JPH0610613A - タービンブレードの修理方法 - Google Patents

タービンブレードの修理方法

Info

Publication number
JPH0610613A
JPH0610613A JP6249693A JP6249693A JPH0610613A JP H0610613 A JPH0610613 A JP H0610613A JP 6249693 A JP6249693 A JP 6249693A JP 6249693 A JP6249693 A JP 6249693A JP H0610613 A JPH0610613 A JP H0610613A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
blade
layer
turbine blade
turbine
temperature
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6249693A
Other languages
English (en)
Inventor
Michael J Fraser
マイケル・ジェイムズ・フレイザー
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Turbine Blading Ltd
Original Assignee
Turbine Blading Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority claimed from GB929204233A external-priority patent/GB9204233D0/en
Priority claimed from GB929220868A external-priority patent/GB9220868D0/en
Application filed by Turbine Blading Ltd filed Critical Turbine Blading Ltd
Publication of JPH0610613A publication Critical patent/JPH0610613A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23PMETAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; COMBINED OPERATIONS; UNIVERSAL MACHINE TOOLS
    • B23P6/00Restoring or reconditioning objects
    • B23P6/002Repairing turbine components, e.g. moving or stationary blades, rotors
    • B23P6/007Repairing turbine components, e.g. moving or stationary blades, rotors using only additive methods, e.g. build-up welding
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01DNON-POSITIVE DISPLACEMENT MACHINES OR ENGINES, e.g. STEAM TURBINES
    • F01D5/00Blades; Blade-carrying members; Heating, heat-insulating, cooling or antivibration means on the blades or the members
    • F01D5/005Repairing methods or devices

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Turbine Rotor Nozzle Sealing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 タービンブレードを取り外さないで、経済的
に実施できるタービンブレードの修理方法を提供する。 【構成】 タービンブレードの修理方法は、修理される
べきタービンブレード10の領域30から損傷の生じた
全ての材料22を取り除き、修理領域30上に溶接によ
ってインコネルのような軟らかい第1金属材料層31を
具えさせ、第1材料層31の上に第1の材料よりも硬
い、例えば、ステライトのような第2金属材料層36を
具えさせ、タービンブレード10上に応力軽減熱処理工
程を行ない、そして、所望のブレード形状を得るため
に、第1及び/又は第2材料層を必要に応じて機械加工
又は研磨することからなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主に蒸気タービンに使
用するためのステータブレード、又はロータブレード等
のタービンブレードの修理方法に関する。しかしなが
ら、本発明の修理方法は、ガスタービンブレードの修理
にも使用できるであろう。
【0002】
【従来技術とその課題】蒸気タービンにおいて、タービ
ンの使用中に、固形粒子又は微小水滴のどちらかの衝撃
により最も損傷しやすいのは、タービンの外側端部であ
る。微小水滴又は水蒸気による衝撃は、タービンの後半
部分、すなわち蒸気が冷却され、さらにそれによって水
が容易に凝縮するウィルソンラインとして知られる範囲
外の低圧力の端部で生じる傾向にある。
【0003】水中の化学物とブレードがさらされる応力
との結合により、ブレードに何らかの傷又は過渡的欠陥
がある場合には、特に、ブレード上で非常に有害な影響
をもたらし得る「圧力腐食割れ」として知られる影響を
及ぼすことがある。
【0004】タービンが高圧状態のとき、ボイラーから
の蒸気中に含まれる微粒子は、タービンブレードの先導
端部(leading edge)の腐食を招く可能性がある。
【0005】速い直線スピードのために非常に損傷しや
すいのは、一般にタービンブレードの外側端部であり、
水蒸気又は微粒子との衝撃によるスピードは、タービン
ブレードの内側端部におけるものよりもかなり大きい。
このことは、ブレードがかなりの長さになる傾向がある
ため、タービンの低圧力の端部に近付いていくと特に顕
著になる。
【0006】腐食の影響を除去するために、タービンブ
レードの先導端部で、ステライトのような硬い材料のシ
ールドをはめ込むことは既に知られているところであ
り、又発明者は、ステライトのような硬い材料のブレー
ドの溶接、又は、一般に12%クロム鋼である通常の金
属タービンブレードよりも硬くするための高炭素鋼の熱
処理を含む様々な修理方法を提案している。ブレードの
材料と同材料でできている挿入物を具えることも提案さ
れているが、これは少なくとも材料を堅固にするために
一部分を処理するだけである。このような方法は、英国
特許第2198667号、第2227190号、そして
第2229944号に大変詳細に開示されている。
【0007】発明者の提案した方法は、大変満足できる
ものであることが判明している。しかしながら、修理が
行なわれた後、ブレード内の応力を実質的に無くすため
に、この修理方法はきわめて慎重にコントロールされた
条件のもとで行なわれなければならず、又、緩衝器、レ
ーシングワイヤー、側板(shroud)等のようなブレードを
相互連結する部材は、溶接が行なわれている間に生じる
ような熱のインプットが与えられる前に取り除かれなけ
ればならず、さもないと、応力集中が発生して、これ
は、通常の熱処理工程によって処理することはほとんど
不可能であることが判明している。発明者は、加熱と冷
却の組み合せ、及び、或る場合には予め歪みを与えるこ
とによって、当初製造されたときのブレードよりもよい
状態ではないとしても、ブレードを良い状態にできる修
理方法があることを発見した。
【0008】ステライトのような材料は高価なため、
又、レーシングワイヤーの穴の除去、、再穴明け等を含
めて考慮に入れると、注意や時間を必要とするため、優
れた修理が行なわれても、かなりの費用がかかってしま
い、又、高い水準でそのような修理を施すと、タービン
ブレードを所望の期間よりも長く使用不能の状態に置く
ことになろう。
【0009】従って、従来より迅速でありながら、相対
的に経済的である、満足のゆくブレードの修理方法が望
まれる場合がある。
【0010】そこで、このようなタービンの新しい修理
方法を提供することが、本発明の目的である。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の1つの側面によ
れば、以下のようなタービンブレードの修理方法が提供
される。すなわち、修理されるべきタービンブレードの
領域から損傷の生じた全ての材料を取り除き、前記修理
領域上に、溶接によって第1金属材料層を具えさせ、前
記第1材料層の上に前記第1の材料よりも硬い第2金属
材料層を具えさせ、ここに、前記第2材料層は前記第1
材料層の領域を越えて延びないないように具えられ、前
記タービンブレード上に応力軽減熱処理を行ない、所望
のブレード形状を得るために、前記第1及び/又は第2
材料層を必要に応じて機械加工又は研磨する。
【0012】好適には、前記第1材料層及び前記第2材
料層は、共に、ブレードに加わる熱のインプットをでき
る限り抑えるような方法で具えられ、又、ブレードの或
る部分の温度が、予め決められた値を以上に上昇しない
ことを確実にするために、ブレードの温度は常にモニタ
ーされる。
【0013】好適には、前記第1材料層はインコネルか
らなる。
【0014】好適には、前記第2材料層はブレードの材
料よりも硬い。
【0015】好適には、前記第2材料層はステライトか
らなる。
【0016】修理部分の温度をできるだけ低く保つため
に、同時に複数のタービンブレードを修理することが考
えられる。一例としては、前記第1及び第2材料層の一
部を含む1回の溶接作業を1つのブレードに行い、その
次に、他のブレードに溶接作業を行ない、その間に最初
のブレードを冷却させるようにするのである。
【0017】さらに、例えば、レーシングワイヤーの
穴、緩衝器、及び側板への固定箇所となるほぞ(tenon)
のように、ブレードの傷つきやすい部分が、予め決めら
れた温度より上昇しないようにするため、冷却部材のよ
うな熱伝達手段が、上記の傷つきやすい部分の温度を最
小限に抑えるように具えられるであろう。
【0018】本発明の修理方法は、側板、レーシングワ
イヤー等を取り除く必要なしに効果的に行なえるが、あ
る条件下では、レーシングワイヤーの除去と穴を充填す
ることが必要な場合もある。さらに、側板の除去と緩衝
器の分離も必要な場合があろう。
【0019】側板の除去と新しい側板への交換は、長時
間を要する複雑な作業であり、又、側板が取り付けられ
るほぞの部分でタービンブレードに損傷を与える可能性
が大きい。従って、本発明の他の側面によれば、ブレー
ドが側板によって繋がれている場合、所望であれば、側
板を切断して修理すべきブレードを自由にし、修理及び
熱処理工程が行なわれた後、溶接もしくはその他の適当
な手段によって側板を再度取り付けることができるよう
になっている。側板の切断及び再溶接は、好適には、溶
接作業中の熱インプットが2つの隣り合っているブレー
ドから最大限離れるように、2つのブレードの間の中間
点で行ない、それによってほぞの周りのブレード部分に
加わる熱を最小限に抑えることができる。
【0020】本発明による修理方法を実施したところ、
溶接された材料層は、ブレード冷却の後、或る程度圧縮
されており、このことは、亀裂の伝播可能性を減少さ
せ、これにより、修理部分の寿命を長くするという予期
せぬ効果が発見された。
【0021】本発明の方法は、過度の温度勾配、歪み及
び傷つきやすい部分への温度伝播を最小限に減らすため
に、最良の溶接パターンを決定するタービンブレード上
での実験ステップをも含み、又、満足しうる溶接方法
は、最良のパターンに従い、修理されるべきタービンの
個々のブレードについて決定される。
【0022】実験的ブレードは、修理されるべきタービ
ンのものと同じであるが、実際には取り付けられないブ
レードであることが好ましい。しかしながら、実験的ブ
レードは、例えば、側板、レーシングワイヤー等による
他のブレードへの取り付けをシミュレートできるような
方法で、正確にコントロールできるように、取り付けら
れることができよう。
【0023】好適には、本発明の方法は、修理部分の分
析及び検査を含み、これは、適切な修理が行われ、ブレ
ードができる限り応力のない状態になるように、X線及
び硬度検査を含むことになろう。
【0024】ブレードは、修理工程中に生じることが予
想されるあらゆる歪みを矯正するために予め故意に歪ま
せておくこともあり、これによって、ブレードは修理及
びあらゆる熱処理工程の後、無応力状態になるだけでな
く、基準ブレードに対して正確に位置付けられ、かくし
て、配列された全てのタービンブレードが、正確に整列
した先導端部及び後方端部を有することになる。
【0025】さらに、固定手段が、ブレードの先導又は
後方端部を所定の位置に保持するために、修理している
間、使用されることもある。しかしながら、側板が、ま
だブレード上に取り付けられているような多くの場合で
は、上記のような手段は必要でないこともある。
【0026】特に薄いブレードのような場合は、既に形
成されている前記第1材料層上に前記第2材料層を全て
形成するのに、1回のパス(pass)しかおこなわれないか
も知れない。複数のパスが必要であるような他の場合、
2回目及びそれ以上のパスは、予め決められた冷却期間
の後、おこなわれるであろうし、このとき、必ずしも、
1回目のパスと同じ方向におこなわれるとは限らない。
【0027】溶接によって付けられた「鋳造」金属は、
ブレードの溶接によって取り付けられた「鍛造」金属ほ
どの耐久性はないと考えられるが、修理に必要な時間の
相当な節約と、硬い第2材料層によって覆われる軟らか
い第1材料層の組合せは、迅速で、相対的に経済的な修
理を行なうことにつながる。ブレードは、正しい形状
に、機械加工及び/又は研磨されるであろう。
【0028】本発明の好適な方法の1つは、上記のイン
コネルのような軟らかい金属層の上に、ステライトのよ
うな非常に硬い金属層を形成することであるが、前記硬
い金属は、ステライトほど硬くないもので、他に替わる
ものがあり、例えば、高炭素鋼は、所望の硬さを与える
ために熱処理を行なうことができ、或いは、硬合金粉
を、プラズマトランスファー処理により具えることもで
きよう。
【0029】プラズマ蒸着(deposition)の場合、材料層
は非常に薄くなり、修理されるブレードの表面の研磨
は、プラズマ蒸着の前に行なうべきである。何故なら、
プラズマ蒸着の後に研磨すると、蒸着した硬合金が取り
除かれるからである。
【0030】本発明は、添付の図面を参照して、例示の
ためにのみ、さらに詳細に説明されるであろう。
【0031】
【実施例】図1を参照すると、3つのタービンブレード
が、符号10,11及び12で示されており、個々のブ
レードは、ロータ13に取り付けられる根部を有してい
る。
【0032】個々のブレードの外端は、ブレード10,
11及び12を互いに繋げるためにそれぞれ側板(shrou
d)17の穴を通って延びているほぞ14,15及び16
を有している。さらなる連結手段が、穴19,20及び
21を通っているレーシングワイヤー18によって与え
られており、側板17及びレーシングワイヤー18は、
ブレードの全体的な微小運動及び隣り合うブレードとの
間の相対的なずれを防止する。
【0033】前に説明したように、主としてタービンブ
レードの外側先導端部に損傷が起こり、この損傷部分は
図1の符号22,23及び24に示されている。損傷
は、小さな亀裂及び腐食として現われ、そのままにして
おくと大きな亀裂になってしまい、最終的にブレードの
完全な交換を必要とすることになる。
【0034】図2を参照すると、ブレード10の外形が
示されており、損傷部分22は、そこに示されるよう
に、主として先導端部に見られる。ブレードの残りの部
分は、通常は、比較的摩耗しないものである。
【0035】損傷した材料を取り除くために、ブレード
10は削られ、かくして図3に見られるように、損傷し
た部分は取り除かれる。損傷した部分を研磨することに
よって、多くの亀裂跡が見つかり、このような亀裂を適
切に修理できるであろう。
【0036】損傷部分を例示した図において、損傷部分
は、側板17にまで延びており、そのため、ほぞ14の
部分に熱が加わると、溶接作業中に高熱が加わることに
よる動きを制限する側板17があることによって、ほぞ
14にかなりの応力が加わる可能性がある。
【0037】従って、側板は、ブレード10の端部が自
由に動けるように、位置28及び29で切り離されてお
り、かくして、ほぞ14に加わるあらゆる応力を軽減す
る。
【0038】軟らかい金属でできている第1材料層が、
それから、ブレードの基部30に固着される。すなわ
ち、インコネルのような軟らかい金属が、ブレードの長
手方向に沿って、符号31,32,33及び34の4つ
の部分に示されているように、ブレードに固着される。
これは、損傷の量によっては、1回の作業(run)でもよ
く、もっと多くの数の作業が必要なこともあるであろ
う。
【0039】軟らかい金属をブレードに何回の作業で固
着するかによって、実質的に平坦な層を残すために、そ
れから、軟らかい金属を加工することが必要であること
もあろうし、或いは、軟らかい金属をそのままに放置す
る方が好ましい場合もある。
【0040】図6に、ブレード10が示されており、こ
こでは軟らかい金属の部分(run)31,32,33及び
34は、符号35に示されているような実質的に同じ厚
さの軟らかい金属からなるように加工され、硬い金属か
ら成る第2材料層を受け入れる用意ができている。
【0041】図7及び8を参照すると、3つの溶接パス
(pass)36,37及び38の形状の硬い金属が、軟らか
い金属35の上に付けられているのが示されている。ス
テライトのような硬い金属は、軟らかい金属の場合のよ
うに、3つの部分を同時に付けることはないかもしれな
いが、個々の部分を付ける際に、いくらか時間遅れがあ
り、ブレード10の温度が、過度に上昇することはない
ようにしている。先に説明したように、符号20に例示
されるレーシングワイヤーの穴の付近に、ブレードの温
度を制限するため、熱だめ又は冷却部材を具えることも
ある。
【0042】硬い金属の部分36,37及び38は、そ
の後、機械加工され、その結果、図9及び図10に示さ
れるような修理されたブレードは、軟らかい金属層35
及び硬い金属層40を有している予め決められた所望の
形状になり、かくして、ブレードの先導端部は耐久性を
有し、このような硬化された部分のないブレードに比べ
て寿命が長くなる。
【0043】硬い金属36、37及び38を具えた後、
機械加工する前又はその後に、ブレードに、応力軽減熱
処理を行う。これは、例えば、ブレードをある所定の時
間内に予め決められた温度まで上昇させ、ブレードをそ
の温度に保ち、それから、コントロールされた方法でブ
レードを冷却することからなる。必要であれば、複数回
の応力軽減熱処理工程も行なうことができる。熱処理、
及び機械加工の後、符号28及び29で切り離されてい
た側板は、例えば、溶接によって再び接続にされる。し
かしながら、符号11及び12で示されているような隣
り合っているブレードを共に修理する場合、必要な修理
及び熱処理が行なわれた後にのみ、側板の再接続は行な
われるであろう。
【0044】修理工程中又は修理工程前に、修理工程中
にブレードにどのような歪みが生じそうであるかを知る
ことができれば、ブレードに対し、それを補う何らかの
応力、又は温度差を与え、かくして、修理後のブレード
が、適切に整列した位置にできるだけ近くなるようにす
ることができる。さらに、如何なる溶接工程中において
も応力が増大しないようにするため、案内手段又は固定
手段が、先導端部又は後方端部の動きをそれぞれ許容し
ながら、先導端部又は後方端部を所定の位置に保持して
おくために修理中のブレードに使用される。
【0045】実施例では、過度の応力がほぞに加わる可
能性を防ぐために、側板を例示したように切り離した
が、側板を切り離す必要がない場合もあり、このような
場合は、ほぞの部分に熱だめを使用し、この部分に過度
の温度が加わるのを防ぎ、かくして、ほぞ中の応力の危
険を減らすことができる。
【0046】さらに、ブレードに慎重に施される加熱手
段及び冷却手段とともに、金属の固着を注意深く行なう
ことによって、ほぞの部分、又はレーシングワイヤーの
穴への熱の伝播は、生じる応力による損傷の危険を最小
限のものにすることができる。しかしながら、このよう
な要素は、サイズやブレードの性質、施される溶接量、
及びほぞ及び/又はレーシングワイヤーの穴に対する溶
接部分の近接の程度によって決められるであろう。
【0047】第2材料層は、ステライト層として説明し
てきたが、例えば、後で熱硬化される高炭素鋼等の他の
材料も使用される。
【0048】この他に、第2材料層は、プラズマ硬化さ
れる金属であってもよい。この場合、プラズマ硬化を使
用する前に、ブレードを所望の形状に機械加工する必要
がある。何故なら、層の厚さによっては、それ以後、如
何なる機械加工もできなくなる可能性があるからであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】ブレードの配列状態にある3つのタービンブレ
ードの斜視図である。
【図2】図1のブレードの1つの断面図である。
【図3】図2のブレードの損傷した材料を除去した後の
断面図である。
【図4】図3のブレードの第1の軟らかい材料の層を具
えた後の図である。
【図5】図4のブレードの部分的に破断した斜視図であ
る。
【図6】第1の軟材料層を機械加工した後のブレードの
断面図である。
【図7】第2材料層を具えた後のブレードの平面図であ
る。
【図8】図7のブレードの断面図である。
【図9】修理されたブレードの断面図である。
【図10】修理されたブレードの平面図である。
【符号の説明】
10,11,12 タービンブレード 13 ロータ 17 側板 18 レーシングワイヤー 19,20,21 穴 22,23,24 損傷部分 28,29 切断部分 35 軟金属層 40 硬金属層

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 修理されるべきタービンブレードの領域
    から損傷の生じた全ての材料を取り除き、 前記修理領域上に、溶接によって第1金属材料層を具え
    させ、 前記第1材料層の上に前記第1の材料よりも硬い第2金
    属材料層を具えさせ、 ここに、前記第2材料層は前記第1材料層の領域を越え
    て延びないように具えられ、 前記タービンブレード上に応力軽減熱処理を行ない、 所望のブレード形状を得るために、前記第1及び/又は
    第2材料層を必要に応じて機械加工又は研磨することか
    らなる、 タービンブレードの修理方法。
  2. 【請求項2】 前記第2の材料も前記ブレードの材料よ
    り硬い、請求項1の方法。
  3. 【請求項3】 前記第2の材料がステライトからなる、
    請求項2の方法。
  4. 【請求項4】 前記第2の材料が前記第1の材料の層の
    上に具えられた後に、該第2の材料が硬化される、請求
    項1方法。
  5. 【請求項5】 硬い金属の層がプラズマ蒸着により具え
    られる、請求項4の方法。
  6. 【請求項6】 前記第2の材料の層が高炭素含有量の鋼
    からなり、熱を与えることによって硬化される、請求項
    4の方法。
  7. 【請求項7】 前記タービンブレードが、前記第2の材
    料の層が具えられる間に、コントロールされた付加的加
    熱にさらされる、請求項1乃至6のいずれかの方法。
  8. 【請求項8】 前記タービンブレードが、前記第1の材
    料の層が具えられる間に、コントロールされた付加的加
    熱にさらされる、請求項1乃至7のいずれかの方法。
  9. 【請求項9】 前記第1の材料がインコネルからなる、
    請求項1乃至8のいずれかの方法。
  10. 【請求項10】 前記第1の材料の層が具えられる前
    に、前記ブレードが、該ブレードにコントロールされた
    歪みが生じるような力にさらされる、請求項1乃至9の
    方法。
  11. 【請求項11】 前記コントロールされた歪みが該ブレ
    ードに熱を加えることによって得られる、請求項10の
    方法。
  12. 【請求項12】 前記コントロールされた歪みが該ブレ
    ードに機械的力を加えることによって得られる、請求項
    10の方法。
  13. 【請求項13】 前記ブレードが前記第1又は第2の材
    料の1回分が次々に具えられる間に冷却を許容される、
    請求項1乃至12のいずれかの方法。
  14. 【請求項14】 前記ブレードの不連続領域に冷却又は
    その他の熱伝達手段が適用される、請求項1乃至13の
    いずれかの方法。
  15. 【請求項15】 前記タービンブレードが隣り合うブレ
    ードを連結する手段を具え、且つ、該手段の少なくとも
    いくつかは前記連結手段を切り離すために切断、又はそ
    の他の方法で分離される、請求項1乃至14のいずれか
    の方法。
  16. 【請求項16】 前記連結手段が側板からなり、且つ、
    前記分離が隣り合うブレードの中間で前記側板を切断す
    ることによっておこなわれ、且つ、前記修理が完了した
    後、前記側板が再度溶接される、請求項15の方法。
  17. 【請求項17】 あらゆる溶接の前に前記ブレードに温
    度検知装置が適用され、修理の間に前記ブレードの温度
    がモニターされ、前記ブレードが過度の温度に達しない
    ように、或いは、該ブレードが過度の温度勾配にさらさ
    れないように、前記第1及び/又は第2の材料が具えら
    れるときの温度変化がコントロールされる、請求項1乃
    至16のいずれかの方法。
JP6249693A 1992-02-27 1993-03-01 タービンブレードの修理方法 Pending JPH0610613A (ja)

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
GB9204233.2 1992-02-27
GB929204233A GB9204233D0 (en) 1992-02-27 1992-02-27 Turbine blade repair
GB929220868A GB9220868D0 (en) 1992-10-03 1992-10-03 Turbine blade repair
GB9220868.5 1992-10-03

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0610613A true JPH0610613A (ja) 1994-01-18

Family

ID=26300387

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6249693A Pending JPH0610613A (ja) 1992-02-27 1993-03-01 タービンブレードの修理方法

Country Status (5)

Country Link
EP (1) EP0558053A1 (ja)
JP (1) JPH0610613A (ja)
AU (1) AU3385893A (ja)
CA (1) CA2090754A1 (ja)
GB (1) GB2264446A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2009241A2 (en) 2007-06-27 2008-12-31 Kabushiki Kaisha Toshiba Interconnected blades of a steam turbine
US9045036B2 (en) 2010-11-12 2015-06-02 Piolax, Inc. Cap attaching structure

Families Citing this family (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB9408156D0 (en) * 1994-04-25 1994-06-15 Turbine Blading Ltd Turbine blade repair
EP0713957A1 (en) * 1994-11-25 1996-05-29 FINMECCANICA S.p.A. AZIENDA ANSALDO Method of repairing the coating of turbine blades
US5794338A (en) * 1997-04-04 1998-08-18 General Electric Company Method for repairing a turbine engine member damaged tip
US6203847B1 (en) 1998-12-22 2001-03-20 General Electric Company Coating of a discrete selective surface of an article
US20020098294A1 (en) * 2000-02-07 2002-07-25 Yuk-Chiu Lau Method of providing a protective coating on a metal substrate, and related articles
GB0112876D0 (en) 2001-05-26 2001-07-18 Rolls Royce Plc A method of manufacturing an article
US6532656B1 (en) * 2001-10-10 2003-03-18 General Electric Company Gas turbine engine compressor blade restoration method
US6914210B2 (en) 2002-10-30 2005-07-05 General Electric Company Method of repairing a stationary shroud of a gas turbine engine using plasma transferred arc welding
DE102010024083A1 (de) 2010-06-17 2011-12-22 Rolls-Royce Deutschland Ltd & Co Kg Verfahren zur Reparatur von Rotorschaufeln
US9186757B2 (en) * 2012-05-09 2015-11-17 Siemens Energy, Inc. Method of providing a turbine blade tip repair
CN106216939B (zh) * 2016-08-29 2018-07-24 甘肃东兴铝业有限公司 一种铝电解多功能机组清理铲抓斗修复方法
RU181071U1 (ru) * 2017-10-12 2018-07-04 федеральное государственное бюджетное образовательное учреждение высшего образования "Национальный исследовательский университет "МЭИ" (ФГБОУ ВО "НИУ "МЭИ") Рабочая лопатка для последних ступеней конденсационных паровых турбин
CN109648250B (zh) * 2019-01-30 2020-10-02 广州文冲船舶修造有限公司 螺旋桨断桨的镶块修复方法

Family Cites Families (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4028787A (en) * 1975-09-15 1977-06-14 Cretella Salvatore Refurbished turbine vanes and method of refurbishment thereof
US4050133A (en) * 1976-06-07 1977-09-27 Cretella Salvatore Method of refurbishing turbine vanes and the like
US4837389A (en) * 1984-06-04 1989-06-06 Turbine Components Corporation Composite alloy structures
DE3521664A1 (de) * 1985-06-18 1986-12-18 BBC Aktiengesellschaft Brown, Boveri & Cie., Baden, Aargau Verfahren zur befestigung von schaufeln auf dem umfang des rotorkoerpers einer dampfturbine
GB2198667B (en) * 1986-12-20 1991-08-07 Refurbished Turbine Components Parts for and methods of repairing machines
US4878953A (en) * 1988-01-13 1989-11-07 Metallurgical Industries, Inc. Method of refurbishing cast gas turbine engine components and refurbished component
US4958431A (en) * 1988-03-14 1990-09-25 Westinghouse Electric Corp. More creep resistant turbine rotor, and procedures for repair welding of low alloy ferrous turbine components
US4897519A (en) * 1988-03-14 1990-01-30 Westinghouse Electric Co. More creep resistant turbine rotor, and procedures for repear welding of low alloy ferrous turbine components
US4903888A (en) * 1988-05-05 1990-02-27 Westinghouse Electric Corp. Turbine system having more failure resistant rotors and repair welding of low alloy ferrous turbine components by controlled weld build-up
US4940390A (en) * 1988-05-05 1990-07-10 Westinghouse Electric Corp. Turbine system having more failure resistant rotors and repair welding of low alloy ferrous turbine components by controlled weld build-up
GB2227191B (en) * 1988-09-16 1993-03-03 Refurbished Turbine Components Turbine blade repair
GB8821812D0 (en) * 1988-09-16 1988-10-19 Refurbished Turbine Components Turbine blade repair
US5038014A (en) * 1989-02-08 1991-08-06 General Electric Company Fabrication of components by layered deposition
GB2244943B (en) * 1990-06-12 1994-03-30 Turbine Blading Ltd Method of repair of turbines

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2009241A2 (en) 2007-06-27 2008-12-31 Kabushiki Kaisha Toshiba Interconnected blades of a steam turbine
US8105038B2 (en) 2007-06-27 2012-01-31 Kabushiki Kaisha Toshiba Steam turbine, and intermediate support structure for holding row of long moving blades therein
US9045036B2 (en) 2010-11-12 2015-06-02 Piolax, Inc. Cap attaching structure

Also Published As

Publication number Publication date
AU3385893A (en) 1993-09-02
GB2264446A (en) 1993-09-01
GB9303423D0 (en) 1993-04-07
CA2090754A1 (en) 1993-08-28
EP0558053A1 (en) 1993-09-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5033938A (en) Repaired turbine blade and method of repairing
EP0379922B1 (en) Turbine blade repair
US4832252A (en) Parts for and methods of repairing turbine blades
JPH0610613A (ja) タービンブレードの修理方法
JP5264165B2 (ja) 翼形部の疲労切欠き性能を高めるための方法及び装置
US20070157447A1 (en) Method of improving the properties of a repaired component and a component improved thereby
Clauer Laser shock peening for fatigue resistance
US6852179B1 (en) Method of modifying a workpiece following laser shock processing
US6238187B1 (en) Method using laser shock peening to process airfoil weld repairs pertaining to blade cut and weld techniques
CA2527521C (en) Fatigue-resistant components and method therefor
JP2896713B2 (ja) タービンブレードの修理方法
RU2196671C2 (ru) Способ ремонта изделия из легированной стали посредством сварки
US20060277753A1 (en) Method of repairing a blade member
US6520836B2 (en) Method of forming a trailing edge cutback for a turbine bucket
CA2728217A1 (en) Imparting deep compressive residual stresses into a gas turbine engine airfoil peripheral repair weldment
JPH0333402A (ja) タービンブレードの修理方法又は改善方法
JPH06235301A (ja) 耐水滴浸食性を有するタービン動翼の製造方法およびそれによって得られた製品
US8266800B2 (en) Repair of nickel-based alloy turbine disk
US5795412A (en) Method of manufacturing and repairing a blade made of α-β titanium
GB2091140A (en) Turbine blades repair
EP0512838A1 (en) Parts for and methods of repairing turbine blades
GB2397544A (en) Method of Turbine Refurbishment
JP2004308552A (ja) タービンロータの補修方法およびタービンロータ
RU2575894C2 (ru) Способ изготовления металлического усилительного элемента
McCaul Material Problems And Solutions-A Metallurgical Perspective