JPH0610696U - エア供給ホース用継手 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案の目的は、操作性が良好で、且つ落す
様なことがあっても床面や継手自体を損傷する様なこと
のないエア供給ホース用継手を提供することにある。 【構成】 少なくとも雌型ジョイント２の嵌着結合部
（３）の外周には合成樹脂製の保護部材３Ａを添設して
なるエア供給ホース用継手である。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は圧縮空気供給用ホースを接続するエア供給ホース用継手に関し、詳細 には操作性が良好で、且つ該継手を落下したとき等において床面、物品の塗装面 や継手自体等を損傷する様なことのないエア供給ホース用継手に関するものであ る。

【０００２】

【従来の技術】

図４は圧縮空気作動工具（以下単にエアツールという）10とエア供給ホース６ を継手１を介して接続する例を示す説明図である。該継手１は雌型ジョイント２ 及び雄型ジョイント９（図では破線で示す）からなり、雌型ジョイント２には、 ボール11，スプリング12及びスライド筒３によって構成される弾発式嵌着結合部 が形成され、スライド筒３を該継手の軸芯方向に移動することにより、遊びボー ル11を継手軸心方向に押込んで、雄型ジョイント９の嵌着を行ない、或はスライ ド筒３を反対方向に移動して遊びボール11を遊び状態に戻して嵌着状態を解除す る。

【０００３】 なお図例において該継手１のホース６側には、回転自在部（ナット４ａと４ｂ の間で回転自在な係合機構が設けられる）８及びホース６を接続するための中空 円錐台形状の接続具５が設けられ、ホース６を袋ナット７によって該接続具５に 接合すると共に、ホース６の軸芯まわりの回転を上記回転自在部８において解除 してホース６等に捩れが残るのを防止する。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

ところで上記弾発式嵌着結合部は、これを構成するスライド筒３を片手で往復 移動させるが、その手で該スライド筒３を強く把持することが意外に困難で、外 周部に突条３ａを形成して若干は把持性改善したものもあるが、スプリング12の 強い弾性反発力に抗して該スライド筒３を移動させるためにはどうしても両手を 使う必要があった。

【０００５】 一方上記雌型ジョイント２を雄型ジョイント９より取外したとき、或は両ジョ イントを接続してこれを適宜の位置へ配置しておくときには、該雌型ジョイント ２にホースの曲げ戻し力が作用しているので、床面等の所定部へ配置するときに ジョイント２が振り戻されて床面や壁面或は家具、車両等の塗装面等へ強く衝撃 的にぶっつけられることがある。この際ジョイントが金属製材料によって形成さ れて重くて硬いこともあり、床面のタイルやコンクリート或は物品等を傷付ける という不都合を引き起こす。逆に床面や物品が高硬度のもので形成されるときに は、継手自体に傷付きや変形を生じることもある。 そこで本考案の目的は、継手を床面等へ落とす、或は強く衝突させる様なこと があっても、床面やその他の物品又は継手自体に損傷を生じることがなく、しか も継手の弾発式嵌着結合部における操作性の良好なエア供給ホース用継手を提供 することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成し得た本考案は、少なくとも雌型ジョイントの嵌着結合部外周 に合成樹脂製保護部材が添設されてなることを要旨とするものである。

【０００７】

【作用及び実施例】

図１は本考案の代表的な実施例を示す一部破断説明図であり、図２、３は図１ のII方向矢視図及びIII −III 線断面矢視図である。この雌型ジョイント２の基 本構成は下記の点を除いて図４に示すものと同じであり、弾発式嵌着結合部を構 成するスライド筒３の外周には合成樹脂製の保護部材３Ａが添設される。該合成 樹脂材は特に限定されるものではなく、ポリスチレンフオームやウレタンフオー ム等の発泡プラスチック、合成ゴムや天然ゴム等のゴム材、或は軟質の熱可塑性 樹脂等が用いられる。これによって手で把持しているときの滑りの危険を少なく することができると共に、継手１を床面等に落とした場合であっても床面、物品 或は継手自体等に損傷を生じるのを防止する。

【０００８】 なおこの保護部材３Ａの外周には任意本数の突条３Ａ₁ ，３Ａ₁ を形成してお くことが好ましく、これによって把持をより確実に行える様になる。また図例に おいては雌型ジョイント２において最も大きいナット４ａの外周にも別の合成樹 脂製保護材４Ａを添設した例を示している。この様に他のナットや袋ナットの外 周にも保護部材を設けておけば、より確実に損傷の発生を防ぐことができる。さ らに上記保護部材（３Ａ、４Ａ）の外形は図２又は図３に示す様に円形又は六角 形のものに限られず、楕円形や多角形であっても良く、また手で把持し易い様に 継手長手方向の中央部で凸部又は凹部を形成したものであっても構わない。

【０００９】 図２、図３における符号22はばねによって付勢されたオートストップ弁を示し 、パッキン21を介して弁座に当接され、雄型ジョイント９を雌型ジョイント２内 へ挿入したとき、該雄型ジョイント９の先端で上記弁22を押し戻し、圧縮エアの 流通を可能とする。また上記雌型ジョイント２の形状は図１に示したものに限定 されず、回転自在部８を形成しないもの、或はナット４ｂと４ｃの間にエア流量 調節弁（図示せず）を設けたもの等、その他任意に設計変更したものであっても 良い。

【００１０】

【考案の効果】

本考案は以上の様に構成されているので、継手を床面上へ落とす様なことがあ っても、床面、壁面、家具や車両などの塗装面或は継手自体等に損傷を生じる様 なことはなくなり、また弾発式嵌着結合部は手で把持し易くなり、操作性が向上 することとなった。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の代表的な実施例を示す一部破断説明図
である。

【図２】図１のII方向矢視図である。

【図３】図１のIII −III 線断面矢視図である。

【図４】従来の継手を示す一部破断説明図である。

【符号の説明】

１ 継手 ２ 雌型ジョイント ３ スライド筒 3A,4A 保護部材 ９ 雄型ジョイント

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 弾発式嵌着結合部を有するエア供給ホー
   ス用継手において、少なくとも雌型ジョイントの嵌着結
   合部外周には合成樹脂製保護部材が添設されてなること
   を特徴とするエア供給ホース用継手。