JPH06122404A

JPH06122404A - 箱詰め装置

Info

Publication number: JPH06122404A
Application number: JP26880792A
Authority: JP
Inventors: Hiromichi Tada; 弘道多田
Original assignee: Kanebo Ltd
Current assignee: Kanebo Ltd
Priority date: 1992-10-07
Filing date: 1992-10-07
Publication date: 1994-05-06

Abstract

(57)【要約】【目的】カップ類等の製品を正確かつ迅速に横一列に
並べることのできる箱詰め装置を提供する。【構成】搬送コンベア１上を倒立姿勢で一個ずつ搬送
されてくる所定形状の製品を第１，第２のセパレーター
４，８を用いて搬送方向を横切る方向に押し滑らせるこ
とによって振り分け、最終的に製品を横一列に並べ、上
記整列された製品の真上に、空箱供給装置を用いて天面
開封式の空箱を、天面を開口した状態で下向きに被せ、
上記空箱が被せられた製品を反転装置１５を用いて空箱
ごと反転させて、空箱内に製品が正立姿勢で充填された
状態で取り出すようにしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、複数の製品を一列に並
んだ状態で箱詰めするために用いられる箱詰め装置に関
するものである。

【０００２】

【従来の技術】一般に、カップ汁粉，カップ麺等の嗜好
カップ類は横一列に細長い筒状の箱に詰められて市場に
供給される。このような箱詰めには、従来から、図１２
に示すような、横開口部３３から一列分ずつ製品３１を
押し込んで箱詰めする箱詰め装置３０が広く用いられて
いる。この箱詰め装置３０において、３４は、製品３１
がランダムに流れてくる搬送コンベアであり、３５は、
上記搬送コンベア３４の下流端部に設けられる５列満杯
自然振り分け式のガイドである。３６は搬送コンベア３
４の下流端３４ａに取り付けられた整列搬入シュートで
あり，これと搬送コンベア３４の境界部には、昇降して
間欠的に上記シュート３６の入口を開閉するシャッター
４３が設けられている。そして、整列搬入シュート３６
手前側には、シリンダー３７によって、整列搬入シュー
ト３６内を往復運動するプッシャー３８が配設されてい
る。なお、４５は、複数個のセンサーである。

【０００３】この箱詰め装置３０によれば、まず、搬送
コンベア３４上を横に広がった状態で流れてくる製品３
１が５列振り分け式のガイド３５によって５列に振り分
けられながら、整列搬入シュート３６の下流側端面３６
ａに塞き止められた状態となる（このとき、シャッター
４３は開いている）。そして、上記シュート下流側端面
３６ａに設けられた５個のセンサー４５がすべて製品３
１を感知すると、シャッター４３が閉じて後続の製品を
遮断するとともに、シリンダー３７が作動してプッシャ
ー３８が前進し、図面向こう側に並走するコンベア４０
上の筒状箱３２内に、製品３１が５個１列で押し込まれ
るようになっている。なお、４１は箱組み立て装置、４
２は製品３１の入った箱３２の側面の蓋を閉じる蓋締め
装置である。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この箱
詰め装置３０を用いると、搬送コンベア３４の搬送速度
を速くすると、ガイド３５では強制的にうまく振り分け
ることができないので、搬送速度をあまり速くすること
ができない。また、搬送速度を落としても、製品３１が
ガイド３５によってうまく振り分けられない場合があ
り、いちいち人手によって並べなくてはならないという
手間を要していた。さらに、上記ガイド３５入口付近に
製品３１があふれると製品３１同士がブロッキングし、
製品３１がスムーズに流れないという問題もある。しか
も、整列搬入シュート３６部分において、製品３１を空
箱３２に挿入するため、２台の搬送コンベア３４，４０
を並走させなければならず、広いスペースを要するとい
う欠点がある。また、食品業界では容器の形状や箱の入
り充填数等の仕様変更が頻繁に行われるが、上記箱詰め
装置３０では、一度処理すべき製品３１の形状や個数に
合わせて機械装置を設定すると簡単に仕様変更すること
ができないという欠点もある。さらに、従来のガイド３
５による振り分けでは、ガイド３５間各列にランダムに
製品３１が入り、生産終了時にガイド３５の各列に入る
製品３１の個数がばらつくため、これを同時になくなる
ように人手により整列し直さなければならないという欠
点もある。

【０００５】本発明は、このような事情に鑑みなされた
もので、カップ類等の製品を正確かつ迅速に横一列に並
べることのできる箱詰め装置の提供を目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の箱詰め装置は、所定形状の製品を、２ｎ＋
１（ｎは２以上の整数）個ずつ正立姿勢で天面開封式の
空箱内に箱詰めする装置であって、製品を倒立姿勢で一
個ずつ搬送する搬送コンベアと、上記製品を、搬送コン
ベアの中央に、送り方向に沿って一列となるよう整列さ
せる第１の整列手段と、搬送コンベア上の所定位置Ｐに
おいて、上記製品列の１番目の製品を搬送コンベアの片
側に所定距離だけ移動させるとともに２番目の製品を搬
送コンベアの反対側に所定距離だけ移動させることをｎ
回繰り返したのち、２ｎ＋１番目の製品に対しては上記
移動操作を行わない第１の振り分け手段と、搬送コンベ
ア上の上記所定位置Ｐよりも下流側のｎ−１個所の位置
Ｑ₁…Ｑ_n-1において、上記搬送コンベアの片側および
反対側に移動された製品を、順次、さらにその外側に所
定距離だけ移動させることを繰り返し、最終的に、２ｎ
＋１個の製品を、搬送コンベアの幅方向の外側から内側
に向かって互い違いに振り分ける第２の振り分け手段
と、振り分けられて搬送コンベア幅方向の異なる位置を
搬送される２ｎ＋１個の製品を搬送コンベア幅方向に一
列となるように整列させる第２の整列手段と、上記整列
された２ｎ＋１個の製品の真上に、天面開封式の空箱
を、天面を開口した状態で下向きに被せる空箱供給手段
と、上記空箱が被せられた２ｎ＋１個の製品を箱ごと反
転させて、箱内に製品が正立姿勢で充填された状態で箱
ごと取り出す反転手段とを備えたことを第１の要旨と
し、所定形状の製品を、２ｎ（ｎは２以上の整数）個ず
つ正立姿勢で天面開封式の空箱内に箱詰めする装置であ
って、製品を倒立姿勢で一個ずつ搬送する搬送コンベア
と、上記製品を、搬送コンベアの中央に、送り方向に沿
って一列となるよう整列させる第１の整列手段と、搬送
コンベア上の所定位置Ｐにおいて、上記製品列の１番目
の製品を搬送コンベアの片側に所定距離だけ移動させる
とともに２番目の製品を搬送コンベアの反対側に所定距
離だけ移動させることをｎ回繰り返す第１の振り分け手
段と、搬送コンベア上の上記所定位置Ｐよりも下流側の
ｎ−１個所の位置Ｑ₁…Ｑ_n-1において、上記搬送コン
ベアの片側および反対側に移動された製品を、順次、さ
らにその外側に所定距離だけ移動させることを繰り返
し、最終的に、２ｎ個の製品を、搬送コンベアの幅方向
の外側から内側に向かって互い違いに振り分ける第２の
振り分け手段と、振り分けられて搬送コンベア幅方向の
異なる位置を搬送される２ｎ個の製品を搬送コンベア幅
方向に一列となるように整列させる第２の整列手段と、
上記整列された２ｎ個の製品の真上に、天面開封式の空
箱を、天面を開口した状態で下向きに被せる空箱供給手
段と、上記空箱が被せられた２ｎ個の製品を箱ごと反転
させて、箱内に製品が正立姿勢で充填された状態で箱ご
と取り出す反転手段とを備えたことを第２の要旨とし、
所定形状の製品を、２ｎ（ｎは２以上の整数）個ずつ正
立姿勢で天面開封式の空箱内に箱詰めする装置であっ
て、製品を倒立姿勢で一個ずつ搬送する搬送コンベア
と、上記製品を、搬送コンベアの中央より製品一個分手
前もしくは奥側に、送り方向に沿って一列となるよう整
列させる第１の整列手段と、搬送コンベア上の所定位置
Ｐにおいて、上記製品列の１番目の製品を搬送コンベア
の片側に所定距離だけ移動させ、２番目の製品に対して
は上記移動操作を行わないことをｎ回繰り返す第１の振
り分け手段と、搬送コンベア上の上記所定位置Ｐよりも
下流側のｎ−１個所の位置Ｑ₁…Ｑ_n-1において、上記
搬送コンベアの片側および反対側に移動された製品を、
順次、さらにその外側に所定距離だけ移動させることを
繰り返し、最終的に、２ｎ個の製品を、搬送コンベアの
幅方向の外側から内側に向かって互い違いに振り分ける
第２の振り分け手段と、振り分けられて搬送コンベア幅
方向の異なる位置を搬送される２ｎ個の製品を搬送コン
ベア幅方向に一列となるように整列させる第２の整列手
段と、上記整列された２ｎ個の製品の真上に、天面開封
式の空箱を、天面を開口した状態で下向きに被せる空箱
供給手段と、上記空箱が被せられた２ｎ個の製品を箱ご
と反転させて、箱内に製品が正立姿勢で充填された状態
で箱ごと取り出す反転手段とを備えたことを第３の要旨
とする。

【０００７】

【作用】すなわち、本発明の箱詰め装置は、搬送コンベ
ア上を倒立姿勢で一個ずつ搬送されてくる所定形状の製
品を、第１，第２の振り分け手段を用いて搬送コンベア
幅方向に強制的に押し滑らせることによって振り分け、
最終的に製品を横一列（コンベア幅方向に一列）に並
べ、上記整列された製品の真上に、空箱供給手段を用い
て天面開封式の空箱を、天面を開口した状態で下向きに
被せ、上記空箱が被せられた製品を反転手段を用いて空
箱ごと反転させて、箱内に製品が正立姿勢で充填された
状態で取り出すようにしたものである。

【０００８】したがって、従来の箱詰め装置では、製品
振り分け用のガイド間各列に製品が入って行くのを待つ
のみで強制的に速く振り分けることができなかったのに
対し、この箱詰め装置によれば、第１，第２の振り分け
装置および整列装置によって強制的に速く振り分けるこ
とができるようになり、従来に比べ大幅な時間短縮を実
現することができる。また、製品が一個ずつ確実に振り
分けられるため、製品同士がブロッキングして流れが滞
ることがない。そして、生産の立ち上がり時および終了
時にも、一個ずつ無駄なく製品を並べるため、従来のよ
うに人的、時間的損失が生じず、処理効率がよい。さら
に、天面開封式の空箱を、一列に並んだ製品の上から被
せ反転させ取り出すようにしているため、従来のように
製品用と空箱用の２台の搬送コンベアを並走させる必要
がなく、設備がコンパクトで安価になる。

【０００９】つぎに、本発明を実施例にもとづいて詳細
に説明する。

【００１０】

【実施例】図１は本発明の一実施例を示している。この
箱詰め装置７０において、１は、製品３１を倒立姿勢で
１個ずつ搬送する搬送コンベアである。２は、搬送コン
ベア１上流側の中央に搬送方向に沿って平行に設けられ
る２本一対のガイドで、製品３１を搬送方向に沿って一
列に整列させる作用を果たす。

【００１１】上記ガイド２から少し下流側のＰ点には、
搬送コンベア１に対し直角にシリンダー３が設けられて
おり、このシリンダー３の作動によって、搬送コンベア
１を横切る方向にセパレーター４が往復運動するように
なっている。すなわち、上記セパレーター４の手前上部
にはセンサー５が設けられており、図２に示すように、
センサー５が１番目の製品３１ａをキャッチすると、こ
の製品３１ａがセパレーター４の正面にきたときに、シ
リンダー３が押し出し動作を行って鎖線３１′で示すよ
うに、製品３１ａはセパレーター４で奥側に、所定距離
Ａだけ押し出されるようになっている。また、センサー
５が２番目の製品３１ｂをキャッチすると、この製品３
１がセパレーター４の正面にきたときに、シリンダー３
が引き込み動作を行って鎖線３１″で示すように、製品
３１ｂはセパレーター４で手前側に引き寄せられるよう
になっている。そして、３番目、４番目の製品３１ｃ，
３１ｄに対し上記移動操作を順に繰り返し、５番目の製
品３１ｅをセンサー５が感知しても５番目の製品３１ｅ
に対しては、上記シリンダー３は作動せず、中央の位置
を守ったまま通過するようになっている。なお、２ａ
は、セパレーター４によって振り分けられた製品３１の
ストッパーを兼ねる２本一対のガイドで、上記押し出し
引き込み時に製品３１を外側に行き過ぎないようにガイ
ドしている。

【００１２】また、搬送コンベア１（図１に戻る）上
の、上記位置Ｐよりも下流側の位置Ｑに、搬送コンベア
１をまたぐようにして枠体６が設けられており、この枠
体６のの奥側と手前側の２個所に、それぞれアクチュエ
ーター７，７′によって所定角度に回動しうるセパレー
ター８，８′が設けられている。すなわち、上記セパレ
ーター８，８′の上流側にはセンサー９が設けられてお
り、図３に示すように、センサー９が奥側を流れてくる
１番目の製品３１ａの通過を感知すると、奥側のアクチ
ュエーター７が作動して、セパレーター８が所定角度だ
け外側に回動し、製品３１ａがこの傾斜面に当たること
によってさらにその奥側に所定距離Ｂだけ移動するよう
になっている。また、手前側の製品３１ｂの通過を感知
すると、手前側のアクチュエーター７′が作動して、セ
パレーター８′が所定角度だけ手前側に回動し、製品３
１ｂがこの傾斜面に当たることによってさらにその手前
側に所定距離Ｂだけ移動するようになっている。そし
て、第３，第４番目の製品３１ｃ，３１ｄをセンサー９
が感知すると、セパレーター８，８′は元に戻り、製品
３１ｃ，３１ｄは外側に押しやられずにそのまま真っ直
ぐに流れるようになっている。また、中央を通過する５
番目の製品３１ｅに対しては、セパレーター８，８′は
何ら移動操作は行わないようになっている。

【００１３】さらに、搬送コンベア１（図１に戻る）の
上記セパレーター８，８′の下流側には、搬送コンベア
１をまたぐようにして設けられた枠体１０にシリンダー
１１が取り付けられており、シリンダー１１の作動を受
けてゲート１２が上下に開閉するようになっている。な
お、そのゲート１２の下端縁部には、上流側に向かって
平行に延びる６本のガイド１３が取り付けられており、
このガイド１３の間の各列に、振り分けられた５個の製
品３１ａ〜３１ｅが入り込むようになっている。なお、
これら各列の上方にはそれぞれセンサー（図示せず）が
設けられおり、全列のセンサーが製品３１ａ〜３１ｅを
感知するとゲート１２が開くようになっている。

【００１４】そして、その下流上方には、公知の空箱供
給機（図示せず）が設けられており、コンベア幅方向１
列に並んだ製品３１の真上から天面開封式の空箱３２
が、天面を開口した状態で下向きに被せられるようにな
っている。

【００１５】上記空箱供給装置の下流側の、搬送コンベ
ア１の先端部には、製品３１に被せられた空箱３２を反
転させる反転装置１５が設けられている。この反転装置
１５は、図４に示すように、ロータリアクチュエーター
１６の回動軸１７に反転アーム１８を介して載置台１９
が取り付けられ、反転時の載置台１９の軌跡を挟むよう
に外周ガイド２０および内周ガイド２１が円弧状に曲成
されて構成されており、ロータリアクチュエーター１６
が１８０°回動すると、製品３１が空箱３２とともに、
載置台１９ごと上記ガイド２０，２１に沿って反転する
ようになっている。反転された箱（空箱３２内に製品３
１が正立姿勢で５個一列に充填された箱）は、取り出し
用の搬送コンベア７１上に移載され、取り出されるよう
になっている。

【００１６】この箱詰め装置７０では、つぎのようにし
て製品３１の箱詰めが行われる。すなわち、まず、所定
形状の製品３１が、倒立姿勢で一個ずつ搬送コンベア１
の中央に、送り方向に沿って一列となって搬送されてく
る。つぎに、図２に示すように、センサー５が１番目の
製品３１をキャッチすると、搬送コンベア１上の所定位
置Ｐにおいて、セパレーター４が作動し、１番目の製品
３１ａを所定距離Ａだけコンベア奥側に移動させる。同
様にセンサー５が２番目の製品３１ｂをキャッチする
と、セパレーター４が作動し、これを同距離Ａだけ手前
側に引き寄せる。そして、３番目、４番目の製品３１
ｃ，３１ｄに対し上記移動操作を同様に繰り返し、図５
の鎖線Ｘで囲んだ部分に示すように、１〜４番目の製品
３１ａ〜３１ｄを、幅方向中央からは等間隔で、搬送方
向にずれた配置にする。そして、５番目の製品３１ｅに
対しては移動操作は行われず、５番目の製品３１ｅは中
央の位置を保持する。

【００１７】つぎに、第１の振り分け操作が終わった製
品３１ａ〜３１ｅが下流側に流れて行き、図３に示すよ
うに、センサー９が１番目の製品３１ａを感知すると、
セパレーター８が作動してこれをさらにその奥側に所定
距離Ｂだけ移動させる。同様に、センサー９が２番目の
製品３１ｂを感知すると、セパレーター８′が作動して
これをさらに手前側に所定距離Ｂだけ移動させる。そし
て、第３，第４番目の製品３１ｃ，３１ｄをセンサー９
が感知すると、セパレーター８，８′は搬送方向に沿っ
て平行に戻るため、製品３１ｃ，３１ｄはそのまま真っ
直ぐに流れる。そして、５番目の製品３１ｅに対して
も、移動操作は行われない。このような一連の移動操作
により、図６の鎖線Ｙで囲んだ部分に示すように、コン
ベア幅方向中央に対し１番目、２番目の製品３１ａ，３
１ｂが最外側、３番目、４番目の製品３１ｃ，３１ｄが
その内側となり、５番目の製品３１ｅは幅方向中央に位
置するようになる。このようにして、５個の製品３１が
搬送コンベア１の幅方向に、所定間隔で振り分けられ
る。

【００１８】この段階では、製品３１ａ〜３１ｅが搬送
方向に少しずつずれているため、ゲート１２（図１参
照）によって５個の製品３１ａ〜３１ｅを搬送コンベア
１の幅方向に一列となるように整列させる（図６の鎖線
Ｚで囲んだ部分参照）。

【００１９】つぎに、整列された５個の製品３１の真上
に、天面開封式の空箱３２が、空箱供給装置により、天
面を開口した状態で下向きに被せられる。そして、箱３
２ｂ（製品３１が中に入ったもの）は、図７に示すよう
に、反転装置の載置台１９に載り、反転アーム１８を介
して、図８に示すように、外周ガイド２０および内周ガ
イド２１に挟まれながら反転されて、箱３２内に製品３
１ａ〜３１ｅが正立姿勢で充填された状態となる。そし
て、取り出し用の搬送コンベア７１によって取り出さ
れ、梱包等の次工程に運ばれる。

【００２０】したがって、従来の箱詰め装置３０では、
製品３１振り分け用のガイド３５間各列に製品が入って
行くのを待つのみで強制的に速く振り分けることができ
なかったのに対し、この箱詰め装置７０によれば、２段
に設けられたセパレーター４および８、８′によって強
制的に速く振り分けることができ、従来に比べ大幅な時
間短縮を実現することができる。また、製品３１を一個
ずつ確実に振り分けるため、製品３１同士がブロッキン
グして流れが滞ることがない。そして、生産の立ち上が
り時および終了時にも、一個ずつ無駄なく製品３１を並
べるため、従来のように人的、時間的損失が生じず、処
理効率がよい。さらに、天面開封式の空箱３２を、一列
に並んだ製品３１の上から被せて、反転させ取り出すよ
うにしているため、従来のように製品用と空箱用の２台
の搬送コンベア３４，４０（図１２参照）を並走させる
必要がなく、設備がコンパクトで安価になる。

【００２１】なお、上記実施例では５個の製品３１ａ〜
３１ｅを一組としてこれを一列に並べているが、第２の
セパレーター８，８′の下流側に順次セパレーターを増
設して行くことにより、７，９，１１，…‥，２ｎ＋１
というように一列に並べる製品の数を増やすことができ
る。なお、機械設置当初から第３，第４，…‥のセパレ
ーターをあらかじめ設置しておけば、箱詰めすべき製品
の個数が変更になった場合でも所定個数については、使
用するセパレーターの数の増減によって即座に対応する
ことができる。

【００２２】また、第１のセパレーター４のシリンダー
３のストロークの変更、第２のセパレーター８，８′の
回転角度を変えることによって、製品サイズや振り分け
間隔を変更することができる。

【００２３】さらに、反転装置１５において外周ガイド
２０と内周ガイド２１の間隔を調整することにより箱３
１の幅方向のサイズが異なる場合にも対応することがで
きる。

【００２４】なお、上記実施例では、製品３１を奇数個
箱詰めする場合を取り扱っているが、第１および第２の
セパレーター４および８，８′を、以下に示すように動
作させることによって、偶数個詰めにも対応することが
できる。すなわち、図１０に示すように、第１のセパレ
ーター４によって、まず、１番目の製品３１ａを、その
略半径分の距離だけ奥側に押し出す（矢印Ｃ）。つぎ
に、セパレーター４を、２番目にくる製品３１ｂに当た
らないように、さらに、所定距離Ｄだけ奥側へ移動し
て、つぎの引き動作を待つ。そして、２番目の製品３１
ｂがくるとセパレーター４の後部面に製品３１ｂを当て
て所定距離Ｅだけ手前側に引き寄せる。そして、３番目
にくる製品３１ｃに当たらないように、さらに手前側に
所定距離Ｆだけ引き込んで３番目の製品３１ｃがくるの
を待つ。この一連の動作を繰り返すことによって、１〜
４番目の製品３１ａ〜３１ｄを幅方向中央からは等距離
で、搬送方向にずれた配置にする。

【００２５】つぎに、図１１に示すように、１番目の製
品３１ａに対しては第２のセパレーター８を所定角度だ
け奥側に回動させて、１番目の製品３１ａを奥側へさら
に押し出す。２番目の製品３１ｂに対しては第２のセパ
レーター８を所定角度だけ手前側に回動させて、２番目
の製品３１ｂを手前側へさらに引き寄せる。つぎに、３
番目，４番目の製品３１ｃ，３１ｄをセンサー９で感知
すると、セパレーター８を元に戻し、搬送方向に平行を
保つようにして、最終的に４個の製品３１ａ〜３１ｄを
幅方向に等間隔で搬送方向にずれた配置にする。これを
下流のゲート１２によって整列させることによって、４
個の製品が幅方向一列に並ぶようになる。このようにし
て、偶数個を搬送コンベア１の幅方向一列に並べること
ができる。

【００２６】また、ガイド２を幅方向手前側にずらせる
ことによって、予め製品３１を搬送コンベア１のコンベ
ア中央より製品１個分だけ、手前側で一列となるように
搬送し、第１のセパレーター４によって、まず、１番目
の製品３１ａを１個分の距離だけ奥側に押し出し、２番
目の製品３１ｂをセンサー５が検知すると同時にセパレ
ーター４をすばやく元の位置まで引きもどすことにより
製品３１ｂをそのままの位置で通過させる。この一連の
動作を繰り返すことによって、製品３１を搬送コンベア
の幅方向中央から等間隔で搬送方向にずれた配置にする
ことができる。この方法によれば、前記偶数個箱詰めす
る実施例のように、Ｐ点において偶数番目の製品３１を
セパレーター４が一時的に止まることがないので処理能
力を向上させることができる。もちろん、最初に、ガイ
ド２を幅方向奥側にずらせることによって、製品３１を
搬送コンベア１の中央より製品１個分だけ奥側で一列に
なるように搬送し、第１のセパレーター４によって、ま
ず、１番目の製品３１ａを、１個分の距離だけ手前側に
引きよせ、以下、上記と同様の操作によって、製品３１
を互いにずらすことができ、上記と同様の効果が得られ
る。

【００２７】

【発明の効果】以上のように、本発明の箱詰め装置は、
搬送コンベア上を倒立姿勢で一個ずつ搬送されてくる所
定形状の製品を、第１，第２の振り分け手段を用いて搬
送コンベア幅方向に強制的に押し滑らせることによって
振り分け、最終的に製品を横一列（コンベア幅方向に一
列）に並べ、上記整列された製品の真上に、空箱供給手
段を用いて天面開封式の空箱を、天面を開口した状態で
下向きに被せ、上記空箱が被せられた製品を反転手段を
用いて空箱ごと反転させて、箱内に製品が正立姿勢で充
填された状態で取り出すようにしたものである。

【００２８】したがって、この箱詰め装置によれば、第
１，第２の振り分け装置および整列装置によって製品を
強制的に速く振り分けることができるようになり、従来
に比べ大幅な時間短縮を実現することができる。また、
製品同士がブロッキングして流れが滞ることがなく、生
産の立ち上がり時および終了時にも、従来のように人
的、時間的損失が生じず、処理効率がよい。さらに、従
来のように製品用と空箱用の２台の搬送コンベアを並走
させる必要がなく、設備がコンパクトで安価になる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例を示す斜視図である。

【図２】図１の第１のセパレーターの動作説明図であ
る。

【図３】図１の第２のセパレーターの動作説明図であ
る。

【図４】図１の反転装置を示す部分拡大図である。

【図５】上記実施例の製品の流れを示す説明図である。

【図６】上記実施例の製品の流れを示す説明図である。

【図７】反転装置の動作説明図である。

【図８】反転装置の動作説明図である。

【図９】反転装置の動作説明図である。

【図１０】図１の第１のセパレーターの他の動作説明図
である。

【図１１】図１の第２のセパレーターの他の動作説明図
である。

【図１２】従来例の斜視図である。

【符号の説明】

１搬送コンベア２ガイド４第１のセパレーター８第２のセパレーター１２ゲート１５反転装置

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】所定形状の製品を、２ｎ＋１（ｎは２以
上の整数）個ずつ正立姿勢で天面開封式の空箱内に箱詰
めする装置であって、製品を倒立姿勢で一個ずつ搬送す
る搬送コンベアと、上記製品を、搬送コンベアの中央
に、送り方向に沿って一列となるよう整列させる第１の
整列手段と、搬送コンベア上の所定位置Ｐにおいて、上
記製品列の１番目の製品を搬送コンベアの片側に所定距
離だけ移動させるとともに２番目の製品を搬送コンベア
の反対側に所定距離だけ移動させることをｎ回繰り返し
たのち、２ｎ＋１番目の製品に対しては上記移動操作を
行わない第１の振り分け手段と、搬送コンベア上の上記
所定位置Ｐよりも下流側のｎ−１個所の位置Ｑ₁…Ｑ
_n-1において、上記搬送コンベアの片側および反対側に
移動された製品を、順次、さらにその外側に所定距離だ
け移動させることを繰り返し、最終的に、２ｎ＋１個の
製品を、搬送コンベアの幅方向の外側から内側に向かっ
て互い違いに振り分ける第２の振り分け手段と、振り分
けられて搬送コンベア幅方向の異なる位置を搬送される
２ｎ＋１個の製品を搬送コンベア幅方向に一列となるよ
うに整列させる第２の整列手段と、上記整列された２ｎ
＋１個の製品の真上に、天面開封式の空箱を、天面を開
口した状態で下向きに被せる空箱供給手段と、上記空箱
が被せられた２ｎ＋１個の製品を箱ごと反転させて、箱
内に製品が正立姿勢で充填された状態で箱ごと取り出す
反転手段とを備えたことを特徴とする箱詰め装置。
【請求項２】所定形状の製品を、２ｎ（ｎは２以上の
整数）個ずつ正立姿勢で天面開封式の空箱内に箱詰めす
る装置であって、製品を倒立姿勢で一個ずつ搬送する搬
送コンベアと、上記製品を、搬送コンベアの中央に、送
り方向に沿って一列となるよう整列させる第１の整列手
段と、搬送コンベア上の所定位置Ｐにおいて、上記製品
列の１番目の製品を搬送コンベアの片側に所定距離だけ
移動させるとともに２番目の製品を搬送コンベアの反対
側に所定距離だけ移動させることをｎ回繰り返す第１の
振り分け手段と、搬送コンベア上の上記所定位置Ｐより
も下流側のｎ−１個所の位置Ｑ₁…Ｑ_n-1において、上
記搬送コンベアの片側および反対側に移動された製品
を、順次、さらにその外側に所定距離だけ移動させるこ
とを繰り返し、最終的に、２ｎ個の製品を、搬送コンベ
アの幅方向の外側から内側に向かって互い違いに振り分
ける第２の振り分け手段と、振り分けられて搬送コンベ
ア幅方向の異なる位置を搬送される２ｎ個の製品を搬送
コンベア幅方向に一列となるように整列させる第２の整
列手段と、上記整列された２ｎ個の製品の真上に、天面
開封式の空箱を、天面を開口した状態で下向きに被せる
空箱供給手段と、上記空箱が被せられた２ｎ個の製品を
箱ごと反転させて、箱内に製品が正立姿勢で充填された
状態で箱ごと取り出す反転手段とを備えたことを特徴と
する箱詰め装置。
【請求項３】所定形状の製品を、２ｎ（ｎは２以上の
整数）個ずつ正立姿勢で天面開封式の空箱内に箱詰めす
る装置であって、製品を倒立姿勢で一個ずつ搬送する搬
送コンベアと、上記製品を、搬送コンベアの中央より製
品一個分手前もしくは奥側に、送り方向に沿って一列と
なるよう整列させる第１の整列手段と、搬送コンベア上
の所定位置Ｐにおいて、上記製品列の１番目の製品を搬
送コンベアの片側に所定距離だけ移動させ、２番目の製
品に対しては上記移動操作を行わないことをｎ回繰り返
す第１の振り分け手段と、搬送コンベア上の上記所定位
置Ｐよりも下流側のｎ−１個所の位置Ｑ₁…Ｑ_n-1にお
いて、上記搬送コンベアの片側および反対側に移動され
た製品を、順次、さらにその外側に所定距離だけ移動さ
せることを繰り返し、最終的に、２ｎ個の製品を、搬送
コンベアの幅方向の外側から内側に向かって互い違いに
振り分ける第２の振り分け手段と、振り分けられて搬送
コンベア幅方向の異なる位置を搬送される２ｎ個の製品
を搬送コンベア幅方向に一列となるように整列させる第
２の整列手段と、上記整列された２ｎ個の製品の真上
に、天面開封式の空箱を、天面を開口した状態で下向き
に被せる空箱供給手段と、上記空箱が被せられた２ｎ個
の製品を箱ごと反転させて、箱内に製品が正立姿勢で充
填された状態で箱ごと取り出す反転手段とを備えたこと
を特徴とする箱詰め装置。