JPH06115094A - 電気粘性流体を利用したインクジェットプリンターの記録方法及びその装置 - Google Patents
電気粘性流体を利用したインクジェットプリンターの記録方法及びその装置Info
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- JPH06115094A JPH06115094A JP4339184A JP33918492A JPH06115094A JP H06115094 A JPH06115094 A JP H06115094A JP 4339184 A JP4339184 A JP 4339184A JP 33918492 A JP33918492 A JP 33918492A JP H06115094 A JPH06115094 A JP H06115094A
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- B41J2202/01—Embodiments of or processes related to ink-jet heads
- B41J2202/02—Air-assisted ejection
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- Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
- Ink Jet (AREA)
- Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は電気粘性流体を利用したインクジェ
ットプリンターの電気粘性流体記録方法とその装置を提
供する。 【構成】 電気粘性流体１９をベンチュリ管１８の静圧
管１３、１３´に設けて所定の圧力差により噴出させ、
その噴出される電気粘性流体１９は静圧管１３、１３´
の出口に印加される記録電位により噴出量が制御される
ようにした。 【効果】 これにより、インク吐出口の構造が簡単で高
温、高圧による破壊変形なしでも出口の寿命を半永久化
できる。
ットプリンターの電気粘性流体記録方法とその装置を提
供する。 【構成】 電気粘性流体１９をベンチュリ管１８の静圧
管１３、１３´に設けて所定の圧力差により噴出させ、
その噴出される電気粘性流体１９は静圧管１３、１３´
の出口に印加される記録電位により噴出量が制御される
ようにした。 【効果】 これにより、インク吐出口の構造が簡単で高
温、高圧による破壊変形なしでも出口の寿命を半永久化
できる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明はインクを利用して画像を
記録するプリンター等の各種画像記録装置に応用でき、
特に電気粘性粒体を用いてその流体の粘性を変化させる
電位とベンチュリ管の圧力差を利用してインクを噴射制
御する電気粘性流体を利用したインクジェットプリンタ
ーの記録方法及びその装置に関する。
記録するプリンター等の各種画像記録装置に応用でき、
特に電気粘性粒体を用いてその流体の粘性を変化させる
電位とベンチュリ管の圧力差を利用してインクを噴射制
御する電気粘性流体を利用したインクジェットプリンタ
ーの記録方法及びその装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】電気粘性流体(electro rheological flu
id) は現在電場応答性(electro-fieldresponsiveness)
の流体としてよく知られている。電気粘性流体は1943年
ウィンスロー(Winslow) に許可された米国特許第2,417,
850 号を通じて初めて発表された後、ウィンスローの米
国特許第3,047,057 号とリジェンコボ(Lysenkov)のソ連
特許第1,391,951 号、ステングルーム(Stangroom) の米
国特許第4,812,251 号等さまざまな形態として提案され
た。
id) は現在電場応答性(electro-fieldresponsiveness)
の流体としてよく知られている。電気粘性流体は1943年
ウィンスロー(Winslow) に許可された米国特許第2,417,
850 号を通じて初めて発表された後、ウィンスローの米
国特許第3,047,057 号とリジェンコボ(Lysenkov)のソ連
特許第1,391,951 号、ステングルーム(Stangroom) の米
国特許第4,812,251 号等さまざまな形態として提案され
た。
【０００３】これらに提案された電気粘性流体は基本的
に電気粘性の特性を有する液体に粒径が非常に小さく粉
砕された粉末状の添加剤を混ぜたもので、電気場を加え
るとその流体の粘性が変化する性質の新しい物質であ
る。その粘性の変化はだいたい加わる電気場の強さに比
例すると知らされている。
に電気粘性の特性を有する液体に粒径が非常に小さく粉
砕された粉末状の添加剤を混ぜたもので、電気場を加え
るとその流体の粘性が変化する性質の新しい物質であ
る。その粘性の変化はだいたい加わる電気場の強さに比
例すると知らされている。
【０００４】このように電気場の強さにより粘性が変化
する現状を電気粘性効果という。電気粘性効果は印加さ
れる電気場の強さにより変化され、また、電気場が加わ
る瞬間とほとんど同時に流体の粘性が変化することを示
す。電気粘性流体中には数ｋｖ／ｍｍの電気場によって
も流体の粘性が液体状態からほぼ固体状態になるまで変
化するのもある。
する現状を電気粘性効果という。電気粘性効果は印加さ
れる電気場の強さにより変化され、また、電気場が加わ
る瞬間とほとんど同時に流体の粘性が変化することを示
す。電気粘性流体中には数ｋｖ／ｍｍの電気場によって
も流体の粘性が液体状態からほぼ固体状態になるまで変
化するのもある。
【０００５】電気粘性流体のこのような特性を利用して
インクを作り、適切な制御手段を用いると願う画像を記
録できるようになる。このような電気粘性流体を用いて
画像を記録する技術に関しては文献（IS & T Conferenc
e 91´11）に開示されている。開示においては電気粘性
のインクを噴射するヘッドは図１に示したようである。
１枚のノズルシート１と２枚の支持シート２、３が重畳
するもので、そのノズルシート１には一定量のインクを
受納するインク受納部１ａと、ここからインクが噴出で
きるインクノズル１ｂが形成されており、２枚の支持シ
ート２、３のうち上部の支持シート２にはインク供給穴
２ａと電極板４が、下部の支持シート３には他の電極板
４´が形成されている。このような構造においてノズル
１ｂの内外に一定の圧力を維持させ、その二つの電極板
４、４´に印加される記録電位５によりそのインクノズ
ル１ｂ内にあるインクの粘性が変化し、その粘性が液体
状態の低い粘度を有するときノズル内外に加わる圧力差
によりインクを噴射させるのである。即ち、ノズル内の
インクは二つの電極が作る電気場の強さにより粘性が変
化するが、その粘性が固体状態の高い粘度を有するとき
は噴射せず、粘性が低くなるとき前記圧力差により噴射
される構造である。
インクを作り、適切な制御手段を用いると願う画像を記
録できるようになる。このような電気粘性流体を用いて
画像を記録する技術に関しては文献（IS & T Conferenc
e 91´11）に開示されている。開示においては電気粘性
のインクを噴射するヘッドは図１に示したようである。
１枚のノズルシート１と２枚の支持シート２、３が重畳
するもので、そのノズルシート１には一定量のインクを
受納するインク受納部１ａと、ここからインクが噴出で
きるインクノズル１ｂが形成されており、２枚の支持シ
ート２、３のうち上部の支持シート２にはインク供給穴
２ａと電極板４が、下部の支持シート３には他の電極板
４´が形成されている。このような構造においてノズル
１ｂの内外に一定の圧力を維持させ、その二つの電極板
４、４´に印加される記録電位５によりそのインクノズ
ル１ｂ内にあるインクの粘性が変化し、その粘性が液体
状態の低い粘度を有するときノズル内外に加わる圧力差
によりインクを噴射させるのである。即ち、ノズル内の
インクは二つの電極が作る電気場の強さにより粘性が変
化するが、その粘性が固体状態の高い粘度を有するとき
は噴射せず、粘性が低くなるとき前記圧力差により噴射
される構造である。
【０００６】このような電気粘性インクを記録電位によ
り噴射する技術においてはノズルの内外に圧力差を発生
させ、またその圧力差を一定に維持させるための別途の
手段が必要なので装置が非常に複雑になり装置全体を小
型化できず、非経済的な問題点がある。
り噴射する技術においてはノズルの内外に圧力差を発生
させ、またその圧力差を一定に維持させるための別途の
手段が必要なので装置が非常に複雑になり装置全体を小
型化できず、非経済的な問題点がある。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は前記の
問題点を解決するために創出されたもので、低圧、低電
圧により電気粘性流体の噴出を可能にする電気粘性流体
を利用したインクジェットプリンターの電気粘性流体記
録方法を提供することにある。
問題点を解決するために創出されたもので、低圧、低電
圧により電気粘性流体の噴出を可能にする電気粘性流体
を利用したインクジェットプリンターの電気粘性流体記
録方法を提供することにある。
【０００８】本発明の他の目的は前記の方法を実現させ
るのに適切な装置を提供することにある。
るのに適切な装置を提供することにある。
【０００９】
【課題を解決するための手段】前記第一番目の目的を達
成するために本発明は記録紙に画像を記録するために電
気粘性流体を噴射するインクジェットプリンターの記録
方法において、所定の圧力が作用するベンチュリ管の大
径部と小径部を迂回貫通する静圧管の中間に電気粘性流
体の貯蔵槽を連結して、そのベンチュリ管の圧力差で電
気粘性流体を噴射させ、その粘性流体が噴出する静圧管
の出口に記録電位を印加してその噴出量を制御すること
を特徴とする。
成するために本発明は記録紙に画像を記録するために電
気粘性流体を噴射するインクジェットプリンターの記録
方法において、所定の圧力が作用するベンチュリ管の大
径部と小径部を迂回貫通する静圧管の中間に電気粘性流
体の貯蔵槽を連結して、そのベンチュリ管の圧力差で電
気粘性流体を噴射させ、その粘性流体が噴出する静圧管
の出口に記録電位を印加してその噴出量を制御すること
を特徴とする。
【００１０】前記二番目の目的を達成するために本発明
による電気粘性流体を利用したインクジェットプリンタ
ーの記録装置は、ベンチュリ管内部から圧力を発生させ
るための圧力発生手段と、前記圧力発生手段により管の
入口側と出口側で圧力差が発生されるように入口側は管
の断面が大きく、出口側は管の断面が小さい形状を有す
るベンチュリ管と、前記ベンチュリ管の大径部と小径部
を迂回貫通して連結される静圧管と、前記静圧管の中間
部に設置される電気粘性流体の貯蔵槽と、前記静圧管の
出口側でインクの流れを制御するためのインクバルブ手
段から構成されたことを特徴とする。
による電気粘性流体を利用したインクジェットプリンタ
ーの記録装置は、ベンチュリ管内部から圧力を発生させ
るための圧力発生手段と、前記圧力発生手段により管の
入口側と出口側で圧力差が発生されるように入口側は管
の断面が大きく、出口側は管の断面が小さい形状を有す
るベンチュリ管と、前記ベンチュリ管の大径部と小径部
を迂回貫通して連結される静圧管と、前記静圧管の中間
部に設置される電気粘性流体の貯蔵槽と、前記静圧管の
出口側でインクの流れを制御するためのインクバルブ手
段から構成されたことを特徴とする。
【００１１】
【作用】本発明の特徴によると、前記インクバルブ手段
により電気粘性流体の粘性が変化し、前記圧力発生手段
によりベンチュリ管に圧力差が発生し電気粘性流体が吐
出され、そのインクバルブ手段に要求される電圧及びベ
ンチュリ管の圧力差が低電圧及び低圧でも電気粘性流体
の吐出が可能になる。また本発明は前記圧力発生手段と
インクバルブ手段のベンチュリ管内設置が可能なので装
置の構造が簡単になる。
により電気粘性流体の粘性が変化し、前記圧力発生手段
によりベンチュリ管に圧力差が発生し電気粘性流体が吐
出され、そのインクバルブ手段に要求される電圧及びベ
ンチュリ管の圧力差が低電圧及び低圧でも電気粘性流体
の吐出が可能になる。また本発明は前記圧力発生手段と
インクバルブ手段のベンチュリ管内設置が可能なので装
置の構造が簡単になる。
【００１２】
【実施例】図２に本発明による電気粘性流体を利用した
インクジェットプリンターの記録方法を実施するのに適
切な装置を示している。参考番号１８は流路断面が異な
る２地点Ａ、Ｂを連結する静圧管１３、１３´に電気粘
性流体１９が満されるベンチュリ管であり、前記相対的
に断面が小さい地点Ｂに連結された静圧管１３の出口側
にはインクバルブ手段として所定の記録電位信号が印加
され、互いに対向する２個の記録電極１１、１２が設け
られる。この記録電極１１、１２は記録信号発生部１０
に連結されプリンティング信号の記録電位が印加され
る。前記静圧管１３´には電気粘性流体１９を多量貯蔵
する貯蔵槽１４が設けられており、この貯蔵槽１４は流
体が常に一定の水頭を保てるように流体供給用タンク
（図示せず）から電気粘性流体が引続き供給されるよう
にタンクと連結される。そして、ベンチュリ管１８には
前記２地点Ａ、Ｂの間に圧力差を発生させる圧力発生手
段（図示せず）が備えられているが、この圧力発生手段
は前記ベンチュリ管１８の断面が大きい地点Ａから断面
が小さい地点Ｂに空気を高速に流し、断面が小さい地点
Ｂで相対的に圧力が低いようにする。前記圧力発生手段
はファン(fan) （図示せず）を用いることもできる。
インクジェットプリンターの記録方法を実施するのに適
切な装置を示している。参考番号１８は流路断面が異な
る２地点Ａ、Ｂを連結する静圧管１３、１３´に電気粘
性流体１９が満されるベンチュリ管であり、前記相対的
に断面が小さい地点Ｂに連結された静圧管１３の出口側
にはインクバルブ手段として所定の記録電位信号が印加
され、互いに対向する２個の記録電極１１、１２が設け
られる。この記録電極１１、１２は記録信号発生部１０
に連結されプリンティング信号の記録電位が印加され
る。前記静圧管１３´には電気粘性流体１９を多量貯蔵
する貯蔵槽１４が設けられており、この貯蔵槽１４は流
体が常に一定の水頭を保てるように流体供給用タンク
（図示せず）から電気粘性流体が引続き供給されるよう
にタンクと連結される。そして、ベンチュリ管１８には
前記２地点Ａ、Ｂの間に圧力差を発生させる圧力発生手
段（図示せず）が備えられているが、この圧力発生手段
は前記ベンチュリ管１８の断面が大きい地点Ａから断面
が小さい地点Ｂに空気を高速に流し、断面が小さい地点
Ｂで相対的に圧力が低いようにする。前記圧力発生手段
はファン(fan) （図示せず）を用いることもできる。
【００１３】そして前記記録電極１１、１２は図３に示
したように静圧管１３に所定の長さ没入されて設けられ
る。ベンチュリ管１８の出口は図２に示したようにプラ
テン１６に密着されて移送される記録紙１７に所定間隔
Ｈ隔離されて設置される。
したように静圧管１３に所定の長さ没入されて設けられ
る。ベンチュリ管１８の出口は図２に示したようにプラ
テン１６に密着されて移送される記録紙１７に所定間隔
Ｈ隔離されて設置される。
【００１４】このような本発明による電気粘性流体記録
装置は次の通りに作動される。
装置は次の通りに作動される。
【００１５】まず、ファン（図示せず）により空気をＡ
地点からＢ地点に高速で流すとＡ、Ｂ間に圧力差が発生
され、相対的に圧力が低いＢ地点の静圧管１３に電気粘
性流体１９が噴出され、同時に記録信号発生部１０から
発生された記録電位が記録電極１１、１２に印加される
とその電位の強さにより電気粘性流体１９の粘性が変化
し、これにより電気粘性流体１９の剪断降伏強度が変化
する。したがって印加される記録電位の強さにより設定
された電気粘性流体１９の剪断降伏強度と圧力差による
電気粘性粒体１９の噴出力の差により記録紙１７に噴射
される電気粘性記録流体１９の量が制御される。
地点からＢ地点に高速で流すとＡ、Ｂ間に圧力差が発生
され、相対的に圧力が低いＢ地点の静圧管１３に電気粘
性流体１９が噴出され、同時に記録信号発生部１０から
発生された記録電位が記録電極１１、１２に印加される
とその電位の強さにより電気粘性流体１９の粘性が変化
し、これにより電気粘性流体１９の剪断降伏強度が変化
する。したがって印加される記録電位の強さにより設定
された電気粘性流体１９の剪断降伏強度と圧力差による
電気粘性粒体１９の噴出力の差により記録紙１７に噴射
される電気粘性記録流体１９の量が制御される。
【００１６】前記Ａ、Ｂ間の圧力差はベルヌイ(Bernoul
li) 方程式と連続方程式により次のように設定できる。
li) 方程式と連続方程式により次のように設定できる。
【００１７】即ち、 ＰA −ＰB ＝ γa ［ＶB 2 ／２ｇ（１−（ＡA ／ＡB ）2 ）＋（ＺB −ＺA ）＋ｈL ］ ＰA 、ＰB ：Ａ、Ｂ地点での圧力 γa ：空気の比重 ＺA 、ＺB ：任意の基準線に対するＡ、Ｂ地点の高さ ＡA 、ＡB ：Ａ、Ｂ地点での断面積 ｈL ：損失 ＶB ：Ｂ地点での空気の速度 となる。
【００１８】したがって、Ａ、Ｂ間の圧力差は前記式の
各要素により決定される。このときＡ、Ｂ間の圧力差を
γｈ（図２参照、γ：電気粘性流体の比重）より大きく
設定すると静圧管１３から電気粘性流体１９を噴出させ
られる。即ち、静圧管１３を通じて噴出される電気粘性
流体１９は 噴出圧力 Ｐi ＝（ＰA −ＰB ）−γｈ で噴出できる。ここで前記噴出水頭ｈは実質的には数ｍ
ｍ程度にすぎないので毛細管上昇の高さｈ´は考慮しな
ければならない。この毛細管上昇の高さｈ´は（図２参
照） ｈ´＝４σｃｏｓθ／γＤ で表現できる。ここでσは電気粘性流体の表面張力であ
り、Ｄは静圧管１３の直径である。
各要素により決定される。このときＡ、Ｂ間の圧力差を
γｈ（図２参照、γ：電気粘性流体の比重）より大きく
設定すると静圧管１３から電気粘性流体１９を噴出させ
られる。即ち、静圧管１３を通じて噴出される電気粘性
流体１９は 噴出圧力 Ｐi ＝（ＰA −ＰB ）−γｈ で噴出できる。ここで前記噴出水頭ｈは実質的には数ｍ
ｍ程度にすぎないので毛細管上昇の高さｈ´は考慮しな
ければならない。この毛細管上昇の高さｈ´は（図２参
照） ｈ´＝４σｃｏｓθ／γＤ で表現できる。ここでσは電気粘性流体の表面張力であ
り、Ｄは静圧管１３の直径である。
【００１９】一方、電気粘性流体１９の剪断降伏強度
は、 τ＝Ｆ／πＤＬ で定義され、前記噴出圧力は、 Ｐi ＝４Ｆ／πＤ2 で定義される。ここでＦは静圧管１３から噴出される噴
出力であり、Ｄは静圧管１３の直径であり、Ｌは記録電
極１１、１２の長さである。したがって、剪断降伏強度
を噴出圧力より大きく設定すると、即ち、 τ＞Ｐi Ｄ／４Ｌ になるように設定すると電気粘性流体１９の噴出を制御
できる。ここで電気粘性流体１９の剪断降伏強度は記録
電極１１、１２に印加される電位の強さにより変化す
る。
は、 τ＝Ｆ／πＤＬ で定義され、前記噴出圧力は、 Ｐi ＝４Ｆ／πＤ2 で定義される。ここでＦは静圧管１３から噴出される噴
出力であり、Ｄは静圧管１３の直径であり、Ｌは記録電
極１１、１２の長さである。したがって、剪断降伏強度
を噴出圧力より大きく設定すると、即ち、 τ＞Ｐi Ｄ／４Ｌ になるように設定すると電気粘性流体１９の噴出を制御
できる。ここで電気粘性流体１９の剪断降伏強度は記録
電極１１、１２に印加される電位の強さにより変化す
る。
【００２０】これを前記の式に連関して表現すると次の
通りである。 τ＞Ｄ／４Ｌ［γa ｛ＶB 2 ／２ｇ（１−（ＡA ／
ＡB ）2 ）＋（ＺB −ＺA ）＋ｈL ｝−γｈ］ となる。
通りである。 τ＞Ｄ／４Ｌ［γa ｛ＶB 2 ／２ｇ（１−（ＡA ／
ＡB ）2 ）＋（ＺB −ＺA ）＋ｈL ｝−γｈ］ となる。
【００２１】したがって、電気粘性流体１９の剪断降伏
強度が前記のような式を満足するとき静圧管１３からの
噴出を制御できるようになる。
強度が前記のような式を満足するとき静圧管１３からの
噴出を制御できるようになる。
【００２２】図４は発明者の実験によるベンチュリ管出
口での平均速度と静圧管での噴出量との関係を設定した
流路断面比ＡA ／ＡB と噴出水頭ｈに体して示したもの
である。ここで、通常的に１ドット(dot) をプリントす
るのに必要なインクの量が１０-10 リットルであり、４
００ｄｏｔ／ｉｎのＡ4 用紙を１分当り５枚をプリント
するためには約５．４６×１０-11 ｍｍ3 ／ｓｅｃが必
要である。図４で分かるように５．４６×１０-11 ｍｍ
3 ／ｓｅｃの電気粘性流体１９を噴出させるためには前
記式の各要素等により異なるが、ベンチュリ出口速度が
１５ｍ／ｓｅｃ以上なら必要な電気粘性流体を噴出させ
れることが分かる。このような空気の出口速度を出すた
めにはポンプの送出圧力 Ｐp ＝γa Ｖ2 ／２ｇ（γa ：空気の比重量） は１．４×１０-3ａｔｍ程度が必要となるが、これは商
用されているファンでも充分に用いられる程度である。
口での平均速度と静圧管での噴出量との関係を設定した
流路断面比ＡA ／ＡB と噴出水頭ｈに体して示したもの
である。ここで、通常的に１ドット(dot) をプリントす
るのに必要なインクの量が１０-10 リットルであり、４
００ｄｏｔ／ｉｎのＡ4 用紙を１分当り５枚をプリント
するためには約５．４６×１０-11 ｍｍ3 ／ｓｅｃが必
要である。図４で分かるように５．４６×１０-11 ｍｍ
3 ／ｓｅｃの電気粘性流体１９を噴出させるためには前
記式の各要素等により異なるが、ベンチュリ出口速度が
１５ｍ／ｓｅｃ以上なら必要な電気粘性流体を噴出させ
れることが分かる。このような空気の出口速度を出すた
めにはポンプの送出圧力 Ｐp ＝γa Ｖ2 ／２ｇ（γa ：空気の比重量） は１．４×１０-3ａｔｍ程度が必要となるが、これは商
用されているファンでも充分に用いられる程度である。
【００２３】
【発明の効果】以上で説明したように本発明による電気
粘性を利用したインクジェットプリンターの記録方法及
びその装置は高圧、高電圧が必要でないので高集積化、
低価格に有利であり、インク吐出口でのインク吐出力が
低いので電気粘性流体の剪断降伏強度が低くてもよく、
電気粘性流体の選定及び低価格化に有利である。また、
インク吐出口の構造が簡単で高温、高圧による破壊変形
がないので吐出口の寿命を半永久化できる。
粘性を利用したインクジェットプリンターの記録方法及
びその装置は高圧、高電圧が必要でないので高集積化、
低価格に有利であり、インク吐出口でのインク吐出力が
低いので電気粘性流体の剪断降伏強度が低くてもよく、
電気粘性流体の選定及び低価格化に有利である。また、
インク吐出口の構造が簡単で高温、高圧による破壊変形
がないので吐出口の寿命を半永久化できる。
【図１】図１は従来のインクジェットプリンターのヘッ
ドを示した概略図。
ドを示した概略図。
【図２】図２は本発明によるインクジェットプリンター
の電気粘性流体噴射装置を説明するための概略図。
の電気粘性流体噴射装置を説明するための概略図。
【図３】図３は本発明によるベンチュリ管の一部切除斜
視図。
視図。
【図４】図４は本発明によるベンチュリ管の出口での平
均速度と静圧管での流体噴出量間の関係を示したグラフ
である。
均速度と静圧管での流体噴出量間の関係を示したグラフ
である。
１１、１２…記録電極、 １３…静圧管、１４
…貯蔵槽、 １７…記録紙、１８…ベ
ンチュリ管、 １９…電気粘性流体。
…貯蔵槽、 １７…記録紙、１８…ベ
ンチュリ管、 １９…電気粘性流体。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｂ４１Ｊ 2/095 Ｂ４１Ｍ 5/00 Ａ 9221−2Ｈ 9012−2Ｃ Ｂ４１Ｊ 3/04 １０３ Ｃ 9012−2Ｃ １０４ Ｂ
Claims (7)
- 【請求項１】 記録紙に画像を記録するために電気粘性
流体を噴射する電気粘性流体を利用したインクジェット
プリンターの記録方法において、 所定の圧力が作用するベンチュリ管の大径部と小径部を
迂回貫通する静圧管の中間に電気粘性流体の貯蔵槽を連
結して、そのベンチュリ管の圧力差で電気粘性流体を噴
射させ、その粘性流体が噴出する静圧管の出口に記録電
位を印加してその噴出量を制御することを特徴とする電
気粘性流体を利用したインクジェットプリンターの記録
方法。 - 【請求項２】 前記粘性流体の許容剪断応力が流路断面
変化により発生される静圧差より大きいように設定され
ることを特徴とする請求項１記載の電気粘性流体を利用
したインクジェットプリンターの記録方法。 - 【請求項３】 記録紙に画像を記録するために電気粘性
流体を利用したインクジェットプリンターの記録装置に
おいて、 ベンチュリ管内部から圧力を発生させるための圧力発生
手段と、前記圧力発生手段により管の入口側と出口側で
圧力差が発生されるように入口側は管の断面が大きく、
出口側は管の断面が小さい形状を有するベンチュリ管
と、前記ベンチュリ管の大径部と小径部を迂回貫通して
連結される静圧管と、前記静圧管の中間部に設置される
電気粘性流体の貯蔵槽と、前記静圧管の出口側でインク
の流れを制御するためのインクバルブ手段から構成され
たことを特徴とする電気粘性流体を利用したインクジェ
ットプリンターの記録装置。 - 【請求項４】 前記圧力発生手段としてファンを用いて
空気を入れることを特徴とする請求項３記載の電気粘性
流体を利用したインクジェットプリンターの記録装置。 - 【請求項５】 前記貯蔵槽内の流体が常に一定の水頭を
維持できるように別途の流体供給用タンクを連結して流
体を供給させることを特徴とする請求項３記載の電気粘
性流体を利用したインクジェットプリンターの記録装
置。 - 【請求項６】 インクバルブ手段として所定の記録電位
信号が印加される記録電極がベンチュリ管内部の静圧管
出口に設置されることを特徴とする請求項３記載の電気
粘性流体を利用したインクジェットプリンターの記録装
置。 - 【請求項７】 記録電極が互いに対向する２個の電極か
ら構成され、静圧管の内側に所定の長さ没入されるよう
に設置されることを特徴とする請求項６記載の電気粘性
流体を利用したインクジェットプリンタの記録装置。
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