JPH06115982A - 強化合わせガラスの施工法 - Google Patents

強化合わせガラスの施工法

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Publication number
JPH06115982A
JPH06115982A JP28932592A JP28932592A JPH06115982A JP H06115982 A JPH06115982 A JP H06115982A JP 28932592 A JP28932592 A JP 28932592A JP 28932592 A JP28932592 A JP 28932592A JP H06115982 A JPH06115982 A JP H06115982A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tempered
glass
laminated glass
tempered laminated
thickness
Prior art date
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Pending
Application number
JP28932592A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Kojima
浩士 小島
Yasuyuki Nakajima
康之 中島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
AGC Inc
Original Assignee
Asahi Glass Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Glass Co Ltd filed Critical Asahi Glass Co Ltd
Priority to JP28932592A priority Critical patent/JPH06115982A/ja
Publication of JPH06115982A publication Critical patent/JPH06115982A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【構成】反りのある少なくとも2枚の強化板ガラスを、
凸面と凹面とが対向するように接着した反りのある強化
合わせガラスを準備する。この強化合わせガラスの凸面
が室外側に位置するように施工する。 【効果】本発明よれば、重量の増加をすることなく一方
の強化板ガラスが破壊してももう一方の強化板ガラスが
破壊し難い強化合わせガラスの施工法を提供される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、強化合わせガラスの施
工法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】最近、特にヨーロッパを中心として、強
化ガラスを用いたファサードが採用されるようになり、
日本においても、徐々にこうした建築が出現してきてい
る。主に、強化板ガラスの耐風圧性能を向上させる目的
で、強化合わせガラスを用いることが考えられる。安全
性を考慮するとき、この強化合わせガラスの室外側の強
化板ガラスが、室外からの飛来物等の不可抗力により破
壊した場合、もう一方の強化板せガラス(室内側)は破
壊しないことが好ましい。
【0003】2枚の強化板ガラスの破壊を防ぐには、も
う一方のガラス(室内側)の厚さを厚くすればよいが、
その場合、強化合わせガラスの重量が重くなり、それを
保持する躯体を高強度のものにする必要があるという課
題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来技術が
有していた上記課題を解消し、特定の強化合わせガラス
の使用によりその重量を増加することなく一方の強化板
ガラスが破壊してももう一方の強化板ガラスが破壊し難
い強化合わせガラスの施工法を提供しようとするもので
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明では、反りのある
少なくとも2枚の強化板ガラスを、凸面と凹面とが対向
するように接着して反りのある強化合わせガラスを準備
し、強化合わせガラスの凸面が室外側に位置するように
施工してなる強化合わせガラスの施工法、厚さの異なる
2枚の強化板ガラスを接着して強化合わせガラスを準備
し、強化合わせガラスを躯体に施工するにあたり、厚さ
の厚い強化板ガラスは、JISR3206で定義される
破壊試験において、破片数が40〜80個である強化合
わせガラスの施工法、および、2枚の強化板ガラスを中
間膜により接着して強化合わせガラスを準備し、強化合
わせガラスを躯体に施工するにあたり、中間膜は、引張
速度4.8m/秒で引張試験を行ない100%の伸びを
生じるときの応力が160kg/cm2 以下である強化
合わせガラスの施工法、を提供する。
【0006】本発明の第1の施工法において、使用する
強化合わせガラスは反りを有し、その凸面が室外側に位
置するように施工される。この反りは、通常、強化板ガ
ラスが有するスパン2mに対して1〜5mm程度の反り
であり、この強化板ガラスの凸面ともう一方の強化板ガ
ラスの凹面とを対向し両者の間に中間膜を配し常法によ
り両強化板ガラスを接着し強化合わせガラスを製造した
結果残存するものであり、強化板ガラスのそれと同程度
である。
【0007】強化板ガラスの厚さとしては、薄すぎると
強度が不十分となり、厚すぎると重量が重くなるのでい
ずれも好ましくない。好ましい厚さは、6〜20mmの
範囲である。なかでも、厚さの異なる2枚の強化板ガラ
スを、厚い強化板ガラスが凸面側に位置するように接着
して反りのある強化合わせガラス使用し、強化合わせガ
ラスの凸面側が室外側に位置するように施工すると、耐
風圧強度に優れ、室外側からの飛来物により室外側の板
ガラスが破壊した場合でも室内側の板ガラスは破壊し難
いので好ましい。この場合、厚い強化板ガラスの厚さが
10〜20mm、薄い強化板ガラスの厚さが6〜16m
mの範囲が実用的である。また、中間膜の材質として
は、ポリビニルブチラールが例示される。
【0008】本発明による第2の施工法は、厚さの異な
る強化板ガラスを接着した強化合わせガラスを使用する
が、厚さの厚い強化板ガラスは、JIS R3206で
定義される破壊試験において、破片数が40〜60個で
ある。この破片数が40未満では、耐風圧強度が不十分
である。一方、破片数が60個を超えると、室外側から
の飛来物により室外側の板ガラスが破壊した場合、室内
側の板ガラスも破壊しやすくなる。また、薄い強化板ガ
ラスは、破片数が約100個の通常の強化板ガラスを使
用することが、厚い強化板ガラスが破壊した場合にも薄
い強化板ガラスの破壊を生じ難いので好ましい。中間膜
の材質としては、本発明による第1の施工法に例示した
ものが使用される。
【0009】本発明による第3の施工法は、引張速度
4.8m/秒で引張試験を行ない100%の伸びを生じ
るときの応力が160kg/cm2 以下である中間膜に
より接着されている強化合わせガラスが使用される。こ
の応力が160kg/cm2 を超える中間膜を使用する
と一方の強化板ガラスが破壊した場合、もう一方の強化
板ガラスも破壊しやすくなる。かかる特性を有する膜の
材質としては、エチレン−ビニルアセテート系共重合体
(EVA)が例示される。
【0010】本発明に使用する強化合わせガラスの大き
さとしては、1m×1m〜2m×2m程度のものが実用
的である。本発明に使用する強化板ガラスは化学強化し
たもの、物理強化したものいずれも使用される。なかで
も後者のものは、生産性に優れるので、本発明に使用す
る強化板ガラスとして特に好ましい。また、強化板ガラ
スの組成としては、通常の窓ガラスに使用されているソ
ーダ・シリカ・ライム・ガラスをはじめ各種の組成のも
のが使用される。強化合わせガラスを躯体に施工するに
あたっては、各種の工法が使用される。即ち、強化合わ
せガラスを躯体に直接固定する方法、躯体に固定された
ワイヤーに強化合わせガラスを固定する方法が例示され
る。
【0011】
【実施例】
実施例1 JIS R3206で定義される破壊試験において、破
片数が約60個である厚さ12mmの強化板ガラスと、
破片数が約100個である(通常強化板ガラス)厚さ8
mmの強化板ガラスとをポリビニルブチラール膜(60
mil)により接着して強化合わせガラスを製造した。
この強化合わせガラスについて、厚さ12mmの強化板
ガラスの端面をハンマーにより叩き厚さ12mmの強化
板ガラスを破壊する試験をした。強化合わせガラス10
枚について試験した結果、厚さ8mmの強化板ガラスは
全く破壊しなかった。
【0012】比較例1 破片数が約100個である厚さ12mmの強化板ガラス
と、破片数が約100個である厚さ8mmの強化板ガラ
スとをポリビニルブチラール膜(60mil)により接
着して強化合わせガラスを製造した。この強化合わせガ
ラス10枚について同様の試験をした結果、そのうちの
5枚は厚さ8mmの強化板ガラスも破壊した。
【0013】実施例2 JIS R3206で定義される破壊試験において、破
片数が約100個である(通常強化板ガラス)厚さ12
mmの強化板ガラスと同じ破片数の厚さ8mmの強化板
ガラスとをEVA膜(60mil)により接着して強化
合わせガラスを製造した。この強化合わせガラスについ
て、厚さ12mmの強化板ガラスの端面をハンマーによ
り叩き厚さ12mmの強化板ガラスを破壊する試験をし
た。強化合わせガラス10枚について試験した結果、厚
さ8mmの強化板ガラスは全く破壊しなかった。
【0014】比較例2 EVA膜(60mil)に代えてポリビニルブチラール
膜(60mil)を使用して強化合わせガラス10枚を
製造し、同様の試験をした結果、そのうちの5枚は厚さ
8mmの強化板ガラスも破壊した。なお、この膜につい
て引張速度4.8m/秒で引張試験を行ない100%の
伸びを生じるときの応力を求めた結果、EVA膜は15
0kg/cm2 であった。一方、ポリビニルブチラール
膜は500kg/cm2 であった。
【0015】
【発明の効果】本発明によれば、重量の増加をすること
なく、一方の強化板ガラスが破壊しても、もう一方の強
化板ガラスが破壊し難い強化合わせガラスの施工法が提
供される。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】反りのある少なくとも2枚の強化板ガラス
    を、凸面と凹面とが対向するように接着して反りのある
    強化合わせガラスを準備し、強化合わせガラスの凸面が
    室外側に位置するように施工してなる強化合わせガラス
    の施工法。
  2. 【請求項2】前記強化合わせガラスは、厚さの異なる2
    枚の強化板ガラスを、厚い強化板ガラスが凸面側に位置
    するように接着したものである請求項1記載の強化合わ
    せガラスの施工法。
  3. 【請求項3】厚さの異なる2枚の強化板ガラスを接着し
    て強化合わせガラスを準備し、強化合わせガラスを躯体
    に施工するにあたり、厚さの厚い強化板ガラスは、JI
    SR3206で定義される破壊試験において、破片数が
    40〜80個である強化合わせガラスの施工法。
  4. 【請求項4】2枚の強化板ガラスを中間膜により接着し
    て強化合わせガラスを準備し、強化合わせガラスを躯体
    に施工するにあたり、中間膜は、引張速度4.8m/秒
    で引張試験を行ない100%の伸びを生じるときの応力
    が160kg/cm2 以下である強化合わせガラスの施
    工法。
JP28932592A 1992-10-02 1992-10-02 強化合わせガラスの施工法 Pending JPH06115982A (ja)

Priority Applications (1)

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JP28932592A JPH06115982A (ja) 1992-10-02 1992-10-02 強化合わせガラスの施工法

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JP28932592A JPH06115982A (ja) 1992-10-02 1992-10-02 強化合わせガラスの施工法

Publications (1)

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JPH06115982A true JPH06115982A (ja) 1994-04-26

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ID=17741738

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JP28932592A Pending JPH06115982A (ja) 1992-10-02 1992-10-02 強化合わせガラスの施工法

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JP (1) JPH06115982A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7883761B2 (en) * 2007-04-29 2011-02-08 Solutia Inc. Multiple layer polymer interlayers having an embossed surface

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7883761B2 (en) * 2007-04-29 2011-02-08 Solutia Inc. Multiple layer polymer interlayers having an embossed surface

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