JPH06120043A - 油入電気機器内部診断装置 - Google Patents
油入電気機器内部診断装置Info
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- JPH06120043A JPH06120043A JP4264395A JP26439592A JPH06120043A JP H06120043 A JPH06120043 A JP H06120043A JP 4264395 A JP4264395 A JP 4264395A JP 26439592 A JP26439592 A JP 26439592A JP H06120043 A JPH06120043 A JP H06120043A
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Landscapes
- Investigating Or Analysing Materials By Optical Means (AREA)
- Housings And Mounting Of Transformers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 油入電気機器の内部異常を精度よく診断でき
る油入電気機器内部診断装置を得る。 【構成】 油入電気機器の絶縁油を試料油として取り込
むカーボン検出部1と、このカーボン検出部1内に注入
された試料油の吸光度を測定するセンサ4と、このセン
サ4の測定結果をもとに浮遊カーボン量および絶縁油中
のアセチレン濃度を推定する演算部5と、推定された結
果を表示する表示部6とを備えたことを特徴としている
る油入電気機器内部診断装置を得る。 【構成】 油入電気機器の絶縁油を試料油として取り込
むカーボン検出部1と、このカーボン検出部1内に注入
された試料油の吸光度を測定するセンサ4と、このセン
サ4の測定結果をもとに浮遊カーボン量および絶縁油中
のアセチレン濃度を推定する演算部5と、推定された結
果を表示する表示部6とを備えたことを特徴としている
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、油入変圧器,油入リア
クトルなどの油入電気機器の内部診断装置に関するもの
である。
クトルなどの油入電気機器の内部診断装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】油入電気機器の保守管理の1つとして、
絶縁油中に溶解しているガスを分析して内部異常の有無
を診断することが一般に行われている(例えば、特開平
1−207652号公報参照)。
絶縁油中に溶解しているガスを分析して内部異常の有無
を診断することが一般に行われている(例えば、特開平
1−207652号公報参照)。
【0003】油入電気機器内でアーク放電や局部加熱な
どの異常が発生すると、絶縁油および絶縁紙が分解し
て、水素ガス,アセチレンガスおよび炭酸ガス等が発生
する。これらの分解ガスは絶縁油中に溶解するため、油
入電気機器内から絶縁油を採取して溶解しているガスを
分析することによって、内部異常の有無を判別できる。
また、内部異常の種類によって発生ガスの種類や量が異
なることを利用して、内部異常の種別を判別することも
可能である。例えば、油中アーク放電では水素ガスやア
セチレンガスが発生する。この時、絶縁紙も放電にさら
されると、主に一酸化炭素ガスが発生することなどが知
られている。
どの異常が発生すると、絶縁油および絶縁紙が分解し
て、水素ガス,アセチレンガスおよび炭酸ガス等が発生
する。これらの分解ガスは絶縁油中に溶解するため、油
入電気機器内から絶縁油を採取して溶解しているガスを
分析することによって、内部異常の有無を判別できる。
また、内部異常の種類によって発生ガスの種類や量が異
なることを利用して、内部異常の種別を判別することも
可能である。例えば、油中アーク放電では水素ガスやア
セチレンガスが発生する。この時、絶縁紙も放電にさら
されると、主に一酸化炭素ガスが発生することなどが知
られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】油入電気機器によって
は、内部異常が発生するまえの前駆現象である軽微な内
部異常によって、絶縁油や絶縁物が分解して生じるカー
ボンが検出されることがある。このような場合は、油中
ガス分析では多量の分解ガスが検出されないため、前駆
現象を検知できない。また、コイルが損傷してアーク放
電や過熱によって絶縁紙の炭化物であるカーボンが発生
して油中に浮遊しても、損傷箇所の位置によっては分解
ガスが油面上に放出されてしまうために油中ガス分解で
アセチレンが検出されないこともある。さらに、通常の
油中ガス分析を行なって内部診断する際には試料油を分
析室まで持ち帰ってガスクロマトグラフを用いて分析す
る必要があり、試料油を採取してから分析までに長時間
を要する。
は、内部異常が発生するまえの前駆現象である軽微な内
部異常によって、絶縁油や絶縁物が分解して生じるカー
ボンが検出されることがある。このような場合は、油中
ガス分析では多量の分解ガスが検出されないため、前駆
現象を検知できない。また、コイルが損傷してアーク放
電や過熱によって絶縁紙の炭化物であるカーボンが発生
して油中に浮遊しても、損傷箇所の位置によっては分解
ガスが油面上に放出されてしまうために油中ガス分解で
アセチレンが検出されないこともある。さらに、通常の
油中ガス分析を行なって内部診断する際には試料油を分
析室まで持ち帰ってガスクロマトグラフを用いて分析す
る必要があり、試料油を採取してから分析までに長時間
を要する。
【0005】以上のように、油中ガス分析を行っても内
部異常の発生する前の前駆現象を検知できなかったり、
ガス分析結果のデータが得られるまでに長時間を要した
りするために、油入電気機器の内部事故を未然に防止で
きなかったり、内部異常の軽微な段階で運転を停止して
重大事故に至るのを防止することができない等の問題点
があった。
部異常の発生する前の前駆現象を検知できなかったり、
ガス分析結果のデータが得られるまでに長時間を要した
りするために、油入電気機器の内部事故を未然に防止で
きなかったり、内部異常の軽微な段階で運転を停止して
重大事故に至るのを防止することができない等の問題点
があった。
【0006】本発明は、上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、油入電気機器内の絶縁油中に浮
遊するカーボン量を検知するとともに、そのカーボン量
から油中のアセチレンガスの濃度を推定することによ
り、油入電気機器の内部異常を現地で簡易に診断できる
ようにした油入電気機器内部診断装置を得ることを目的
とする。
ためになされたもので、油入電気機器内の絶縁油中に浮
遊するカーボン量を検知するとともに、そのカーボン量
から油中のアセチレンガスの濃度を推定することによ
り、油入電気機器の内部異常を現地で簡易に診断できる
ようにした油入電気機器内部診断装置を得ることを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る請求項1に
記載の油入電気機器内部診断装置は、カーボン検出部に
注入された試料油の吸光度を測定し、その測定結果から
絶縁油中に浮遊するカーボン量を検知し、その量から絶
縁油中のアセチレンガスの濃度を推定するものである。
記載の油入電気機器内部診断装置は、カーボン検出部に
注入された試料油の吸光度を測定し、その測定結果から
絶縁油中に浮遊するカーボン量を検知し、その量から絶
縁油中のアセチレンガスの濃度を推定するものである。
【0008】また、請求項2に記載の油入電気機器内部
診断装置は、カーボン検出部に設けられたフィルタによ
り絶縁油をろ過し、これによるフィルタの色変化を測定
し、その測定結果から絶縁油中に浮遊するカーボン量を
検知し、その量から絶縁油中のアセチレンガスの濃度を
推定するものである。
診断装置は、カーボン検出部に設けられたフィルタによ
り絶縁油をろ過し、これによるフィルタの色変化を測定
し、その測定結果から絶縁油中に浮遊するカーボン量を
検知し、その量から絶縁油中のアセチレンガスの濃度を
推定するものである。
【0009】また、請求項3に記載の油入電気機器内部
診断装置は、カーボン検出部に吸着材を設け、前記カー
ボン検出部内を試料ガスを循環させて試料油中のカーボ
ンを前記吸着材表面に吸着させ、その吸着材の色変化を
測定し、その測定結果から絶縁油中に浮遊するカーボン
量を検知し、その量から絶縁油中のアセチレンガスの濃
度を推定するものである。
診断装置は、カーボン検出部に吸着材を設け、前記カー
ボン検出部内を試料ガスを循環させて試料油中のカーボ
ンを前記吸着材表面に吸着させ、その吸着材の色変化を
測定し、その測定結果から絶縁油中に浮遊するカーボン
量を検知し、その量から絶縁油中のアセチレンガスの濃
度を推定するものである。
【0010】
【作用】本発明における油入電気機器内部診断装置は、
油入電気機器内の絶縁油中に浮遊するカーボン量を検知
するとともに、その量から絶縁油中のアセチレンガスの
濃度を推定することにより、油入電気機器の内部異常を
診断できる。
油入電気機器内の絶縁油中に浮遊するカーボン量を検知
するとともに、その量から絶縁油中のアセチレンガスの
濃度を推定することにより、油入電気機器の内部異常を
診断できる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面について説明す
る。図1は本発明の油入電気機器内部診断装置の第1の
実施例を示す構成図である。図1において、1は油入電
気機器内部診断装置のカーボン検出部、2は油入電気機
器(図示せず)から採取した試料油をカーボン検出部1
に注入する注入部、3はこの注入部2とカーボン検出部
1を連結する切り換えバルブ、4は前記カーボン検出部
1に設けられ、試料油の吸光度を測定するセンサ、5は
演算部、6は診断結果を表示する表示部、7は前記カー
ボン検出部1から試料油を排出するための切り換えバル
ブである。
る。図1は本発明の油入電気機器内部診断装置の第1の
実施例を示す構成図である。図1において、1は油入電
気機器内部診断装置のカーボン検出部、2は油入電気機
器(図示せず)から採取した試料油をカーボン検出部1
に注入する注入部、3はこの注入部2とカーボン検出部
1を連結する切り換えバルブ、4は前記カーボン検出部
1に設けられ、試料油の吸光度を測定するセンサ、5は
演算部、6は診断結果を表示する表示部、7は前記カー
ボン検出部1から試料油を排出するための切り換えバル
ブである。
【0012】次に、動作について説明する。油入電気機
器から採取された試料油は注入部2に移され、切り換え
バルブ3を介してカーボン検出部1内に注入される。次
に、カーボン検出部1内の試料油の吸光度がセンサ4で
測定される。このセンサ4は、例えば光電管からの光を
400〜600mμの単色光にして試料油中を透過させ
る。このとき、カーボンが浮遊していると光が散乱し、
透過量が減少する。この透過量の変化を光電管で検知す
るものである。このセンサ4の測定結果をもとに演算部
5で、浮遊カーボン量(mg/油1リットル)および油
中アセチレン濃度(ppm)が算定される。算定結果は
表示部6で表示され、測定を終了した試料油は切り換え
バルブ7を介して排出される。
器から採取された試料油は注入部2に移され、切り換え
バルブ3を介してカーボン検出部1内に注入される。次
に、カーボン検出部1内の試料油の吸光度がセンサ4で
測定される。このセンサ4は、例えば光電管からの光を
400〜600mμの単色光にして試料油中を透過させ
る。このとき、カーボンが浮遊していると光が散乱し、
透過量が減少する。この透過量の変化を光電管で検知す
るものである。このセンサ4の測定結果をもとに演算部
5で、浮遊カーボン量(mg/油1リットル)および油
中アセチレン濃度(ppm)が算定される。算定結果は
表示部6で表示され、測定を終了した試料油は切り換え
バルブ7を介して排出される。
【0013】図2に試料油の吸光度と浮遊カーボン量の
関係、図3に浮遊カーボン量と油中アセチレン濃度の関
係の例をそれぞれ示す。これらの関係は実際の油入電気
機器のデータおよびモデル実験のデータをもとに決定さ
れる。
関係、図3に浮遊カーボン量と油中アセチレン濃度の関
係の例をそれぞれ示す。これらの関係は実際の油入電気
機器のデータおよびモデル実験のデータをもとに決定さ
れる。
【0014】絶縁油中に浮遊するカーボン量を検知し、
その量とあらかじめ設定した検量線とによって絶縁油中
のアセチレンガズの濃度を推定することが可能となり、
通常の油中ガス分析による内部診断を補完できる。
その量とあらかじめ設定した検量線とによって絶縁油中
のアセチレンガズの濃度を推定することが可能となり、
通常の油中ガス分析による内部診断を補完できる。
【0015】図4は本発明の油入電気機器内部診断装置
の第2の実施例を示す構成図である。図4において、1
は油入電気機器内部診断装置のカーボン検出部、2は油
入電気機器(図示せず)より採取した試料油をカーボン
検出部1に注入する注入部、3はこの注入部2とカーボ
ン検出部1を連結する切り換えバルブ、5は演算部、6
は診断結果を表示する表示部、7は前記カーボン検出部
1から試料油を排出するための切り換えバルブ、8は前
記カーボン検出部1に設けられ試料油をろ過する膜状の
フィルタ、9は前記試料油をろ過して排出するための送
油ポンプ、14は時間とともに変化する前記フィルタ8
の色変化を測定するセンサである。
の第2の実施例を示す構成図である。図4において、1
は油入電気機器内部診断装置のカーボン検出部、2は油
入電気機器(図示せず)より採取した試料油をカーボン
検出部1に注入する注入部、3はこの注入部2とカーボ
ン検出部1を連結する切り換えバルブ、5は演算部、6
は診断結果を表示する表示部、7は前記カーボン検出部
1から試料油を排出するための切り換えバルブ、8は前
記カーボン検出部1に設けられ試料油をろ過する膜状の
フィルタ、9は前記試料油をろ過して排出するための送
油ポンプ、14は時間とともに変化する前記フィルタ8
の色変化を測定するセンサである。
【0016】次に、動作について説明する。油入電気機
器から採取された試料油は注入部2に移され、切り換え
バルブ3を介してカーボン検出部1内に注入される。次
に、送油ポンプ9が動作することによって、フィルタ8
および切り換えバルブ7を介して試料油が排出される。
この時、試料油中のカーボンがフィルタ8でろ過され、
フィルタ8に捕捉されたカーボンによりフィルタ8の色
が変化する。この色変化がカーボン検出部1に設けられ
たセンサ14で測定される。このセンサ14は、例えば
400〜700nmの波長の光を試料に照射すると、そ
の色度に応じて減少する反射光を検出するものである。
このセンサ14の測定結果をもとに、演算部5で浮遊カ
ーボン量(mg/油1リットル)および絶縁油中のアセ
チレン濃度(ppm)が算定され、算定結果は表示部6
で表示される。
器から採取された試料油は注入部2に移され、切り換え
バルブ3を介してカーボン検出部1内に注入される。次
に、送油ポンプ9が動作することによって、フィルタ8
および切り換えバルブ7を介して試料油が排出される。
この時、試料油中のカーボンがフィルタ8でろ過され、
フィルタ8に捕捉されたカーボンによりフィルタ8の色
が変化する。この色変化がカーボン検出部1に設けられ
たセンサ14で測定される。このセンサ14は、例えば
400〜700nmの波長の光を試料に照射すると、そ
の色度に応じて減少する反射光を検出するものである。
このセンサ14の測定結果をもとに、演算部5で浮遊カ
ーボン量(mg/油1リットル)および絶縁油中のアセ
チレン濃度(ppm)が算定され、算定結果は表示部6
で表示される。
【0017】図5は本発明の油入電気機器内部診断装置
の第3の実施例を示す構成図である。図5において、1
は油入電気機器内部診断装置のカーボン検出部、2は油
入電気機器(図示せず)から採取した試料油をカーボン
検出部1に注入する注入部、3はこの注入部2とカーボ
ン検出部1を連結する切り換えバルブ、5は演算部、6
は診断結果を表示する表示部、7は前記カーボン検出部
1から試料油を排出するための切り換えバルブ、10は
前記カーボン検出部1に設けられ試料油中のカーボンを
吸着する吸着材、11は前記カーボン検出部1内の試料
油を循環して吸着材10にカーボンを吸着させるための
循環ポンプ、24は時間とともに変化する前記吸着材1
0の色変化を測定するセンサである。
の第3の実施例を示す構成図である。図5において、1
は油入電気機器内部診断装置のカーボン検出部、2は油
入電気機器(図示せず)から採取した試料油をカーボン
検出部1に注入する注入部、3はこの注入部2とカーボ
ン検出部1を連結する切り換えバルブ、5は演算部、6
は診断結果を表示する表示部、7は前記カーボン検出部
1から試料油を排出するための切り換えバルブ、10は
前記カーボン検出部1に設けられ試料油中のカーボンを
吸着する吸着材、11は前記カーボン検出部1内の試料
油を循環して吸着材10にカーボンを吸着させるための
循環ポンプ、24は時間とともに変化する前記吸着材1
0の色変化を測定するセンサである。
【0018】次に、動作について説明する。油入電気機
器から採取された試料油は注入部2に移され、切り換え
バルブ3を介してカーボン検出部1内に注入される。次
に、循環ポンプ11が動作することによって、カーボン
検出部1内の試料油が循環され、試料油は吸着材10と
接触する。この時、試料油中のカーボンが吸着材10の
表面に捕捉されて吸着し、吸着材10の色が変化する。
この色変化がカーボン検出部1に設けられたセンサ24
で測定される。その測定結果をもとに、演算部5で浮遊
カーボン量(mg/油1リットル)および油中アセチレ
ン濃度(ppm)が算定される。算定結果は表示部6で
表示され、測定を終了した試料油は切り換えバルブ7を
介して排出される。
器から採取された試料油は注入部2に移され、切り換え
バルブ3を介してカーボン検出部1内に注入される。次
に、循環ポンプ11が動作することによって、カーボン
検出部1内の試料油が循環され、試料油は吸着材10と
接触する。この時、試料油中のカーボンが吸着材10の
表面に捕捉されて吸着し、吸着材10の色が変化する。
この色変化がカーボン検出部1に設けられたセンサ24
で測定される。その測定結果をもとに、演算部5で浮遊
カーボン量(mg/油1リットル)および油中アセチレ
ン濃度(ppm)が算定される。算定結果は表示部6で
表示され、測定を終了した試料油は切り換えバルブ7を
介して排出される。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
油入電気機器の内部異常で発生する油中浮遊カーボンを
検出するとともに、油中アセチレン濃度を算定して表示
し、その結果を分析して油入電気機器内部の異常を診断
するようにしたので、この装置を用いることにより現地
で簡易に測定でき、一般に行われている油中ガス分析に
よる内部診断を補完することができ、内部診断の信頼性
が高くなるという効果がある。
油入電気機器の内部異常で発生する油中浮遊カーボンを
検出するとともに、油中アセチレン濃度を算定して表示
し、その結果を分析して油入電気機器内部の異常を診断
するようにしたので、この装置を用いることにより現地
で簡易に測定でき、一般に行われている油中ガス分析に
よる内部診断を補完することができ、内部診断の信頼性
が高くなるという効果がある。
【図1】本発明の油入電気機器内部診断装置の第1の実
施例を示す構成図である。
施例を示す構成図である。
【図2】試料油の吸光度から浮遊カーボン量を算定する
場合に用いる両者の関係図である。
場合に用いる両者の関係図である。
【図3】浮遊カーボン量から油中アセチレン濃度を算定
する場合に用いる両者の関係図である。
する場合に用いる両者の関係図である。
【図4】本発明の油入電気機器内部診断装置の第2の実
施例を示す構成図である。
施例を示す構成図である。
【図5】本発明の油入電気機器内部診断装置の第3の実
施例を示す構成図である。
施例を示す構成図である。
【符号の説明】 1 カーボン検出部 2 試料油の注入部 3 切り換えバルブ 4 吸光度を検出するセンサ 5 演算部 6 表示部 7 切り換えバルブ 8 フィルタ 9 送油ポンプ 10 吸着材 11 循環ポンプ 14 フィルタの色変化を測定するセンサ 24 吸着材の色変化を測定するセンサ
Claims (3)
- 【請求項1】 油入電気機器内の絶縁油が試料油として
注入されるカーボン検出部と、前記カーボン検出部に注
入された試料油の吸光度を測定するセンサと、前記吸光
度の測定結果から前記絶縁油中に浮遊するカーボン量を
検知するとともに、その量から前記絶縁油中のアセチレ
ンガスの濃度を推定する演算部と、この演算結果を表示
する表示部とを備えたことを特徴とする油入電気機器内
部診断装置。 - 【請求項2】 油入電気機器内の絶縁油が試料油として
注入され、この試料油をろ過するフィルタを備えたカー
ボン検出部と、前記絶縁油をろ過することにより前記絶
縁油中のカーボンの付着により生じた前記フィルタの色
変化を測定するセンサと、前記フィルタの色変化の測定
結果から前記絶縁油中に浮遊するカーボン量を検知する
とともに、その量から前記絶縁油中のアセチレンガスの
濃度を推定する演算部と、この演算結果を表示する表示
部とを備えたことを特徴とする油入電気機器内部診断装
置。 - 【請求項3】 油入電気機器内の絶縁油が試料油として
注入されるカーボン検出部と、前記カーボン検出部に注
入された試料油を循環せしめ、前記カーボン検出部に設
けられた吸着材に吸着するカーボンにより生じた前記吸
着材の色変化を測定するセンサと、前記吸着材の色変化
の測定結果から前記絶縁油中に浮遊するカーボン量を検
知するとともに、その量から前記絶縁油中のアセチレン
ガスの濃度を推定する演算部と、この演算結果を表示す
る表示部とを備えたことを特徴とする油入電気機器内部
診断装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4264395A JPH06120043A (ja) | 1992-10-02 | 1992-10-02 | 油入電気機器内部診断装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4264395A JPH06120043A (ja) | 1992-10-02 | 1992-10-02 | 油入電気機器内部診断装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06120043A true JPH06120043A (ja) | 1994-04-28 |
Family
ID=17402567
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4264395A Pending JPH06120043A (ja) | 1992-10-02 | 1992-10-02 | 油入電気機器内部診断装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06120043A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003207440A (ja) * | 2002-01-11 | 2003-07-25 | Chubu Electric Power Co Inc | 電気絶縁紙の劣化度測定方法 |
CN109459560A (zh) * | 2018-12-27 | 2019-03-12 | 日新电机(无锡)有限公司 | 一种高压并联电容器装置及电力设备 |
-
1992
- 1992-10-02 JP JP4264395A patent/JPH06120043A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003207440A (ja) * | 2002-01-11 | 2003-07-25 | Chubu Electric Power Co Inc | 電気絶縁紙の劣化度測定方法 |
CN109459560A (zh) * | 2018-12-27 | 2019-03-12 | 日新电机(无锡)有限公司 | 一种高压并联电容器装置及电力设备 |
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