JPH06127466A - 船舶のビルジ水分離・回収装置 - Google Patents
船舶のビルジ水分離・回収装置Info
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- JPH06127466A JPH06127466A JP27991292A JP27991292A JPH06127466A JP H06127466 A JPH06127466 A JP H06127466A JP 27991292 A JP27991292 A JP 27991292A JP 27991292 A JP27991292 A JP 27991292A JP H06127466 A JPH06127466 A JP H06127466A
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- bilge
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 簡単な構造で油水が分離でき、使用環境の過
酷な船舶内で長期間使用できる船舶のビルジ水分離・回
収装置の提供。 【構成】 ビルジポンプ2と、分離容器3と、その上部
内周壁に沿って設置された散布管4と、その下方に昇降
自在に設置された傘状ピストン5と、該ピストンの昇降
装置6と、前記ピストン中心部の油排出口53に連結し
た排油管22と、前記分離容器3の底に連結された開閉
弁24付き排水管23とからなり、ビルジポンプ2で汲
み上げたビルジ水を散布管4から散布し、分離容器3内
で水と油とを分離し、油は、排水管23の開閉弁24を
開けるとともにピストン5を下方に移動させてビルジ水
を加圧し、ピストン5の中央に油を集中させながら排油
管22を介して排出させ、水は、前記開閉弁24をあけ
て排水管23から排水させる。
酷な船舶内で長期間使用できる船舶のビルジ水分離・回
収装置の提供。 【構成】 ビルジポンプ2と、分離容器3と、その上部
内周壁に沿って設置された散布管4と、その下方に昇降
自在に設置された傘状ピストン5と、該ピストンの昇降
装置6と、前記ピストン中心部の油排出口53に連結し
た排油管22と、前記分離容器3の底に連結された開閉
弁24付き排水管23とからなり、ビルジポンプ2で汲
み上げたビルジ水を散布管4から散布し、分離容器3内
で水と油とを分離し、油は、排水管23の開閉弁24を
開けるとともにピストン5を下方に移動させてビルジ水
を加圧し、ピストン5の中央に油を集中させながら排油
管22を介して排出させ、水は、前記開閉弁24をあけ
て排水管23から排水させる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、船舶の船底に溜まる
ビルジ水(bilge water )の油分を分離して回収する分
離・回収装置に関する。
ビルジ水(bilge water )の油分を分離して回収する分
離・回収装置に関する。
【0002】
【従来の技術】船舶の船底には、スクリューシャフトか
ら漏出する海水およびエンジン等から排出される油など
がビルジ水として溜まる。このビルジ水を排出させるた
め、吸入管とビルジポンプとを備え、ビルジ水を船外に
排出していた。このためビルジ水中に含まれる油が船外
に捨てられることになり、海水など環境汚染の原因とな
っている。
ら漏出する海水およびエンジン等から排出される油など
がビルジ水として溜まる。このビルジ水を排出させるた
め、吸入管とビルジポンプとを備え、ビルジ水を船外に
排出していた。このためビルジ水中に含まれる油が船外
に捨てられることになり、海水など環境汚染の原因とな
っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】かかる船舶のビルジ水
は分離・回収して港などで処理することが望ましい。こ
のため、この発明の目的は、簡単な構造でビルジ水が分
離でき、使用環境の過酷な船舶内で長期間使用できる船
舶のビルジ水分離・回収装置の提供にある。
は分離・回収して港などで処理することが望ましい。こ
のため、この発明の目的は、簡単な構造でビルジ水が分
離でき、使用環境の過酷な船舶内で長期間使用できる船
舶のビルジ水分離・回収装置の提供にある。
【0004】
【問題点を解決するための手段】この発明の船舶のビル
ジ水分離・回収装置は、ビルジ水の吸引管と、該吸引管
に設けられたビルジポンプと、縦型筒状の分離容器と、
前記分離容器内の上部内周壁に沿って設置された散布管
と、その下方に昇降自在に設置され、下面中央部が上方
に膨出するとともに油排出口が設けられ前記上部内周壁
の下部に摺接するピストンと、該ピストンの昇降装置
と、前記ピストン中心部の油排出口に連結した油排出管
と、前記分離容器の底に連結された排水管と、該排水管
に設けられた開閉弁とからなり、ビルジポンプで汲み上
げたビルジ水を散布管から散布し、分離容器内で水と油
とを分離するとともに、水は前記開閉弁をあけて適宜排
水管から排水させ、分離容器内の油が設定量となったと
き、排水管の開閉弁を閉じるとともにピストンを下方に
移動させてビルジ水を加圧し、ピストン中央に油を集中
させながら油排出口から排油管を介して油を排出させ
る。
ジ水分離・回収装置は、ビルジ水の吸引管と、該吸引管
に設けられたビルジポンプと、縦型筒状の分離容器と、
前記分離容器内の上部内周壁に沿って設置された散布管
と、その下方に昇降自在に設置され、下面中央部が上方
に膨出するとともに油排出口が設けられ前記上部内周壁
の下部に摺接するピストンと、該ピストンの昇降装置
と、前記ピストン中心部の油排出口に連結した油排出管
と、前記分離容器の底に連結された排水管と、該排水管
に設けられた開閉弁とからなり、ビルジポンプで汲み上
げたビルジ水を散布管から散布し、分離容器内で水と油
とを分離するとともに、水は前記開閉弁をあけて適宜排
水管から排水させ、分離容器内の油が設定量となったと
き、排水管の開閉弁を閉じるとともにピストンを下方に
移動させてビルジ水を加圧し、ピストン中央に油を集中
させながら油排出口から排油管を介して油を排出させ
る。
【0005】この発明の他の実施例にかかる船舶のビル
ジ水分離・回収装置は、ビルジ水の吸引管と、該吸引管
に設けられたビルジポンプと、縦型筒状の分離容器と、
前記分離容器内の上部内周壁に沿って設置された散布管
と、その下方に昇降自在に設置され、前記分離容器の内
周壁の下部に摺接するピストンと、該ピストンの昇降装
置と、前記分離容器の底に連結された排出管と、該排出
管に設けた三方弁と、該三方弁の一方に出口に連結され
た排油管と、他方の出口に連結された排水管とからな
り、ビルジポンプで汲み上げたビルジ水を散布管から分
離容器内に散布し、分離容器内で水と油とを分離すると
ともに、水は前記三方弁を排水管に連結して適宜排水管
から排水させ、分離容器内の油が設定量となったとき、
ピストンを下方に移動させてビルジ水を加圧するととも
に、三方弁を排油管に連結して排油管から油を排出させ
る。
ジ水分離・回収装置は、ビルジ水の吸引管と、該吸引管
に設けられたビルジポンプと、縦型筒状の分離容器と、
前記分離容器内の上部内周壁に沿って設置された散布管
と、その下方に昇降自在に設置され、前記分離容器の内
周壁の下部に摺接するピストンと、該ピストンの昇降装
置と、前記分離容器の底に連結された排出管と、該排出
管に設けた三方弁と、該三方弁の一方に出口に連結され
た排油管と、他方の出口に連結された排水管とからな
り、ビルジポンプで汲み上げたビルジ水を散布管から分
離容器内に散布し、分離容器内で水と油とを分離すると
ともに、水は前記三方弁を排水管に連結して適宜排水管
から排水させ、分離容器内の油が設定量となったとき、
ピストンを下方に移動させてビルジ水を加圧するととも
に、三方弁を排油管に連結して排油管から油を排出させ
る。
【0006】
【発明の作用および効果】この発明は、中央部が上方に
膨出するとともに油排出口が設けられビルジ容器内壁に
摺接するピストンにより、ビルジ容器内に集めたビルジ
水を加圧するため、油水が分離されて上方に位置する油
は皿の中心部から排油管を介してビルジ水回収タンクな
どに回収される。量の多い水は、適宜排水管から船外に
排出する。これによりビルジ水の垂れ流しによる海洋汚
染が防止できる。請求項2に記載の構成では、排油管の
取り回しが簡潔となり、装着性が向上する。また、ピス
トンの上面または分離容器の内周壁にビルジ水を散布す
るので、分離容器内の油水分離が迅速になされる。さら
に、ピストンを傘状に形成することで、散布管から散布
されたビルジ水をスムーズに分離容器内に流し落すこと
ができ、かつ分離された油をピストンの中央に集中でき
る。ピストンの昇降機構は、ラックとピニオンの組み合
わせが耐久性の観点から望ましく、排水口にフロート式
の開閉弁を設置することで、構造の簡素化が図れ、信頼
性が向上する。
膨出するとともに油排出口が設けられビルジ容器内壁に
摺接するピストンにより、ビルジ容器内に集めたビルジ
水を加圧するため、油水が分離されて上方に位置する油
は皿の中心部から排油管を介してビルジ水回収タンクな
どに回収される。量の多い水は、適宜排水管から船外に
排出する。これによりビルジ水の垂れ流しによる海洋汚
染が防止できる。請求項2に記載の構成では、排油管の
取り回しが簡潔となり、装着性が向上する。また、ピス
トンの上面または分離容器の内周壁にビルジ水を散布す
るので、分離容器内の油水分離が迅速になされる。さら
に、ピストンを傘状に形成することで、散布管から散布
されたビルジ水をスムーズに分離容器内に流し落すこと
ができ、かつ分離された油をピストンの中央に集中でき
る。ピストンの昇降機構は、ラックとピニオンの組み合
わせが耐久性の観点から望ましく、排水口にフロート式
の開閉弁を設置することで、構造の簡素化が図れ、信頼
性が向上する。
【0007】
【実施例】この発明を図1〜図4に示す一実施例ととも
に説明する。1は船底に設けられたビルジ溜、2はビル
ジポンプ、3は分離容器であり、ビルジ溜1と分離容器
3とはビルジポンプ2を介して吸引管21により連結さ
れている。分離容器3は、蓋31を有する縦型円筒状を
呈し、底に設けられた脚32により船底に固定されてい
る。なお、分離容器3は多角形、その他の断面形状であ
っても良い。分離容器3内には、中間部に容器内壁に沿
った円環状の散布管4が水平的に設置され、散布管4の
下方にピストン5が装着されている。
に説明する。1は船底に設けられたビルジ溜、2はビル
ジポンプ、3は分離容器であり、ビルジ溜1と分離容器
3とはビルジポンプ2を介して吸引管21により連結さ
れている。分離容器3は、蓋31を有する縦型円筒状を
呈し、底に設けられた脚32により船底に固定されてい
る。なお、分離容器3は多角形、その他の断面形状であ
っても良い。分離容器3内には、中間部に容器内壁に沿
った円環状の散布管4が水平的に設置され、散布管4の
下方にピストン5が装着されている。
【0008】散布管4は、図2に示す如く、分離容器3
の壁33を貫通して配された前記吸引管21に接続され
るとともに、下面に散布穴41が列設されている。分離
容器3の内周壁面30は、散布管4の下方において、テ
ーパー部34を介してやや径小のシリンダー部35が設
けられている。ピストン5は、上面および下面ともに中
央部が高く周辺部が低い傘状を呈し、下位にある外周面
51にはOリング52が嵌め込まれ、上位にある中央部
には油排出口53が形成されている。ピストン5の外周
面51は、ピストン5が下方に降下したとき、前記シリ
ンダー部35と摺動する寸法に設定されている。
の壁33を貫通して配された前記吸引管21に接続され
るとともに、下面に散布穴41が列設されている。分離
容器3の内周壁面30は、散布管4の下方において、テ
ーパー部34を介してやや径小のシリンダー部35が設
けられている。ピストン5は、上面および下面ともに中
央部が高く周辺部が低い傘状を呈し、下位にある外周面
51にはOリング52が嵌め込まれ、上位にある中央部
には油排出口53が形成されている。ピストン5の外周
面51は、ピストン5が下方に降下したとき、前記シリ
ンダー部35と摺動する寸法に設定されている。
【0009】図1および図3に示す如く、ピストン5の
上方には該ピストン5の昇降装置6が設けられている。
昇降装置6は、分離容器3の内周壁面30の上部に固定
された支持板61と、前記油排出口53から上方に延設
された可動口筒62と、該可動口筒62の外周に設けら
れたラック63と、前記支持板61に設置した減速機構
を含むモータ64と、該モータ64に拠って駆動され、
前記ラック63と噛み合ったピニオン65とからなる。
上方には該ピストン5の昇降装置6が設けられている。
昇降装置6は、分離容器3の内周壁面30の上部に固定
された支持板61と、前記油排出口53から上方に延設
された可動口筒62と、該可動口筒62の外周に設けら
れたラック63と、前記支持板61に設置した減速機構
を含むモータ64と、該モータ64に拠って駆動され、
前記ラック63と噛み合ったピニオン65とからなる。
【0010】分離容器3の上部には、蓋31の中央を貫
通して上方から排油管22が差し込まれている。排油管
22は、前記可動口筒62に液密状態で摺動自在に外嵌
されている。すなわち排油管22は、前記可動口筒62
およびピストン5の支持部材であるとともに昇降時のガ
イドとなっている。分離容器3の下部には、図1および
図4に示す如く、分離容器3の底板36を貫通して排水
管23が設置され、該排水管23には開閉弁24(図1
参照)が取り付けられている。排水管23の入口には、
フロート式の開閉弁7が設けられている。開閉弁7は、
排水管23の入口部に同軸的に取付られた円筒状のケー
ジ71と、該ケージ71内に遊嵌されたフロート72と
からなり、分離容器3内に一定量以上のビルジ水がある
時は浮力により弁口73を開いている。
通して上方から排油管22が差し込まれている。排油管
22は、前記可動口筒62に液密状態で摺動自在に外嵌
されている。すなわち排油管22は、前記可動口筒62
およびピストン5の支持部材であるとともに昇降時のガ
イドとなっている。分離容器3の下部には、図1および
図4に示す如く、分離容器3の底板36を貫通して排水
管23が設置され、該排水管23には開閉弁24(図1
参照)が取り付けられている。排水管23の入口には、
フロート式の開閉弁7が設けられている。開閉弁7は、
排水管23の入口部に同軸的に取付られた円筒状のケー
ジ71と、該ケージ71内に遊嵌されたフロート72と
からなり、分離容器3内に一定量以上のビルジ水がある
時は浮力により弁口73を開いている。
【0011】この船舶のビルジ水分離・回収装置の作用
を説明する。図5に示す如く、船底Fにビルジ水Bが溜
まると、手動または自動によりビルジポンプ2のモータ
ーに通電して作動させる。自動の場合は、ビルジ水Bが
一定量溜まったことを検知するセンサ(図示せず)を用
い、センサの出力信号により一定時間ポンプ2を運転す
る。これによりビルジ水Bは、ポンプ2により吸引管2
1を介して散布管4に供給され、散布穴41から分離容
器3の底方向に散布される。
を説明する。図5に示す如く、船底Fにビルジ水Bが溜
まると、手動または自動によりビルジポンプ2のモータ
ーに通電して作動させる。自動の場合は、ビルジ水Bが
一定量溜まったことを検知するセンサ(図示せず)を用
い、センサの出力信号により一定時間ポンプ2を運転す
る。これによりビルジ水Bは、ポンプ2により吸引管2
1を介して散布管4に供給され、散布穴41から分離容
器3の底方向に散布される。
【0012】散布されたビルジ水Bは分離容器3の内周
壁面30またはピストン5の周辺部上面に付着して、重
力の作用でピストン5の外周と容器内周壁面30との隙
間から容器底に落下してゆく。容器底では、水と油が分
離され、比重の大きい水は分離容器3の下位に移動し、
比重の小さい油は水の上位に移動する。この際、上記の
如く内周壁面30または/およびピストン5の上面にビ
ルジ水Bを散布することにより、表面張力および比重の
差が有効に利用でき、かつ散布による容器3内の滞留ビ
ルジ水Bの動揺、攪拌が防止できるため、水と油の分離
が円滑、迅速になされる。
壁面30またはピストン5の周辺部上面に付着して、重
力の作用でピストン5の外周と容器内周壁面30との隙
間から容器底に落下してゆく。容器底では、水と油が分
離され、比重の大きい水は分離容器3の下位に移動し、
比重の小さい油は水の上位に移動する。この際、上記の
如く内周壁面30または/およびピストン5の上面にビ
ルジ水Bを散布することにより、表面張力および比重の
差が有効に利用でき、かつ散布による容器3内の滞留ビ
ルジ水Bの動揺、攪拌が防止できるため、水と油の分離
が円滑、迅速になされる。
【0013】排水管23に設けた開閉弁24は、船舶の
運転中は常時開けてあり、分離され比重が大きいため分
離容器3の下位にある水は、水頭により船外に排出され
る。分離され比重が小さいため分離容器3の上位にある
油が分離容器3内に一定量溜まると、例えば分離容器3
内に設置した水面センサ等の検出手段により検知して、
自動または手動で排水管23に設けた開閉弁24を開
け、モータ64に通電してピストン5を降下させる。こ
の際、前記排油管22の開閉弁7はフロート72が弁口
73を塞ぐ。ピストン5はテーパー部34からシリンダ
ー部35に入り込み、ビルジ水Bを加圧する。これによ
り分離容器3内の上位にある油はピストン5の中心の油
排出口53から可動口筒62を介して排油管22に押し
出され、排油溜Hに排出される。これにより、油はピス
トン5の下面の傾斜により中央に移動し、ほぼ100%
分離容器3から排出される。
運転中は常時開けてあり、分離され比重が大きいため分
離容器3の下位にある水は、水頭により船外に排出され
る。分離され比重が小さいため分離容器3の上位にある
油が分離容器3内に一定量溜まると、例えば分離容器3
内に設置した水面センサ等の検出手段により検知して、
自動または手動で排水管23に設けた開閉弁24を開
け、モータ64に通電してピストン5を降下させる。こ
の際、前記排油管22の開閉弁7はフロート72が弁口
73を塞ぐ。ピストン5はテーパー部34からシリンダ
ー部35に入り込み、ビルジ水Bを加圧する。これによ
り分離容器3内の上位にある油はピストン5の中心の油
排出口53から可動口筒62を介して排油管22に押し
出され、排油溜Hに排出される。これにより、油はピス
トン5の下面の傾斜により中央に移動し、ほぼ100%
分離容器3から排出される。
【0014】油排出後はピストン5を上昇させ、基の位
置に戻す。なお、分離容器3の取付位置が水面より低い
場合などには、分離容器3内で分離された水の排水は、
排水管23に排水ポンプを設けて行う。また、分離容器
3の一部または全体を透明体で形成し、外部からの視認
により排油作業を行っても良い。さらに、ピストン5は
球殻状、ラッパ状であっても良く、分離容器3が縦型多
角形断面のときは、ピストン5の外径も多角形となる。
置に戻す。なお、分離容器3の取付位置が水面より低い
場合などには、分離容器3内で分離された水の排水は、
排水管23に排水ポンプを設けて行う。また、分離容器
3の一部または全体を透明体で形成し、外部からの視認
により排油作業を行っても良い。さらに、ピストン5は
球殻状、ラッパ状であっても良く、分離容器3が縦型多
角形断面のときは、ピストン5の外径も多角形となる。
【0015】つぎに図4とともに他の実施例を説明す
る。この実施例では、排水管23に開閉弁24の代わり
に三方弁25を設け、常時または適宜排水管23から排
水し、分離容器3内に油が一定量溜まったら三方弁25
を切り換えて排油管26から排油する。これにより、図
1に示す分離容器3の上部に設けた排油管22を省略で
きるので、排油管22の取回しが単純化でき構造が簡単
になる利点があるが、排出する油と水との切換を三方弁
25の切換で行うため、正確な制御が必要になる。
る。この実施例では、排水管23に開閉弁24の代わり
に三方弁25を設け、常時または適宜排水管23から排
水し、分離容器3内に油が一定量溜まったら三方弁25
を切り換えて排油管26から排油する。これにより、図
1に示す分離容器3の上部に設けた排油管22を省略で
きるので、排油管22の取回しが単純化でき構造が簡単
になる利点があるが、排出する油と水との切換を三方弁
25の切換で行うため、正確な制御が必要になる。
【図1】この発明の船舶のビルジ水分離・回収装置の断
面図である。
面図である。
【図2】散布管の要部拡大図である。
【図3】昇降装置の拡大斜視図である。
【図4】フロート式開閉弁の拡大図である。
【図5】船舶への装着状態を示す概念図である。
1 ビルジ溜 2 ビルジポンプ 3 分離容器 4 散布管 5 ピストン 6 昇降装置 7 フロート式開閉弁 22 排油管 23 排水管 24 開閉弁 53 油排出口
Claims (6)
- 【請求項1】 ビルジ水の吸引管と、該吸引管に設けら
れたビルジポンプと、縦型筒状の分離容器と、前記分離
容器内の上部内周壁に沿って設置された散布管と、その
下方に昇降自在に設置され、下面中央部が上方に膨出す
るとともに油排出口が設けられ前記上部内周壁の下部に
摺接するピストンと、該ピストンの昇降装置と、前記ピ
ストン中心部の油排出口に連結した油排出管と、前記分
離容器の底に連結された排水管と、該排水管に設けられ
た開閉弁とからなり、 ビルジポンプで汲み上げたビルジ水を散布管から散布
し、分離容器内で水と油とを分離するとともに、水は前
記開閉弁をあけて適宜排水管から排水させ、分離容器内
の油が設定量となったとき、排水管の開閉弁を閉じると
ともにピストンを下方に移動させてビルジ水を加圧し、
ピストン中央に油を集中させながら油排出口から排油管
を介して油を排出させる船舶のビルジ水分離・回収装
置。 - 【請求項2】 ビルジ水の吸引管と、該吸引管に設けら
れたビルジポンプと、縦型筒状の分離容器と、前記分離
容器内の上部内周壁に沿って設置された散布管と、その
下方に昇降自在に設置され、前記分離容器の内周壁の下
部に摺接するピストンと、該ピストンの昇降装置と、前
記分離容器の底に連結された排出管と、該排出管に設け
た三方弁と、該三方弁の一方に出口に連結された排油管
と、他方の出口に連結された排水管とからなり、 ビルジポンプで汲み上げたビルジ水を散布管から分離容
器内に散布し、分離容器内で水と油とを分離するととも
に、水は前記三方弁を排水管に連結して適宜排水管から
排水させ、分離容器内の油が設定量となったとき、ピス
トンを下方に移動させてビルジ水を加圧するとともに、
三方弁を排油管に連結して排油管から油を排出させる船
舶のビルジ水分離・回収装置。 - 【請求項3】 請求項1または2において、散布管は分
離容器の内周壁に沿って環状に配設され、前記ピストン
の上面または分離容器の内周壁にビルジ水を散布するこ
とを特徴とする船舶のビルジ水分離・回収装置。 - 【請求項4】 請求項1または2において、ピストンは
傘状を呈することを特徴とする船舶のビルジ水分離・回
収装置。 - 【請求項5】 請求項1において、ピストンの昇降装置
は、前記油排出口から上方に延設されるとともに、分離
容器の中心に垂下された排油管に摺動自在に嵌合された
可動口筒と、該可動口筒の外面に設けられたラックと、
分離容器に固定されたモーターと、前記ラックと噛み合
い、前記モーターにより駆動されるピニオンとからなる
船舶のビルジ水分離・回収装置。 - 【請求項6】 請求項1において、排水管の入口にフロ
ート式の開閉弁を設けたことを特徴とする船舶のビルジ
水分離・回収装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4279912A JP2547929B2 (ja) | 1992-10-19 | 1992-10-19 | 船舶のビルジ水分離・回収装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4279912A JP2547929B2 (ja) | 1992-10-19 | 1992-10-19 | 船舶のビルジ水分離・回収装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06127466A true JPH06127466A (ja) | 1994-05-10 |
JP2547929B2 JP2547929B2 (ja) | 1996-10-30 |
Family
ID=17617648
Family Applications (1)
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