JPH06126685A - 侵入物検知装置 - Google Patents

侵入物検知装置

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Publication number
JPH06126685A
JPH06126685A JP30031592A JP30031592A JPH06126685A JP H06126685 A JPH06126685 A JP H06126685A JP 30031592 A JP30031592 A JP 30031592A JP 30031592 A JP30031592 A JP 30031592A JP H06126685 A JPH06126685 A JP H06126685A
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JP
Japan
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area
intruder
image
black
pattern
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Application number
JP30031592A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuhiro Gamo
一弘 蒲生
Takao Miyatani
孝夫 宮谷
Masao Kawase
昌男 川瀬
Hiroyuki Oishi
博之 大石
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 侵入物の色彩・明度や周囲の照度の変化等に
影響されることなく、常に確実に侵入物を検知すること
ができる侵入物検知装置を提供する。 【構成】 侵入物検知装置2において、自動ロボット3
0の周囲の安全柵16で囲繞された領域がロボット動作
領域26と監視領域22とに分けられ、監視領域22の
床面20は最小の侵入物Sよりも小さい間隔の白黒の縞
模様24に塗装されている。このため、監視領域22内
に侵入物Sが存在すると、侵入物Sの色彩・明度や周囲
の照度の変化等に影響されることなく、常にテレビカメ
ラ10で撮像された映像において白黒パターン24が乱
される。この結果、画像処理ユニット50で処理されて
得られる所定領域22の画像データは元の正常な白黒パ
ターン24の画像データとは異なるものとなり、画像処
理ユニット50内のCPU等からなる判定手段によっ
て、侵入物が存在するものと判定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、無人運転される自動
機械の動作範囲や放射線照射区域等の危険領域内に、作
業者等が不用意に侵入して事故が起きるのを防止する目
的で設置される侵入物検知装置に関する。
【0002】
【従来の技術】無人運転される自動機械、例えば自動制
御ロボット等の動作領域の周辺や、レントゲン撮影装置
の近傍の放射線照射区域のような危険領域内に、作業者
等が不用意に侵入して事故が起きるのを防止するため
に、侵入物検知装置が用いられる。この侵入物検知装置
は、危険領域内への作業者等の侵入を自動的に検知し
て、自動制御ロボットやレントゲン撮影装置を停止させ
るといった安全確保動作を行う装置である。このような
侵入物検知装置の具体例としては、例えば、特開平1−
240294号公報に記載された侵入物検知装置の画像
取込み方法の発明がある。この公報に記載された侵入物
検知装置は、自動制御ロボットの動作領域の四方を監視
領域として、合計四台のカメラによって、これらの監視
領域を撮影している。監視領域に作業者等が侵入した場
合には、四台のカメラにより撮影された画像が解析され
て判断が行われ、侵入が検知される。そして、この公報
に記載された侵入物検知装置の画像取込み方法の発明に
おいては、四台のカメラの画像を一括して画像処理する
ために、以下のような画像処理方法を採用している。
【0003】すなわち、上記の侵入物検知装置において
は、ロボット等の動作領域の四方の監視領域の背景が、
一般の侵入物の色彩に比べて明度の低い黒色、または一
般の侵入物の色彩に比べて明度の高い白色(あるいは黄
色)に塗装されている。このようにして、侵入物との明
度差を大きくして画像処理することによって、侵入物の
検出を行っている。このように侵入物と背景との明度差
を大きくすることにより、明度の一定レベルをしきい値
として画像信号を二値化することができ、四方の監視領
域を撮影する四台のカメラの画像処理を一括して行うこ
とができる。これによって、画像処理時間が短縮され、
迅速確実な侵入物監視を行うことができる。
【0004】このように侵入物と背景との明度差を大き
くする画像処理方法の一例として、監視領域の背景を黒
色に塗装した場合について、図6を参照して説明する。
図6は、従来の侵入物検知装置における背景パターンの
一例を示す平面図である。図6(A)において、参照符
号220は自動ロボット(図示省略)が設置されている
床面であり、この床面220の四方を安全柵216が囲
繞している。この安全柵216で囲繞された床面220
の領域を、自動ロボットのアームの先端が届くロボット
動作領域226と、その周囲の監視領域222とに分け
る。そして、監視領域222を、図6(A)〜(C)に
示されるように黒色に塗装する。この黒色に塗装された
背景と比べると、一般的に、侵入物の方が明度が高い。
従って、図6(C)に示されるように、監視領域222
に侵入物S0が存在する場合には、テレビカメラで撮影
された画像において、背景222と侵入物S0との間に
大きな明度差が生ずる。これによって、侵入物が高速で
侵入した場合等においても確実に検知することができる
とともに、上述の如く、監視領域を複数台のテレビカメ
ラで撮影した場合にもこれらのカメラ画像の画像処理を
一括して行うことができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
技術においては、監視領域の背景を明度の低い黒色また
は明度の高い白色(あるいは黄色)に塗装して侵入物と
の明度差を出そうとしているので、これらの背景と明度
の近接した色彩を有する侵入物の場合には、検知が困難
となる。また、監視領域の周囲の照度が何らかの原因で
変化した場合にも、背景と侵入物の明度が近接してしま
うことがある。すなわち、背景が黒色の場合には監視領
域の照度が低下することによって、また背景が白色の場
合には監視領域の照度が上がることによって、いずれも
侵入物との明度差が減少して、検知力が低下してしまう
という問題点があった。そこで本発明においては、侵入
物の色彩・明度や周囲の照度の変化等に影響されること
なく、常に確実に侵入物を検知することができる侵入物
検知装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで本発明において
は、上記課題を解決するために、所定領域を撮像して得
られる画像データを解析することによって該所定領域内
への侵入物の侵入を検知する侵入物検知装置であって、
前記所定領域の背景の全面に施された、検知すべき最小
の侵入物の大きさよりも小さい間隔を有する明暗のパタ
ーンと、前記所定領域を撮像する撮像手段と、該撮像手
段で撮像した前記所定領域の画像を処理して画像データ
とする画像処理手段と、該画像処理手段で得られた画像
データを前記明暗パターンの画像データと比較して侵入
物の存在を判定する判定手段とを有することを特徴とす
る侵入物検知装置を創出した。
【0007】
【作用】さて、上記構成を備えた本発明に係る侵入物検
知装置は、所定領域を撮像して得られた画像データを解
析することにより、この所定領域内への侵入物の侵入を
検知する侵入物検知装置である。この所定領域の背景に
は、検知すべき侵入物のうち最小の侵入物の大きさより
も小さい間隔を有する明暗のパターンが全面にわたって
施されている。従って、所定領域内に侵入物が存在する
場合には、撮像手段で撮像された所定領域の画像におい
て、侵入物の色彩・明度や周囲の照度の変化等に影響さ
れることなく、常に、背景に施された明暗パターンの少
なくとも一部が乱されることになる。この所定領域の画
像が画像処理手段によって処理されて、画像データとさ
れる。そして、この画像データが、判定手段によって所
定領域の背景に施された元の正常な明暗パターンの画像
データと比較され、両者が異なる場合には侵入物が存在
するものと判定される。ここで、上述の如く、所定領域
内に侵入物が存在すれば、明暗パターンの少なくとも一
部が必ず乱されるため、画像処理して得られる画像デー
タは、元の正常な明暗パターンの画像データと異なるも
のとなる。従って、判定手段によって侵入物が存在する
ものと判定されて、確実に侵入物の存在が検知される。
このようにして、侵入物の色彩・明度や周囲の照度の変
化等に影響されることなく、常に確実に侵入物を検知す
ることができる。
【0008】
【実施例】
実施例1 次に、本発明を具現化した実施例1について、図1〜図
3を参照して説明する。図1は、本発明に係る侵入物検
知装置の実施例1を示す図である。図1(A)は、実施
例1の侵入物検知装置の全体構成を示す正面図であり、
図1(B)および図1(C)は、実施例1における明暗
パターンを示す平面図と、侵入物による明暗パターンの
変化の様子を示す平面図である。図1に示されるよう
に、本実施例の侵入物検知装置2は、自動ロボット30
の周囲のロボット動作領域を監視するための装置であっ
て、撮像手段としてのテレビカメラ10、監視領域の背
景である床面20、画像処理ユニット50を中心として
構成されている。以下、各部の構造について、詳細に説
明する。
【0009】自動ロボット30は、第1アーム32,第
2アーム34,アーム先端36を有する無人運転可能な
自動制御ロボットであり、この自動ロボット30は、そ
の近傍に設置された作業台40において、動作プログラ
ムに従って自動的に所定の作業を行う。自動ロボット3
0のアーム先端36は、第1アーム32,第2アーム3
4が作動することにより、作業台40まで届くように構
成されている。この自動ロボット30の運転制御は、安
全柵16の外側に設置されたコントローラ56によって
行われ、コントローラ56はコントロールケーブル58
によって自動ロボット30と接続されている。前記自動
ロボット30の周囲は、安全柵16によって完全に囲繞
されている。この安全柵16の内側において、自動ロボ
ット30のアーム先端36が届く範囲が、無人運転時に
おいて危険な領域となる。そこで、安全柵16によって
囲繞された領域を、図1(B)および図1(C)に示さ
れるように、自動ロボット30のアーム先端36が届く
範囲であるロボット動作領域26と、それ以外の監視領
域22とに分ける。本実施例の侵入物検知装置2は、こ
の監視領域22内への侵入物の侵入を検知する装置であ
る。
【0010】この監視領域22にあたる床面20は、図
1(B),(C)に示されるように、白黒の縞模様(明
暗パターン)24に塗装されている。白色縞24Aの幅
と黒色縞24Bの幅は同一で、監視領域22の全面にわ
たって一定である。そして、図1(A)に示されるよう
に、自動ロボット30の上方には、監視領域22を撮像
するためのテレビカメラ10が下向きに取り付けられて
いる。このテレビカメラ10の先端にはカメラレンズ1
2が取り付けられており、カメラレンズ12の視野は、
テレビカメラ10の向きを変えなくても安全柵16で囲
繞された領域を全て撮像できるだけの大きさを有してい
る。テレビカメラ10には、撮像した画像の信号を取り
出すためのカメラケーブル14が接続されている。この
カメラケーブル14は、安全柵16の外側に設置された
画像処理ユニット50に接続されている。
【0011】画像処理ユニット50は、CPU(中央処
理装置),RAM,ROMのメモリ装置を中心として構
成されたコンピュータシステムであり、画像処理ユニッ
ト50のROM内には、前記床面20に施された白黒の
縞模様パターン24の画像データと、後述する制御プロ
グラムが記憶されている。前記カメラケーブル14で送
られてきたテレビカメラ10の画像信号は、画像処理ユ
ニット50のCPU,RAM等において演算処理され
る。画像処理ユニット50へのデータの入出力等の操作
は、操作パネル52において行われる。この画像処理ユ
ニット50と、前記自動ロボット30のコントローラ5
6とは、通信ケーブル54によって接続されている。
【0012】さて、以上のような構成を有する本実施例
の侵入物検知装置2における侵入物検知の手順につい
て、まず図1を参照して、概略を説明する。上述のよう
に、図1(A)に示される侵入物検知装置2の画像処理
ユニット50のROM内に、図1(B)に示される監視
領域22の床面20に施された白黒パターン24の画像
データが記憶されている。図1(C)に示されるよう
に、この監視領域22内に侵入物Sが存在する場合に
は、テレビカメラ10で撮像された画像において、この
床面20の白黒パターン24が乱される。すなわち、白
黒パターン24の白色縞24Aおよび黒色縞24Bの幅
は、検知すべき最小の侵入物Sの大きさよりも小さく設
定されているため、侵入物Sがいかなる色彩・明度を有
する場合でも、また侵入物検知装置2が設置されている
場所の照明が変化した場合でも、影響を受けることな
く、常に白黒パターン24に乱れが生ずる。
【0013】この監視領域22の画像が、画像処理ユニ
ット50によって処理されて、画像データとされる。そ
して、この画像データが、画像処理ユニット50内のC
PU,RAM等において、画像処理ユニット50のRO
M内に記憶された元の正常な白黒パターン24の画像デ
ータと比較され、両者が異なる場合には侵入物が存在す
るものと判定される。ここで、上述の如く、監視領域2
2内に侵入物Sが存在すれば、白黒パターン24の少な
くとも一部が必ず乱されるため、画像処理して得られる
画像データは、元の正常な白黒パターン24の画像デー
タと異なるものとなる。従って、画像処理ユニット50
内のCPU,RAM等によって侵入物が存在するものと
判定されて、確実に侵入物の存在が検知される。
【0014】次に、具体的な侵入物の検知の手順につい
て、図1を参照しつつ、図2のフローチャートに沿って
詳細に説明する。図2は、本実施例の侵入物検知装置に
おける侵入物の検知および安全確保動作を行う制御プロ
グラムを示すフローチャートである。この図2に示され
る制御プログラムは、図1の画像処理ユニット50のメ
モリ装置(ROM)内に記憶されている。図2のステッ
プS10において、侵入物の検知を行う制御プログラム
が起動される。まず、図1に示されるテレビカメラ10
で撮影された画像が、電気信号に変換され、カメラケー
ブル14を通じて画像処理ユニット50に入力される
(ステップS12)。続いて、この入力された画像信号
に対して、微分(ステップS14)、二値化(ステップ
S16)、反転(ステップS18)、収縮(ステップS
20)の各画像処理が実行される。
【0015】この一連の画像処理の具体的内容につい
て、図3を参照しつつ説明する。図3は、本実施例の侵
入物検知装置における画像処理の手順を示す説明図であ
る。図2および図3のステップS12で入力される画像
信号は、図3(1A)あるいは(2A)で示されるよう
な、撮像された画像の明度に応じた変化を示す正弦波状
の電気信号である。ここで、図1(C)に示されるよう
に、侵入物Sによって白黒のパターン24が乱された場
合には、その部分は中間の明度を示すことになり、図3
(1A),(2A)の部分Z1,Z2のような波形とな
る。なお、図3(1A)は、通常の状態における白黒パ
ターン24についての画像信号であり、図3(2A)
は、周囲の照度変化等により明度差が小さくなった場合
や、白と黒以外の色彩の組み合わせによる明度差の小さ
い明暗パターンに相当する画像信号である。
【0016】この画像信号は、ステップS14において
微分処理されることによって、図3(1B)あるいは
(2B)で示されるような、より細かい正弦波状の電気
信号となる。微分処理とは、正弦波状の画像信号を、各
点で微分した値の絶対値をとった曲線に直す操作であ
る。なお、この微分処理によって、図3(2A)の明度
差の小さい画像信号であっても、図3(2B)に示され
るように、明度差の大きい場合と同様の画像信号が得ら
れる。この際、侵入物Sの存在で白黒のパターン24が
乱された部分は、元の画像信号の変化率が小さいため、
図3(1B),(2B)のZ3,Z4で示されるよう
に、ゼロに近い低い値を示すことになる。
【0017】この微分処理された画像信号に対して、ス
テップS16において二値化処理が実行される。この二
値化処理は、以下のように行われる。まず、図3(C)
に示されるように、微分処理された正弦波状の画像信号
の曲線に対して、浮動しきい値TLを設定する。この浮
動しきい値TLは、曲線のピークより低く、侵入物Sに
相当する部分Z5より高い値に設定される。そして、図
3(D)に示されるように、この浮動しきい値TLを越
える画像信号の部分については全て正値H1を与え、浮
動しきい値TLより低い画像信号の部分については全て
ゼロ値L1を与える。このようにして二値化処理された
画像信号に対して、ステップS18において反転処理が
行われ、図3(E)に示されるように、正値H1とゼロ
値L1が逆転した信号に変換される。
【0018】この反転処理された画像信号に対して、ス
テップS20において収縮処理が実行される。収縮処理
とは、図3(F)に示されるように、ステップ状の一連
の画像信号について、山の両側を一定の幅だけ削除する
操作である。なお、図3(F)は、一連の画像信号の一
部を拡大して示したもので、斜線の部分が1回目の収縮
処理で削除される部分である。これによって、一定の幅
以下の幅の狭いピークは消滅し、幅の広いピークは幅が
狭くなる。本実施例においては、このような収縮処理が
2回実行されることによって、白黒の縞模様24に相当
する幅の狭いピークは全て消滅し、図3(G)に示され
るように、侵入物Sで白黒パターン24が乱された部分
Z6のみが正値H2を有する画像信号が得られる。ここ
で、このZ6のピークも、2回の収縮処理により幅が少
し狭くなるが、侵入物を判別する性能には影響はない。
このようにして、図2および図3のステップS12〜S
20の画像処理工程が実行されることによって、テレビ
カメラ10で撮像された監視領域22の画像が、画像デ
ータに変換される(ステップS32)。
【0019】次に、図2のステップS22において、侵
入物が検知されたか否かの判定が行われる。すなわち、
上述した画像処理工程で得られた監視領域22の画像デ
ータと、画像処理ユニット50のROMに記憶されてい
る、元の明暗パターン24の画像データとが、画像処理
ユニット50のCPU,RAM等において比較される。
そして、監視領域22の画像データが、ROMに記憶さ
れている元の明暗パターン24の画像データと異なるも
のであれば、侵入物が検知されたと判断される。本実施
例においては、上述の如く、2回の収縮処理によって白
黒の縞模様24に相当するピークは全て消滅するため、
元の明暗パターン24に相当する画像データは、ピーク
を有しないものとなる。従って、一連の画像処理工程を
経た後に、図3(G)に示されるようにピーク部分Z6
を有する場合には、侵入物が検知されたものと判断され
る。すなわち、図2のステップS22でYESと判定さ
れて、ステップS24へ進む。そして、図1(A)に示
される自動ロボット30のコントローラ56に対して、
画像処理ユニット50から通信ケーブル54を通じて異
常信号が出力される(図2のステップS24)。
【0020】この結果、コントローラ56から通信ケー
ブル54を通じて自動ロボット30に供給される電力が
自動的に遮断されて、自動ロボット30が非常停止する
(ステップS26)。続いて、作業者への異常表示がさ
れる(ステップS28)。すなわち、図1に示される画
像処理ユニット50の操作パネル52に異常が表示され
るとともに、図示しない警報が作動する。以上の動作に
よって安全が確保され、一方、図2に示される制御プロ
グラムは監視領域内が正常に復帰するまで停止される
(ステップS30)。図2の制御プログラムの復帰動作
は、図1に示される画像処理ユニット50の操作パネル
52を作業者が操作することにより行われる。
【0021】一方、図3に示される画像処理の結果得ら
れた監視領域22の画像データが、ROMに記憶されて
いる元の明暗パターン24の画像データに対して、所定
以上の差がないものであれば、侵入物がないものと判断
される。すなわち、図2のステップS22でNOと判定
されて、ステップS12へ戻り、テレビカメラ10で撮
像された次の画像が入力され、ステップS14以下の処
理が繰り返される。これらの一連の処理は、短時間間隔
(例えば0.5秒間隔)で、自動ロボット30の通常の
自動制御に割り込む形で繰り返し実行される。以上のよ
うにして、図2の制御プログラムに従って、侵入物検知
装置2による監視領域22の侵入物検知が行われるので
ある。
【0022】実施例2 次に、本発明を具現化した実施例2について、図4を参
照して説明する。図4は、侵入物検知装置の実施例2に
おける背景パターンを示す平面図である。図4におい
て、参照符号70は自動ロボット(図示省略)が設置さ
れている床面であり、この床面70の四方を安全柵66
が囲繞している。この安全柵66で囲繞された床面70
の領域が、ロボット動作領域76と監視領域72とに分
けられている。この監視領域72にあたる床面70は、
図4に示されるように、白地に黒の水玉模様74に塗装
されている。黒丸74Bは白地74Aの上に横一列に等
間隔で並べられており、この横の列が一列ごとに互い違
いになるように、縦に並べられている。このように黒丸
74Bを配置することによって、水玉模様74の白地7
4Aと黒丸74Bの間隔、すなわち、明暗のパターンの
間隔を小さくすることができ、より小さい侵入物の検知
が可能となる。さらに、実施例1との比較においては、
白地に黒色縞24Bあるいは黒丸74Bを黒色塗料で塗
装する場合を考えると、本実施例の水玉模様74のパタ
ーンの方が、同程度の黒色塗料を使用して、より小さい
侵入物を検知できるという利点がある。
【0023】実施例3 次に、本発明を具現化した実施例3について、図5を参
照して説明する。図5は、侵入物検知装置の実施例3に
おける背景パターンを示す平面図である。図5におい
て、参照符号120は自動ロボット(図示省略)が設置
されている床面であり、この床面120の四方を安全柵
116が囲繞している。この安全柵116で囲繞された
床面120の領域が、ロボット動作領域126と監視領
域122とに分けられている。この監視領域122にあ
たる床面120は、図5に示されるように、白地に黒の
水玉模様124に塗装されている。ただし、この水玉模
様124は、実施例2の背景パターンと異なり不均一な
パターンであり、黒丸124Bは白地124Aの上に不
規則に並べられている。
【0024】このような黒丸124Bの配置において
は、実施例2の背景パターンと比べて、水玉模様124
の白地124Aと黒丸124Bの間隔、すなわち明暗の
パターンの間隔がやや大きくなり、検知可能な侵入物の
大きさが制限される。その一方で、黒丸124Bが不規
則に並べられているために、監視領域122の同一面積
に対して同一数の黒丸を、実施例2と同様に規則的に並
べた場合に比較して、白地124Aと黒丸124Bの間
隔を部分的に小さくできる。これによって、白地に黒丸
を黒色塗料で塗装する場合には、塗装の面積を少なくし
ても、より小さい侵入物まで検知することが可能にな
る。
【0025】上記の各実施例においては、所定領域の背
景に施された明暗パターンとして、白黒のパターンを用
いた場合について説明したが、明度の差のある組合せで
あれば、どのような色彩の組合せからなる明暗パターン
を用いてもよい。また、上記の各実施例では、監視領域
の輪郭が矩形である場合について説明したが、監視領域
の輪郭はどのような形状でもよく、また監視領域の周囲
が安全柵で囲繞されている必要はない。さらに、ロボッ
ト動作領域の形状,大きさや、白黒縞24A,24B、
水玉74B,124B等の大きさ等も例示に過ぎず、こ
れ以外にも種々の形状,大きさ等とすることができる。
また、実施例2および3のような、地に模様を一面に分
散させたパターンとしては、丸以外にも三角形,四角形
あるいは不規則な模様等、どのような形状の模様を用い
てもよい。侵入物検知装置のその他の部分の構造,形
状,大きさ,材質,数,配置等についても、本実施例に
限定されるものではない。
【0026】さらに、実施例2に固有の効果として、白
地74Aの上に黒丸74Bを規則的に配列した構成とし
たため、水玉模様74の白地74Aと黒丸74Bの間
隔、すなわち、所定領域72の背景70に施された明暗
のパターンの間隔を小さくすることができ、より小さい
侵入物が検知可能となる。また、実施例3に固有の効果
として、黒丸124Bが不規則に並べられているため
に、監視領域122の同一面積に対して同一数の黒丸
を、実施例2と同様に規則的に並べた場合に比較して、
白地124Aと黒丸124Bの間隔を部分的に小さくで
きる。これによって、黒丸124Bの数が少なくても小
さい侵入物まで検知できるという利点がある。
【0027】
【発明の効果】本発明においては、所定領域の背景に施
された、検知すべき最小の侵入物の大きさよりも小さい
間隔を有する明暗のパターンと、所定領域内を撮像する
撮像手段および画像処理手段とを有する侵入物検知装置
を創出したために、侵入物の色彩・明度や周囲の照度の
変化等に影響されることなく、常に確実に侵入物を検知
することができる。これによって、無人運転される自動
機械の動作範囲の近傍や放射線照射区域等の危険領域に
作業者等が不用意に侵入した場合にも確実に検知され、
所定の安全確保動作等が行われることによって事故の発
生を未然に防ぐことができ、極めて実用的な侵入物検知
装置となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る侵入物検知装置の実施例1を示す
正面図および平面図である。
【図2】侵入物検知装置の実施例1における侵入物検知
の制御プログラムを示すフローチャートである。
【図3】侵入物検知装置の実施例1における画像処理の
手順を示す説明図である。
【図4】侵入物検知装置の実施例2における背景パター
ンを示す平面図である。
【図5】侵入物検知装置の実施例3における背景パター
ンを示す平面図である。
【図6】従来例の侵入物検知装置における背景パターン
を示す平面図である。
【符号の説明】
2 侵入物検知装置 10 撮像手段 20 背景 22 所定領域 24 明暗パターン 50 画像処理手段 50 判定手段 S 侵入物
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大石 博之 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定領域を撮像して得られる画像データ
    を解析することによって該所定領域内への侵入物の侵入
    を検知する侵入物検知装置であって、 前記所定領域の背景の全面に施された、検知すべき最小
    の侵入物の大きさよりも小さい間隔を有する明暗のパタ
    ーンと、 前記所定領域を撮像する撮像手段と、 該撮像手段で撮像した前記所定領域の画像を処理して画
    像データとする画像処理手段と、 該画像処理手段で得られた画像データを前記明暗パター
    ンの画像データと比較して侵入物の存在を判定する判定
    手段、とを有することを特徴とする侵入物検知装置。
JP30031592A 1992-10-13 1992-10-13 侵入物検知装置 Pending JPH06126685A (ja)

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