JPH06124114A - レーザ加工プログラム編集装置 - Google Patents

レーザ加工プログラム編集装置

Info

Publication number
JPH06124114A
JPH06124114A JP4271639A JP27163992A JPH06124114A JP H06124114 A JPH06124114 A JP H06124114A JP 4271639 A JP4271639 A JP 4271639A JP 27163992 A JP27163992 A JP 27163992A JP H06124114 A JPH06124114 A JP H06124114A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
laser processing
processing program
laser
program
nozzle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4271639A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsuya Otsuki
哲也 大槻
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP4271639A priority Critical patent/JPH06124114A/ja
Publication of JPH06124114A publication Critical patent/JPH06124114A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Stored Programmes (AREA)
  • Numerical Control (AREA)
  • Laser Beam Processing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 予め指定された値に応じて、三次元形状の加
工ワークに対してなされたティーチング作業によって作
成された加工プログラムを、ノズル方向或いは、ノズル
進行方向に沿って左右にシフトし、新たに別の加工プロ
グラムを簡便に作成できるレーザ加工プログラム編集装
置を提供する。 【構成】 三次元レーザ加工機を使用することなく、ノ
ズルに沿って予め設定された方向に、設定された値だけ
編集するレーザ加工プログラム上のティーチングポイン
トをシフトし、このティーチングポイントを基にしてレ
ーザ加工プログラムを修正し編集する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、レーザ加工プログラ
ム編集装置に関するものであり、特に、ティーチングに
より作成されたレーザ加工プログラムを所望の幅だけ修
正し、別のレーザ加工プログラムを作成して編集するこ
とのできるレーザ加工におけるレーザ加工プログラム編
集装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のレーザ加工プログラム編
集装置に関連するものとして、特開昭62−23131
3号公報に掲載の技術を挙げることができる。三次元レ
ーザ加工機はレーザ加工ワークのレーザ加工が非接触で
高速、高精度に加工できるので三次元モデルの加工等に
採用されている。三次元レーザ加工機ではX、Y、Z軸
とノズルの方向を決める姿勢軸C軸及びA軸の5軸で制
御される。即ち、X、Y、Z軸でノズル位置を決め、姿
勢軸C軸とA軸でノズルがレーザ加工ワークの面に垂直
になるように制御している。
【0003】ここで、一般的な三次元レーザ加工機の構
成を図12、図13により説明する。図12は従来の三
次元レーザ加工機を示すブロック構成図、図13は従来
の三次元レーザ加工機の各軸の略構成を示す斜視図であ
る。図において、1は三次元レーザ加工機本体、2はレ
ーザ加工ワークWが載置され、前後左右の水平方向(X
Y方向)に移動する加工テーブル、3は適宜移動する加
工ヘッドであり、4は加工ヘッド3を上下方向に移動さ
せるZ軸ユニット、7はティーチング作業のためのティ
ーチングボックス、8は三次元レーザ加工機本体1を数
値制御するNC制御部(数値制御部)である。18はア
ーム20の駆動端に位置するA軸、19はA軸18に接
続されたC軸であり、このC軸19にはZ軸ユニット4
も接続されており、これらの各軸でアーム20を構成し
ている。また、加工ヘッド3は、A軸18の先端に取付
けられており、レーザ加工ワークW上の加工線Kに沿っ
て進行するように制御されている。21は加工ヘッド3
の先端に取付けられているノズルであり、このノズル2
1によってレーザ加工ワークWを加工する。22はモー
タM5によりA軸18を矢印A方向に回転させるA軸
受、23はモータM4によりC軸19を矢印C方向に回
転させるC軸受、24はモータM3により加工ヘッド3
を矢印Z方向に移動させるZ軸受、25はモータM2に
より加工ヘッド3を矢印Y方向に移動させるY軸受、2
6はモータM1により加工テーブル2を矢印X方向に移
動させるX軸受である。なお、上記モータM1〜M5
は、NC制御部8からの駆動信号Mにより駆動され、加
工プログラムに従って、レーザ加工ワークWに対する加
工ヘッド3の距離を一定に保持しながら、レーザ光Lの
スポットが加工線Kを倣うと共に、加工ヘッドの姿勢が
レーザ加工ワークWの表面に対して略垂直となるように
制御される。27はレーザ加工ワークWに対して加工ヘ
ッド3の距離を一定に保持するために加工ヘッド3の先
端に取付けられた静電容量センサであり、この静電容量
センサ27によってレーザ加工ワークWとの距離を測定
し、NC制御部8へ測定信号をフィードバックし最終的
にレーザ光Lのスポットを制御している。28はレーザ
光Lを発生させるレーザ発振器、29はNC制御部を操
作する操作部である。
【0004】次に、上記構成の従来の三次元レーザ加工
機の動作について説明する。図14は従来の三次元レー
ザ加工機を用いて加工プログラムをノズル方向にシフト
した加工プログラムを作成し、加工ワークを切断するま
での動作を示すフローチャートである。図において、ス
テップS1はティーチングされた加工プログラムが三次
元レーザ加工機上で正しく動作するか否かを確認する作
業、ステップS2はレーザ光Lのスポットをノズル方向
にシフトするか否かを判断する作業、ステップS3は静
電容量センサ27が使用できるか否かを判断する作業、
ステップS4はステップS3で静電容量センサ27が使
用できる場合、NC制御部8で静電容量センサ27の設
定制御間隔を手動変更する作業、ステップS5はステッ
プS3で静電容量センサ27が使用できない場合、再度
ティーチング作業によって加工プログラムを編集する作
業である。このフローチャートに従った動作により、加
工プログラムがノズル方向に修正される。ステップS6
では、修正後の加工プログラム等に従ってノズル位置を
移動する。
【0005】このように、レーザ加工ワークWに対して
なされたティーチング作業により作成されたレーザ加工
プログラムのティーチングポイントに対してレーザ光L
のスポットをノズル方向にシフトする場合には、予めN
C制御部8の静電容量センサ27の設定制御間隔を作業
者が手動変更し、これに基づいたNC制御部8からの駆
動信号、静電容量センサ27の測定信号により、元のテ
ィーチングポイントよりノズル方向にシフトした点を最
終的なレーザ光Lのスポットとしている。
【0006】図15は従来の三次元レーザ加工機を用い
て加工プログラムをノズル進行方向に沿って左右にシフ
トした加工プログラムを作成し、加工ワークを切断する
までの動作を示すフローチャートである。図において、
ステップS11はティーチングされた加工プログラムが
三次元レーザ加工機上で正しく動作するか否かを確認す
る作業、ステップS12はレーザ光Lのスポットをノズ
ル進行方向に沿って左右にシフトするか否かを判断する
作業、ステップS13は再度ティーチング作業によって
加工プログラムを編集する作業である。このフローチャ
ートに従った動作により、加工プログラムがノズル進行
方向に沿って左右に修正される。ステップS14では、
修正後の加工プログラム等に従ってノズル位置を移動す
る。
【0007】このように、ティーチング作業によって作
成されたレーザ加工プログラムのティーチングポイント
に対してレーザ光LのスポットをNC制御部8を使用せ
ずにノズル進行方向に沿って左右にシフトすることは現
状不可能であり、再度のティーチング作業によってレー
ザ加工プログラムを修正して、最終的な加工経路を作成
している。
【0008】図16は従来の三次元レーザ加工機を用い
て加工プログラムの動作チェックをするまでの動作を示
すフローチャートである。図において、ステップS21
でレーザ加工プログラムを指定するプログラムサーチ処
理部により動作をチェックするレーザ加工プログラムを
呼びだし、ステップS22で元レーザ加工機を稼働して
レーザ加工プログラムの空送り動作を行ない、ステップ
S23で三次元レーザ加工機稼働中に、動作の確認を行
なう動作チェックによりレーザ加工プログラムの動作が
正常か否かをチェックし、ステップS23で正しく動作
していない場合は、ステップS24でティーチング作業
によりレーザ加工プログラムを修正する。このフローチ
ャートに従った動作により、レーザ加工プログラムのチ
ェックを行なう。
【0009】このように、ティーチング作業により作成
されたレーザ加工プログラムの動作チェックは、三次元
レーザ加工機を稼働してレーザ加工プログラムの動作チ
ェックを行なっている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の三
次元レーザ加工機では、静電容量センサ27が使用でき
ない状況、若くは静電容量センサ27が使用できない材
質に対しては、レーザ加工ワークに対してなされたティ
ーチング作業により作成されたレーザ加工プログラムの
ティーチングポイントをノズル方向にシフトするのは不
可能であった。このため、再度、レーザ加工ワークWに
対して所望間隔だけレーザ光Lのスポットをノズル方向
にシフトしたティーチング作業によってレーザ加工プロ
グラムを編集しなければならなかった。
【0011】また、レーザ加工ワークWに対してなされ
たティーチング作業により作成されたレーザ加工プログ
ラムのティーチングポイントをノズル進行方向に沿って
左右にシフトするのはNC制御部8を使用せずには不可
能であった。このため、再度、ノズル進行方向に沿って
左右に所望間隔だけレーザ光Lのスポットをシフトした
ティーチング作業を行ないレーザ加工プログラム編集し
なければならなかった。
【0012】さらに、三次元レーザ加工機を稼働してレ
ーザ加工プログラムを空送りしなければ、レーザ加工プ
ログラムの加工ヘッドと加工ワークとの干渉は把握でき
なかった。
【0013】そこで、本発明は、予め加工経路の修正す
べき間隔を与えることによりレーザ加工機を稼動させる
ことなく、加工ワークのレーザ加工プログラムを計算機
上で簡便に修正ができるレーザ加工プログラム編集装置
の提供を課題とし、レーザ加工機を稼働させることなし
に、レーザ加工プログラムを簡便に確認できるレーザ加
工プログラム編集装置の提供を課題とするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明にかかる
レーザ加工プログラム編集装置は、レーザ加工機でのテ
ィーチング作業により作成されたレーザ加工プログラム
上のティーチングポイントをノズルに沿って予め設定さ
れた方向に、設定された値だけ修正するティーチングポ
イント修正手段と、前記修正後のティーチングポイント
に基づきレーザ加工プログラムを修正し編集するレーザ
加工プログラム修正編集手段とを具備するものである。
【0015】請求項2の発明にかかるレーザ加工プログ
ラム編集装置は、レーザ加工機でのティーチング作業に
より作成されたレーザ加工プログラムからティーチング
ポイントでのノズル方向のベクトルを計算するノズル方
向計算手段と、前記のティーチングポイントとその1つ
先のティーチングポイントからノズル移動方向のベクト
ルを計算するノズル移動方向計算手段と、前記ノズル方
向及びノズル移動方向の2つのベクトルからレーザ加工
プログラムに沿って左右方向のベクトルを計算する左右
方向計算手段と、前記左右方向に前記レーザ加工プログ
ラム上のティーチングポイントを設定された値だけ修正
するティーチングポイント修正手段と、前記修正後のテ
ィーチングポイントに基づきレーザ加工プログラムを修
正し編集するレーザ加工プログラム修正編集手段とを具
備するものである。
【0016】請求項3の発明にかかるレーザ加工プログ
ラム編集装置は、レーザ加工機でのティーチング作業に
より作成されたレーザ加工プログラムをメモリに読込
み、前記レーザ加工プログラムに基づき加工経路とティ
ーチングポイントでの加工ヘッドの姿勢軸を識別できる
模式図を重ねて表示する編集前表示手段と、前記レーザ
加工プログラム上のティーチングポイントをノズルに沿
って予め設定された方向に、設定された値だけ修正する
ティーチングポイント修正手段と、前記修正後のティー
チングポイントに基づきレーザ加工プログラムを修正し
編集するレーザ加工プログラム修正編集手段と、前記編
集後のレーザ加工プログラムをメモリに読込み、前記編
集後のレーザ加工プログラムに基づき加工経路とティー
チングポイントでの加工ヘッドの姿勢軸を識別できる模
式図を重ねて表示する編集後表示手段とを具備するもの
である。
【0017】
【作用】請求項1の発明のレーザ加工プログラム編集装
置においては、三次元レーザ加工機を使用することな
く、ノズルに沿って予め設定された方向に、設定された
値だけ編集するレーザ加工プログラム上のティーチング
ポイントをシフトし、このティーチングポイントを基に
してレーザ加工プログラムを作成し編集するものである
から、三次元レーザ加工機を使用することなく、レーザ
加工プログラムをノズル方向に修正を施したレーザ加工
プログラムを作成できる。
【0018】請求項2の発明のレーザ加工プログラム編
集装置においては、三次元レーザ加工機を使用すること
なく、編集するレーザ加工プログラムからティーチング
ポイントでのノズル方向のベクトルを計算し、このティ
ーチングポイントとその1つ先のティーチングポイント
からノズル移動方向のベクトルを求め、前記2つのベク
トルで作成される面に対して垂直なベクトル(即ち、レ
ーザ加工プログラムに沿って左右方向のベクトル)を求
め、前記レーザ加工プログラムに沿って予め設定された
左右方向に、設定された値だけ編集するレーザ加工プロ
グラム上のティーチングポイントをシフトし、このティ
ーチングポイントを基にしてレーザ加工プログラムを作
成し編集するものであるから、三次元レーザ加工機を使
用することなく、レーザ加工プログラムをノズル進行方
向に沿って左右に修正を施したレーザ加工プログラムを
作成できる。
【0019】請求項3の発明のレーザ加工プログラム編
集装置においては、上記請求項2、3の装置で編集する
前のレーザ加工プログラムを主メモリに読込み、このレ
ーザ加工プログラムを基にして加工経路とティーチング
ポイントでの加工ヘッドの姿勢軸を識別できる模式図を
重ねて表示し、さらに上記請求項2、3の装置で編集し
た後のレーザ加工プログラムを主メモリに読込み、この
編集後のレーザ加工プログラムを基にして加工経路とテ
ィーチングポイントでの加工ヘッドの姿勢軸を識別でき
る模式図を重ねて表示するものであるから、上記請求項
2、3で作成されたレーザ加工プログラムが指定した値
と方向に正しくシフトされているかをスクリーン上でチ
ェックできる。
【0020】
【実施例】以下、本発明の各実施例について説明をす
る。 〈第一実施例〉図1は本発明の第一実施例であるレーザ
加工プログラム編集装置による三次元レーザ加工機での
切断加工法を示す斜視図であり、本実施例のレーザ加工
プログラム編集装置によってノズル方向に修正した別の
レーザ加工プログラムにより加工ワークを切断している
三次元レーザ加工機システムの構成を示す。図におい
て、1は三次元レーザ加工機本体、2は矢印X方向に動
かすことのできる加工テーブル、3は加工ヘッド、4は
加工ヘッド3を矢印Z方向に動かすことのできるZ軸ユ
ニット、5はZ軸ユニット4を矢印Y方向に動かすこと
のできるY軸ユニットである。6は加工テーブル2上に
載置されたレーザ加工ワークである。7はティーチング
ボックス、8は三次元レーザ加工機本体1を制御するN
C制御部である。9はフロッピーディスクユニットであ
り、10はフロッピーディスクである。11は本実施例
のレーザ加工プログラム編集装置に基づいてレーザ加工
プログラムを修正する計算機、12aは本実施例のレー
ザ加工プログラム編集装置のオペレータ入力値により修
正することのできる修正方向、13はレーザ加工ワーク
6に対してティーチング作業により作成されたレーザ加
工プログラムの加工軌跡である。
【0021】図2は本発明の第一実施例であるレーザ加
工プログラム編集装置を用いて加工プログラムをノズル
方向にシフトした加工プログラムを示す平面図であり、
本実施例のレーザ加工プログラム編集装置によって切断
されるレーザ加工ワークの加工軌跡を示す。図におい
て、16は当初のティーチング作業によって作成された
レーザ加工プログラムによるノズル位置、16a,16
bは前記レーザ加工プログラムを修正したレーザ加工プ
ログラムによるノズル位置、17は加工ワークを示して
いる。本実施例のレーザ加工プログラム編集装置では、
図のように、レーザ加工プログラムが本装置のオペレー
タ入力により与えられた距離だけノズル方向に修正され
た別のレーザ加工プログラムが作成される。
【0022】また、図3は本発明の第一実施例であるレ
ーザ加工プログラム編集装置を用いて加工プログラムを
ノズル方向にシフトし、加工ワークを実加工するまでの
動作を示すフローチャートであり、本実施例のレーザ加
工プログラム編集装置によってノズル方向に加工プログ
ラムを修正し、別の加工プログラムで実加工されるまで
の操作手順を示す。図において、ステップS31は、本
実施例のレーザ加工プログラム編集装置で行なわれる加
工プログラムをノズル方向にシフトする機能である。ス
テップS32は、ステップS31でノズル方向に修正さ
れた別の加工プログラムをフロッピーディスク10に書
込み、3.5インチのフロッピーディスクユニット9を
介してNC制御部8に伝送する伝送処理である。ステッ
プS33は、前記の修正された加工プログラムが三次元
レーザ加工機本体1の動作として正しく伝送されたか否
かを確認する確認作業である。ステップS34では加工
プログラムが正しく作成されたか否かの判断をする。ス
テップS35は、本実施例のレーザ加工プログラム編集
装置で作成された加工プログラムが、ステップS34の
判断で正しく作成されていない場合、或いはステップS
33の判断で伝送の際に正しく伝送されていない場合に
は、本実施例のレーザ加工プログラム編集装置で作成さ
れた加工プログラムを修正する修正作業である。ステッ
プS36はレーザ加工ワークを加工する実加工処理であ
る。
【0023】ここで、本実施例のレーザ加工プログラム
編集装置の動作について説明する。図4は本発明の第一
実施例であるレーザ加工プログラム編集装置の動作を示
すフローチャートである。図において、ステップS41
はティーチングされた加工プログラムが三次元レーザ加
工機上で正しく動作するか否かを確認する作業、ステッ
プS42はレーザ光Lのスポットをノズル方向にシフト
するか否かを判断する作業であり、このステップS41
及びステップS42の両処理は従来の三次元レーザ加工
機においても行なわれている。しかし、本実施例のレー
ザ加工プログラム編集装置では、図のステップS43の
ように、所望のノズル方向にシフトする間隔とティーチ
ング作業により作成されたレーザ加工プログラム名が指
定でき、指定されたレーザ加工プログラムを入力する入
力処理が行なわれる。そして、ステップS44で前記入
力が妥当か否かを判断し、ステップS45で前記入力さ
れたレーザ加工プログラムの姿勢軸情報からノズル方向
を計算し、この計算されたノズル方向に予め指定したレ
ーザ加工ワークの間隔分だけ、加工プログラムの修正値
を計算する演算処理がされる。ステップS46では、上
記演算処理によって計算された修正値に基づいて、入力
されたレーザ加工プログラムをノズル方向に修正を施し
た別のレーザ加工プログラムを作成し、ステップS47
で前記修正による編集後のレーザ加工プログラムを出力
する。なお、上記の各処理は全てレーザ加工プログラム
編集装置内にあるマイクロコンピュータのプログラムに
よって行なわれる。
【0024】上記のステップS45の演算処理では、下
記の論理式によって計算を実行する。まず、ノズル方向
を計算するには、レーザ加工プログラムの姿勢第4,5
軸の値からノズル方向の単位ベクトルの計算を行なう。
今、第4軸,第5軸の値をC,Aとし、レーザ加工プロ
グラムのポイント上でのノズル方向単位法線ベクトルの
成分を(ix,iy,iz)とすると、 ix=−SIN(C)SIN(A) iy=−SIN(C)COS(A) iz=−COS(A) で与えられる。
【0025】また、予め指定したレーザ加工ワークの間
隔分だけ加工プログラムの修正値を計算するには、上記
計算で得られたノズル方向を基にして、レーザ加工プロ
グラム上のポイントデータをノズル方向へ修正した別の
加工プログラムのポイントデータの値の計算を行なう。
今、加工プログラムのポイントデータを(X1,Y1,
Z1,C1,A1)とし、ノズル方向のシフト量をd、
修正後のレーザ加工プログラムのポイントデータを(X
2,Y2,Z2,C2,A2)とすると、 X2=X1+d×(−ix) Y2=Y1+d×(−iy) Z2=Z1+d×(−iz) C2=C1 A2=A1 で与えられる。
【0026】したがって、本実施例のレーザ加工プログ
ラム編集装置では、レーザ加工プログラムをノズル方向
にシフトする間隔、及びレーザ加工ワークに対してなさ
れたティーチング作業により作成されたレーザ加工プロ
グラムをレーザ加工プログラム編集装置内に設けられた
入力処理部(ステップS43)と演算処理部(ステップ
S45)と出力処理部(ステップS47)とで処理する
ことによって、レーザ加工プログラムをノズル方向に修
正を施した別のレーザ加工プログラムを簡便に作成する
ことができる。
【0027】また、上記のレーザ加工プログラム編集装
置は三次元レーザ加工機とは独立しているため、従来の
ように三次元レーザ加工機を使用することなくレーザ加
工プログラムをノズル方向に修正することができる。
【0028】このように、本実施例のレーザ加工プログ
ラム編集装置は、レーザ加工機でのティーチング作業に
より作成されたレーザ加工プログラム上のティーチング
ポイントをノズルに沿って予め設定された方向に、設定
された値だけ修正するティーチングポイント修正手段
(図4のステップS43乃至ステップS45)と、前記
修正後のティーチングポイントに基づきレーザ加工プロ
グラムを修正し編集するレーザ加工プログラム修正編集
手段(図4のステップS46及びステップS47)とを
備えている。
【0029】即ち、本実施例のレーザ加工プログラム編
集装置は、レーザ加工プログラム上のティーチングポイ
ントをノズルに沿って予め設定された方向に、設定され
た値だけ修正し、この修正後のティーチングポイントに
基づきレーザ加工プログラムを修正し編集するものであ
る。
【0030】したがって、加工ワーク17に対してなさ
れたティーチングポイントの点列を、予め指定した距離
だけ、加工ヘッド3の姿勢を変化させることなく、ノズ
ル方向に前進または後退させた加工経路の点列として自
動的に作成できる。つまり、三次元レーザ加工機を使用
することなく、レーザ加工プログラムをノズル方向に修
正を施したレーザ加工プログラムを作成できる。このた
め、静電容量センサ27の使用が不可能な材質からなる
加工ワーク17を加工する場合においても、再度ティー
チング作業を行なうことなく、加工経路をノズル方向に
変更させることができる。こうして、本実施例によれ
ば、作成された加工プログラムをシフトする所望の間隔
とシフトの方向を指定するだけで、三次元レーザ加工機
を稼働させることなく、独立した計算機上で簡便に編集
した加工プログラムの提供ができる。しかも、従来三次
元レーザ加工機で用いられるノズル方向の修正作業時の
教示操作の繁雑さをも解消できる。この結果、レーザ加
工プログラムの修正が極めて簡単にできる。
【0031】〈第二実施例〉図5は本発明の第二実施例
であるレーザ加工プログラム編集装置による三次元レー
ザ加工機での切断加工法を示す斜視図であり、本実施例
のレーザ加工プログラム編集装置によって加工ヘッド進
行方向に沿って左右に修正したレーザ加工プログラムに
よりレーザ加工ワークを切断している三次元レーザ加工
機システムの構成を示す。図において、1は三次元レー
ザ加工機本体、2は矢印X方向に動かすことのできる加
工テーブル、3は加工ヘッド、4は加工ヘッド3を矢印
Z方向に動かすことのできるZ軸ユニット、5はZ軸ユ
ニット4を矢印Y方向に動かすことのできるY軸ユニッ
トである。6は加工テーブル2上に載置されたレーザ加
工ワークである。7はティーチングボックス、8は三次
元レーザ加工機本体1を制御するNC制御部である。9
はフロッピーディスクユニットであり、10はフロッピ
ーディスクである。11は本実施例のレーザ加工プログ
ラム編集装置に基づいてレーザ加工プログラムを修正す
る計算機、12bは本実施例のレーザ加工プログラム編
集装置のオペレータ入力値により修正できる修正方向、
13はレーザ加工ワーク6に対してティーチング作業に
より作成されたレーザ加工プログラムの加工軌跡であ
る。
【0032】図6は本発明の第二実施例であるレーザ加
工プログラム編集装置を用いて加工プログラムをノズル
進行方向に沿って左右にシフトした加工プログラムを示
す斜視図であり、本実施例のレーザ加工プログラム編集
装置によって切断されたレーザ加工ワークの加工軌跡を
示す平面図である。図において、16は当初のティーチ
ング作業によって作成されたレーザ加工プログラムによ
るノズル位置、16c,16dは前記レーザ加工プログ
ラムを修正したレーザ加工プログラムによるノズル位
置、17は加工ワークを示している。本実施例のレーザ
加工プログラム編集装置では、図のように、レーザ加工
プログラムが本装置のオペレータ入力により与えられた
距離だけノズル進行方向に沿って左右に修正された別の
加工プログラムが作成される。
【0033】図7は本発明の第二実施例であるレーザ加
工プログラム編集装置を用いて加工プログラムをノズル
進行方向に沿って左右にシフトし、加工ワークを実加工
するまでの動作を示すフローチャートであり、本実施例
のレーザ加工プログラム編集装置によって加工経路が加
工ヘッド進行方向に沿って左右に加工プログラムを修正
し、修正された別の加工プログラムで実加工されるまで
の操作手順を示す。図において、ステップS51は、本
実施例のレーザ加工プログラム編集装置で行なわれる加
工プログラムを加工ヘッド進行方向に沿って左右にシフ
トする機能である。ステップS52は、ステップS51
で加工ヘッド進行方向に沿って左右に修正された別の加
工プログラムをフロッピーディスク10に書込み、3.
5インチのフロッピーディスクユニット9を介してNC
制御部8に伝送する伝送処理である。ステップS53
は、本実施例のレーザ加工プログラム編集装置で作成さ
れた別の加工プログラムが三次元レーザ加工機1の動作
として正しく伝送されたか否かを確認する確認作業であ
る。ステップS54では加工プログラムが正しく作成さ
れたか否かの判断をする。ステップS55は、本実施例
のレーザ加工プログラム編集装置で作成された加工プロ
グラムが、ステップS54の判断で正しく作成されてい
ない場合、或いはステップS53の判断で伝送の際に正
しく伝送されていない場合には、本実施例のレーザ加工
プログラム編集装置で作成された加工プログラムを修正
する修正作業である。ステップS56はレーザ加工ワー
クを加工する実加工処理である。
【0034】ここで、本実施例のレーザ加工プログラム
編集装置の動作について説明する。図8は本発明の第二
実施例であるレーザ加工プログラム編集装置の動作を示
すフローチャートである。図において、ステップS61
はティーチングされた加工プログラムが三次元レーザ加
工機上で正しく動作するか否かを確認する作業、ステッ
プS62はレーザ光Lのスポットをノズル進行方向に沿
って左右にシフトするか否かを判断する作業であり、こ
のステップS61及びステップS62の両処理は従来の
三次元レーザ加工機においても行なわれている。しか
し、本実施例のレーザ加工プログラム編集装置では、図
のステップS63のように、所望のノズル進行方向に沿
って左右にシフトする間隔とティーチング作業により作
成されたレーザ加工プログラム名が指定でき、指定され
たレーザ加工プログラムを入力する入力処理が行なわれ
る。そして、ステップS64で前記入力が妥当か否かを
判断し、ステップS65で前記入力されたレーザ加工プ
ログラムの姿勢軸情報からノズル方向を計算し、この計
算されたノズル方向と入力された加工プログラムのポイ
ントデータから、ノズル進行方向に沿って左右にシフト
する修正値を計算する演算処理がされる。ステップS6
6では、上記演算処理によって計算された修正値に基づ
いて、入力されたレーザ加工プログラムに修正を施した
別のレーザ加工プログラムを作成し、ステップS67で
前記修正による編集後のレーザ加工プログラムを出力す
る。なお、上記の各処理は全てレーザ加工プログラム編
集装置内にあるマイクロコンピュータのプログラムによ
って行なわれる。
【0035】上記のステップS65の演算処理では、下
記の論理式により計算を実行する。まず、ノズル方向を
計算するには、レーザ加工プログラムの姿勢第4,5軸
の値からノズル方向の単位ベクトルの計算を行なう。
今、第4軸,第5軸の値をC,Aとし、レーザ加工プロ
グラムのポイント上でのノズル方向単位法線ベクトルの
成分を(ix,iy,iz)とすると、 ix=−SIN(C)SIN(A) iy=−SIN(C)COS(A) iz=−COS(A) で与えられる。
【0036】また、ノズル進行方向に沿って左右にシフ
トする修正値を計算するには、上記計算で得られたノズ
ル方向と入力された加工プログラムのポイントデータを
基にして、レーザ加工プログラム上のポイントデータを
ノズル進行方向に沿って左右に修正した別の加工プログ
ラムのポイントデータの値の計算を行なう。レーザ加工
プログラム中のポイントデータのノズル進行方向に沿っ
て直角方向の単位ベクトルU(Ui,Uj,Uk)は単
純な幾何学計算により求まる。今、これを使用してレー
ザ加工プログラムのポイントデータを(X1,Y1,Z
1,C1,A1)としノズル方向のシフト量をd、修正
した別のレーザ加工プログラムのポイントデータを(X
2,Y2,Z2,C2,A2)とすると、 X2=X1+d×(Ui) Y2=Y1+d×(Uj) Z2=Z1+d×(Uk) C2=C1 A2=A1 で与えられる。
【0037】したがって、本実施例のレーザ加工プログ
ラム編集装置では、ノズル進行方向に沿って左右にシフ
トする間隔、レーザ加工ワークに対してなされたティー
チング作業により作成されたレーザ加工プログラムを、
レーザ加工プログラム編集装置内に設けられ入力処理部
(ステップS63)と演算処理部(ステップS65)と
出力処理部(ステップS67)とで処理することによっ
て、レーザ加工プログラムをノズル進行方向に沿って左
右へ修正を施した別のレーザ加工プログラムを簡単に作
成することができる。
【0038】また、上記のレーザ加工プログラム編集装
置は三次元レーザ加工機とは独立しているため、従来の
ように三次元レーザ加工機を使用することなくレーザ加
工プログラムをノズル進行方向に沿って左右へ修正する
ことができる。
【0039】このように、本実施例のレーザ加工プログ
ラム編集装置は、レーザ加工機でのティーチング作業に
より作成されたレーザ加工プログラムからティーチング
ポイントでのノズル方向のベクトルを計算するノズル方
向計算手段(図8のステップS65)と、前記のティー
チングポイントとその1つ先のティーチングポイントか
らノズル移動方向のベクトルを計算するノズル移動方向
計算手段(図8のステップS65)と、前記ノズル方向
及びノズル移動方向の2つのベクトルからレーザ加工プ
ログラムに沿って左右方向のベクトルを計算する左右方
向計算手段(図8のステップS65)と、前記左右方向
に前記レーザ加工プログラム上のティーチングポイント
を設定された値だけ修正するティーチングポイント修正
手段(図8のステップS65)と、前記修正後のティー
チングポイントに基づきレーザ加工プログラムを修正し
編集するレーザ加工プログラム修正編集手段(図8のス
テップS66及びステップS67)とを備えている。
【0040】即ち、本実施例のレーザ加工プログラム編
集装置は、レーザ加工プログラムからティーチングポイ
ントでのノズル方向のベクトルを計算し、前記のティー
チングポイントとその1つ先のティーチングポイントか
らノズル移動方向のベクトルを計算し、前記ノズル方向
及びノズル移動方向の2つのベクトルからレーザ加工プ
ログラムに沿って左右方向のベクトルを計算する。そし
て、前記左右方向に前記レーザ加工プログラム上のティ
ーチングポイントを設定された値だけ修正し、この修正
後のティーチングポイントに基づきレーザ加工プログラ
ムを修正し編集するものである。
【0041】したがって、加工ワーク17に対してなさ
れたティーチングポイントの点列を、予め指定した距離
だけ、加工ヘッド3の姿勢を変化させることなく、ノズ
ル進行方向に沿って左右に修正した加工経路の点列とし
て自動的に作成できる。つまり、三次元レーザ加工機を
使用することなく、レーザ加工プログラムをノズル進行
方向に沿って左右に修正を施したレーザ加工プログラム
を作成できる。このため、ティーチング作業により作成
されたレーザ加工プログラムのティーチングポイントを
ノズル進行方向に沿って左右にシフトするには、従来は
NC制御部8を使用せずには不可能であり、再度ノズル
進行方向に沿って左右に所望間隔だけシフトしたティー
チング作業を行なってレーザ加工プログラムを編集して
いたが、本実施例においては、再度ティーチング作業を
行なうことなく、加工経路をノズル進行方向に沿って左
右に変更させることができる。こうして、本実施例によ
れば、三次元レーザ加工機を稼働させることなく、独立
した計算機上で簡便に編集した加工プログラムの提供が
できる。しかも、従来三次元レーザ加工機で用いられる
ノズル方向の修正作業時の教示操作の繁雑さをも解消で
きる。この結果、レーザ加工プログラムの修正が極めて
簡単にできる。
【0042】〈第三実施例〉図9は本発明の第三実施例
であるレーザ加工プログラム編集装置による計算機のグ
ラフィック表示を示す斜視図であり、本実施例のレーザ
加工プログラム編集装置によって上記各実施例で使用さ
れたレーザ加工プログラムと修正されたレーザ加工プロ
グラムを計算機上の画面にグラフィック化した様子を示
す。図において、14はディスク上に格納されているレ
ーザ加工プログラム、14aはディスク上に格納されて
いる前記レーザ加工プログラム14のグラフィック表
示、14bは前記レーザ加工プログラムポイント上のノ
ズルの様子を示すグラフィック表示、15はディスク上
に格納されている本実施例のレーザ加工プログラム編集
装置によって上記各実施例のようにして修正がされたレ
ーザ加工プログラム、15aはディスク上に格納されて
いる前記修正がされたレーザ加工プログラム15のグラ
フィック表示、15bは前記修正がされたレーザ加工プ
ログラムポイント上の加工ヘッドの姿勢軸であるC軸、
A軸が識別できるグラフィック表示、11は上記各実施
例で使用した計算機である。
【0043】図10は本発明の第三実施例であるレーザ
加工プログラム編集装置を用いて加工プログラムと修正
した加工プログラムを計算機のスクリーン上でチェック
するまでの動作を示すフローチャートであり、本実施例
のレーザ加工プログラム編集装置によってレーザ加工プ
ログラムをチェックするまでの操作手順を示す。図にお
いて、ステップS71は本実施例のレーザ加工プログラ
ム編集装置によるレーザ加工プログラムを計算機11の
スクリーンにグラフィック表示する表示処理部、ステッ
プS72はレーザ加工プログラムの動作を確認する手続
きであり、レーザ加工プログラムの動作が正常に動いて
いるか否かを判断する。ステップS73は、レーザ加工
プログラムをティーチング動作によって修正する手続き
である。
【0044】ここで、本実施例のレーザ加工プログラム
編集装置の動作について説明する。図11は本発明の第
三実施例であるレーザ加工プログラム編集装置の動作を
示すフローチャートである。図において、ステップS8
1では、上記第一実施例の図4のステップS43のよう
に、所望のノズル方向にシフトする間隔とティーチング
作業により作成されたレーザ加工プログラム名が指定さ
れ、指定されたレーザ加工プログラムを入力する入力処
理が行なわれる。また、上記第二実施例の図8のステッ
プS63のように、所望のノズル進行方向に沿って左右
にシフトする間隔とティーチング作業により作成された
レーザ加工プログラム名が指定され、指定されたレーザ
加工プログラムを入力する入力処理が行なわれる。つま
り、スクリーンの制御を行なうためのパラメータと上記
第一実施例及び第二実施例のレーザ加工プログラム編集
装置で使用したレーザ加工プログラム、修正されたレー
ザ加工プログラム名を指定することのできるパラメータ
の入力処理がされる。そして、ステップS82で、上記
第一実施例の図4のステップS44及び上記第二実施例
の図8のステップS64のように、前記入力が妥当か否
かを判断する。この後、本実施例のレーザ加工プログラ
ム編集装置では、ステップS83でオリジナルのレーザ
加工プログラムを読込み、ステップS84で修正された
レーザ加工プログラムを読込む。ステップS85では、
上記ステップS83及びステップS84で読込んだレー
ザ加工プログラムのティーチングポイント上の加工ヘッ
ドの姿勢軸であるC軸、A軸を識別できるグラフィック
表示を重ねて描画するグラフィック処理を行なう。な
お、上記の各処理は全てレーザ加工プログラム編集装置
内にあるマイクロコンピュータのプログラムによって行
なわれる。
【0045】したがって、本実施例のレーザ加工プログ
ラム編集装置では、上記第一実施例及び第二実施例で使
用したレーザ加工プログラムと修正されたレーザ加工プ
ログラムをレーザ加工プログラム編集装置のスクリーン
上に重ねて描画(ステップS85)することによって、
修正されたレーザ加工プログラムが正しく指定した方向
にずれているか否かをレーザ加工プログラム編集装置の
画面上で視覚により簡便に確認できる。
【0046】このように、本実施例のレーザ加工プログ
ラム編集装置は、レーザ加工機でのティーチング作業に
より作成されたレーザ加工プログラムをメモリに読込み
(図11のステップS83)、前記レーザ加工プログラ
ムに基づき加工経路とティーチングポイントでの加工ヘ
ッドの姿勢軸を識別できる図9のようなグラフィック表
示を重ねて表示する編集前表示手段(図11のステップ
S85)と、前記レーザ加工プログラム上のティーチン
グポイントをノズルに沿って予め設定された方向に、設
定された値だけ修正するティーチングポイント修正手段
と、前記修正後のティーチングポイントに基づきレーザ
加工プログラムを修正し編集するレーザ加工プログラム
修正編集手段と、前記編集後のレーザ加工プログラムを
メモリに読込み(図11のステップS84)、前記編集
後のレーザ加工プログラムに基づき加工経路とティーチ
ングポイントでの加工ヘッドの姿勢軸を識別できる図9
のようなグラフィック表示を重ねて表示する編集後表示
手段(図11のステップS85)とを備えている。
【0047】即ち、本実施例のレーザ加工プログラム編
集装置は、レーザ加工機でのティーチング作業により作
成されたレーザ加工プログラムをメモリに読込み、この
レーザ加工プログラムに基づき加工経路とティーチング
ポイントでの加工ヘッドの姿勢軸を識別できるグラフィ
ック表示を重ねて表示するとともに、前記レーザ加工プ
ログラムを修正し編集後のレーザ加工プログラムをメモ
リに読込み、この編集後のレーザ加工プログラムに基づ
き加工経路とティーチングポイントでの加工ヘッドの姿
勢軸を識別できるグラフィック表示を重ねて表示するも
のである。
【0048】したがって、修正されたレーザ加工プログ
ラムが正しく指定した方向にずれているか否かを視覚に
より簡便に確認できる。このため、従来のように三次元
レーザ加工機を稼働してレーザ加工プログラムを空送り
しなくても、レーザ加工プログラムの加工ヘッドと加工
ワークとの干渉を把握できるので、レーザ加工機を稼働
させることなしにレーザ加工プログラムを簡便に確認で
きる。この結果、レーザ加工プログラムの修正が極めて
簡単にでき、しかも信頼性の高い修正ができる。
【0049】ところで、上記の各実施例の説明では、本
装置を計算機に搭載し、三次元レーザ加工機に利用する
場合を例示したが、例えば、本装置をNC制御部に組込
むことも可能であることはいうまでもない。
【0050】また、上記の各実施例の説明では、本装置
をレーザ切断加工法に利用する場合を例示したが、例え
ば、レーザ溶接にも応用できる。
【0051】さらに、上記の各実施例の説明では、三次
元加工ワークについてレーザ切断する場合を例示した
が、例えば、2次元加工ワークにも応用できる。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明の
レーザ加工プログラム編集装置は、ティーチングポイン
ト修正手段と、レーザ加工プログラム修正編集手段とを
備え、ノズルに沿って予め設定された方向に、設定され
た値だけ編集するレーザ加工プログラム上のティーチン
グポイントをシフトし、このティーチングポイントを基
にしてレーザ加工プログラムを作成し編集することによ
り、三次元レーザ加工機を使用することなく、レーザ加
工プログラムをノズル方向に修正を施したレーザ加工プ
ログラムを作成できるので、静電容量センサの使用が不
可能な材質においても、再度ティーチング作業を行なう
ことなく、加工経路をノズル方向に変更させることがで
き、レーザ加工プログラムの修正が極めて簡単にでき
る。
【0053】請求項2の発明のレーザ加工プログラム編
集装置は、ノズル方向計算手段と、ノズル移動方向計算
手段と、左右方向計算手段と、ティーチングポイント修
正手段と、レーザ加工プログラム修正編集手段とを備
え、編集するレーザ加工プログラムからティーチングポ
イントでのノズル方向のベクトルを計算し、このティー
チングポイントとその1つ先のティーチングポイントか
らノズル移動方向のベクトルを求め、前記2つのベクト
ルで作成される面に対して垂直なベクトルを求め、前記
レーザ加工プログラムに沿って予め設定された左右方向
に、設定された値だけ編集するレーザ加工プログラム上
のティーチングポイントをシフトし、このティーチング
ポイントを基にしてレーザ加工プログラムを作成し編集
することにより、三次元レーザ加工機を使用することな
く、レーザ加工プログラムをノズル進行方向に沿って左
右に修正を施したレーザ加工プログラムを作成できるの
で、再度ティーチング作業を行なうことなく、加工経路
をノズル進行方向に沿って左右に変更させることがで
き、レーザ加工プログラムの修正が極めて簡単にでき
る。
【0054】請求項3の発明のレーザ加工プログラム編
集装置は、編集前表示手段と、ティーチングポイント修
正手段と、レーザ加工プログラム修正編集手段と、編集
後表示手段とを備え、上記請求項2、3の装置で編集す
る前のレーザ加工プログラムを主メモリに読込み、この
レーザ加工プログラムを基にして加工経路とティーチン
グポイントでの加工ヘッドの姿勢軸を識別できるグラフ
ィック表示を重ねて表示し、さらに上記請求項2、3の
装置で編集した後のレーザ加工プログラムを主メモリに
読込み、この編集後のレーザ加工プログラムを基にして
加工経路とティーチングポイントでの加工ヘッドの姿勢
軸を識別できるグラフィック表示を重ねて表示すること
により、上記請求項2、3で作成されたレーザ加工プロ
グラムが指定した値と方向に正しくシフトされているか
をスクリーン上でチェックできるので、レーザ加工機を
稼働させることなしにレーザ加工プログラムを簡便に確
認でき、レーザ加工プログラムの修正が極めて簡単にで
き、しかも信頼性の高い修正ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の第一実施例であるレーザ加工プ
ログラム編集装置による三次元レーザ加工機での切断加
工法を示す斜視図である。
【図2】図2は本発明の第一実施例であるレーザ加工プ
ログラム編集装置を用いて加工プログラムをノズル方向
にシフトした加工プログラムを示す平面図である。
【図3】図3は本発明の第一実施例であるレーザ加工プ
ログラム編集装置を用いて加工プログラムをノズル方向
にシフトし、加工ワークを実加工するまでの動作を示す
フローチャートである。
【図4】図4は本発明の第一実施例であるレーザ加工プ
ログラム編集装置の動作を示すフローチャートである。
【図5】図5は本発明の第二実施例であるレーザ加工プ
ログラム編集装置による三次元レーザ加工機での切断加
工法を示す斜視図である。
【図6】図6は本発明の第二実施例であるレーザ加工プ
ログラム編集装置を用いて加工プログラムをノズル進行
方向に沿って左右にシフトした加工プログラムを示す斜
視図である。
【図7】図7は本発明の第二実施例であるレーザ加工プ
ログラム編集装置を用いて加工プログラムをノズル進行
方向に沿って左右にシフトし、加工ワークを実加工する
までの動作を示すフローチャートである。
【図8】図8は本発明の第二実施例であるレーザ加工プ
ログラム編集装置の動作を示すフローチャートである。
【図9】図9は本発明の第三実施例であるレーザ加工プ
ログラム編集装置による計算機のグラフィック表示を示
す斜視図である。
【図10】図10は本発明の第三実施例であるレーザ加
工プログラム編集装置を用いて加工プログラムと修正し
た加工プログラムを計算機のスクリーン上でチェックす
るまでの動作を示すフローチャートである。
【図11】図11は本発明の第三実施例であるレーザ加
工プログラム編集装置の動作を示すフローチャートであ
る。
【図12】図12は従来の三次元レーザ加工機を示すブ
ロック構成図である。
【図13】図13は従来の三次元レーザ加工機の各軸の
略構成を示す斜視図である。
【図14】図14は従来の三次元レーザ加工機を用いて
加工プログラムをノズル方向にシフトした加工プログラ
ムを作成し、加工ワークを切断するまでの動作を示すフ
ローチャートである。
【図15】図15は従来の三次元レーザ加工機を用いて
加工プログラムをノズル進行方向に沿って左右にシフト
した加工プログラムを作成し、加工ワークを切断するま
での動作を示すフローチャートである。
【図16】図16は従来の三次元レーザ加工機を用いて
加工プログラムの動作チェックをするまでの動作を示す
フローチャートである。
【符号の説明】
1 三次元レーザ加工機本体 6,17 加工ワーク 8 NC制御部 11 計算機 12a,12b 修正方向 13 加工軌跡 14,15 レーザ加工プログラム 14a,14b,15a,15b グラフィック表示 16,16a〜16d ノズル位置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザ加工機でのティーチング作業によ
    り作成されたレーザ加工プログラム上のティーチングポ
    イントをノズルに沿って予め設定された方向に、設定さ
    れた値だけ修正するティーチングポイント修正手段と、 前記修正後のティーチングポイントに基づきレーザ加工
    プログラムを修正し編集するレーザ加工プログラム修正
    編集手段とを具備することを特徴とするレーザ加工プロ
    グラム編集装置。
  2. 【請求項2】 レーザ加工機でのティーチング作業によ
    り作成されたレーザ加工プログラムからティーチングポ
    イントでのノズル方向のベクトルを計算するノズル方向
    計算手段と、 前記のティーチングポイントとその1つ先のティーチン
    グポイントからノズル移動方向のベクトルを計算するノ
    ズル移動方向計算手段と、 前記ノズル方向及びノズル移動方向の2つのベクトルか
    らレーザ加工プログラムに沿って左右方向のベクトルを
    計算する左右方向計算手段と、 前記左右方向に前記レーザ加工プログラム上のティーチ
    ングポイントを設定された値だけ修正するティーチング
    ポイント修正手段と、 前記修正後のティーチングポイントに基づきレーザ加工
    プログラムを修正し編集するレーザ加工プログラム修正
    編集手段とを具備することを特徴とするレーザ加工プロ
    グラム編集装置。
  3. 【請求項3】 レーザ加工機でのティーチング作業によ
    り作成されたレーザ加工プログラムをメモリに読込み、
    前記レーザ加工プログラムに基づき加工経路とティーチ
    ングポイントでの加工ヘッドの姿勢軸を識別できる模式
    図を重ねて表示する編集前表示手段と、 前記レーザ加工プログラム上のティーチングポイントを
    ノズルに沿って予め設定された方向に、設定された値だ
    け修正するティーチングポイント修正手段と、 前記修正後のティーチングポイントに基づきレーザ加工
    プログラムを修正し編集するレーザ加工プログラム修正
    編集手段と、 前記編集後のレーザ加工プログラムをメモリに読込み、
    前記編集後のレーザ加工プログラムに基づき加工経路と
    ティーチングポイントでの加工ヘッドの姿勢軸を識別で
    きる模式図を重ねて表示する編集後表示手段とを具備す
    ることを特徴とするレーザ加工プログラム編集装置。
JP4271639A 1992-10-09 1992-10-09 レーザ加工プログラム編集装置 Pending JPH06124114A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4271639A JPH06124114A (ja) 1992-10-09 1992-10-09 レーザ加工プログラム編集装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4271639A JPH06124114A (ja) 1992-10-09 1992-10-09 レーザ加工プログラム編集装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06124114A true JPH06124114A (ja) 1994-05-06

Family

ID=17502862

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4271639A Pending JPH06124114A (ja) 1992-10-09 1992-10-09 レーザ加工プログラム編集装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06124114A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6153853A (en) * 1996-12-25 2000-11-28 Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha Laser beam welding apparatus
JP2008030070A (ja) * 2006-07-27 2008-02-14 Keyence Corp レーザ加工装置、レーザ加工条件設定装置、レーザ加工条件設定方法、レーザ加工条件設定プログラム、コンピュータで読み取り可能な記録媒体及び記録した機器
DE102009056325A1 (de) * 2009-12-01 2011-06-09 Schunk Gmbh & Co. Kg Schweißvorrichtung
US20130319986A1 (en) * 2011-03-21 2013-12-05 Electronics and Computer Highlights-Producao, Reparacao e Servicos Lda Apparatus for laser working of flat elements
CN109940290A (zh) * 2019-04-09 2019-06-28 奔腾激光(温州)有限公司 一种基于三维五轴3d激光切割的控制系统

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60262214A (ja) * 1984-06-06 1985-12-25 Nippei Toyama Corp 加工中心経路の補正方法
JPS63271610A (ja) * 1987-04-30 1988-11-09 Mazda Motor Corp 加工または組立用機器の作動プログラミング方法
JP3124208B2 (ja) * 1995-03-30 2001-01-15 株式会社東芝 Led表示器及びled表示システム

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60262214A (ja) * 1984-06-06 1985-12-25 Nippei Toyama Corp 加工中心経路の補正方法
JPS63271610A (ja) * 1987-04-30 1988-11-09 Mazda Motor Corp 加工または組立用機器の作動プログラミング方法
JP3124208B2 (ja) * 1995-03-30 2001-01-15 株式会社東芝 Led表示器及びled表示システム

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6153853A (en) * 1996-12-25 2000-11-28 Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha Laser beam welding apparatus
JP2008030070A (ja) * 2006-07-27 2008-02-14 Keyence Corp レーザ加工装置、レーザ加工条件設定装置、レーザ加工条件設定方法、レーザ加工条件設定プログラム、コンピュータで読み取り可能な記録媒体及び記録した機器
DE102009056325A1 (de) * 2009-12-01 2011-06-09 Schunk Gmbh & Co. Kg Schweißvorrichtung
US20130319986A1 (en) * 2011-03-21 2013-12-05 Electronics and Computer Highlights-Producao, Reparacao e Servicos Lda Apparatus for laser working of flat elements
US9314873B2 (en) * 2011-03-21 2016-04-19 Electronics And Computer Highlights Apparatus for laser working of flat elements
CN109940290A (zh) * 2019-04-09 2019-06-28 奔腾激光(温州)有限公司 一种基于三维五轴3d激光切割的控制系统
CN109940290B (zh) * 2019-04-09 2020-11-03 奔腾激光(温州)有限公司 一种基于三维五轴3d激光切割的控制系统

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN101957610B (zh) 机床的刀具轨迹显示装置
US7149602B2 (en) Correction data checking system for rebots
JP4847428B2 (ja) 加工シミュレーション装置およびそのプログラム
JPS62208104A (ja) 数値制御装置
JP3399419B2 (ja) 数値制御シミュレーション装置
CN103513610A (zh) 显示机床的刀具矢量的刀具轨迹显示装置
US5493193A (en) Numerical control apparatus and numerical control method
JP3599800B2 (ja) 数値制御工作機械の主軸法線方向制御方法
US5453674A (en) Numerical control apparatus
EP0166784A1 (en) Area machining method
JPH0736514A (ja) 3次元工具径補正方式
US4745558A (en) Island cutting method
US4742207A (en) Multilayer welding method
JPH06124114A (ja) レーザ加工プログラム編集装置
JP4794937B2 (ja) アーク溶接用プログラミング装置
JP4398070B2 (ja) 工作機械の数値制御装置および溝加工方法
JPH0535327A (ja) レーザ加工機
EP0509102A1 (en) Method of working simulation
JPH09190211A (ja) 数値制御装置の経路制御方式
JPH06110534A (ja) 工作機械における位置制御方法
JP3378738B2 (ja) 溶接ロボット教示装置
JPH11296215A (ja) 産業用ロボットの自動プログラミング方法
JP2542615B2 (ja) 加工線テイ−チング方法
JPS5932233B2 (ja) 自動溶接装置
JP3343826B2 (ja) 数値制御情報作成装置