JPH06117396A - 羽根車の製作方法 - Google Patents
羽根車の製作方法Info
- Publication number
- JPH06117396A JPH06117396A JP26576192A JP26576192A JPH06117396A JP H06117396 A JPH06117396 A JP H06117396A JP 26576192 A JP26576192 A JP 26576192A JP 26576192 A JP26576192 A JP 26576192A JP H06117396 A JPH06117396 A JP H06117396A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- welding
- impeller
- vane
- blade
- hole
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】主板3あるいは側板1に固定された羽根2に切
欠き孔4を設ける。まず主板3,側板1を組み合わせ
後、その孔から溶接棒5を挿入し前方の羽根2を溶接し
た後、ビード仕上げ・検査を行う。次いで他の部分を吸
入口または吐出口より溶接を行い、最後に切欠き孔の溶
接を行う。 【効果】従来溶接不可能であった部分についての溶接を
可能とし、羽根車に充分な強度を持たせることができ
る。また、高価な専用治具などを使用することなく比較
的容易に羽根車を製作することができる。
欠き孔4を設ける。まず主板3,側板1を組み合わせ
後、その孔から溶接棒5を挿入し前方の羽根2を溶接し
た後、ビード仕上げ・検査を行う。次いで他の部分を吸
入口または吐出口より溶接を行い、最後に切欠き孔の溶
接を行う。 【効果】従来溶接不可能であった部分についての溶接を
可能とし、羽根車に充分な強度を持たせることができ
る。また、高価な専用治具などを使用することなく比較
的容易に羽根車を製作することができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、羽根車の製作に係り、
特に、多段タービンポンプや小型圧縮機に使用されてい
るような、小径で羽根巻角が大きく、3次元に羽根が傾
斜している羽根車の製作に関する。
特に、多段タービンポンプや小型圧縮機に使用されてい
るような、小径で羽根巻角が大きく、3次元に羽根が傾
斜している羽根車の製作に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、羽根の付いた板ともう一方の板と
を合わせ、羽根と板をすみ肉溶接する羽根車の工作法で
は、3次元傾斜羽根及び羽根巻角の大きい羽根車を製作
する場合、一部溶接ができない箇所が生じるため適用さ
れていない。
を合わせ、羽根と板をすみ肉溶接する羽根車の工作法で
は、3次元傾斜羽根及び羽根巻角の大きい羽根車を製作
する場合、一部溶接ができない箇所が生じるため適用さ
れていない。
【0003】その溶接不可能部の問題を解決する従来の
羽根車の製作法の例として、特開昭54−97547 号公報の
回転機械の円板に羽根をアーク溶接する方法がある。こ
れは、主板あるいは側板に溝を作成し、その溝を溶接す
ることにより側板と羽根を接合するものであり、従来側
板と羽根が垂直な羽根車には適用されているが、羽根の
形状が3次元の羽根車についてはこの方法では製作困難
であった。
羽根車の製作法の例として、特開昭54−97547 号公報の
回転機械の円板に羽根をアーク溶接する方法がある。こ
れは、主板あるいは側板に溝を作成し、その溝を溶接す
ることにより側板と羽根を接合するものであり、従来側
板と羽根が垂直な羽根車には適用されているが、羽根の
形状が3次元の羽根車についてはこの方法では製作困難
であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、3次元羽根
形状及び羽根巻角の大きい羽根車に対し、従来その形状
の複雑さゆえに溶接不可能であった箇所についても溶接
可能にすることにより、どんな羽根形状の羽根車でも製
作可能にするものである。
形状及び羽根巻角の大きい羽根車に対し、従来その形状
の複雑さゆえに溶接不可能であった箇所についても溶接
可能にすることにより、どんな羽根形状の羽根車でも製
作可能にするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は羽根の中央部に孔を設けることにより、そ
の孔より溶接棒及び仕上げ工具を挿入することができ、
前方の羽根の従来溶接不可能であった箇所を狙い溶接・
ビード仕上げ・検査を可能とした。
め、本発明は羽根の中央部に孔を設けることにより、そ
の孔より溶接棒及び仕上げ工具を挿入することができ、
前方の羽根の従来溶接不可能であった箇所を狙い溶接・
ビード仕上げ・検査を可能とした。
【0006】
【作用】事前に羽根に従来溶接不可能であった部分を目
視可能な位置に設けた孔より溶接棒を挿入して溶接する
ことにより、従来溶接不可能であった部分についての溶
接・ビード仕上げ・検査が可能となり、羽根車の強度を
向上させることができる。また、低価格および工数増加
なしに羽根車を製作することができる。
視可能な位置に設けた孔より溶接棒を挿入して溶接する
ことにより、従来溶接不可能であった部分についての溶
接・ビード仕上げ・検査が可能となり、羽根車の強度を
向上させることができる。また、低価格および工数増加
なしに羽根車を製作することができる。
【0007】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図4ないし図9に
したがって説明する。
したがって説明する。
【0008】まず、図4ないし図6に基づいてその基本
的な実施例について説明する。
的な実施例について説明する。
【0009】2は側板1に固定された羽根であり、4は
主板3と側板1を組み合わせる前に羽根2に設けた切欠
き孔である。
主板3と側板1を組み合わせる前に羽根2に設けた切欠
き孔である。
【0010】図6に示すように、まず主板3と羽根2に
切欠き孔4を設けてある側板1を組み合わせる。羽根2
と主板3との接面の接合として、溶接対象羽根2Aの羽
根凸側に位置する次羽根2Bの切欠き孔4から溶接棒5
を挿入し、溶接対象羽根2Aの凸側の従来溶接不可部分
6の溶接を行う。次いで図5に示す要領により、溶接棒
5の代わりに研削工具を挿入し溶接ビードの仕上げを行
う。
切欠き孔4を設けてある側板1を組み合わせる。羽根2
と主板3との接面の接合として、溶接対象羽根2Aの羽
根凸側に位置する次羽根2Bの切欠き孔4から溶接棒5
を挿入し、溶接対象羽根2Aの凸側の従来溶接不可部分
6の溶接を行う。次いで図5に示す要領により、溶接棒
5の代わりに研削工具を挿入し溶接ビードの仕上げを行
う。
【0011】その後、他の部分について羽根車の吸入口
または吐出口より溶接棒5を挿入し、溶接を行った後、
吐出口より溶接棒5を挿入し切欠き孔4の肉盛溶接を行
う。最後に吸入口または吐出口より研削工具を挿入し溶
接ビードの仕上げを行う。以上の手順により羽根車の製
作を行う。
または吐出口より溶接棒5を挿入し、溶接を行った後、
吐出口より溶接棒5を挿入し切欠き孔4の肉盛溶接を行
う。最後に吸入口または吐出口より研削工具を挿入し溶
接ビードの仕上げを行う。以上の手順により羽根車の製
作を行う。
【0012】また、側板1に固定された羽根2に設けた
切欠き孔4は、図7ないし図9に示す他の実施例のよう
に種々の構造とすることができる。図7に示したものに
あっては切欠き孔4を最小にすることができ、後の孔埋
め肉盛溶接が容易である。また、図8に示したものは、
孔埋めが比較的容易にでき溶接の欠陥などを軽減するこ
とができる。図9に示したものについては、視界が広く
なり確実に従来溶接不可部6の溶接・ビード仕上げがで
きる。
切欠き孔4は、図7ないし図9に示す他の実施例のよう
に種々の構造とすることができる。図7に示したものに
あっては切欠き孔4を最小にすることができ、後の孔埋
め肉盛溶接が容易である。また、図8に示したものは、
孔埋めが比較的容易にでき溶接の欠陥などを軽減するこ
とができる。図9に示したものについては、視界が広く
なり確実に従来溶接不可部6の溶接・ビード仕上げがで
きる。
【0013】
【発明の効果】本発明によれば、羽根に設けた切欠き孔
より溶接棒を挿入することにより、従来溶接不可能であ
った部分についての溶接を可能とし、羽根車に充分な強
度を持たせることができる。また、高価な専用治具など
を使用することなく比較的容易に羽根車を製作すること
ができる。
より溶接棒を挿入することにより、従来溶接不可能であ
った部分についての溶接を可能とし、羽根車に充分な強
度を持たせることができる。また、高価な専用治具など
を使用することなく比較的容易に羽根車を製作すること
ができる。
【図1】羽根車の正面の断面図。
【図2】羽根車の側面の断面図。
【図3】図1のA−A視図。
【図4】主板,側板の組み合わせ図。
【図5】溶接実施要領の説明図。
【図6】溶接実施要領の説明図。
【図7】本発明の他実施例の説明図。
【図8】本発明の他実施例の説明図。
【図9】本発明の他実施例の説明図。
1…側板、2…羽根、2A…溶接対象羽根、2B…次羽
根、3…主板、4…切欠き孔、5…溶接棒、6…従来溶
接不可部、S…軸。
根、3…主板、4…切欠き孔、5…溶接棒、6…従来溶
接不可部、S…軸。
Claims (1)
- 【請求項1】主板あるいは側板のいずれかに羽根を付
け、もう一方の板と合わせて前記羽根と前記主板および
前記側板とをすみ肉溶接をする羽根車の製作方法におい
て、前記羽根の中央部に孔を設け、前記孔より前方の前
記羽根の溶接及び仕上げ,検査を行い、その後、前記孔
を埋める溶接を行うことを特徴とする羽根車の製作方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26576192A JPH06117396A (ja) | 1992-10-05 | 1992-10-05 | 羽根車の製作方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26576192A JPH06117396A (ja) | 1992-10-05 | 1992-10-05 | 羽根車の製作方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06117396A true JPH06117396A (ja) | 1994-04-26 |
Family
ID=17421656
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26576192A Pending JPH06117396A (ja) | 1992-10-05 | 1992-10-05 | 羽根車の製作方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06117396A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2017149865A1 (ja) * | 2016-03-01 | 2017-09-08 | 三菱重工コンプレッサ株式会社 | 回転機械および回転機械の製造方法 |
-
1992
- 1992-10-05 JP JP26576192A patent/JPH06117396A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2017149865A1 (ja) * | 2016-03-01 | 2017-09-08 | 三菱重工コンプレッサ株式会社 | 回転機械および回転機械の製造方法 |
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