JPH0611788U - 吊り下げおもちゃ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】羽をもった昆虫類の模型吊り下げおもちゃであ
って、移動やごく僅かの風によって昆虫が飛翔するよう
に運動して目を楽しませるものを提供する。 【構成】適当な材料で昆虫の腹部と頭部をそれぞれ形成
し、その接続部の一方側に軸芯を突出させておく。そし
て両側の羽はそれぞれ輪奈を形成した細い針金の一端側
に取り付け、この針金で輪奈の反対側は下降方向に折り
曲げて足様に形成しその先端部を重錘部として構成し、
この輪奈を羽部材の重心とする。このように形成した羽
部材の輪奈をそれぞれ前記軸芯に回動自在に貫挿し、昆
虫模型の上面に全体を平衡的に支持するように吊り紐を
設けて構成するものである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は移動或は僅かの風によって羽をもった昆虫類模型が、あたかも羽ばた くように見られる吊り下げおもちゃであり、飾り物や土産品として有効に利用で きるものである。

【０００２】

【従来の技術】

羽をもった昆虫類模型の吊り下げおもちゃは数多く見られるが、移動や僅かの 風によって羽を羽ばたくように動かすものは見当たらない。またこのようなおも ちゃは軽量であると共に運動が円滑で、しかも簡単に形成されるものであること が要望される。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

そこで本考案はこのような吊り下げおもちゃにおいて、羽の支持構造並びにそ の構成を検討して移動や僅かの風によって昆虫があたかも羽ばたくように運動し しかも簡単に構成することができるようにしたものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

昆虫模型の両側の羽部材を同じように形成し、それぞれ輪奈を形成した細い針 金の一端側に羽を取り付け、他端側を反対下方に折り曲げて昆虫の足としその先 端を重錘部としてこの輪奈を羽部材の重心として形成する。そして昆虫模型に設 けた軸芯に羽部材の前記輪奈をそれぞれ前後に貫通して遊止し、昆虫模型の上部 に全体を平衡に保持する重心位置に吊り紐を取り付けて構成したものである。

【０００５】

【作用】

吊り紐は昆虫模型の全体を平衡に支持し、羽部材はそれぞれ針金の輪奈で軸芯 に平衡に支持されているため移動や僅かの風によって旋動すると共に羽部材は軸 芯を中心として揺動する。従ってあたかも昆虫が飛翔するように運動して目を楽 しませてくれる。

【０００６】

【実施例】

以下図面に基づいて本考案を詳細に説明するが、図は本考案を蝶の模型に適用 したものを示している。また羽の形状は特定のものを図示したが、蝶の種別によ って適当な形状のものとすることができる。また本考案は蝶に限定されず、他の 羽をもって飛翔するような昆虫模型にも適用できる。また図は本考案を吸着盤か ら吊り下げたものを示したが、単に吊り下げたり、竿や棒の先に吊り下げるよう にしてもよい。

【０００７】 図１は本考案を吊り下げた側面図で、１は本考案に係る吊り下げおもちゃを示 し、吊り杆２を介して吊り下げ紐３で吸着盤４に吊り下げられた状態を示してい る。図２は図１の切断線Ａ−Ａに沿う矢印方向拡大図で、本考案吊り下げおもち ゃ１の平面図、図３は図２の下部側側面図、図４は本考案の構成を示す展開見取 図である。

【０００８】 これらの図において、本考案吊り下げおもちゃ１は適当な材料例えば木材，紙 材，合成樹脂材等で昆虫の腹部５および頭部６を形成し、腹部５の頭部側に軸芯 ７を設ける。そしてこの軸芯７には後述するように構成した羽部材を２組み揺動 自在に枢止し、軸芯７の先端側に前記頭部６を嵌合して構成するものである。そ して腹部５の下部側には図示しなかったが適当な材料で後足対を設けてもよい。

【０００９】 他方羽部材は図４に示すように比較的細い針金９のほぼ中央部に輪奈９ａを形 成し、この輪奈９ａは一重（図示）もしくは二重に形成するとともに前記軸芯７ に遊嵌する内径とする。そして針金９の一端９ｂ側は羽８の取り付け側とし、適 当な材料で裁断した羽８を取り付ける。尚図はこの取り付けを接着紙８ａを用い て羽８の下面側に圧接したものを示したが、接着紙８ａを利用せず直接羽８に針 金を刺し通して接着材で取り付ける等自由に選択できる。また一端９ｂ側は真直 のものをしめしたが適当に折り曲げて取り付けてもよい。一方針金９の他端側は 輪奈９ａの反対側に下降湾曲させ、その先端は螺旋状に形成して重錘部９ｃを形 成する。

【００１０】 そしてこの羽部材を組み付けるに当たっては、針金９の前記輪奈９ａが重心と なるように針金を曲げたり或は重錘部９ｃの長さを切断して調整する。尚この平 衡調節に当たっては重錘部９ｃに他の物質からなる重りを着脱できるように構成 してもよい。またこの針金９の重錘側９ｃは昆虫類の中足を構成するように設け るものであり、昆虫の種類によって適当に変形させる。

【００１１】 そして全体を組み付けるに当たっては、前記腹部５に植設して突出させた軸芯 ７に組み付けを終了した前記羽部材のそれぞれ輪奈９ａ，９ａを挿通し、軸芯７ の先端に頭部６を取り付ける。尚この頭部６には昆虫類の触角模型６ｂ，６ｂを 設けたり、或は下側に前足対を設けてもよい。またこの頭部６の取り付けは取り 付け側に形成した孔６ａに接着材等を介して軸芯７に嵌装するものを示したが、 他の構成手段によって組み付けてもよい。

【００１２】 一方腹部５の上面側には吊り紐１０を取り付けるが、この取り付け位置は全体 を平衡して支持する重心位置とする。尚この取り付け位置としては腹部５の上面 側に予め鈎環等を設けておき、前後方向の平衡調整を頭部６の取り付け位置変更 や腹部５の重量調節によって調整してもよい。

【００１３】

【考案の効果】

このように構成する本考案吊り下げおもちゃは、図１に示すように吊り紐１０ によって腹部５，頭部６が平衡して支持され、羽８，８は昆虫模型の胴部中央部 に設けた軸芯７にそれぞれ平衡的に枢止されるので、少しの移動や僅かの風によ って全体が旋動すると共に羽ばたくように揺動し、あたかも昆虫が飛翔するよう に見え目を楽しませる。

【図面の簡単な説明】

【図 １】本考案吊り下げおもちゃの吊り下げ側面図

【図 ２】図１の切断線Ａ−Ａに沿う矢印方向断面図で
本考案吊り下げおもちゃの平面図

【図 ３】図２の下部側側面図

【図 ４】構成説明展開見取図

【符号の説明】

１は本考案吊り下げおもちゃ、 ２は吊り杆、
３は吊り下げ紐、４は吸着盤、 ５
は腹部、 ６は頭部、７は軸芯、
８は羽、 ９は針金、１０は吊り紐、

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】羽をもった昆虫類の模型を腹部と頭部の間
   に軸芯を設けて形成し、該軸芯には、針金の一端側に羽
   片を取り付け、他端側を反対方向に下降折り曲げて足部
   とし、その先端を重錘部とし、その中間部の重心部に輪
   奈を形成した羽部材を２組みそれぞれの輪奈を貫通させ
   て遊止し、腹部の上部には全体を平衡に保持する位置に
   吊り紐を設けて構成したことを特徴とする吊り下げおも
   ちゃ。