JPH06121805A - 豚の人工授精用具及び人工授精方法 - Google Patents

豚の人工授精用具及び人工授精方法

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JPH06121805A
JPH06121805A JP27184892A JP27184892A JPH06121805A JP H06121805 A JPH06121805 A JP H06121805A JP 27184892 A JP27184892 A JP 27184892A JP 27184892 A JP27184892 A JP 27184892A JP H06121805 A JPH06121805 A JP H06121805A
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Satoru Hayashi
哲 林
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ITOCHU SHIRYO
Itochu Feed Mills Co Ltd
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ITOCHU SHIRYO
Itochu Feed Mills Co Ltd
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    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61DVETERINARY INSTRUMENTS, IMPLEMENTS, TOOLS, OR METHODS
    • A61D19/00Instruments or methods for reproduction or fertilisation
    • A61D19/02Instruments or methods for reproduction or fertilisation for artificial insemination
    • A61D19/027Devices for injecting semen into animals, e.g. syringes, guns, probes

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Abstract

(57)【要約】 【目的】豚に不快感を与えることなく人工授精用具を装
着でき、かつ、その人工授精用具の装着を確実にできる
ようにする。 【構成】管部材1は柔軟なシリコンで柔軟に形成され、
内部には精液の通路となる精液注入孔2が形成されてい
る。管部材1の先端近傍には、精液注入孔2に連通する
精液出口3が形成され、かつ、基端は精液容器(図示せ
ず)と接続できるようにロート状に形成されている。管
部材1の精液出口3より基端側近傍の周囲において、シ
リコンフィルムから成る柔軟な膨張膜4が設けられてい
る。この膨張膜4は、その両端が管部材1に固着され、
内部は中空状態になっており、空気を充填することによ
り膨張するようになっている。符号7はステンレスから
なる内針で、この内針7を精液注入孔2に挿入した状態
で管部材1を膣に挿入する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、豚の人工受精をする際
に使用する、豚の子宮に精液を注入する人工受精用具及
び人工授精方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、豚の人工授精を行うには、管状
の人工授精用具を外陰部から膣を介して子宮頸管まで挿
入し、人工授精用具の外部端に設けた精液容器から人工
授精用具内を通して精液を子宮内に注入している。
【0003】従来、このような人工授精用具は、外部か
ら操作しやすい硬い材質、例えば、硬質ゴム、プラスチ
ック、塩化ビニールなどを用い、豚の陰茎を模した形状
(螺旋状)に形成されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
人工授精用具を用いた人工授精では、豚に苦痛を与える
ものであった。すなわち、豚の人工授精では、数分以上
のゆっくりした時間で精液を注入するのがよいとされて
いる。しかし、長時間人工授精用具の外部端を静かに保
持することは容易でなく、操作者が外部端を動かすと、
子宮頸管を刺激し豚に苦痛を与えるものであった。
【0005】また、豚が長時間起立したままで静かにし
ていることは少ないので、精液注入操作を短時間で済ま
すことがあり、このように、精液を短時間で注入した
り、豚が静かにしていないときには、人工授精用具の先
端と子宮頸管の間に隙間ができ、ここから精液が漏出す
るものであった。
【0006】本発明は、以上の問題点を解決し、豚に苦
痛を与えることがなく、また、精液を確実に子宮に注入
することができる人工授精用具及び人工授精方法を提供
することを目的をする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記問題点を解
決するためになされたもので、本発明の豚の人工授精用
具は、先端が閉じられ柔軟な材質で形成された管部材
と、この管部材の内部に形成された精液注入孔と、管部
材の先端近傍に設けられた精液出口と、前記精液注入孔
に挿入自在で棒状の形状を維持する内針とを具備するこ
とを特徴として構成されている。
【0008】管部材は、柔軟な材質で形成されており、
例えば、シリコン、軟質ゴムで形成される。内針は、挿
入時の外力に対して棒状の形状を維持でき、かつ、精液
注入孔に挿入自在であればよい。例えば、ステンレスな
どで形成された棒がある。
【0009】また、もう一つの本発明の豚の人工授精用
具は、管部材と、この管部材の内部に形成された精液注
入孔と、管部材の先端近傍に設けられた精液出口と、こ
の精液出口より基端側の管部材の周囲に設けられ膨張自
在な膨張膜と、この膨張膜に流体を充填する流体充填手
段とを具備することを特徴として構成されている。
【0010】膨張膜は、流体の充填により膨張自在なも
のであればよく、例えば、ゴム膜、プラスチックフィル
ム、シリコン膜などで形成される。また、膨張膜は、膜
自体が延びるものであっても、膜自体は延びないが膨張
するだけの余裕のある畳まれた状態のものであってもよ
い。
【0011】流体充填手段は、膨張膜に流体を充填でき
ればよく、この流体としては、空気、水、などがあり、
充填方法としては、管部材に設けても、管部材とは別個
に設けてもよい。また、管部材は、従来のように硬い材
質で形成されたものでも、上述したような柔軟な材質で
形成されたものでもよい。
【0012】また、本発明の人工授精方法は、柔軟な材
質で形成された管部材に棒状の形状を維持する内針を挿
入した状態で管部材を膣に挿入し、そして内針を抜き出
した後精液を注入することを特徴として構成されてい
る。
【0013】さらに、もう一つの本発明の人工授精方法
は、人工授精用具を膣に挿入後精液を出す部位より基端
側の少なくとも一部を太くし、この太くなった状態で精
液を注入することを特徴として構成されている。
【0014】膣に挿入後の人工授精用具の太さは、膣又
は子宮頸管に圧着するだけの太さであればよく、例え
ば、直径1〜4cm程度である。
【0015】
【作用】本発明では、管部材の挿入時は内針が管部材が
折れ曲がるのを防止し、挿入後は管部材から内針を抜き
出し管部材のみ残留させ、膣との接触をソフトにする。
【0016】また、本発明では、管部材を挿入後膨張膜
を膨張させ、この膨張膜が膣及び子宮頸管に圧着し、子
宮頸管と人工授精用具との間の隙間をなくす。
【0017】
【実施例】本発明による豚の人工授精用具及び人工授精
方法の一実施例を図面に基づいて説明する。図1は、豚
の人工授精用具の中間部分を省略した断面図である。こ
の図において、符号1はシリコンで形成された柔軟な管
部材で、この管部材1は、その先端は楕円状に形成さ
れ、内部には精液の通路となる精液注入孔2が形成され
ている。また、管部材1の先端近傍には、精液注入孔2
に連通する精液出口3が形成され、かつ、基端は精液容
器(図示せず)と接続できるようにロート状に形成され
ている。
【0018】また、管部材1の精液出口3より基端側近
傍の周囲において、シリコンフィルムから成る膨張膜4
が設けられている。この膨張膜4は、その両側端が管部
材1に固着され、内部は中空状態になっている。さら
に、管部材1には流体充填手段としての空気孔5が形成
されており、この空気孔5の先端が膨張膜4に連通し、
また、空気孔5の基端部には逆流防止弁6が設けられて
いる。
【0019】符号7は管部材1の挿入時に使用する内針
で、この内針7は、管部材1より長く、かつ、精液注入
孔2より径が小さい略円柱状で、折れ曲がらない程度の
硬さを持って形成されている。
【0020】以上のような人工授精用具を用いて豚の人
工授精を行うには、まず、内針7を精液注入孔2に挿入
し、この状態で内針7を持って管部材1を外陰部から子
宮頸管に挿入する。このとき、管部材1は内針7が内部
に挿入されているので、抵抗があっても折れ曲がること
なく円滑に挿入できる。管部材1の挿入後、直ちに逆流
防止弁6を介して空気を注入する。すると、空気は膨張
膜4内に充填され、膨張膜4は図中実線の状態から二点
鎖線の状態のように膨張する。この膨張膜4の膨張によ
り、膨張膜4は膣及び子宮頸管に圧着し、これらの間に
隙間がなくなる。この状態で内針7を抜き出すが、膨張
膜4が膣に圧着により固定されているので、管部材1が
脱落したりズレたりしない。また、内針7が抜かれた管
部材1は柔軟で折り曲げ自在であるので、豚に不快感を
与えない。
【0021】次に、感部材1の基端部に精液容器を連結
し、精液を注入する。すると、精液は精液注入孔2を通
って精液出口3から子宮頸管に送られる。この子宮頸管
に注入された精液は、膨張膜4があるので漏れることが
なく、円滑に子宮へ浸入して行く。
【0022】精液の注入後、管部材1の基端部を豚の背
中に鉗子などで体毛などともに精液注入孔2を閉塞した
状態で固定する。そして、数分程度以上放置し、精液を
十分に子宮に侵入させる。
【0023】次に、従来の人工授精用具を用いた人工授
精と本発明の人工授精用具を用いた人工授精とを比較し
た実験結果を表1に示す。
【0024】
【表1】
【0025】初心者と熟練者とが人工授精を行った際の
受胎率を比較した実験結果を表2に示す。
【0026】
【表2】
【0027】
【発明の効果】本発明は、豚に不快感を与えることなく
人工授精用具を装着することができ、また、精液を確実
に子宮に注入することができる。したがって、従来は精
液注入をゆっくり時間をかけて行わなければならないと
されていたものが、本発明では、精液注入を短時間で行
った後人工授精用具を子宮頸管又は膣にセットしたまま
長時間放置することで、ゆっくり注入したと同等の効果
が得られ、作業性の向上が得られる。その結果、従来は
安定した受胎成績を得るには熟練を要したが、本発明で
は挿入が容易で注入に漏れがなくなるため、初心者でも
安定した良好な受胎成績を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による人工授精用具の一実施例の一部
省略した断面図。
【符号の説明】 1…管部材 2…精液注入孔 3…精液出口 4…膨張膜 5…空気孔 6…逆止弁 7…内針

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端が閉じられ柔軟な材質で形成された
    管部材と、この管部材の内部に形成された精液注入孔
    と、管部材の先端近傍に設けられた精液出口と、前記精
    液注入孔に挿入自在で棒状の形状を維持する内針とを具
    備することを特徴とする豚の人工授精用具
  2. 【請求項2】 管部材と、この管部材の内部に形成され
    た精液注入孔と、管部材の先端近傍に設けられた精液出
    口と、この精液出口より基端側の管部材の周囲に設けら
    れ膨張自在な膨張膜と、この膨張膜に流体を充填する流
    体充填手段とを具備することを特徴とする豚の人工授精
    用具
  3. 【請求項3】 柔軟な材質で形成された管部材に棒状の
    形状を維持する内針を挿入した状態で管部材を膣に挿入
    し、そして内針を抜き出した後精液を注入することを特
    徴とする豚の人工授精方法
  4. 【請求項4】 人工授精用具を膣に挿入後精液を出す部
    位より基端側の少なくとも一部を太くし、この太くなっ
    た状態で精液を注入することを特徴とする豚の人工授精
    方法
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59197604A (ja) * 1983-04-26 1984-11-09 Nippon Kuatsu Syst Kk 供給気体の圧力制御方法

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