JPH06111743A - 電子銃 - Google Patents
電子銃Info
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- JPH06111743A JPH06111743A JP4211432A JP21143292A JPH06111743A JP H06111743 A JPH06111743 A JP H06111743A JP 4211432 A JP4211432 A JP 4211432A JP 21143292 A JP21143292 A JP 21143292A JP H06111743 A JPH06111743 A JP H06111743A
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- Japan
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- electron beam
- filament
- accelerating
- electrodes
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Abstract
(57)【要約】
【目的】フィラメント交換等を行う時に、フィラメント
とウェーネルト電極との着脱を容易に行うことができ、
しかも装着後の芯出しも容易な電子線装置の電子銃を提
供することを目的とする。 【構成】フィラメントと、ウェーネルト電極と、該ウェ
ーネルト電極から射出された電子線を加速する複数段の
加速電極とを有し、外部を外筒及び真空容器により覆わ
れた構成を有する電子線装置の電子銃において、前記フ
ィラメントと前記ウェーネルト電極と、前記複数段の加
速電極のうち上部に位置する複数段の加速電極とを一体
とし、前記外筒及び真空容器から脱着可能とするように
構成する。
とウェーネルト電極との着脱を容易に行うことができ、
しかも装着後の芯出しも容易な電子線装置の電子銃を提
供することを目的とする。 【構成】フィラメントと、ウェーネルト電極と、該ウェ
ーネルト電極から射出された電子線を加速する複数段の
加速電極とを有し、外部を外筒及び真空容器により覆わ
れた構成を有する電子線装置の電子銃において、前記フ
ィラメントと前記ウェーネルト電極と、前記複数段の加
速電極のうち上部に位置する複数段の加速電極とを一体
とし、前記外筒及び真空容器から脱着可能とするように
構成する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電子線装置の電子銃
のフィラメント等の部品を交換する場合に、フィラメン
トと、ウェーネルト電極と、加速電極の一部とを一体と
して、真空容器から脱着可能とした電子線装置の電子銃
に関する。
のフィラメント等の部品を交換する場合に、フィラメン
トと、ウェーネルト電極と、加速電極の一部とを一体と
して、真空容器から脱着可能とした電子線装置の電子銃
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の電子線装置の電子銃1としては、
例えば図3に示すようなものがある。電子線を放出する
フィラメント2、電子線の量と形を形成するウェーネル
ト電極3、ウェーネルト電極3から射出された電子線を
加速する加速電極4があり、それらの外部は真空容器6
により覆われて、真空容器6とその外側の外筒5との間
に気密構造を形成して絶縁ガス7を介在させ、また加速
電極4やフィラメント2及びウェーネルト電極3に電力
を供給するためのケーブル8、ブッシング9が設けられ
ている。
例えば図3に示すようなものがある。電子線を放出する
フィラメント2、電子線の量と形を形成するウェーネル
ト電極3、ウェーネルト電極3から射出された電子線を
加速する加速電極4があり、それらの外部は真空容器6
により覆われて、真空容器6とその外側の外筒5との間
に気密構造を形成して絶縁ガス7を介在させ、また加速
電極4やフィラメント2及びウェーネルト電極3に電力
を供給するためのケーブル8、ブッシング9が設けられ
ている。
【0003】そして最近の電子線装置の電子銃1にあっ
ては、透過能と分解能を向上させるために、加速電圧を
増大させる高加速電圧化が進んできた。そして電子銃1
内の電界強度を増大させず、電圧の印加を容易にして、
加速電圧を増大させるためには、加速電極4の数を多く
する多段加速方式が採用される。
ては、透過能と分解能を向上させるために、加速電圧を
増大させる高加速電圧化が進んできた。そして電子銃1
内の電界強度を増大させず、電圧の印加を容易にして、
加速電圧を増大させるためには、加速電極4の数を多く
する多段加速方式が採用される。
【0004】しかしながら、多段加速方式とすると、加
速電極4の数を多くしなければならないため、加速電極
4が一つしかない一段加速方式に比べて、フィラメント
2を交換するなどの場合に、フィラメント2やウェーネ
ルト電極3の部分を取出す方法が複雑になるが、それは
従来、図3から図5のような方法によって行われてい
た。
速電極4の数を多くしなければならないため、加速電極
4が一つしかない一段加速方式に比べて、フィラメント
2を交換するなどの場合に、フィラメント2やウェーネ
ルト電極3の部分を取出す方法が複雑になるが、それは
従来、図3から図5のような方法によって行われてい
た。
【0005】図3に示すものは、フィラメント2とウェ
ーネルト電極3とが一体化されているが、その一体化し
た電子線発生ブロックBの最大径dは、多数の加速電極
4のそれぞれの内径Dより小さくしてあるから、下部か
ら治具Jを挿入して、電子線発生ブロックBを着脱する
ようにしている。
ーネルト電極3とが一体化されているが、その一体化し
た電子線発生ブロックBの最大径dは、多数の加速電極
4のそれぞれの内径Dより小さくしてあるから、下部か
ら治具Jを挿入して、電子線発生ブロックBを着脱する
ようにしている。
【0006】図4に示すものは、一体のフィラメント2
とウェーネルト電極3とに加えて、ケーブル8とブッシ
ング9の電子銃1の上部とを一体のブロックとし、これ
と、加速電極4が取付けられている真空容器6のブロッ
クとを分離して、フィラメント2とウェーネルト電極3
とを着脱可能としたものである。
とウェーネルト電極3とに加えて、ケーブル8とブッシ
ング9の電子銃1の上部とを一体のブロックとし、これ
と、加速電極4が取付けられている真空容器6のブロッ
クとを分離して、フィラメント2とウェーネルト電極3
とを着脱可能としたものである。
【0007】図5に示すものは、フィラメント2とウェ
ーネルト電極3とを一体化した電子線発生ブロック10
と、多数の加速電極4全部を電極支持筒11に取付けた
電子線加速ブロック12とを、例えば連結部材13によ
り一体化する。そして上方の電子線発生ブロック10は
端子部材14により、電子銃1のケーブル8とブッシン
グ9に接続され、一方電子線加速ブロック12は、饋電
線15を介して、真空容器6の内部に取付けるようにす
る。そして電子線発生ブロック10と電子線加速ブロッ
ク12とを一体化したものを、そっくり着脱可能にし
て、フィラメント取替えなどの場合には、上方ではブッ
シング9と端子部材14のところで、側方では饋電線1
5と電極支持筒11のところで、取外すようにするので
ある。
ーネルト電極3とを一体化した電子線発生ブロック10
と、多数の加速電極4全部を電極支持筒11に取付けた
電子線加速ブロック12とを、例えば連結部材13によ
り一体化する。そして上方の電子線発生ブロック10は
端子部材14により、電子銃1のケーブル8とブッシン
グ9に接続され、一方電子線加速ブロック12は、饋電
線15を介して、真空容器6の内部に取付けるようにす
る。そして電子線発生ブロック10と電子線加速ブロッ
ク12とを一体化したものを、そっくり着脱可能にし
て、フィラメント取替えなどの場合には、上方ではブッ
シング9と端子部材14のところで、側方では饋電線1
5と電極支持筒11のところで、取外すようにするので
ある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところでこのような従
来の、フィラメント2とウェーネルト電極3との取外し
方法にあっては、図3に示すものでは、フィラメント2
とウェーネルト電極3とを組み立てた物の芯が、加速電
極4の芯に対して傾いていないかどうかを確認する方法
がなく、電子銃1から、正確な電子線を発生することが
できなくなるという問題がある。
来の、フィラメント2とウェーネルト電極3との取外し
方法にあっては、図3に示すものでは、フィラメント2
とウェーネルト電極3とを組み立てた物の芯が、加速電
極4の芯に対して傾いていないかどうかを確認する方法
がなく、電子銃1から、正確な電子線を発生することが
できなくなるという問題がある。
【0009】図4に示すものでは、ブッシング9の表面
に放電防止用のグリスを塗る必要があるが、そのグリス
が、フィラメント交換時にフィラメント2とウェーネル
ト電極3のブロック部に付着し、放電を誘発することが
あるという問題がある。
に放電防止用のグリスを塗る必要があるが、そのグリス
が、フィラメント交換時にフィラメント2とウェーネル
ト電極3のブロック部に付着し、放電を誘発することが
あるという問題がある。
【0010】図5に示すものでは、フィラメント2及び
ウェーネルト電極3の芯と、加速電極4の芯との相対位
置は変わらないが、その他の問題が発生する。即ち加速
電極の数が少ない場合はそれほどでもないが、加速電圧
が高くなり、300kV以上になると、電子線発生ブロ
ック10と電子線加速ブロック12とを一体化したもの
の長さが長くなり、着脱の際に饋電電極15と加速電極
4の饋電電極15への接続部分とが、不要に接触して、
着脱が困難になるのである。
ウェーネルト電極3の芯と、加速電極4の芯との相対位
置は変わらないが、その他の問題が発生する。即ち加速
電極の数が少ない場合はそれほどでもないが、加速電圧
が高くなり、300kV以上になると、電子線発生ブロ
ック10と電子線加速ブロック12とを一体化したもの
の長さが長くなり、着脱の際に饋電電極15と加速電極
4の饋電電極15への接続部分とが、不要に接触して、
着脱が困難になるのである。
【0011】この発明はこのような従来の課題に着目し
てなされたもので、フィラメント交換等を行う時に、フ
ィラメントとウェーネルト電極とを取り外すのに、その
着脱を容易に行うことができ、しかも装着後の芯出しも
容易で、その他の不都合を生じることのない電子線装置
の電子銃を提供することを目的とする。
てなされたもので、フィラメント交換等を行う時に、フ
ィラメントとウェーネルト電極とを取り外すのに、その
着脱を容易に行うことができ、しかも装着後の芯出しも
容易で、その他の不都合を生じることのない電子線装置
の電子銃を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の課題を解
決するための手段として、その構成を、電子線を放出す
るフィラメントと、該電子線の量と形を形成するウェー
ネルト電極と、該ウェーネルト電極から射出された電子
線を加速する複数段の加速電極とを有し、外部を外筒及
び真空容器により覆われた構成を有する電子線装置の電
子銃において、前記フィラメントと前記ウェーネルト電
極と、前記複数段の加速電極のうち上部に位置する複数
段の加速電極とを一体とし、前記外筒及び真空容器から
脱着可能とすることとした。
決するための手段として、その構成を、電子線を放出す
るフィラメントと、該電子線の量と形を形成するウェー
ネルト電極と、該ウェーネルト電極から射出された電子
線を加速する複数段の加速電極とを有し、外部を外筒及
び真空容器により覆われた構成を有する電子線装置の電
子銃において、前記フィラメントと前記ウェーネルト電
極と、前記複数段の加速電極のうち上部に位置する複数
段の加速電極とを一体とし、前記外筒及び真空容器から
脱着可能とすることとした。
【0013】
【作用】次に本発明の作用を説明する。フィラメントと
ウェーネルト電極とはもともと一体であるが、複数段の
加速電極のうち、上部に位置する複数段の加速電極のみ
をフィラメント及びウェーネルト電極と一体として、外
筒及び真空容器から脱着可能としたので、フィラメント
とウェーネルト電極と共に脱着するのは、多数の加速電
極のうち、上部に位置する少数の複数段の加速電極のみ
となる。
ウェーネルト電極とはもともと一体であるが、複数段の
加速電極のうち、上部に位置する複数段の加速電極のみ
をフィラメント及びウェーネルト電極と一体として、外
筒及び真空容器から脱着可能としたので、フィラメント
とウェーネルト電極と共に脱着するのは、多数の加速電
極のうち、上部に位置する少数の複数段の加速電極のみ
となる。
【0014】よって着脱が簡単になり、着脱の際に饋電
電極と加速電極の饋電電極の接続部分とが不要に接触す
ることもなくなる。しかも加速電極のうち上部に位置す
る電極は、フィラメントとウェーネルト電極と一体とな
っているため、フィラメントとウェーネルト電極と加速
電極との芯が傾くということもなく、容易に正しい位置
に装着することができる。
電極と加速電極の饋電電極の接続部分とが不要に接触す
ることもなくなる。しかも加速電極のうち上部に位置す
る電極は、フィラメントとウェーネルト電極と一体とな
っているため、フィラメントとウェーネルト電極と加速
電極との芯が傾くということもなく、容易に正しい位置
に装着することができる。
【0015】
【実施例】以下、この発明を図面に基づいて説明する。
図1は本発明の構成を示す図で、電子銃21は、フィラ
メント22とウェーネルト電極23とを一体化した電子
線発生ブロック30が形成されており、またその下方に
は電子線加速ブロック32が形成されている。そしてそ
れらの外部は真空容器26により覆われて、真空容器2
6とその外側の外筒25とは気密構造を形成して、その
間に絶縁ガス27が介在しているが、こゝまでは従来の
ものと同様である。
図1は本発明の構成を示す図で、電子銃21は、フィラ
メント22とウェーネルト電極23とを一体化した電子
線発生ブロック30が形成されており、またその下方に
は電子線加速ブロック32が形成されている。そしてそ
れらの外部は真空容器26により覆われて、真空容器2
6とその外側の外筒25とは気密構造を形成して、その
間に絶縁ガス27が介在しているが、こゝまでは従来の
ものと同様である。
【0016】そして電子線発生ブロック30は、フィラ
メント22とウェーネルト電極23とが一体化してお
り、フィラメント22に電力を供給するために、端子部
材34により、ケーブル28、ブッシング29に接続さ
れているが、これは図5に示す従来例の場合とほぼ同様
である。
メント22とウェーネルト電極23とが一体化してお
り、フィラメント22に電力を供給するために、端子部
材34により、ケーブル28、ブッシング29に接続さ
れているが、これは図5に示す従来例の場合とほぼ同様
である。
【0017】しかし電子線加速ブロック32は図5に示
すものとは異なり、多数の加速電極24のうち、そのフ
ィラメント22に近い上方の一部の電極44を、電極支
持筒31に取付け、連結部材33により電子線発生ブロ
ック30と一体化する。そして電極支持筒31に装着し
た一部の電極44を、饋電線35を介して、真空容器2
6の内部に取付けるようにする。
すものとは異なり、多数の加速電極24のうち、そのフ
ィラメント22に近い上方の一部の電極44を、電極支
持筒31に取付け、連結部材33により電子線発生ブロ
ック30と一体化する。そして電極支持筒31に装着し
た一部の電極44を、饋電線35を介して、真空容器2
6の内部に取付けるようにする。
【0018】一方電極支持筒31に装着されなかった電
極24は、図3に示す従来例の場合と同様に、直接真空
容器26に取付けられ、その電極間の間隔の直径Aは、
電極支持筒31の外径Bよりも大きく設定される。そし
て電極支持筒31が嵌め込まれた状態では、直接真空容
器26に取付けられた電極24は、電極支持筒31に装
着された電極44と協動して、電子線を加速する役目を
果たすようになっている。
極24は、図3に示す従来例の場合と同様に、直接真空
容器26に取付けられ、その電極間の間隔の直径Aは、
電極支持筒31の外径Bよりも大きく設定される。そし
て電極支持筒31が嵌め込まれた状態では、直接真空容
器26に取付けられた電極24は、電極支持筒31に装
着された電極44と協動して、電子線を加速する役目を
果たすようになっている。
【0019】こうして、フィラメント22とウェーネル
ト電極23とを一体とした電子線発生ブロック30と、
多数の加速電極24のうちのフィラメント22に近い上
方の一部の電極44を電極支持筒31に取付けたものと
を一体化し、一方電気的にはフィラメント22は端子部
材34により、ケーブル28、ブッシング29に接続さ
れ、加速電極44は饋電線35により、外部の端子に接
続されているので、電子銃21の外筒25及び真空容器
26から脱着可能とした。よってフィラメント交換など
の場合に、一体化した部分を容易に取外すことができる
ようになる。
ト電極23とを一体とした電子線発生ブロック30と、
多数の加速電極24のうちのフィラメント22に近い上
方の一部の電極44を電極支持筒31に取付けたものと
を一体化し、一方電気的にはフィラメント22は端子部
材34により、ケーブル28、ブッシング29に接続さ
れ、加速電極44は饋電線35により、外部の端子に接
続されているので、電子銃21の外筒25及び真空容器
26から脱着可能とした。よってフィラメント交換など
の場合に、一体化した部分を容易に取外すことができる
ようになる。
【0020】そしてフィラメント22及びウェーネルト
電極23と、フィラメント22に近い上方の一部の加速
電極44とは一体であるから、取り外しても芯が傾くこ
とはなく、常に一定の形状を保持する。ただしその他の
加速電極24とフィラメント22との相対位置は、取り
外しにより多少ずれることはあるが、その他の加速電極
24はフィラメント22及びウェーネルト電極23から
やゝ遠い位置にあるので、その位置のずれは電子線の方
向を決めるのにあまり影響はなく、電子銃21からは、
常にほぼ正確な電子線を発生させることができる。
電極23と、フィラメント22に近い上方の一部の加速
電極44とは一体であるから、取り外しても芯が傾くこ
とはなく、常に一定の形状を保持する。ただしその他の
加速電極24とフィラメント22との相対位置は、取り
外しにより多少ずれることはあるが、その他の加速電極
24はフィラメント22及びウェーネルト電極23から
やゝ遠い位置にあるので、その位置のずれは電子線の方
向を決めるのにあまり影響はなく、電子銃21からは、
常にほぼ正確な電子線を発生させることができる。
【0021】よって電子銃21のフィラメント22など
を取り外す場合には、フィラメント22及びウェーネル
ト電極23と一体になっている、電子線加速ブロック3
2の上半部の電極支持筒31が短いので、その一体にな
っているものの着脱を容易に行うことができる。しかも
電子線発生ブロック30と電子線加速ブロック32の一
部とが一体であるから、装着後の芯の位置が正確でなか
ったり、その他の不都合を生じることはない。
を取り外す場合には、フィラメント22及びウェーネル
ト電極23と一体になっている、電子線加速ブロック3
2の上半部の電極支持筒31が短いので、その一体にな
っているものの着脱を容易に行うことができる。しかも
電子線発生ブロック30と電子線加速ブロック32の一
部とが一体であるから、装着後の芯の位置が正確でなか
ったり、その他の不都合を生じることはない。
【0022】電子線発生ブロック30と電子線加速ブロ
ック32の上半部とが一体となっているものを取り外す
には、図2に示すように、治具40を下から挿入して、
一体となっている2つのブロックを取り出す。そのとき
下方の加速電極24は、その内面の直径Aが2つのブロ
ックの外径である、電極支持筒31の外径Bより大きく
なっているので、容易に取り外すことができる。
ック32の上半部とが一体となっているものを取り外す
には、図2に示すように、治具40を下から挿入して、
一体となっている2つのブロックを取り出す。そのとき
下方の加速電極24は、その内面の直径Aが2つのブロ
ックの外径である、電極支持筒31の外径Bより大きく
なっているので、容易に取り外すことができる。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、電子線装置の電子銃のフィラメント及びウェーネル
ト電極と、複数段の加速電極のうち上部に位置する複数
段の加速電極とを一体として外筒及び真空容器から脱着
可能としたので、フィラメント及びウェーネルト電極
と、加速電極とを予め一体として組み込むため、芯出し
が容易にできて、しかも着脱の際も芯がずれることはな
い。しかも電子線発生ブロックと一体になっている電子
線加速ブロックの上半部が短いので、一体になっている
ブロックの着脱を容易に行うことができるし、また加速
電極の数は十分な数とすることができるので、加速電極
の数を多くして加速電圧を高くすることができる等、相
矛盾する要件の全部を解決した電子線装置の電子銃を得
ることができるという効果を有する。
ば、電子線装置の電子銃のフィラメント及びウェーネル
ト電極と、複数段の加速電極のうち上部に位置する複数
段の加速電極とを一体として外筒及び真空容器から脱着
可能としたので、フィラメント及びウェーネルト電極
と、加速電極とを予め一体として組み込むため、芯出し
が容易にできて、しかも着脱の際も芯がずれることはな
い。しかも電子線発生ブロックと一体になっている電子
線加速ブロックの上半部が短いので、一体になっている
ブロックの着脱を容易に行うことができるし、また加速
電極の数は十分な数とすることができるので、加速電極
の数を多くして加速電圧を高くすることができる等、相
矛盾する要件の全部を解決した電子線装置の電子銃を得
ることができるという効果を有する。
【図1】本発明の構成を示す電子線装置の電子銃の断面
図である。
図である。
【図2】本発明の電子銃の一体になったブロックを取り
外している状態を示す断面図である。
外している状態を示す断面図である。
【図3】従来の一般的な電子銃を示す断面図である。
【図4】従来の電子銃で、フィラメント及びウェーネル
ト電極と、電子銃の上部のケーブル及びブッシングを一
体のブロックとしたものの断面図である。
ト電極と、電子銃の上部のケーブル及びブッシングを一
体のブロックとしたものの断面図である。
【図5】従来の電子銃で、電子線発生ブロックと電子線
加速ブロックとを一体化したものの断面図である。
加速ブロックとを一体化したものの断面図である。
21 電子銃 22 フィラメント 23 ウェーネルト電極 24 加速電極 25 外筒 26 真空容器 44 加速電極(上部に位置するもの)
Claims (1)
- 【請求項1】 電子線を放出するフィラメントと、該電
子線の量と形を形成するウェーネルト電極と、該ウェー
ネルト電極から射出された電子線を加速する複数段の加
速電極とを有し、外部を外筒及び真空容器により覆われ
た構成を有する電子線装置の電子銃において、前記フィ
ラメントと前記ウェーネルト電極と、前記複数段の加速
電極のうち上部に位置する複数段の加速電極とを一体と
し、前記外筒及び真空容器から脱着可能としたことを特
徴とする電子銃。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4211432A JPH06111743A (ja) | 1992-08-07 | 1992-08-07 | 電子銃 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4211432A JPH06111743A (ja) | 1992-08-07 | 1992-08-07 | 電子銃 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06111743A true JPH06111743A (ja) | 1994-04-22 |
Family
ID=16605856
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4211432A Pending JPH06111743A (ja) | 1992-08-07 | 1992-08-07 | 電子銃 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06111743A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007317584A (ja) * | 2006-05-29 | 2007-12-06 | Hitachi High-Technologies Corp | 飛行時間型質量分析計 |
JP2012004012A (ja) * | 2010-06-18 | 2012-01-05 | Nachi Fujikoshi Corp | ガスクラスターイオンビーム装置 |
JP2013507751A (ja) * | 2009-10-12 | 2013-03-04 | パーキンエルマー・ヘルス・サイエンシズ・インコーポレーテッド | イオン源および電子源のためのアセンブリならびに使用方法 |
-
1992
- 1992-08-07 JP JP4211432A patent/JPH06111743A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007317584A (ja) * | 2006-05-29 | 2007-12-06 | Hitachi High-Technologies Corp | 飛行時間型質量分析計 |
JP4627744B2 (ja) * | 2006-05-29 | 2011-02-09 | 株式会社日立ハイテクノロジーズ | 飛行時間型質量分析計 |
JP2013507751A (ja) * | 2009-10-12 | 2013-03-04 | パーキンエルマー・ヘルス・サイエンシズ・インコーポレーテッド | イオン源および電子源のためのアセンブリならびに使用方法 |
JP2012004012A (ja) * | 2010-06-18 | 2012-01-05 | Nachi Fujikoshi Corp | ガスクラスターイオンビーム装置 |
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