３日間浸漬したがステンレス鋼板の重量減少はみ
られなかった。
【００３０】実施例６ 実施例１において、鉄板の代りに厚さ２ｍｍのステンレ
ス鋼板（縦６０ｍｍ×横２５ｍｍ、ＳＵＳ３１６）を用
いる以外は実施例１と同様にして、ステンレス鋼板上に
ドーパントを含有しないポリアニリンの皮膜を形成させ
た後、実施例５と同様にして防食試験を行ったがステン
レス鋼板の重量減少はみられなかった。
ス鋼板（縦６０ｍｍ×横２５ｍｍ、ＳＵＳ３１６）を用
いる以外は実施例１と同様にして、ステンレス鋼板上に
ドーパントを含有しないポリアニリンの皮膜を形成させ
た後、実施例５と同様にして防食試験を行ったがステン
レス鋼板の重量減少はみられなかった。
【００３１】実施例７ 実施例２において、鉄板の代わりに厚さ０．５ｍｍのチ
タン板（縦３０ｍｍ×横２０ｍｍ）を用いる以外は実施
例２と同様にして、チタン板上にドーパントを含有しな
いポリアニリン及びエポキシ樹脂の複合皮膜を形成させ
た後、実施例１と同様にして防食試験を行ったが腐食は
みられなかった。
タン板（縦３０ｍｍ×横２０ｍｍ）を用いる以外は実施
例２と同様にして、チタン板上にドーパントを含有しな
いポリアニリン及びエポキシ樹脂の複合皮膜を形成させ
た後、実施例１と同様にして防食試験を行ったが腐食は
みられなかった。
【００３２】実施例８ 厚さ１ｍｍの冷間圧延鋼板（横７６０ｍｍＸ縦１８００
ｍｍ，ＳＰＣＣ相当品）に、合成例１と同様にして得ら
れたドーパントを含有しないポリアニリン溶液６００
ｇ、ポリウレタン樹脂（商品名：オレスターＮＬ２２４
９Ｅ、三井東圧化学（株）製）１００ｇ及び酢酸メチル
セロソルブ２００ｇの混合溶液をスプレーで塗布し、温
度１００℃で１５分間乾燥し、鋼板上にドーパントを含
有しないポリアニリン及びポリウレタン樹脂の複合皮膜
を形成させた後、３ｗｔ％食塩水に温度６０℃で６ケ月
間浸漬し防食試験を行ったが腐食はみられなかった。な
お、ポリアニリンの皮膜を電解重合で形成させるには大
きな電解槽が必要であるが、この方法ではスプレーの塗
布のみで簡便である。
ｍｍ，ＳＰＣＣ相当品）に、合成例１と同様にして得ら
れたドーパントを含有しないポリアニリン溶液６００
ｇ、ポリウレタン樹脂（商品名：オレスターＮＬ２２４
９Ｅ、三井東圧化学（株）製）１００ｇ及び酢酸メチル
セロソルブ２００ｇの混合溶液をスプレーで塗布し、温
度１００℃で１５分間乾燥し、鋼板上にドーパントを含
有しないポリアニリン及びポリウレタン樹脂の複合皮膜
を形成させた後、３ｗｔ％食塩水に温度６０℃で６ケ月
間浸漬し防食試験を行ったが腐食はみられなかった。な
お、ポリアニリンの皮膜を電解重合で形成させるには大
きな電解槽が必要であるが、この方法ではスプレーの塗
布のみで簡便である。
【００３３】比較例１ 厚さ０．５ｍｍの鉄板（縦２５ｍｍ×横２５ｍｍ、アル
ドリッチ製）上にエポキシ樹脂（エピコート８２８）５
０ｇ及び硬化剤（エポメートＣ−００２）２５ｇの混合
液をハケ塗りした後、温度１３０℃で３時間加熱、硬化
させた後、実施例１と同様にして防食試験を行ったとこ
ろ、傷部分から数ｍｍの幅で錆が発生した。
ドリッチ製）上にエポキシ樹脂（エピコート８２８）５
０ｇ及び硬化剤（エポメートＣ−００２）２５ｇの混合
液をハケ塗りした後、温度１３０℃で３時間加熱、硬化
させた後、実施例１と同様にして防食試験を行ったとこ
ろ、傷部分から数ｍｍの幅で錆が発生した。
【００３４】比較例２ アニリン９．３ｇに水１５０ｇと濃塩酸１０．１ｇを加
え、温度０〜１０℃に保ちながら、過硫酸アンモニウム
２２．８ｇを水４０ｇに溶解した溶液を２時間で滴下し
た後、３時間攪拌した。その後、ろ過、乾燥し、粉末状
ポリアニリン８ｇを得た。得られた粉末状ポリアニリン
にアンモニア水を加え攪拌した後、ろ過し、ろ液をイオ
ンクロマトグラフィーで分析したところ、ＨＳＯ４ −及
びＣｌ−が検出された。これは、ポリアニリン粉末がド
ーパントとしてＨＳＯ４ −及びＣｌ−あるいはこれらか
らなる酸を含んでいることを示す。得られた粉末状ポリ
アニリン５ｇ、ポリ塩化ビニル（和光純薬工業（株）
製）５ｇ及びテトラヒドロフラン５０ｇを混合し、粉末
状ポリアニリンの分散液を得た。
え、温度０〜１０℃に保ちながら、過硫酸アンモニウム
２２．８ｇを水４０ｇに溶解した溶液を２時間で滴下し
た後、３時間攪拌した。その後、ろ過、乾燥し、粉末状
ポリアニリン８ｇを得た。得られた粉末状ポリアニリン
にアンモニア水を加え攪拌した後、ろ過し、ろ液をイオ
ンクロマトグラフィーで分析したところ、ＨＳＯ４ −及
びＣｌ−が検出された。これは、ポリアニリン粉末がド
ーパントとしてＨＳＯ４ −及びＣｌ−あるいはこれらか
らなる酸を含んでいることを示す。得られた粉末状ポリ
アニリン５ｇ、ポリ塩化ビニル（和光純薬工業（株）
製）５ｇ及びテトラヒドロフラン５０ｇを混合し、粉末
状ポリアニリンの分散液を得た。
【００３５】 実施例１において、合成例１で得られた
ドーパントを含有しないポリアニリン溶液の代りに上記
粉末状ポリアニリンの分散液を用いる以外は実施例１と
同様にして、粉末状ポリアニリン及びポリ塩化ビニルの
複合皮膜を形成させた後、実施例１と同様にして防食試
験を行ったところ鉄板表面にまだらに錆が発生した。
ドーパントを含有しないポリアニリン溶液の代りに上記
粉末状ポリアニリンの分散液を用いる以外は実施例１と
同様にして、粉末状ポリアニリン及びポリ塩化ビニルの
複合皮膜を形成させた後、実施例１と同様にして防食試
験を行ったところ鉄板表面にまだらに錆が発生した。
【００３６】
【発明の効果】 本発明の防食方法では、金属表面を溶
液で浸漬または塗布するだけで均一で平滑なドーパント
を含有しないポリアニリン系化合物の皮膜あるいはドー
パントを含有しないポリアニリン系化合物及び汎用高分
子化合物の複合皮膜が形成される。さらに、腐食の一因
となるドーパントが含まれていないので、本発明の防食
方法で処理された金属材料は、食塩や塩酸等を含む強い
腐食環境下でも優れた防食効果を示す。また、大面積の
金属材料、構造物でもスプレー等の簡便な方法により皮
膜を形成できる。
液で浸漬または塗布するだけで均一で平滑なドーパント
を含有しないポリアニリン系化合物の皮膜あるいはドー
パントを含有しないポリアニリン系化合物及び汎用高分
子化合物の複合皮膜が形成される。さらに、腐食の一因
となるドーパントが含まれていないので、本発明の防食
方法で処理された金属材料は、食塩や塩酸等を含む強い
腐食環境下でも優れた防食効果を示す。また、大面積の
金属材料、構造物でもスプレー等の簡便な方法により皮
膜を形成できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊佐 功 群馬県渋川市半田2470番地 日本カ−リッ ト株式会社中央研究所内
Claims (2)
- 【請求項１】 金属表面を、ドーパントを含有しない可
溶性ポリアニリン系化合物を含む溶液で浸漬または塗
布、乾燥し、ドーパントを含有しないポリアニリン系化
合物の皮膜を形成させることを特徴とする金属の防食方
法。 - 【請求項２】 金属表面を、ドーパントを含有しない可
溶性ポリアニリン系化合物及び汎用高分子化合物を含む
溶液で浸漬または塗布、乾燥し、ドーパントを含有しな
いポリアニリン系化合物及び汎用高分子化合物の複合皮
膜を形成させることを特徴とする金属の防食方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP04156233A JP3129838B2 (ja) | 1992-05-25 | 1992-05-25 | 金属の防食方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP04156233A JP3129838B2 (ja) | 1992-05-25 | 1992-05-25 | 金属の防食方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06128769A true JPH06128769A (ja) | 1994-05-10 |
| JP3129838B2 JP3129838B2 (ja) | 2001-01-31 |
Family
ID=15623284
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP04156233A Expired - Lifetime JP3129838B2 (ja) | 1992-05-25 | 1992-05-25 | 金属の防食方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3129838B2 (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009078362A (ja) * | 2007-09-25 | 2009-04-16 | Toyota Motor Corp | 防錆処理金属基材および金属基材表面の防錆法 |
| CN104046993A (zh) * | 2014-06-30 | 2014-09-17 | 张家港沙龙精密管业有限公司 | 用于金属管道的防锈剂 |
| JPWO2020195905A1 (ja) * | 2019-03-27 | 2020-10-01 |
-
1992
- 1992-05-25 JP JP04156233A patent/JP3129838B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009078362A (ja) * | 2007-09-25 | 2009-04-16 | Toyota Motor Corp | 防錆処理金属基材および金属基材表面の防錆法 |
| JP4640399B2 (ja) * | 2007-09-25 | 2011-03-02 | トヨタ自動車株式会社 | 防錆処理金属基材および金属基材表面の防錆法 |
| CN104046993A (zh) * | 2014-06-30 | 2014-09-17 | 张家港沙龙精密管业有限公司 | 用于金属管道的防锈剂 |
| JPWO2020195905A1 (ja) * | 2019-03-27 | 2020-10-01 | ||
| WO2020195905A1 (ja) * | 2019-03-27 | 2020-10-01 | 出光興産株式会社 | 導電性高分子を含む溶液組成物 |
| CN113573899A (zh) * | 2019-03-27 | 2021-10-29 | 出光兴产株式会社 | 包含导电性高分子的溶液组合物 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3129838B2 (ja) | 2001-01-31 |
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