JPH06119676A - 光ヘッド装置 - Google Patents
光ヘッド装置Info
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- JPH06119676A JPH06119676A JP4267431A JP26743192A JPH06119676A JP H06119676 A JPH06119676 A JP H06119676A JP 4267431 A JP4267431 A JP 4267431A JP 26743192 A JP26743192 A JP 26743192A JP H06119676 A JPH06119676 A JP H06119676A
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- Japan
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- light
- optical path
- substrate
- path branching
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Abstract
(57)【要約】
【目的】光ヘッドを一体化し、装置を小型化して製造を
容易にするとともに、半導体レーザの入射光量のロスを
抑えかつ45度偏光検波を行うことのできる光ヘッドを
提供する。 【構成】基板1上に支持手段12が固定され、この支持
手段12上に発光手段9が配置され、光路分岐手段5が
基板1と所定の角度を有し、光路分岐手段5と対向して
いる支持手段12の面の基板1と交わる辺が、光路分岐
手段5の基板1と交わる辺に対して所定の傾きを有し、
光路分岐手段5と対向している支持手段の面の基板1と
対向する辺が、基板1と平行な面に対して所定の傾きを
有する。発光手段9から出射した光が、光路分岐手段5
で反射され、記録媒体上で反射された後に、往路を逆に
戻り、光路分岐手段5で透過され、偏光手段3によりP
偏光は透過され、第1受光器6で受光され、S偏光は反
射され、第2受光器8で受光される。
容易にするとともに、半導体レーザの入射光量のロスを
抑えかつ45度偏光検波を行うことのできる光ヘッドを
提供する。 【構成】基板1上に支持手段12が固定され、この支持
手段12上に発光手段9が配置され、光路分岐手段5が
基板1と所定の角度を有し、光路分岐手段5と対向して
いる支持手段12の面の基板1と交わる辺が、光路分岐
手段5の基板1と交わる辺に対して所定の傾きを有し、
光路分岐手段5と対向している支持手段の面の基板1と
対向する辺が、基板1と平行な面に対して所定の傾きを
有する。発光手段9から出射した光が、光路分岐手段5
で反射され、記録媒体上で反射された後に、往路を逆に
戻り、光路分岐手段5で透過され、偏光手段3によりP
偏光は透過され、第1受光器6で受光され、S偏光は反
射され、第2受光器8で受光される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば光磁気ディスク
装置の光ヘッドなどに用いて好適な光ヘッド装置に関す
るものである。
装置の光ヘッドなどに用いて好適な光ヘッド装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】図6は、従来の磁界変調方式の光磁気デ
ィスク装置の構成例を示している。図6に示すように、
半導体レーザ60から射出された光ビームはコリメータ
レンズ65で平行光に変換され、偏光ビームスプリッタ
61を透過または反射される。透過された光ビームは、
立ち上げミラー62で反射され、対物レンズ63で光磁
気ディスク70上に集光される。また半導体レーザ60
から射出され、偏光ビームスプリッタ61で反射された
光は、さらに半導体レーザ60の射出光量を検出するた
めに、光検出器であるモニタ67に入射される。
ィスク装置の構成例を示している。図6に示すように、
半導体レーザ60から射出された光ビームはコリメータ
レンズ65で平行光に変換され、偏光ビームスプリッタ
61を透過または反射される。透過された光ビームは、
立ち上げミラー62で反射され、対物レンズ63で光磁
気ディスク70上に集光される。また半導体レーザ60
から射出され、偏光ビームスプリッタ61で反射された
光は、さらに半導体レーザ60の射出光量を検出するた
めに、光検出器であるモニタ67に入射される。
【0003】光磁気ディスク70への情報の記録時にお
いては、このように光磁気ディスク70上に光ビームが
集光されるとともに、記録する情報(信号0、または
1)に対応して光磁気ディスク70に対向した磁石71
が変化し、いわゆるキュリー点記録方式により光磁気デ
ィスク70が垂直方向に磁化される。
いては、このように光磁気ディスク70上に光ビームが
集光されるとともに、記録する情報(信号0、または
1)に対応して光磁気ディスク70に対向した磁石71
が変化し、いわゆるキュリー点記録方式により光磁気デ
ィスク70が垂直方向に磁化される。
【0004】光磁気ディスク70に記録された情報の再
生時においては磁気カー効果により、光磁気ディスク7
0に集光された光ビームが反射するときに、その偏光面
すなわち光の振動方向が光磁気ディスク70の磁化方向
に対応して、右または左にθk回転するので、光磁気デ
ィスク70からの反射光の偏光面の回転角の変化を検出
される。
生時においては磁気カー効果により、光磁気ディスク7
0に集光された光ビームが反射するときに、その偏光面
すなわち光の振動方向が光磁気ディスク70の磁化方向
に対応して、右または左にθk回転するので、光磁気デ
ィスク70からの反射光の偏光面の回転角の変化を検出
される。
【0005】即ち、光磁気ディスク70からの反射光
は、対物レンズ63を透過し、偏光ビームスプリッタ6
1で反射され、λ/2波長板64により偏波の45度回
転を行い、偏光ビームプリズム68によりカー効果によ
って生じた偏光面の回転θkを逆成分として含むS偏光
とP偏光に分離される。分離されたS偏光およびP偏光
は、光検出器69a,69bに入射され、両光検出器6
9a,69bの出力の加減算を適宜行うことによってR
F信号(MO信号)、プッシュプル法によりトラッキン
グエラー信号、差動同心円法によりフォーカスエラー信
号がそれぞれ得られる。
は、対物レンズ63を透過し、偏光ビームスプリッタ6
1で反射され、λ/2波長板64により偏波の45度回
転を行い、偏光ビームプリズム68によりカー効果によ
って生じた偏光面の回転θkを逆成分として含むS偏光
とP偏光に分離される。分離されたS偏光およびP偏光
は、光検出器69a,69bに入射され、両光検出器6
9a,69bの出力の加減算を適宜行うことによってR
F信号(MO信号)、プッシュプル法によりトラッキン
グエラー信号、差動同心円法によりフォーカスエラー信
号がそれぞれ得られる。
【0006】ところで、このような装置では半導体レー
ザ60、コリメータレンズ65をはじめとする複数の光
学部品を個別に配置しなければならず、しかも対物レン
ズ63に追従するための立ち上げミラー62が余分に必
要となり、小型化が困難であった。
ザ60、コリメータレンズ65をはじめとする複数の光
学部品を個別に配置しなければならず、しかも対物レン
ズ63に追従するための立ち上げミラー62が余分に必
要となり、小型化が困難であった。
【0007】さらに、各部品を配置するときは各部品の
位置の調整を高精度に行う必要があり、組立が容易でな
く製造に時間がかかる課題もあった。また、例えば温
度、湿度、および外部からの振動などの外的要因によ
り、各部品が変化したり、その配置位置がずれたりし
て、光学特性が容易に変化してしまうので装置の信頼性
に問題があった。
位置の調整を高精度に行う必要があり、組立が容易でな
く製造に時間がかかる課題もあった。また、例えば温
度、湿度、および外部からの振動などの外的要因によ
り、各部品が変化したり、その配置位置がずれたりし
て、光学特性が容易に変化してしまうので装置の信頼性
に問題があった。
【0008】そこで、上記課題を解決するために半導体
基板に図6に示した偏光ビームスプリッタ61と偏光ビ
ームプリズム68と光検出器69a,69bとを一体化
した図7に示す光ヘッド装置が提案された。図7に示す
光ヘッド装置では、半導体基板101上に半導体レーザ
104を固着するための台座105およびプリズム10
2が固定されている。半導体レーザ104から出射され
た光束は、偏光分離半透過膜102aで反射され対物レ
ンズにより光磁気ディスク上に集束された後、光磁気デ
ィスクから反射される。反射された光は往路を逆に戻
り、偏光分離半透過膜102aで透過され、偏光分離膜
121でP偏光が透過された後に、光検出器111に入
射される。偏光分離膜121で反射されたS偏光は反射
膜102bで反射された後に、光検出器112に入射さ
れる。S偏光およびP偏光を光検出器111,112で
検出し、その差動をとり光磁気信号(MO信号)を得、
またプッシュプル法によりトラッキングエラー信号、ま
た差動同心円法によりフォーカスエラー信号を得る。
基板に図6に示した偏光ビームスプリッタ61と偏光ビ
ームプリズム68と光検出器69a,69bとを一体化
した図7に示す光ヘッド装置が提案された。図7に示す
光ヘッド装置では、半導体基板101上に半導体レーザ
104を固着するための台座105およびプリズム10
2が固定されている。半導体レーザ104から出射され
た光束は、偏光分離半透過膜102aで反射され対物レ
ンズにより光磁気ディスク上に集束された後、光磁気デ
ィスクから反射される。反射された光は往路を逆に戻
り、偏光分離半透過膜102aで透過され、偏光分離膜
121でP偏光が透過された後に、光検出器111に入
射される。偏光分離膜121で反射されたS偏光は反射
膜102bで反射された後に、光検出器112に入射さ
れる。S偏光およびP偏光を光検出器111,112で
検出し、その差動をとり光磁気信号(MO信号)を得、
またプッシュプル法によりトラッキングエラー信号、ま
た差動同心円法によりフォーカスエラー信号を得る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記一体化し
た光ヘッド装置は次のような点を考慮しなければいけな
い。
た光ヘッド装置は次のような点を考慮しなければいけな
い。
【0010】(1)半導体レーザ104から出射した光
量に対して、偏光分離半透過膜102aへの入射光量の
ロスを少なくするために半導体レーザ104の偏光方向
は偏光分離半透過膜102aの入射面と平行あるいは直
交しなければいけない。
量に対して、偏光分離半透過膜102aへの入射光量の
ロスを少なくするために半導体レーザ104の偏光方向
は偏光分離半透過膜102aの入射面と平行あるいは直
交しなければいけない。
【0011】(2)磁気によるカー回転角を有効に検出
するためには、45度偏光検波を行う必要があり、その
ために偏光分離膜121の入射面に対し、入射光の偏光
方向が45度でなければいけない。
するためには、45度偏光検波を行う必要があり、その
ために偏光分離膜121の入射面に対し、入射光の偏光
方向が45度でなければいけない。
【0012】ところが、図7に示した光ヘッド装置で
は、半導体レーザ104、偏光分離半透過膜102a、
偏光分離膜121の配置が十分考慮されていなく、上記
(1)および(2)を満足しない。従って、これらを満
足することが課題として残されていた。
は、半導体レーザ104、偏光分離半透過膜102a、
偏光分離膜121の配置が十分考慮されていなく、上記
(1)および(2)を満足しない。従って、これらを満
足することが課題として残されていた。
【0013】そこで、本発明は光ヘッド装置を一体化
し、装置を小型化して製造を容易にするとともに、半導
体レーザの入射光量のロスを抑えかつ45度偏光検波を
行うことのできる光ヘッド装置を提案することを目的と
する。
し、装置を小型化して製造を容易にするとともに、半導
体レーザの入射光量のロスを抑えかつ45度偏光検波を
行うことのできる光ヘッド装置を提案することを目的と
する。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記課題は本発明によれ
ば、基板上に固定された支持手段と、前記支持手段上に
配置された、光を発光するための発光手段と、前記基板
上に固定され、前記発光手段からの光を反射して記録媒
体に照射し、前記記録媒体からの反射光を透過する光路
分岐手段と、前記基板と前記光路分岐手段とが対接して
いる面の一方に形成された、前記光路分岐手段を透過し
た光を反射または透過し、P偏光とS偏光に光路分岐す
る偏光手段と、前記偏光手段により反射または透過され
た光をそれぞれ受光する第1または第2の受光手段を備
えた光ヘッド装置において、前記光路分岐手段が基板に
対して所定の傾きを有し、前記光路分岐手段と対向して
いる前記支持手段の面の前記基板と交わる辺が、前記光
路分岐手段の基板と交わる辺に対して所定の傾きを有
し、前記光路分岐手段と対向している前記支持手段の面
の前記基板と対向する辺が、前記基板と平行な面に対し
て所定の傾きを有することを特徴とする光ヘッド装置に
よって解決される。
ば、基板上に固定された支持手段と、前記支持手段上に
配置された、光を発光するための発光手段と、前記基板
上に固定され、前記発光手段からの光を反射して記録媒
体に照射し、前記記録媒体からの反射光を透過する光路
分岐手段と、前記基板と前記光路分岐手段とが対接して
いる面の一方に形成された、前記光路分岐手段を透過し
た光を反射または透過し、P偏光とS偏光に光路分岐す
る偏光手段と、前記偏光手段により反射または透過され
た光をそれぞれ受光する第1または第2の受光手段を備
えた光ヘッド装置において、前記光路分岐手段が基板に
対して所定の傾きを有し、前記光路分岐手段と対向して
いる前記支持手段の面の前記基板と交わる辺が、前記光
路分岐手段の基板と交わる辺に対して所定の傾きを有
し、前記光路分岐手段と対向している前記支持手段の面
の前記基板と対向する辺が、前記基板と平行な面に対し
て所定の傾きを有することを特徴とする光ヘッド装置に
よって解決される。
【0015】
【作用】本発明によれば、図1に示すように光路分岐手
段5が基板1に対して所定の傾き(25度≦θ1≦35
度)有し、この光路分岐手段5と対向している支持手段
12の面の基板1と交わる辺が、光路分岐手段5の基板
1と交わる辺に対して所定の傾き(70度≦θ2≦80
度)を有し、光路分岐手段5と対向している支持手段1
2の面の基板1と対向する辺が、基板1と平行な面に対
して所定の傾き(40度≦θ3≦50度)を有する。こ
れらθ1〜θ3により発光手段9の入射偏光方向と光路分
岐手段5の入射面とのなす角度を平行もしくは直角に、
光路分岐手段5への入射角を約45度となることが実験
により確認することができた。
段5が基板1に対して所定の傾き(25度≦θ1≦35
度)有し、この光路分岐手段5と対向している支持手段
12の面の基板1と交わる辺が、光路分岐手段5の基板
1と交わる辺に対して所定の傾き(70度≦θ2≦80
度)を有し、光路分岐手段5と対向している支持手段1
2の面の基板1と対向する辺が、基板1と平行な面に対
して所定の傾き(40度≦θ3≦50度)を有する。こ
れらθ1〜θ3により発光手段9の入射偏光方向と光路分
岐手段5の入射面とのなす角度を平行もしくは直角に、
光路分岐手段5への入射角を約45度となることが実験
により確認することができた。
【0016】また、θ1,θ2,θ3の角度が上述の値で
あるとき光路分岐手段5を透過し、偏光手段3に至るま
での媒質の屈折率が1.6〜1.8であると偏光手段3
に対する偏光方向と入射面とのなす角度が約45度、入
射角が約45度となることが実験により確認できた。
あるとき光路分岐手段5を透過し、偏光手段3に至るま
での媒質の屈折率が1.6〜1.8であると偏光手段3
に対する偏光方向と入射面とのなす角度が約45度、入
射角が約45度となることが実験により確認できた。
【0017】また本発明によれば、図4に示すように偏
光手段3と基板1との間に透過手段13が配設されてい
るので偏光手段3で反射した光の光路と第1受光手段6
の表面上で反射した光の光路を好適に分離することがで
きるので、第1受光手段から反射した光が第2受光手段
8に入射することを防止することができる。
光手段3と基板1との間に透過手段13が配設されてい
るので偏光手段3で反射した光の光路と第1受光手段6
の表面上で反射した光の光路を好適に分離することがで
きるので、第1受光手段から反射した光が第2受光手段
8に入射することを防止することができる。
【0018】また本発明によれば、図1および図2に示
すように発光手段9からの光が光路分岐手段5で透過し
た後、第3受光手段10に入射するので、この第3受光
手段10に入射した光を検出することにより発光手段9
の出射光量をモニタすることができる。
すように発光手段9からの光が光路分岐手段5で透過し
た後、第3受光手段10に入射するので、この第3受光
手段10に入射した光を検出することにより発光手段9
の出射光量をモニタすることができる。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
する。
【0020】図1は本発明の一実施例を示す光磁気ディ
スク装置の斜視図であり、図2は図1の三面図であり特
に図2(a)は平面図、図2(b)は側面図、図2
(c)は正面図である。図1に示すように半導体基板1
上に、半導体レーザ9を固着するための台座12および
屈折率が約1.76の台形ビームスプリッタ4が固定さ
れている。図3は、台形ビームスプリッタ4の断面図で
あり、側面に光路分岐用偏光分離半透過膜5、底面には
偏光分離膜3、上面には反射膜7が形成されている。ま
た台形ビームスプリッタ4と半導体基板1とは接着剤に
より接着層14を介して接着されている。偏光分離半透
過膜5と偏光分離膜3とは約30度(θ1)だけ傾いて
いる。
スク装置の斜視図であり、図2は図1の三面図であり特
に図2(a)は平面図、図2(b)は側面図、図2
(c)は正面図である。図1に示すように半導体基板1
上に、半導体レーザ9を固着するための台座12および
屈折率が約1.76の台形ビームスプリッタ4が固定さ
れている。図3は、台形ビームスプリッタ4の断面図で
あり、側面に光路分岐用偏光分離半透過膜5、底面には
偏光分離膜3、上面には反射膜7が形成されている。ま
た台形ビームスプリッタ4と半導体基板1とは接着剤に
より接着層14を介して接着されている。偏光分離半透
過膜5と偏光分離膜3とは約30度(θ1)だけ傾いて
いる。
【0021】偏光分離半透過膜5に対向する台座12の
面の半導体基板1と交差する辺と偏光分離半透過膜5の
半導体基板1と交差する辺とは約75度の傾き(θ2)
をなす。偏光分離膜3と対向している台座12の面の半
導体基板1と対向する辺が、半導体基板1と平行な面に
対して約45度(θ3)の傾きをなす。半導体基板1内
には、光を受光するための光検出器6,8,10がそれ
ぞれ平行に配置され、また図5に示す信号処理回路が配
置されている。
面の半導体基板1と交差する辺と偏光分離半透過膜5の
半導体基板1と交差する辺とは約75度の傾き(θ2)
をなす。偏光分離膜3と対向している台座12の面の半
導体基板1と対向する辺が、半導体基板1と平行な面に
対して約45度(θ3)の傾きをなす。半導体基板1内
には、光を受光するための光検出器6,8,10がそれ
ぞれ平行に配置され、また図5に示す信号処理回路が配
置されている。
【0022】図1および図2に示すように、半導体レー
ザ9から射出された光束は光路分岐用偏光分離半透過膜
5に対してS偏光で入射する。この時、θ1が約30
度、θ2が約75度、θ3が約45度であるので、入射偏
光方向は光路分岐用偏光分離半透過膜5に対してほぼ直
角にかつ、入射方向は光路分岐用偏光分離半透過膜5に
対して約45度で入射されることが実験により確認でき
た。
ザ9から射出された光束は光路分岐用偏光分離半透過膜
5に対してS偏光で入射する。この時、θ1が約30
度、θ2が約75度、θ3が約45度であるので、入射偏
光方向は光路分岐用偏光分離半透過膜5に対してほぼ直
角にかつ、入射方向は光路分岐用偏光分離半透過膜5に
対して約45度で入射されることが実験により確認でき
た。
【0023】光路分岐用偏光分離半透過膜5で反射され
た光束は、対物レンズ(図示せず)により光磁気ディス
ク(図示せず)上に集光され、光磁気ディスク上に記録
された磁区でカー効果により偏光面が回転しながら反射
され、往路を逆に戻って、光路分岐用偏光分離半透過膜
5で透過される。
た光束は、対物レンズ(図示せず)により光磁気ディス
ク(図示せず)上に集光され、光磁気ディスク上に記録
された磁区でカー効果により偏光面が回転しながら反射
され、往路を逆に戻って、光路分岐用偏光分離半透過膜
5で透過される。
【0024】θ1,θ2,θ3が上述の値をとり、台形ビ
ームスプリッタ4の屈折率が約1.76であることによ
り、光路分岐用偏光分離半透過膜5を透過した戻り光
は、台形ビームスプリッタ4の底面に形成された偏光分
離膜3に対して、約45度傾いた偏光方向でかつ入射角
が約45度で入射することが実験により確認できた。
ームスプリッタ4の屈折率が約1.76であることによ
り、光路分岐用偏光分離半透過膜5を透過した戻り光
は、台形ビームスプリッタ4の底面に形成された偏光分
離膜3に対して、約45度傾いた偏光方向でかつ入射角
が約45度で入射することが実験により確認できた。
【0025】偏光分離膜3でP偏光成分は透過され、S
偏光成分は反射される。この時、偏光分離膜3に対して
約45度傾いた偏光方向で入射するための、分離された
P,S各偏光成分は各々カー効果によって生じた偏光面
の回転θkを逆成分として含む。P偏光成分は、光検出
器6に入射され、S偏光成分は反射膜7で反射された
後、光検出器8に入射される。これら光検出器6と8の
出力の差動をとることにより光磁気ディスク上の記録磁
区を検出することができる。
偏光成分は反射される。この時、偏光分離膜3に対して
約45度傾いた偏光方向で入射するための、分離された
P,S各偏光成分は各々カー効果によって生じた偏光面
の回転θkを逆成分として含む。P偏光成分は、光検出
器6に入射され、S偏光成分は反射膜7で反射された
後、光検出器8に入射される。これら光検出器6と8の
出力の差動をとることにより光磁気ディスク上の記録磁
区を検出することができる。
【0026】また記録、再生時における出射光束の光量
検出は、半導体レーザ9から出射した光が光路分岐用偏
光分離半透過膜5を透過した後、光検出器10に入射す
るので、この光検出器10に入射した光量検出によりで
きる。
検出は、半導体レーザ9から出射した光が光路分岐用偏
光分離半透過膜5を透過した後、光検出器10に入射す
るので、この光検出器10に入射した光量検出によりで
きる。
【0027】光検出器6上で反射されたP偏光成分は反
射膜7上で反射されて、光検出器8に入射(迷光)する
とその分誤差となり、信号検出の精度が悪くなる。図4
は、この迷光を防止するための第2実施例による光磁気
ディスク装置である。図4に示すように、光検出器6,
8と偏光分離膜3との間にガラス板13が配設されてい
る。このガラス板13により偏光分離膜3で反射された
S偏光と検出器6上で反射されたP偏光の2つの光路を
分離することができるので、光検出器8に検出器6での
反射光の入射を防止することができる。
射膜7上で反射されて、光検出器8に入射(迷光)する
とその分誤差となり、信号検出の精度が悪くなる。図4
は、この迷光を防止するための第2実施例による光磁気
ディスク装置である。図4に示すように、光検出器6,
8と偏光分離膜3との間にガラス板13が配設されてい
る。このガラス板13により偏光分離膜3で反射された
S偏光と検出器6上で反射されたP偏光の2つの光路を
分離することができるので、光検出器8に検出器6での
反射光の入射を防止することができる。
【0028】図5は、第1実施例によるRF信号(MO
信号)、フォーカスエラー信号、トラッキングエラー信
号を得るための回路構成図である。
信号)、フォーカスエラー信号、トラッキングエラー信
号を得るための回路構成図である。
【0029】図5に示すように、光検出器6および8は
それぞれ3分割されたフォトディテクタ6a,6b,6
c,8a,8b,8cから構成され、フォトディテクタ
6a,6b,6cおよび8a,8b,8cは信号A,
B,C,A′,B′,C′が各々出力されこれらのフォ
トディテクタ6a〜6c,8a〜8cの各端子は加算器
21〜26に入力されている。
それぞれ3分割されたフォトディテクタ6a,6b,6
c,8a,8b,8cから構成され、フォトディテクタ
6a,6b,6cおよび8a,8b,8cは信号A,
B,C,A′,B′,C′が各々出力されこれらのフォ
トディテクタ6a〜6c,8a〜8cの各端子は加算器
21〜26に入力されている。
【0030】まずRF信号は、カー効果によって生じた
偏光面の回転を逆成分として含むため光検出器6および
8により検出された光量の差動をとることにより得られ
る。すなわち光検出器6のフォトディテクタ6a,6
b,6cのそれぞれの光量の和を加算器24によりと
り、光検出器8のフォトディテクタ8a,8b,8cの
それぞれの光量の和を加算器23によりとり、これら加
算器23,24からの出力を差動増幅器28に供給し、
その差動をとることによりRF信号((A+B+C)−
(A′+B′+C′))が得られる。
偏光面の回転を逆成分として含むため光検出器6および
8により検出された光量の差動をとることにより得られ
る。すなわち光検出器6のフォトディテクタ6a,6
b,6cのそれぞれの光量の和を加算器24によりと
り、光検出器8のフォトディテクタ8a,8b,8cの
それぞれの光量の和を加算器23によりとり、これら加
算器23,24からの出力を差動増幅器28に供給し、
その差動をとることによりRF信号((A+B+C)−
(A′+B′+C′))が得られる。
【0031】さらに本実施例では、集束された光束の集
束点が光磁気ディスク上に位置しているとき、図1およ
び図2に示すように、この集束点の共役点が反射膜7上
に位置するように台形ビームスプリッタ4および対物レ
ンズなどが配置されている。従って光検出器6における
P偏光スポットまたはS偏光スポットは、集束点が光磁
気ディスク上に位置しているときは互いに等しくなり、
集束点が光磁気ディスク上に位置していないときはいず
れか一方が大きくなる。よってフォトディテクタ8a,
8c,6bの光量の和(A+C+B′)を加算器21で
とり、フォトディテクタ6a,6c,8bの光量の和
(A′+C′+B)を加算器22でとり、これらを差動
増幅器27に供給し差分をとることにより差動同心円法
によりフォーカスエラー信号((A+C−B)−(A′+
C′−B′))が得られる。
束点が光磁気ディスク上に位置しているとき、図1およ
び図2に示すように、この集束点の共役点が反射膜7上
に位置するように台形ビームスプリッタ4および対物レ
ンズなどが配置されている。従って光検出器6における
P偏光スポットまたはS偏光スポットは、集束点が光磁
気ディスク上に位置しているときは互いに等しくなり、
集束点が光磁気ディスク上に位置していないときはいず
れか一方が大きくなる。よってフォトディテクタ8a,
8c,6bの光量の和(A+C+B′)を加算器21で
とり、フォトディテクタ6a,6c,8bの光量の和
(A′+C′+B)を加算器22でとり、これらを差動
増幅器27に供給し差分をとることにより差動同心円法
によりフォーカスエラー信号((A+C−B)−(A′+
C′−B′))が得られる。
【0032】トラッキングエラー信号はトラック方向で
あるフォトディテクタ6bとフォトディテクタ8bを挟
んだフォトディテクタ6aとフォトディテクタ6cとの
光量の差と、フォトディテクタ8aとフォトディテクタ
8cとの光量の差との和をとることにより、プッシュプ
ル法により得られる。すなわちフォトディテクタ6a,
8cとの光量の和(A′+C)を加算器26でとり、フ
ォトディテクタ8a,6cとの光量の和(A+C′)を
加算器25でとり、これらを差動増幅器29に供給し、
差動をとることによりトラッキングエラー信号((A−
C)+(C′−A′))得られる。
あるフォトディテクタ6bとフォトディテクタ8bを挟
んだフォトディテクタ6aとフォトディテクタ6cとの
光量の差と、フォトディテクタ8aとフォトディテクタ
8cとの光量の差との和をとることにより、プッシュプ
ル法により得られる。すなわちフォトディテクタ6a,
8cとの光量の和(A′+C)を加算器26でとり、フ
ォトディテクタ8a,6cとの光量の和(A+C′)を
加算器25でとり、これらを差動増幅器29に供給し、
差動をとることによりトラッキングエラー信号((A−
C)+(C′−A′))得られる。
【0033】本実施例においては、光磁気ディスク装置
の場合について適用したが、コンパクトディスクにおい
ても適用可能であり、コンパクトディスクにおける位相
ピット検出信号(再生信号)はフォトディテクタ6a,
6b,6c,8a,8b,8cからの光量の和((A+
B+C)+(A′+B′+C′))をとることにより得ら
れる。
の場合について適用したが、コンパクトディスクにおい
ても適用可能であり、コンパクトディスクにおける位相
ピット検出信号(再生信号)はフォトディテクタ6a,
6b,6c,8a,8b,8cからの光量の和((A+
B+C)+(A′+B′+C′))をとることにより得ら
れる。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば台
形ビームスプリッタおよび半導体レーザなどの各部品が
基板に対して一体的に構成されているので、装置を小型
化することができ、環境の変化による部品の位置ずれが
少ないので信頼性を向上させることができる。さらに、
各部品で調整するための工数を削減することができる。
また半導体レーザから出射された光束が光路分岐用偏光
分離膜に対して、偏光方向がほぼ平行または直角である
ので半導体レーザの入射光量のロスを小さくすることが
できる。しかも偏光分離膜に対して、偏光方向が約45
度傾いているので光磁気ディスク装置において記録磁区
を有効に検出することができる。
形ビームスプリッタおよび半導体レーザなどの各部品が
基板に対して一体的に構成されているので、装置を小型
化することができ、環境の変化による部品の位置ずれが
少ないので信頼性を向上させることができる。さらに、
各部品で調整するための工数を削減することができる。
また半導体レーザから出射された光束が光路分岐用偏光
分離膜に対して、偏光方向がほぼ平行または直角である
ので半導体レーザの入射光量のロスを小さくすることが
できる。しかも偏光分離膜に対して、偏光方向が約45
度傾いているので光磁気ディスク装置において記録磁区
を有効に検出することができる。
【図1】本発明の実施例による光磁気ディスク装置斜視
図である。
図である。
【図2】図1の光磁気ディスク装置三面図である。
【図3】台形ビームスプリッタ断面図である。
【図4】第2実施例による光磁気ディスク装置主要断面
図である。
図である。
【図5】実施例による信号処理回路構成図である。
【図6】第1の従来例による光磁気ディスク装置であ
る。
る。
【図7】第2の従来例による光磁気ディスク装置であ
る。
る。
1 半導体基板(基板) 3 偏光分離膜(偏光手段) 4 台形ビームスプリッタ 5 偏光分離半透過膜(光路分岐手段) 6 光検出器(第1受光手段) 6a,6b,6c フォトディテクタ 7 反射膜 8 光検出器(第2受光手段) 8a,8b,8c フォトディテクタ 9 半導体レーザ 10 光検出器(第3受光手段) 12 台座(支持手段) 13 ガラス板(光透過手段) 14 接着層 21〜26 加算器 27〜29 差動増幅器 60 半導体レーザ 61 偏光ビーム 62 立ち上げミラー 63 対物レンズ 64 λ/2波長板 70 光磁気ディスク 71 磁石 101 半導体基板 102 プリズム 102a 偏光分離半透過膜 102b 反射膜 104 半導体レーザ 105 台座 111,112 光検出器
Claims (7)
- 【請求項1】 基板上に固定された支持手段と、 前記支持手段上に配置された、光を発光するための発光
手段と、 前記基板上に固定され、前記発光手段からの光を反射し
て記録媒体に照射し、前記記録媒体からの反射光を透過
する光路分岐手段と、 前記基板と前記光路分岐手段とが対接している面の一方
に形成された、前記光路分岐手段を透過した光を反射ま
たは透過し、P偏光とS偏光に光路分岐する偏光手段
と、 前記偏光手段により反射または透過された光をそれぞれ
受光する第1または第2の受光手段を備えた光ヘッド装
置において、 前記光路分岐手段が基板に対して所定の傾きを有し、前
記光路分岐手段と対向している前記支持手段の面の前記
基板と交わる辺が、前記光路分岐手段の基板と交わる辺
に対して所定の傾きを有し、 前記光路分岐手段と対向している前記支持手段の面の前
記基板と対向する辺が、前記基板と平行な面に対して所
定の傾きを有することを特徴とする光ヘッド装置。 - 【請求項2】 前記光路分岐手段が基板に対して25度
〜35度の傾きを有し、 前記光路分岐手段と対向している前記支持手段の面の、
前記基板と交わる辺が、前記光路分岐手段の基板と交わ
る辺に対して70度〜80度の傾きを有し、 前記光路分岐手段と対向している前記支持手段の面の、
前記基板と対向する辺が、前記基板と平行な面に対して
40度〜50度の傾きを有することを特徴とする請求項
1記載の光ヘッド装置。 - 【請求項3】 前記光路分岐手段を透過し、前記偏光手
段に至るまでの媒質の屈折率が1.6〜1.8であるこ
とを特徴とする請求項1,2記載の光ヘッド装置。 - 【請求項4】 前記発光手段からの光が一部前記光路分
岐手段を透過するようになされ、 該光路分岐手段を透過した光を受光する第3受光手段を
備えてなることを特徴とする請求項1,2または3に記
載の光ヘッド装置。 - 【請求項5】 前記偏光手段と前記第1受光手段との間
に、光透過手段を備えてなることを特徴とする請求項
1,2,3または4に記載の光ヘッド装置。 - 【請求項6】 前記第1または第2の受光手段の出力を
信号処理する、前記基板上に形成された信号処理手段を
さらに備えることを特徴とする請求項1,2,3,4,
5に記載の光ヘッド装置。 - 【請求項7】 前記信号処理手段は、前記第1または第
2の受光手段の出力から、フォーカスエラー信号、トラ
ッキングエラー信号または前記記録媒体からの再生信号
を検出することを特徴とする請求項6記載の光ヘッド装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4267431A JPH06119676A (ja) | 1992-10-06 | 1992-10-06 | 光ヘッド装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4267431A JPH06119676A (ja) | 1992-10-06 | 1992-10-06 | 光ヘッド装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06119676A true JPH06119676A (ja) | 1994-04-28 |
Family
ID=17444753
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4267431A Pending JPH06119676A (ja) | 1992-10-06 | 1992-10-06 | 光ヘッド装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06119676A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6819637B1 (en) | 1999-12-14 | 2004-11-16 | Fujitsu Limited | Magneto-optical apparatus and optical head |
-
1992
- 1992-10-06 JP JP4267431A patent/JPH06119676A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6819637B1 (en) | 1999-12-14 | 2004-11-16 | Fujitsu Limited | Magneto-optical apparatus and optical head |
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