JPH0612066B2 - タ−ボ過給装置 - Google Patents
タ−ボ過給装置Info
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- JPH0612066B2 JPH0612066B2 JP61255925A JP25592586A JPH0612066B2 JP H0612066 B2 JPH0612066 B2 JP H0612066B2 JP 61255925 A JP61255925 A JP 61255925A JP 25592586 A JP25592586 A JP 25592586A JP H0612066 B2 JPH0612066 B2 JP H0612066B2
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- turbine
- thin
- thin plate
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、エンジンのターボ過給装置に関する。
従来、排気ターボ過給機については種々のものが開示さ
れている。また、その中でタービンスクロールを二分割
あるいは三分割したターボ過給装置についても種々のも
のが開示されている。このようなものとして、例えば、
実開昭60−134832号公報、実開昭58−180
339号公報、実開昭60−12631号公報、特開昭
58−138222号公報等に記載されたものがある。
れている。また、その中でタービンスクロールを二分割
あるいは三分割したターボ過給装置についても種々のも
のが開示されている。このようなものとして、例えば、
実開昭60−134832号公報、実開昭58−180
339号公報、実開昭60−12631号公報、特開昭
58−138222号公報等に記載されたものがある。
まず、実開昭60−134832号公報には、三分割さ
れたタービン通路が開示されている。これについて第4
図を参照して概説する。第4図において、タービンハウ
ジングガス通路切換装置を備えた排気過給機30が示さ
れている。この排気過給機30については、タービンハ
ウジング31の内壁32に複数の仕切板33,34を設
け、複数のガス通路35,36,37と複数のガス供給
口とを形成し、ガス通路35,36,37と複数のガス
供給口とを断通するロータリバルブをタービンハウジン
グ31に形成した孔より回転自在にタービンハウジング
31内に挿入したものである。
れたタービン通路が開示されている。これについて第4
図を参照して概説する。第4図において、タービンハウ
ジングガス通路切換装置を備えた排気過給機30が示さ
れている。この排気過給機30については、タービンハ
ウジング31の内壁32に複数の仕切板33,34を設
け、複数のガス通路35,36,37と複数のガス供給
口とを形成し、ガス通路35,36,37と複数のガス
供給口とを断通するロータリバルブをタービンハウジン
グ31に形成した孔より回転自在にタービンハウジング
31内に挿入したものである。
また、実開昭60−12631号公報に開示されたもの
を第5図を参照して概説する。第5図において、排気タ
ーボ過給機本体50のタービンハウジング53内にター
ビンホイール55の周囲を囲む排気ガス流路が形成され
ると共に、タービンハウジング53の内壁面に排気ガス
流路を第1の流路56及び第2の流路57に分割する仕
切板59が設けられ、エンジンの複数のシリンダから排
出される排気ガスが第1の排気通路及び第2の排気通路
を介してタービンハウジング53の第1及び第2の各流
路56,57に導入され、これらの第1及び第2の各流
路56,57からタービンホイール55に排気ガスが吹
き付けられてタービンホイール55が回転駆動される排
気ターボ過給機に関し、仕切板59を板材によって形成
し、鋳造製のタービンハウジング53の内壁面に平板状
の仕切板59を設けた排気ターボ過給機が開示されてい
る。
を第5図を参照して概説する。第5図において、排気タ
ーボ過給機本体50のタービンハウジング53内にター
ビンホイール55の周囲を囲む排気ガス流路が形成され
ると共に、タービンハウジング53の内壁面に排気ガス
流路を第1の流路56及び第2の流路57に分割する仕
切板59が設けられ、エンジンの複数のシリンダから排
出される排気ガスが第1の排気通路及び第2の排気通路
を介してタービンハウジング53の第1及び第2の各流
路56,57に導入され、これらの第1及び第2の各流
路56,57からタービンホイール55に排気ガスが吹
き付けられてタービンホイール55が回転駆動される排
気ターボ過給機に関し、仕切板59を板材によって形成
し、鋳造製のタービンハウジング53の内壁面に平板状
の仕切板59を設けた排気ターボ過給機が開示されてい
る。
次に、実開昭58−180339号公報に開示されたも
のを第6図を参照して概説する。第6図において、排気
エネルギで回転するタービンと前記タービンにより駆動
されるコンプレッサとを備えたターボチャージャ40が
示されている。このターボチャージャ40については、
タービンスクロール41の内部を入口部からタービンロ
ータ44外周に至るまで二分割する隔壁47を設け、こ
れら並列する二つのスクロール45,46の入口面積と
ロータ回転軸43から入口中心まで偏心量との比を異な
って設定し、且つ一方の入口にエンジン回転数に応じて
開く切換弁を設けたものである。
のを第6図を参照して概説する。第6図において、排気
エネルギで回転するタービンと前記タービンにより駆動
されるコンプレッサとを備えたターボチャージャ40が
示されている。このターボチャージャ40については、
タービンスクロール41の内部を入口部からタービンロ
ータ44外周に至るまで二分割する隔壁47を設け、こ
れら並列する二つのスクロール45,46の入口面積と
ロータ回転軸43から入口中心まで偏心量との比を異な
って設定し、且つ一方の入口にエンジン回転数に応じて
開く切換弁を設けたものである。
更に、特開昭58−138222号公報に記載されたも
のについては、タービンスクロールを二分割し、一方の
タービンスクロール部分に開閉弁すなわち開閉シャッタ
を設置し、ノズル面積を可変にするような排気タービン
過給機が開示されている。これについて第7図を参照し
て概説する。第7図において、内燃機関の排気タービン
の過給機における排気タービン60が示されている。こ
の排気タービン60については、タービンケース61の
内部を隔壁62によりほぼ軸方向に並んだ流路面積の異
なる大容量及び小容量用の2つのスクロール室63,6
4に分割し、この隔壁62の先端はタービン羽根67の
外周の羽根入口に近接させて、ノズル部分65,66も
軸方向に2分割し、且つこの2分割されたノズル幅をそ
れぞれに連通している2つのスクロール室63,64の
容量に応じて与え、スクロール入口部にスクロール室6
3,64に連なる2流路のうち流路面積の大きな方の流
路入口を開閉できるバルブ68を設け、エンジン低速時
の過給圧力が低い場合には、バルブ68を閉じて流路面
積の小さな方のスクロール室64のみに排気ガスを流
し、エンジン高速時には次第にバルブ68を開いて流路
面積の大きな方のスクロール室63にも排気ガスを流す
ようにしたものである。図中、69はアクチュエータを
示す。
のについては、タービンスクロールを二分割し、一方の
タービンスクロール部分に開閉弁すなわち開閉シャッタ
を設置し、ノズル面積を可変にするような排気タービン
過給機が開示されている。これについて第7図を参照し
て概説する。第7図において、内燃機関の排気タービン
の過給機における排気タービン60が示されている。こ
の排気タービン60については、タービンケース61の
内部を隔壁62によりほぼ軸方向に並んだ流路面積の異
なる大容量及び小容量用の2つのスクロール室63,6
4に分割し、この隔壁62の先端はタービン羽根67の
外周の羽根入口に近接させて、ノズル部分65,66も
軸方向に2分割し、且つこの2分割されたノズル幅をそ
れぞれに連通している2つのスクロール室63,64の
容量に応じて与え、スクロール入口部にスクロール室6
3,64に連なる2流路のうち流路面積の大きな方の流
路入口を開閉できるバルブ68を設け、エンジン低速時
の過給圧力が低い場合には、バルブ68を閉じて流路面
積の小さな方のスクロール室64のみに排気ガスを流
し、エンジン高速時には次第にバルブ68を開いて流路
面積の大きな方のスクロール室63にも排気ガスを流す
ようにしたものである。図中、69はアクチュエータを
示す。
ところで、第6図に示されているターボチャージャ40
については、エンジンの回転数に応答してタービンスク
ロール45,46を可変容量にしたものである。また、
第5図に示されている排気ターボ過給機50について
は、仕切板59は板材で形成されているが、この仕切板
59はタービンハウジング53内のみを分割するもので
ある。しかも、このようなタイプでは、鋳造時に、仕切
板59を中子間に好ましい状態に設置することができ
ず、仕切板59の両側を伝わって湯が流れ込むような現
象が生じることがあり、スムースなタービンスクロール
が形成されないという問題点を有している。
については、エンジンの回転数に応答してタービンスク
ロール45,46を可変容量にしたものである。また、
第5図に示されている排気ターボ過給機50について
は、仕切板59は板材で形成されているが、この仕切板
59はタービンハウジング53内のみを分割するもので
ある。しかも、このようなタイプでは、鋳造時に、仕切
板59を中子間に好ましい状態に設置することができ
ず、仕切板59の両側を伝わって湯が流れ込むような現
象が生じることがあり、スムースなタービンスクロール
が形成されないという問題点を有している。
更に、第7図に示されている排気タービン過給機60に
ついては、エンジン低速から高速まで広範囲で効率良く
十分な過給圧力を得るためにスクロール室63,64及
びノズル部分65,66を可変容量にし、この容量を大
幅に変えるため低速時に使うスクロール流量面積をでき
るだけ小さくするもので、スクロール室63,64を2
分割して、一方のタービンスクロール部分にバルブ68
すなわち開閉シャッタを設置し、ノズル面積を可変にし
ている。
ついては、エンジン低速から高速まで広範囲で効率良く
十分な過給圧力を得るためにスクロール室63,64及
びノズル部分65,66を可変容量にし、この容量を大
幅に変えるため低速時に使うスクロール流量面積をでき
るだけ小さくするもので、スクロール室63,64を2
分割して、一方のタービンスクロール部分にバルブ68
すなわち開閉シャッタを設置し、ノズル面積を可変にし
ている。
しかしながら、上記のいずれのものについても、タービ
ン通路に関してタービンケーシングは鋳物で構成された
ものであり、内壁面に薄板成形体を有するものでなく、
タービン通路の形状を正確に且つ堅牢に構成し、所望の
形状を得るという点では問題を有するものである。
ン通路に関してタービンケーシングは鋳物で構成された
ものであり、内壁面に薄板成形体を有するものでなく、
タービン通路の形状を正確に且つ堅牢に構成し、所望の
形状を得るという点では問題を有するものである。
この発明の目的は、上記の問題点を解消することであ
り、タービン通路に関してタービンケーシングを鋳物で
構成すると共に、前記タービン通路を複数のタービンス
クロールに分割し、前記タービン通路の形状を薄板成形
体によって所望のサイズに正確に且つ堅牢に構成して所
望の形状を得ることできる構造に構成し、特に、上記薄
板成形体を用いることによって鋳造時にタービンスクロ
ールの所定の形状を容易に形成できるよう構成したター
ボ過給装置を提供することである。
り、タービン通路に関してタービンケーシングを鋳物で
構成すると共に、前記タービン通路を複数のタービンス
クロールに分割し、前記タービン通路の形状を薄板成形
体によって所望のサイズに正確に且つ堅牢に構成して所
望の形状を得ることできる構造に構成し、特に、上記薄
板成形体を用いることによって鋳造時にタービンスクロ
ールの所定の形状を容易に形成できるよう構成したター
ボ過給装置を提供することである。
この発明は、上記の目的を達成するために、次のように
構成されている。即ち、この発明は、通路面積が大きい
タービンスクロールと通路面積が小さいタービンスクロ
ールから成るタービン通路を備えたタービンケーシング
を鋳込みによって構成したターボ過給装置において、前
記タービンスクロールのいずれか一方を内壁面を形成す
る薄板と前記タービン通路を分割する薄板仕切板から成
る薄板成形体で構成し、更に前記薄板と前記薄板仕切板
との接合部はノズル部を除いた端部であって互いに密封
状態に溶接でき固着されていることを特徴とするターボ
過給装置に関する。
構成されている。即ち、この発明は、通路面積が大きい
タービンスクロールと通路面積が小さいタービンスクロ
ールから成るタービン通路を備えたタービンケーシング
を鋳込みによって構成したターボ過給装置において、前
記タービンスクロールのいずれか一方を内壁面を形成す
る薄板と前記タービン通路を分割する薄板仕切板から成
る薄板成形体で構成し、更に前記薄板と前記薄板仕切板
との接合部はノズル部を除いた端部であって互いに密封
状態に溶接でき固着されていることを特徴とするターボ
過給装置に関する。
また、このターボ過給装置では、前記薄板仕切板は前記
ノズル部まで伸張する平板である。
ノズル部まで伸張する平板である。
また、このターボ過給装置において、前記薄板と前記薄
板仕切板との前記接合部は前記タービンケーシングと一
体的に溶着によって固着されているものである。
板仕切板との前記接合部は前記タービンケーシングと一
体的に溶着によって固着されているものである。
この発明は、上記のように構成されているので、次のよ
うに作用する。即ち、この発明によるターボ過給装置
は、タービン通路の通路面積が大きいタービンスクロー
ルと通路面積が小さいタービンスクロールの少なくとも
一方を薄板成形体により構成し、更に前記薄板成形体は
ノズル部を除いて密封されているので、鋳造時に前記薄
板成形体の接合部から湯が流れ込むような現象が発生せ
ず、前記タービンスクロールが所定のサイズに且つスム
ースな形状に容易に構成できる。
うに作用する。即ち、この発明によるターボ過給装置
は、タービン通路の通路面積が大きいタービンスクロー
ルと通路面積が小さいタービンスクロールの少なくとも
一方を薄板成形体により構成し、更に前記薄板成形体は
ノズル部を除いて密封されているので、鋳造時に前記薄
板成形体の接合部から湯が流れ込むような現象が発生せ
ず、前記タービンスクロールが所定のサイズに且つスム
ースな形状に容易に構成できる。
また、前記薄板成形体がタービンケーシングの内壁面に
配置される薄板と前記タービン通路を分割する薄板仕切
板から成り、前記薄板仕切板がノズル部まて伸張する平
板であり、また前記薄板の端部と前記薄板仕切板の端部
とは互いに当接状態に溶接によって固着され、更に前記
薄板成形体で構成された前記タービンスクロールを前記
タービンケーシングに鋳込んで構成し、しかも前記薄板
と前記薄板仕切板との端部を固着した接合部は溶着して
前記タービンケーシングと一体的に構成されている。
配置される薄板と前記タービン通路を分割する薄板仕切
板から成り、前記薄板仕切板がノズル部まて伸張する平
板であり、また前記薄板の端部と前記薄板仕切板の端部
とは互いに当接状態に溶接によって固着され、更に前記
薄板成形体で構成された前記タービンスクロールを前記
タービンケーシングに鋳込んで構成し、しかも前記薄板
と前記薄板仕切板との端部を固着した接合部は溶着して
前記タービンケーシングと一体的に構成されている。
従って、前記タービン通路を分割する前記薄板仕切板を
鋳造時に中子間の所定の位置に極めて容易に設置するこ
とができ、また前記タービン通路に関してはタービンケ
ーシングは鋳物で構成するが、前記薄板成形体は鋳造に
先だって予め成形した成形品であるため、前記タービン
通路の形状を所望のサイズに正確に且つ堅牢に構成で
き、しかも前記タービン通路に関して所望の形状を容易
に形成することができる。更に前記薄板成形体で形成さ
れる前記タービンスクロールを使用する場合には、他方
の前記タービンスクロールは断熱空気層としての機能を
果たすことができる。
鋳造時に中子間の所定の位置に極めて容易に設置するこ
とができ、また前記タービン通路に関してはタービンケ
ーシングは鋳物で構成するが、前記薄板成形体は鋳造に
先だって予め成形した成形品であるため、前記タービン
通路の形状を所望のサイズに正確に且つ堅牢に構成で
き、しかも前記タービン通路に関して所望の形状を容易
に形成することができる。更に前記薄板成形体で形成さ
れる前記タービンスクロールを使用する場合には、他方
の前記タービンスクロールは断熱空気層としての機能を
果たすことができる。
以下、図面を参照して、この発明によるターボ過給装置
の実施例を詳述する。
の実施例を詳述する。
第1図において、このターボ過給装置の一実施例が符号
1により部分的に示されている。このターボ過給装置1
において、タービン本体であるタービンケーシング2は
鋳物によって構成され、タービンケーシング2の内壁面
には鋳造的に同時に鋳込まれたステンレススチール材等
から成る薄板成形体が配置されている。
1により部分的に示されている。このターボ過給装置1
において、タービン本体であるタービンケーシング2は
鋳物によって構成され、タービンケーシング2の内壁面
には鋳造的に同時に鋳込まれたステンレススチール材等
から成る薄板成形体が配置されている。
薄板成形体は、タービン通路の通路面積が大きいタービ
ンスクロール12と通路面積が小さいタービンスクロー
ル13を形成する。薄板成形体は、鋳造に先だって予め
タービン通路の通路面積が大きいタービンスクロール1
2を成形され、ノズル部14を除いて密封状態に形成さ
れている。
ンスクロール12と通路面積が小さいタービンスクロー
ル13を形成する。薄板成形体は、鋳造に先だって予め
タービン通路の通路面積が大きいタービンスクロール1
2を成形され、ノズル部14を除いて密封状態に形成さ
れている。
即ち、薄板成形体は、図の左側に位置する薄板5と、タ
ービン通路中に位置し且つタービン通路を分割する薄板
仕切板7とによって構成されている。薄板5及び薄板仕
切板7の各々の端部は、ノズル部14を形成するように
隔置した状態に成形され、他方の端部は互いに当接した
状態に溶接等によって固着されている。符号8は当接部
であり、符号9は溶接部を示す。
ービン通路中に位置し且つタービン通路を分割する薄板
仕切板7とによって構成されている。薄板5及び薄板仕
切板7の各々の端部は、ノズル部14を形成するように
隔置した状態に成形され、他方の端部は互いに当接した
状態に溶接等によって固着されている。符号8は当接部
であり、符号9は溶接部を示す。
従って、薄板成形体は、タービン通路であるタービンス
クロール12を形成している。そして、薄板5はタービ
ンケーシング2の内壁面に配置されている。また、薄板
仕切板7はノズル部14,15まで伸張する平板で構成
されている。
クロール12を形成している。そして、薄板5はタービ
ンケーシング2の内壁面に配置されている。また、薄板
仕切板7はノズル部14,15まで伸張する平板で構成
されている。
ターボ過給装置の鋳造時には、タービンスクロール12
を構成する薄板成形体をタービンケーシング2に鋳込ん
で構成し、タービンケーシング2を鋳造する場合に、薄
板成形体が設置されて鋳込まれる時に、露出している溶
接部9の付近即ち薄板5と薄板仕切板7との接合部即ち
当接部8及び溶接部9は鋳造時に、溶解状態になってタ
ービンケーシング2と一体的に溶着される。
を構成する薄板成形体をタービンケーシング2に鋳込ん
で構成し、タービンケーシング2を鋳造する場合に、薄
板成形体が設置されて鋳込まれる時に、露出している溶
接部9の付近即ち薄板5と薄板仕切板7との接合部即ち
当接部8及び溶接部9は鋳造時に、溶解状態になってタ
ービンケーシング2と一体的に溶着される。
従って、薄板成形体はタービンケーシング2に極めて堅
固に且つ確実にに固定される。ところで、図では、薄板
5と薄板仕切板7とが結合した当接部8、及び溶接した
溶接部9は、説明を分かり易くするために、明確に区別
して誇張した状態に図示されているが、実際にはこの部
分は鋳造時にタービンケーシング2に融合した状態にな
っている。なお、図中、3はケーシング、4はダービン
ロータを示す。
固に且つ確実にに固定される。ところで、図では、薄板
5と薄板仕切板7とが結合した当接部8、及び溶接した
溶接部9は、説明を分かり易くするために、明確に区別
して誇張した状態に図示されているが、実際にはこの部
分は鋳造時にタービンケーシング2に融合した状態にな
っている。なお、図中、3はケーシング、4はダービン
ロータを示す。
第2図には、この発明によるターボ過給装置の別の実施
例が符号10によって部分的に示されている。このター
ボ過給装置10については、上記ターボ過給装置1と比
較して、タービンスクロールにステンレススチール材等
から成る薄板仕切板11が曲面に形成されている以外に
ついては、全く同一の構造であるので、同一の部品につ
いては同一の符号を付してそれらの説明を省略する。
例が符号10によって部分的に示されている。このター
ボ過給装置10については、上記ターボ過給装置1と比
較して、タービンスクロールにステンレススチール材等
から成る薄板仕切板11が曲面に形成されている以外に
ついては、全く同一の構造であるので、同一の部品につ
いては同一の符号を付してそれらの説明を省略する。
この実施例の薄板成形体は、タービンケーシング2の鋳
造に先だって、予め薄板5及び曲面状態の薄板仕切板1
1によって形成されている。このようにして、薄板成形
体はどのような所望な形状にでも構成することができ、
しかも、鋳造に当たって何ら困難な設定作業もなく、ど
のような構造のタービンスクロールでも極めて容易に中
子間に設定することができる。
造に先だって、予め薄板5及び曲面状態の薄板仕切板1
1によって形成されている。このようにして、薄板成形
体はどのような所望な形状にでも構成することができ、
しかも、鋳造に当たって何ら困難な設定作業もなく、ど
のような構造のタービンスクロールでも極めて容易に中
子間に設定することができる。
第3図には、この発明によるターボ過給装置の更に別の
実施例が符号20によって部分的に示されている。この
ターボ過給装置20については、上記ターボ過給装置1
と比較して、タービンスクロールにステンレススチール
材等から成る薄板成形体が小さい通路面積のタービンス
クロール13を構成している以外については、全く同一
の構造であるので、同一の部品については同一の符号を
付してそれらの説明を省略する。
実施例が符号20によって部分的に示されている。この
ターボ過給装置20については、上記ターボ過給装置1
と比較して、タービンスクロールにステンレススチール
材等から成る薄板成形体が小さい通路面積のタービンス
クロール13を構成している以外については、全く同一
の構造であるので、同一の部品については同一の符号を
付してそれらの説明を省略する。
この実施例の薄板成形体は、タービンケーシング2の鋳
造に先だって、予め薄板6及び平板状の薄板仕切板7に
よって成形されている。そして、薄板成形体はノズル部
15を除いては密封状態に形成されている。
造に先だって、予め薄板6及び平板状の薄板仕切板7に
よって成形されている。そして、薄板成形体はノズル部
15を除いては密封状態に形成されている。
この発明によるターボ過給装置は、以上のように構成さ
れているので、次のような効果を有する。即ち、このタ
ーボ過給装置は、タービン通路の通路面積が大きいター
ビンスクロールと通路面積が小さいタービンスクロール
のいずれか一方は薄板成形体により構成し、更に前記薄
板成形体はノズル部を除いて密封状態に固着されている
ので、前記薄板成形体の密封状態によって鋳造時に前記
薄板成形体の接合部から湯が流れ込むような現象が発生
せず、前記タービンスクロールが所定のサイズに且つス
ムースな形状に構成できる。
れているので、次のような効果を有する。即ち、このタ
ーボ過給装置は、タービン通路の通路面積が大きいター
ビンスクロールと通路面積が小さいタービンスクロール
のいずれか一方は薄板成形体により構成し、更に前記薄
板成形体はノズル部を除いて密封状態に固着されている
ので、前記薄板成形体の密封状態によって鋳造時に前記
薄板成形体の接合部から湯が流れ込むような現象が発生
せず、前記タービンスクロールが所定のサイズに且つス
ムースな形状に構成できる。
前記薄板成形体がタービンケーシングの内壁面に配置さ
れる薄板と前記タービン通路を分割する薄板仕切板から
成り、前記薄板仕切板がノズル部まで伸長する平板であ
り、また前記薄板の端部と前記薄板仕切板の端部とは互
いに当接状態に溶接によって固着され、更に前記薄板成
形体で構成された前記タービンスクロールを前記タービ
ンケーシングに鋳込んで構成し、しかも前記薄板と前記
薄板仕切板との接合部が鋳造時に溶解して前記タービン
ケーシングと一体的に構成されている。
れる薄板と前記タービン通路を分割する薄板仕切板から
成り、前記薄板仕切板がノズル部まで伸長する平板であ
り、また前記薄板の端部と前記薄板仕切板の端部とは互
いに当接状態に溶接によって固着され、更に前記薄板成
形体で構成された前記タービンスクロールを前記タービ
ンケーシングに鋳込んで構成し、しかも前記薄板と前記
薄板仕切板との接合部が鋳造時に溶解して前記タービン
ケーシングと一体的に構成されている。
従って、エンジンからの排気ガス流量に対応して、前記
タービンスクロールを一方又は両方を作動するように使
用でき、いわゆる可変容量タイプとして適用させること
ができることは勿論のこと、前記タービン通路を分割す
る前記薄板仕切板を鋳造時に中子間の所定の位置に極め
て容易に且つ確実に保持して設置することができ、また
前記タービン通路に関してタービンケーシングは鋳物で
構成するが、成形体であるため、前記タービン通路の形
状を所望のサイズに正確に且つ堅牢に構成でき、前記タ
ービン通路に関して所望の形状を得ることができる。
タービンスクロールを一方又は両方を作動するように使
用でき、いわゆる可変容量タイプとして適用させること
ができることは勿論のこと、前記タービン通路を分割す
る前記薄板仕切板を鋳造時に中子間の所定の位置に極め
て容易に且つ確実に保持して設置することができ、また
前記タービン通路に関してタービンケーシングは鋳物で
構成するが、成形体であるため、前記タービン通路の形
状を所望のサイズに正確に且つ堅牢に構成でき、前記タ
ービン通路に関して所望の形状を得ることができる。
更に、前記薄板成形体で形成される前記タービンスクロ
ールを使用する場合には、他方の前記タービンスクロー
ルは断熱空気層として放熱を抑える機能を果たすことが
できる。また、タービン通路を仕切る前記薄板仕切板に
関しては、従来のものに比較して極めて薄肉に構成する
ことができ、前記タービンスクロールの流路面積を前記
薄板仕切板によって減少させるようなことがなく、前記
薄板仕切板は前記タービンケーシングに確実に且つ堅固
に取り付けられる。
ールを使用する場合には、他方の前記タービンスクロー
ルは断熱空気層として放熱を抑える機能を果たすことが
できる。また、タービン通路を仕切る前記薄板仕切板に
関しては、従来のものに比較して極めて薄肉に構成する
ことができ、前記タービンスクロールの流路面積を前記
薄板仕切板によって減少させるようなことがなく、前記
薄板仕切板は前記タービンケーシングに確実に且つ堅固
に取り付けられる。
更に、前記ノズル部を前記薄板仕切板によって分割され
ているので、前記ノズル部の形状が堅固に且つ安定した
状態に維持される。また、前記簿板成形体を使用するの
で、排気ガスの通路面積を流量、流速等に応じて所望に
より選定して簡単に設計変更でき、通路面積を変更する
ことについても、製造が極めて簡単である。そして、前
記タービンスクロールは堅牢で且つ簡単な構造であって
その形状は維持されるので、故障等は発生することがな
く、メインテナンスが簡単である。
ているので、前記ノズル部の形状が堅固に且つ安定した
状態に維持される。また、前記簿板成形体を使用するの
で、排気ガスの通路面積を流量、流速等に応じて所望に
より選定して簡単に設計変更でき、通路面積を変更する
ことについても、製造が極めて簡単である。そして、前
記タービンスクロールは堅牢で且つ簡単な構造であって
その形状は維持されるので、故障等は発生することがな
く、メインテナンスが簡単である。
第1図はこの発明によるターボ過給装置の一実施例を示
す断面図、第2図はこの発明によるターボ過給装置の別
の実施例を示す断面図、第3図はこの発明によるターボ
過給装置の更に別の実施例を示す断面図、第4図は従来
の排気過給機を示す断面図、第5図は従来の排気ターボ
過給機を示す断面図、第6図は従来のターボチャージャ
を示す断面図、及び第7図は従来の排気タービン過給機
を示す断面図である。 1,10,20……ターボ過給装置、2……タービンケ
ーシング、5,6……薄板、7,11……薄板仕切板、
8……当接部、9……溶接部、12,13……タービン
スクロール、14,15……ノズル部。
す断面図、第2図はこの発明によるターボ過給装置の別
の実施例を示す断面図、第3図はこの発明によるターボ
過給装置の更に別の実施例を示す断面図、第4図は従来
の排気過給機を示す断面図、第5図は従来の排気ターボ
過給機を示す断面図、第6図は従来のターボチャージャ
を示す断面図、及び第7図は従来の排気タービン過給機
を示す断面図である。 1,10,20……ターボ過給装置、2……タービンケ
ーシング、5,6……薄板、7,11……薄板仕切板、
8……当接部、9……溶接部、12,13……タービン
スクロール、14,15……ノズル部。
Claims (3)
- 【請求項1】通路面積が大きいタービンスクロールと通
路面積が小さいタービンスクロールから成るタービン通
路を備えたタービンケーシングを鋳込みによって構成し
たターボ過給装置において、前記タービンスクロールの
いずれか一方を内壁面を形成する薄板と前記タービン通
路を分割する薄板仕切板から成る薄板成形体で構成し、
更に前記薄板と前記薄板仕切板との接合部はノズル部を
除いた端部であって互いに密封状態に溶接で固着されて
いることを特徴とするターボ過給装置。 - 【請求項2】前記薄板仕切板は前記ノズル部まで伸長す
る平板であることを特徴とする特許請求の範囲第1項に
記載のターボ過給装置。 - 【請求項3】前記薄板と前記薄板仕切板との前記接合部
は前記タービンケーシングと一体的に溶着によって固着
されていることを特徴とする特許請求の範囲第1項に記
載のターボ過給装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61255925A JPH0612066B2 (ja) | 1986-10-29 | 1986-10-29 | タ−ボ過給装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61255925A JPH0612066B2 (ja) | 1986-10-29 | 1986-10-29 | タ−ボ過給装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63111236A JPS63111236A (ja) | 1988-05-16 |
JPH0612066B2 true JPH0612066B2 (ja) | 1994-02-16 |
Family
ID=17285475
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61255925A Expired - Lifetime JPH0612066B2 (ja) | 1986-10-29 | 1986-10-29 | タ−ボ過給装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0612066B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7269950B2 (en) * | 2004-05-05 | 2007-09-18 | Precision Industries, Inc. | Staged turbocharger |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB1263932A (en) | 1969-06-27 | 1972-02-16 | Cav Ltd | Turbo superchargers |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5730332U (ja) * | 1980-07-26 | 1982-02-17 |
-
1986
- 1986-10-29 JP JP61255925A patent/JPH0612066B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB1263932A (en) | 1969-06-27 | 1972-02-16 | Cav Ltd | Turbo superchargers |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63111236A (ja) | 1988-05-16 |
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