JPH0610616U - ワイヤリンク機構の張設治具 - Google Patents

ワイヤリンク機構の張設治具

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JPH0610616U
JPH0610616U JP4960592U JP4960592U JPH0610616U JP H0610616 U JPH0610616 U JP H0610616U JP 4960592 U JP4960592 U JP 4960592U JP 4960592 U JP4960592 U JP 4960592U JP H0610616 U JPH0610616 U JP H0610616U
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JP
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drum
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wire
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伸一 大森
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Honda Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 駆動ドラム及び従動ドラム間にワイヤリンク
機構を張設する作業を容易化する。 【構成】 治具本体23に設けた位置決めピン28をト
ランスミッションMのボス部15に形成した位置決め孔
151 に挿入して位置決めした後、弾発部材33でスラ
イドロッド32を付勢して押圧部材34を従動ドラム8
に押し付けることにより、この従動ドラム8を回転軸7
回りに回転させてワイヤリンク機構Wのインナワイヤ1
に所定の張力を与える。この状態でアウタチューブの調
整ナット13及び固定ナット14を締め付けてステー1
2に固定する。戻し部材27を押圧してレバー35及び
スライドロッド32を持ち上げると、押圧部材34が従
動ドラム8から離間して治具本体23を取外すことがで
きる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、インナワイヤの一端及び他端をそれぞれ駆動ドラム及び従動ドラム に連結した後、前記インナワイヤが摺動自在に挿通されるアウタチューブの一端 及び他端をそれぞれ第1ステー及び第2ステーに固定する際に、前記インナワイ ヤに所定の張力を与えるためのワイヤリンク機構の張設治具に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、スロットル弁の動きに連動して自動変速機の内部に設けた油圧バルブ を作動させるような場合、スロットル弁側に設けた駆動ドラムと油圧バルブ側に 設けた従動ドラムとがワイヤリンク機構を介して接続される。ワイヤリンク機構 は可撓性を有するインナワイヤを同じく可撓性を有するアウタチューブの内部に 摺動自在に挿通したもので、インナワイヤの両端が前記駆動ドラム及び従動ドラ ムに連結されるとともに、アウタチューブの両端が第1ステー及び第2ステーに それぞれ一対のナットで固定される。
【0003】 上記ワイヤリンク機構を駆動ドラム及び従動ドラム間に張設する作業は、先ず インナワイヤの両端を両ドラムに連結した後、アウタチューブの両端を両ステー に形成した溝に引っ掛け、該アウタチューブの外周に螺合するナットを締め付け て固定する。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、アウタチューブの両端を駆動ドラムあるいは従動ドラム側に固定す る際に、インナワイヤが所定の張力で緊張した状態にあれば、その外周に嵌合す るアウタチューブの姿勢が安定して調整ナット及び固定ナットによる固定を容易 に行うこができる。しかしながら、実際には両ドラム(特に油圧バルブ側に設け た従動ドラム)が引っ張られて回転することによりインナワイヤに弛みが生じる ため、アウタチューブに弛みが生じて姿勢が不安定になる。その結果、前記調整 ナット及び固定ナットを締め付ける際の作業性が悪化するだけでなく、アウタチ ューブが適切な張力で固定されないためにインナワイヤのスムーズな動きが阻害 される可能性がある。
【0005】 本考案は前述の事情に鑑みてなされたもので、ワイヤリンク機構を張設する際 に、治具によってインナワイヤに適切な張力を与えて作業性を向上させることを 目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案は、インナワイヤの一端及び他端をそれぞ れ駆動ドラム及び従動ドラムに連結した後、前記インナワイヤが摺動自在に挿通 されるアウタチューブの一端及び他端をそれぞれ第1ステー及び第2ステーに固 定する際に、前記インナワイヤに所定の張力を与えるためのワイヤリンク機構の 張設治具であって、ハンドルグリップを有する治具本体に、この治具本体を位置 決めする位置決め部材と、前記従動ドラムに当接可能な押圧部材と、この押圧部 材を前進方向に付勢して前記インナワイヤに所定の張力を与える弾発部材と、こ の弾発部材の付勢力に抗して前記押圧部材を後退させる戻し部材とを設けたこと を特徴とする。
【0007】
【実施例】
以下、図面により本考案の実施例について説明する。
【0008】 図1〜図4は本考案の一実施例を示すもので、図1はワイヤリンク機構が装着 されたエンジンの斜視図、図2はワイヤリンク機構の斜視図、図3は治具の正面 図、図4は図3の4−4線断面図である。
【0009】 図1及び図2に示すように、ワイヤリンク機構Wは可撓性を有するインナワイ ヤ1を同じく可撓性を有するアウタチューブ2の内部に摺動自在に挿通したもの であって、インナワイヤ1の一端側の係止ピン3がエンジンEのスロットルボデ ィTから外部に延出する回転軸4に設けられた駆動ドラム5に係止されるととも に、他端側の係止ピン6がトランスミッションMから外部に延出する回転軸7に 設けられた従動ドラム8に係止される。またアウタチューブ2の一端を駆動ドラ ム5に近接して設けた第1ステー9に固定するには、アウタチューブ2の外周に 形成したねじ部21 を第1ステー9の溝91 に嵌合させた後、前記ねじ部21 に 螺合する調整ナット10及び固定ナット11を締め付ければよい。同様にアウタ チューブ2の他端を従動ドラム8に近接して設けた第2ステー12に固定するに は、アウタチューブ2のねじ部21 を第2ステー12の溝121 に嵌合させた後 、ねじ部21 に螺合する調整ナット13及び固定ナット14を締め付ければよい 。
【0010】 図4から明らかなように、従動ドラム8とインナワイヤ1の他端との結合は、 従動ドラム8を貫通する係止孔81 にインナワイヤ1の係止ピン6を挿入すると ともに、インナワイヤ1を従動ドラム8の外周に刻設したワイヤ溝82 に嵌合さ せることにより行われる。また、駆動ドラム5とインナワイヤ1の一端との結合 も、前記従動ドラム8とインナワイヤ1の他端との結合と同様に行われる。
【0011】 前記駆動ドラム5と従動ドラム8間にワイヤリンク機構Wを張設する際の作業 性を向上させるための治具Jは、トランスミッションMの壁面に突設された2個 のボス部15,16を利用して位置決めされ、従動ドラム8を押圧してインナワ イヤ1に張力を与えるように機能する。
【0012】 次に、図3及び図4に基づいて前記治具Jの構造を説明する。
【0013】 治具Jは、上部プレート21及び下部プレート22を一体に結合してなる治具 本体23を備える。下部プレート22の後面には作業者が握るハンドルグリップ 24が設けられ、このハンドルグリップ24の上面に突出するブラケット25に はピン26を介してレバー状の戻し部材27が揺動自在に支持される。
【0014】 上部プレート21の左右両端部には、トランスミッションMの一方のボス部1 5に形成された位置決め孔151 に嵌合可能なピンよりなる第1位置決め部材2 8と、トランスミッションMの他方のボス部16に形成された位置決め孔161 に嵌合可能なピンよりなる第2位置決め部材29とが設けられる。
【0015】 上部プレート21の前面にはブラケット30を介して筒状のガイドスリーブ3 1が固着され、その内部にスライドロッド32が摺動自在に挿通される。スライ ドロッド32はガイドスリーブ31の内部に設けたコイルばねよりなる弾発部材 33によって前進方向、即ち斜め下向きに付勢される。図4から明らかなように 、スライドロッド32の前端に固着される押圧部材34は、前記従動ドラム8の 端面に当接可能なブロック状の部材であって、従動ドラム8に設けた突起83 に 係合する切欠き341 を備える。またスライドロッド32の後端にはレバー35 が固着されており、このレバー35の下端は前記戻し部材27の先端上面に係合 している。
【0016】 次に、前述の構成を備えた本考案の実施例の作用について説明する。
【0017】 ワイヤリンク機構Wを駆動ドラム5と従動ドラム8間に張設するには、先ずワ イヤリンク機構Wのインナワイヤ1の一端を係止ピン3によって駆動ドラム5に 連結するとともに、インナワイヤ1の他端を係止ピン6によって従動ドラム8の 係止孔81 に連結し、続いてアウタチューブ2の一端及び他端のねじ部21 を第 1ステー9の溝91 及び第2ステー12の溝121 に嵌合させる。このとき、調 整ナット10と固定ナット11は第1ステー9の前後に位置して未だ締め付けら れておらず、同様に調整ナット13と固定ナット14は第2ステー12の前後に 位置して未だ締め付けられていない状態にある。
【0018】 次に、治具Jのハンドルグリップ24を握って第1位置決めピン28及び第2 位置決めピン29をトランスミッションMの2個のボス部15,16の位置決め 孔151 ,161 にそれぞれ挿入する。続いて戻し部材27の基端を指で下向き に押圧して該戻し部材27の先端に係合するレバー35を押し上げることにより 、スライドロッド32及び押圧部材34を弾発部材33に抗して後退させる。こ の状態から押圧部材34の切欠き341 を従動ドラム8の突起83 に係合させて 前記戻し部材27から指を離せば、弾発部材33によってスライドロッド32が 前進し、その前端に設けた押圧部材24が従動ドラム8を押圧して回動限界位置 まで回転させる。
【0019】 而して、インナワイヤ1に引かれた駆動ドラム5も回動限界位置にロックされ てインナワイヤ1の両端部が移動不能に固定されることにより、その外周に嵌合 するアウタチューブ2の姿勢を安定させることができる。この状態で調整ナット 10及び固定ナット11によりアウタチューブ2の一端を第1ステー9に固定し た後、残りの調整ナット13を締め込んで第2ステー12の一側面に押し付け、 アウタチューブ2の所定の張力を与える。このようにしてアウタチューブ2に所 定の張力が与えられると、残りの固定ナット14を締め込んで第2ステー12の 他側面に押し付けることによりアウタチューブ2の他端を固定する。
【0020】 上述のアウタチューブ2の両端の固定作業は駆動ドラム5と従動ドラム8の回 転を固定してインナワイヤ1に所定の張力を与えた状態で行われるため、作業性 が著しく向上するだけでなく、アウタチューブ2の張り具合が作業員によってバ ラツクことを防止してワイヤリンク機構Wのスムーズな作動を確保することがで きる。
【0021】 ワイヤリンク機構Wの張設作業が終了した後、戻し部材27を再び操作して押 圧部材34を後退させれば、治具JをトランスミッションMから取り外すことが できる。
【0022】 以上、本考案の実施例を詳述したが、本考案は前記実施例に限定されるもので なく、種々の設計変更を行うことができる。
【0023】 例えば、この治具JはスロットルボディTに設けた駆動ドラム5とトランスミ ッションMに設けた従動ドラム8間にワイヤリンク機構Wを張設する作業に限定 されず、任意の駆動ドラムと従動ドラム間にワイヤリンク機構Wを張設する作業 に適用することができる。
【0024】
【考案の効果】
以上のように本考案によれば、ハンドルグリップを有する治具本体に位置決め 部材、押圧部材、弾発部材及び戻し部材を設けたので、治具本体を位置決め部材 で位置決めした状態で弾発部材の付勢力で押圧部材を従動ドラムに押し付けるこ とによりインナワイヤに所定の張力を与え、アウタチューブの固定を容易且つ正 確に行わせることができる。しかも、弾発部材の付勢力に抗して戻し部材で押圧 部材を後退させることにより、押圧部材を従動ドラムに容易に係脱することがで きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ワイヤリンク機構が装着されたエンジンの斜視
【図2】ワイヤリンク機構の斜視図
【図3】治具の正面図
【図4】図3の4−4線断面図
【符号の説明】
1 インナワイヤ 2 アウタチューブ 5 駆動ドラム 8 従動ドラム 9 第1ステー 12 第2ステー 23 治具本体 24 ハンドルグリップ 27 戻し部材 28 位置決め部材 29 位置決め部材 33 弾発部材 34 押圧部材

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インナワイヤ(1)の一端及び他端をそ
    れぞれ駆動ドラム(5)及び従動ドラム(8)に連結し
    た後、前記インナワイヤ(1)が摺動自在に挿通される
    アウタチューブ(2)の一端及び他端をそれぞれ第1ス
    テー(9)及び第2ステー(12)に固定する際に、前
    記インナワイヤ(1)に所定の張力を与えるためのワイ
    ヤリンク機構の張設治具であって、 ハンドルグリップ(24)を有する治具本体(23)
    に、この治具本体(23)を位置決めする位置決め部材
    (28,29)と、前記従動ドラム(8)に当接可能な
    押圧部材(34)と、この押圧部材(34)を前進方向
    に付勢して前記インナワイヤ(1)に所定の張力を与え
    る弾発部材(33)と、この弾発部材(33)の付勢力
    に抗して前記押圧部材(34)を後退させる戻し部材
    (27)とを設けたことを特徴とする、ワイヤリンク機
    構の張設治具。
JP4960592U 1992-07-15 1992-07-15 ワイヤリンク機構の張設治具 Expired - Lifetime JP2584054Y2 (ja)

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JP2584054Y2 JP2584054Y2 (ja) 1998-10-30

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5125369U (ja) * 1974-08-14 1976-02-24
JPS51111070U (ja) * 1975-03-05 1976-09-08
JPS5288783A (en) * 1976-01-20 1977-07-25 Waldman Corp Pushhpull type single pole double stroke switch

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JPS5288783A (en) * 1976-01-20 1977-07-25 Waldman Corp Pushhpull type single pole double stroke switch

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