JPH06113886A - 黴の生育速度および生育状態の推定方法ならびにこれを防黴対策に利用する方法 - Google Patents

黴の生育速度および生育状態の推定方法ならびにこれを防黴対策に利用する方法

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JPH06113886A
JPH06113886A JP4271828A JP27182892A JPH06113886A JP H06113886 A JPH06113886 A JP H06113886A JP 4271828 A JP4271828 A JP 4271828A JP 27182892 A JP27182892 A JP 27182892A JP H06113886 A JPH06113886 A JP H06113886A
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恵子 阿部
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 黴の繁殖を防止しようとする雰囲気における
黴の繁殖のし易さ、すなわち、黴の生育速度または生育
状態を客観的に、かつできるだけ正確に推定して、黴を
防がなければならない時期を客観的に、かつなるべく正
確に捕らえる方法を提供する。 【構成】 一定の栄養状態の下に或雰囲気中におかれた
黴の生育速度と、その雰囲気における様々な温度および
相対湿度との相関関係を調査することによって、前記温
度および相対湿度と黴の生育速度との関係を示すデータ
を予め作成し、その後このデータを、別の調査すべき雰
囲気の温度および相対湿度と照合することによって、こ
の調査すべき雰囲気の温度および相対湿度の組合せでこ
の雰囲気における黴の生育速度を推定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、黴の生育速度および生
育状態の推定方法、ならびにこの推定方法を防黴対策に
利用する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】黴は、その生育、すなわち、真菌の胞子
の発芽、菌糸の生長および胞子の形成、そしてその繰り
返しによる繁殖により、例えば、食料、衣料および家屋
に様々な損害を与えるばかりでなく、健康も損なうな
ど、人間の生活に種々の不利益を与えている。
【0003】そこで、黴の生育、ひいてはその繁殖を防
ぐ対策、すなわち防黴対策としては、従来漠然と経験的
に黴が生育しやすい状態にある高温多湿の時期に、黴の
繁殖を防がなければならない場所または物品等に対して
防湿または除湿処置を施すことが一般に行われていた。
【0004】ところが、このような経験に頼る方法で
は、防湿または除湿すべき時期を的確に捕らえることは
困難であるため、防黴対策が後れて黴を十分に防ぐこと
ができなかったり、あるいは必要以上の期間除湿して除
湿装置を無駄に運転させたりするなどの不都合があっ
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】したがって、黴の繁殖
を防止しようとする雰囲気における黴の繁殖のし易さ、
すなわち、黴の生育速度または生育状態を客観的に、か
つできるだけ正確に推定して、黴を防がなければならな
い時期を客観的に、かつなるべく正確に捕らえることが
必要であった。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者は、上
述の状況に鑑みて種々研究を重ねた結果、 1.或雰囲気におかれた黴は、栄養状態が一定であれ
ば、その雰囲気の温度および相対湿度の組合せによって
一義的に決まる生育速度を示すこと、すなわちこの生育
速度は上記雰囲気における温度と相対湿度との組合せの
関数となること、 2.前記温度および相対湿度と黴の生育速度との関係を
示すデータを予め作成し、その後このデータを、別の調
査すべき雰囲気の温度および相対湿度と照合すれば、こ
の調査すべき雰囲気の温度および相対湿度の組合せが、
どの程度の黴の生育速度をもたらすかを推定できるこ
と、および 3.この推定された生育速度に、この生育速度が維持さ
れた時間を掛け合わせた値を経時的に積算して得られた
値によって、黴の生育状態を推定できることを見出し
た。
【0007】本発明は、上記知見に基づいて発明された
もので、かびの生育速度の推定方法、およびこの推定方
法を防黴対策に利用する方法を提供することを目的と
し、 1.一定の栄養状態の下に或雰囲気中におかれた黴の生
育速度と、その雰囲気における様々な温度および相対湿
度との相関関係を調査することによって、前記温度およ
び相対湿度と黴の生育速度との関係を示すデータを予め
作成し、その後このデータを、別の調査すべき雰囲気の
温度および相対湿度と照合することによって、この調査
すべき雰囲気の温度および相対湿度の組合せでこの雰囲
気における黴の生育速度を推定する方法、 2.一定の栄養状態の下に或雰囲気中におかれた黴の生
育速度と、その雰囲気における様々な温度および相対湿
度との相関関係を調査することによって、前記温度およ
び相対湿度と黴の生育速度との関係を示すデータを予め
作成し、その後このデータを、別の調査すべき雰囲気の
温度および相対湿度と照合することによって、この調査
すべき雰囲気の温度および相対湿度の組合せでこの雰囲
気における黴の生育速度を推定し、その結果を防黴対策
に利用する方法、 3.一定の栄養状態の下に或雰囲気中におかれた黴の生
育速度と、その雰囲気における様々な温度および相対湿
度との相関関係を調査することによって、前記温度およ
び相対湿度と黴の生育速度との関係を示すデータを予め
作成し、その後このデータを、別の調査すべき雰囲気の
温度および相対湿度と照合することによって、この調査
すべき雰囲気の温度および相対湿度の組合せでこの雰囲
気における黴の生育速度を推定し、そしてこの推定され
た黴の生育速度を標示装置によって標示する方法、 4.一定の栄養状態の下に或雰囲気中におかれた黴の生
育速度と、その雰囲気における様々な温度および相対湿
度との相関関係を調査することによって、前記温度およ
び相対湿度と黴の生育速度との関係を示すデータを予め
作成し、その後このデータを、別の調査すべき雰囲気の
温度および相対湿度と照合することによって、この調査
すべき雰囲気の温度および相対湿度の組合せでこの雰囲
気における黴の生育速度を推定し、そしてこの推定され
た生育速度に、この生育速度が維持された時間を掛け合
わせた値を経時的に積算して得られた値によって、黴の
生育状態を推定する方法、および 5.一定の栄養状態の下に或雰囲気中におかれた黴の生
育速度と、その雰囲気における様々な温度および相対湿
度との相関関係を調査することによって、前記温度およ
び相対湿度と黴の生育速度との関係を示すデータを予め
作成し、その後このデータを、別の調査すべき雰囲気の
温度および相対湿度と照合することによって、この調査
すべき雰囲気の温度および相対湿度の組合せでこの雰囲
気における黴の生育速度を推定し、そしてこの推定され
た生育速度に、この生育速度が維持された時間を掛け合
わせた値を経時的に積算して得られた値によって、黴の
生育状態を推定し、その結果を防黴対策に利用する方
法、および 6.一定の栄養状態の下に或雰囲気中におかれた黴の生
育速度と、その雰囲気における様々な温度および相対湿
度との相関関係を調査することによって、前記温度およ
び相対湿度と黴の生育速度との関係を示すデータを予め
作成し、その後このデータを、別の調査すべき雰囲気の
温度および相対湿度と照合することによって、この調査
すべき雰囲気の温度および相対湿度の組合せでこの雰囲
気における黴の生育速度を推定し、そしてこの推定され
た生育速度に、この生育速度が維持された時間を掛け合
わせた値を経時的に積算して得られた値によって、黴の
生育状態を推定し、そしてこの推定された黴の生育状態
を標示装置によって標示する方法に係るものである。
【0008】温度および相対湿度と黴の生育速度との関
係を示すデータを予め作成するにあたっては、黴の種類
に応じて、例えば、低温菌、高温菌、好乾性菌または好
湿性菌に分けてデータ作成するのが好ましい。
【0009】本発明によれば黴の生育速度または生育状
態が定量的に推定されるので、防黴対策に利用される。
その推定された黴の生育速度または生育状態に応じて必
要な防黴対策を講ずることができる。防黴対策として
は、例えば、空冷、あるいは、防湿または除湿、さら
に、温度を、例えば、ヒーターまたは電灯等によって上
昇させることにより相対湿度を低下させることが、ある
いは温められた空気または除湿した空気を流すか、ある
いは吸放湿性の材料を部屋の壁の内側または床下に張っ
てその素材内部に除湿した空気を流す等の方法が挙げら
れる。
【0010】黴は、胞子の状態に止まる限り、それが付
着した物品、材料等に何ら影響を与えない。しかし、こ
の胞子が発芽して菌糸が伸長していく過程で、様々な物
品、材料に対して悪影響を及ぼす。従って、黴の繁殖を
防止する点からみて、その生育状態(胞子の発芽、菌糸
の伸長、胞子の形成)が問題となる。それ故、黴の生育
速度は、黴の生育状態を基礎として捕らえるのが好まし
い。
【0011】本発明によれば黴の生育速度または生育状
態は定量的に推定できるので、その推定された生育速度
または生育状態に応じて防黴方法を変えることができ
る。温度および相対湿度と黴の生育速度との関係を示す
データは、一般にどのような形のものでもよく、例えば
表またはグラフの形にすることができるが、照合を容易
にするため、グラフとするのが好ましい。そしてこれら
の表およびグラフは、生育速度の大きさを段階的に把握
するのに便利なように、幾つかの区分された範囲に分け
ておくのが好都合である。
【0012】このようなデータの表し方として最も好ま
しいものの例は、温度と相対湿度をそれぞれ座標軸とす
る二次元座標上に表された生育速度のクリモグラフであ
って、図1は、生育速度の大小によって区分されている
このようなクリモグラフを表している。グラフ中、「-
」で示される範囲は、この範囲内にある温度および相
対湿度が1か月続いても胞子が発芽しない生育速度、す
なわち、生育速度0をもたらす温度と湿度との組合せの
範囲を表し、「▲」で示される範囲は、この範囲内にあ
る温度および相対湿度が1か月続くと胞子が発芽するが
1週間では発芽しない生育速度、すなわち生育速度1を
もたらす温度と相対湿度との組合せの範囲を表し、
「□」で示される範囲は、この範囲内にある当該温度お
よび相対湿度が1週間続くと胞子が発芽するが1日では
発芽しない生育速度、すなわち生育速度2をもたらす温
度と相対湿度との組合せの範囲を表し、そして「●」で
示される範囲は、この範囲内にある当該温度および相対
湿度が1日間続くと胞子が発芽する生育速度、すなわち
生育速度3をもたらす温度と相対湿度との組合せの範囲
を表しているまた、照合を容易にするため、データをコ
ンピュータに記憶させてもよい。
【0013】推定された黴の生育速度は、防黴対策に利
用するのを容易にするため、好ましくは標示装置によっ
て標示される。標示装置としては、例えば、生育速度に
応じた数または色のランプを点灯させるものが挙げられ
る。
【0014】さらに、推定された生育速度に、この生育
速度が維持された時間を掛け合わせた値を経時的に積算
した値によって、黴の生育状態も推定することができ
る。黴は、胞子状態よりも菌糸状態の方が乾燥に弱い。
例えば、好乾性菌のユーロチウム・アムステロダミー、
アスペルギルス・ペニシロイデスまたはアスペルギルス
・レスツリクタスは、胞子状態ではシリカゲルで乾燥し
ても死滅しないが、菌糸状態では1時間のシリカゲルに
よる乾燥で死滅する。従って、このように推定された胞
子発芽時点後の菌糸状態の時に相対湿度を低下させるこ
とにより、黴の生育を防ぐばかりでなく黴を死滅させる
こともできる。
【0015】推定された黴の生育状態も、防黴対策に容
易に利用できるようにするため、好ましくは標示装置に
よって標示される。標示装置としては、例えば、胞子発
芽時点の前後で異なる色のランプを点滅させるものが挙
げられる。
【0016】調査すべき雰囲気に置かれた温度および相
対湿度の測定装置と、これらのデータを記憶させたコン
ピュータおよび標示装置とを接続することによって、調
査すべき雰囲気の黴の生育速度または黴の生育状態を、
多数の調査すべき雰囲気について、黴の種類に応じて容
易に推定し、そしてその結果をわかり易く標示すること
ができる。
【0017】
【実施例】以下、実施例を参照して本発明を説明する
が、本発明はこれらの実施例に限定されない。
【0018】実施例1 好乾性真菌のEurotium herbariorum J-183株の、寒天
平板上に着生した形成されたばかりの分生胞子を胞子懸
濁用培地(培地100mlあたりゼラチン0.5gおよ
びフドウ糖0.5gを含む)中に懸濁させ、1分あたり
2500回転で5分間遠心分離して胞子を集め、そして
滅菌蒸留水で3回洗浄した。
【0019】この分離した分生胞子を胞子懸濁用培地中
に106 spores/ml となるように懸濁させ、無色透明の
プラスチック板(8×20mmまたは26×76mm、
厚さ0.5mm)上にこの胞子懸濁液を1滴(約2マイ
クロリットル)を付着させ、そしてこれを、室温で1時
間風乾した後5℃でシリカゲル上で24時間以上乾燥さ
せて試験片を作成した。
【0020】この試験片を、温度を0、5、10、1
5、20、25、30および40℃、そして相対湿度を
70、75、80、85、90、92.5および100
%と変えた試験環境下に置いて、胞子が発芽するまでの
日数を測定し、そして上記の温度(℃)×相対湿度
(%)の組合せを、(1)生育速度0、すなわち1か月
経っても胞子が発芽しない生育速度をもたらす温度と相
対湿度との組合せ、(2)生育速度1、すなわち1か月
経つと胞子が発芽する生育速度をもたらす温度と相対湿
度との組合せ、(3)生育速度2、すなわち1週間経つ
と胞子が発芽する生育速度をもたらす温度と相対湿度と
の組合せおよび(4)生育速度3、すなわち1日経つと
胞子が発芽する生育速度をもたらす温度と相対湿度との
組合せに分類して、図1に示されるようなクリモグラフ
を作成した。
【0021】次に、調査すべき雰囲気に上記と同様に作
成した試験片をセットして温度24℃×相対湿度84%
の下に放置したところ1日で発芽した。この結果は上記
のようにして作成されたクリモグラフを用いて推定され
た発芽日数と一致していた。温度26℃×相対湿度81
%、温度22℃×相対湿度81%、温度19℃×相対湿
度82%、温度15℃×相対湿度83%および温度15
℃×相対湿度86%でも同様の結果が得られた。
【0022】また、調査すべき雰囲気において推定され
る生育速度が上記の0〜3のいずれかの範囲に入るかを
示すために、生育速度3を赤ランプ3個の点灯によって
示し、生育速度2を赤ランプ2個の点灯によって示し、
生育速度1を赤ランプ1個の点灯によって示し、そし
て、生育速度0を青ランプ1個の点灯によって示した。
【0023】実施例2 実施例1と同様に作成した試験片を、基準環境(温度2
5℃、相対湿度92.5%)下に7日間(24時間×7
日=168時間)以上保ち、1時間毎に菌糸長を測定し
た。
【0024】一方、試験片を、温度を0、5、10、1
5、20、25、30および35℃、そして相対湿度を
70、75、80、85、90および95%と変えた試
験環境下に置き、7日後の菌糸長を測定し、その菌糸長
が、基準環境下での何時間後の菌糸長に当たるかを求
め、その時間数を「かび指数」とした。例えば、試験環
境下での7日後の菌糸長が基準環境下での48時間後の
菌糸長に相当すれば、かび指数は48である。そしてこ
の「かび指数」から「生育速度」=かび指数/168時
間を求めた。その結果を表1に示す。
【0025】 次に、9月21日から7日間、試験片を試験環境下に置
いたところ、かび指数は18であった。この環境の温度
および相対湿度、そしてこれらの値から得られるカビ指
数から求めた生育速度を表2に示す。
【0026】 表2 9月 21日 22日 23日 温度 相対湿度 生育 温度 相対湿度 生育 温度 相対湿度 生育 (℃) (%) 速度 (℃) (%) 速度 (℃) (%) 速度 1時 22.9 44 - 19.7 74 0.03 20.0 72 - 2時 22.6 46 - 19.5 79 0.13 19.6 75 0.03 3時 22.1 47 - 19.1 80 0.13 19.1 77 0.03 4時 21.9 51 - 18.8 81 0.13 18.5 79 0.13 5時 21.6 55 - 18.7 81 0.13 18.2 81 0.13 6時 21.6 58 - 18.9 80 0.13 18.2 83 0.30 7時 21.6 63 - 19.6 75 0.03 19.0 79 0.13 8時 22.2 59 - 20.8 69 - 21.1 72 - 9時 23.6 56 - 22.6 64 - 22.8 63 - 10時 24.6 51 - 23.9 57 - 24.4 62 - 11時 24.9 53 - 24.6 54 - 25.3 55 - 12時 24.2 54 - 25.8 47 - 26.0 55 - 13時 24.7 51 - 26.1 47 - 27.0 55 - 14時 23.9 60 - 26.5 50 - 27.5 54 - 15時 23.5 59 - 26.4 50 - 27.7 53 - 16時 23.5 53 - 25.6 54 - 27.4 57 - 17時 23.1 58 - 24.7 53 26.2 60 - 18時 22.8 57 - 23.3 60 - 24.6 65 - 19時 22.3 61 - 22.3 62 - 23.9 70 - 20時 21.6 61 - 21.9 63 - 23.8 74 0.07 21時 21.3 63 - 21.5 64 - 23.3 76 0.07 22時 21.2 70 - 21.0 69 - 22.8 81 0.19 23時 21.0 73 0.03 20.7 73 0.03 22.6 82 0.19 24時 20.7 72 - 20.3 73 0.03 22.8 81 0.19 9月 24日 25日 26日 温度 相対湿度 生育 温度 相対湿度 生育 温度 相対湿度 生育 (℃) (%) 速度 (℃) (%) 速度 (℃) (%) 速度 1時 22.6 82 0.19 23.6 77 0.07 22.1 92 0.49 2時 22.4 84 0.30 23.6 76 0.07 21.7 92 0.49 3時 21.6 87 0.30 23.6 77 0.07 21.3 94 0.79 4時 21.0 87 0.30 23.0 78 0.19 21.7 92 0.49 5時 20.6 87 0.30 22.4 81 0.13 21.8 92 0.49 6時 20.8 86 0.30 22.5 80 0.13 21.4 93 0.79 7時 21.4 83 0.30 23.0 81 0.19 20.4 95 0.79 8時 23.0 78 0.19 24.1 79 0.19 20.2 93 0.79 9時 25.7 69 - 24.9 77 0.07 19.8 93 0.79 10時 26.4 65 - 25.3 74 0.07 20.0 93 0.79 11時 27.3 55 - 26.3 65 - 19.6 93 0.79 12時 27.8 45 - 26.2 73 0.07 19.3 93 0.79 13時 28.3 43 - 27.1 69 - 19.2 94 0.79 14時 28.6 46 - 26.6 72 - 19.5 92 0.49 15時 29.0 43 - 27.0 68 - 19.3 90 0.49 16時 27.9 52 - 26.8 65 - 18.8 93 0.79 17時 27.2 56 - 26.3 67 - 18.7 86 0.30 18時 25.6 50 - 25.7 77 0.07 18.3 93 0.79 19時 24.5 55 - 25.2 79 0.19 18.3 93 0.79 20時 24.3 64 - 24.7 83 0.42 18.5 92 0.49 21時 24.1 68 - 23.9 79 0.19 18.4 93 0.79 22時 23.8 72 - 23.7 79 0.19 18.2 92 0.49 23時 23.7 76 0.07 23.0 84 0.42 17.8 92 0.49 24時 23.6 78 0.19 22.3 89 0.49 17.5 93 0.79 表2から9月21日から7日間の生育速度を加算してカ
ビ指数を求める。但し、相対湿度が4%以上低下した場
合相対湿度の低下のショックで菌糸の伸長が停止するの
で、相対湿度が4%以上低下した時とその次の1時間の
生育速度は加算しない。また、相対湿度が70%未満に
なるとカビの生長は停止する。相対湿度が高い間に生長
を続けていた菌糸は、相対湿度70%未満が4時間以上
続くと、生長が停止し、回復出来なくなり死滅する。調
査期間中、70%以上の相対湿度が最も長く続いた時の
数値がその調査期間のカビ指数となる。21日から1週
間の中では24日18時〜26日10時が最も長く続
き、この時の生育速度の加算値が21日から1週間のカ
ビ指数となる。求められるカビ指数は19である。
【0027】また、測定された温度および相対湿度から
推定された生育速度と、この生育速度が維持された時間
とを掛け合わせた値を経時的に積算して得られた結果を
示すために、調査すべき雰囲気が黴の生育可能な状態に
ある時期を黄ランプの点灯によって示し、その雰囲気で
黴の胞子が発芽したと推定される時期を赤ランプの点灯
によって示し、またその雰囲気で黴の分生胞子が形成さ
れたと推定される時期を赤ランプの点滅によって示し、
そして調査すべき雰囲気が黴が生育できない状態にある
時期を青ランプの点灯によって示した。
【0028】
【発明の効果】以上述べた説明から明らかなように、本
発明によれば、調査すべき雰囲気における黴の生育速
度、そして黴の生育状態を客観的に、かつ正確に推定す
ることができ、またそれによって十分な、かつ管理が容
易な防黴対策を講ずることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】黴の生育速度を示すクリモグラフである。
【符号の説明】
- この符号で示される範囲内にある温度および相対
湿度が1か月続いても胞子が発芽しない生育速度、すな
ち生育速度0をもたらす温度と相対湿度との組合せの範
囲 ▲ この符号で示される範囲内にある温度および相対
湿度が1か月続くと胞子が発芽するが1週間では発芽し
ない生育速度、すなわち生育速度1をもたらす温度と相
対湿度との組合せの範囲 □ この符号で示される範囲内にある温度および相対
湿度が1週間続くと胞子が発芽するが1日では発芽しな
い生育速度、すなわち生育速度2をもたらす温度と相対
湿度との組合せの範囲 ● この符号で示される範囲内にある温度および相対
湿度が1日続くと胞子が発芽する生育速度、すなわち生
育速度3をもたらす温度と相対湿度との組合せの範囲
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年11月6日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正内容】
【0025】 次に、9月21日から7日間、試験片を試験環境下に置
いたところ、かび指数は18であった。この環境の温度
および相対湿度、そしてこれらの値から得られるカビ指
数から求めた生育速度を表2に示す。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正内容】
【0026】 表2から9月21日から7日間の生育速度を加算してカ
ビ指数を求める。但し、相対湿度が4%以上低下した場
合相対湿度の低下のショックで菌糸の伸長が停止するの
で、相対湿度が4%以上低下した時とその次の1時間の
生育速度は加算しない。また、相対湿度が70%未満に
なるとカビの生長は停止する。相対湿度が高い間に生長
を続けていた菌糸は、相対湿度70%未満が4時間以上
続くと、生長が停止し、回復出来なくなり死滅する。調
査期間中、70%以上の相対湿度が最も長く続いた時の
数値がその調査期間のカビ指数となる。21日から1週
間の中では2日18時〜2日10時が最も長く続
き、この時の生育速度の加算値が21日から1週間のカ
ビ指数となる。求められるカビ指数は19である。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一定の栄養状態の下に或雰囲気中におか
    れた黴の生育速度と、その雰囲気における様々な温度お
    よび相対湿度との相関関係を調査することによって、前
    記温度および相対湿度と黴の生育速度との関係を示すデ
    ータを予め作成し、その後このデータを、別の調査すべ
    き雰囲気の温度および相対湿度と照合することによっ
    て、この調査すべき雰囲気の温度および相対湿度の組合
    せでこの雰囲気における黴の生育速度を推定する方法。
  2. 【請求項2】 一定の栄養状態の下に或雰囲気中におか
    れた黴の生育速度と、その雰囲気における様々な温度お
    よび相対湿度との相関関係を調査することによって、前
    記温度および相対湿度と黴の生育速度との関係を示すデ
    ータを予め作成し、その後このデータを、別の調査すべ
    き雰囲気の温度および相対湿度と照合することによっ
    て、この調査すべき雰囲気の温度および相対湿度の組合
    せでこの雰囲気における黴の生育速度を推定し、そして
    この推定された生育速度に、この生育速度が維持された
    時間を掛け合わせた値を経時的に積算して得られた値に
    よって、黴の生育状態を推定する方法。
  3. 【請求項3】 一定の栄養状態の下に或雰囲気中におか
    れた黴の生育速度と、その雰囲気における様々な温度お
    よび相対湿度との相関関係を調査することによって、前
    記温度および相対湿度と黴の生育速度との関係を示すデ
    ータを予め作成し、その後このデータを、別の調査すべ
    き雰囲気の温度および相対湿度と照合することによっ
    て、この調査すべき雰囲気の温度および相対湿度の組合
    せでこの雰囲気における黴の生育速度を推定し、その結
    果を防黴対策に利用する方法。
  4. 【請求項4】 一定の栄養状態の下に或雰囲気中におか
    れた黴の生育速度と、その雰囲気における様々な温度お
    よび相対湿度との相関関係を調査することによって、前
    記温度および相対湿度と黴の生育速度との関係を示すデ
    ータを予め作成し、その後このデータを、別の調査すべ
    き雰囲気の温度および相対湿度と照合することによっ
    て、この調査すべき雰囲気の温度および相対湿度の組合
    せでこの雰囲気における黴の生育速度を推定し、そして
    この推定された生育速度に、この生育速度が維持された
    時間を掛け合わせた値を経時的に積算して得られた値に
    よって、黴の生育状態を推定し、その結果を防黴対策に
    利用する方法。
  5. 【請求項5】 一定の栄養状態の下に或雰囲気中におか
    れた黴の生育速度と、その雰囲気における様々な温度お
    よび相対湿度との相関関係を調査することによって、前
    記温度および相対湿度と黴の生育速度との関係を示すデ
    ータを予め作成し、その後このデータを、別の調査すべ
    き雰囲気の温度および相対湿度と照合することによっ
    て、この調査すべき雰囲気の温度および相対湿度の組合
    せでこの雰囲気における黴の生育速度を推定し、そして
    この推定された黴の生育速度を標示装置によって標示す
    る方法。
  6. 【請求項6】 一定の栄養状態の下に或雰囲気中におか
    れた黴の生育速度と、その雰囲気における様々な温度お
    よび相対湿度との相関関係を調査することによって、前
    記温度および相対湿度と黴の生育速度との関係を示すデ
    ータを予め作成し、その後このデータを、別の調査すべ
    き雰囲気の温度および相対湿度と照合することによっ
    て、この調査すべき雰囲気の温度および相対湿度の組合
    せでこの雰囲気における黴の生育速度を推定し、そして
    この推定された生育速度に、この生育速度が維持された
    時間を掛け合わせた値を経時的に積算して得られた値に
    よって、黴の生育状態を推定し、そしてこの推定された
    黴の生育状態を標示装置によって標示する方法。
  7. 【請求項7】 前記生育速度が、黴の生育状態を基礎と
    する請求項1〜6のいずれか1項に記載の方法。
  8. 【請求項8】 前記データが、生育速度の大小によって
    区分されている請求項1〜6のいずれか1項に記載の方
    法。
  9. 【請求項9】 前記データが、温度と相対湿度をそれぞ
    れ座標軸とする二次元座標上に表された生育速度のクリ
    モグラフである請求項1〜6のいずれか1項に記載の方
    法。
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