JPH06125964A - ホームサウナ用冷水供給装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 サウナ入浴後の冷水浴に使用する用水を、冷
水浴に適した温度に冷却し、その水質を限りなく自然水
に近いミネラル状態に変化させる。 【構成】 冷水浴用の用水ＣＷを、ミネラルフイルター
６Ｆで濾過してミネラル状態にした後、冷水機７で所定
の水温に冷却して冷水風呂２に供給する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、一般家庭等で使用する
ホームサウナの技術分野で利用されるものであって、具
体的には、ホームサウナと組合せて使用する冷水浴用の
風呂に適温の冷水を供給する冷水供給装置に関するもの
である。

【０００２】

【従来の技術】例えば、実公昭６４−２７５６号公報に
開示されているような個室タイプの乾式ホームサウナを
使用してサウナ入浴する場合は、家庭用の風呂又は専用
に造った冷水浴用風呂に水を入れて、サウナ入浴と冷水
浴を一定の時間をおいて繰返すことが理想的なサウナ入
浴法とされている。

【０００３】即ち、サウナ室内の適温は一般的に８０℃
〜１１０℃位とされており、この温度でサウナ入浴を７
〜８分程度行った後、少し時間をおいて冷水浴を行って
身体を冷し、このサウナ入浴と冷水浴を間隔的に複数回
繰返すことが理想的なサウナ入浴法とされており、更
に、冷水浴の水温も１８℃〜２０℃前後が適温とされて
いる。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】ところが、上記冷水浴
用の用水として一般家庭用の水道水をそのまま使用した
場合には、季節とか天候（温度）と云った自然環境、或
は、貯水槽の利用と云った人為的な影響を受けて水温が
２０℃以上に温まってしまい、サウナ入浴で熱せられた
身体を冷却する冷水浴の効果を充分に発揮できない場合
があり、加えて、消毒用の塩素とか有害なトリハロメタ
ン等を含んだ水道水で冷水浴すると、サウナ入浴による
発汗作用によって広く開いた毛穴に塩素等の有害物質が
入り込んで、皮膚を痛める等健康に重大な影響を及ぼす
場合もあって、その対策が望まれていた。

【０００５】従って本発明の技術的課題は、サウナ入浴
後の冷水浴に使用する用水の温度を、比較的簡単な装置
を用いて常時冷水浴に適した温度に調節でき、且つ、そ
の水質を限りなく自然水に近いミネラル状態に変化させ
ることである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記の技術的課題を解決
するために本発明で講じた手段は以下の如くである。個
室タイプに構成したサウナ室と、冷水浴用の冷水風呂と
の組合せからなるホームサウナに於いて、

【０００７】（１） 上記冷水風呂の用水を、ミネラル
フイルターで濾過しながら温度調節自在に構成した冷水
機で所定の温度に冷却して冷水風呂に循環供給するよう
に構成すること。

【０００８】（２） 家庭用の水道から送られて来る水
道水を、ミネラルフイルターで濾過しながら温度調節自
在に構成した冷水機で所定の温度に冷却して冷水風呂に
供給するように構成すること。

【０００９】

【作用】上記の手段は以下の如く作用する。 上記（１）で述べた手段は、サウナ入浴後に使用す
る冷水浴用の用水を、周囲の環境に左右されることなく
冷水機を用いて常時冷水浴に適した温度（１８〜２０℃
前後）に調節しながら冷水浴用の風呂に循環供給し、更
に、この循環供給される用水はミネラルフイルターによ
る濾過を受けてミネラル状態に成っており、且つ、雑菌
類とかゴミ等を除去されて限りなく自然水に近い状態に
成っているため、サウナ入浴後の冷水浴を、一般家庭で
もミネラル化したきれいな冷水を用いて効果的に、且
つ、健康的に行うことを可能にする。

【００１０】 上記（２）で述べた手段は、消毒用の
塩素とか有害なトリハロメタンを含んだ水道水をミネラ
ルフイルターを通すことにより、これ等有害な物質を減
小させて限りなく自然水に近いミネラル状態と成し、次
いで、このミネラル化した水を冷水浴に適した温度に冷
却して冷水浴を一般家庭でも水道水を用いて効果的に、
且つ、健康的に行うことを可能にする。 以上の如くであるから、上記の手段によって上述した技
術的課題を解決して、前記従来の技術の問題点を解消す
ることができる。

【００１１】

【実施例】以下に、上述した本発明に係るホームサウナ
用冷水供給装置の好適な実施例を添付した図面と共に詳
細に説明する。図１は本発明を実施したホームサウナの
構成図を示すものであって、図中１は屋内に設置可能に
構成した個室タイプのサウナ室、２はこのサウナ室１と
組合せて使用する冷水浴用の風呂であって、この風呂２
はホームサウナ用として専用に造っても、或は、既存の
風呂（バス）をそのまま代用してもよく、その選択は任
意である。

【００１２】３は上記のサウナ室１と冷水風呂２と一緒
に使用する冷水ボックスで、その内部には図２に示した
如く循環用のポンプ４と、ミネラル濾過器６と、一般家
庭とか事務所或は各種施設等で使用する簡易型の冷水機
７が組込まれていて、ポンプ４はモータ４Ｐの作動に従
って冷水風呂２の用水ＣＷを排水口２ａから循環パイプ
５を通して引出し、次いで、この用水ＣＷを連結パイプ
６ａを通してミネラル濾過機６に送ってミネラルフイル
ター６Ｆで濾過した後、連結パイプ７ａを通して冷水機
７に送って冷却器７Ｔで所定の温度（１８℃〜２０℃前
後）に冷却して、供給パイプ８より再び冷水風呂２内に
還元する仕組に成っている。

【００１３】また、Ｓは家庭用水道の給水パイプで、こ
の給水パイプＳより開閉バルブＳａを介して給水される
水道水は、上記のミネラル濾過器６で濾過され、次い
で、冷水機７で所定の温度に冷却されて冷水風呂２に供
給されるものであって、以後は上述した循環経路を経て
濾過と冷却が繰返される仕組に成っている。

【００１４】尚、図１と図２に於いて４Ｓと７Ｓは上述
したポンプ４と冷水機７のオン／オフスイッチで、７Ｒ
は冷水機７の温度設定ダイヤルを示す。

【００１５】本発明に係るホームサウナ用冷水供給装置
は以上述べた如き構成であるから、図１の如く冷水風呂
２に冷水ボックス３をセットすることによって、冷水風
呂２に入れた用水ＣＷをポンプ４で循環しながらミネラ
ルフイルター６Ｆによる濾過と、冷水機７による冷却を
行って、雑菌とかゴミを除去した限りなく自然水に近い
ミネラル状態と成し、且つ、冷水浴に適した温度に冷却
することができるため、サウナ室１を利用してサウナ入
浴を済ませた後、このミネラル状の用水ＣＷを入れた冷
水風呂２で冷水浴すれば、更に優れたサウナ効果を発揮
することができる。

【００１６】また、給水パイプＳを通して冷水風呂２に
給水される水道水も、ミネラルフイルター６Ｆによる濾
過を受けた後、冷水機７で適温に冷却されるため、有害
な塩素とかトリハロメタン等を除去した限りなく自然水
に近いミネラル状態で、且つ、冷水浴に適した水温に冷
却できるから、サウナ入浴後の冷水浴を肌等を痛めるこ
となく健康的に行うことができ、また、供給パイプ８か
ら供給される上記の用水ＣＷは、冷却したミネラルウオ
ーターとしてそのまま飲用に供することも可能である。

【００１７】

【発明の効果】以上述べた次第で、本発明に係るホーム
サウナ用冷水供給装置によれば、サウナ入浴後の冷水浴
を、限りなく自然水に近いミネラル状態に濾過され、且
つ、冷水浴に適した温度に冷却された冷水を用いて行う
ことができるから、肌に良くて健康的で而かも清潔な冷
水浴を行って、サウナの入浴効果を更に高めることがで
きる利点を発揮できるものであって、家庭用の水道水を
用いてミネラル水による冷水浴が行える点、並びに、家
庭とか事務所等で使用する冷水機を用いることによって
装置全体を比較的低コストで、而かも、簡単に造ること
ができる点と相俟って、ホームサウナと組合せて使用し
て洵に好適なものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る冷水供給装置を実施したホームサ
ウナの全体を示した外観図である。

【図２】本発明に係る冷水供給装置を収めた冷水ボック
スの内部構造を示した断面図である。

【符号の説明】

１ サウナ室 ２ 冷水風呂 ３ 冷水ボックス ４ 循環ポンプ ６Ｆ ミネラルフイルター ７ 冷水機 ＣＷ 冷水浴用の用水 Ｓ 水道用の給水パイプ

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 個室タイプに構成したサウナ室と、冷水
   浴用の冷水風呂との組合せからなるホームサウナに於い
   て、 上記冷水風呂の用水を、ミネラルフイルターで濾過しな
   がら温度調節自在に構成した冷水機で所定の温度に冷却
   して冷水風呂に循環供給するように構成したことを特徴
   とするホームサウナ用冷水供給装置。
2. 【請求項２】 家庭用の水道から送られて来る水道水
   を、ミネラルフイルターで濾過しながら温度調節自在に
   構成した冷水機で所定の温度に冷却して冷水風呂に供給
   するように構成したことを特徴とする請求項１に記載し
   たホームサウナ用冷水供給装置。