JPH0612524Y2 - アルコール濃度測定装置 - Google Patents
アルコール濃度測定装置Info
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- JPH0612524Y2 JPH0612524Y2 JP13735188U JP13735188U JPH0612524Y2 JP H0612524 Y2 JPH0612524 Y2 JP H0612524Y2 JP 13735188 U JP13735188 U JP 13735188U JP 13735188 U JP13735188 U JP 13735188U JP H0612524 Y2 JPH0612524 Y2 JP H0612524Y2
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- Japan
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- alcohol concentration
- concentration
- sensor
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Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、アルコールを混合した液体中のアルコール濃
度を測定するアルコール濃度測定装置に関する。
度を測定するアルコール濃度測定装置に関する。
近時、諸外国では、ガソリン中にアルコールを混合した
アルコール混合ガソリンがいわゆる「ガソホール」とし
て使用されている。純正ガソリンとアルコールを混合し
たガソホールとでは、当然にオクタン価も変わってくる
から、エンジンについての燃料噴射量、点火時期等も異
なってくることになり、アルコール混合燃料用のエンジ
ンが搭載されている。
アルコール混合ガソリンがいわゆる「ガソホール」とし
て使用されている。純正ガソリンとアルコールを混合し
たガソホールとでは、当然にオクタン価も変わってくる
から、エンジンについての燃料噴射量、点火時期等も異
なってくることになり、アルコール混合燃料用のエンジ
ンが搭載されている。
ここで、純正ガソリンを用いた場合の基本噴射量Tpに
ついてみると、吸入空気量をQ、エンジン回転数をN、
定数をKとすると、基本噴射量Tpは、 Tp=K×Q/N…(1) として演算される。そして、基本噴射量Tpを、水温セ
ンサ、酸素センサ等の各種センサ、エンジンスイッチ、
スロットルバルブスイッチ等の各種スイッチからの信号
に基づいて補正し、最終的に噴射弁による燃料噴射量T
iを、 Ti=Tp×α×α′×COEF+TS…(2) ただし、α :空燃比フィードバック補正係数 α′ :基本空燃比学習補正係数 COEF:各種補正係数 TS:バッテリ補正係数 として演算する。この際、酸素センサからの酸素濃度信
号に基づき、空燃比フィードバック補正係数αを補正す
ると共に、基本噴射量Tpとエンジン回転数Nとから基
本空燃比学習補正係数α′を学習補正することにより、
空燃比(空気と燃料の重量比)A/Fが15:1となる
ように制御している。
ついてみると、吸入空気量をQ、エンジン回転数をN、
定数をKとすると、基本噴射量Tpは、 Tp=K×Q/N…(1) として演算される。そして、基本噴射量Tpを、水温セ
ンサ、酸素センサ等の各種センサ、エンジンスイッチ、
スロットルバルブスイッチ等の各種スイッチからの信号
に基づいて補正し、最終的に噴射弁による燃料噴射量T
iを、 Ti=Tp×α×α′×COEF+TS…(2) ただし、α :空燃比フィードバック補正係数 α′ :基本空燃比学習補正係数 COEF:各種補正係数 TS:バッテリ補正係数 として演算する。この際、酸素センサからの酸素濃度信
号に基づき、空燃比フィードバック補正係数αを補正す
ると共に、基本噴射量Tpとエンジン回転数Nとから基
本空燃比学習補正係数α′を学習補正することにより、
空燃比(空気と燃料の重量比)A/Fが15:1となる
ように制御している。
このように、純正ガソリンの空燃比A/Fは15:1で
あるが、アルコール混合ガソリンの空燃比は第7図に示
すような特性となり、アルコール濃度が100%では空
燃比は6:1となることが知られている。
あるが、アルコール混合ガソリンの空燃比は第7図に示
すような特性となり、アルコール濃度が100%では空
燃比は6:1となることが知られている。
従って、アルコール混合ガソリンを使用する場合には、
(2)式から燃料噴射量Tiを、 Ti′=Ck×Tp×α×α′×COEF+Ts…(3) ただし、Ck:アルコール濃度によって定まる定数 として演算する必要がある。
(2)式から燃料噴射量Tiを、 Ti′=Ck×Tp×α×α′×COEF+Ts…(3) ただし、Ck:アルコール濃度によって定まる定数 として演算する必要がある。
ここで、アルコール混合ガソリン中のアルコール濃度を
検出するアルコールセンサとしては、ガソリンとアルコ
ールが有する固有抵抗値からアルコール濃度を検出する
抵抗式アルコールセンサが検討されている。この抵抗式
アルコールセンサは、第8図に示すように、流路となる
配管aの途中に一対の電極b,cを所定寸法離間して対
向配設し、該電極b,c間に介在するアルコール混合ガ
ソリンdのアルコール濃度が高くなると抵抗値が低下す
ることに基づき(第9図参照)、該電極b,cと電圧検
出抵抗eとを直流電源fに直列接続し、該電圧検出抵抗
eから導出された出力電圧Vsの変化からアルコール濃
度を検出するようになっている。
検出するアルコールセンサとしては、ガソリンとアルコ
ールが有する固有抵抗値からアルコール濃度を検出する
抵抗式アルコールセンサが検討されている。この抵抗式
アルコールセンサは、第8図に示すように、流路となる
配管aの途中に一対の電極b,cを所定寸法離間して対
向配設し、該電極b,c間に介在するアルコール混合ガ
ソリンdのアルコール濃度が高くなると抵抗値が低下す
ることに基づき(第9図参照)、該電極b,cと電圧検
出抵抗eとを直流電源fに直列接続し、該電圧検出抵抗
eから導出された出力電圧Vsの変化からアルコール濃
度を検出するようになっている。
即ち、アルコール濃度Cが高くなると電極b,cの抵抗
値が低下するから、電圧検出抵抗eからの出力電圧Vs
はアルコール濃度Cに正比例した検出電圧として導出す
ることができる。ただ、アルコール濃度Cが低濃度の領
域以下では出力電圧Vsはガソリンの抵抗に支配される
ため、検出電圧は殆ど変化しなくなり、また、アルコー
ル濃度Cが高濃度の領域では後述する理由により出力電
圧Vsが急激に低下するため、抵抗式アルコールセンサ
の出力電圧Vsはアルコール濃度Cに対して第10図に
示す電圧特性を有している。
値が低下するから、電圧検出抵抗eからの出力電圧Vs
はアルコール濃度Cに正比例した検出電圧として導出す
ることができる。ただ、アルコール濃度Cが低濃度の領
域以下では出力電圧Vsはガソリンの抵抗に支配される
ため、検出電圧は殆ど変化しなくなり、また、アルコー
ル濃度Cが高濃度の領域では後述する理由により出力電
圧Vsが急激に低下するため、抵抗式アルコールセンサ
の出力電圧Vsはアルコール濃度Cに対して第10図に
示す電圧特性を有している。
ところで、一般に電解装置にあっては電極にイオンが蓄
積する分極効果と、イオンの動きに抵抗力を与える緩和
効果が表われることが広く知られているが、アルコール
混合ガソリンd中に一対の電極b,cを浸漬して通電す
る抵抗式アルコールセンサにおいても、アルコール濃度
が高くなると分極効果と緩和効果とによって電極b,c
の電気伝導度が失われ、小さくなる現象が生じる。
積する分極効果と、イオンの動きに抵抗力を与える緩和
効果が表われることが広く知られているが、アルコール
混合ガソリンd中に一対の電極b,cを浸漬して通電す
る抵抗式アルコールセンサにおいても、アルコール濃度
が高くなると分極効果と緩和効果とによって電極b,c
の電気伝導度が失われ、小さくなる現象が生じる。
このため、アルコール濃度Cが高くなると電圧検出抵抗
e間の出力電圧Vsが高くなるべきところ、分極効果、
緩和効果のためにアルコール濃度Cが高い領域で出力電
圧Vsが低下してしまう。
e間の出力電圧Vsが高くなるべきところ、分極効果、
緩和効果のためにアルコール濃度Cが高い領域で出力電
圧Vsが低下してしまう。
かくして、電圧検出抵抗e間の出力電圧Vsは第10図
に示すように、アルコールの高濃度側、例えばアルコー
ル濃度C=90%のときに最大値Vsmaxとなって急激に
低下するため、アルコール濃度C=100%のときの出
力電圧Vsを基準電圧値Vsaとすると、同一アルコール
濃度Cに対して該基準電圧値Vsaより大きい領域では出
力電圧Vs1が2値を持つことになり、アルコール濃度C
を正確に測定できないという問題がある。
に示すように、アルコールの高濃度側、例えばアルコー
ル濃度C=90%のときに最大値Vsmaxとなって急激に
低下するため、アルコール濃度C=100%のときの出
力電圧Vsを基準電圧値Vsaとすると、同一アルコール
濃度Cに対して該基準電圧値Vsaより大きい領域では出
力電圧Vs1が2値を持つことになり、アルコール濃度C
を正確に測定できないという問題がある。
かくして、従来技術による抵抗式アルコールセンサにあ
っては、出力電圧Vsのうち基準電圧値Vsa以下の出力
電圧Vs2しか測定結果として利用することができず、測
定結果の利用範囲が狭いという欠点がある。
っては、出力電圧Vsのうち基準電圧値Vsa以下の出力
電圧Vs2しか測定結果として利用することができず、測
定結果の利用範囲が狭いという欠点がある。
本考案は上述した従来技術の欠点に鑑みなされたもの
で、抵抗式アルコールセンサに一対の電極間の電位差か
らアルコール濃度を測定する間接サンプリング式アルコ
ールセンサを併用すると共に、アルコール濃度と抵抗式
アルコールセンサの検出電圧との関係を予め記憶してあ
るマップを利用することにより、抵抗式アルコールセン
サの測定結果を広範囲に利用できるようにしたアルコー
ル濃度測定装置を提供するものである。
で、抵抗式アルコールセンサに一対の電極間の電位差か
らアルコール濃度を測定する間接サンプリング式アルコ
ールセンサを併用すると共に、アルコール濃度と抵抗式
アルコールセンサの検出電圧との関係を予め記憶してあ
るマップを利用することにより、抵抗式アルコールセン
サの測定結果を広範囲に利用できるようにしたアルコー
ル濃度測定装置を提供するものである。
上述した課題を解決すべく、本考案が採用する構成は、
アルコール混合液体中に離間して対向配設され、一定の
電圧が印加されるようになった一対の通電用電極及び該
一対の通電用電極間に位置して所定間隔離間して対向配
設された一対の検出用電極を有し、該各検出用電極間の
電位差を用いてアルコール濃度を検出する間接サンプリ
ング式アルコールセンサと、該間接サンプリング式アル
コールセンサの各通電用電極間の抵抗値からアルコール
濃度を検出する抵抗式アルコールセンサと、該抵抗式ア
ルコールセンサが前記アルコール混合液体の所定のアル
コール濃度毎に出力する検出電圧及び該検出電圧により
定めたアルコール濃度を予めマップとして記憶した記憶
手段と、前記アルコール混合液体の所定のアルコール濃
度を基準とする第1の基準電圧値に対する前記抵抗式ア
ルコールセンサの検出電圧の大小を判定する第1の判定
手段と、前記抵抗式アルコールセンサの検出電圧の最大
値に対応するアルコール濃度を基準として予め設定した
第2の基準電圧値に対する前記間接サンプリング式アル
コールセンサの検出電圧の大小を判定する第2の判定手
段と、演算手段とを備え、該演算手段は、前記第1の判
定手段が第1の基準電圧値よりも抵抗式アルコールセン
サの検出電圧が小さいと判定した場合は、アルコール濃
度は第1の基準電圧に対応するアルコール濃度以下の領
域内にあると判定し、また第2の判定手段が第2の基準
電圧値よりも間接サンプリング式アルコールセンサの検
出電圧が大きいと判定した場合は、アルコール濃度は第
1の基準電圧に対応するアルコール濃度よりも大きく抵
抗式アルコールセンサの検出電圧の最大値に対応するア
ルコール濃度よりも小さい領域内にあると判定し、さら
に第2の判定手段が第2の基準電圧値よりも間接サンプ
リング式アルコールセンサの検出電圧が小さいと判定し
た場合は、アルコール濃度は抵抗式アルコールセンサの
検出電圧の最大値に対応するアルコール濃度よりも大き
い領域内にあると判定し、前記抵抗式アルコールセンサ
による検出電圧に基づいて前記記憶手段に記憶されてい
るアルコール濃度をそれぞれ読出し、全濃度範囲にわた
ってアルコール濃度を判定する構成としてなる。
アルコール混合液体中に離間して対向配設され、一定の
電圧が印加されるようになった一対の通電用電極及び該
一対の通電用電極間に位置して所定間隔離間して対向配
設された一対の検出用電極を有し、該各検出用電極間の
電位差を用いてアルコール濃度を検出する間接サンプリ
ング式アルコールセンサと、該間接サンプリング式アル
コールセンサの各通電用電極間の抵抗値からアルコール
濃度を検出する抵抗式アルコールセンサと、該抵抗式ア
ルコールセンサが前記アルコール混合液体の所定のアル
コール濃度毎に出力する検出電圧及び該検出電圧により
定めたアルコール濃度を予めマップとして記憶した記憶
手段と、前記アルコール混合液体の所定のアルコール濃
度を基準とする第1の基準電圧値に対する前記抵抗式ア
ルコールセンサの検出電圧の大小を判定する第1の判定
手段と、前記抵抗式アルコールセンサの検出電圧の最大
値に対応するアルコール濃度を基準として予め設定した
第2の基準電圧値に対する前記間接サンプリング式アル
コールセンサの検出電圧の大小を判定する第2の判定手
段と、演算手段とを備え、該演算手段は、前記第1の判
定手段が第1の基準電圧値よりも抵抗式アルコールセン
サの検出電圧が小さいと判定した場合は、アルコール濃
度は第1の基準電圧に対応するアルコール濃度以下の領
域内にあると判定し、また第2の判定手段が第2の基準
電圧値よりも間接サンプリング式アルコールセンサの検
出電圧が大きいと判定した場合は、アルコール濃度は第
1の基準電圧に対応するアルコール濃度よりも大きく抵
抗式アルコールセンサの検出電圧の最大値に対応するア
ルコール濃度よりも小さい領域内にあると判定し、さら
に第2の判定手段が第2の基準電圧値よりも間接サンプ
リング式アルコールセンサの検出電圧が小さいと判定し
た場合は、アルコール濃度は抵抗式アルコールセンサの
検出電圧の最大値に対応するアルコール濃度よりも大き
い領域内にあると判定し、前記抵抗式アルコールセンサ
による検出電圧に基づいて前記記憶手段に記憶されてい
るアルコール濃度をそれぞれ読出し、全濃度範囲にわた
ってアルコール濃度を判定する構成としてなる。
記憶手段には、抵抗式アルコールセンサによってアルコ
ール混合液体の所定のアルコール濃度毎に出力する検出
電圧および該検出電圧により定めれたアルコール濃度を
既知のマップとして予め記憶している。
ール混合液体の所定のアルコール濃度毎に出力する検出
電圧および該検出電圧により定めれたアルコール濃度を
既知のマップとして予め記憶している。
演算手段は、アルコール混合液体の所定のアルコール濃
度を基準とする第1の基準電圧値に対する前記抵抗式ア
ルコールセンサの検出電圧の大小を判定する第1の判定
手段と、抵抗式アルコールセンサの検出電圧の最大値に
対応するアルコール濃度を基準として予め設定した第2
の基準電圧値に対する間接サンプリング式アルコールセ
ンサの検出電圧の大小を判定する第2の判定手段を利用
し、次の条件を判定する。
度を基準とする第1の基準電圧値に対する前記抵抗式ア
ルコールセンサの検出電圧の大小を判定する第1の判定
手段と、抵抗式アルコールセンサの検出電圧の最大値に
対応するアルコール濃度を基準として予め設定した第2
の基準電圧値に対する間接サンプリング式アルコールセ
ンサの検出電圧の大小を判定する第2の判定手段を利用
し、次の条件を判定する。
第1の判定手段が第1の基準電圧値よりも抵抗式アルコ
ールセンサの検出電圧が小さいと判定した場合は、アル
コール濃度は第1の基準電圧に対応するアルコール濃度
以下の領域内にあると判定する。
ールセンサの検出電圧が小さいと判定した場合は、アル
コール濃度は第1の基準電圧に対応するアルコール濃度
以下の領域内にあると判定する。
第2の判定手段が第2の基準電圧値よりも間接サンプリ
ング式アルコールセンサの検出電圧が大きいと判定した
場合は、アルコール濃度は第1の基準電圧に対応するア
ルコール濃度よりも大きく抵抗式アルコールセンサの検
出電圧の最大値に対応するアルコール濃度よりも小さい
領域内にあると判定する。
ング式アルコールセンサの検出電圧が大きいと判定した
場合は、アルコール濃度は第1の基準電圧に対応するア
ルコール濃度よりも大きく抵抗式アルコールセンサの検
出電圧の最大値に対応するアルコール濃度よりも小さい
領域内にあると判定する。
第2の判定手段が第2の基準電圧値よりも間接サンプリ
ング式アルコールセンサの検出電圧が小さいと判定した
場合は、アルコール濃度は抵抗式アルコールセンサの検
出電圧の最大値に対応するアルコール濃度よりも大きい
領域内にあると判定する。
ング式アルコールセンサの検出電圧が小さいと判定した
場合は、アルコール濃度は抵抗式アルコールセンサの検
出電圧の最大値に対応するアルコール濃度よりも大きい
領域内にあると判定する。
かくして、演算手段は、これら3つの場合毎に、前記抵
抗式アルコールセンサによる検出電圧に基づき記憶手段
に記憶されているアルコール濃度をそれぞれ読出し、全
濃度範囲にわたってアルコール濃度を判定する。
抗式アルコールセンサによる検出電圧に基づき記憶手段
に記憶されているアルコール濃度をそれぞれ読出し、全
濃度範囲にわたってアルコール濃度を判定する。
従って、抵抗式アルコールセンサの検出電圧が第1の基
準電圧値より小さく、アルコール濃度が1値を持つ場合
はもとより、該第1の基準電圧値よりも大きく、2値を
持つ範囲にある場合でも、アルコール濃度に対応して予
め記憶してある抵抗式アルコールセンサの検出電圧と該
検出電圧によるアルコール濃度のテーブルによって、抵
抗式アルコールセンサの出力電圧はアルコール濃度の全
域で1値を持つことになる。
準電圧値より小さく、アルコール濃度が1値を持つ場合
はもとより、該第1の基準電圧値よりも大きく、2値を
持つ範囲にある場合でも、アルコール濃度に対応して予
め記憶してある抵抗式アルコールセンサの検出電圧と該
検出電圧によるアルコール濃度のテーブルによって、抵
抗式アルコールセンサの出力電圧はアルコール濃度の全
域で1値を持つことになる。
以下本考案の実施例を第1図ないし第6図に基づいて詳
述する。
述する。
図において、1は後述する抵抗式アルコールセンサ10
を補助する間接サンプリング式アルコールセンサを示
す。2,3はこれら各方式のアルコールセンサ1,10
を構成し、燃料パイプa(第8図参照)内に離間して配
設された一対の電極板からなる通電用電極で、一側の通
電用電極2は直流電源4と接続され、他側の通電用電極
3は固定抵抗5を介して該直流電源4と接続され、定電
圧が印加されるようになっている。
を補助する間接サンプリング式アルコールセンサを示
す。2,3はこれら各方式のアルコールセンサ1,10
を構成し、燃料パイプa(第8図参照)内に離間して配
設された一対の電極板からなる通電用電極で、一側の通
電用電極2は直流電源4と接続され、他側の通電用電極
3は固定抵抗5を介して該直流電源4と接続され、定電
圧が印加されるようになっている。
6,7はこれらの間に介在するガソリンの電位差を間接
的に測定するため、前記一対の通電用電極2,3に間に
設けられた他の一対の電極板からなる検出用電極で、該
各検出用電極6,7は通電用電極2,3から所定間隔離
間し、かつ、互いに所定間隔離間した状態で対向配設さ
れている。8は前記一対の検出用電極6,7間の電位差
を検出するために、該検出用電極6,7間に接続された
電圧検出装置である。ここで、間接サンプリング式アル
コールセンサ1の出力電圧Vは、後に詳述するように、
アルコール濃度Cの低濃度の領域で立上って最大値V
maxとなった後、アルコール濃度Cに反比例的に小さく
なる電圧特性を有している。そして、電圧検出装置8に
は、上述した特性の検出電圧Vを伝達可能な出力電圧に
変換する増幅器9が接続されている(第3図参照)。
的に測定するため、前記一対の通電用電極2,3に間に
設けられた他の一対の電極板からなる検出用電極で、該
各検出用電極6,7は通電用電極2,3から所定間隔離
間し、かつ、互いに所定間隔離間した状態で対向配設さ
れている。8は前記一対の検出用電極6,7間の電位差
を検出するために、該検出用電極6,7間に接続された
電圧検出装置である。ここで、間接サンプリング式アル
コールセンサ1の出力電圧Vは、後に詳述するように、
アルコール濃度Cの低濃度の領域で立上って最大値V
maxとなった後、アルコール濃度Cに反比例的に小さく
なる電圧特性を有している。そして、電圧検出装置8に
は、上述した特性の検出電圧Vを伝達可能な出力電圧に
変換する増幅器9が接続されている(第3図参照)。
一方、10は前記間接サンプリング式アルコールセンサ
1と共に、燃料パイプa内のガソリン中のアルコール濃
度Cを検出する抵抗式アルコールセンサを示し、該抵抗
式アルコールセンサ10は従来技術のものとほぼ同様
に、一対の通電用電極2,3に直列接続された固定抵抗
5の両端電圧を検出電圧Vsとして導出し、通電用電極
2,3間の抵抗値がアルコール濃度Cに応じて変化する
ことを利用して、アルコール濃度Cを検出し、後述のア
ルコール濃度演算装置11に検出電圧Vsを出力するも
のであり、第4図に示す如く従来技術の抵抗式アルコー
ルセンサと同様の電圧特性を有している。
1と共に、燃料パイプa内のガソリン中のアルコール濃
度Cを検出する抵抗式アルコールセンサを示し、該抵抗
式アルコールセンサ10は従来技術のものとほぼ同様
に、一対の通電用電極2,3に直列接続された固定抵抗
5の両端電圧を検出電圧Vsとして導出し、通電用電極
2,3間の抵抗値がアルコール濃度Cに応じて変化する
ことを利用して、アルコール濃度Cを検出し、後述のア
ルコール濃度演算装置11に検出電圧Vsを出力するも
のであり、第4図に示す如く従来技術の抵抗式アルコー
ルセンサと同様の電圧特性を有している。
かくして、実施例では間接サンプリング式アルコールセ
ンサ1は通電用電極2,3、直流電源4、検出用電極
6,7及び電圧検出装置8等から構成され、抵抗式アル
コールセンサ10は通電用電極2,3と直流電源4と固
定抵抗5等とから構成されている。
ンサ1は通電用電極2,3、直流電源4、検出用電極
6,7及び電圧検出装置8等から構成され、抵抗式アル
コールセンサ10は通電用電極2,3と直流電源4と固
定抵抗5等とから構成されている。
次に、11はCPU等からなるアルコール濃度演算装置
で、該アルコール濃度演算装置11の入力側は前記増幅
器9と抵抗式アルコールセンサ10がそれぞれ接続さ
れ、出力側は後述する噴射量演算装置13と接続されて
いる。12は前記アルコール濃度演算装置11に接続さ
れたROM又はRAM等からなる記憶装置で、該記憶装
置12には第6図に示すプログラムの他に、後述のVsa
より小さく、2値を持たない所定のアルコール濃度、例
えばアルコール濃度C=30%の時に抵抗式アルコール
センサ10によって出力される基準電圧値Vsa(以下第
1の基準電圧値Vsaという)、抵抗式アルコールセンサ
10の検出電圧Vsが最大値Vsmaxになるアルコール濃
度C=80%の時に出力される間接サンプリング式アル
コールセンサ1の基準電圧値Vd(以下第2の基準電圧
値Vdという)及び所定の範囲、実施例ではC=10%
毎のアルコール濃度に対応する抵抗式アルコールセンサ
の検出電圧Vsと該検出電圧Vsにより予め定めたアル
コール濃度Cの定数Ckとからなるデータテーブル12
Aが格納されている(第5図参照)。
で、該アルコール濃度演算装置11の入力側は前記増幅
器9と抵抗式アルコールセンサ10がそれぞれ接続さ
れ、出力側は後述する噴射量演算装置13と接続されて
いる。12は前記アルコール濃度演算装置11に接続さ
れたROM又はRAM等からなる記憶装置で、該記憶装
置12には第6図に示すプログラムの他に、後述のVsa
より小さく、2値を持たない所定のアルコール濃度、例
えばアルコール濃度C=30%の時に抵抗式アルコール
センサ10によって出力される基準電圧値Vsa(以下第
1の基準電圧値Vsaという)、抵抗式アルコールセンサ
10の検出電圧Vsが最大値Vsmaxになるアルコール濃
度C=80%の時に出力される間接サンプリング式アル
コールセンサ1の基準電圧値Vd(以下第2の基準電圧
値Vdという)及び所定の範囲、実施例ではC=10%
毎のアルコール濃度に対応する抵抗式アルコールセンサ
の検出電圧Vsと該検出電圧Vsにより予め定めたアル
コール濃度Cの定数Ckとからなるデータテーブル12
Aが格納されている(第5図参照)。
そして、アルコール濃度演算装置11は記憶装置12内
に格納されたデータに基づいて後述する濃度演算処理を
行った後、アルコール濃度信号Cを噴射量演算装置13
に出力するようになっている。
に格納されたデータに基づいて後述する濃度演算処理を
行った後、アルコール濃度信号Cを噴射量演算装置13
に出力するようになっている。
ここで、前記第2の基準電圧値Vdについてであるが、
第4図に示すように抵抗式アルコールセンサ10の出力
電圧Vsはアルコール濃度Cの高濃度領域で最大値V
smaxをとる。そこで、該最大値Vsmaxに対応するアルコ
ール濃度C=80%を基準とし、間接サンプリング式ア
ルコールセンサ1が該アルコール濃度C=80%を検出
する時の電圧値を基準電圧値Vdとして予め設定したも
のである。そして、間接サンプリング式アルコールセン
サ1の出力電圧Vはアルコール濃度Cに反比例的に小さ
くなるから、アルコール濃度C=80%より低濃度側で
は出力電圧Vは基準電圧値Vdに対してV>Vdとな
り、アルコール濃度C=80%より高濃度側ではV<V
dとなる。
第4図に示すように抵抗式アルコールセンサ10の出力
電圧Vsはアルコール濃度Cの高濃度領域で最大値V
smaxをとる。そこで、該最大値Vsmaxに対応するアルコ
ール濃度C=80%を基準とし、間接サンプリング式ア
ルコールセンサ1が該アルコール濃度C=80%を検出
する時の電圧値を基準電圧値Vdとして予め設定したも
のである。そして、間接サンプリング式アルコールセン
サ1の出力電圧Vはアルコール濃度Cに反比例的に小さ
くなるから、アルコール濃度C=80%より低濃度側で
は出力電圧Vは基準電圧値Vdに対してV>Vdとな
り、アルコール濃度C=80%より高濃度側ではV<V
dとなる。
次に13は燃料の噴射量演算装置で、該噴射量演算装置
13はアルコール濃度信号C、クランク角センサ14か
らのエンジン回転数N、エアフロメータ15からの吸入
空気量Q等から燃料の噴射量を演算し、燃料噴射信号C
を噴射弁16に出力するようになっている。また、図中
17はアルコール濃度計である。
13はアルコール濃度信号C、クランク角センサ14か
らのエンジン回転数N、エアフロメータ15からの吸入
空気量Q等から燃料の噴射量を演算し、燃料噴射信号C
を噴射弁16に出力するようになっている。また、図中
17はアルコール濃度計である。
本実施例は上述の如く構成されるが、次にまず間接サン
プリング式及び抵抗式アルコールセンサ1,10の作用
について述べ、しかる後アルコール濃度の演算処理につ
いて述べる。
プリング式及び抵抗式アルコールセンサ1,10の作用
について述べ、しかる後アルコール濃度の演算処理につ
いて述べる。
間接サンプリング式アルコールセンサ1の一対の通電用
電極2,3及びこれらの間に設けられた一対の検出用電
極6,7は燃料パイプa内のアルコール混合ガソリンd
中に浸漬されている。この状態で、一対の通電用電極
2,3間に直流電源4から一定の電圧を印加する。この
時、通電用電極2,3間に介在するアルコール混合ガソ
リン中のアルコール濃度Cが高いと、抵抗値は小さいか
ら該電極2,3間の電位差は小さくなり、逆にアルコー
ル濃度Cが低いと、抵抗値は大きいから電極2,3間の
電位差は大きくなる。
電極2,3及びこれらの間に設けられた一対の検出用電
極6,7は燃料パイプa内のアルコール混合ガソリンd
中に浸漬されている。この状態で、一対の通電用電極
2,3間に直流電源4から一定の電圧を印加する。この
時、通電用電極2,3間に介在するアルコール混合ガソ
リン中のアルコール濃度Cが高いと、抵抗値は小さいか
ら該電極2,3間の電位差は小さくなり、逆にアルコー
ル濃度Cが低いと、抵抗値は大きいから電極2,3間の
電位差は大きくなる。
そこで、通電用電極2,3間に介装した一対の検出用電
極6,7により、該通電用電極2,3間の電位差のうち
当該検出用電極6,7が設けられた部分の電位差を電圧
検出装置8で検出する。
極6,7により、該通電用電極2,3間の電位差のうち
当該検出用電極6,7が設けられた部分の電位差を電圧
検出装置8で検出する。
次に、間接サンプリング式アルコールセンサ1の出力電
圧Vが第4図に示す如く、アルコール濃度Cの低濃度領
域(C=40%)で最大値Vmaxをとる理由について詳
述する。
圧Vが第4図に示す如く、アルコール濃度Cの低濃度領
域(C=40%)で最大値Vmaxをとる理由について詳
述する。
まず、第4図中のアルコール濃度Cが80%以上の高濃
度領域にある場合、各通電用電極2,3間の抵抗値はア
ルコール濃度Cに反比例して大幅に低下し、その電位差
が小さくなるため、該各通電用電極2,3間に配設され
た各検出用電極6,7間の電位差も小さくなり、第4図
に示す如く出力電圧Vは低下する。
度領域にある場合、各通電用電極2,3間の抵抗値はア
ルコール濃度Cに反比例して大幅に低下し、その電位差
が小さくなるため、該各通電用電極2,3間に配設され
た各検出用電極6,7間の電位差も小さくなり、第4図
に示す如く出力電圧Vは低下する。
次に、第4図中のアルコール濃度Cが40〜80%の範
囲の中濃度領域にある場合も、前記高濃度領域の場合と
同様に、アルコール濃度Cに応じて各通電用電極2,3
間の電位差が小さくなるため、各検出用電極6,7間の
電位差も小さくなり、出力電圧Vは低下する。
囲の中濃度領域にある場合も、前記高濃度領域の場合と
同様に、アルコール濃度Cに応じて各通電用電極2,3
間の電位差が小さくなるため、各検出用電極6,7間の
電位差も小さくなり、出力電圧Vは低下する。
即ち、アルコール濃度Cが40%以上の領域において
は、通電用電極2,3間の電位差はアルコール濃度Cに
反比例するから、検出用電極6,7が該通電用電極2,
3間において検出する一部の電位差(出力電圧V)もア
ルコール濃度Cに反比例することになる。
は、通電用電極2,3間の電位差はアルコール濃度Cに
反比例するから、検出用電極6,7が該通電用電極2,
3間において検出する一部の電位差(出力電圧V)もア
ルコール濃度Cに反比例することになる。
従って、アルコール濃度Cが40%以下の低濃度領域の
場合も、理論的、理想的には、検出用電極6,7間の出
力電圧Vはアルコール濃度Cに反比例し、電圧検出装置
8で検出できなくなるまで増大するはずである。
場合も、理論的、理想的には、検出用電極6,7間の出
力電圧Vはアルコール濃度Cに反比例し、電圧検出装置
8で検出できなくなるまで増大するはずである。
しかし、実際には、各検出用電極6,7間の出力電圧V
はアルコール濃度Cが40%のときをピークに下降し、
40%より小さい低濃度領域ではアルコール濃度Cに比
例する。
はアルコール濃度Cが40%のときをピークに下降し、
40%より小さい低濃度領域ではアルコール濃度Cに比
例する。
即ち、アルコール濃度Cが40%以下になると、ガソリ
ンの存在比が上昇し、このガソリンは実質的に絶縁体と
考えることができるから、各通電用電極2,3間の抵抗
値が著しく増大し、該各通電用電極2,3には直流電源
4の電源電圧の大部分が印加される。
ンの存在比が上昇し、このガソリンは実質的に絶縁体と
考えることができるから、各通電用電極2,3間の抵抗
値が著しく増大し、該各通電用電極2,3には直流電源
4の電源電圧の大部分が印加される。
ここで、前述した分極効果および緩和効果はアルコール
濃度が高い状態で顕在化すると共に、アルコール濃度が
低い場合においても電極に印加される電圧が大きいと現
われる。従って、各通電用電極2,3に加わる電圧が大
きくなると、各通電用電極2,3間の電圧は直線的に変
化せず、各通電用電極2,3の電極表面付近で電気伝導
度が低下するため急速に変化し、この結果、各通電用電
極2,3間の中央付近での変化が小さくなる。
濃度が高い状態で顕在化すると共に、アルコール濃度が
低い場合においても電極に印加される電圧が大きいと現
われる。従って、各通電用電極2,3に加わる電圧が大
きくなると、各通電用電極2,3間の電圧は直線的に変
化せず、各通電用電極2,3の電極表面付近で電気伝導
度が低下するため急速に変化し、この結果、各通電用電
極2,3間の中央付近での変化が小さくなる。
そして、通電用電極2,3間に配設された各検出用電極
6,7には電圧が印加されておらず、分極効果等が生じ
ないから、該検出用電極6,7は通電用電極2,3間の
中央付近の緩やかな電圧変化を検出することとなり、出
力電圧Vが小さくなる。
6,7には電圧が印加されておらず、分極効果等が生じ
ないから、該検出用電極6,7は通電用電極2,3間の
中央付近の緩やかな電圧変化を検出することとなり、出
力電圧Vが小さくなる。
かくして、第4図に示すようにアルコール濃度Cの低濃
度領域で最大値Vmaxとなり、アルコール濃度Cが高く
なると出力電圧Vが徐々に小さくなるような電圧特性を
得ることができ、当該電圧特性をもってガソリン中のア
ルコール濃度Cを測定できる。そして、アルコール濃度
Cの検出時、検出用電極6,7には通電しないから、該
電極6,7は分極効果や緩和効果の影響を受けることが
ない。
度領域で最大値Vmaxとなり、アルコール濃度Cが高く
なると出力電圧Vが徐々に小さくなるような電圧特性を
得ることができ、当該電圧特性をもってガソリン中のア
ルコール濃度Cを測定できる。そして、アルコール濃度
Cの検出時、検出用電極6,7には通電しないから、該
電極6,7は分極効果や緩和効果の影響を受けることが
ない。
従って、通電用電極2,3に分極効果や緩和効果が表わ
れても、検出用電極6,7は通電用電極2,3間の電位
差を正確に検出できる。
れても、検出用電極6,7は通電用電極2,3間の電位
差を正確に検出できる。
ところで、前述の如く間接サンプリング式アルコールセ
ンサ1による出力電圧Vは低濃度領域で一度立上って最
大値Vmaxとなった後、アルコール濃度Cに反比例的に
小さくなる電圧特性を有している。一方、抵抗式アルコ
ールセンサ10の出力電圧Vsは第1の基準電圧値Vsa
より大きい電圧値となる場合には2値を持つが、該第1
の基準電圧値Vsaより小さい電圧値となる場合には、ア
ルコール濃度Cに対して1値のみを持つ電圧特性になっ
ている。
ンサ1による出力電圧Vは低濃度領域で一度立上って最
大値Vmaxとなった後、アルコール濃度Cに反比例的に
小さくなる電圧特性を有している。一方、抵抗式アルコ
ールセンサ10の出力電圧Vsは第1の基準電圧値Vsa
より大きい電圧値となる場合には2値を持つが、該第1
の基準電圧値Vsaより小さい電圧値となる場合には、ア
ルコール濃度Cに対して1値のみを持つ電圧特性になっ
ている。
そこで、実施例では上述した間接サンプリング式アルコ
ールセンサ1及び抵抗式アルコールセンサ10の出力電
圧V,Vsの特性を利用することによって、抵抗式アル
コールセンサ10の出力電圧Vsがアルコール濃度Cの
全域にわたって1値になるように、両アルコールセンサ
1,10の出力電圧V,Vsから次に述べるアルコール
濃度の演算処理を行う構成になっている。
ールセンサ1及び抵抗式アルコールセンサ10の出力電
圧V,Vsの特性を利用することによって、抵抗式アル
コールセンサ10の出力電圧Vsがアルコール濃度Cの
全域にわたって1値になるように、両アルコールセンサ
1,10の出力電圧V,Vsから次に述べるアルコール
濃度の演算処理を行う構成になっている。
そこで、この演算処理について第6図に示すプログラム
を参照しつつ述べる。まず、エンジンを始動し、処理が
開始されると、アルコール濃度演算装置11は抵抗式ア
ルコールセンサ10からアルコール濃度検出信号を検出
電圧値Vsとして読み込む(ステップ1)。ステップ2
では記憶装置12内のテーブル12Aを参照して第1の
基準電圧値Vsaを読出す。
を参照しつつ述べる。まず、エンジンを始動し、処理が
開始されると、アルコール濃度演算装置11は抵抗式ア
ルコールセンサ10からアルコール濃度検出信号を検出
電圧値Vsとして読み込む(ステップ1)。ステップ2
では記憶装置12内のテーブル12Aを参照して第1の
基準電圧値Vsaを読出す。
次に、アルコール濃度演算装置11は抵抗式アルコール
センサ10の検出電圧値Vsと基準電圧値VsaとからV
s≦Vsaか否かを比較する(ステップ3)。「YES」
と判定したときには、抵抗式アルコールセンサ10の検
出電圧Vsはアルコール濃度C=30%以下の領域内に
あって、記憶装置12のVsマップ中のVs0〜Vs3内に
含まれており、該検出電圧Vsに対応するアルコール濃
度Cの定数Ckを出力して演算する。
センサ10の検出電圧値Vsと基準電圧値VsaとからV
s≦Vsaか否かを比較する(ステップ3)。「YES」
と判定したときには、抵抗式アルコールセンサ10の検
出電圧Vsはアルコール濃度C=30%以下の領域内に
あって、記憶装置12のVsマップ中のVs0〜Vs3内に
含まれており、該検出電圧Vsに対応するアルコール濃
度Cの定数Ckを出力して演算する。
一方、ステップ3で「NO」と判定したときには、ステ
ップ5に移ってアルコール濃度演算装置11は記憶装置
12から第2の基準電圧値Vdを読出すと共に、間接サ
ンプリング式アルコールセンサ1からアルコール濃度検
出信号を検出電圧値Vとして読込み、該検出電圧値Vと
第2の基準電圧値VdとからV≧Vdか否か比較する
(ステップ6)。「YES」と判定したときには、抵抗
式アルコールセンサ10の検出電圧Vsは最大値Vsmax
となる前のアルコール濃度C=80%以下で、かつ、ア
ルコール濃度C=30%以上の領域内にあり、ステップ
7では記憶装置12のVsマップにより、該検出電圧V
sに対応するアルコール濃度Cの定数Ckを出力して演
算する。
ップ5に移ってアルコール濃度演算装置11は記憶装置
12から第2の基準電圧値Vdを読出すと共に、間接サ
ンプリング式アルコールセンサ1からアルコール濃度検
出信号を検出電圧値Vとして読込み、該検出電圧値Vと
第2の基準電圧値VdとからV≧Vdか否か比較する
(ステップ6)。「YES」と判定したときには、抵抗
式アルコールセンサ10の検出電圧Vsは最大値Vsmax
となる前のアルコール濃度C=80%以下で、かつ、ア
ルコール濃度C=30%以上の領域内にあり、ステップ
7では記憶装置12のVsマップにより、該検出電圧V
sに対応するアルコール濃度Cの定数Ckを出力して演
算する。
一方、ステップ6で「NO」と判定したときには、抵抗
式アルコールセンサ10の検出電圧Vsは最大値Vsmax
より高濃度側のアルコール濃度C=80%以上の領域内
にあり、該検出電圧Vsは記憶装置12のVsマップ中
のVs8〜Vs10内に含まれており、該検出電圧Vsに対
応するアルコール濃度Cの定数Ckを出力して演算する
(ステップ8)。
式アルコールセンサ10の検出電圧Vsは最大値Vsmax
より高濃度側のアルコール濃度C=80%以上の領域内
にあり、該検出電圧Vsは記憶装置12のVsマップ中
のVs8〜Vs10内に含まれており、該検出電圧Vsに対
応するアルコール濃度Cの定数Ckを出力して演算する
(ステップ8)。
叙上の如く実施例によれば、抵抗式アルコールセンサ1
0の検出電圧をアルコール濃度Cを10%を単位として
マップ化すると共に、アルコール濃度Cに対して2値を
持つ領域においては間接サンプリング式アルコールセン
サの検出電圧を利用して抵抗式アルコールセンサ10の
検出電圧Vsが1値となるようにしたから、抵抗式アル
コールセンサ10によってアルコール混合ガソリン中の
アルコール濃度をその全域にわたって10%以下の精度
で測定することができる。
0の検出電圧をアルコール濃度Cを10%を単位として
マップ化すると共に、アルコール濃度Cに対して2値を
持つ領域においては間接サンプリング式アルコールセン
サの検出電圧を利用して抵抗式アルコールセンサ10の
検出電圧Vsが1値となるようにしたから、抵抗式アル
コールセンサ10によってアルコール混合ガソリン中の
アルコール濃度をその全域にわたって10%以下の精度
で測定することができる。
なお、アルコール濃度の演算処理において、ステップ3
が本考案の第1の判定手段の具体例であり、ステップ6
が第2の判定手段の具体例であるが、本考案はこれら具
体例に限るものではない。
が本考案の第1の判定手段の具体例であり、ステップ6
が第2の判定手段の具体例であるが、本考案はこれら具
体例に限るものではない。
また、実施例では10%毎のアルコール濃度Cに対応す
る抵抗式アルコールセンサの検出電圧とアルコール濃度
Cの定数Ckをマップ化した場合を例に挙げたが、例え
ば5%毎のアルコール濃度Cを基準に検出電圧及び定数
Ckをマップ化してもよく、このようにすることにより
燃料噴射量の演算を更に細かく制御できる。
る抵抗式アルコールセンサの検出電圧とアルコール濃度
Cの定数Ckをマップ化した場合を例に挙げたが、例え
ば5%毎のアルコール濃度Cを基準に検出電圧及び定数
Ckをマップ化してもよく、このようにすることにより
燃料噴射量の演算を更に細かく制御できる。
更に、実施例では抵抗式アルコールセンサ10の出力電
圧Vsはアルコール濃度Cが約80%の位置で最大値V
smaxになるものとして述べたが、アルコール濃度Cに対
する最大値Vsmaxは抵抗式アルコールセンサ10の性能
によって異なることは勿論である。
圧Vsはアルコール濃度Cが約80%の位置で最大値V
smaxになるものとして述べたが、アルコール濃度Cに対
する最大値Vsmaxは抵抗式アルコールセンサ10の性能
によって異なることは勿論である。
更に、実施例ではアルコール混合液体としてアルコール
混合ガソリンを例示したが、本考案はこれ以外のアルコ
ール混合液体にも適用しうる。
混合ガソリンを例示したが、本考案はこれ以外のアルコ
ール混合液体にも適用しうる。
本考案は以上詳述した如くであって、所定のアルコール
濃度毎の抵抗式アルコールセンサの検出電圧と該アルコ
ール濃度の関係をマップ化することにより、抵抗式アル
コールセンサがアルコール濃度の全域で1値をとるよう
に構成したから、検出精度の高い抵抗式アルコールセン
サを用いて検出結果の利用範囲が広いアルコール濃度測
定装置にすることができる。
濃度毎の抵抗式アルコールセンサの検出電圧と該アルコ
ール濃度の関係をマップ化することにより、抵抗式アル
コールセンサがアルコール濃度の全域で1値をとるよう
に構成したから、検出精度の高い抵抗式アルコールセン
サを用いて検出結果の利用範囲が広いアルコール濃度測
定装置にすることができる。
第1図ないし第6図は本考案の実施例に係り、第1図は
間接サンプリング式アルコールセンサと抵抗式アルコー
ルセンサを一体に構成した回路図、第2図は間接サンプ
リング式アルコールセンサの構成説明図、第3図はアル
コール濃度測定装置を燃料噴射制御装置に適用した場合
のシステム構成図、第4図はアルコール濃度と出力電圧
との関係を示す特性線図、第5図は記憶装置に格納され
ているテーブルの説明図、第6図はアルコール濃度から
燃料噴射量を演算する処理を示す流れ図、第7図ないし
第10図は従来技術に係り、第7図はアルコール濃度に
対する空燃比の関係を示す線図、第8図は抵抗式アルコ
ールセンサの構成説明図、第9図はアルコール濃度と検
出抵抗の関係を示す線図、第10図はアルコール濃度と
出力電圧の関係を示す特性線図である。 1…間接サンプリング式アルコールセンサ、10…抵抗
式アルコールセンサ、11…アルコール濃度演算装置、
12…記憶装置、12A…データテーブル、13…噴射
量演算装置。
間接サンプリング式アルコールセンサと抵抗式アルコー
ルセンサを一体に構成した回路図、第2図は間接サンプ
リング式アルコールセンサの構成説明図、第3図はアル
コール濃度測定装置を燃料噴射制御装置に適用した場合
のシステム構成図、第4図はアルコール濃度と出力電圧
との関係を示す特性線図、第5図は記憶装置に格納され
ているテーブルの説明図、第6図はアルコール濃度から
燃料噴射量を演算する処理を示す流れ図、第7図ないし
第10図は従来技術に係り、第7図はアルコール濃度に
対する空燃比の関係を示す線図、第8図は抵抗式アルコ
ールセンサの構成説明図、第9図はアルコール濃度と検
出抵抗の関係を示す線図、第10図はアルコール濃度と
出力電圧の関係を示す特性線図である。 1…間接サンプリング式アルコールセンサ、10…抵抗
式アルコールセンサ、11…アルコール濃度演算装置、
12…記憶装置、12A…データテーブル、13…噴射
量演算装置。
Claims (1)
- 【請求項1】アルコール混合液体中に離間して対向配設
され、一定の電圧が印加されるようになった一対の通電
用電極及び該一対の通電用電極間に位置して所定間隔離
間して対向配設された一対の検出用電極を有し、該各検
出用電極間の電位差を用いてアルコール濃度を検出する
間接サンプリング式アルコールセンサと、該間接サンプ
リング式アルコールセンサの各通電用電極間の抵抗値か
らアルコール濃度を検出する抵抗式アルコールセンサ
と、該抵抗式アルコールセンサが前記アルコール混合液
体の所定のアルコール濃度毎に出力する検出電圧及び該
検出電圧により定めたアルコール濃度を予めマップとし
て記憶した記憶手段と、前記アルコール混合液体の所定
のアルコール濃度を基準とする第1の基準電圧値に対す
る前記抵抗式アルコールセンサの検出電圧の大小を判定
する第1の判定手段と、前記抵抗式アルコールセンサの
検出電圧の最大値に対応するアルコール濃度を基準とし
て予め設定した第2の基準電圧値に対する前記間接サン
プリング式アルコールセンサの検出電圧の大小を判定す
る第2の判定手段と、演算手段とを備え、該演算手段
は、前記第1の判定手段が第1の基準電圧値よりも抵抗
式アルコールセンサの検出電圧が小さいと判定した場合
は、アルコール濃度は第1の基準電圧に対応するアルコ
ール濃度以下の領域内にあると判定し、また第2の判定
手段が第2の基準電圧値よりも間接サンプリング式アル
コールセンサの検出電圧が大きいと判定した場合は、ア
ルコール濃度は第1の基準電圧に対応するアルコール濃
度よりも大きく抵抗式アルコールセンサの検出電圧の最
大値に対応するアルコール濃度よりも小さい領域内にあ
ると判定し、さらに第2の判定手段が第2の基準電圧値
よりも間接サンプリング式アルコールセンサの検出電圧
が小さいと判定した場合は、アルコール濃度は抵抗式ア
ルコールセンサの検出電圧の最大値に対応するアルコー
ル濃度よりも大きい領域内にあると判定し、前記抵抗式
アルコールセンサによる検出電圧に基づいて前記記憶手
段に記憶されているアルコール濃度をそれぞれ読出し、
全濃度範囲にわたってアルコール濃度を判定する構成と
したアルコール濃度測定装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13735188U JPH0612524Y2 (ja) | 1988-10-21 | 1988-10-21 | アルコール濃度測定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13735188U JPH0612524Y2 (ja) | 1988-10-21 | 1988-10-21 | アルコール濃度測定装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0259460U JPH0259460U (ja) | 1990-05-01 |
JPH0612524Y2 true JPH0612524Y2 (ja) | 1994-03-30 |
Family
ID=31398696
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13735188U Expired - Lifetime JPH0612524Y2 (ja) | 1988-10-21 | 1988-10-21 | アルコール濃度測定装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0612524Y2 (ja) |
-
1988
- 1988-10-21 JP JP13735188U patent/JPH0612524Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0259460U (ja) | 1990-05-01 |
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