JPH0610927Y2 - 水出しコーヒー液抽出装置 - Google Patents

水出しコーヒー液抽出装置

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JPH0610927Y2
JPH0610927Y2 JP1989027614U JP2761489U JPH0610927Y2 JP H0610927 Y2 JPH0610927 Y2 JP H0610927Y2 JP 1989027614 U JP1989027614 U JP 1989027614U JP 2761489 U JP2761489 U JP 2761489U JP H0610927 Y2 JPH0610927 Y2 JP H0610927Y2
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coffee
water tank
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繁 田辺
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、コーヒー粉に熱湯を供給してコーヒー液を抽
出するのではなく、コーヒー粉に常温程度或いはそれよ
りも低温の原料水を供給して、抽出時の熱による風味の
損失が少いいわゆる水出しコーヒー液を抽出する装置で
あって、詳しくは、原料水を貯留する水タンクとコーヒ
ー粉を貯留する抽出器とを備え、前記水タンク内の原料
水を少量づつ前記抽出器に流下供給しながらコーヒー液
を抽出するように構成してある水出しコーヒー液抽出装
置に関する。
〔従来の技術〕
冒記水出しコーヒー液抽出装置において、水タンク内の
原料水をきわめて少量づつ長時間かけて抽出器に流下供
給しながらコーヒー液を抽出するにあたって、従来、水
タンク内の原料水を抽出器に流下案内する案内管路に流
量調節バルブを設け、このバルブ操作で抽出器に対する
原料水の単位時間当り流下供給量を調節していた(例え
ば実公昭52-2702号公報参照)。
〔考案が解決しようとする課題〕
水タンク内の原料水をそのまま抽出器に供給していたの
で、原料水として水道水を煮沸しないで使用した場合、
水道水中に含まれる不純物がコーヒー液中に残留し、コ
ーヒ本ー来の風味が損なわれてしまう原因となってい
た。
又、この種の水出しコーヒーでは、例えば24時間程度
もの長い時間をかけて極めて小量づつの水を供給する必
要があるが、風味の良い水出しコーヒー液を抽出するべ
く、前記のように極めて微妙な量の水を水量調節バルブ
の操作で調節するには、かなりの熟練を要し、しかも反
復して同じような風味の水出しコーヒー液を再現して抽
出するべく水量調節バルブを操作するにも相当の熟練を
要するものであった。
この水量調節バルブの操作性の問題を解決するために、
水量調節バルブの操作量を表示する表示具を設けたもの
もあるが(例えば実公昭52-56216号公報参照)、厳密な
水量調節を行えるようにするには、調節バルブとその操
作機構にのきわめて高度な加工精度を要し、その製作加
工コストが高騰するという問題、並びに水量調節バルブ
の操作自体が間違い易く煩しいという欠点がある。
本考案は上記実状に鑑みて為されたものであって、原料
水の抽出器への流下供給構造を工夫することにより、熟
練を要することなくしかもコーヒー本来の風味が損われ
ることの少い水出しコーヒー液を容易に抽出できる水出
しコーヒー液抽出装置を提出することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成する為の本考案の特徴構成は、原料水を
貯留する水タンクとコーヒー粉を貯留する抽出器とを備
え、前記水タンク内の原料水を小量づつ前記抽出器に流
下供給しながらコーヒー液を抽出するように構成してあ
る水出しコーヒー液抽出装置において、前記水タンク内
の原料水を前記抽出器側に流下案内する案内管路に、前
記原料水が通過することでその原料水中に含まれる不純
物を除去する不純物除去材を装着し、かつ、この不純物
除去材が、水出しコーヒー液の抽出に適した量の水を抽
出器に対して流下供給するように原料水通過抵抗を設定
されたものである点にある。
この水出しコーヒー液抽出装置を構成するにあたり、前
記不純物除去材よりも水供給方向上手側に活性炭フィル
タを装着するとさらによい。
前記活性炭フィルタは前記不純物除去材に一体的に組付
けられたものを用いてもよい。前記水タンクに、水タン
ク内の原料水を加圧する加圧ポンプを装備してもよい。
前記水タンクと前記抽出器とが前記案内管路を介して一
連一体に形成され、前記不純物除去材が前記水タンク側
から着脱自在に装着されたものであってもよい。
前記不純物除去材を通過して落下する原料水を受け止め
てその落下エネルギで上下軸芯まわりで回動する回転子
を、コーヒー粉層の上方に位置させる状態で設けてもよ
い。
コーヒー粉層の上面に載置されて、コーヒー粉層上面の
形状に応じて傾動可能な分散板を備え、前記分散板で前
記不純物除去材を通過した原料水を受け止めるように構
成してもよい。
〔作用〕
原料水中の不純物は装着した不純物除去材の機能に応じ
て除去される。
そして、不純物除去材の原料水通過抵抗で、抽出器に対
する原料水の単位時間当り流下供給量を、予め抽出器に
対する原料水の単位時間当り流下供給量が風味の良い水
出しコーヒー液を抽出するのに滴した量となるように規
制しているから、流量調節バルブを設ける場合のよう
な、機器の高精度の加工や、バルブの微妙な調節操作な
どを全く必要とせず、使用する不純物除去材の設定され
た原料水通過抵抗に応じて、抽出器側への原料水の供給
量が設定されることになる。
〔考案の効果〕
請求項1記載の水出しコーヒー液抽出装置は、水道水を
煮沸せずにそのまま原料水として使用しても、不純物の
残留が少く、コーヒー本来の風味が損われることの少い
水出しコーヒー液を抽出できるだけでなく、抽出器に供
給すべき原料水の単位時間当り流下供給量を、予め不純
物除去材の原料水通過抵抗でもって水出しコーヒー液の
抽出に適した量に設定しておくことができるよう、従来
のように流量調節バルブを操作するような熟練を要する
操作を行うことなく、風味の良い水出しコーヒー液を反
復してでも容易に抽出できるようにすることができる。
請求項2記載の水出しコーヒー液抽出装置は、活性炭フ
ィルタを装着してあるから、水道水中に含まれるカルキ
臭やテトラクロロエチレン、水道水の浄水過程で生成さ
れるトリハロメタン等の有害化学物質を除去でき、一層
おいしい水出しコーヒー液を抽出できる。
請求項3記載の水出しコーヒー液抽出装置は、活性炭フ
ィルタと不純物除去材とが一体的に組付けられているか
ら、これらの着脱操作並びに保管が容易になり、取扱性
に優れている。
請求項4記載の水出しコーヒー液抽出装置は、水タンク
内の原料水を加圧することで不純物除去材に対する通過
圧力を増大できるから、原料水の不純物除去材通過速度
を速くすることができ、原料水の単位時間当り流下供給
量を水出しコーヒー液の抽出に適した量に設定するにあ
たって、水通過面積の小さい小型の不純物除去材を装着
でき、不純物除去材の装着構造を小型化できる。
請求項5記載の水出しコーヒー液抽出装置は、水タンク
と抽出器とが原料水の案内管路を介して一連一体に形成
され、不純物除去材が水タンク側から着脱自在に装着さ
れているので、装置全体の製作組付け並びにその取扱い
を容易化できる。
請求項6記載の水出しコーヒー液抽出装置は、回転子で
受け止められた原料水が回転子を伝わってコーヒー粉層
に落下し、しかも、回転子が原料水を受け止めることに
よって回動するから、簡単な構造でありながら原料水を
コーヒー粉層に対して回転子の周方向に沿って均一に分
散供給でき、効率良く水出しコーヒー液を抽出できる。
請求項7記載の水出しコーヒー液抽出装置は、コーヒー
粉層のうちに原料水供給量が多い場所と少ない場所とが
できた場合、供給量が多い場所では少ない場所に比べて
コーヒー粉の吸水によるコーヒー粉層の上方への膨出が
多いことに着目し、コーヒー粉層上面の形状に応じて傾
動可能な分散板を設けて、この分散板で原料水を受け止
めるから、受け止められた原料水は分散板に沿って低い
方、つまり、原料水供給量の少い方に流れ落ち、抽出過
程において、原料水をコーヒー粉層全体に対してほぼ均
一に分散して供給することができる。
〔実施例〕
次に、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。
〔第1実施例〕 第1図、第2図は、常温程度或いはそれよりも低温の原
料水が貯留される蓋(1a)付きの透明樹脂又はガラス製水
タンク(1)と、コーヒー粉の投入によって形成されるコ
ーヒー粉層(9)に水タンク(1)内の原料水を流下供給して
コーヒー液を抽出する透明樹脂又はガラス製抽出器(2)
と、抽出器(2)の下端部に超音波溶着で取付けたポリプ
ロピレン製フィルタ(2a)を通過して落下してくるコーヒ
ー液を貯留する透明耐熱ガラス製サーバ(3)とをスタン
ド(4)に支持して構成される水出しコーヒー液抽出装置
を示し、水タンク(1)を支持する支持アーム(4a)及び抽
出器(2)を支持する支持アーム(4b)は、各々、スタンド
本体(4c)に設けた上下軸(4d)まわりで各別に揺動自在に
枢支されている。
第1図に示すように、前記水タンク(1)の底部に原料水
をコーヒー粉層(9)に流下供給する案内管路(5)が一体形
成され、この案内管路(5)に、活性炭繊維フィルタ(6)と
不純物除去材の一例としてのポリエチレン或いはポリプ
ロピレン製の中空糸膜を束ねた中空糸膜集合体(7)とが
樹脂製の筒状部材(8a)に内装されて両者が一体的に組付
けられているカートリッジ式フィルタ(8)を、シリコー
ンゴム製のパッキン(8b)を挟んで水タンク(1)下面側か
らヘリコイド構造によって着脱自在に装着してある。
又、前記中空糸膜集合体(7)全体の原料水通過抵抗は、
原料水のコーヒー粉層(9)への単位時間当り流下供給量
が1秒乃至2秒間に0.1cc程度となるように設定されて
いる。
そして、水タンク(1)に水道水を煮沸せずにそのまま原
料水として貯留しておくと、原料水が活性炭繊維フィル
タ(6)を通過してカルキ臭やトリハロメタン、テトラク
ロロエチレン等の有害化学物質が除去された後、中空糸
膜集合体(7)を構成する中空糸膜の周壁に形成された縦
0.1μm、横0.01μm程度の細長い微細孔からその中空
部(内径0.3乃至0.5mm程度)に入り込む際に錆や雑菌、
プランクトン等の不純物が除去されて、中空糸膜集合体
(7)下面から水滴となってコーヒー粉層(9)に滴下され、
コーヒー粉層(9)を通過しながら抽出されたコーヒー液
がフィルタ(2a)を通過して、順次、防塵用蓋(3b)に形成
した孔(3a)から液体を滴下するようにサーバ(3)に落下
し、コーヒー本来の風味が損われることの少い水出しコ
ーヒー液が貯留される。
〔別実施例〕
〔第2実施例〕 第3図は、第1実施例におけるカートリッジ式フィルタ
(8)とその装着構造の別実施例を示し、大径の活性炭繊
維フィルタ(6)と大径のイオン交換樹脂層(10)と小径の
中空糸膜集合体(7)とが樹脂製の筒状部材(8a)に内装さ
れて両者が一体的に組付けられているカートリッジ式フ
ィルタ(8)を、シリコーンゴム製のOリング(8c)を挟ん
で案内管路(5)に着脱自在に嵌合し、原料水が着脱自在
の蓋体(8d)に形成した小孔(8e)から侵入して活性炭繊維
フィルタ(6)を通過した後、イオン交換樹脂層(10)を通
過して軟水化され、次に中空糸膜集合体(7)を通過して
コーヒー粉層(9)に滴下されるように構成してある。
〔第3実施例〕 第4図は、第2実施例におけるカートリッジ式フィルタ
(8)における蓋体(8d)に代えて白色の不織布(8f)で覆っ
たものを示し、原料水による白色不織布(8f)の変色でカ
ートリッジ式フィルタ(8)の交換時期を判断できるよう
に構成するとともに、その目詰りを極力防止して長期に
亘って反復使用できるように構成してある。
尚、前記イオン交換樹脂層(10)は必要に応じて設ければ
良いものである。
〔第4実施例〕 第5図は(イ),(ロ)は、カートリッジ式フィルタ(8)の装
着構造の別実施例を示し、活性炭繊維フィルタ(6)と中
空糸膜集合体(7)とを内装する筒状部材(8a)に小孔(8e)
が形成されている蓋体(8d)を無理嵌めしてカートリッジ
式フィルタ(8)を構成するとともに、案内管路(5)に連な
る凹入部(5c)を水タンク(1)底面に形成し、カートリッ
ジ式フィルタ(8)を摘んでいる指先が凹入部(5c)に入り
込めるようにして、その水タンク(1)側からの着脱操作
が容易に行えるようにしてある。
又、案内管路(5)の下端部に小孔(5d)が形成されている
散水キャップ(5e)がパッキン(8c)を挟んで螺着されてい
る。
〔第5実施例〕 第6図は、スタンド(4)に支持される水タンク(1)と案内
管路(5)とを別体に形成したものを示し、この案内管路
(5)に中空糸膜集合体(7)を装着しておくとともに、パッ
キン(8b)を挟んで水タンク(1)に接続し、活性炭繊維フ
ィルタ(6)を装着したものである。
又、筒状の抽出器(2)がヘリコイド構造によって案内管
路(5)の下端部に接続され支持され、抽出器(2)の下端部
には、フィルタ(2a)を通過して落下するコーヒー液を中
心部に集めてサーバ(3)に備えさせた防塵用蓋(3b)の孔
(3a)に落下させる漏斗(2b)を螺着して、水タンク(1)、
案内管路(5)及び抽出器(2)の全体を一体的に上下させて
スタンド(4)に対して装脱できるようにしてある。
〔第6実施例〕 第7図は、第1実施例におけるカートリッジ式フィルタ
(8)の下端部に、パッキン(8b)を挟んで抽出器(2)をヘリ
コイド構造によって装着したものを示し、原料水が通過
する小孔(2a)が形成されている有孔板(2d)を中空糸膜集
合体(7)の下端面と間隔を隔てて抽出器(2)側に装着し
て、中空糸膜集合体(7)の下端面に滲んできた原料水を
有孔板(2d)で一旦受け止めて、小孔(2e)から分散してコ
ーヒー粉層(9)に滴下するように構成してある。
〔第7実施例〕 第8図は、水タンク(1)と案内管路(5)と抽出器(2)とを
透明樹脂又はガラスで一連一体に形成したものを示し、
カートリッジ式フィルタ(8)を水タンク(1)側から挿入し
てパッキン(8b)を挟んで装着するものである。
〔第8実施例〕 第9図は、水タンク(1)に一体形成した案内管路(5)に中
空糸膜集合体(7)が内装されるカートリッジ式フィルタ
(8)を装着し、中空糸膜集合体(7)の上面と水タンク(1)
底面との間に間隙(A)を設けて、中空糸膜集合体(7)に作
用する原料水の水圧が極力高くなるようにし、原料水が
能率良く中空糸膜集合体(7)を通過するようにしたもの
を示す。
水タンク(1)の上部には、活性炭(13b)を不織布又は焼結
剤(13a)で包んで構成される活性炭パック(13)を収めた
パック容器(13d)を載置してあり、このパック容器(13d)
に水道水を注いで、カルキ臭や有害化学物質が除去され
た原料水をパック容器(13d)底部に形成した小孔(13c)か
ら水タンク(1)に供給するように構成してある。
〔第9実施例〕 第10図は、第8実施例における中空糸膜集合体(7)の上
面と水タンク(1)底面との間の案内管路(5)の断面形状を
ドーナツ状に形成してその水通過断面積を少くしたもの
を示し、カートリッジ式フィルタ(8)を通過する原料水
を少くなった場合でも、中空糸膜集合体(7)に作用する
原料水の水圧を極力高く維持できるようにしてある。
尚、本実施例においては、水タンク(1)に活性炭パック
(13)を収めてある。
〔第10実施例〕 第11図は、第1実施例における水タンク(1)の別実施例
を示し、水タンク(1)の上端部に沿ってゴム系の弾性樹
脂製ドーム型蓋体(11a)を気密状態で装着し、中央部に
形成した貫通孔(11b)を指で閉塞しながら押し込むこと
により、蓋体(11a)を弾性変形させて水タンク(1)内の原
料水を加圧する加圧ポンプ(11)を構成してあり、原料水
を加圧することで中空糸膜集合体(7)に対する水通過圧
力を増大させて、水通過面積の狭い小型の中空糸膜集合
体(7)を装着してある場合でも、所定の単位時間当りの
滴下量でコーヒー粉層(9)に滴下できるように構成して
ある。
前記蓋体(11a)は貫通孔(11b)に近づくほどその厚みを薄
くしてあり、指で押した際のたわみを極力大きくして能
率良く加圧できるように構成してある。
尚、加圧ポンプ(11)としては、図示しないが、逆止弁を
備えたベローズ式のポンプであっても良く、この場合、
一度加圧しておけば長時間その加圧状態を維持できるの
で、能率良く抽出できる。
〔第11実施例〕 第12図は、活性炭繊維フィルタ(6)を通過した原料水が
一旦サブタンク(12)に貯留され、このサブタンク(12)内
の原料水が中空糸膜集合体(7)を通過して抽出器(2)に滴
下供給される実施例を示し、周壁(1b)に多数の小孔(1c)
が形成されている水タンク(1)の内周面に活性炭繊維フ
ィルタ(6)を密着姿勢で装着し、この水タンク(1)をサブ
タンク(12)の内底面よりも高い位置に支持して、活性炭
繊維フィルタ(6)を通過した原料水がサブタンク(12)に
一旦貯留されながら中空糸膜集合体(7)を通過するよう
に構成し、活性炭繊維フィルタ(6)での原料水通過抵抗
にかかわらず、中空糸膜集合体(7)に対する原料水通過
圧力の減少を極力回避できるようにしたものである。
〔第12実施例〕 第13図(イ),(ロ)は、スタンドを使用しない自立式の水出
しコーヒー液抽出装置を示し、抽出器(2)に形成した鍔
部(2f)を挟んでで筒状の脚部(1d)を備えた水タンク(1)
とサーバ(3)とを上下に載置し、水タンク(1)の上方を覆
う蓋(1a)を装着して、スタンドを使用することなく水出
しコーヒー液抽出装置を構成するとともに、長時間に亘
る抽出にかかわらず、ほこりや虫等が侵入しないように
してある。
本実施例において、カートリッジ式フィルタ(8)は、筒
状部材(8a)の上端に一連の円形鍔部(8g)を形成し、下端
には一対の舌片(8i)を形成するとともに、水タンク(1)
に連設される案内管路(5)の内周面に前記舌片(8i)を上
下方向に挿通させる溝(5b)を形成し、円形鍔部(8g)の下
面側にパッキン(8b)を装着して、水タンク(1)側から舌
片(8i)を溝(5b)に挿通しながらカートリッジ式フィルタ
(8)を案内管路(5)に嵌め込んで回転させ、舌片(8i)を案
内管路(5)下端縁に係合させるヘリコイド構造によって
装着してあり、案内管路(5)に形成した溝(5b)の上端開
口部をパッキン(8b)で塞ぐように構成してある。
〔第13実施例〕 第14図は、カートリッジ式フィルタ(8)の装着構造の別
実施例を示し、筒状部材(8a)の上端部に一連の円形鍔部
(8g)を形成し、下端部に雄ネジ(8h)を形成して水タンク
(1)に連設した案内管路(5)にパッキン(8b)を介して貫通
姿勢で装着するとともに、前記雄ネジ(8h)に筒状の抽出
器(2)を螺着して、カートリッジ式フィルタ(8)と抽出器
(2)とで案内管路(5)を挟み込むように固定してある。
〔第14実施例〕 第15図は、原料水の落下エネルギで回動する分散板(14)
を設けた実施例を示し、サーバ(3)に抽出器(2)を載置支
持し、抽出器(2)に載置した支持台(14c)を介して水タン
ク(1)を支持するととも、活性炭繊維フィルタ(6)と中空
糸膜集合体(7)とを組み込んだカートリッジ式フィルタ
(8)を水タンク(1)に連設の案内管路(5)に装着し、中空
糸膜集合体(7)下面から落下してくる原料水を受け止め
てその落下エネルギで上下軸芯まわりで回動する回転子
(14)を支持台(14c)の中央部に支持してある。
前記回転子(14)の原料水を受け止める上面は、第16図に
示すように、複数の螺旋面(14a)を回動方向に並設して
形成してあり、螺旋面(14a)にも小孔(14b)を形成して、
受け止めた原料水を回転子(14)周縁部或いは小孔(14b)
から落下させ、支持台(14c)に形成した環状貫通孔(14d)
を通過させてコーヒー粉層(9)に分散供給するものであ
る。
〔第15実施例〕 第17図は、コーヒー粉の吸水による膨出作用を利用して
原料水をコーヒー粉層(9)に分散供給する実施例を示
し、抽出器(2)の内径よりも小径の軽くて薄い分散板(1
5)に小孔(15a)を分散配置して形成し、この分散板(15)
をコーヒー粉層(9)上面に載置して、中空糸膜集合体(7)
の下端面から落下してくる原料水をこの分散板(15)で受
け止めるとともに、その受け止めた原料水を分散板(15)
上面に沿って低い方に自重流下させ、小孔(15a)或いは
分散板(15)外周縁部からコーヒー粉層(9)に供給するよ
うに構成したものである。
このように構成することによって、コーヒー粉層(9)上
面のうちに、原料水の供給の多い場所と少い場所とがで
きた場合、原料水の供給が多い場所では少い場所に比べ
てコーヒー粉層(9)が上方に大きく膨らむから、分散板
(15)は仮想線で示すように、原料水の供給が少い方が低
くなる姿勢で傾斜し、原料水は分散板(15)上面に沿って
原料水の供給が少い方に流下して供給される。
従って、抽出過程において、分散板(15)は原料水供給量
の不均一を是正するようにその傾斜姿勢を変更するか
ら、全体として原料水をコーヒー粉層(9)全体に対して
ほぼ均一に供給でき、効率良く抽出できる。
尚、原料水は分散板(15)上面に対してランダムに落下す
るように構成しても良いが、分散板(15)の中央部分に集
中的に落下するように構成しても良い。
〔第16実施例〕 第18図は、常温程度或いはそれよりも低温の原料水が貯
留される蓋(1a)付きの透明樹脂又はガラス製水タンク
(1)と、水タンク(1)の底部に一体形成されている案内管
路(5)と、ポリプロピレン製フィルタ(2a)上にコーヒー
粉層(9)が形成される有底筒状の透明樹脂又はガラス製
抽出器(2)と、抽出器(2)底部の滴下孔(2c)から落下して
くるコーヒー液を貯留する蓋(3b)付きの透明耐熱ガラス
製サーバ(3)とをスタンド(4)に載置して構成される水出
しコーヒー液抽出装置を示し、前記スタンド(4)のサー
バ(3)が載置される載置台(16a)には、電気式加熱装置(1
6b)と、タイマー(16d)と、サーバ(3)に一定量以上のコ
ーヒー液が貯留されていることを検出する重量センサー
(16c)とが装備され、タイマー(16d)の作動で設定時間を
経過すると導通状態に切換わってその状態に保持される
第1スイッチと、重量センサー(16c)による検出結果に
基づいて、サーバ(3)に一定量以上のコーヒー液が貯留
されているときは導通状態に切換わり、一定量未満のコ
ーヒー液が貯留されているときは非導通状態に切換わる
第2スイッチとを加熱装置(16b)に直列に接続して、設
定時間が経過し、かつ、一定量以上のコーヒー液がサー
バ(3)に貯留されているときに、加熱装置(16b)が作動す
るように構成してある。
前記案内管路(5)には、活性炭フィルタ(6)と不純物除去
材の一例としてのポリエチレン或いはポリプロピレン製
の中空糸膜を束ねた集合体(7)とが組付けられているカ
ートリッジ式フィルタ(8)がパッキン(8b)を挟んで装着
され、中空糸膜集合体(7)の下端面(7a)は、多数の凹凸
部が島状に散在する凹凸面に形成されてコーヒー粉層
(9)の上面に臨んでいる。
又、前記中空糸膜集合体(7)全体の原料水通過抵抗は、
原料水のコーヒー粉層(9)への単位時間当り滴下供給が
1秒乃至2秒間に0.1cc程度となるように設定されてい
る。
そして、水タンク(1)に水道水を煮沸せずにそのまま原
料水として貯留しておくと、その原料水が活性炭フィル
タ(6)を通過した後、中空糸膜集合体(7)を通過してその
下端面(7a)に滲み出る。
前記下端面(7a)に滲み出た原料水は、その近傍の下向き
凸部(7b)に沿って流下し、多数の下向き凸部頂部の各々
に集まった原料水は水滴となってコーヒー粉層(9)に分
散落下する。
〔第17実施例〕 第19図は、コーヒー粉層(9)に対する原料水の分散供給
構造の別実施例を示し、活性炭繊維フィルタ(6)と中空
糸膜集合体(7)とを内装する筒状部材(8a)に、小孔(8c)
が形成されている蓋体(8d)を無理嵌めしてカートリッジ
式フィルタ(8)を構成すると共に、多数の貫通孔(15a)が
分散配置して形成されるキャップ状の分散板(15)を案内
管路(5)の下端部に螺着してある。
前記分散板(15)の下向き面(15b)は、多数の凹凸部が島
状に散在する凹凸面に形成されてコーヒー粉層(9)の上
面に臨んでおり、分散板(15)の上向き面(15c)は、扁平
面に形成されている中空糸膜集合体(7)の下端面(7a)に
密着している。
そして、中空糸膜集合体(7)を通過してその下端面(7a)
に滲み出た原料水は毛管現象でその下端面(7a)に沿う流
動が規制され、近傍の貫通孔(15a)を通過して、下向き
凸部(15d)に沿って流下し、多数の下向き凸部頂部の各
々に集まった原料水は水滴となってコーヒー粉層(9)に
落下する。
又、サーバ(3)を載置する載置台(16a)は、電気式加熱装
置ユニット(16e)又は蓄冷材入り冷却ユニット(16f)を択
一的に選択して装着できるように構成しており、コーヒ
ー液を加温したいときは載置台(16a)に装着した加熱装
置ユニット(16e)にサーバ(3)を載置し、コーヒー液を冷
却したいときは、加熱装置ユニット(16e)に替えて蓄冷
材入り冷却ユニット(16f)を装着してこの上にサーバ(3)
を載置するものである。
前記加熱ユニット(16e)は、第16実施例におけると同様
の構成により、タイマーで設定した時間が経過し、か
つ、一定量以上のコーヒー液がサーバ(3)に貯留されて
いるときに加熱作動するように構成してある。
〔その他の実施例〕
第1乃至第17実施例に示した各部の構成を適宜組合せて
実施しても良い。
不純物除去材としては、中空糸膜の集合体の外、逆浸透
膜フィルタ(例えば、セルロースの繊維状膜)或いは中
空糸膜の集合体と逆浸透膜フィルタとの組合せがある
が、これらに限定されるものではなく、不純物除去機能
を備え、かつ、その原料水通過抵抗で、抽出器に対する
原料水の単位時間当り流下供給量を水出しコーヒー液の
抽出に適した量に規制できるものであれば良い。
又、臭気を除去する機能を備えた不純物除去材であって
も良い。
尚、実用新案登録請求の範囲の項に図面との対照を便利
にする為に符号を記すが、該記入により本考案は添付図
面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案に係る水出しコーヒー液抽出装置の実施例
を示し、第1図は一部断面側面図、第2図は全体斜視
図、第3図、第4図、第5図(イ)、第6図乃至第12図、
第13図(イ)、第14図乃至第19図は夫々別実施例を示す要
部断面図、第5図(ロ)は第5図(イ)のロ−ロ線矢視図、第
13図(ロ)は第13図(イ)のロ−ロ線矢視図である。 (1)……水タンク、(2)……抽出器、 (5)……案内管路、(6)……活性炭フィルタ、 (7)……不純物除去材、(11)……加圧ポンプ。

Claims (7)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】原料水を貯留する水タンク(1)とコーヒー
    粉を貯留する抽出器(2)とを備え、前記水タンク(1)内の
    原料水を小量づつ前記抽出器(2)に流下供給しながらコ
    ーヒー液を抽出するように構成してある水出しコーヒー
    液抽出装置において、 前記水タンク(1)内の原料水を前記抽出器(2)側に流下案
    内する案内管路(5)に、前記原料水が通過することでそ
    の原料水中に含まれる不純物を除去する不純物除去材
    (7)を装着し、かつ、この不純物除去材(7)が、水出しコ
    ーヒー液の抽出に適した量の水を抽出器(2)に対して流
    下供給するように原料水通過抵抗を設定されたものであ
    ることを特徴とする水出しコーヒー液抽出装置。
  2. 【請求項2】前記不純物除去材(7)よりも水供給方向上
    手側に活性炭フィルタ(6)を装着してある請求項1記載
    の水出しコーヒー液抽出装置。
  3. 【請求項3】前記活性炭フィルタ(6)が前記不純物除去
    材(7)に一体的に組付けられている請求項2記載の水出
    しコーヒー液抽出装置。
  4. 【請求項4】前記水タンク(1)に、水タンク(1)内の原料
    水を加圧する加圧ポンプ(11)を装備してある請求項1,
    2又は3記載の水出しコーヒー液抽出装置。
  5. 【請求項5】前記水タンク(1)と前記抽出器(2)とが前記
    案内管路(5)を介して一連一体に形成され、前記不純物
    除去材(7)が前記水タンク(1)側から着脱自在に装着され
    ている請求項1,2,3又は4記載の水出しコーヒー液
    抽出装置。
  6. 【請求項6】前記不純物除去材(7)を通過して落下する
    原料水を受け止めてその落下エネルギで上下軸芯まわり
    で回動する回転子(14)を、コーヒー粉層(9)の上方に位
    置させる状態で設けてある請求項1,2,3,4又は5
    記載の水出しコーヒー液抽出装置。
  7. 【請求項7】コーヒー粉層(9)の上面に載置されて、コ
    ーヒー粉層(9)上面の形状に応じて傾動可能な分散板(1
    5)を備え、前記分散板(15)で前記不純物除去材(7)を通
    過した原料水を受け止めるように構成してある請求項
    1,2,3,4,5又は6記載の水出しコーヒー液抽出
    装置。
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