JPH06111298A - ディスク基板及びその製造方法 - Google Patents

ディスク基板及びその製造方法

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JPH06111298A
JPH06111298A JP26364692A JP26364692A JPH06111298A JP H06111298 A JPH06111298 A JP H06111298A JP 26364692 A JP26364692 A JP 26364692A JP 26364692 A JP26364692 A JP 26364692A JP H06111298 A JPH06111298 A JP H06111298A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
annealing
film
disk substrate
board
aluminum
Prior art date
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Pending
Application number
JP26364692A
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English (en)
Inventor
Kiminobu Sato
仁宣 佐藤
Yoshio Takizawa
与司夫 滝沢
Takafumi Shibata
隆文 柴田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
MA Aluminum Corp
Original Assignee
Mitsubishi Aluminum Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH06111298A publication Critical patent/JPH06111298A/ja
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Abstract

(57)【要約】 皿状の凹みが形成されていないディスク基板を提供し、
もって高密度記録に適した記録媒体を提供することであ
る。 【構成】 アルミニウム又はアルミニウム合金材の表面
に下地膜を設ける工程と、焼鈍する工程と、研磨する工
程とを具備するディスク基板を製造する方法であって、
前記焼鈍工程では少なくとも二段階の焼鈍が行われるデ
ィスク基板の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気ディスクなどのデ
ィスク基板及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【発明の背景】近年、磁気記録の分野においては一層の
高密度化が求められており、このような観点からディス
クの基板材料としてアルミニウム又はアルミニウム合金
(以下、アルミニウム合金)材が注目を浴びている。こ
のようなアルミニウム合金製の磁気ディスク基板は、先
ず、アルミニウム合金材に鏡面研磨仕上げを行い、その
後無電解メッキによりNi−P下地膜を設け、そして水
洗及び湯洗・乾燥を繰り返して行った後、250℃以上
の温度下で1時間程度の焼鈍を行い、そして最終研磨を
行うといった工程により所定の表面粗さのものが得られ
ている。
【0003】そして、このようにして得られたアルミニ
ウム合金製の磁気ディスク基板上にスパッタ等の乾式メ
ッキ手段あるいは湿式メッキ手段により磁性薄膜を設
け、又は磁性塗料を塗布して磁性塗膜を設けることによ
り、磁気ディスクが構成されている。ところで、上記の
ようにして得られた磁気ディスクに、時として記録再生
特性に問題の有るものが認められた。
【0004】
【発明の開示】前記の問題点についての研究が鋭意押し
進められて行った結果、焼鈍後の研磨によって磁気ディ
スク基板には凹部が形成されているからであることが究
明された。そして、この凹部の形成についての研究が続
行された結果、これは次のようなことであろうとの推論
がなされた。
【0005】すなわち、無電解メッキNi−P下地膜を
設けた後の水洗や湯洗、乾燥に際して、図3に示される
如く、無電解メッキNi−P下地膜1の上にはSiO2
等の不純物2が残留していることが有り、このような状
態下で焼鈍が行われると、表面の酸化膜3は図4に示さ
れるようなものとなる。つまり、図4から判る通り、不
純物2が残留している部分での酸化膜3aは厚さが薄
く、しかも柔らかいものとなっており、その他の部分で
は厚く、しかも硬いものとなっている。
【0006】この為、研磨が行われると、不純物2が残
留していた部分での酸化膜3aは薄く、しかも柔らかい
ものであるが故に、その他の部分よりも研磨が多くなさ
れてしまい、図5に示される如く、皿状の凹み4が形成
されてしまうのである。そして、さらなる研究が行われ
た結果、焼鈍時に形成される酸化膜が略均一なものとな
るようにしておけば前記の問題が解決されるであろうと
考えられ、それ故、焼鈍に際して、先ず、低い温度で焼
鈍を行い、これによって酸化膜を確定的に形成しておけ
ば、その後の高い温度での焼鈍によっても酸化膜は成長
し難いであろうから前記の問題が解決されるであろうと
考え、このような方向に沿っての実験を進めて行った結
果、満足できる成果が得られたのである。
【0007】本発明はこのようにして達成されたもので
あり、この本発明の目的は皿状の凹みが形成されていな
いディスク基板を提供し、もって高密度記録に適した記
録媒体を提供することである。この本発明の目的は、ア
ルミニウム又はアルミニウム合金材の表面に下地膜を設
ける工程と、焼鈍する工程と、研磨する工程とを具備す
るディスク基板を製造する方法であって、前記焼鈍工程
では少なくとも二段階の焼鈍が行われることを特徴とす
るディスク基板の製造方法によって達成される。
【0008】又、アルミニウム又はアルミニウム合金材
の表面に下地膜を設ける工程と、洗浄・乾燥する工程
と、焼鈍する工程と、研磨する工程とを具備するディス
ク基板を製造する方法であって、前記焼鈍工程では少な
くとも二段階の焼鈍が行われることを特徴とするディス
ク基板の製造方法によって達成される。又、アルミニウ
ム又はアルミニウム合金材の表面に下地膜を設け、焼
鈍、研磨してなるディスク基板であって、前記焼鈍は少
なくとも二段階の焼鈍が行われたものであることを特徴
とするディスク基板によって達成される。
【0009】又、アルミニウム又はアルミニウム合金材
の表面に下地膜を設け、洗浄、乾燥、焼鈍、研磨してな
るディスク基板であって、前記焼鈍は少なくとも二段階
の焼鈍が行われたものであることを特徴とするディスク
基板によって達成される。尚、上記の発明における焼鈍
工程において、最初の焼鈍により薄い、例えば200〜
300Å程度の酸化膜が形成されるようにするものであ
り、例えば最初の焼鈍は約100〜230℃程度の温度
下で約30〜60分程度かけて行われ、薄い酸化膜を形
成しておいた後、所定の温度、例えば約250〜270
℃といった高い温度で所定の焼鈍が行われるようにすれ
ば良い。
【0010】以下、実施例を挙げて具体的に説明する
が、本発明はこれによって限定されるものではない。
【0011】
【実施例】
〔実施例1〕板厚2.05mmの原反コイルをブランク
打ち抜き加工し、内径39.4mm、外径130.7m
mの円盤を作った。そして、これを340℃で3〜4時
間加圧焼鈍した。
【0012】このようにして得られたものをNC旋盤
で、内周部及び外周部の面取り加工、そして両面の粗切
削加工を行って板厚を1.93mmとし、その後270
〜300℃で1時間焼鈍した。これを両面研削加工し、
洗浄し、板厚を1.88mmとし、中心線平均粗さRa
を0.02〜0.05μmのものとした。
【0013】これに無電解メッキを施し、約12〜20
μmのNi−P皮膜を設けた。そして、このようにして
得られたものを図1に示す条件で焼鈍した。すなわち、
先ず、200〜230℃程度、例えば200℃程度の温
度で30〜60分程度、例えば60分程度かけて焼鈍
し、この後270℃程度の温度で60分程度かけて焼鈍
し、そしてこの後研磨機で1.5〜2.0μmの厚さN
i−Pメッキ皮膜を研磨し、Raが0.001〜0.0
04μm程度のものとした。
【0014】そして、このようにして得られたディスク
基板に対して通常の工程を経て磁性膜を設け、磁気ディ
スクを得た。 〔比較例1〕実施例1における図1の焼鈍を図2に示す
ような条件のものとした外は同様に行った。
【0015】〔特性〕上記の各例で得たディスク基板に
ついて、図5に示されたような皿状の凹みが形成されて
いるか否かについてを調べた処、実施例1のものでは深
さが200Å〜500Å程度の皿状の凹みは形成されて
いなかったのに対して、比較例1のものでは深さが20
0Å〜500Å程度の皿状の凹みが形成されていた。
【0016】従って、本実施例の基板上に磁性膜が設け
られてなる磁気記録媒体では記録再生特性が良好なもの
であるのに対して、比較例の基板上に磁性膜が設けられ
てなる磁気記録媒体では記録再生特性が劣ったものとな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例における焼鈍条件を示すグラフ
である。
【図2】比較例における焼鈍条件を示すグラフである。
【図3】水洗、乾燥後の基板表面の説明図である。
【図4】水洗、乾燥、焼鈍後の基板表面の説明図であ
る。
【図5】水洗、乾燥、焼鈍、研磨後の基板表面の説明図
である。
【符号の説明】
1 無電解メッキNi−P下地膜 2 SiO2 等の不純物 3,3a 酸化膜

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルミニウム又はアルミニウム合金材の
    表面に下地膜を設ける工程と、焼鈍する工程と、研磨す
    る工程とを具備するディスク基板を製造する方法であっ
    て、前記焼鈍工程では少なくとも二段階の焼鈍が行われ
    ることを特徴とするディスク基板の製造方法。
  2. 【請求項2】 アルミニウム又はアルミニウム合金材の
    表面に下地膜を設ける工程と、洗浄・乾燥する工程と、
    焼鈍する工程と、研磨する工程とを具備するディスク基
    板を製造する方法であって、前記焼鈍工程では少なくと
    も二段階の焼鈍が行われることを特徴とするディスク基
    板の製造方法。
  3. 【請求項3】 焼鈍工程における最初の焼鈍により薄い
    酸化膜が形成されるようにすることを特徴とする請求項
    1または請求項2のディスク基板の製造方法。
  4. 【請求項4】 焼鈍工程における最初の焼鈍が約100
    〜230℃の条件下で行われ、薄い酸化膜が形成される
    ようにすることを特徴とする請求項1または請求項2の
    ディスク基板の製造方法。
  5. 【請求項5】 アルミニウム又はアルミニウム合金材の
    表面に下地膜を設け、焼鈍、研磨してなるディスク基板
    であって、前記焼鈍は少なくとも二段階の焼鈍が行われ
    たものであることを特徴とするディスク基板。
  6. 【請求項6】 アルミニウム又はアルミニウム合金材の
    表面に下地膜を設け、洗浄、乾燥、焼鈍、研磨してなる
    ディスク基板であって、前記焼鈍は少なくとも二段階の
    焼鈍が行われたものであることを特徴とするディスク基
    板。
JP26364692A 1992-10-01 1992-10-01 ディスク基板及びその製造方法 Pending JPH06111298A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003041377A (ja) * 2001-08-02 2003-02-13 Showa Denko Kk Ni−Pめっき基材の洗浄方法、ならびに磁気ディスク基板のの製造方法および磁気ディスク基板

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JP2003041377A (ja) * 2001-08-02 2003-02-13 Showa Denko Kk Ni−Pめっき基材の洗浄方法、ならびに磁気ディスク基板のの製造方法および磁気ディスク基板

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