JPH06110717A - 複合計算機システム - Google Patents

複合計算機システム

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JPH06110717A
JPH06110717A JP25701292A JP25701292A JPH06110717A JP H06110717 A JPH06110717 A JP H06110717A JP 25701292 A JP25701292 A JP 25701292A JP 25701292 A JP25701292 A JP 25701292A JP H06110717 A JPH06110717 A JP H06110717A
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JP
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computer
virtual
computer system
shared memory
complex
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JP25701292A
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Toshiharu Tanaka
俊治 田中
Toshiaki Arai
利明 新井
Naoko Ikegaya
直子 池ケ谷
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数のOSを操作するのに好適な複合計算機
システムを提供する。 【構成】 第1の計算機100−1の端末400−2か
らのOSのIPLの要求に対し、この端末400−2に
対応づけられた第2の計算機100−2において、この
OSをIPLする。また、OS120−2がコンソール
装置500−2に対して出力した画面情報を、第1の計
算機100−1の端末400−2に出力する。さらに、
この出力に対する端末400−2からの入力を、第2の
計算機100−2のコンソール装置500−2からの入
力として、第2の計算機100−2のOS120−2に
通知する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数の実計算機からな
る複合計算機システムに関し、特に、複数のOSを操作
するのに好適な複合計算機システムに関する。
【0002】
【従来の技術】1台の実計算機(単に計算機ともいう)
上で複数のオペレーティング・システム(OS:Operat
ing System)が走行可能な計算機システムとして、特開
昭57−212680号公報記載の仮想計算機システム
(VMS:Virtual Machine System)がある。仮想計算
機システムは、1台の計算機上に論理的な計算機である
仮想計算機(VM:Virtual Machine)を複数台生成
し、各仮想計算機(VM)において対応する1つのOS
の走行を可能とする。この仮想計算機システムは、使用
目的の異なる複数のOSを1台の計算機上で運用した
り、OS移行時に新旧2つのOSを1台の計算機上で運
用したり、OSのテストを並列に1台の計算機上で実行
するためのツールとして主に利用されている。
【0003】仮想計算機システムにおいて、制御プログ
ラムである仮想計算機モニタ(VMM:Virtual Machin
e Monitor)は、1台の計算機の資源を各仮想計算機
(VM)に分配するとともに、仮想計算機のスケジュー
リングとディスパッチとを行なう。さらに、仮想計算機
モニタは、仮想計算機上のOSが発行した命令のうち計
算機上では直接実行できない命令、即ち、ソフトウェア
の介在を必要とする命令のシミュレーション処理を行な
う。また、入出力命令のような割込みを伴う命令をシミ
ュレーションした場合、仮想計算機モニタは、割込みの
シミュレーションもOSに対して行なう。さらに、仮想
計算機モニタは、OSの立ち上げ処理である、いわゆる
初期プログラムロード(IPL:Initial Program Loa
d)の処理も仮想計算機上のOSに対して行なう。
【0004】また、特開平2−201655号公報は、
1台の計算機を構成する複数の中央処理装置を、仮想計
算機の中央処理装置として割り当てる仮想計算機割り当
て方式を開示している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】複数の計算機から構成
される複合計算機システムにおいて複数のOSを運用し
ようとすると、以下の課題がある。
【0006】(1)第1の課題は、OSの操作に関す
る。
【0007】従来、複合計算機システムの各々の計算機
においてOSを走行させる場合、各々の計算機において
対応するOSを初期プログラムロード(IPL)しなけ
ればならなかった。即ち、ある計算機上のOSを、他の
計算機からはIPLできなかった。また、IPL後は、
各々の計算機のコンソール装置を用いて、この計算機上
のOSを操作しなければならなかった。即ち、ある計算
機上のOSを、他の計算機からは操作できなかった。こ
のため、複合計算機の各々の計算機が離れている場合、
各々の計算機にオペレータを配置する必要が有った。
【0008】従って、複合計算機システムを構成する各
々の計算機でのOSのIPLと、これらOSの操作が任
意の計算機から可能であることが望ましい。
【0009】(2)第2の課題は、OSへの計算機資源
の割り当てに関する。
【0010】仮想計算機システムは、前記特開平2−2
01655号公報に記載のように、1台の計算機の資源
を複数の仮想計算機に割り当てる機能を有している。
【0011】しかしながら、複合計算機システムの場
合、この複合計算機システムを構成する複数の計算機の
資源を統合的に管理し、OSに割り当て可能であること
が望ましい。
【0012】(3)第3の課題は、仮想計算機モニタの
起動に関する。
【0013】従来、複合計算機システムの複数の計算機
において仮想計算機を走行させようとすると、これら複
数の計算機毎に仮想計算機モニタを格納するディスク装
置が必要であり、各々の計算機において仮想計算機モニ
タを初期プログラムロード(IPL)しなければならな
かった。
【0014】しかしながら、複合計算機システムの複数
の計算機において仮想計算機を走行させる場合であって
も、仮想計算機モニタのIPLは、1回で済ませられる
ことが操作性向上の点で望ましい。
【0015】本発明の目的は、前記第1の課題を解決
し、複合計算機システムを構成する各々の計算機上での
OSのIPLと、これらOSの操作が任意の計算機から
可能である複合計算機システムを提供することにある。
【0016】本発明の別の目的は、前記第2の課題を解
決し、複合計算機システムを構成する複数の計算機の資
源を統合的に管理し、OSに割り当て可能な複合計算機
システムを提供することにある。
【0017】本発明のさらに別の目的は、前記第3の課
題を解決し、複合計算機システムの複数の計算機におい
て仮想計算機を走行させる場合であっても、仮想計算機
モニタのIPLは1回ですむ複合計算機システムを提供
することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明による複合計算機
システムは、それぞれ主記憶装置を有する複数台の計算
機と、少なくとも1台の計算機に接続された少なくとも
1台の端末装置および少なくとも1台の入出力装置とを
備えた複合計算機システムにおいて、前記複数の計算機
で共有される共有メモリを設け、どの計算機に接続され
たどの端末装置からどの計算機を操作するかを定める情
報を格納するフィールドを有する交信テーブルを前記共
有メモリに設け、前記対応情報に従って、第1の計算機
の端末装置から第2の計算機を操作することを特徴とす
る。
【0019】本発明による他の複合計算機システムは、
それぞれ主記憶装置を有する複数台の計算機を備え、各
計算機で複数のオペレーティングシステム(OS)を走
行可能な複合計算機システムにおいて、前記複数の計算
機に共有される共有メモリを設け、どの計算機において
現在どのような計算機資源が利用可能かを示す資源テー
ブル、および各OSに対応する仮想計算機の構成に必要
とされる計算機資源を定めた構成テーブルとを前記共有
メモリに格納し、特定のOSを走行させようとすると
き、当該OSに対応する仮想計算機の構成に必要な計算
機資源を前記構成テーブルにより求め、該必要な計算機
資源が満足される計算機を選択して、該選択された計算
機において前記特定のOSを走行させることを特徴とす
る。
【0020】
【作用】以下、本発明の代表的な構成における作用を説
明する。
【0021】(1)複合計算機システム内の第1の計算
機上の複数の端末と、複合計算機システムを構成する各
々の計算機との対応関係を、予め定義しておく。そし
て、第1の計算機上の端末からのOSのIPL(初期プ
ログラムロード)の要求に対し、この端末に対応づけら
れた第2の計算機において、このOSのIPLを行う。
また、第2の計算機上のOSがコンソール装置に出力し
たメッセージ(画面情報)を、この第2の計算機に対応
づけられた、第1の計算機上の端末に出力する。さら
に、この出力に応じた第1の計算機上の端末からの入力
を、第2の計算機上のコンソール装置からの入力とし
て、第2の計算機上のOSに通知する。
【0022】以上のようにして、複合計算機システムを
構成する各々の計算機上でのOSのIPLと、これらO
Sの操作が任意の計算機から可能である複合計算機シス
テムを提供できる。
【0023】(2)複合計算機システムの各計算機にお
いて利用可能な計算機資源を示す資源テーブルと、各O
Sが走行するために必要とする計算機資源を示す構成テ
ーブルを予め作成しておく。次に、第1の計算機におい
てユーザがあるOSの走行開始を要求したとき、第1の
計算機が、このOSに対応する構成テーブルと、各計算
機に対応する資源テーブルを用いて、このOSが走行可
能な第2の計算機を選択する。また、選択した第2の計
算機の識別子を、第1の計算機に表示することによっ
て、ユーザにOSが走行する計算機を通知する。その
後、第1の計算機が第2の計算機に対して、このOSの
走行開始を要求する。この結果、この第2の計算機は、
このOSの構成テーブルが示す計算機資源をOSに与え
て、このOSの走行を開始する。
【0024】以上のようにして、複合計算機システムを
構成する複数の計算機の資源を統合的に管理し、OSに
割り当て可能な複合計算機システムを提供できる。
【0025】(3)複合計算機システムの中の1台の計
算機において、1つの仮想計算機モニタをIPLし、主
記憶上にローディングする。次に、複合計算機システム
を構成する他の計算機に前記仮想計算機モニタをコピー
する。さらに、コピーした仮想計算機モニタをコピー先
の計算機において起動する。
【0026】以上のようにして、複合計算機システムの
複数の計算機において仮想計算機を走行させる場合であ
っても、仮想計算機モニタのIPLは1回ですむ複合計
算機システムを提供できる。
【0027】
【実施例】以下、本発明の4つの実施例を図を用いて詳
細に説明する。
【0028】1.第1の実施例 図1は、本発明の第1の実施例における複合計算機シス
テムの構成図である。図1において、100−1は第1
の計算機、100−2は第2の計算機、100−3は第
3の計算機、200は各計算機100によって共用され
る共有メモリである。共有メモリ200は、各計算機1
00内にあるそれぞれの主記憶装置とは別のメモリであ
り、例えば拡張記憶装置の如きメモリである。第iの計
算機100−i(i=1,2,または3)は、共有メモ
リ200の参照および更新が可能であり、さらに共有メ
モリ200の内容を他の第jの計算機100−jの主記
憶にコピー可能である。また、各計算機100−iにお
いて通信命令を実行すると、命令で指定した第jの計算
機100−jに対して外部割込みを発生させることがで
き、また、外部割込みを受けた第jの計算機100−j
は、通信命令発行元の第iの計算機100−iを識別で
きる。
【0029】共有メモリ200上には、計算機間の交信
時に用いる交信テーブル210と、それぞれ第iの計算
機100−i(i=1,2,3)を操作するコンソール
装置500−iの画面の内容を計算機間で受け渡すとき
に用いる画面バッファ220−i(i=1,2,3)、
および、制御プログラム110−1を第2の計算機10
0−2および第3の計算機100−3へそれぞれ制御プ
ログラム110−2および110−3としてコピーする
ときに用いるバッファ230がある。この本発明にて設
けた制御プログラム110−iは、後で詳しく述べるよ
うに、計算機間の交信を行ないながらコンソール画面を
制御する。また、第1の計算機100−1には、制御プ
ログラム110−1のロードモジュールを格納するディ
スク装置300と、端末400−iが接続されている。
この3台の端末の装置アドレスは、各々(020)、
(021)、(022)とする。
【0030】通常、コンソール装置は、各計算機に1台
だけ設けられ、計算機の電源投入、初期プログラムロー
ド(IPL)等の計算機操作を行うための装置であり、
端末はユーザがTSS(Time Sharing System)等により
計算機を使用するための装置であるが、本発明では端末
からもIPL等の操作を行えるようにする。
【0031】次に、図2を用いて計算機間の交信に用い
る交信テーブル210の構成を説明する。交信テーブル
210の各エントリは、複合計算機システムを構成する
各計算機に対応している。操作計算機ID212は、そ
の計算機IDが示す計算機の操作をどの計算機から行う
かを定める識別子である。端末アドレス213は、操作
計算機ID212で示された計算機に接続されたどの端
末から操作を行うかを定めるものである。また、IPL
装置アドレス214は、計算機ID211を識別子とす
る計算機に対するIPLをどの入出力装置から行うかを
定めるものである。さらに、要求内容フィールド215
は、計算機間の交信における要求内容を保持している。
詳細は後述するが、本実施例では、要求内容フィールド
215の値が16進数の(80)のときIPL要求を、
(40)のとき画面更新要求を、(20)のときアテン
ション割込み要求を、(10)のとき終了要求を表わ
す。
【0032】例えば、図2の交信テーブル210では、
第2の計算機100−2はアドレス440の入出力装置
からIPLを行ない、この第2の計算機100−2の操
作は、第1の計算機100−1に接続されたアドレス
(021)の端末400−2から行なうことを示してい
る。
【0033】次に、図3のフローチャートに従って、本
発明の第1の実施例による複合計算機システムの具体的
な動作例を説明する。
【0034】まず、複合計算機システムを構成する第1
の計算機100−1において、ディスク装置300から
初期プログラムロード(IPL)を行うことにより、制
御プログラム110−1を第1の計算機100−1の主
記憶上にローディングする。次に、このローディングさ
れた制御プログラム110−1は、制御プログラム11
0−1自身を共有メモリ200のバッファ230にコピ
ーする。さらに、制御プログラム110−1は、バッフ
ァ230の内容を、この複合計算機システムを構成する
第2の計算機100−2および第3の計算機100−3
の主記憶にコピーする(ステップ3000)。そして、
コピーした制御プログラム110−2および110−3
をコピー先の第2および第3の計算機100−2および
100−3において起動する。この起動は、第1の計算
機100−1の制御プログラム110−1が、第2の計
算機100−2および第3の計算機100−3に対し
て、通信命令を発行し、外部割込みを第2の計算機10
0−2上の制御プログラム110−2および第3の計算
機100−3上の制御プログラム110−3に発生させ
ることにより行なう。
【0035】次に、制御プログラム110−1が、第1
の計算機100−1上の複数の端末400−i(i=
1,2,3)と第jの計算機(j=1,2,3)との対
応関係を交信テーブル210に定義し、また、画面バッ
ファ220−i(i=1,2,3)を作成する(ステッ
プ3010)。この交信テーブル210の定義は、第1
の計算機100−1上の端末400−i(i=1,2,
3)から、操作対象とする第jの計算機100−jを指
定することによって行なう。本実施例では、図2に示す
ように第1の計算機100−1に接続された端末400
−iが各第iの計算機100−i上のOS120−iを
操作するように、交信テーブル210は、設定されてい
る。
【0036】第1の計算機100−1に接続された、ア
ドレスが(021)の端末400−2から、ユーザがI
PLを行なう入出力装置のアドレスを指定してOSのI
PLを要求する。これに応じて、制御プログラム110
−1は、交信テーブル210の端末アドレス213が
(021)であるエントリのIPL装置アドレス214
にユーザが端末400−2から指定したOSの入出力装
置アドレスを格納する。さらに、制御プログラム110
−1は、要求内容フィールド215に(80)を格納し
てIPLを指示し、この端末400−2が操作を行なう
第2の計算機100−2に対して、通信命令を発行する
(ステップ3020)。この結果、制御プログラム11
0−2は、第2の計算機100−2に対応する交信テー
ブル210の計算機ID211が2であるエントリを解
析し、指定されたアドレスの入出力装置からOSをIP
Lする(ステップ3030)。その結果、第2の計算機
100−2においてOS120−2が走行を開始する
(ステップ3040)。
【0037】また、第2の計算機100−2のOS12
0−2がコンソール装置500−2への出力を要求する
入出力命令を発行した場合(ステップ3050)、この
入出力命令を制御プログラム110−2に割り出し、制
御プログラム110−2がこの命令をシミュレーション
する。このシミュレーションにおいて、制御プログラム
110−2は、このOS120−2に対応する画面バッ
ファ220−2をOS120−2が入出力命令で指定し
た内容に更新する。また、制御プログラム110−2
は、交信テーブル210の計算機ID211が2を示す
エントリの要求内容フィールド215に(40)を格納
することにより画面更新を指示して、交信テーブル21
0の操作計算機ID212が示す第1の計算機100−
1に対して、通信命令を発行する。さらに、制御プログ
ラム110−2は、コンソール装置500−2への出力
の終了割込みのシミュレーションをOS120−2に対
して行なう(ステップ3060)。その結果、第2の計
算機100−2のOS120−2が走行を再開する(ス
テップ3070)。
【0038】外部割込みを受けた制御プログラム110
−1は、通信命令発行元の第2の計算機100−2に対
応する交信テーブル210のエントリの要求内容フィー
ルド215を解析し、第2の計算機100−2上のOS
120−2を操作する端末400−2に、画面バッファ
220−2の内容を出力する(ステップ3080)。こ
の結果、OS120−2がコンソール装置500−2に
対して出力した画面情報が、端末400−2に出力され
る。
【0039】さらに、ユーザが端末400−2の出力を
見て、コマンド等を入力した場合、アテンション割込み
が制御プログラム110−1に報告される。このアテン
ション割込みは、ユーザから端末400−2への入力が
あったことをOS120−2に通知するための割込みで
あり、通常、キーボードの実行キーを押すことによって
発生する。また、一般に、OSは、このアテンション割
込みを契機として、画面を読み込み、ユーザが指定した
コマンドの処理を行なう。アテンション割込みを報告さ
れた制御プログラム110−1は、端末220−2の画
面の内容を読み込み、この端末400−2に対応する画
面バッファ220−2に端末400−2の画面の内容を
書き込む。また、交信テーブル210の端末アドレス2
13が(021)のエントリの要求内容フィールド21
5に(20)を格納することによりアテンション割込み
を指示して、第2の計算機100−2に対して、通信命
令を発行する(ステップ3090)。この結果、制御プ
ログラム110−2は、この第2の計算機100−2に
対応する交信テーブル210のエントリの要求内容フィ
ールド215(ここでは20)を解析し、OS120−
2にアテンション割込みのシミュレーションを行なう
(ステップ3100)。この割込みを受けた結果、第2
の計算機100−2のOS120−2は、アテンション
割込みの処理を行なう。
【0040】その後、OS120−2がこのアテンショ
ン割込みの処理において画面リードを要求する入出力命
令を発行した場合(ステップ3110)、この入出力命
令を制御プログラム110−2に割り出し、制御プログ
ラム110−2がこの命令をシミュレーションする。こ
のシミュレーションにおいて、制御プログラム110−
2は、画面バッファ220−2の内容を入出力命令が指
定するOS120−2の領域に書き込み、画面リードの
終了割込みをシミュレーションする(ステップ312
0)。この結果、割込みを受けたOS120−2は、画
面の内容を読み、画面上に指示されたコマンドを解析
し、このコマンドの処理を行なう(ステップ313
0)。
【0041】以上のようにして、第1の計算機100−
1に接続された端末400−2から第2の計算機100
−2のOS120−2を操作できる。
【0042】一方、第1の計算機100−1上の装置ア
ドレスが(021)の端末400−2において、ユーザ
がOSの停止を要求したとする。このとき、制御プログ
ラム110−1は、交信テーブル210の端末アドレス
213が(021)のエントリの要求フィールド215
に(10)を格納することによりOSの停止を指示し
て、この端末400−2が操作する第2の計算機100
−2に対して、通信命令を発行する(ステップ314
0)。その結果、外部割込みを起こされた制御プログラ
ム110−2は、第2の計算機100−2に対応する交
信テーブル210の要求内容フィールド215を解析
し、OS120−2を停止する(ステップ3150)。
【0043】以上のようにして、本実施例によれば、複
合計算機システムを構成する各々の計算機上でのOSの
IPLと、これらOSの操作が任意の計算機から可能で
ある複合計算機システムを提供できる。
【0044】なお、本実施例では複合計算機システムを
構成する計算機の台数は、3台としたが、4台以上の計
算機からなる複合計算機システムにも本発明が適用でき
ることは明らかであろう。
【0045】また、本実施例では、制御プログラムは、
ディスク装置からローディングするとしたが、他の記憶
媒体、例えば、フロッピーディスク等からローディング
する場合にも、本発明が適用できることは明らかであろ
う。
【0046】さらに、本実施例では、全てのOS120
−i(i=1,2,3)を第1の計算機100−1に接
続された端末400−i(i=1,2,3)から操作し
た。しかし、例えば、第1の計算機100−1上のOS
120−1を第2の計算機100−2に接続された端末
から操作し、第2の計算機100−2上のOS120−
2および第3の計算機100−3上のOS120−3
を、第1の計算機100−1に接続された端末から操作
することも可能である。
【0047】2.第2の実施例 図4は、本発明の第2の実施例における複合計算機シス
テムの構成図である。図4においても第1の実施例の場
合と同じく、100−1は第1の計算機、100−2は
第2の計算機、100−3は第3の計算機、200は各
第iの計算機100−i(i=1,2,3)によって共
用される共有メモリである。
【0048】共有メモリ200上には、バッファ230
と、複合計算機システムを構成する各第iの計算機10
0−iにおいて使用可能な計算機の資源を表わす資源テ
ーブル240と、各仮想計算機(VM)が走行に必要と
する計算機の資源を表わす構成テーブル250がある。
第1の計算機100−1には、仮想計算機モニタ(VM
M)130−1のロードモジュールを格納するディスク
装置300がある。また、各第iの計算機100−iに
は、コンソール装置500−iがある。
【0049】本実施例は、後で詳しく述べるように、次
の3点を特徴としている。
【0050】(1)ユーザがコンソール装置500−1
において指定した仮想計算機を生成するとき、仮想計算
機モニタ130−1は、資源テーブル240および構成
テーブル250を参照して、この仮想計算機を生成する
ために必要な資源を有する計算機を選択する。そして、
この選択した計算機上で、仮想計算機を走行させる。こ
のように、複合計算機システム全体の計算機資源の利用
状況に従って、新たな仮想計算機を生成する。
【0051】(2)各々の仮想計算機モニタ130−i
(i=1,2,3)が、構成テーブル250を共用して
参照することにより、仮想計算機の構成情報を計算機間
で共用できる。
【0052】(3)第1の計算機100−1の主記憶上
の仮想計算機モニタ130−1が、共有メモリ200上
のバッファ230を介して、第2の計算機100−2お
よび第3の計算機100−3の主記憶上に仮想計算機モ
ニタ130−1自身をコピーする。従って、第2の計算
機100−2および第3の計算機100−3には、仮想
計算機モニタのロードモジュールを格納するディスク装
置が不要である。さらに、仮想計算機モニタの初期プロ
グラムロード(IPL)は、第1の計算機100−1に
おいてのみ実行すればよい。
【0053】次に、図5を用いて計算機における使用可
能な計算機資源を表わす資源テーブル240の構成を説
明する。各々の資源テーブル240−iは第iの計算機
100−iにおける使用可能な計算機資源を表わす。従
って、共有メモリ200には、第1の計算機100−
1、第2の計算機100−2、および、第3の計算機1
00−3に対応して、資源テーブル240−1、240
−2、および、240−3がある。資源テーブル240
のCPU構成フィールド241は、ビットの値が1のと
きビット位置に対応する番号の中央処理装置(CPU:
Central Processing Unit)が空き状態(使用可能状
態)であることを、また、ビットの値が0のときビット
位置に対応する番号の中央処理装置がインストールされ
ていないか、あるいは、既に仮想計算機が使用中である
ことを表わす。また、チャネル構成フィールド242
は、ビットの値が1のときビット位置に対応する番号の
チャネルが空き状態(使用可能状態)であることを、ま
た、ビットの値が0のときビット位置に対応する番号の
チャネルがインストールされていないか、あるいは、既
に仮想計算機が使用中であることを表わす。さらに、主
記憶マップ243の第mビットは、ビットの値が1のと
きmに64メガを乗じた主記憶上のアドレスから64メ
ガバイトの領域が空き状態(使用可能状態)であること
を、また、ビットの値が0のときmに64メガを乗じた
主記憶上のアドレスから64メガバイトの領域がインス
トールされていないか、あるいは、既に仮想計算機が使
用中であることを表わす。
【0054】例えば、図5の資源テーブル240は、中
央処理装置0と2、チャネル0から3、および、主記憶
装置の0番地から128メガ番地未満の領域が使用可能
であることを示している。
【0055】さらに、図5を用いて仮想計算機の走行に
必要な計算機資源を表わす構成テーブル250の構成を
説明する。構成テーブル250−kは第k番目の仮想計
算機140−kの走行に必要な計算機の資源を表わして
いる。従って、10台の仮想計算機を定義するとき、共
有メモリ200には、仮想計算機140−k(k=1,
2,……,10)に対応して構成テーブル250−1か
ら250−10が格納される。構成テーブル250の仮
想CPU構成フィールド251は、この仮想計算機が走
行するために必要とする中央処理装置の数を表わす。計
算機識別子252は、値が16進数の(FF)のとき、
この仮想計算機は計算機上で走行していないことを、ま
た、値が16進数の(FF)以外のとき、この仮想計算
機が走行している計算機の識別番号を保持する。また、
専有CPUフィールド253は、この仮想計算機が計算
機上で走行しているとき専有している中央処理装置の番
号を、ビット位置に対応して表わしている。また、仮想
チャネルフィールド254は、ビットの値が1のときビ
ット位置に対応するチャネルをこの仮想計算機が走行す
るために必要とすることを、また、ビットの値が0のと
きビット位置に対応するチャネルは必要としないことを
表わす。さらに、仮想主記憶サイズフィールド255
は、この仮想計算機が必要とする主記憶のサイズをメガ
バイト単位で表わす。また、専有主記憶起点フィールド
256は、この仮想計算機が計算機上で走行していると
き、この仮想計算機の主記憶領域の主記憶装置における
起点アドレスを保持する。また、IPL装置アドレス2
57は、この仮想計算機140上のOSが格納されてい
る入出力装置のアドレス、即ち、仮想計算機140にお
いてIPLするOSの装置アドレスを保持する。
【0056】例えば、図5の構成テーブル250は、こ
の仮想計算機の走行には、中央処理装置が2つ、チャネ
ルが0から3までの4本、主記憶サイズが128メガバ
イト必要であることを示している。また、計算機識別子
252が16進数の(FF)でないので、この仮想計算
機は、第1の計算機100−1の中央処理装置0と2、
主記憶装置の64メガ番地から128メガバイトの領域
を使用して、走行中であることも示している。
【0057】次に、図6に従って、本発明の第2の実施
例による複合計算機システムの動作例を説明する。
【0058】まず、複合計算機システムを構成する第1
の計算機100−1において、ディスク装置300から
初期プログラムロード(IPL)することにより、仮想
計算機モニタ(VMM)130を第1の計算機100−
1の主記憶上にローディングする(ステップ600
0)。次に、このローディングされた仮想計算機モニタ
130−1は、仮想計算機モニタ130−1自身を共有
メモリ200のバッファ230にコピーする。さらに、
仮想計算機モニタ130−1は、バッファ230の内容
を、この複合計算機システムを構成する第2の計算機1
00−2および第3の計算機100−3の主記憶にコピ
ーする(ステップ6010)。そして、コピーした仮想
計算機モニタ130−2および130−3をコピー先の
第2および第3の計算機100−2および100−3に
おいて起動する(ステップ6020)。この起動は、第
1の計算機100−1の仮想計算機モニタ130−1
が、第2の計算機100−2および第3の計算機100
−3に対して、通信命令を発行し、外部割込みを第2の
計算機100−2上の仮想計算機モニタ130−2およ
び第3の計算機100−3上の仮想計算機モニタ130
−3に発生させることにより行なう。
【0059】次に、仮想計算機モニタ130−1が有す
る複数の仮想計算機(VM)の構成情報を共有メモリ2
00内の構成テーブル250に格納することにより、複
数の仮想計算機の構成情報を計算機間で共有可能とす
る。この共有メモリ200上の構成テーブル250の内
容は、各第iの計算機100−i上の仮想計算機モニタ
130−i(i=1,2,3)によって、変更可能であ
る。即ち、ユーザがコンソール装置500−iから仮想
計算機の構成変更を指示することにより、仮想計算機モ
ニタ130−iがこの仮想計算機140に対応する構成
テーブル250のフィールドの値を変更できる。また、
仮想計算機モニタ130−1が有する複合計算機システ
ムの各々の第iの計算機(i=1,2,3)の構成情報
を、資源テーブル240−i(i=1,2,3)に格納
する(ステップ6030)。
【0060】ユーザがコンソール装置500−1から仮
想計算機140の生成を要求したとき、指定された仮想
計算機140が必要とする計算機資源を構成テーブル2
50から読みだし、資源テーブル240−i(i=1,
2,3)と比較することにより、この仮想計算機140
が走行可能な例えば第2の計算機100−2を選択する
(ステップ6040)。この比較では、構成テーブル2
50の仮想CPU構成フィールド251が示す数だけの
中央処理装置が空き状態であることが資源テーブル24
0−iのCPU構成フィールド241に示されている
か、かつ、仮想チャネルフィールド254が示すチャネ
ルが空き状態であることがチャネル構成フィールド24
2に示されているか、かつ、仮想主記憶サイズフィール
ド255が示すサイズの主記憶領域が空き状態であるこ
とが主記憶マップ243において示されているか、を判
定する。
【0061】ステップ6040で選択した第2の計算機
100−2の識別子を、第1の計算機100−1のコン
ソール装置500−1に表示する(ステップ605
0)。この表示によって、ユーザは、OSをどの計算機
のコンソール装置から操作すればよいかを、知ることが
できる。さらに、第1の計算機100−1上の仮想計算
機モニタ130−1が、第2の計算機100−2の主記
憶の特定の領域に、仮想計算機140の識別子を格納し
ておく。その後、第1の計算機100−1が、選択され
た第2の計算機100−2に対して通信命令を実行する
ことにより、仮想計算機140の生成を要求する(ステ
ップ6060)。
【0062】外部割込みをかけられた第2の計算機10
0−2上の仮想計算機モニタ130−2は、第2の計算
機100−2の主記憶の特定の領域に先に格納された識
別子で示される仮想計算機140の構成を共有メモリ2
00の構成テーブル250から読み出す(ステップ60
70)。さらに、読み出した構成の仮想計算機140を
生成し、資源テーブル240−2および構成テーブル2
50に計算機資源の利用状況を格納し、生成した仮想計
算機140を走行させる(ステップ6080)。
【0063】即ち、第2の計算機100−2上の仮想計
算機モニタ130−2は、ステップ6080では、次の
(1)から(5)の処理を行なう。
【0064】(1)構成テーブル250の仮想CPU構
成フィールド251に示された数だけの中央処理装置を
仮想計算機140に専有させ、この中央処理装置の番号
に対応する専有CPUフィールド253のビットの値を
1に変更し、また、対応するCPU構成フィールド24
1のビットの値を0に変更する。
【0065】(2)仮想チャネルフィールド254が示
すチャネルを仮想計算機140に専有させ、このチャネ
ル番号に対応するチャネル構成フィールド242のビッ
トの値を0に変更する。
【0066】(3)仮想主記憶サイズフィールド255
が示すサイズの主記憶領域を仮想計算機140に専有さ
せ、その起点アドレスを専有主記憶起点フィールド25
6に格納し、対応する主記憶マップ243のビットの値
を0に変更する。
【0067】(4)計算機識別子252を16進数の
(FF)から第2の計算機100−2の識別子である2
に変更する。
【0068】(5)構成テーブルのIPL装置アドレス
257が示す入出力装置からOSをIPLする。
【0069】一方、ユーザがコンソール装置500−1
から仮想計算機140の終了を要求したとき、第1の計
算機100−1上の仮想計算機モニタ130−1は、こ
の仮想計算機140に対応する構成テーブル250の計
算機識別子252を参照することにより、この仮想計算
機140がどの計算機上で実行中かを判別することがで
きる。その後、第1の計算機100−1上の仮想計算機
モニタ130−1が、仮想計算機140を実行中の第2
の計算機100−2に対して、通信命令を実行すること
により仮想計算機140の終了を要求する(ステップ6
090)。この結果、第2の計算機100−2上の仮想
計算機モニタ130−2は、第2の計算機100−2に
対応する資源テーブル240−2、および、この仮想計
算機140に対応する構成テーブル250の計算機資源
の利用状況を更新し、仮想計算機140を終了する(ス
テップ6100)。
【0070】即ち、第2の計算機100−2上の仮想計
算機モニタ130−2は、ステップ6100では、次の
(1)から(4)の処理を行なう。
【0071】(1)仮想計算機140による中央処理装
置の専有を解除し、仮想計算機140に対応する構成テ
ーブル250の専有CPUフィールド253に0を格納
し、また、仮想計算機140が専有していた中央処理装
置の番号に対応する資源テーブル240−2のCPU構
成フィールド241のビットの値を1に変更する。
【0072】(2)仮想計算機140によるチャネルの
専有を解除し、仮想計算機140が専有していたチャネ
ルの番号に対応する資源テーブル240−2のチャネル
構成フィールド242のビットの値を1に変更する。
【0073】(3)仮想計算機140による主記憶領域
の専有を解除し、仮想計算機140が専有していた主記
憶領域に対応する資源テーブル240−2の主記憶マッ
プ243のビットの値を1に変更する。
【0074】(4)仮想計算機140に対応する構成テ
ーブル250の計算機識別子252に16進数の(F
F)を格納する。
【0075】以上のようにして、本実施例によれば、複
合計算機システムを構成する複数の計算機の資源を統合
的に管理し、仮想計算機に割り当て可能な複合計算機シ
ステムを提供できる。特に、第2の計算機上での仮想計
算機の走行開始を、別の第1の計算機から指示可能な複
合計算機システムを提供できる。また、仮想計算機の構
成定義が、複数の計算機間で共用可能な複合計算機シス
テムを提供できる。さらに、複合計算機システムの複数
の計算機において仮想計算機を走行させる場合であって
も、仮想計算機モニタのIPLは1回ですむ。
【0076】なお、本実施例においても、複合計算機シ
ステムを構成する計算機の台数は、4台以上であっても
よく仮想計算機モニタは、ディスク装置以外の記憶媒
体、例えば、フロッピーディスク等からローディングす
ることも可能である。
【0077】また、本実施例では、仮想計算機は計算機
の資源(中央処理装置、主記憶の分割領域、チャネル、
等)を専有するとしたが、共用する場合にも本発明が適
用できる。
【0078】また、第1の実施例と実施例と組み合わせ
ることにより、第1の計算機の端末から他の計算機上で
動作する仮想計算機(OS)上のOSを操作可能とな
る。
【0079】さらに、仮想計算機システム(VMS)に
限らず、類似の機能を有する計算機システムにも、本発
明が適用できる。
【0080】3.第3の実施例 本実施例において、複合計算機システムの構成は、図4
に示した第2の実施例の場合と同一である。また、資源
テーブル240および構成テーブル250の構成も、図
5に示した第2の実施例の場合と同一である。
【0081】第2の実施例では、ユーザは開始させる仮
想計算機140のみを指定し、この仮想計算機140を
動作させる計算機は、第1の計算機100−1上の仮想
計算機モニタ130−1が選択した。これに対し、本実
施例では、ユーザがコンソール装置500−1により、
開始させる仮想計算機140とこれを動作させる計算機
の両方を指定するものとする。
【0082】図7のフローチャートに従って、本発明の
第3の実施例による複合計算機システムの動作を説明す
る。図7のフローチャートのステップ7000からステ
ップ7030までは、第2の実施例における図6のフロ
ーチャートのステップ6000からステップ6030と
全く同じである。従って、第2の実施例の場合と同様
に、第1の計算機100−1において仮想計算機モニタ
130−1をローディングし(ステップ7000)、第
2および第3の計算機100−2および100−3に仮
想計算機モニタ130−1を共有メモリ200のバッフ
ァ230を介してコピーし(ステップ7010)、コピ
ーした仮想計算機モニタ130−2および130−3を
コピー先の第2および第3の計算機100−2および1
00−3において起動し(ステップ7020)、資源テ
ーブル240−i(i=1,2,3)および各々の仮想
計算機140−kに対応する構成テーブル250−kを
共有メモリ200上に格納する(ステップ7030)。
【0083】本実施例では、ユーザがコンソール装置5
00−1により、開始させる仮想計算機140とこれを
動作させる計算機の両方を指定する。このため、第1の
計算機100−1において、ユーザが指定した仮想計算
機140が、ユーザが指定した第2の計算機100−2
において走行可能か否かを、仮想計算機140に対応す
る構成テーブル250と第2の計算機100−2に対応
する資源テーブル240−2を用いて判定する(ステッ
プ7040)。走行不可能な場合、仮想計算機140が
第2の計算機100−2では走行不能であることを、第
1の計算機100−1のコンソール装置500−1に表
示する(ステップ7050)。一方、走行可能な場合、
第2の実施例のステップ6060と同様にして、第1の
計算機100−1上の仮想計算機モニタ130−1が第
2の計算機100−2上の仮想計算機モニタ130−2
に対して仮想計算機140の生成を要求する(ステップ
7060)。
【0084】その後の動作は、第2の実施例におけるス
テップ6070からステップ6100と全く同様にし
て、第2の計算機100−2上の仮想計算機モニタ13
0−2が、通知された仮想計算機140の構成を共有メ
モリ200上の構成テーブル250から読み出し(ステ
ップ7070)、読み出した構成の仮想計算機140を
生成し、資源テーブル240−2および生成した仮想計
算機140に対応する構成テーブル250を更新し、仮
想計算機140の走行を開始する(ステップ708
0)。
【0085】一方、ユーザがコンソール装置500−1
から仮想計算機140の終了を要求した場合、第1の計
算機100−1上の仮想計算機モニタ130−1は、第
2の計算機100−2上の仮想計算機モニタ130−2
に対して、ユーザが指定した仮想計算機140の終了を
要求する(ステップ7090)。この結果、第2の計算
機100−2上の仮想計算機モニタ130−2は、資源
テーブル240−2および構成テーブル250を更新
し、仮想計算機140を終了する(ステップ710
0)。
【0086】以上のようにして、本実施例によれば、ユ
ーザが指定した第2の計算機上での仮想計算機の走行開
始を、別の第1の計算機から指示可能な複合計算機シス
テムを提供できる。
【0087】4.第4の実施例 本実施例においても、複合計算機システムの構成は、図
4に示した第2の実施例の場合と同様であるが、資源テ
ーブル240および構成テーブル250が共有メモリ2
00上にではなくて、各第iの計算機100−i(i=
1,2,3)の仮想計算機モニタ130−iの領域上に
あるという点が異なる。資源テーブル240および構成
テーブル250の構成は、図5に示した第2の実施例の
場合と同一である。
【0088】図8のフローチャートに従って、本発明の
第4の実施例による複合計算機システムの動作を説明す
る。図8のフローチャートのステップ8000からステ
ップ8020までは、第2の実施例における図6のフロ
ーチャートのステップ6000からステップ6020と
全く同じである。従って、第2の実施例の場合と同様
に、第1の計算機100−1において仮想計算機モニタ
130−1をローディングし(ステップ8000)、第
2および第3の計算機100−2および100−3に仮
想計算機モニタ130−1を共有メモリ200のバッフ
ァ230を介してコピーし(ステップ8010)、コピ
ーした仮想計算機モニタ130−2および130−3を
コピー先の第2および第3の計算機100−2および1
00−3において起動する(ステップ8020)。
【0089】本実施例では、資源テーブル240および
構成テーブル250を、各第iの計算機100−i(i
=1,2,3)の仮想計算機モニタ130−iの領域上
に配置する。このため、仮想計算機モニタ130−1が
作成した、資源テーブル240および構成テーブル25
0を仮想計算機モニタ130−2および130−3にコ
ピーする(ステップ8030)。
【0090】次に、第2の実施例における図6のフロー
チャートのステップ6040からステップ6060と全
く同じようにして、第1の計算機100−1上の仮想計
算機モニタ130−1において、指定された1台の仮想
計算機140が走行可能な第2の計算機100−2を選
択し(ステップ8040)、選択した第2の計算機10
0−2の識別子を、第1の計算機100−1のコンソー
ル装置500−1に表示し(5050)、第1の計算機
100−1上の仮想計算機モニタ130−1が第2の計
算機上の仮想計算機モニタ130−2に対して仮想計算
機140の生成を要求する(ステップ8060)。
【0091】その後、第2の計算機100−2におい
て、通知された仮想計算機140の構成を仮想計算機モ
ニタ130−2の領域上の構成テーブル250から読み
出し(ステップ8070)、読み出した構成の仮想計算
機140を生成し、資源テーブル240−2およびこの
仮想計算機140に対応する構成テーブル250を更新
し、さらに、資源テーブル240−2および構成テーブ
ル250の更新を、第1および第3の計算機に通知し
て、仮想計算機140の走行を開始する(ステップ80
80)。この後、第1および第3の計算機100−1お
よび100−3上の仮想計算機モニタ130−1および
130−3は、領域内の資源テーブル240−2および
構成テーブル250を更新する。
【0092】一方、ユーザがコンソール装置500−1
から仮想計算機140の終了を要求した場合、第1の計
算機100−1上の仮想計算機モニタ130−1は、第
2の計算機100−2上の仮想計算機モニタ130−2
に対して、ユーザが指定した仮想計算機140の終了を
要求する(ステップ8090)。この結果、第2の計算
機100−2上の仮想計算機モニタ130−2は、資源
テーブル240−2および構成テーブル250を更新
し、さらに、資源テーブル240および構成テーブル2
50の更新を、第1および第3の計算機に通知して、仮
想計算機140を終了する(ステップ8100)。この
後、再度、第1および第3の計算機100−1および1
00−3上の仮想計算機モニタ130−1および130
−3は、領域内の資源テーブル240−2および構成テ
ーブル250を更新する。
【0093】以上のようにして、本実施例によれば、資
源テーブル240および構成テーブル250を計算機間
の共有メモリに配置しない場合でも、第2の計算機上で
の仮想計算機の走行開始を、別の第1の計算機から指示
可能な複合計算機システムを提供できる。また、本実施
例において仮想計算機モニタ130−iは、共有メモリ
200上にバッファ230しか配置しない。このバッフ
ァ230は、複合計算機システムの初期設定時にしか利
用しない。このため、複合計算機システムを構成する各
計算機上のOSは、共有メモリ200全体を使用可能と
なる。
【0094】
【発明の効果】本発明によれば、複合計算機システムを
構成する各々の計算機上でのOSのIPLと、これらO
Sの操作が任意の計算機から可能である複合計算機シス
テムを提供できる。
【0095】また、複合計算機システムを構成する複数
の計算機の資源を統合的に管理し、OSに割り当て可能
な複合計算機システムを提供できる。
【0096】さらに、複合計算機システムの複数の計算
機において仮想計算機を走行させる場合であっても、仮
想計算機モニタのIPLは1回ですむ複合計算機システ
ムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における複合計算機シス
テムの構成図。
【図2】本発明の第1の実施例における交信テーブルの
説明図。
【図3】本発明の第1の実施例における複合計算機シス
テムの動作のフローチャート。
【図4】本発明の第2の実施例における複合計算機シス
テムの構成図。
【図5】本発明の第2の実施例における資源テーブルお
よび構成テーブルの説明図。
【図6】本発明の第2の実施例における複合計算機シス
テムの動作のフローチャート。
【図7】本発明の第3の実施例における複合計算機シス
テムの動作のフローチャート。
【図8】本発明の第4の実施例における複合計算機シス
テムの動作のフローチャート。
【符号の説明】
100−i…第iの計算機、110−i…制御プログラ
ム、120−i…OS、130−i…仮想計算機モニタ
(VMM)、140−k…仮想計算機(VM)、200
…共有メモリ、210…交信テーブル、220…画面バ
ッファ、230…バッファ、240…資源テーブル、2
50…構成テーブル、300…ディスク装置、400−
i…端末、500−i…コンソール装置、

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】それぞれ主記憶装置を有する複数台の計算
    機と、少なくとも1台の計算機に接続された少なくとも
    1台の端末装置および少なくとも1台の入出力装置とを
    備えた複合計算機システムにおいて、 前記複数の計算機で共有される共有メモリを設け、どの
    計算機に接続されたどの端末装置からどの計算機を操作
    するかを定める情報を格納するフィールドを有する交信
    テーブルを前記共有メモリに設け、前記対応情報に従っ
    て、第1の計算機の端末装置から第2の計算機を操作す
    ることを特徴とする複合計算機システム。
  2. 【請求項2】前記交信テーブルには、計算機ごとにどの
    入出力装置から当該オペレーティングシステムをロード
    するかを定める情報を格納するフィールドを設け、前記
    第1の計算機の端末装置からの指示に応じて前記第2の
    計算機は当該計算機について定められた入出装置から当
    該オペレーティングシステムをロードすることを特徴と
    する請求項1記載の複合計算機システム。
  3. 【請求項3】前記交信テーブルには、計算機ごとにその
    計算機に対する要求の内容を記述するフィールドを設
    け、該フィールドの内容に応じて当該計算機が動作する
    ことを特徴とする請求項1または2記載の複合計算機シ
    ステム。
  4. 【請求項4】前記第2の計算機の出力画面情報を前記共
    有メモリを介して前記第1の計算機の端末装置に出力
    し、該端末装置からの入力を前記共有メモリを介して前
    記第2の計算機上のオペレーティングシステムに通知す
    ることを特徴とする請求項2記載の複合計算機システ
    ム。
  5. 【請求項5】前記第1の計算機の端末装置から前記共有
    メモリを介して前記第2の計算機のオペレーティングシ
    ステムの停止を要求し、該要求に応じて前記第2の計算
    機が当該オペレーティングシステムを停止することを特
    徴とする請求項1記載の複合計算機システム。
  6. 【請求項6】前記交信テーブルには、計算機ごとにその
    計算機に対する要求の内容を記述するフィールドを設
    け、該フィールドの内容に応じて当該計算機が動作する
    ことを特徴とする請求項1、2、3、4または5記載の
    複合計算機システム。
  7. 【請求項7】前記共有メモリには、前記各計算機に対応
    して画面バッファを有することを特徴とする請求項4記
    載の複合計算機システム。
  8. 【請求項8】それぞれ主記憶装置を有する複数台の計算
    機を備え、各計算機で複数のオペレーティングシステム
    (OS)を走行可能な複合計算機システムにおいて、 前記複数の計算機に共有される共有メモリを設け、どの
    計算機において現在どのような計算機資源が利用可能か
    を示す資源テーブルと、各OSに対応する仮想計算機の
    構成に必要とされる計算機資源を定めた構成テーブルと
    を前記共有メモリに格納し、特定のOSを走行させよう
    とするとき、当該OSに対応する仮想計算機の構成に必
    要な計算機資源を前記構成テーブルにより求め、該必要
    な計算機資源が満足される計算機を選択して、該選択さ
    れた計算機において前記特定のOSを走行させることを
    特徴とする複合計算機システム。
  9. 【請求項9】前記特定のOSの走行の指示は、任意の計
    算機において行うことを特徴とする請求項8記載の複合
    計算機システム。
  10. 【請求項10】前記各計算機の主記憶装置には、同一の
    仮想計算機モニタを格納することを特徴とする請求項8
    記載の複合計算機システム。
  11. 【請求項11】前記仮想計算機モニタを1台の計算機の
    主記憶装置内に外部記憶装置から読み込み、該読み込ん
    だ仮想計算機モニタを前記共有メモリを介して他の計算
    機の主記憶装置内に複写することを特徴とする請求項1
    0記載の複合計算機システム。
  12. 【請求項12】前記特定のOSをどの計算機上で走行さ
    せるかは、前記仮想計算機モニタが決定することを特徴
    とする請求項10記載の複合計算機システム。
  13. 【請求項13】前記特定のOSをどの計算機上で走行さ
    せるかはユーザが指定し、当該計算機上で前記特定のO
    Sが走行可能か否かは前記仮想計算機モニタが判断する
    ことを特徴とする請求項10記載の複合計算機システ
    ム。
  14. 【請求項14】前記資源テーブルおよび構成テーブルを
    前記共有メモリ内に代えて、各計算機の主記憶装置内に
    設けたことを特徴とする請求項8記載の複合計算機シス
    テム。
  15. 【請求項15】前記特定のOSを走行させた計算機(第
    1の計算機)上の仮想計算機が出力した画面情報を前記
    任意の計算機(第2の計算機)に出力し、前記画面情報
    に対する前記第2の計算機からの入力を前記第1の計算
    機の仮想計算機に通知することを特徴とする請求項9記
    載の複合計算機システム。
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