JPH0611631U - 太陽熱利用の卵茹で器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】従来の電気式或いはガス式の卵茹で器に比べて
安価であり、電源やガス源のない屋外に設置して茹で卵
を簡単に作ることができる太陽熱利用の卵茹で器を提供
することにある。 【構成】ドーム形の湾曲面２を有し該湾曲面２の頂部に
蓋取着口３を設けた下面が開放する透明な器体カバー１
と、この器体カバー１を太陽光があたる受光設置面Ｇの
上に支持する複数本の脚体４と、前記蓋取着口３に着脱
可能に嵌合係止される透明な蓋体５と、この蓋体５に設
けられ前記器体カバー１内に延出するカップ吊具６と、
前記蓋取着口３から出入し得る大きさを有し前記カップ
吊具６に吊持されて器体カバー１の内部中心に位置する
透明な注水卵入カップ７と、前記器体カバー１の下側に
止着され器体カバー壁を透過して入る太陽光Ｒを前記カ
ップ７の方向に向けて反射集光させるパラボラ形の凹面
鏡８とを具備する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は太陽熱を利用して茹で卵を作る卵茹で器に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、電気やガスを利用して茹で卵を作る卵茹で器はあったが、太陽熱を利用 して茹で卵を作る卵茹で器は存在しなかった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案の目的は、従来の電気式或いはガス式の卵茹で器に比べて安価であり、 電源やガス源のない屋外に設置して茹で卵を簡単に作ることができる太陽熱利用 の卵茹で器を提供することにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

前記の目的を達成するために、本考案の卵茹で器はドーム形の湾曲面２を有し 該湾曲面２の頂部に蓋取着口３を設けた下面が開放する透明な器体カバー１と、 この器体カバー１を太陽光があたる受光設置面Ｇの上に支持する複数本の脚体４ と、前記カバー１の蓋取着口３に着脱可能に嵌合係止される透明な蓋体５と、こ の蓋体５に設けられ前記器体カバー１内に延出するカップ吊具６と、前記器体カ バー１の蓋取着口３から出入し得る大きさを有し前記カップ吊具６に吊持されて 器体カバー１の内部中心に位置する透明な注水卵入カップ７と、前記器体カバー １の下側に止着され器体カバー壁を透過して入る太陽光Ｒを前記カップ７の方向 に向けて反射集光させるパラボラ形の凹面鏡８とを具備する構成とした。

【０００５】

【作用】

前記構成の卵茹で器は、卵９（例えば鶉の卵）と適量の水Ｗを入れた注水卵入 カップ７を蓋体５の取着によって器体カバー１の内部中心位置にセットし、太陽 光Ｒがあたる屋外の受光設置面Ｇ上に図示の如く設置して使用するもので、器体 カバー１を透過した太陽光Ｒがパラボラ形の凹面鏡８に当たって注水卵入カップ ７の方向に反射集光され、この凹面鏡８の反射集光による太陽熱でカップ注入水 Ｗが高温に加熱されて茹で卵を作ることができる。

【０００６】

【実施例】

以下、本考案の一実施例を図面に従い説明する。

【０００７】 図中１は透明な合成樹脂で一体成形した器体カバーで、この器体カバー１は下 面が開放するドーム形の湾曲面２と下端外周フランジ１０及びフランジ延出の取 手部１１を有し、前記湾曲面２の頂部には蓋取着口３が設けられ、前記フランジ １０の下側部には４個の脚嵌合突起１２が円周方向に９０度間隔で等配して一体 的に突設され、また前記湾曲面２のフランジ１０側に位置する外周部分にはスリ ット状をなした複数の通気孔２ａが形成されている。

【０００８】 ４は前記器体カバー１を太陽光Ｒがあたる受光設置面Ｇの上に水平に支持する ４本の脚体で、この各脚体４は後述する凹面鏡８の外周フランジ８ａをカバーフ ランジ１０の下側に挾持固定させる機能を有し、前記カバーフランジ１０の脚嵌 合突起１２に圧入嵌合して止着される。

【０００９】 ５は前記器体カバー１の蓋取着口３に着脱可能に嵌合係止される透明な合成樹 脂で成形された蓋体で、この蓋体５には器体カバー１内に延出する左右に対向離 間した一対のカップ吊具６が設けられ、このカップ吊具６の下端軸支部には透明 な注水卵入カップ７が器体カバー１の内部中心に位置し前後方向へ揺動できるよ うに突出ピン７ａで吊持されている。なお、この注水卵入カップ７は器体カバー １の蓋取着口３から出入し得る大きさを有し、内部に卵９（例えば鶉の卵）と適 量の水Ｗを入れることができる耐熱性のある合成樹脂で成形されている。

【００１０】 ８は前記器体カバー１の下側に止着されるパラボラ形の凹面鏡で、この凹面鏡 ８はカバーフランジ１０の下側に脚体４で挾持固定される外周フランジ８ａと、 半径が１１０〜１４０mm程度のアール曲面で凹球状に湾曲する反射鏡面８ｂとを 有し、器体カバー壁を透過して入る太陽光Ｒを前記カップ７の方向に向けて図示 の如く反射集光させる作用をなす。

【００１１】 なお、図中１３は前記カバー取手部１１の上に突設された太陽追跡棒で、この 太陽追跡棒１３による太陽光の影が棒台１３ａの上にできないように卵茹で器を 受光設置面Ｇ上に設置する（影ができる場合には卵茹で器の下側に傾斜台等の挿 入して設置角の調整を行う）ことにより、凹面鏡８の前述したような反射集光が 効果的に行えるようにしている。

【００１２】 この場合、前記カップ７がカップ吊具６に対し固定されていると、卵茹で器の 角度調整（卵茹で器を太陽方向へ指向させる設置角の調整）によって注水卵入カ ップ７が傾き、このカップ注入水Ｗが零れるという問題が生じるが、前述したよ うに注水卵入カップ７をカップ吊具６に対し揺動可能に吊持すれば、卵茹で器の 設置角調整による水零れの問題を解消することができる。

【００１３】

【考案の効果】

この考案の卵茹で器は、前記のような構成のものであるから、従来の電気式或 いはガス式の卵茹で器に比べて構成が簡単で安価に提供でき、電源やガス源のな い屋外に設置し、太陽熱を利用して茹で卵を簡単に作ることができるという優れ た実用上の効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例による太陽熱利用の卵茹で器
を屋外設置の使用状態で示した中央縦断面図。

【符号の説明】

１…器体カバー、２…ドーム形湾曲面、３…蓋取着口、
４…脚体、５…蓋体、６…カップ吊具、Ｇ…屋外の受光
設置面、７…注水卵入カップ、Ｗ…カップ注入水、８…
パラボラ形の凹面鏡、８ｂ…反射鏡面、Ｒ…太陽光、９
…卵。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ドーム形の湾曲面を有し該湾曲面の頂部
   に蓋取着口を設けた下面が開放する透明な器体カバー
   と、この器体カバーを太陽光があたる受光設置面の上に
   支持する複数本の脚体と、前記器体カバーの蓋取着口に
   着脱可能に嵌合係止される透明な蓋体と、この蓋体に設
   けられ前記器体カバー内に延出するカップ吊具と、前記
   器体カバーの蓋取着口から出入し得る大きさを有し前記
   カップ吊具に吊持されて器体カバーの内部中心に位置す
   る透明な注水卵入カップと、前記器体カバーの下側に止
   着され器体カバー壁を透過して入る太陽光を前記カップ
   の方向に向けて反射集光させるパラボラ形の凹面鏡とを
   具備し、前記カップ内の注入水を凹面鏡の反射集光によ
   る太陽熱で加熱して茹で卵を作るようにしたことを特徴
   とする太陽熱利用の卵茹で器。