JPH06110185A - 写真フィルム巻癖矯正装置 - Google Patents

写真フィルム巻癖矯正装置

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Publication number
JPH06110185A
JPH06110185A JP26022992A JP26022992A JPH06110185A JP H06110185 A JPH06110185 A JP H06110185A JP 26022992 A JP26022992 A JP 26022992A JP 26022992 A JP26022992 A JP 26022992A JP H06110185 A JPH06110185 A JP H06110185A
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JP
Japan
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heat roller
cartridge
negative film
photographic film
gear
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Application number
JP26022992A
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English (en)
Inventor
Katsuhiko Tanaka
克彦 田中
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 加熱による写真フィルムのダメージである濃
度むらや変形、傷つきを抑制し、写真フィルムの巻癖を
矯正する写真フィルム巻癖矯正装置を得る。 【構成】 ネガフィルムの引出時(ギヤ61Aがギヤ4
8Aと噛み合い、ギヤ61Bがギヤ82Aと噛み合って
いる状態)のスプール軸による線速度V1 、ヒートロー
ラ62による線速度V及びドラム78による線速度V2
の関係は、V1 <V<V2 となっており、ネガフィルム
の巻取時(ギヤ61Aがギヤ50Aと噛み合い、ギヤ6
1Bがギヤ84Aと噛み合う状態)のスプール軸による
線速度)V 1 、ヒートローラ62による線速度V及びド
ラム78による線速度V2 の関係は、V1 >V>V2
なる。これにより、ネガフィルムは弛みなく搬送される
と共に、摩擦部材92によるギヤ60Aとギヤ61A並
びにギヤ60Bとギヤ61Bとの相対回転によって所定
のテンションを維持した状態で搬送される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、軸回りに層状に巻き取
られた状態で写真フィルムを収容するパトローネ内に長
期間に亘って写真フィルムを保管した場合に生じる写真
フィルムの巻癖を矯正するための写真フィルム巻癖矯正
装置に関する。
【0002】
【従来技術及び発明が解決しようとする課題】撮影済の
ネガフィルムをパトローネに収容したままの状態で装填
し、このパトローネからネガフィルムを引き出して現像
処理し、パトローネからの全引出を検知してネガフィル
ムの終端を切断して処理を継続する所謂ストリップス処
理の現像装置において、ショートリーダと称される案内
部材をネガフィルムの先端部に貼付け、このショートリ
ーダを案内搬送させながら、現像処理及び感光処理を行
っている。このストリップス処理では、ネガフィルムの
先端部はショートリーダにより、巻癖が解消されるが、
ネガフィルムはスプールに巻き取られているときの最下
層(すなわち、終端部)が最も巻癖が強いため、ループ
状に巻癖がついていると、このループがローラによって
押し潰され、ネガフィルムが折れ曲がることが考えられ
る。
【0003】特に近年、現像処理済のネガフィルムを再
度パトローネに巻き取って顧客へ返却することが提案さ
れている。この場合、ネガフィルムを収容するスプール
軸を逆転させることによって、容易に所謂ベロ出しが可
能であり、焼き増し依頼等では、このパトローネを焼付
装置へ装填して、焼付処理を行うことになる。
【0004】このようなパトローネに巻き取られたネガ
フィルムは、その終端部の巻癖がさらに強くなる。
【0005】なお、カメラの小型化に合わせ、小さなパ
トローネにネガフィルムを収容することも考えられてお
り、このような小さなパトローネにおいても上記と同様
に巻癖が強くなる。
【0006】このため、ネガフィルムの後端部にも前記
ショートリーダを付ける等巻癖を事前に矯正して現像処
理を行う事などが考えられる。しかし、焼付処理時に
は、巻癖の強い状態で取り扱わなければならない。
【0007】この巻癖を解消するために、ネガフィルム
を一旦パトローネから引出し、この引出中にネガフィル
ムを巻癖とは反対方向に屈曲させた状態で加熱すること
によって巻癖を矯正することが提案されている(特願平
4−99448号)。
【0008】しかしながら、巻癖に応じてネガフィルム
に熱を加えることは、少なからずネガフィルムにダメー
ジを与える。例えば、加熱むらがあると、これに応じて
画像の濃度が変化する。また、ネガフィルムの引出し及
び巻取り時にネガフィルムが緊張したり、弛んだりする
と、変形、傷つきが生じることがある。
【0009】本発明は上記事実を考慮し、加熱による写
真フィルムのダメージである濃度むらや変形、傷つきを
抑制し、写真フィルムの巻癖を矯正することができる写
真フィルム巻癖矯正装置を得ることが目的である。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、スプール軸回りに層状に巻き取られた状態で写真フ
ィルムを収容するパトローネ内に長期間に亘って写真フ
ィルムを保管した場合に生じる写真フィルムの巻癖を矯
正するための写真フィルム巻癖矯正装置であって、前記
パトローネを装填する装填部と、前記パトローネから引
き出された写真フィルムが前記スプール軸への巻取方向
とは反対方向となるように巻掛けられ表面が加熱手段に
よって加熱されて前記巻掛けられた写真フィルムを加熱
するヒートローラと、前記ヒートローラによって加熱さ
れた写真フィルムを巻取軸に巻き取って収容する収容部
と、前記ヒートローラを所定の回転速度で回転させ前記
写真フィルムを定速度でスプール軸から収容部或いは収
容部からスプール軸へ搬送させる搬送手段と、前記装填
部の所定位置に配置されたパトローネのスプール軸と係
合可能とされ前記ヒートローラの回転トルクよりも低い
トルクでスプール軸を回転させる第1の回転手段と、前
記巻取軸と係合され前記ヒートローラの回転トルクより
も低いトルクで巻取軸を回転させる第2の回転手段と、
前記スプール軸からの写真フィルムの引出時には前記第
1の回転手段を前記ヒートローラよりも遅い速度で回転
させかつ前記第2の回転手段を前記ヒートローラよりも
速い速度で回転させる第1の位置及び前記スプール軸へ
の写真フィルムの巻取時には前記第1の回転手段を前記
ヒートローラよりも速い速度かつ前記第2の回転手段を
前記ヒートローラよりも遅い速度で回転させる第2の位
置へ切り換える切換手段と、を有している。
【0011】請求項2に記載の発明は、前記第1の回転
手段及び第2の回転手段が摩擦手段を介して前記搬送手
段の駆動力で回転され、前記スプール軸、ヒートローラ
及び巻取軸の回転差を前記摩擦手段で吸収することを特
徴としている。
【0012】
【作用】請求項1に記載の発明によれば、パトローネの
軸に巻き取られている写真フィルムは巻癖がついてお
り、この状態が長期間であればあるほど巻癖が強く、こ
のまま処理すると特に後端部が大きくカールし、スプラ
イサー、現像機或いはプリンタなどで搬送不良の原因と
なる。そこで、パトローネを装填部に装填し、切換手段
を第1の位置に切り換えた状態で搬送手段を作動させ
る。これにより、スプール軸は第1の回転手段によって
搬送手段によるヒートローラでの写真フィルムの搬送速
度よりも遅い速度で回転し、巻取軸は第2の回転手段に
よって搬送手段によるヒートローラでの写真フィルムの
搬送速度よりも速い速度で回転する。何れの軸(スプー
ル軸、巻取軸)もヒートローラの回転トルクよりも低い
ため、写真フィルムは弛むことなく、また必要以上に緊
張することなく、円滑に搬送される。また、ヒートロー
ラによって搬送される写真フィルムの搬送速度が一定で
あるため、写真フィルムに与えられる熱量は均一とな
る。
【0013】これにより、写真フィルムの必要以上の弛
み、或いは緊張が発生することなく、画像面に傷がつく
ことが防止される。また、ヒートローラでは、定速度搬
送されるため、巻癖矯正のために与えられる熱は、写真
フィルム先端から後端まで均一であり、熱により写真フ
ィルム濃度が影響を受けても濃度むらは生じない。
【0014】請求項2に記載の発明によれば、前記第1
の回転手段及び第2の回転手段は、摩擦手段を介して前
記搬送手段の駆動力を受けて回転する。この摩擦手段に
よって、トルク制御をしており、写真フィルムヒートロ
ーラの回転に準じて搬送される。このため、前記スプー
ル軸、ヒートローラ及び巻取軸の回転差が生じても、こ
れを摩擦手段で吸収するため、駆動系に矛盾を生じる事
なく機構が簡単になる。
【0015】
【実施例】図1には、本実施例に係るネガフィルム巻癖
矯正装置10が示されている。この巻癖矯正装置10に
は、複数(本実施例では10個)のパトローネ12が一
度に装填可能な装填部14が設けられている。
【0016】装填部14は、パトローネ12を装填する
シリンダ部16と、このシリンダ部16が収容されるシ
リンダ装填部18とで構成されている。
【0017】図2に示される如く、パトローネ12はネ
ガフィルム20を層状に巻き取るスプール軸12Aとこ
のスプール軸12Aに巻き取られたネガフィルム20を
隠遮するケース部12Bとで構成されている。ケース部
12Bには、その接線方向にネガフィルム引出口12C
が設けられ、ネガフィルム20が引き出せるようになっ
ている。
【0018】また、ネガフィルム20には、各画像コマ
毎に1個のパーフォレーション20Aが設けられてい
る。このパーフォレーション20Aは焼付時の位置決め
等に適用される。さらに、このネガフィルム20の画像
記録面以外の幅方向一端部には、帯状の磁気記録層20
Bが設けられている。この磁気記録層20Bには撮影時
の情報等が磁気記録されるようになっている。
【0019】本実施例に適用されるパトローネ12に
は、ネガフィルム20が緊密に収容されている。すなわ
ち、最外層のネガフィルム20がケース部12Bの内周
面と接触された状態となっており、このため、スプール
軸12Aを引出方向に回転すると、ネガフィルム20の
最外層の先端部が引出口12Cから引き出せるようにな
っている。
【0020】シリンダ部16の軸芯には、両端面を貫通
する貫通孔22が設けられ、これに対応してシリンダ装
填部18の中心には、軸回転可能な支持シャフト24が
立設されており、シリンダ部16はこの支持シャフト2
4に支持されるようになっている。
【0021】この支持シャフト24が回転すると、シリ
ンダ部16がシリンダ装填部18への収容状態で回転さ
れる。また、支持シャフト24の先端部には、図示しな
いロックレバーが設けられ、シリンダ部16がシリンダ
装填部18に収容された状態でロックレバーを操作する
ことにより、シリンダ部16が軸移動が阻止されるよう
になっている。
【0022】シリンダ部16の一端面には、軸回りの同
一半径方向位置に10個のパトローネ装填溝26が設け
られ、それぞれ均等配置されている。
【0023】パトローネ装填溝26の内周を形成する壁
部は、パトローネ12の外周形状とほぼ同一の形状とさ
れ、この壁部の一部からは接線方向にネガフィルム通過
用の案内路28が設けられている。この案内路28は、
シリンダ部16の外周まで延設されており、パトローネ
装填溝26に装填されたパトローネ12から引き出され
るネガフィルム20をシリンダ部16の外周へ送り出す
ことができる。
【0024】ここで、パトローネ装填溝26の底部に
は、図4に示される如く、ギヤ30が取付けられてお
り、このギヤ30の軸部30Aとパトローネ12のスプ
ール軸12Aとが嵌合されている。ギヤ30を回転させ
ることにより、スプール軸12Aを回転させて、ネガフ
ィルム20をパトローネ12から引き出すことができる
構成である。
【0025】図10(A)に示される如く、パトローネ
装填溝26の底部には、パトローネ12の外形寸法より
も小径の円溝110が形成され、さらにこの円溝110
の底部には貫通孔112が設けられている。貫通孔11
2の周縁部はパトローネ装填溝26方向に延設されてお
り、これにより円溝110内に円筒部114が形成され
ている。
【0026】円筒部114の内側には、カラー116を
介して前記軸部30Aの中間部が軸支されている。これ
により、軸部30Aは、前述の如く回転可能とされると
共に軸線方向へも移動可能となっている。
【0027】軸部30Aのパトローネ装填溝26方向先
端部には雄ねじが形成され、この軸部30Aよりも大径
のワッシャー118、120が挿通されている。雄ねじ
にはナット122が螺合されており、これによりワッシ
ャー118、120は固定されている。
【0028】また、軸部30Aには、前記円溝110の
底部とワッシャー118との間に圧縮コイルばね124
が取付けられている。この圧縮コイルばね124の付勢
力により、軸部30Aは、パトローネ装填溝26方向へ
軸移動されるようになっている。なお、この移動量は、
ギヤ30が円溝110の底部に当接することにより制限
されている。
【0029】ここで、パトローネ装填溝26にパトロー
ネ12が存在しない場合は(図10(A)の状態)、軸
部30Aの先端はパトローネ装填溝26内まで突出され
ている。しかし、パトローネ装填溝26内にパトローネ
12が装填されると、このパトローネ12の装填方向移
動によって、軸部30Aは圧縮コイルばね124の付勢
力に抗して円溝110の底部方向へ移動される(図10
(B)の状態)。
【0030】なお、シリンダ装填溝26にパトローネ1
2が装填されると、後述するパトローネ押さえレバー1
26(図8参照)によってこの装填状態は維持される。
【0031】シリンダ部16の下部(図10では左側)
には、パトローネ検出部128が配設されている。この
パトローネ検出部128は、ブラケット130に取付け
られた二股形状の光電センサ132と、この二股の間を
出没可能なレバー134とで構成されている。
【0032】レバー134は、歯車136の外周から接
線方向に突出された状態で取付けられており、この歯車
136の回転によって、前記光電センサ132の二股間
を出没する構成となっている。なお、歯車136は図示
しない付勢手段の付勢力で、レバー134が二股間に入
り込む方向へ付勢回転されており、通常状態ではレバー
134は、光電センサ132をオフ状態(非導通状態)
としている。
【0033】歯車136は、接線方向に軸部検出レバー
138が突出形成された歯車140と噛み合っている。
軸部検出レバー138は、その先端部がシリンダ部16
の回転時にパトローネ装填状態の軸部30Aと干渉する
位置とされている。このため、図10(A)の状態でシ
リンダ部16が回転しても軸部検出レバー138と軸部
30Aとは干渉せず、レバー134の位置の変化はな
い。しかし、図10(B)の状態でシリンダ部16が回
転すると、軸部30Aと軸部検出レバー138とが干渉
して、歯車140が図10の時計方向回りに回転され、
これに応じて歯車136が反時計方向回りに回転され
て、レバー134を光電センサ132の二股間から離脱
させることになる(光電センサのオン状態)。
【0034】この光電センサ132のオンオフ状態でこ
のパトローネ検出部128上を通過するパトローネ装填
溝26内にパトローネ12が存在するか否かを判断する
ことができる。
【0035】図8に示される如くパトローネ押さえレバ
ー126は、パトローネ装填溝26の各々に取付けられ
ている(図1及び図3では図示を省略してある)。
【0036】このパトローネ押さえレバー126の略く
字型でその屈曲部126Aが軸142を介してシリンダ
部16に軸支されている。シリンダ部16に軸支された
軸142は、図示しないねじりコイルばねの付勢力で図
8の時計方向回りに回転されている。
【0037】パトローネ押さえレバー126の一方の端
部は、軸142を中心とする回転によってパトローネ装
填溝26の開口上に出没可能とされている。ここで、通
常状態ではねじりコイルばねの付勢力で開口上に位置さ
れるため、パトローネ装填溝26に収容されているパト
ローネ12を上から押さえることになり、前記圧縮コイ
ルばね124の付勢力に抗してパトローネ12をパトロ
ーネ装填溝26内で保持できる。
【0038】パトローネ押さえレバー126の他方の端
部は、シリンダ部16の外周近傍まで延長されており、
最先端部は図8の紙面手前側に突出された突出部144
が形成されている。
【0039】この突出部144は、図7に示す押さえ解
除機構部146と対応している。図7乃至図9に示され
る如く、押さえ解除機構部146は、シリンダ部16上
に配設される図示しない蓋体にブラケット148を介し
て取付けられている。
【0040】押さえ解除機構部146は、略L字型の解
除レバー150と、略Y字型の制限レバー152とで構
成され、これらはそれぞれ屈曲部が軸154によって同
軸上に軸支されている。
【0041】解除レバー150の一方の先端部かつ幅方
向中央部には、切欠部156が設けられており、前記パ
トローネ押さえレバー126の突出部144と対応する
フック158が収容されている。フック158は、軸1
60によってこの解除レバー150の一方の端部に軸支
されている。
【0042】解除レバー150の他方の端部には、円孔
162が設けられ第1の引張コイルばね164の一端部
が係止されている。この第1の引張コイルばね164の
他端部は前記ブラケット148の縦壁部148Aに係止
されており、これにより解除レバー150は、軸154
を中心に図7の時計方向回りに回転される構成となって
いる。
【0043】一方、制限レバー152は、前記解除レバ
ー150のフック158が取付けられた端部に沿って延
設された第1のフィン152Aにストッパ軸166が取
付けられており、解除レバー150の前記第1の引張コ
イルばね164による付勢回転量を制限している。
【0044】このストッパ軸166の位置は、図7の反
時計回り方向が前記第1のフィン152Aに対して直径
方向へ延設された第2のフィン152Bがブラケット1
48から折り曲げられて形成されたストッパ板148B
に当接することにより制限されている。また、前記第1
の引張コイルばね164が取付けられた解除レバー15
0の他方の端部に対して直径方向に延設された第3のフ
ィン152Cの先端には、第2の引張コイルばね168
の一端が係止されている。この第2の引張コイルばね1
68は、前記第1の引張コイルばね164よりも付勢力
が大きく設定されている。
【0045】このため、ストッパ軸166に第1の引張
コイルばね164の付勢力で当接している解除レバー1
50は、第2の引張コイルばね168の付勢力でその移
動が制限され、図7の時計回り方向の回転が制限されて
いる。
【0046】このような構成の押さえ解除機構部146
は、蓋体がシリンダ部16上に配置されることによっ
て、フック158が前記パトローネ押さえレバー126
の突出部144の移動軌跡(シリンダ部16の回転によ
る)上に配置される構成である。
【0047】このため、図8に示される如く、突出部1
44とフック158とが干渉されていない状態では、パ
トローネ押さえレバー126は、パトローネ装填溝26
の開口上にあり、図9に示される如く、突出部144と
フック158とが干渉されると、パトローネ押さえレバ
ー126は、軸142を中心に図9の反時計回り方向へ
回転され、パトローネ26の押さえ状態を解除すること
ができる。
【0048】なお、解除レバー150がパトローネ装填
溝26から飛び出ているパトローネ12と干渉した場合
は、第2の引張コイルばね168の付勢力に抗して解除
レバー150の方が軸142を中心に時計回り方向へ回
転するため、パトローネ12への損傷は回避される。ま
た、シリンダ部16が逆方向へ回転した場合は、第1の
引張コイルばね164の付勢力に抗して解除レバー15
0が軸142を中心に反時計回り方向へ回転するため、
パトローネ押さえレバー126によるパトローネ12の
押さえ状態は維持される。
【0049】図1に示される如く、支持シャフト24の
基部には、同軸的にスプロケット32が取付けられてい
る。このスプロケット32には、無端のベルト34が巻
掛られている。また、このベルト34は、シリンダ装填
部18に隣接して設けられたモータ36の駆動軸36A
に取付けられたスプロケット38にも巻掛けられてい
る。このモータ36の駆動力によって、支持シャフト2
4は回転され、シリンダ部16を回転させることができ
る構成となっている。
【0050】モータ36は、シリンダ部16を36°毎
のステップ回転させるように制御されている。すなわ
ち、シリンダ部16の1回転(360°)をパトローネ
12装填可能数で割った角度毎に回転させており、これ
によって、シリンダ部16の回転停止中のパトローネ1
2の位置は同一位置となる。
【0051】この同一位置となるパトローネ12の一部
に対応してネガフィルム搬送路を形成するガイド部40
が設けられている。このガイド部40によって形成され
るネガフィルム搬送路は、前記シリンダ部16に形成さ
れた案内路28と一致されるようになっている。このた
め、パトローネ12から引き出され案内路28へ案内さ
れてシリンダ部16の外周へと至ったネガフィルム20
は、ガイド部40によって形成される搬送路へ送り出さ
れることになる。
【0052】図5に示される如く、シリンダ部16側の
案内路28の先端部は、上部約2/3がガイド部40方
向へ突出され、段付きとされている(以下、突出されて
いる側を舌部28A、されていない下部を基部28Bと
いう。)。
【0053】パトローネ装填溝26に装填されたパトロ
ーネ12から引き出されるネガフィルム20は、その先
端部が所謂袈裟掛け状となったリーダ部20Cが形成さ
れており、このリーダ部20Cが案内路28の基部28
Bに対応されている。
【0054】一方、ガイド部40は、案内路28との対
向部(図5の下部約1/3)が前記基部28Bに対応し
て突出され、案内路28と同様に段付きとされている
(以下、突出されている側を舌部40A、されていない
上部を基部40Bという。)。
【0055】これにより、案内路28とガイド部40と
は、互い違いに舌部28A、40Aが形成され、凹凸が
噛み合うように配置される。
【0056】ガイド部40の舌部40A及び基部40B
は、図6の下方向へ傾斜され、これによって、案内路2
8側の基部28Bとガイド部40側の舌部40Aとには
段差が形成されている。
【0057】ここで、パトローネ12からの引出直後の
ネガフィルム20は、強い巻癖がついており、基部28
Bを通過すると、通常の搬送路に対して肉厚方向へ変位
することになる(図6の下側)。
【0058】ここで、前記案内路28の舌部28Aは、
リーダ部20Cの斜辺20Dと干渉し、この肉厚方向の
変位を制限する役目を有し、前記ガイド部40の舌部4
0Aは、最先に案内路28を通過するリーダ部20Cを
受け止め、リーダ部20Cに強い巻癖があるにも拘ら
ず、舌部40Aの斜面に摺って登り上がらせる役目を有
している。
【0059】すなわち、この2個の舌部28A、40A
によってネガフィルム20を案内路28からガイド部4
0へ円滑に受け渡す構成となっている。
【0060】ガイド部40と対応する位置に位置決めさ
れたパトローネ装填溝26のギヤ30は、図4に示され
る如く、ギヤ42と噛み合うようになっている。このギ
ヤ42は、駆動伝達部44と連結されている。
【0061】ギヤ42とギヤ30とは、シリンダ部16
が回転することによって噛み合う構成となっているが、
ギヤ42とギヤ30共に軸回転が停止されていると、噛
み合い時にシリンダ部16の回転に衝撃を与え、モータ
36の脱調を生じさせる恐れがある。そこで、本実施例
では、シリンダ部16の回転時に駆動力伝達部44から
の駆動力でギヤ42をネガフィルム巻取方向へ回転させ
るようにしている。これにより、ギヤ30との噛み合い
が円滑に行われ、モータ36の脱調を防止している。
【0062】駆動伝達部44は、3個のスプロケット4
6、48、50とこれらにループ状に巻掛けられた無端
のベルト52とで構成されている。
【0063】前記ギヤ42は、スプロケット46と同軸
的に固着されており、このため、駆動ベルト52が駆動
されると、スプール軸12Aが回転され、ネガフィルム
20の引出又は巻取を行うことができる。
【0064】駆動伝達部44は、モータ54の駆動力を
受けて駆動される構成となっている。モータ54の駆動
軸54Aは、ギヤ56が取付けられ、このギヤ56はク
ラッチ部58のギヤ58Aと噛み合っている。クラッチ
部58のギヤ58Aには、略V字型のレバー60が揺動
可能に取付けられている。レバー60の両先端部には、
軸59が取付られ、それぞれ摩擦部材92を挟んで軸線
方向に2個のギヤギヤ60A、61A及び60B、61
Bが取付けられ、ギヤ60A、60Bがそれぞれ前記ク
ラッチ部58のギヤ58Aと噛み合っている。この摩擦
部材92は、後述するヒートローラ62の回転トルクに
対してスプール軸12A及びドラム78の回転トルクを
低くする役目を有しており、ネガフィルム20に所定の
テンションがかかったときに、ギヤ60A、60Bとギ
ヤ61A、61Bとを相対回転させるようになってい
る。
【0065】レバー60の先端部の一方のギヤ61A
は、前記スプロケット48、50にそれぞれ同軸的に取
付けられたギヤ48A、50Aと選択的に噛み合うよう
になっている。
【0066】ここで、スプロケット48とスプロケット
50とは、ベルト52の巻掛径が異なっており、モータ
54が等速度回転している場合に、ギヤ61Aとギヤ4
8Aとの噛み合い時のベルト52の送り速度の方がギヤ
61Aとギヤ50Aとの噛み合い時のベルト52の送り
速度よりも遅くなる。
【0067】レバー60は、モータ54が正転(パトロ
ーネ12からネガフィルム20を引き出すときの回転で
あり図1時計回り方向)すると、レバー60は、時計回
りとは反対方向へ揺動され、ギヤ61Aは、ギヤ48A
と噛み合うようになっている(図4の実線の状態)。ま
た、モータ54が逆転(パトローネ12へネガフィルム
20を巻き取るときの回転であり図1の時計回りとは反
対方向)とする、レバー60は、時計回り方向へ揺動さ
れ、ギヤ61Aは、ギヤ50Aと噛み合うようになって
いる(図4の想像線の状態)。
【0068】図1に示される如く、前記ガイド部40に
よって形成されたネガフィルム搬送路の下流側には、ヒ
ートローラ62が配設されている。ヒートローラ62
は、軸線方向で2分割され、それぞれ一対のフランジ6
2B、62Cを形成している。ここで、ネガフィルム搬
送路を通過したネガフィルム20は、ヒートローラ62
の図4の上側のフランジ62Bの間の外周へと接するよ
うに送り出される。
【0069】ヒートローラ62は、その軸心部にハロゲ
ンランプ等で構成される熱源62Aが配設され、この熱
源62Aからの熱によって、表面が加熱されるようにな
っている。
【0070】ヒートローラ62の2分割された外周の一
部には、それぞれ駆動ローラ64、65が接触されてい
る。この駆動ローラ64、65の回転軸の一端(図4の
下端)には、スプロケット93が取付けられ、無端のベ
ルト66が巻掛けられている。このベルト66は、前記
クラッチ部58のギヤ58Aと同軸的に取付けられたス
プロケット58Bに巻掛けられており、これによって、
モータ54の駆動力でヒートローラ62が回転されるよ
うになっている。
【0071】このヒートローラ62の回転速度は一定で
あり、ネガフィルム20を等速度で搬送することができ
る。また、このヒートローラ62による線速度Vは、ギ
ヤ48Aを介して回転される軸30Aによるネガフィル
ム20のスプール軸12Aからの送り速度V1 よりも速
くなっている(V>V1 )。この速度差は、前記摩擦部
材92によるギヤ60Aと61Aとの相対回転により吸
収され、ネガフィルム20は所定の緊張状態(テンショ
ン)を維持しながら搬送されることになる。
【0072】駆動ローラ64、65の周面は、比較的弱
い粘着力を持っており、ヒートローラ62の周面に付着
しているゴミと粘着力によって取ることができる。
【0073】また、駆動ローラ64、65の周面の一部
には、それぞれゴミ取りローラ94、96が接触されて
いる。このゴミ取りローラ94、96の周面は、比較的
強い粘着力を持っており、駆動ローラ64、65に付着
したヒートローラ62の周面からのゴミを取ることがで
きる。
【0074】すなわち、ゴミ取りローラ94、96は、
間接的にヒートローラ62の周面に付着するゴミを取り
除くことができる。ここで、駆動ローラ64、65の外
形は、平面視で前記ヒートローラ62のフランジ62
B、62Cと干渉しており、これに対してゴミ取りロー
ラ94、96は、フランジ62B、62Cから外れてい
る。すなわち、ゴミ取りローラ94、96の交換が必要
な場合、他の部品を外すことなく、軸98に沿って軸線
方向移動させることにより、容易に脱着可能な構成とな
っている。
【0075】駆動ローラ64の近傍には、温度センサ6
8が設けられ、ヒートローラ62の表面温度を検出して
いる。ここで、制御装置70では、ヒートローラ62の
表面温度を温度センサ68からの検出信号に基づいて熱
源62Aをフィードバック制御し、ネガフィルム20の
ガラス転移点(例えば、70〜80℃)以上の温度に保
持している。
【0076】また、ヒートローラ62の外周には、半周
に亘って無端のベルト72が巻掛けられている。このベ
ルト72は、複数のローラ74によってループ状に形成
され、ヒートローラ62の回転に応じて駆動されるよう
になっている。
【0077】ここで、ネガフィルム20がヒートローラ
62の外周へと至ると、このヒートローラ62とベルト
72とに挟持されて、ヒートローラ62に半周に亘って
巻掛けられ、略U字状に搬送されるようになっている。
【0078】これ以外にもベルト72は乳剤層からの水
分の揮発を防止している。もし、ベルト72がフィルム
幅よりも小さいとベルト72に被われていない部分は脱
水による収縮を起こし、トイ状に変形する。従って、ベ
ルト幅はフィルム幅より若干広い方が好ましい。
【0079】このヒートローラ62への巻掛けによっ
て、ネガフィルム20は加熱されることになるが、ヒー
トローラ62の表面温度はネガフィルム20のガラス転
移点を超えているため、スプール軸12Aに巻き取られ
ることによって生じている巻癖が解消される構成であ
る。
【0080】図3に示される如く、ベルト72は一対設
けられ、一方はネガフィルム20をヒートローラ62と
共に挟持する役目を有し、他方はヒートローラ62の回
転力を確実に受ける役目を有している。これによって、
ネガフィルム20が挟持されている状態であっても、ベ
ルト72はヒートローラ62の回転に伴って回転され
る。
【0081】また、ヒートローラ62に形成された前記
フランジ62Bは、ネガフィルム20の幅方向を案内し
ている。
【0082】ヒートローラ62に巻掛けられ、略U字状
に方向転換されたネガフィルム20の搬送方向下流側に
は、巻取部76とされている。巻取部76には、回転可
能なドラム78が配設され、でその外周にヒートローラ
62から送り出されるネガフィルム20を層状に巻取よ
うになっている。ドラム78には、同軸的にスプロケッ
ト78Aが固着され、無端のベルト80が巻掛けられて
いる。このベルト80は、前記クラッチ部58のレバー
60の他方の先端部に設けられたギヤ60Bを挟むよう
に設けられた一対のスプロケット82、84にも巻掛け
られている。これらのスプロケット82、84には、そ
れぞれギヤ82A、84Aが同軸的に取付られ、その何
れかにレバー60の揺動によってギヤ61Bが選択的に
噛み合うようになっている。
【0083】このため、ドラム78は、モータ54の正
転及び逆転に応じてネガフィルム20を巻き取る方向及
び巻き出す方向へ回転される。
【0084】ここで、モータ54の正転時、ヒートロー
ラ62による線速度Vより、ギヤ82Aを介して回転さ
れるドラム78によるネガフィルム20の巻取り速度V
2 の方が速くなっている(V<V2 )。この速度差は、
前記摩擦部材92によるギヤ60Bと61Bとの相対回
転により吸収され、ネガフィルム20は所定の緊張状態
(テンション)を維持しながら搬送されることになる。
一方、モータ54の逆転時、ヒートローラ62による線
速度Vは、ギヤ82Aを介して回転されるドラム78に
よるネガフィルム20の巻取り速度V2 よりも速くなっ
ている(V>V 2 )。この速度差も、前記摩擦部材92
によるギヤ60Bと61Bとの相対回転により吸収さ
れ、ネガフィルム20は所定の緊張状態(テンション)
を維持しながら搬送されることになる。
【0085】すなわち、ネガフィルム20の引出時(ギ
ヤ61Aがギヤ48Aと噛み合い、ギヤ61Bがギヤ8
2Aと噛み合っている状態)のスプール軸12Aによる
線速度V1 、ヒートローラ62による線速度V及びドラ
ム78による線速度V2 の関係は、V1 <V<V2 とな
っており、ネガフィルム20の巻取時(レバー60の揺
動でギヤ61Aがギヤ50Aと噛み合い、ギヤ61Bが
ギヤ84Aと噛み合う状態)のスプール軸12Aによる
線速度V1 、ヒートローラ62による線速度V及びドラ
ム78による線速度V2 の関係は、V1 >V>V2 とな
る。
【0086】これにより、ネガフィルム20は弛みなく
搬送されると共に、摩擦部材92によるギヤ60Aとギ
ヤ61Aとの相対回転、及びギヤ60Bとギヤ61Bと
の相対回転によって所定の緊張状態(テンション)を維
持した状態で搬送される。
【0087】ヒートローラ62と巻取部76との間の搬
送路途中には、センサ86の投光部86A及び受光部8
6Bがそれぞれ搬送路を挟むように配設されている。こ
のセンサ86では、ネガフィルム20に設けられたパー
フォレーション20Aを検出するようになっており、制
御装置70では、この検出されるパーフォレーション2
0Aの数をカウントしている。ここで、ネガフィルム2
0の長さが一定であれば、パーフォレーション20Aの
数も一定であるため、予めネガフィルム20がパトロー
ネ12から全て引き出されたときにカウントされる数値
を記憶して、センサ86によるカウント数と比較するこ
とにより、ネガフィルム20の全引出を認識することが
できる。
【0088】この全引出を検出することによって、モー
タ54の正転から逆転へ回転方向を変更するようになっ
ている。このモータ54の逆転によって、ドラム78は
時計回り方向へ回転され、ヒートローラ62は時計回り
とは反対方向へ回転される。この場合は、巻取部78か
らネガフィルム20が引き出され、パトローネ12から
の引出時の搬送経路と同一経路を通って、パトローネ1
2へ戻される構成である。
【0089】また、ヒートローラ62と巻取部76との
間の搬送路途中で、前記センサ86よりもヒートローラ
62側には、磁気ヘッド88が取付けられている。この
磁気ヘッド88では、ネガフィルム20の磁気記録層2
0Bに記録された情報を読取り、及び又は磁気記録層2
0Bへ情報を記録することができるようになっている。
【0090】ヒートローラ62とネガフィルム装填部1
4との間の搬送路(ガイド部40の配設位置)には、シ
ロッコファン90による冷風が送り込まれるようになっ
ている。シロッコファン90は、ネガフィルム20をパ
トローネ12に戻す場合の搬送時のみ駆動するように制
御されており、ヒートローラ62によって加熱されたネ
ガフィルム20は、この冷風によって冷却された状態で
パトローネ12へ戻されることになる。この冷却でネガ
フィルム20(支持体)のガラス転移温度以下にまで冷
却する。ガラス転移温度以下まで冷却しないとパトロー
ネに収容された時、再び巻癖がついてしまうためであ
る。
【0091】従って、ネガフィルム20には、ヒートロ
ーラ62への巻掛けによって生じる巻癖がついた状態で
パトローネ12内へ収容される。
【0092】ここで、ヒートローラ62への巻掛け方向
と、パトローネ12のスプール軸12Aへの巻掛方向と
は相反する方向であるため、スプール軸12Aに再度巻
き取られるネガフィルム20はスプール軸12Aへの巻
取りによって巻癖が相殺されることになる。
【0093】上記の如く、パトローネ12からネガフィ
ルム20を全て引出し、かつ再度巻取りが終了すると、
モータ36が駆動されて、シリンダ部16が36°回転
し、次のパトローネ12に対して同様の作業を繰り返し
行うようになっている。これにより、10個のパトロー
ネ12は、スプール軸12Aによる巻癖が矯正されるこ
とになり、シリンダ部16を取外し、パトローネ12を
抜き取って、次工程(例えば、現像処理、焼付処理)へ
運搬する。
【0094】以下に本実施例の作用を説明する。シリン
ダ装填部18から取り外されたシリンダ部16の各パト
ローネ装填溝26へパトローネ12を装填する。このと
き、パトローネ押さえレバー126をパトローネ装填溝
26の開口上から退避させておく。軸部30Aが圧縮コ
イルばね124の付勢力に抗して引込み、パトローネ1
2はパトローネ装填溝26内に完全に収容される。これ
により、パトローネ押さえレバー126の退避を解除す
ることにより、このパトローネ押さえレバー126がパ
トローネ装填溝26上に移動され、パトローネ12の収
容状態が維持される。
【0095】パトローネ12の装填が終了したシリンダ
部16をシリンダ装填部18ヘ収容し、支持シャフト2
4の先端に取付けられたロックレバーを操作してシリン
ダ部16の軸移動を阻止する。これにより、シリンダ部
16の装填が完了する。
【0096】ここで、シリンダ部16を回転させると、
パトローネ装填溝26が順次パトローネ検出部128へ
到達する。このとき、図10(A)の状態、すなわちパ
トローネ12が収容されていない状態では、シリンダ部
16が回転しても軸部検出レバー138と軸部30Aと
は干渉せず、レバー134の位置の変化はない。これに
より、光電センサ132はオン状態が維持され、パトロ
ーネ12の無しが検出できる。
【0097】また、図10(B)の状態、すなわち、パ
トローネ12が収容されている状態では、シリンダ部1
6が回転すると、軸部30Aと軸部検出レバー138と
が干渉して、歯車140が図10の時計方向回りに回転
され、これに応じて歯車136が反時計方向回りに回転
されて、レバー134を光電センサ132の二股間から
離脱させることになる(光電センサのオン状態)。これ
により、パトローネ12の有りが検出できる。
【0098】なお、パトローネ無しが検出されたパトロ
ーネ装填溝26は、巻癖矯正のためのネガフィルム引出
及び巻取動作がキャンセルされ、次のパトローネ装填溝
26が所定位置へ位置きめされる。
【0099】パトローネ有りと検出されたパトローネ装
填溝26が所定位置へ位置決めされると、ギヤ30とギ
ヤ42とが噛み合う。
【0100】このとき、ギヤ42がネガフィルム20を
巻き取る方向へ回転されているため、シリンダ部16の
回転によって接近してくるギヤ30との噛み合い時に円
滑に噛み合わせることができる。これにより、シリンダ
部16のモータ36のギヤ30とギヤ42との噛み合い
ショックによる脱調を防止することができ、シリンダ部
16を正確に所定角度(36°)毎でステップ回転させ
ることができる。なお、ギヤ42の回転はギヤ30のシ
リンダ部16の回転に応じたギヤ30の移動速度よりも
若干速い方が好ましい。この状態でモータ54を正転駆
動させると、クラッチ部58のレバー60が時計回りと
反対方向に揺動され、ギヤ61Aがギヤ48Aと噛み合
う。これにより、モータ54の駆動力がスプロケット4
6、48、50及びベルト52を介してギヤ42、30
へ伝達され、スプール軸12Aをネガフィルム引出方向
へ低速で回転させる(線速度V1 )。
【0101】これにより、パトローネ12からネガフィ
ルム20が引き出され、ガイド部40に案内されて、ヒ
ートローラ62外周へと接触する。なお、このときは、
シロッコファン90は作動されていない。
【0102】ここで、案内路28からガイド部40への
ネガフィルム20の受け渡し時、ネガフィルム20には
強い巻癖がついており、案内路28とガイド部40との
隙間に入り込む方向(肉厚方向)へ変位する力が働く。
【0103】しかし、本実施例では、案内路28に舌部
28Aを形成したので、リーダ部20Cの斜辺20Dが
この舌部28Aと干渉し、上記変位を制限するため、変
位量は軽減される。
【0104】変位量が軽減されたリーダ部20Cの先端
は、若干の変位によって案内路28の基部28Bを通過
した後、図6の斜め下方向へ移動する。しかし、ガイド
部40の舌部40Aがこのリーダ部20Cの移動軌跡上
まで延設され、かつ斜面形状とされているため、リーダ
部20Cの先端が舌部40Aに当接され、斜面に摺って
登り上がる。これにより、ネガフィルム20の案内路2
8及びガイド部40からの脱落が防止され、円滑に案内
路28からガイド部40へ受け渡すことができる。
【0105】ヒートローラ62は、前記モータ54の正
転によってベルト66を介して駆動力が伝達され、図1
の時計回り方向へ回転されている(線速度V)。
【0106】ヒートローラ62の外周に至ったネガフィ
ルム20は、ベルト72との間に案内され、これによ
り、ネガフィルム20は、ヒートローラ62とベルト7
2とに挟持されてヒートローラ62の外周に接触した状
態で半周巻掛けられる。
【0107】この場合、ヒートローラ62には、鍔部6
2Bが設けられているため、ネガフィルム20の蛇行は
なく、直線的に巻掛けられる。
【0108】また、ベルト72は一対設けられ、それぞ
れ独立してヒートローラ62に巻掛けられているため、
その一方でネガフィルム20を挟持しても、他方はヒー
トローラ62と接触状態が維持される。従って、ベルト
72は確実にヒートローラ62の駆動力を受けて駆動さ
せることができる。
【0109】ここで、スプール軸12Aから引き出され
るネガフィルム20の線速度V1 とヒートローラ62に
巻掛けられたネガフィルム20の線速度Vとは、V1
Vの関係となっており、弛みは発生しないが、このまま
ではネガフィルム20に大きなテンションがかかること
になる。しかし、本実施例では、ギヤ60Aとギヤ61
Aとの間に摩擦部材92を介在させたので、この速度差
は摩擦部材92によって吸収され、ネガフィルム20の
所定のテンションを維持しながら搬送される。
【0110】ヒートローラ62の表面温度は、温度セン
サ68によって検出され、フィードバック補正によって
ガラス転移点(70〜80℃)以上の温度に維持されて
いる(熱源62Aのオンオフ)。この温度は、ネガフィ
ルム20のガラス転移点を超えており、これにより、ネ
ガフィルム20は、ヒートローラ62への巻掛けによっ
て、スプール軸12Aによる巻癖が解消される。
【0111】ヒートローラ62によって略U字状に搬送
され、送り出されたネガフィルム20は、パーフォレー
ション20Aがセンサ86によって検出される。このセ
ンサ86による検出信号は制御装置70に供給され、制
御装置70では、このパーフォレーション20Aの検出
数をカウントする。
【0112】また、このセンサ86近傍には、磁気ヘッ
ド88が設けられているため、この搬送中にネガフィル
ム20の磁気記録層20Bに記録された情報を読み取っ
たり、あるいは新たな情報を記録したりすることができ
る。
【0113】パーフォレーション20Aがカウントされ
ながら搬送されるネガフィルム20は、一旦巻取部76
のドラム78に巻き取られ、一時的に保存される。この
ドラム78は、ギヤ61Bがギヤ82Aと噛み合ってい
るため、前記モータ54の駆動力がレバー60の先端の
ギヤ60B、61Bを介してヒートローラ62による線
速度Vよりも速い線速度V2 で回転されている(V<V
2 )。これにより、ネガフィルム20に弛みなく搬送さ
れるが、このままではネガフィルム20に大きなテンシ
ョンがかかることになる。しかし、本実施例では、ギヤ
60Bとギヤ61Bとの間に摩擦部材92を介在させた
ので、この速度差は摩擦部材92によって吸収され、ネ
ガフィルム20の所定のテンションを維持しながら搬送
され、ドラム78へ巻き取られる。
【0114】制御装置70によってパーフォレーション
20Aのカウント数が予め定められた数値に達したこと
が判別されると、ネガフィルム20は全てパトローネ1
2から引き出されたと認識され、モータ54を正転から
逆転へ回転方向が転換される。このモータ54の逆転に
より、ドラム78が時計回り方向へ、ヒートローラ62
が時計回りとは反対方向へ及びスプール軸12Aがネガ
フィルム20の巻取方向へそれぞれ回転される。さら
に、レバー60が揺動されて、ギヤ61Aはギヤ50A
と噛み合い、ギヤ61Bはギヤ84Aと噛み合う。これ
により、ドラム78の線速度V2 は低速となり(V>V
2 )、スプール軸12Aの線速度V1 は高速となる(V
<V1 )。
【0115】これにより、ネガフィルム20は巻取部7
6のドラム78から所定のテンションを維持しながら巻
きだされ、再度ヒートローラ62の外周へと案内され
る。ここで、ヒートローラ62とベルト72にによって
挟持された状態で、ヒートローラ62に半周巻掛けら
れ、ガイド部40を介してパトローネ12のスプール軸
12Aへ所定のテンションで巻き取られる。
【0116】このネガフィルム20の巻戻し時には、シ
ロッコファン90が駆動され、ガイド部40を通過する
ネガフィルム20に冷風が当てられる。このため、ヒー
トローラ62に巻掛けられることによって生じる巻癖が
ついた状態でパトローネ12内のスプール軸12Aに巻
き取られることになる。ところが、このスプール軸12
Aによる生じる巻癖とヒートローラ62による巻癖とは
互いに相反する方向であるため、スプール軸12Aに巻
き取られることにより、ネガフィルム20の巻癖は相殺
されることになる。
【0117】上記、ネガフィルム20のパトローネ12
からの引出、再巻取が終了すると、モータ36が駆動さ
れて、シリンダ部16が36°回転する。この回転によ
り、次のパトローネ12がガイド部40と対応されるこ
とになり、以後10回の同様の処理を行う。
【0118】また、巻癖矯正処理が終了したパトローネ
12が装填されるパトローネ装填溝26は、シリンダ部
16の回転によって、押さえ解除機構部146の配設位
置へ至る。
【0119】ここで、図8の状態からシリンダ部16の
回転で、徐々に突出部144とフック158とが接近
し、突出部144とフック158とが干渉されると、パ
トローネ押さえレバー126は、軸142を中心に図9
の反時計回り方向へ回転され、パトローネ26の押さえ
状態を解除することができる。
【0120】このパトローネ押さえレバー126による
押さえ状態が解除されると、パトローネ12は、軸部3
0Aに取付けられた圧縮コイルばね124の付勢力によ
って飛び出し状態となる。これにより、処理前のパトロ
ーネか処理後のパトローネかを一目瞭然で見分けること
ができる。
【0121】ここで、パトローネ装填溝26から飛び出
したパトローネ12もシリンダ部16の回転で前記フッ
ク158と干渉することがある。しかし、このフック1
58がパトローネ装填溝26から飛び出ているパトロー
ネ12と干渉した場合は、第2の引張コイルばね168
の付勢力に抗して解除レバー150の方が軸142を中
心に時計回り方向へ回転し、パトローネ12又はフック
158の損傷を回避することができる。
【0122】また、通常な装填順に巻癖矯正処理を行う
が、緊急に処理を行いたいパトローネが発生した場合、
シリンダ部16を逆転させて、次に所定位置へ位置決め
されるパトローネ装填溝26へこの緊急処理が必要なパ
トローネ12を装填する。これにより、迅速に処理を行
うことができる。このような逆転時にもフック158と
突出部144とは干渉することになるが、シリンダ部1
6が逆方向へ回転した場合は、第1の引張コイルばね1
64の付勢力に抗して解除レバー150が軸142を中
心に反時計回り方向へ回転し、パトローネ押さえレバー
126によるパトローネ12の押さえ状態は維持され
る。従って、未処理のパトローネ12がパトローネ装填
溝26から飛び出すようなことはない。
【0123】10回のネガフィルム20の引出、再巻取
が終了すると、シリンダ部16はシリンダ装填部18か
ら取り外され、パトローネ12が抜き取られる。この抜
き取ったパトローネ12を短期間の間に次工程(例え
ば、現像処理又は焼付処理)へ運搬し、それぞれ処理を
行うためにネガフィルム20を引き出すと、ネガフィル
ム20のスプール軸12Aによる巻癖がない状態で処理
を行うことができる。このため、特に後端部に大きなカ
ールが生じないため、現像処理むら等の不具合がなく、
また、先端部についても大きなカールがないため、安定
してネガフィルム20を搬送することができる。
【0124】ここで、ヒートローラ62には、ネガフィ
ルム12が持ち運ぶゴミや装置内の塵埃が付着すること
があり、このようなゴミ、塵埃が付着していると、ネガ
フィルム12に傷がついたり、安定した加熱処理が行え
ない場合がある。そこで、駆動ローラ64、65に比較
的弱い粘着力を持たせることにより、ゴミ、塵埃を取り
除く。また、この駆動ローラ64、65には、周面が比
較的粘着力の強いゴミ取りローラ94、96が接触され
ており、駆動ローラ64、65で取ったヒートローラ6
2の周面のゴミをさらに粘着する。これにより、駆動ロ
ーラ64、65には、ゴミ、塵埃は無くなり、駆動ロー
ラ64、65は常に粘着力を維持することができる。
【0125】一方、ゴミ取りローラ94、96は、所定
量のゴミ等が付着すると、交換する必要がある。しか
し、ゴミ取りローラ94、96は、その外形がヒートロ
ーラ62のフランジ62B、62Cから平面視で外れた
位置にあるため、軸98に沿って軸線方向へ移動させて
も、何ら干渉する部材はなく、容易に脱着することがで
きる。
【0126】このように、本実施例では、ネガフィルム
20の巻癖を矯正する装置を現像装置や焼付装置とは別
体としたので、撮影済かつ現像前のネガフィルムは勿
論、焼増し等2回目の焼付処理前でも、巻癖を矯正する
ことができる。
【0127】また、1度に10個のパトローネ12を装
填でき、装填されたパトローネ12が全ての巻癖の矯正
が完了するまで、自動的に作業が行われるため、新たに
作業工程として追加しても、大きな作業効率のロスはな
い。却って、巻癖を持ったまま現像処理又は焼付処理す
るよりも作業性が向上する。
【0128】さらに、ネガフィルム20の線速度を搬送
下流側を速くして弛みを排除すると共に摩擦部材の吸収
によって所定のテンションを維持させるようにしたの
で、高いトルクであるヒートローラ62による線速度に
準じてネガフィルム20は搬送され、ヒートローラ62
によるネガフィルム12の加熱が先端から後端まで均一
とすることができる。
【0129】ネガフィルム12を均一に加熱することに
よって、加熱によって生じるネガフィルム20への多少
のダメージ(濃度変化等)がネガフィルム20の全体に
均等に生じるため、実用上は問題がない。
【0130】また、ヒートローラ62の周面の汚れを排
除する場合に、ヒートローラ62に直接接する駆動ロー
ラ64、65を弱い粘着力とし、この駆動ローラ64、
65に強い粘着力のゴミ取りローラ94、96を接触さ
せたので、ゴミ取りローラ94、96を交換する場合
に、軸線方向移動軌跡上に干渉物がなくなり、容易に脱
着することができる。
【0131】なお、本実施例では、パトローネ12を1
0個まとめてシリンダ部16へ装填して自動的に処理し
たが、パトローネ12を1個づつ直接ガイド部40の近
傍へ配置してもよい。
【0132】また、本実施例では、駆動ローラ64、6
5からゴミ等を取り除くのに、それぞれの駆動ローラ6
4、65に対してゴミ取りローラ94、96を配設した
が、図11に示される如く、1本の長尺ローラ100を
接触させ、定期的に軸線方向へ移動させて、駆動ローラ
64、65との接触位置を変更するようにしてもよい。
これによれば、交換時期を長くすることができる。
【0133】さらに、図12に示される如く、駆動ロー
ラ64、65にスクレーパ102を接触させて、駆動ロ
ーラ64、65に付着したゴミ等を掻き取るようにして
もよい。また、図13に示される如く、粘着力の強いベ
ルト104を駆動ローラ64、65の回転に応じて駆動
させるようにしてもよい。
【0134】また、本実施例では、案内路28とガイド
部40とにそれぞれ舌片28A及び舌片40Aを設け、
ネガフィルム20のリーダ部20Cの巻癖を案内路28
側の舌片28Aによって軽減すると共にガイド部40側
の舌片40Aによってリーダ部20Cを円滑に案内する
ようにしたが、図14に示される如く、ガイド部40の
舌部40Aを基部40Bの斜面角度よりも大きい角度で
同方向へ傾斜させるようにしてもよい。
【0135】また、図15に示される如く、ネガフィル
ム20のリーダ部20Cの斜辺20D角度θに合わせて
案内路28及びガイド部40の対向面を角度θの斜面形
状としてもよい。その際、ガイド部40の先端を案内路
28の先端よりも巻癖方向へ下げるようにすれば(図1
5の紙面奥方向)、ネガフィルム20の受け渡しはより
円滑となる。
【0136】さらに、本実施例ではパトローネ12をパ
トローネ装填溝26内での収容保持を解除するための押
さえ解除機構部146をシリンダ部16の上方に配設し
たが、図16に示される如く、解除レバー170をシリ
ンダ部16の半径方向へ配設するようにしてもよい。
【0137】
【発明の効果】以上説明した如く本発明に係る写真フィ
ルム巻癖矯正装置は、加熱による写真フィルムのダメー
ジである濃度むらや変形、傷つきを抑制し、写真フィル
ムの巻癖を矯正することができるという優れた効果を有
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係るネガフィルム巻癖矯正装置の概
略平面図である。
【図2】パトローネ及びネガフィルムの内部を示す斜視
図である。
【図3】本実施例に係るネガフィルム巻癖矯正装置の主
要部を示す斜視図である。
【図4】駆動力伝達部の概略を示す斜視図である。
【図5】ネガフィルムをシリンダ部からガイド部へ受け
渡すための案内構造を示す側面図である。
【図6】図5のVI線矢視図である。
【図7】パトローネを装填溝から取り外すためのイジェ
クト機構部の斜視図である。
【図8】イジェクト機構部の平面図である。
【図9】図8の作動図である。
【図10】(A)はパトローネ非検出状態のセンサ位置
を示す側面図、(B)はパトローネ検出状態のセンサ位
置を示す側面図である。
【図11】駆動ローラのゴミを取り除くために長尺ロー
ラを用いた場合の側面図である。
【図12】駆動ローラのゴミを取り除くためにスクレー
パを用いた場合の側面図である。
【図13】駆動ローラのゴミを取り除くためにベルトを
用いた場合の側面図である。
【図14】ガイド部の舌部の斜面角度を大きくした変形
例を示す斜視図である。
【図15】ガイド部及び案内路の対向面をネガフィルム
幅方向に沿って傾斜させた変形例を示す側面図である。
【図16】押さえ解除機構部の変形例を示す平面図であ
る。
【符号の説明】
10 ネガフィルム巻癖矯正装置 12 パトローネ 14 装填部 20 ネガフィルム(写真フィルム) 54 モータ(搬送手段) 60 レバー 60A、60B ギヤ 61A、61B ギヤ 62 ヒートローラ 76 巻取部(収容部) 92 摩擦部材

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スプール軸回りに層状に巻き取られた状
    態で写真フィルムを収容するパトローネ内に長期間に亘
    って写真フィルムを保管した場合に生じる写真フィルム
    の巻癖を矯正するための写真フィルム巻癖矯正装置であ
    って、 前記パトローネを装填する装填部と、 前記パトローネから引き出された写真フィルムが前記ス
    プール軸への巻取方向とは反対方向となるように巻掛け
    られ表面が加熱手段によって加熱されて前記巻掛けられ
    た写真フィルムを加熱するヒートローラと、 前記ヒートローラによって加熱された写真フィルムを巻
    取軸に巻き取って収容する収容部と、 前記ヒートローラを所定の回転速度で回転させ前記写真
    フィルムを定速度でスプール軸から収容部或いは収容部
    からスプール軸へ搬送させる搬送手段と、 前記装填部の所定位置に配置されたパトローネのスプー
    ル軸と係合可能とされ前記ヒートローラの回転トルクよ
    りも低いトルクでスプール軸を回転させる第1の回転手
    段と、 前記巻取軸と係合され前記ヒートローラの回転トルクよ
    りも低いトルクで巻取軸を回転させる第2の回転手段
    と、 前記スプール軸からの写真フィルムの引出時には前記第
    1の回転手段を前記ヒートローラよりも遅い速度で回転
    させかつ前記第2の回転手段を前記ヒートローラよりも
    速い速度で回転させる第1の位置及び前記スプール軸へ
    の写真フィルムの巻取時には前記第1の回転手段を前記
    ヒートローラよりも速い速度かつ前記第2の回転手段を
    前記ヒートローラよりも遅い速度で回転させる第2の位
    置へ切り換える切換手段と、 を有する写真フィルム巻癖矯正装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の回転手段及び第2の回転手段
    が摩擦手段を介して前記搬送手段の駆動力で回転され、
    前記スプール軸、ヒートローラ及び巻取軸の回転差を前
    記摩擦手段で吸収することを特徴とする請求項1記載の
    写真フィルム巻癖矯正装置。
JP26022992A 1992-09-29 1992-09-29 写真フィルム巻癖矯正装置 Pending JPH06110185A (ja)

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