JPH0612212B2 - ア−ク炉 - Google Patents
ア−ク炉Info
- Publication number
- JPH0612212B2 JPH0612212B2 JP60065147A JP6514785A JPH0612212B2 JP H0612212 B2 JPH0612212 B2 JP H0612212B2 JP 60065147 A JP60065147 A JP 60065147A JP 6514785 A JP6514785 A JP 6514785A JP H0612212 B2 JPH0612212 B2 JP H0612212B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- furnace
- tap hole
- furnace body
- molten metal
- lower bottom
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は製鋼用アーク炉に関する。
近年、製鋼用アーク炉においては、出湯方式としてスラ
グを同伴せずに溶融金属のみの出湯を可能とするアーク
炉が採用されつつある。これは、アーク炉以降の精練設
備との関連においてその必要性が生じたためであり、現
在特に特殊鋼の分野において多く採用されている。
グを同伴せずに溶融金属のみの出湯を可能とするアーク
炉が採用されつつある。これは、アーク炉以降の精練設
備との関連においてその必要性が生じたためであり、現
在特に特殊鋼の分野において多く採用されている。
ところで従来の上記製鋼用アーク炉は、炉体の一側部に
延びる延長部の炉底に出湯口が開口されており、この出
湯口は充填物を詰めて塞ぎ、さらにその下面を蓋で覆う
ようにし、操業中は上記出湯口は溶湯で覆われていて、
蓋を開けることにより充填物が落下して出湯が開始され
る構造となっている。
延びる延長部の炉底に出湯口が開口されており、この出
湯口は充填物を詰めて塞ぎ、さらにその下面を蓋で覆う
ようにし、操業中は上記出湯口は溶湯で覆われていて、
蓋を開けることにより充填物が落下して出湯が開始され
る構造となっている。
上記従来の構造によるアーク炉によると、出湯口は操業
中常に溶湯に接しているため、出湯後出湯口を閉塞する
という難作業を伴なうと共に、出湯時に充填物が出湯口
に固着して出湯口が開口しないことが生じやすく、その
際の開口作業が極めて危険を伴なうという欠点がある。
中常に溶湯に接しているため、出湯後出湯口を閉塞する
という難作業を伴なうと共に、出湯時に充填物が出湯口
に固着して出湯口が開口しないことが生じやすく、その
際の開口作業が極めて危険を伴なうという欠点がある。
また、出湯口付近のスクラップは、熱源であるアークか
ら遠く離れているため溶解しにくく、かつ溶解後の溶湯
温度の不均一や溶湯成分の不均一をきたす。
ら遠く離れているため溶解しにくく、かつ溶解後の溶湯
温度の不均一や溶湯成分の不均一をきたす。
さらに、炉体の一側部に延長部が延設されているため炉
体が非円形となり、そのため内張り耐火物の構成が複雑
になり、かつその使用量が多くなるうえ、溶湯の表面積
が大きくなるため、熱損失が多いという問題がある。そ
して出湯口の充填物が不純物として、出湯した溶湯中に
混入するという問題があった。
体が非円形となり、そのため内張り耐火物の構成が複雑
になり、かつその使用量が多くなるうえ、溶湯の表面積
が大きくなるため、熱損失が多いという問題がある。そ
して出湯口の充填物が不純物として、出湯した溶湯中に
混入するという問題があった。
この発明は、上記従来技術の問題点に着目し、これを改
善することを目的とするもので、極めて危険な作業を伴
なう出湯口の開口出湯作業をなくすると共に、出湯後の
閉塞作業を廃し、その作業に伴なう時間、労力、および
閉塞材料を節減し、かつ炉体の構造の単純化をはかり、
内張り構造を簡略にして内張り耐火物の使用量を減少
し、併せて溶湯の表面積を減らして熱損失を低下させ、
しかもスクラップの均一で迅速な溶解、溶湯成分、温度
の均一化をはかることのできるアーク炉を提供するもの
である。
善することを目的とするもので、極めて危険な作業を伴
なう出湯口の開口出湯作業をなくすると共に、出湯後の
閉塞作業を廃し、その作業に伴なう時間、労力、および
閉塞材料を節減し、かつ炉体の構造の単純化をはかり、
内張り構造を簡略にして内張り耐火物の使用量を減少
し、併せて溶湯の表面積を減らして熱損失を低下させ、
しかもスクラップの均一で迅速な溶解、溶湯成分、温度
の均一化をはかることのできるアーク炉を提供するもの
である。
上記目的を達成するため、この発明においては、炉体を
傾けて出湯する傾動式のアーク炉であって、炉体の一側
部を外方に張出すように突出させて外側に傾斜する上部
壁とこの上部壁に連続して炉底方向に下り傾斜の下底部
とで構成される突出部を形成し、この突出部の下底部お
よび上部壁の炉内ハースラインより上位の位置に出湯口
をそれぞれ開口したことを特徴とするものである。
傾けて出湯する傾動式のアーク炉であって、炉体の一側
部を外方に張出すように突出させて外側に傾斜する上部
壁とこの上部壁に連続して炉底方向に下り傾斜の下底部
とで構成される突出部を形成し、この突出部の下底部お
よび上部壁の炉内ハースラインより上位の位置に出湯口
をそれぞれ開口したことを特徴とするものである。
以下この発明の実施例を添付図面を参照して説明する。
第１図はこの発明の一実施例の縦断側面を示すもので、
炉体１の一側部に外方に張出すように突出する突出部２
が形成されている。この突出部２の断面形状は、その下
底部３が炉底４の周辺部の傾斜面４ａに連続する傾斜面
３ａとされ、上部壁５はこの下底部３に対しほぼ直角を
なし、外側に傾斜している。
炉体１の一側部に外方に張出すように突出する突出部２
が形成されている。この突出部２の断面形状は、その下
底部３が炉底４の周辺部の傾斜面４ａに連続する傾斜面
３ａとされ、上部壁５はこの下底部３に対しほぼ直角を
なし、外側に傾斜している。
上記突出部２の下底部３には、炉体１のハースライン７
より上位の位置に出湯口８が開口されている。
より上位の位置に出湯口８が開口されている。
したがって、出湯時に炉体１を突出部２側に傾ければ、
出湯口８から出湯される。操業時には出湯口８がハース
ライン７よりも上位におかれるので、出湯口８を充填物
などで特に閉塞する必要がない。
出湯口８から出湯される。操業時には出湯口８がハース
ライン７よりも上位におかれるので、出湯口８を充填物
などで特に閉塞する必要がない。
さらに、この炉体１では、突出部２の下底部３の他に上
部壁５にも出湯口８′が設けられている。これら出湯口
８，８′には、それぞれ蓋１０，１０′が装備され、出
湯する鋼種などにより溶湯のみの出湯（下底部３の出湯
口８を使用）と、スラグを同伴する出湯（上部壁５の出
湯口８′を使用）との双方の出湯口を容易に切替えて使
用することができるようにしたものである。
部壁５にも出湯口８′が設けられている。これら出湯口
８，８′には、それぞれ蓋１０，１０′が装備され、出
湯する鋼種などにより溶湯のみの出湯（下底部３の出湯
口８を使用）と、スラグを同伴する出湯（上部壁５の出
湯口８′を使用）との双方の出湯口を容易に切替えて使
用することができるようにしたものである。
なお、下底部３の出湯口８はこれを特に閉塞する必要は
ないが、弁などの連続使用可能な閉塞具や充填物を使用
しても差支えないことは勿論であり、出湯口８′には使
用しない方の出湯口を充填物９あるいは９′により詰め
て閉塞して操業する。なお、閉塞方法としては充填物の
ほか弁、ストッパロッド等の連続使用可能な閉塞具によ
るものであってもよい。なお、例示したもののほか、傾
斜面３ａと４ａは必ずしも同一の傾斜角の必要はなく、
また、下底部３と上部壁５の関係も、必ずしもほぼ直角
をなしていなければならないということではない。
ないが、弁などの連続使用可能な閉塞具や充填物を使用
しても差支えないことは勿論であり、出湯口８′には使
用しない方の出湯口を充填物９あるいは９′により詰め
て閉塞して操業する。なお、閉塞方法としては充填物の
ほか弁、ストッパロッド等の連続使用可能な閉塞具によ
るものであってもよい。なお、例示したもののほか、傾
斜面３ａと４ａは必ずしも同一の傾斜角の必要はなく、
また、下底部３と上部壁５の関係も、必ずしもほぼ直角
をなしていなければならないということではない。
さらに、第１図の例示においても炉の熱効率を考慮し
て、出湯口に開閉可能な蓋をつけることも考えられる。
図中１１，１１は電極、１２，１２はアークである。
て、出湯口に開閉可能な蓋をつけることも考えられる。
図中１１，１１は電極、１２，１２はアークである。
以上のように本発明は、炉体の一側部を外方に張出すよ
う突出させて突出部を形成し、この突出部の下底部を炉
底方向に下し傾斜に形成し、この下底部の炉内ハースラ
インより上位の位置に出湯口を開口したので、操業中は
出湯口が溶湯により覆われることがなく、その結果出湯
口を充填物により必ずしも開塞しなくともよいため開塞
のための作業時間、労力、閉塞材料を省略することがで
き、また出湯時に充填物が溶湯中に不純物として混入す
ることがない。さらに出湯口の開口作業が不要であるた
め危険な作業をなくすることができ、しかも操業中に出
湯口の保守作業を行なえるので作業能率がよい。また、
上部壁に設けた出湯口によってスラグを同伴する出湯を
行うことができ、これと溶湯のみの出湯を切り替えるこ
ともできる。そして、炉体の平面形状は円形のままであ
るから内張り耐火物の構造が複雑になることがなく、そ
の施工も容易であり、また溶湯の表面積も大きくなるこ
とがないので熱損失も少なく、さらに、スクラップの溶
解難あるいは溶湯の温度や成分が不均一になることもな
いなどの種々の効果がある。
う突出させて突出部を形成し、この突出部の下底部を炉
底方向に下し傾斜に形成し、この下底部の炉内ハースラ
インより上位の位置に出湯口を開口したので、操業中は
出湯口が溶湯により覆われることがなく、その結果出湯
口を充填物により必ずしも開塞しなくともよいため開塞
のための作業時間、労力、閉塞材料を省略することがで
き、また出湯時に充填物が溶湯中に不純物として混入す
ることがない。さらに出湯口の開口作業が不要であるた
め危険な作業をなくすることができ、しかも操業中に出
湯口の保守作業を行なえるので作業能率がよい。また、
上部壁に設けた出湯口によってスラグを同伴する出湯を
行うことができ、これと溶湯のみの出湯を切り替えるこ
ともできる。そして、炉体の平面形状は円形のままであ
るから内張り耐火物の構造が複雑になることがなく、そ
の施工も容易であり、また溶湯の表面積も大きくなるこ
とがないので熱損失も少なく、さらに、スクラップの溶
解難あるいは溶湯の温度や成分が不均一になることもな
いなどの種々の効果がある。
第１図は本発明の一実施例を示す縦断面図である。 １……炉体、２……突出部、３……下底部、３ａ……傾
斜面、４……炉底、５……上部壁、６……溶湯、７……
ハースライン、８……出湯口。
斜面、４……炉底、５……上部壁、６……溶湯、７……
ハースライン、８……出湯口。
Claims (1)
- 【請求項１】炉体を傾けて出湯する傾動式のアーク炉で
あって、炉体の一側部を外方に張出すように突出させて
外側に傾斜する上部壁とこの土部壁に連続して炉底方向
に下り傾斜の下底部とで構成される突出部を形成し、こ
の突出部の下底部および上部壁の炉内ハースラインより
上位の位置に出湯口をそれぞれ開口したことを特徴とす
るアーク炉。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP60065147A JPH0612212B2 (ja) | 1985-03-29 | 1985-03-29 | ア−ク炉 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP60065147A JPH0612212B2 (ja) | 1985-03-29 | 1985-03-29 | ア−ク炉 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS61225571A JPS61225571A (ja) | 1986-10-07 |
| JPH0612212B2 true JPH0612212B2 (ja) | 1994-02-16 |
Family
ID=13278474
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP60065147A Expired - Lifetime JPH0612212B2 (ja) | 1985-03-29 | 1985-03-29 | ア−ク炉 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0612212B2 (ja) |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE2944269C3 (de) * | 1979-11-02 | 1982-04-15 | Mannesmann AG, 4000 Düsseldorf | Ofengefäß eines kippbaren Lichtbogenofens |
-
1985
- 1985-03-29 JP JP60065147A patent/JPH0612212B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS61225571A (ja) | 1986-10-07 |
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